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【ワンピース】1054話「炎帝」は面白いけど期待と不安が入り混じる1話

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この記事は、1054話を読んだ直後に抱いた感想となります。(すでに1055話、1056話、1057話が掲載されていますが、それらの内容は加味していません)

4週間の休載を経て、ようやく連載が再開されたワンピース。待ちに待った1054話。

感想はタイトルに書いた通り「面白いけど、期待と不安が入り混じる1話」となりました。

その理由は、一部絵やセリフの改善が見られるものの、完璧に改善された(私が大好きだった前半の海の頃の作風に戻った)わけではなかったからです。

休載の間、編集者とともに今のワンピースのダメなところ、劣化しているところ、つまらないところ(特に絵やセリフ面)を真摯に見つめ直して、元のクオリティを取り戻すべく、改善を施した上で連載再開されることを願っていたのですが、「改善された」と感じる部分もあれば、「全然変わってないな…」と思う部分もあり、今後どちらがベースとなっていくのかが、1054話だけでは判断できませんでした。

今回はたまたま改善されたように見える部分があるから「よかった」と思えたものの、根本的に「ダメなところ」や「つまらないところ」を理解した上で改善されたわけではなさそうなので、現時点では評価できない感じです。

絵や構図、コマ割についても、長期休載によって作画時間に余裕ができて、もっと昔みたいにシンプルかつ丁寧な筆致で細部まで描いてくれることを願っていたのですが、一部シーン以外ほぼ違いが見られませんでした。

その意味で、絵もセリフも今後どうなっていくのか期待と不安が入り混じる心境となっています。

まぁ、そもそも休載前までにどこまで描いていたのかはわからず、もしかしたら先に4週分のストックを作ってからお休みに入ったのかもしれないので、1054、1055、1056、1057話までは、休載に伴う「改善」や「練り直し」が反映されていない可能性もあります。

そのため現時点で「改善された・されていない」と指摘することはズレてるとは思いますが、一応、1054話〜休載後に描かれたものとして、良かった点・ダメな点について解説していきます。

1054話のダメな点

緑牛のセリフやしゃべり方がひどい

まずは満を辞して登場した最後の海軍大将、緑牛のセリフやしゃべり方の酷さです。

「侍達ィ〜〜〜!!」
「人権がよォ!!!」
「憎むなよォ!?」
「カイドウのォ!?」
「龍〜!?」
「誰だお前はァ」
「あ痛たた〜!!」
「覇気つ〜よっ…!!!」

相変わらず語尾を伸ばしまくるばかりで、緊張感皆無のクソダサいセリフの嵐。

緑牛の個性として、あえてこういうしゃべり方のキャラにしているのかもしれませんが、大将の威厳や大物感を毀損しているだけで何のプラスにもなっていません。

緑牛だけが(キャラの設定上)このしゃべり方なだけで、他のキャラのセリフに改善が見られれば良いと思ったものの、モモの助にも「ぜったいに許さぬ〜!!!」と同じく語尾を伸ばすだけの安易なセリフを吐かせてるので、やはり今後もセリフ周りの改善は期待できなさそうだなと思ってしまいました。

世界政府に加盟してない国民には人権がないという謎理論

その後のセリフも違和感だらけで全く締まりません。

上から目線で世界を達観したようなカッコつけたセリフを吐いていますが、全く筋の通らない主張であり、海賊以上の極悪人であることを露呈しただけ。海軍の風上にも置けないクズ野郎でした。

まず「お前ら非加盟国を見下す事で!! みんな生きていけんのよ!!!」の意味がわかりません。

ここでいう「みんな」とは、当然世界中の(世界政府加盟国の)人達を指します。ワノ国は鎖国状態で他国との国交はもちろん、情報交換さえなされていない状態だったというのに、その国のことを「(想像して)見下す」ことで生きている人間なんて存在するんでしょうか?

知っているからこそ、自分達との違いが分かり、見下せるようになるのでしょう? 知らない国のことを勝手に想像して見下すことで生きている(見下さないと生きていけない)人間など存在するはずがありません。

「“差別”とは安堵だ」というセリフも意味不明です。自分達よりも「下」の人間を作る(差別する)ことで安堵を得るのが人間の本質である、という言い分は理解できますが、なぜそれが「ワノ国」に当てはまるのでしょうか。

ワノ国は鎖国状態で他国との関わりがなかったというのに、他国の人間はどうやって「差別」して「安堵」を得ていたというのでしょうか。

「実はワノ国は、世界の闇を隠すために世界政府によって強制的に非加盟国にされ、世界中から蹂躙されている属国だった」とか、「世界の闇をすべてワノ国に閉じ込め、搾取することで、他国が幸せな暮らしを得られる世界構造になっていた」というのであればまだわかりますが、ワノ国って自分達の意思で鎖国し、世界政府加盟をせずに独立国家を築いたきたんじゃなかったんですかね…

929話のオロチとCP0のやりとりを見る限り、とても「非加盟国」であることで差別され、それによって他国に「安堵」を与えていた立場とは思えないんですよね。

「我が国は…自給自足できておるのじゃ」
「天竜人? 海軍? 我々がそれを恐れてもいない事くらいわかるよな」

このセリフだけでも、ワノ国が他の世界政府加盟国から見下され、差別され、搾取される立場ではなかったことは明らかでしょう。天竜人も海軍も恐れていないんですから。

その上、「侍達が強すぎて海軍が近づけない」とか「物理的な入国の困難さから海軍が侵攻できない」といった設定や、そもそも(海軍や世界政府ではなく)カイドウが支配する国であったことも加味すると尚更です。

一番意味不明なのは、「世界政府に加盟してない国の民たちには人権がない(海軍が殺しても構わない)」という主張です。ワンピースってそんな世界設定だったんですね。。

「世界政府に加盟していないと海軍から守られる対象にならない」というのならわかりますが、「人権がない」ことにされて、海軍に殺されても仕方ないだなんて、海賊以上の腐れ外道論理ではないでしょうか。海軍ってそんな詭弁集団だったんですか…

青キジの初登場時は、ルフィ達とは敵対するものの一般市民のトンジットにはとても優しく、大将という立場でありながら引っ越しという「労働」を手伝ってくれる人の良さを見せてくれました。

このシーンを見て「あぁそうか、海軍は海賊や犯罪者を取り締まることが仕事とばかり思っていたけど、困ってる一般市民がいたら助けてあげることも日常的な仕事の1つなんだな」と分かり、海軍側の仕事や立場にも共感することができました。

ルフィ達の敵として描かれてきたものの、本来海軍こそ市民の味方であり、道を踏み外しているのは海賊のほうであることを再認識させてくれ、その構造も含めてワンピースの面白さになっていると感じられたシーンだったんです。

またロビンの過去編で、かつての赤犬は無実の一般市民が乗った船を爆破して殺害しましたが、「世界を破滅に導きかねない情報の流出」を防ぐためには、(今回の犠牲が無意味にならないよう)「可能性」から根絶やしすべき、という主張には一定の筋が通っています。

もちろん行き過ぎた考えではありますし、許される行為ではないと思いますが、しかしそういう過激派が海軍にいることは理解できますし、そういう主義がまかり通る時代もあっただろうことは理解できるので、全く不自然ではなく受け入れられました。

その思想の明確な違いが三大将たちの個性にもなっていて、それぞれの正義の形や人間性をとてもわかりやすく表現できていたと思います。

しかし緑牛の主張は、「絶対正義」を掲げる海軍の主張として全く筋が通っていません。

もし「ロングリングロングランド」が世界政府に加盟していなければ(おそらく加盟していないと思うのですが)トンジットに人権はなく、あの場で青キジが理由もなく殺しても構わなかった(それが海軍の正義だ)といっているわけです。

「ワノ国の国民達は世界を破滅させる可能性があり、その結果として大量の人間が死ぬかもしれないから、世界平和のためにワノ国の人たちには死んでもらう」という主張であればまだ理解できますが、「世界政府に加盟していない国民には人権がないから殺し放題」なんて、人外の主張でしかありません。

赤犬の過激な正義を曲解して暴走しているだけの頭の悪い極悪人。この程度の器の人間が大将だなんて…海軍の面汚しも甚だしいでしょう。

緑牛がルフィにこだわる理由も、ただ「赤犬に褒められたいだけ」という取ってつけたようなクソしょうもないものなので、このシーンに何の説得力も緊迫感もありません。

試しにセリフを変えてみましょう。

なんじゃこの海軍大将w

こんなバカみたいな考えで、一般市民を何千人も殺そうとしてるんですよ?

いい大人が何やってんだ。

こいつに魅力を感じてる読者や、こいつの主張に共感できた読者など、この世に存在するのでしょうか。

しかも尾田先生は、あえて嫌われるような極悪人キャラ、キチガイキャラ、海賊以上の外道サイコパスキャラとして描いているわけではなく、普通に個性的で味があって人気が出るキャラのつもりで描いてそうなのが痛々しい。

簡単にいうとめちゃめちゃスベっています。

満を辞して登場させた最後の海軍大将がこんな気色悪い人外の小物だとは、ワンピースも堕ちたものです。。

“ボロブレス”を放とうとするモモの助

モモの助が急に“ボロブレス”を放とうとします。

カイドウが名付けた(であろう)技をモモの助がそのまま使おうとするのも違和感がありますが、なぜ急に“ボロブレス”が吐けると思ったのかも謎です。

しかもこれ見よがしに吐こうとしておいて、

結局不発で吐けないのです。

なんて意味のわからないシーンなんでしょうか。。

カイドウ撃破後の10日間で、龍の姿での技を磨くためにこっそり“ボロブレス”を練習していて、成功したことがあったから試しに使ってみたけど、まだ自分のものにはできていないから不発に終わった、ということでしょうか。

あるいは練習などしていなかったけど、(カイドウと同じ龍なんだから)なんとなく出るかもしれないと思って、試してみたけどやっぱり出なかったのでしょうか?

説明が必要な描き方をしておきながら、説明をしない(読者の想像に任せる)という不親切でわかりづらい描き方をする意味がわかりません。

もし前者の想定で描いているのなら、まず一発目で(幸運にも)発動させて読者を驚かせてから、しかし2発目以降はうまく出せず、まだ慣れていないから自由に扱えないという見せ方にすればいいのにと思います。

威勢よく「まだキズもいえる英雄たちに手だしすることはぜったいに許さぬ〜!!!」と吠えておいて、(練習した“ボロブレス”を放とうとしたものの)即不発に終わるようでは、なんの見せ場にもならず、インパクトも爽快感も得られません。

つまりこのシーンを描いている意味がないんです。「(練習したかどうかもわからない)“ボロブレス”を唐突に吐こうとして不発に終わる」って、何の狙いがあって描いたシーンなのでしょうか。

その後、読者から「モモの助、中身はまだ子どもなのに勇気を出して大将に立ち向かってるんだな…泣ける」というリアクションを期待しているかのように、ブルブル震えながら緑牛を見つめる表情が挿入されます。

で、最終的には噛み付くという芸のない荒技です。

このシーン、順番としては、

  • モモの助がいきなりボロブレスを吐いて(読者や緑牛を)驚かす。(たまたま出ただけのラッキーパンチだったが、ワノ国を守る使命感から、ぶるぶると震えながらも「ハッタリ」をかましてさらに攻撃を続けようとする)
  • しかし完全に習得したわけではないので、次のボロブレスは不発に終わる。
  • それでも緑牛を止めるためにガムシャラに向かって行って噛み付く。

という流れにした方が、インパクトも出せるしモモの助の成長や覚悟に強さも描けるしで、よっぽど意味のあるかっこいいシーンになったのではと思います。

演出が無意味すぎるというか下手すぎるというか、なんのために“ボロブレス”を吐かせようとして不発にさせたのか、意図が全くわかりません。

もう尾田先生には、読者をワクワクさせたり興奮させたりする気がないんですかね…

もっと言えば、龍の姿での戦闘は散々描いてきたんだから、人間の姿のモモの助が“天羽々斬”を使って(おでん譲りの常軌を逸した筋力で)立ち向かうほうが、ずっとかっこいいシーンになったと思うんですよね。。(子ども姿の頃に剣のトレーニングをしていたシーンや、刀を受け継いだことの回収もできます)

まぁこの先、大人モモの侍姿での見せ場があるからそこまで取っておいてるのかもしれませんが、大人姿をお披露目した後なんですし、カイドウ戦で“ボロブレス”や龍の姿での戦いは見飽きてるんですから、ここで侍として大将に立ち向かうシーンを描いてくれれば、もっと盛り上がって場面も引き締まったのにと思いました。

何をしにきたかわからない暇人集団・赤髪海賊団

シャンクス含む“赤髪海賊団”の登場に、いよいよ最終章に入ってきた感がありワクワクした読者もいるでしょう。

私もその一人ではあります。しかしその描き方があまりにも中途半端すぎました。

まずクルー達のこのセリフ。

「行こうぜお頭!! ルフィはもう立派な海賊だ!!」「お頭ルフィに会いに行こう!!」と言ってるんですが、こいつらルフィとシャンクスの約束知らないんでしたっけ?

「ルフィが(立派な海賊になって)シャンクスに麦わら帽子を返しに行く」という約束なのに、なぜここに来て自分達から会いに行こうと促すのでしょうか。

もう立派な海賊だから「(こっちから)会いに行ってもいい」という理屈が全く意味がわかりません。

「立派な海賊(シャンクスとも対等)になったのだから、どっちから会いに行こうと関係ない」とでも思ってるんですかね?

これ、ルフィの決意や信念を踏み躙る最低の行為だと思うんですけど、なんでこんなセリフを吐かせてしまうんでしょうか。。

そんな形で勝手に会いに来られても、ルフィは絶対に嫌がるでしょう。「おーシャンクス久しぶり!! 会いにきてくれたのか!!! ありがとう!! 約束通り麦わら帽子返すぞ!!」なんて言うとでも思ってるのでしょうか。

そんなわけがないことくらい、シャンクスもクルー達も尾田先生もわかっているはずです。

つまりこのシーンは「ルフィとシャンクスの再会はここではまだ描かない」と決めているのに、わざわざクルー達に「会いに行こう!」と言わせているわけです。なぜ2人の約束を踏み躙るような役回りをさせる必要があるのでしょうか。。

頂上戦争の時のラッキー・ルウのセリフは「お頭ァ 10年振りのルフィだぞ 一目 見ておかねェのか!?」です。これは自然に受け入れられました。

なぜなら「ルフィは気絶してるんだから、シャンクスがルフィの顔を見るだけであれば、約束を破ることにはならない」とも言えるからです。

そこには「ルフィが瀕死の重症で、命の危険が迫っている状況なんだから、約束よりもルフィの命を優先してもいいだろう(一目の様子を見て、ヤバそうなら自分達が助けてやってもいいだろう)」という考えもあったかもしれません。

しかし読者もルフィも、もちろんそんなことは求めていません。

だからこそシャンクスはルフィに背を向け、一瞥もくれることなく、「今会ったら……約束が 違うもんな ルフィ」と言い残して「ルフィとの約束」を尊重したわけです。

それぞれのキャラクターが、きちんと自分の意志で、自分の考えで、自分の言葉で、不自然ではないセリフを吐きながら物語が進行しているのがよくわかります。

ルフィは自分の力で必ず会いにくる。シャンクスはそう信じている。それが実現した時、成長したルフィの姿を(10年以上振りに)見るからこそ、約束を果たしたことになるのです。

しかし今回の船員達は、そうまでして守った「約束」をあっさりと踏み躙り、シャンクスから会いに行くことを提案するんです。

それに対するシャンクスの返しもおかしい。

「ルフィに会う気はない…!!」

「今おれ達のナワバリで何が起きてる?」

「そのケジメはどうする…おれの信頼は?」

いやなんなのこのクソダサいセリフ。。。

こんなセリフシャンクスに吐かせないでくださいよ…。

何がダサイって、主張が全く論理的じゃない上、言葉に重みも深みも男気も説得力もなく、ルフィとの約束を尊重するのではなく、自分の「信頼」のほうを重視していることです。

そもそも、自分達のナワバリでバルトロメオに旗を燃やされ、ルフィの海賊旗に変えられていて、そのケジメがまだついてないからそちらを先に片付けなきゃいけない状況なのに、お前はるばるワノ国まで何しにきたんだよ?笑

そのケジメがついてなくて、自分の信頼が失われることが心配なのに、何でそっちを解決する前にわざわざワノ国まで来たんだ?

そんな暇がある時点で、「信頼」なんて大して重要視していない証拠でしょう。

つまりただのこじつけでしかないわけです。だからダサい。

また、ルフィとナワバリ争いしているわけでもなければ、敵対しているわけでもなく、なんなら同じ(市民の味方の立場として)「立派な海賊」になったと認めているというのに、ルフィの海賊旗に変えられたからといって、何の問題が起こるというのでしょう。

シャンクスの「メンツ」が潰されているのは確かですが、ルフィの旗がその国の市民を守ってくれるのであれば、別に「信頼」を失うことにはならないのではないでしょうか。

信頼を気にするということは、ルフィの旗では効果がない(市民の安全を守れない)と言っているようなものです。「立派な海賊」になったと認めているくせに、「ルフィの旗では他の海賊達への威嚇にならず市民を守れないから、おれたちの信頼に傷がついてしまう」と言っているわけです。

“赤髪海賊団”の旗を燃やしたバルトロメオを敵視し、そいつを倒すことを「ケジメ」というのはわかりますが、「ルフィの海賊旗に変えた」ことで「信頼」を失ってしまうから「ケジメ」をつけに行く必要がある(だから会わない)、というのは全く意味がわかりません。全然「会わない理由」になっていないと思うんですよね。。

さらにいうと、ルフィと会わない理由が「約束が違うから」ではなく、「バルトロメオとのケジメを先につけなきゃいけないから」というのも最悪です。

この言い方だと、すでにケジメをつけていれば、シャンクスからルフィに会いに行ってもいいと言ってることになってしまいます。

ルフィとの「約束」は、「ルフィが立派な海賊になって麦わら帽子を返しにくること」であって、「立派な海賊になったとシャンクスが判断したタイミングでシャンクスから会いに行くこと」じゃないでしょう。

シャンクス自身もルフィとの約束を忘れちゃったんですかね…。

もしかして尾田先生のなかでは、ルフィとシャンクスの約束は、ずっと「シャンクスから会いにいくこともアリ」として描いてきたってことなんですかね?

であれば私が完全に誤読していました。そんな物語であれば、最初っからクソしょうもない漫画だったんだな、ということになってしまいます。

このように、せっかく登場した“赤髪海賊団”が全員ツッコミどころ満載のやり取りをしている上、物語の根幹である「ルフィとシャンクスの約束」に泥を塗るような展開が描かれてガッカリしてしまいました。

だって、わざわざワノ国目の前まで来て、(ルフィとの約束を無視して)自分から会いに行ってもいいと思っている中で、「まだバルトロメオの件のケジメをつけていないから会わない」と言ってるんですもん。

なんてダサい言動なんでしょうか。

もちろん、まだシャンクス達がワノ国に来た理由は明かされていないので、その理由によっては、このやりとりにも納得できる部分があるかもしれません。

しかしルフィのとの約束を「自分達から会いに行ってもいい」ものに変えてしまったことは確かなので、その点の台無し具合を拭うことはできないでしょう。

さて、シャンクス達は(信頼を損なうから)先にバルトロメオの件でケジメをつけないといけないというのに、わざわざワノ国近海まで何をしに来たのでしょうか?

この疑問に答えられるだけの「重大な理由」があるのでしょうか?

それがなければ、このシーンは完全に茶番であり、ルフィとシャンクスの約束に泥を塗っただけの最低最悪のシーンとなります。

おそらく原作で“赤髪海賊団”を出すことで映画への興味を引いて、興行収入アップに繋げたかったのでしょう。つまり映画のプロモーションのために小手先で描いただけのシーンです。

散々もったいぶって大物感を醸成してきた“赤髪海賊団”に、こんなダサくて筋の通らない薄っぺらい登場のさせ方をしないでほしかったです。

「ゴムゴムの実」が最初から重要な実だったという後付け「説明」

その後、シャンクス達が「ゴムゴムの実」を奪った時の回想が流れます。

このシーンもセリフが酷い。

「目的は!? 財宝なんてねェぞ!?」
「“悪魔の実”一つしか…!!」
「何だってんだ!!」
「ゴムになる実だろ!?」

全部ただの「説明」であり、人間が自然に発する言葉になっていません。

この「自己完結型」の質問セリフによる「説明」が大嫌いな私は、このセリフを見た瞬間に、あぁやっぱりダメだ…セリフの改善は期待できそうにないわ…と再度思いました。

そもそも、「海の秘宝」と呼ばれ、売れば1億ベリーと言われる「悪魔の実」を持っているなら、十分海賊が狙う「目的」になることくらいわからないんですかねこの無能は。。

フーズ・フーは「悪魔の実」の価値や相場を知らなかったということなんですかね? グランドラインにいるCP9なのに、そんなことあり得るのでしょうか?

仮に知らなかったとしても、読者には初期から「海の秘宝」「売れば1億ベリー」という設定を説明しておいて、今更その価値を知らない人物を登場させて「目的は!? 財宝なんてねェぞ!?」なんて不自然すぎるセリフを言わせる必要がありますか?

なんでこんなセリフを吐かせたかと言えば、「ゴムゴムの実」には最初から重大な秘密があって、それをシャンクス達が最初から知っていたことを読者に「説明」したかったからです。

その実の価値や秘密を知らないCP0に、「“海賊が船を襲う目的=財宝”のはずだが、この船には財宝はなく、あるとすれば“悪魔の実”一つだけだというのに、なぜ襲ってくるんだ!? たかだか“ゴムになる実”で大した価値があるとは思えないのに、この実がそんなに重要なものなのか!?」(→重要なものなんです)と説明させているわけです。

あまりにもその意図が露骨すぎて、不自然で違和感のあるセリフにしかなっていません。

「目的はなんだ!! あいつらが欲しがるものなんてこの船にはねェぞ…!!!」「まさかあの“悪魔の実”が狙いか…!?」くらいが自然なセリフではないでしょうか。

近海の主に右腕を食われたのはわざとだった匂わせ

第1話でシャンクスがルフィを助ける際に右腕を失ったシーンについて、物語が進むにつれ、これまでネット上ではさまざまなツッコミがなされてきました。

その多くは「四皇なのに(成長したルフィがワンパンで倒せるような)魚に右腕を食われる男w」という嘲笑を含めたコメントでした。

尾田先生も、そのツッコミを黙らせたくなったのか、その点の整合性を取りたくなったのか、ここにきてシャンクスが“近海の主”に腕を食われる直前に、意味深な笑みを浮かべていたシーンが描かれます。

シャンクスが“近海の主”(ごとき)に腕を食われたのは、実はわざとだった(なんらかの意図があった)と匂わせているわけです。

だって明らかに反撃する時間的余裕のある状況で、無抵抗に攻撃を受け入れる様子が描かれてるんですもん。

もう最低最悪、こんなの一番やってはいけない後付けでしょう。

ルフィとシャンクスの約束についてもそうですが、なぜせっかく描いた名シーンに泥を塗り、ぶち壊すような追加設定を入れてしまうのでしょうか。。

シャンクスが腕を食われたことに対するツッコミなんて、ネット民の悪ふざけに過ぎず、ただの揚げ足取りやネタとしてのイジりであって、本気でその理由に整合性を求めている読者などほとんどいないはずです。

にもかかわらず、信者読者たちが何でもかんでも「尾田先生なら最初から意図を持って描いてたはずだ」と勝手に理由づけや考察をして伏線回収を求めようとするから、こういうことになってしまう。

新人作家の初連載、第1話の内容について、連載が長期化するにつれてツッコミどころや整合性の取れない点が生まれることなど当たり前です。

尾田先生が第1話を描いた当時に、シャンクスのその時の懸賞金が10億だとか、将来四皇になって40億を超えるとか、そんなシャンクスが“近海の主”に腕を食われたのには意図があったとか、“ゴムゴムの実”は実は“ヒトヒトの実”でシャンクスはその秘密を知っていたとか、そんな設定を考えていたはずがありません。

第1話を第1話として、当時の情報量のまま読んで整合性が取れていれば問題なく、後から描かれた追加設定や展開に合わせて、第1話の内容を変えたり解釈を追加したりする必要などないんです。

  • ルフィを助けるのが本当にギリギリのタイミングになってしまったから食われてしまった
  • 当時はまだ四皇と言われるほどの実力や立場ではなかった

という解釈でいいじゃないですか。

陸から見えないほど沖の方にいたルフィを泳いで探しに行き、間一髪ギリギリのところでルフィを庇った結果、腕を喰われてしまった、でいいじゃないですか。

海の中で立ち泳ぎしながら剣を抜いて斬撃を飛ばすよりも泳いで庇いに入った方が早いと判断した、でいいじゃないですか。

当時のシャンクスは、相手の視界に入らず(目を見つめず)に遠くから覇気を飛ばして気絶させられるほどの覇気レベルには達していなかった、ということでいいじゃないですか。

左腕を失ったのは12年も前なんですよ? 12年前は四皇ではなく、実力も今よりも格段に低かったなんて当たり前でしょう。それで何の矛盾もなく説明できるじゃないですか。

なんで後付けで「わざと食われた」的な説明を追加する必要があるのでしょうか。

ネット上の揚げ足取りやツッコミの声を黙らせるために、最初から考えていたテイで辻褄を合わせる必要なんてないんです。そんなことをしても、さらにツッコミどころを増やすだけなんですから…

名作、名シーンを後付けでどんどん汚していくのは本当にやめてほしい。そのせいで、大好きだった「前半の海」の物語すら読み返す気がなくなっていってしまいます。

この先どんな説明がなされても、後付けであることは確実なので、野暮だなぁ、蛇足だなぁとしか思えません。

1054話で期待できた点

さて、散々酷評してきましたが、これ以降のページは、セリフ的にも作画的にも、私としては「改善」が感じられる内容でした。

シャンクスとベックマンのやりとり

このシーンでは、きちんと昔のワンピースのように、必要最低限のシンプルなセリフや、キャラの表情で「間」を描いてくれています。

言葉は少ないのに、情報量がものすごく詰まっている。

それは「間」や「表情」によって読者がその意味を想像する余白を与えてくれているからです。

昔はほとんどのページがこれくらいシンプルだったんですけどね。

こういう描き方をしてくれればワンピースは面白くなるのに、なぜ磨ききれていない不自然な説明セリフばかり入れてくるのか不思議でなりません。

赤犬、黄猿、黒馬のやりとり

その後の、赤犬、黄猿、黒馬のやりとりも、自然なセリフの応酬で久々にまともな「会話」シーンを見た気がします。

「黒馬」については、登場が唐突すぎる上、名前もビジュアルも好みではないので全く魅力を感じず、今更海軍側の新キャラなんて出さなくてもいいのに、という感情の方が強いですが、まぁ物語の根幹に影響を与えるような後付けではないので、批判するほどのものでもありません。

その後のやりとりも、自然なセリフで世界情勢を伝えてくれているのでよかったです。

最後の赤犬のシーンも迫力があってよかった。

ただし、サボの「炎帝」という呼び名はなくてよかったと思います。

ルフィの「四皇」入りと並べるために通り名をつけたかったのでしょうが、私としては、“メラメラの実”を引き継いだとはいえ「炎」属性は永遠にエースのものであり、「炎帝」も彼の技名なので、サボがその通り名をつけられることに違和感があります。

サボには別の(革命軍として培ってきた)個性を主としたキャラクターとして、炎属性はエースから借りている「+α要素」という描き方のほうがしっくりきます。

「竜」や「爪」というかっこいい個性があったんだから、そっちを生かした通り名にすればよかったのにと思います。

死んだエースの特性をそのまま引き継いでしまっては、エースを死なせた意味がありません。

まとめ

1054話の完成度について個人的な感想を言うと、ギリギリ「面白い」と言える内容でした。

緑牛やモモの助、“赤髪海賊団”、フーズフーなど違和感のあるセリフややりとりはあったものの、シャンクスとベックマンの見せ場のシーンはきちんと決めてくれたし、赤犬、黄猿のやりとりでは、彼らの威厳や大物感をきちんと保ちつつ、今後の対決が期待できる描き方になっていたからです。

これで赤犬や黄猿も緑牛並のクソ低脳キャラ化していたら、ワンピースはもうおしまいでした。

もちろん長期休載を挟んだ後の1話としては物足りない部分もありましたが、冒頭でお伝えした通り、どこからが休載後に描いた話なのか分からないので、とりあえずこの先3話分は、改善がなされていない可能性も加味して読み進めようと思います。

最低限このクオリティが維持されていれば、この先も読み進めたいと思えるので。

……というのが、1054話を読んだ時までの感想です。

この先、1055話と1056話を読むことで、この評価は一変してしまうのですが……笑

そして評価が一変したことでワンピースへの熱量が急激に冷め、記事を更新する意欲が失われてしまいました…

長らく更新ができていなかったのはそれが原因です。

今後、更新は不定期となりますので、ご了承いただけますと幸いです。

私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。

ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。

実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。

ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。

余計なお世話としか言いようがありません。

自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。

あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?

他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。

論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。

プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。

私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。

あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?

購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?

お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?

飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?

市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。

一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。

「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。

頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。

尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。

その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。

そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。

その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。

心配しています。

このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。

なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。

なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。

そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。

尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。

思いません。

「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。

少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。

読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。

ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。

ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。

私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。

そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。


作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。

ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。

というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。

それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。

煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。

えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。

たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)

また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。

記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。

色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。

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匿名
匿名
1 年 前

すごく今さらですが、モモノスケが噛みついた時の「去れ!都から見えぬ場所へ!」ってなんか変ですよね。
都から見えないとこなら待ち伏せしてても良いし、人権がないワノ国の国民を殺し回ってても良いってことなんですかね?

言うなら、「去れ!このワノ国から!」な気がします。

レモン
レモン
1 年 前

まだフーズフーのセリフは
「こんなピンポイントで船を狙うのか」
なら、まだわかるんですよね。
「なんで『赤髪』がこんな小さな船をしつこく襲うんだ!こんなゴムになるだけの実、新世界にはゴロゴロ転がってるだろう!」
これも不自然感はありますが…

匿名
匿名
1 年 前

サカズキの威厳は守られましたね。あとは彼の威厳が損なわれないことを祈ることでしょう。考察界などだけでなく以前のファンも楽しめるワンピースが戻るべきかもしれませんね。

匿名
匿名
1 年 前

某ソシャゲのコラボを機になんとなく調べていたらなべおつさんのブログに出会いました。
ワンピースを読まなくなって早数年、いつからか初期のようなワクワク感がなくなって読まなくなりましたが、世間的に人気なのはなぜだろうと不思議に思っています。

仰る通りで薄ら寒いギャグやテンポの悪い展開、意図が不明のセリフの連続はまるで出来の悪いの人形劇のようで、あんなに魅力的だったキャラクターたちに「生命」を感じられません。
こちらのブログを読んで、ようやく自分が冷めた理由が言語化できた気がしており、とてもスッキリしました。
本当にありがとうございます。

過去記事も読ませていただきます。
楽しみにしておりますので、無理のない程度に執筆を続けていただけたらと思います。

匿名
匿名
1 年 前

いつも拝読しております。最初はONE PIECEの感想を読むためだったのですが、言葉の選び方、文章の作り方や構成がとても分かりやすく、最近では筆者さんの文章を読むためにお邪魔していたところがありました。
筆者さんのペースで、もし気が向いた時があったら更新してくださると嬉しいです。

匿名
匿名
1 年 前

日和の発言がマジでむかつきました
確かにオロチは許せないことをしたのはわかるけど根底にあったのは差別っていうことに対する怒りから始まってたはず。「燃えてなんぼ」なんていったら黒炭家の生き残りがいたらまた同じことが起きる。

「昔のワンピース」ファン
「昔のワンピース」ファン
1 年 前

自分の中では約束をしたのはあくまで「ルフィ」と「シャンクス」であり
クルーはあくまで二人を見守ってる側という認識なので
二人を見守ってるクルーの一部が焦れて
「もう十分だろ、こっちから会いに行ってもいいじゃないか」
という意見が出てきたんだなと思ったので特に違和感なかった

そういった様々な意見が出てきても
シャンクスはブレずにルフィとの約束を大事にしてればいいかなと思うので

ただ、確かに「縄張りが~ケジメが~信頼が~」という台詞をシャンクスが言うのはダサいとは思った
シャンクスは「ルフィに会う気はない」の一言だけで終わらせて
「縄張りが~ケジメが~信頼が~」はクルーに言わせた方がよかったと思う

Last edited 1 年 前 by 「昔のワンピース」ファン
匿名
匿名
1 年 前

縄張りが荒らされたのにルフィに会いに行くことを優先する船員達
住民の心配をせず自分のメンツを気にする小物と化したシャンクスどっちも酷いですね

ラッキールウがバルトロメオにケジメをつけに行くことに乗り気じゃないのも意味不明
縄張りが荒らされたのに何もしなかったら、他の海賊に舐められ別の縄張りが侵略され犠牲者が出ることになりかねないのに。

匿名
匿名
1 年 前

とうとう更新が不定期になるほど読むモチベーションが下がっちゃったんですね。。。
まあ毎回こうも同じようなポイントでがっかりさせれてたらそりゃ書くのも馬鹿馬鹿しくなりますし、更新頻度が下がるのも無理ないと思います。
もやもや、がっかりした気持ちを上手く言語化してくれるこのブログが好きなので残念ですけど、次回の更新を気長に待ってます!

匿名
匿名
1 年 前

更新ありがとうございます!
モモの助が何も成長してなく、緑牛とのバトル描写要らんやろとしか思ませんでしたね。
また赤髪海賊団にいたっては映画の番宣としか思えずかなり残念でした。
正直ここから前半の海レベルの面白さに戻ることはないと思いますが、このブログは楽しく拝見してるので、なべおつさんのタイミングで更新頂けると嬉しいです。

匿名
匿名
1 年 前

シャンクスのわざと喰わせた説はほんとやめてほしい 
メタ的に言うとあのシーンは無事助けたと思わせといてページ開きで腕失くしてるっていうインパクトの為にかいたのであってシャンクス自身が喰わせる意味なんてあるわけない
自分的には鷹の目は片腕のシャンクスに興味なくしてたのに対して片腕になってからの方が格が上がっていってることに大きな矛盾を感じてしまいますがね

匿名
匿名
1 年 前

セリフや描写のツッコミどころはおっしゃる通りですね
章の終わりで面白く感じるのは話が進むからだろうなぁ
期待させる描き方がうまい
いざ長編が始まると…て感じなので最終章も心配ですが
もうワノ国ほどつまらなくなることもないでしょう
…ないよね?💦w

匿名
匿名
1 年 前

おつかれ様です。大好きだった「前半の海」の物語すら読み返す気がなくなると言われると、最終章の出来次第ではなべおつさんがワンピースで面白かったのは読み切りのROMANCE DAWNだけ!って言い出しそうで不安になりますね…

匿名
匿名
1 年 前

なんやかんやで読み続けてるのはブログのためではないはず

匿名
匿名
1 年 前

 (1054話に関するコメントではないのですが)1057話のワノ国編を締める大きなセリフが、オロチ(黒炭)に関するものだったのが残念過ぎてならないのですが、そう感じるのは私だけなのでしょうか…?
 これからのこと(モモorルフィ等)か、あるいは10000歩譲ってもおでんについて触れるのが自然に気がします…なぜこの長大ストーリーを締めくくる最後のセリフが、何の魅力も感じられない(ような描かれ方をされていた)オロチについてなのでしょうか…

匿名
匿名
1 年 前

そもそも長年カイドウに協力してきたワノ国は海軍からすれば悪の存在、それだけで攻撃する理由になるはずなのに、その辺には一切触れないのが変な気がします。

匿名
匿名
1 年 前

色々酷かったワノ国編ですが、こういう幕間の話を書くのは相変わらず上手いと思います。
(次回分も含めて)いろんな情報が出てきて今後どんな展開になるんだろうとワクワクもしました。

長編に入ってしまうとまたアレなんだろうなと予想できてしまうのも悲しいのですが…

匿名
匿名
1 年 前

更新お疲れさまでした。

別記事のコメント欄でもお話しましたが
シャンクスの腕食われる件の後付けは本当ひどいですよねぇ。

またブログ記事更新が止まってしまったり不定期になるのも無理ないかと思います。
正直言って今のワンピース読み続けるのは色んな面でかなりしんどいです。

・後付け後付けで整合性の取れない物語
・セリフだらけで読みにくいかつわけのわからんコマ割
・どんどん落ちていく絵の質
・興行収入だけを気にした映画
・盲目的でどうしようもない信者達

読む時間がもったいない気さえします。

今のワンピースのマンガや映画が流行っていることが悲しいです。
『今ワンピースめちゃくちゃおもしろい!』と言ってくる友人がいますがイラッとします(笑)

天使
天使
1 年 前

お待ちしておりました。休載明けを楽しみにしていましたが、酷さに拍車が掛かったと、個人的にはずっと思っておりました。にもかかわらず、ネット上では、毎度のごとく、盲目信者達のワンピースという物語全体をみた感想ではなく、瞬間瞬間の描写における過大な評価ばかりで、ヤキモキしておりました。今までの物語の流れを考慮すればおかしな描写だらけなのに、指摘できない読者が多いと感じていました。

人権、差別の指摘ですが、なべおつさんのおっしゃる通りだと思います。ワノ国の設定、海軍の設定が吹っ飛ぶ緑牛のセリフですよね。きっと、尾田先生は、今現実の世界で言いたい抽象的な主張を漫画の世界で無理やりに落とし込もうとするから、設定の崩壊・矛盾が生じるんですよね。瞬間のセリフだけで判断すれば、一見納得できそうなセリフも、物語の設定を考慮すると、成り立たないことが多いです。赤犬の主張は、一つの正義ですが、緑牛の主張に正義は一切ないですしね。

シャンクスはただの映画の宣伝だけでしたね。原作の流れを無茶苦茶にしてまで登場させたのは、興行収入が欲しかったということですね。よほど、鬼滅に勝ちたかったんですかね。追加特典とかなんやらで、必死ですし。
シャンクスが本気になるときって、「友達が傷つけられたとき」だけなはずなんですよね。自分が何されても構わないはずなのに、「赤髪海賊団の旗を燃やしてルフィの海賊旗に変えた」という事実によって、シャンクスの「信頼」が落ちることを気にするというメンツ中心の考え方に変わってませんかね。1話では、あれだけヒグマごときに舐められて、世話になってるマキノさんの店が荒らされても笑い飛ばしていたはずなのに、矛盾してますよ。長期連載で整合性が取れなくなることと、主要キャラでありワンピースという物語の人気の軸を担う男のキャラを崩壊させることは全く異なりますから。確かに船長である以上、「信頼」は大事ですが、今回説明されている事実は、「旗を燃やされた」だけですよね。せめて、バルトロメオがシャンクスの仲間を傷つけたとかなら、わかりますが、そんなに看板が大事なら、ヒグマが酒場に乗り込んできて酒をぶっかけたうえで、馬鹿にされた時点でボコボコにしてほしかったです。25年前に多くの人を感動させたシャンクスという偉大な男が、映画の宣伝という材料に使うためにチープな男にされてしまい残念極まりありません。シャンクスという男に対する読者の「信頼」が裏切られました。

ゴムゴムの実の護送を任せている人がその重要性を理解できていないとか、組織のガバナンスどうなってんのって感じです。仮にゴムゴムの実が悪魔の実の中でもとりわけ重要であることの情報をフーズフーが知らなったとしても、「悪魔の実」である以上、「財宝」には変わりないはずなのに、いつのまにか、「悪魔の実=海の秘宝」という設定がなくなるセリフでがっかりです。

また、100巻のSBSにおいて、考察者はそんなに意識していない旨の発言がありましたが、今は考察者のために描いているようにしか思えません。逆張りや伏線は物語を楽しませるための手段にすぎないのに、それが目的化しているため、設定が細かくなりすぎて、しっかり回収しようとすると長くなりすぎるからか、描くべきことが薄くなり、よくわからないまま話が進んでしまってがっかりします。
考察者は本当にワンピースが好きなら、今の不自然さを指摘できないのが疑問でなりません。ヤマトが仲間になるとかならないとか、数字の法則やら、なんちゃらのオマージュが~とかばっかで、セリフやコマの不自然さ、稚拙さに意識が向けられていないなら、もはや物語を読んでいるとは思えません。
25年前に1000話を超える超大作になることなど誰も予想し得なかったはずですから、細かい伏線とか、整合性とかどうでもいいので、もっとシンプルかつ格好よく物語を進めてほしいです。
またの更新期待しております。
長文失礼しました。

匿名
匿名
1 年 前

個人的に上流階級のエリート海軍大将が見たかったです。笑
生まれた時から中流•下流の人達を心底見下しており、特に海賊を軽蔑していて、徹底的に排除しようとする赤犬と価値観が一致しているようで、本質では全く別物のようなキャラだと、赤犬と差別化できて面白そうだなと個人的に思いました。
シャンクスとルフィのシーンは残念ですよね。あのシーンではシャンクスは大切な人を守れて、ルフィは安易な戦いは時に大きな代償を支払わされるという教訓を得て、一歩大人へと成長するシーンなんですけどね。まあ、今のルフィはそんな事忘れてそうなくらい幼児化してますけど。笑

匿名
匿名
1 年 前

 更新楽しみにしていました!ありがとうございます。今回もそのほとんどが共感できました。
 私が個人的に非常に違和感を感じたのが、1015話の最後でヤマトは「その縁(カイドウとの親子関係)を切りに来た!!」とカイドウに言い放っていたのに、1054話では緑牛に向かって「ぼくはヤマト!カイドウの息子だ!」と自己紹介した点です。カイドウは破れ、無事に縁は切れたんじゃなかったんですかね…?ヤマトって、幼少期からカイドウに飯すら与えられず、手首には爆弾を付けられて鬼ヶ島に束縛され、虐待に等しい扱いをされ続けて来たんですよね…それでいて初対面の人相手の自己紹介で「カイドウの息子だ」って言葉が普通出てくるものでしょうか?「ぼくはおでん!」とかの方が遥かに自然なのですが…これは何か理由があるのでしょうか?
 また、シャンクスが何しにワノ国に来たのかは全く分かりませんね…今後理由が明らかになることを祈りましょう…

匿名
匿名
1 年 前

お疲れ様です。
シャンクスが腕を食われる回想シーン、1話ではマントをしていなかったのにここではマントをしているのが気になりました。
作者も編集者も気づかなかったのか、この差分に作品上の何らかの意味があるのか、どっちにしても…という感じではありますが(汗)

匿名
匿名
1 年 前

お待ちしておりました
緑牛の「“差別”とは安堵」は1057話で回収されましたね!
みんなでまた黒炭家を迫害して平和になろう!😂

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