前回「1055話を読んでもうワンピースに期待するのはやめた」とお伝えしました。
1056話は、その思いをさらに強めてくれる内容でした。
キャラクター全員に心がなく、誰一人自分の意志でセリフを吐いてくれない、行動してくれない。作画の改善も見られないどころか、むしろ見せゴマ以外は手抜き描写が増加しているシマツ。
ワノ国は全編通してこの調子で描かれていましたが、この先、最終章もこんな描かれ方をするとしたら絶望しかありません。
目次
1056話のつまらないところ
休載明けも、作画の質が向上しない
絵を描くのが大好きだと言っていたはずなのに、ほとんど絵を描かずにアシスタントの背景と説明セリフに頼りまくりの尾田先生。
冒頭の1コマ目は、ここ何年も毎回同じパターンで始まります。場面を伝えるために引きの背景をアシスタントに描かせ、そこにキャラのセリフを載せるだけ。そのため1コマ目はほとんど何も描かずに完成します。
連載再開後もその手抜き具合は変わりませんでした。1054話から見ていきましょう。
このように1コマ目はほぼアシスタントが描いた背景のみで、尾田先生は描くとしても雑なモブ絵か豆粒のような人影だけ。1コマ目からインパクトのある構図や新しい構図が描かれることはほぼ無くなってしまいました。
「前半の海」がいかに毎回新しく、引きがあり、その話の1コマ目として必要不可欠な絵で始まっていたか、読み返していただくとよくわかります。(この点は別記事でまとめようと思います)
もちろん必要に応じて手を抜くこと自体は問題ないんですが、1コマ目が毎回テンプレ化された流れ作業のようなワンパターンの始まりだと、冒頭からワクワク感や没入感が得られないんですよね。
たとえば1056話は、雷ぞうとしのぶがやせ細ったショッキングな姿を(丁寧に)描く1コマ目で始まってもいいわけです。
それで緑牛から受けたダメージの深刻さを描き、その場にいなかった錦えもんが心から後悔し、謝罪する描写を入れればいい。
それがアシスタントの背景コマに、言葉で「雷ぞうしっかりしろ!!」「こんなにやせ細って…!!」「しのぶさん!! しなないで」という説明だけで始めるなんて、手抜き以外のなんでもありません。
緑牛に生気を吸われるもギャグオチで解決
その上、緑牛から正気を吸われた雷ぞうとしのぶも、ただのギャグオチで終了です。
心配する気にもならないほどのアホ面で、完全にギャグシーンとして描いている。
そのため錦えもんのセリフも心配しているとは到底思えないほど軽々しく、薄っぺらい。「無念だ!! すまぬ!!」って、絶対思ってないし、謝罪する気もないでしょう。
ほんと何のために緑牛をワノ国に寄越したんでしょうね。。
どれだけシリアスなシーンを描いても、こうやってギャグオチで終わったら全てが茶番になってしまい、読者は肩透かしにあうだけだというのに。
何のためらいもなく正体を明かす飛徹
1053話で、自分の正体をモモの助に「知らせる気もない」「生きていたなどと…誰に言える…!?」と、カッコつけて生涯孤独の身を貫くような姿勢を見せていた飛徹でしたが、
1056話では何のためらいもなく速攻で正体を明かしに来ます。
何なのこの音速の手のひら返し。誰にどう説得されて、どんな心境の変化があって「やはり正体を明かそう」となったのでしょうか。
それって省略していいところですか?
作者も編集者も、数話前に描いたことを覚えてないんですかね?
ちなみにこのコマもアシスタントの絵がメインで、「おじじ様!?」「うむ…おでんの父だ…」というセリフによる「説明」に頼っています。描かれてるのは「話し手が飛徹である」ことを伝えるための簡易的なキャラ絵だけ。
正体を明かすまでの葛藤や、明かす瞬間の様子を描かないから、(何のためらいもなく)唐突に正体を明かしたようにしか読み取れません。さっきまで「知らせる気もない」「生きていたなどと…誰に言える…!?」って言ってたのに。
また、これに対する錦えもんのリアクションもうすら寒くて鬱陶しい。
未だに不自然極まりない、小学生が考えたような独り言の説明セリフばかり吐かされて、すべり倒しています。
もちろんギャグとしてあえて描いているのはわかりますが、読者をなめてるとしか思えないレベルでクソつまらないボケであり、描く必要性が全くありません。
「全く気づかなかった!!! 心臓が飛び出るかと思うた!!! ご無事で何よりィ!!!」「びっくりした〜!!」という情報を羅列しているだけのクソみたいな説明セリフ。とても人間の発するセリフとは思えない上、ギャグ漫画として見ても最低レベルのつまらなさです。
会話にならない不自然な会話
ルフィのセリフも違和感がすごい。
「あァ 忍術使えるようになったらな!!」とか「忍術使えるようになったらいいぞ!!」の一言で終わるところを、「忍術使えたらな!! いいぞ!! ししし!!!」とめちゃめちゃ不自然にセリフを分割するルフィ。
また「忍術使えるようになったらな!!」であれば、「今度会う時までの時間」を含めて、お玉の成長に期待する(成長した姿で現れる時を待っている)ニュアンスになるのですが、「忍術使えたらな!!」だと「次に会った時点で忍術を披露できたら」という「点」での評価しかしないようなニュアンスに聞こえます。
また表情が完全に「ははは」の口なのに、「ししし」と(入れなくてもいい)笑い声を入れてくるのも違和感しかありません。
尾田先生は、「(映画の脚本家など)自分以外の人がルフィのセリフを考えると違和感が出てしまうから、どうしても自分が決めることになる」といった話をされていましたが、ドレスローザ編以降、ルフィのセリフはずーっと違和感丸出しですよ。
プルトンに関するやりとり
プルトンに関するやりとりも違和感バリバリです。
まずここでもアシスタントに描かせた背景に吹き出しを入れて、誰が話しているかを伝える簡易的なキャラを描くだけで済ませています。しかも切り出しは毎度おなじみ「え〜〜!!!」というワンパターンリアクション。
キャラや会話を描くことなく、「背景+(いつもの)リアクションセリフ」から入る描写が多すぎる。
また「あんなモンが実在したのか…!!」というセリフも違和感がすごい。
フランキーはプルトンの設計図を見ていて、それが自分にも造れるものであることを知ってるんですから、「実在しうる」ことはわかっているはずでしょう。
であれば「あんなモンが本当に実在したのか…!!」のように、実在しうることは分かっていたけど、その信憑性には疑いもあった、というニュアンスのセリフになるのが自然です。
というより、実在しているからこそ、その対向勢力のために設計図を残していたわけで、実在していたこと自体に驚くのは意味がわかりません。
ロビンが呼び起こせると恐れられていた古代兵器はプルトン以外の兵器で、プルトンはそれに対抗するために設計図が描かれただけで、まだ造られたことはない(実在はしない)と思ってたということなんですかね…?
どんだけ複雑な状況設定なんでしょうか。
私としては、現存するプルトンへの対抗勢力として、もう一つプルトンを造れるように設計図を残していた、という話かと思っていたのですが。。
三船長のガキすぎる醜い言い争い
三船長が揃うと必ず描かれるしょーもないマウント合戦のいがみ合いシーン。
いつからこの三人はここまで幼児化したんでしょうか。。
ルフィに「おれ『四皇』なのに」と言わせるとかダサすぎるし違和感しかない…。この一言で、この人が「海賊王」になることを応援する気を失いました。
人間的にしょぼすぎて、全く尊敬できないモブキャラのような主人公になってしまった。私が好きだったルフィは、自分の立場や肩書きで人にマウントを取るようなくだらない人間ではありません。
私はこの三船長がクソガキ化してマウントを取り合うやりとりが(クソつまらなくておサムくて)大嫌いなのですが、Twitterでは「三船長のこのやりとり大好き!!」という声もあったので、「あぁ、そういう読者もいるのね…」と諦めの気持ちに至りました。
シャボンディ諸島でのこのシーンは、全く不自然さも気色悪さも感じず、むしろそれぞれの性格や関係性が端的に描けていて、今後の展開にも興味が湧くシーンになっていました。
今の尾田先生には、もうこんなコマ割でキャラを大きく丁寧に描きながら、シンプルなセリフだけで魅せることはできないでしょうね。
「新世界編」以降、全キャラがあまりにも「尾田化」しすぎていて見るに堪えなくなってしまいました。
クロスギルドという新設定
さて、1056話で賛否両論を引き起こしたのは「クロスギルド」という新設定の追加でしょう。
バギーがクロコダイルとミホークの上に立つような描写を見て、2人がバギーの傘下に(自らの意思で)入ったと受け取り、彼らの格落ち感を嘆いた読者も多いと思います。
この点は1058話で真相が明かされますが、私も初見では同じ感想を抱きました。あのクロコダイルとミホークが、バギーごときと手を組み、部下に見える立場を受け入れる(ないし丸め込まれる)なんてありえない、と。
まぁ実際にゾロが「あり得ねェな」と否定してくれているので、何か事情があってこうなったのだろうことはわかるのですが。
それ以上に私が納得できなかったのは、ローの「この2人を本当に従えてりゃあ確かに 『皇帝』と呼ばれて然るべき」という安直すぎる解釈です。
バギーが四皇になった時点で、「元七武海達を傘下に入れたのかもしれない」といった予想はありましたが、それはクロコダイルやミホークだけではなく、ハンコックやウィーブルまで含め、当時の七武海が全員傘下入りするレベルの場合です。
それでも、バギー個人の実力が伴っていないのであれば、受け入れられないと思ってくらいです。
それがクロコダイルとミホークの2人を味方につけたくらいで「四皇」入りに納得できる読者なんているのでしょうか。
七武海2人を従えたから「皇帝」と呼ばれて然るべきなんて、あまりにも雑すぎる評価です。クロコダイルなんて、22年前の時点で世界のトップが55億ベリーの世界で、たかだか8100万ベリーで七武海入りして、覇気やギア2習得前のルフィにやられたヤツですよ?
もちろんその後成長もしているでしょうし、メタ視点で言うと、長期連載のバトル漫画では初期に登場した敵ほど割りを食うのは仕方ないので、クロコダイルが雑魚だと言うつもりはありません。(ロジャーの懸賞金を後付けで高く設定しすぎたことの方が悪い)
しかし七武海は四皇より圧倒的に格下であるとして描かれた世界線で、たかだか2人を従えたところで(バギー本人の実力は大したことないのに)「皇帝」と呼ばれて然るべきなんて言われても、全く説得力がありません。
七武海を四皇の圧倒的に格下として描いておいて、その四皇が倒れたら、今度はあっさりと(単なる言葉の説明によって)七武海の評価を強引に上げてくるんですから、行き当たりばったりもいいところです。
やはりロジャーや元四皇の懸賞金設定や、七武海を圧倒的格下化した(ドフラミンゴがカイドウにビビりまくる)設定は確実に失策だったといえるでしょう。
これがなければ、バギーの四皇入りやクロスギルドの設定は、もっと面白く、納得感と衝撃を持って受け入れられたはずです。
ヤマトは仲間になるのか?
最後に、ヤマトは仲間になるのか論争について。
この点は、すでに1057話で明かされているので今さら触れても意味がないのですが、当時1056話を読んだ段階ではまだどうなるのかわからず、考察屋さん達の間でも意見が割れていました。
このセリフからは「(今は乗船しないと決めた事を)ルフィ達の所へ(伝えに)行くか!!」という意味にも取れますし、ルフィ達の船に乗ることは確定した上で、「おでんのように生きる」と決めて「さてルフィ達の所へ行くか!!」と言っているようにも取れるため、どちらになるのか判断できません。
ヤマト人気が高く、本当に仲間になるのかみんなが気になっているからこそ、あえてどちらか確定できない曖昧な描き方をしたのでしょう。
私は先の予想をすることに興味がないので「どっちでもいい派」でしたが、もし尾田先生が(麦わらの一味以上の)人気キャラであるヤマトを「連れて行かない」という選択をするとしたら、その決断力を絶賛すると、1052話の感想記事で書きました。
もし尾田先生がこの後、ルフィがヤマトの仲間入りを拒否する(ヤマトを船に乗せない)という展開を描いたとしたら、その決断力を私は絶賛しますが、まぁあり得ないでしょうね。
結論としては、「ヤマトはルフィの船に乗らない」だったので、その判断には賛辞を送りたいところですが、その描き方(ヤマトが船に乗らない理由)があまりにもひどすぎました。
この点については、次回の記事で解説します。
ちなみに、このシーンの1コマ目も、ヤマトを描かずに済むように(手抜きができるように)超引き絵にしてアシスタントの絵だけで済ませています。
絵を描くのが大好きで苦痛に思ったことがないという尾田先生が、4週も休んだというのに、アシスタントにばかり描かせて、全然自分で絵を描いてくれない。
本当に絵を描くのが好きなんですかね。。
「前半の海」を読み直すと、いかに尾田先生が絵を描くのが大好きで、一コマ一コマ丁寧に、自分で描いた絵を主体にして物語を進めているかがよくわかります。
アシスタントに描かせているのは、そのコマに必要不可欠な背景のみ。自分が絵を描く手間を省くために、似たような背景を1話の中で何度も描かせるようなことは一切していません。
休載によって作画のクオリティが改善されることに期待を寄せていたのですが、見事に裏切られてしまいました。
1057話では、さらに作画が悪化します。
私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。
ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。
実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。
ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。
ニーズがあるからです。
上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。
ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。
そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。
ニーズがあるからです。
ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。
もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。
余計なお世話としか言いようがありません。
自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。
あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?
他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。
論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。
プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。
私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。
あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?
購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?
お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?
飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?
市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。
一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。
「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。
頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。
尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。
その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。
そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。
その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。
心配しています。
このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。
なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。
なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。
そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。
尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。
思いません。
「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。
少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。
読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。
ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。
ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。
私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。
そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。
作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。
ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。
というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。
それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。
煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。
えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。
たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)
また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。
記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。
色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。
ここ読んでいると読者の色んな解釈や価値観があって参考になりますね。私はワノ国が一番シンプルで解り易かったし始終笑っていたし、尾田先生が描きたかった事の意図も漠然とながらに理解できてきたと思います。
ひとつなぎの大秘宝もワンピースの答え合わせも楽しく読んでいます
読者が何を重視して読むかで見方が変わって来る漫画なので尾田先生は思いきった方向に舵を切ったなーとも思います。
pieceの鍵を握る重要人物が既に登場しています。その人物の秘話も描かれています。私はその秘話に気づいた時心から感動し泣きました。前半の海の各島のエピソード(好き好き)で涙を流しながら読んできた方は尾田っちが仕掛けてきた空白の百年やDの名を持つ者達の正体、ジョイボーイとは何かを読み解いて欲しいなと心から思います。
ワノ国はまだ開国していないので次は裏舞台が始まるだろうなと思います。
ローのクロスギルドの評価は流石に王下七武海の称号を得ただけあって実力を知っている者の意見として公平だなと思いましたよ😃
寧ろ王下の王とは誰を指しているのかが気になりますね。
私は尾田先生と同じ価値観とは限らない。
尾田先生と同じ知識を持っているとも限らない。
自分の胆に命じながら楽しんでいます。
ここの連中ホントなにも見えてないんだな
「忍術つかえたらな、いいぞ、ししし」って棒読みで言ってそうw
2年前カクとジャバラが喧嘩した時は
「じゃあ共闘するか?」「死んでもやだ」
だったんですけどね
今なら「わしの方が道力多いから下がっとけ」ってなるのかなぁ
二年前のルフィに負けた=弱いじゃないから…(震え声
)
会話シーンなのに、キャラではなく背景を描いて、そこで吹き出しのみで会話をさせるのは本当に手抜きですね。
漫画の見せ方の一つとして、こういう手法があるのは分かりますが、こんなに多様するのは漫画として有り得ないです。
それでいいと思っている尾田先生もどうかと思いますが、その尾田先生に何も言えない編集は無能ですね。
昔のようにページやコマを広く使い、わかりやすい構造、わかりやすいセリフで描いてほしいです。無理だろうけど。
最近一気に記事読みました~!
さすがに毎話ケチつけるのは難癖ある気もします(笑)
けと、絵の事とか、吹き出し量の事とか、コマ割りの事とか、キャラの容姿や言動がダサくなってる事とか、変顔の事とか本当同感なポイント多いので
同じくワンピ好きの1人として集英社にネガティブポイントまとめてお便り送りつけてほしいくらいです!ちなみに自分は数年前に送ったことあります!(笑)意外と簡単に送れます。
尾田先生本人に読んでもらえる事は無いかもしれませんが、編集者くらいには届くと思って送りました!
更新お疲れ様です。ところでワノ国編は終わってしまいましたが、五老星⇆CP0の「ニコロビンくらいは連れて帰るんだろうな」「はっ必ず」というやり取りはどうなったのでしょうか…?その後CP0って登場すらしてないような…
構図の指摘もそうだけど、花の都の城も初見した時になんかダサいなと思いましたw
城ならもっと迫力あるように描けばいいのに、変な形の木の上に城とかダサい。
藤山とかもギャグっぽくてセンスない山の描き方ですね、、それよりもそんな山があったこと自体カイドウが倒されるまで気づかなかった。。
とにかく今のワンピはストーリーも絵もダメになって来てますね。普通に読んでても絵のつぶされようが酷くて漫画的にも魅力がなくなって来てます。
スキヤキというどうでもいいようなキャラも実は生きてたとか、ルフィの方が圧倒的に世界的にも脅威なのに三船長と同じ懸賞金だとか、バギーがルフィのように大した活躍せず四皇入りでしかも懸賞金が上だとか、ラストの同盟の別れ方も酷いもんですし、何か不満にくるような展開が多くて、ワンピースは最近徐々に嫌いになって来てます。
「三人船長が揃うとガキみたいな事でマウントを取り合う」という寒いお約束を優先して、キャラ設定を崩すのは何がしたいんだろうと思います。。
ローは理知的なキャラだったはずなのに…。
あと、仲間を危険に晒す事に全く躊躇が無い船長ってどうなんだ…。
尾田さんがそういうルフィを馬鹿で可愛いと思っていて、読者にもそう思わせたいならまだ意味は分かるのですが、その後にナミにガチギレさせているのでいよいよどう見せたいのかよく分かりません。
毒魚を安易に食べて死にかけたり、本当に海賊王になりたいのか疑わしいです
更新お疲れ様です。もう今のルフィが「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ」って言うセリフを発せられるとは思えないですね…むしろ今そのセリフ(これくらいキレのあるセリフ)を言われたら、逆に違和感を覚えてしまうと思います…
更新お疲れさまです
構図の指摘、よくわかります!
城や藤山とか別の角度から描けばいいのにとずっと思ってました😅
考察する人たちは何をモチベーションにそこまで心酔できるのか不思議なくらいワノ国はずーっとつまらなかった章でした
急にヤマトが登場したり実はヒトヒトの実でした、なんてやってくる作者なんでそこまで先の事は考えずにライブ感で描いてるなと思ってからは展開を予測することはやめました…
やっと終わってホッとしてます
これ以上つまらなくなる事はないと願ってます…
キャラの「尾田化」と、引きの絵の多様は確かにそのとおりですね
特に尾田化についてはセリフを一切推敲せずに自分の感性(≠キャラの感性)で全部書いてるからだろうなぁと思います
「このキャラだったらこういう喋り方する」とか「こういう考え方をする」ってのが全くない
安直な語尾や口癖だけで中身は全部同じすぎて気持ち悪いですよね
更新ありがとうございます。
スキヤキの正体明かすつもりない発言からの数話での手のひら返しはもうあきれてしまうレベルですね
なにかしらのきっかけがあるのであればまだわかりますが普通に会うんかいと突っ込まざるを得ませんでした
錦えもんのサムいギャグもはさんでいて感動させたいのか笑わせたいのかよくわからない描写でした
あと俺四皇なのに発言はほんと悲しくなりました
ルフィってこんなダサいキャラでしたっけ
更新お疲れさまでした。
本当に毎度お馴染みの構図ですよね。背景の引き絵からスタートがもはやワンピースの始まりって感じですもんね。
スキヤキの覚悟?も呆気なかったですね。信条を描写したのであれば、その後の心境の変化は描かないと読者は置いてけぼりですよ。漫画なんで創作物なんですから、「察してください。」は通用しませんし。不必要でダサい説明はしまくる癖に、こういうところの説明は省くのであれば、最初から孫や家臣の前に姿を現せばいいのにと思ってしまいます。きっと、いわゆる「伏線」等の考察ポイントにならないところは、こうやって適当にその場の思い付きでこれからも流していくのでしょうね。
私も三船長の幼稚な言い争いは大嫌いです。以前は本当にライバル意識があった感じに見えて、今後3人は同格として成長していくのかと思いましたが、ドフラミンゴ戦以降ルフィとローには完全な差ができ、今回のワノ国でルフィとキッドにも差ができてしまい、三人のライバル描写を無理やり描く必要はないのにと思ってしまいます。戦闘力として完全な差が生じてしまっている以上、真剣に対等なライバル構図を描くことが難しくなり、幼稚なギャグ描写に消化せざるを得なくなってしまったんでしょう。ローが「次会ったら殺し合い」とか言ってましたが、どうせ慣れ合うのが目に見えてるので、緊迫感が伝わってこないですね。ギャグとシリアスの使い分けが全くできなくなっちゃったんですかね。作中最強を決める戦いの一つといえるであろうカイドウ戦ですら、ギャグになっちゃいましたからね。
クロスギルドの後付け感も凄いです。まあ七武海を弱く見せすぎたことが原因で後付けのように感じてしまうのかもしれませんが。クロコダイルや四皇幹部のエースの懸賞金、覇気等、後付けでなければ、もはや意味不明になってしまうほどインフレ化が進んで、いまや10億を超えて初めて土俵に立てる戦いになりましたからね。クロコダイルが登場したのも20年以上前ですから後付けが起きてしまうのはしょうがないですが、考察勢の中にはこの25年間の連載を緻密に計算して描いてきたと信じている人が多いですからね。そういう人はもはや漫画を読むというより、設定を楽しんでいます。だから、長年ワンピースを読んできたにも関わらず、なべおつさんのような批評ができないんだろうと思います。きっと、尾田先生は、新たな「火ノ傷の男」を出したことによって、考察勢が沸いているのを見てほくそ笑んでるのではと思ってしまいます。
またの更新を楽しみにしています。
早くも1056話の感想記事更新ありがとうございます!ホント休載明けで引き絵ばかり続く画は読む側も退屈でつまらないものでしたね。相変わらずヤマトは引っ張るな~これ読者の反応確実に見てるんだろうな~といった感想ですwスキヤキの手のひら返しはホント酷かった…ワノ国に入ってからスキヤキに限らずキャラの手のひら返しが多い気がします。本気で尾田先生が心配になるレベルです。
僕も三船長の幼稚すぎるやりとりが嫌いです。むしろこのやり取りにわざわざコマ裂く必要ある?仲良しこよしやってんの?ライバル感ならもう充分ワノ国で見せてもらったんで早く島出てって下さい話進まないので。と妙に冷めた心地で眺めている自分がいました。ローなんか特にキッドと合流する前は普通にルフィと会話出来てましたよね?ここに来て思い出したように設定引っ張るのやめて欲しいです。もうすでにキャラ崩壊してるんですから。
クロスギルドに関しては、僕は恐らく数少ない(であろう)否定派でした。バギーが四皇になる理由として元七武海の吸収はあるだろうと思っていましたが、まさかそこにクロコダイルが入るとは…と。あれだけドフラミンゴの勧誘を蹴って「俺は誰とも組みはしねェよ」とまで言わせて、ダズには「ついてくるか?」と恰好まで付けておいて、お前結局組むのかよと。もうこの時点で個人で船を出したローキッドとは違い、このキャラが船長として海賊王争いに参加する事はないんだなと。ルーキー時代からアラバスタで数十年耐え忍び、方向性は間違っていたとはいえ努力し続け頂上戦争後も挫けずに海賊王の夢を追って新世界に入ったクロコダイルというキャラを陰ながら応援していた(もちろん海賊王にはルフィがなる事が確定していますが、そのライバルとしての戦いは必ずあると思っていた)ので、どんな思惑があったにせよ誰かの下に付いた時点でもうその期待は打ち砕かれたんだな、と。物語も最終話に入りここから巻き返す展開を描く時間はもう無い事を考えると、やはり振るい落とされてしまったという感想にしか至らず消沈してしまいました。そして次号のクロスギルド加入の経緯が更に輪をかけて酷すぎる……もうここで完全に僕は心が折れてしまいました。ホント、こんな事になるなら出さなくてよかったですこんなキャラ…勿論、クロコダイルとミホークだけで四皇も酷すぎる理由でしたが(苦笑)もう今後の展開には本気で期待しない方がいいですね
長々とお目汚しのような愚痴を失礼しました。徐々に本誌掲載回にも記事が追い付きつつありますね。つまらない漫画の記事を更新するのは精神的にもきついでしょうが、お互いに最終話まで生き残っている事を祈ります(笑)次回も楽しみにしております。お疲れ様でした!
ゾロのセリフも「あり得ねェな」じゃなくて、もう一歩踏み込んで「何か考えがあるのかもな」くらい言ってほしかったかな。
七武海も正式には”王下七武海”なわけだし、人の下に従くのがあり得ないんじゃなくて、下に従いているように見せることで何か利益があるのかもというところまで考えててほしかった。(よりによってバギーの下はあり得ないという意味だったら分かりますが、”鷹の目”に限ってはと言っているので)
ロー視点では、自分とキッドはビッグマムを倒したのに四皇にならなかったから元七武海が3人集まったところで皇帝と呼ばれるのはおかしい。という意見を言うと思ってた。(ローも一応元七武海なので多少不満に思っててほしかった)
そして、海兵に懸賞金を付けているという説明を聞いてから(後に明かされるミホークが海兵狩りをしていたという過去を示唆しつつ)海兵狩りをする奴らの危険性を加味すれば皇帝と呼ばれるのも一応納得できるか…ぐらいのスタンスでいてほしかった。
ヤマトは、カイドウとサシで戦ってる時までは仲間になってほしいと思ってたけど、ルフィが覚醒してからはえ〜〜!!っていうだけの邪魔な存在になったので寧ろ仲間になってほしくないなと思ってしまいました。
まあ仲間になるにしろならないにしろ引っ張りすぎとは思いました。
自分はバギー四皇設定には納得しています。
クロコダイルの懸賞金は高すぎると想いますが、一海賊がアラバスタ乗っ取りをほぼ成功させたことや1058話で言及があったように「闇の組織」出資など強さよりも海軍にとっての危険度が高いのは理解できます。それに加えてバギーの経歴と組織力+ミホーク+海軍の勘違いで納得ですね。