1067話ではベガパンクがどんな人物なのか明かされますが、どれも予想や期待を下回る設定で、“悪魔の実”の能力に頼っただけの「普通の科学者」でがっかりしました。
「これから人類が500年かけて到達する域」の科学力を持つ人物の正体が、16年越しに明かされたというのに、この肩透かし感。
ベガパンクの登場に心躍り「すげェ!!」「ヤベェ!!」となった読者っているんでしょうか。。
目次
1067話がつまらない理由
「ノミノミの実」の「脳みそ人間」という無茶苦茶な設定
ベガパンクはなんと「ノミノミの実」の能力者で、「脳みそ人間」でした。
なにそれ…
「脳」ではなく「脳ミソ」という“俗称”を「悪魔の実」の名前にすることにも違和感がありますが、「脳ミソ」を「のみ」と略するのはもっと意味不明です。「ノミ」と聞いたらまず昆虫の「蚤」を思い浮かべませんかね。
まぁ「悪魔の実」の名前はとっくに設定崩壊しているのでどうでもいいんですけど、16年以上前から考えていた超重要キャラが「ノミノミの実」の「脳みそ人間」って…笑 当時の(全盛期の)尾田先生が考えたとは思いがたいセンスです。
たぬきがうるせェ
「すげーなー医学も強いのか!?Dr.ベガパンク!!」
「勿論じゃ!!」
「え───♡」
というクソ薄っぺらいやりとりで雑音を撒き散らすたぬき。「医学に強いかどうか」だけが気になり、「強い」と知っただけで満足する単細胞っぷりです。
また、ベガパンクの構想を聞くと、
「世界中の医学を勉強できるのか!?」(うひょー♡)と100%の媚び顔で、何の意味もないセリフを吐き散らかします。別に今でも「世界中の医学」の勉強はできるだろうが。
むしろベガパンクの構想では、全人類の知識に誰もがアクセスできるようになるのですから、医学の勉強をしなくてもあらゆる知識がインプットされた状態になる、といことであり、医学の勉強が不要になる(自分の医学知識が全人類のデフォルトとなるため、知識面でのアドバンテージがなくなる=船医としての価値が減少する)ということです。どちらかというと「勉強しなくて済む」という話をしているのに、その本質を理解せずに「勉強」できることを喜ぶなんてズレたリアクションをするなんて、どこまで頭の悪い医者なんでしょうか。
ベガパンクが言っているのは、「全人類の脳が共有される(あらゆる情報がインプットされた脳が自分のものになる)」という話ではなく、ただ世界中の情報にアクセスできるようになる(ネット検索できるようなもの)、ということなんですかね?
ベガパンクのアイデアに「未来感」がない
ベガパンクのアイデアや科学力が、とても「これから人類が500年かけて到達する域」に達しているとは思えず、意外性もなくてガッカリ感がすごいです。
壮大なことを言ってるようですが、現実世界でGoogleが20年以上前からやろうとしていることとほぼ同じで、実質的にはすでに実現されているようなものなので、「悪魔の実」の力に頼る必要性が一切ありません。「なんでもあり」の漫画の世界だというのに、なんというロマンのなさ、衝撃度の低さでしょう。
「全人類の知識による“知識の海”を、いつか作ろうとしている」人間が、「これから人類が500年かけて到達する域」の科学力を持っていると言われても、10年以上前からスマホ1つで世界中の情報(知識の海)にアクセスできる我々読者が衝撃を受けるでしょうか。
1065話の記事でも指摘しましたが、どうやらワンピースの舞台を中世(1400〜1500年くらい)として、そこから500年先(つまり現実世界の現代)って意味だったようですね。まぁよく考えたらそれで当然かもしれませんね。。
もう一つ意味不明なのは、ベガパンクの「分身」に関する説明です。
「体験」と「知識」を同期するというのは理解できますが、1065話では「食」と「排便」まで共有されている描写がなされていました。完全ロボットなのか生身の人間の肉体を改造したものなのかはわかりませんが、いずれにしても意味不明な設定です。
「代わりにメシを食うてくれ」とか「トイレに行きたいけど時間がもったいない」と言っていたので、それぞれに胃袋と排泄機能があるはずですが、なぜヨークが食べることで他の分身の胃袋が満たされ、ヨークが排泄することで他の分身も排泄を終えたことになるのでしょうか。
脳のように胃袋と排泄機能も1つのものが体内から分離した状態で共有されていて、食べたものが空間を移動してその胃袋に溜まり、排泄したら空っぽになる仕組みなのでしょうか。そんなことができるなら、そもそも食事も排泄も不要なロボットにすればいいのに、なんのために臓器を共有する必要があるのか意味がわかりません。
まぁ何はともあれ、「すごい」よりも「意味不明」が勝つ無茶苦茶な設定です。
虫に襲われただけで失神するボニー
グランドライン終盤にもなって、今さら虫に襲われるだけで失神する懸賞金3億2000万ベリーの「最悪の世代」。
なんなんだこの茶番は。。ギャグシーンとしても全く面白くないし、何のために描いているのかわからない無意味なシーンです。
同じ言葉をなぜか繰り返すセンスのなさ
「む〜…当然じゃのぅ…当然じゃ…ボニーは私を殺したいか…」と同じ言葉を二度も繰り返すセンスのなさもさることながら、「当然」だと認めているのに「私を殺したいか…」と納得いってないような含みを持たせるのも、「手に取った武器が失敗作で助かったが…」と超説明的なセリフを吐くのももう不自然すぎて違和感しかないセリフです。
「む〜…そうか…やはりボニーは私を恨んでおったか……当然じゃのう…」でいいじゃないですか。それが普通の日本語の語順でしょう。
もし今の語順や言葉を使いたいなら、「む〜…当然じゃのぅ…当然じゃ…ボニーの立場からすれば わしを殺したいと思うのも無理はない…」とすればいい。
ここまでボニーのことで思い悩んでるくせに、続く言葉が「あァそういえば」と(ボニーの話と一切関係ないのに)唐突に「ワノ国」の話をし始めるというのもセリフの作り方が下手くそすぎます。
誰一人自分の意志でしゃべってくれないので、セリフから不自然さ(作者の作意)しか感じず、読んでいても言葉が全然入ってきません。
会話が超不自然
キャラクターが独り言のように「説明セリフ」を吐くだけでただでさえ会話になっていないというのに、コマ割りがその不自然さに拍車をかけます。
たとえばこちら。
ベガパンクの「色は?」という超不自然質問に「ピンク」と答えるためだけにルフィ単体の1コマを使用。
また、ベガパンクの「私の科学力でも再現できない部分があり」というセリフに対して、
「あんたで再現できねェものォ!?」と超不自然セリフで聞き返すためだけにフランキー単体の1コマを使用。
また、
ボニーについての話をしていたのに、
取ってつけたように「あとベガパンクの頭スゴっ!!💦」という蛇足リアクションを追加するシマツ。どう考えてもいらない一言です。
もし「ベガパンクの頭スゴっ!!」と思ったのなら、初見でこの感想が出てくるはずであり、初めはそのビジュアルを見ても誰一人感想を言わなかったのに、一通り会話を終えたタイミングで思い出したように「あとベガパンクの頭スゴっ!!💦」なんてセリフが出てくるなんておかしいでしょう。こういうのが「尾田先生に言わされているセリフ」にしか見えないわけです。
もうここまで不自然なセリフを作れるのは逆すごい。普通の人間のセリフを書くほうがよっぽど簡単なのではと思ってしまいます。
騒ぐしかできない無能ども
CP0が上陸してきたことを知った一味のリアクションがこちら。
あ〜もうなんでこんなにやかましく騒がせるリアクションしか描けなくなってしまったのか。。語尾伸ばしもうざいし独り言リアクションもうるさいし、エニエス・ロビーで麦わらの一味が完全勝利を果たした相手が迫ってきたくらいで騒ぎ立てるのも鬱陶しい。
カイドウを倒して四皇になった今、過去に倒した敵になぜここまでビビる必要があるのでしょうか。なぜ誰一人成長しないどころか退化しているのでしょうか。こいつらの中で、ルフィがカイドウを倒したことはなかったことになってるのでしょうか?
「嫌いアイツ」とかクソガキみたいなリアクションするナミも気色悪すぎる。もう一味のリアクションは読むに耐えません。
「伝説の鉄の巨人」の作画をアシスタントに任せる
キャラクターはもちろん、「動くものはモブも波も雲もすべて自分の手で描く」(そうしないと違和感が出てしまうから)というポリシーを持っていたはずの尾田先生が、「伝説の鉄の巨人」を最初の登場シーン以降「背景」扱いして、アシスタント任せにしてしまいました。
まぁ映画の興行成績アップのために描き下ろし特典をどんどん追加しないといけないですから、お忙しいんでしょうけどね。映画の宣伝のためにたくさんカラー絵を描いて、原作作画の手を抜きまくっていては本末転倒でしょう。
背景扱いするなら最初からアシスタントに描かせればよかったのに。線が綺麗すぎて違和感丸出しの巨人兵を見た瞬間、あ、ポリシー曲げたんだ、とガッカリしてしまいました。
ちなみに以下が最初の巨人兵の作画です。
一部(仕上げなどは)アシスタントに任せていると思いますが、基本は尾田先生が描いているはずです。だから迫力がある。
ちなみにこの後のくまの絵も、体につながる器具の絵はアシスタント任せです。
キッドの「ジキジキ」の能力の作画はめちゃめちゃ細かいのに全て自分で描かれていて、毎回見るたびに隅々まで絵を堪能してその凄まじさに圧倒されてしまっていたのですが、
今は面倒な作画、時間のかかる作画は、ガンガンアシスタントに任せるようになってしまって残念です。
イワンコフのセリフの「説明的」具合
イワンコフのセリフが不自然すぎて「は?」となった読者も多いのではないでしょうか。
「ここにいなよ!!! これからだっチャブル!! ヴァターシ達!!! 『革命軍』の戦いはァ!!!」というセリフは、くまが同志達との「これからの戦い」を放棄してどこかへ行ってしまう(帰ってこない可能性が高い)とわかっている人間のセリフです。
突然くまが動き出し、「なぜ動き出したのか」も「何の目的でどこに行こうとしているのか」もわかっていないというのに、「ここにいなよ!!! これからだっチャブル!! ヴァターシ達!!! 『革命軍』の戦いはァ!!!」なんて言葉が出てくるでしょうか。
くまは「『革命軍』の戦い」のために動いているかもしれないし、一時的に離脱するだけでまた連れ戻せるかもしれない(二度と戻ってこないと決まったわけではない)んですから、その確認がとれていないのにこのセリフを吐くのは明らかに不自然です。そんなこと言ってる暇があったら飛びかかって止めろやって話です。
読者に向けて「これから革命軍の戦いが始まる」という説明をしたいだけの超不自然セリフを次回への引きにしてしまうなんて、どこまでセンスが朽ち果ててしまったのでしょうか。。
読解力が極端に低いのに頑張って粗探しするから見てられないつまらないブログになってる…
この人が編集だったらワンピース7巻で打ち切りだろうな…
ベガパンクが映画と同じような事しそうで怖い
やめろよ、マジで
クソつまんねぇからそのシナリオ
悪魔の実が関わってるなら、仮に覇気で能力を無効化されたらどうなるんだろう…
物覚えが悪くなったり突然おバカになったりするのかな?
まあ後者に関しては最近のキャラの作り方を見てるといつもと変わらなくなりそうだけど…
細かいことかもしれないのですが、自分としてはベガパンクがノミノミの実を食べた経緯が気になります
産まれもった天才の頭脳ならノミノミの実は頭が肥大するデメリットしかないと思うんですよね
「凡人のわしがノミノミの実を食べたことによって世紀に天才になったんじゃ…、かわりに頭はどんどん肥大していくがのぅ」
なら納得できるんですが
情報の取得選択が出来ずにどんどん膨れ上がるベガパンクの脳みそはまるでこの漫画そのものです
「天才的な発明をするが、どうでもいい部分にこだわる」っていう、博士キャラのテンプレ中のテンプレギャグを臆面も無く出してくるのが凄いですね。幼児向け漫画かな?
最近のONEPIECEのおふざけ描写全般に言えますが「読者を笑わせる、楽しませる」事が目的とはとても思えない。ノルマで描くぐらいなら要らないのよ。
アホなのでノミノミの実の名称が何をモチーフにしているのかわからず、また深く考える気も起きなかったのでここを拝見して初めてあー、脳みそなのね、となりました。
わからなかったから言っているようですがひどいネーミングだと思います。
連載は惰性で流し読みして
このブログで「なるほどそういう話だったのね」と理解するルーティーンが出来てしまいました
考察でも感想でもなく「解説と修正」が必要な漫画って…
これがジャンプが誇る日本一の漫画とか草も枯れ果ててますわ
新世界に入って、勢い落ちたなーとかリアクションと説明ウザイなーとはずっと思ってましたが
ワノ国で心底「この漫画どうしてこんなに下手なんだろう、本当に同じ作者?」と感じましたが
さらに回を追うごとにドンドン下手になって行っていくって一種の奇跡ですねもはや
絵が荒れるとかリアクションうるさいとかだけならまだしも
キャラ崩壊以外の何物でもない、明らかにそのキャラが言わないセリフや行動とらせるのだけは本当にやめて欲しい…ファンが勝手に続き描いた方がまだ読めそう
ノミノミの実については何か隠されてるんじゃないかと思います。脳みそ-ノミノミ=うそ。つまりベガパンクは嘘つきか何か隠し事してるんじゃないかな、と思ったり(^^)……流石に考えすぎですかね?笑
たぬきの「うひょー」はひどすぎますね。
つの丸の「うきょー」を思い出しました。
チョッパーの言う「世界中の医学を勉強できる」への見解についてですが、知識を得ることだけが勉強ではないことに留意すべきです。仮にどのような病気は何の症状が出て、その治療法は何か、ということについて完璧に知識があっても、実際に診療するとなると別です。患者の体質や生活習慣、合併症などの可能性を常に探りながら統合的に考える必要があり、ただ知識を持つだけでは生兵法による大怪我の元に繋がります。加えて、外科なんか顕著ですが、実際の治療には技術的な習熟が不可欠です。仮に、所謂小脳の記憶領域までも共有可能だとしても、自分の筋肉や神経に合わせた動きが出来るようになるまではそれ相応の時間もかかります。”勉強”にはその意味合いも含まれるのでは無いでしょうか。であれば、世界中のあらゆる医学知識、症例、治療法をインプットし、時間をかけて習得していくことがたちどころに可能になるとすれば、その喜びも十分理解できます。
また、現実においても漫画内の世界においても、医学の完成には遥か程遠いと考えます。未知の病、治療法なしの重病、副作用の大きい薬、理想的な治療法の模索など、日々進歩していくものです。チョッパーの台詞の裏には、世界中の医学知識を容易にインプットすることで、更なる医学の発展、新薬開発、治療の応用と改善等が期待できるという喜びがあるように感じます。そうなると、現状知識を揃える段階がスタートライン、ここから研究が進んでいくのでは無いでしょうか。世界中の医学を参照し、研究を進めることも立派な「勉強」と言えましょう。英語の”study”には勉強という意味も研究という意味もあるように。
以上より、私はベガパンクの説明を聞いて、船医の価値が減少する・勉強しなくて済むとは思わず、むしろ真逆の印象を抱きました。彼のリアクションはズレているどころか至極真っ当のように思いますが、それでもやはり、チョッパーのことも私のことも「頭の悪い」人だとお思いでしょうか?
ベガパンクも革命軍も色々明らかになるにつれてガッカリしていく
更新&新年おめでとうございます。
いつもここにはお世話になっております。
ベガパンクの分体はアイデアは良いのですが、今の描き方だと一人一人に台詞があてがわれる為に画面が非常にやかましく、結果的に最近のノイズだらけの描写にしかなってませんね。
案の定、もて余してるじゃねぇかっていう。
新しい情報開示も良いんだけど、誰もそれについて考えてないのが「それでいいのか?」ってなってます。
今年も宜しくお願いします。
更新ありがとうございます!
まさかのベガパンクも能力者…。
しかもセンス皆無のオノマトペ…。
「雷」の能力を「ビリビリ」でも「バリバリ」でもなく「ゴロゴロ」と名付けたセンス抜群の尾田先生はどこ行っちゃったの…。
ベガパンクの構想を見た時に「ほーん…」としか思わなかったのって、すでに現実世界で実現してるものだからだったんですね…。
なべおつさんの説明で納得しました。
ワクワクしねぇ…全くワクワクしねぇ…。
大晦日更新お疲れ様です‼︎