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【ワンピース】「ワノ国編」おでんの過去がつまらない理由

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「ワノ国編」後半がつまらない理由の記事について、リクエストいただくことが多かったため何度も書こうと思ったのですが、読み返す度にあまりのつまらなさに途中で挫折してしまい、どうしても最後まで読み切ることができませんでした…

キャラのセリフが説明的、あるいは作者の作為を感じる不自然なものばかりで読むのが苦痛な上、ツッコミどころや疑問を感じる描写や展開が多すぎて記憶しきれないこと、またキャラが多すぎる上、各自が移動しまくってシーンがコロコロ変わるので流れを覚えていられないことなどから、本当に、何度読み返そうとしても気づいたら読み飛ばしてしまい、戻って読み返す気力が湧かずに放り出してしまうということが20回以上続きました。

※ここまで読ん「そんなに苦痛なら読まなければいいのに」「苦痛を感じながら読み続けるなんてバカすぎね?w」というコメントを残したくなった方は、そのままブラウザバックしてお引き取りください。同じコメントはこれまで腐るほどあり、その度にきちんと反論や説明をしてきているため、あなたが同じコメントを残すことに価値はありません。読者ニーズがあり、リクエストがあったから、苦痛を感じつつもきちんと読み直した上でこの記事を仕上げています。(こうした注釈を入れないと理解できないユーザーがあまりにも多いので、読みづらさが増してしまって申し訳ありませんが、都度挿入するようにします)

一コマ・一セリフでも読み飛ばしたり、記憶から漏れたりしてしまうと(つまりそもそもの事実認識に誤りがあると)、記事の主張に穴が生まれる可能性がある為、全て読み込み、事実関係を把握した上でないと、批判記事を書くことはできないんですよね(それでも見落としが発生してしまうものですが…)

また、「あのシーン・あのセリフってどのように描かれていたっけ…」と思った際に、何話あたりかを覚えてられず、確認作業にさらに膨大な時間がかかってしまうため、その過程でやる気を失うというケースも多々ありました。

(これまでのエピソードであれば、およそ何話かあたりをつけられたのですが、鬼ヶ島上陸以降はもう画面転換が多すぎる&1つのシーンを何話にも分けて少しずつ進めていく構成のため、何話くらいにあった描写かあたりをつけることさえままなりませんでした)

これを解決するため、まずは1話1話、「話の内容」と「ツッコミどころ」のメモを取って整理していくことにしました。これによって各話ベースのツッコミどころ(各論)と、全体像(総論)におけるツッコミどころを整理しやすくなりました。

とはいえ、それでもあまりの長さとツッコミどころの多さから、1記事あたりのボリュームがめちゃめちゃ大きくなってしまうため、後半は以下の3パートに分けた上で、少しずつ追記更新していこうと思います。(同じ記事に追記していくか、別記事に分けるかは未定)

  • おでんの過去
  • 鬼ヶ島上陸〜vs四皇
  • ニカ以降

これらを各論ベースでまとめた上で、最終的に1本の総論記事にまとめる予定です。

以下、まずは「おでんの過去編」についてツッコミどころをまとめていきます。

ちなみに、この記事では主に違和感のあるセリフについて指摘しておりますが、批判しているだけだと確実に「じゃあお前が描いてみろ」勢が現れるので、別記事でセリフや構成の改善案についてもまとめていく予定です。(ワノ国編だけで一体何記事必要なんだ…笑)

尚、権利問題が面倒なので今後作中のスクリーンショットは使用しないつもりだったのですが、出典元を記載することで、今後必要な場合は「引用」として挿入していくことにしました。(画像を挿入する作業も手間ではあるので、基本的にはテキストのみで仕上げ、ここは画像があった方がわかりやすいな、という箇所には後から追加していく予定です)

目次

第960話 “光月おでん登場”

おでんの人生を“父親”に説明する謎

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

早速ですが、このシーンまじで理解不能なので誰か教えてほしいです。

「えー…おでん様には…航海の才能がない様で 海へ違法出国を試みた回数 今回で38回となり…」

という家臣に対し、

「よく生きて帰ったな…」

と返すスキヤキ。

ここから家臣が一方的に、おでんが生まれてから現在までに起こした事件の数々を語り出します。

彼の人生をざっくりと申し上げますと…

─まずは「0歳」の時 乳母を投げ飛ばした事件に始まり 「2歳」で兎を二羽同時に捕獲する駿足を示し

「4歳」で大岩を投げ熊を撃破!!

「6歳」で遊郭へ入り浸り城の金を使い込み

「8歳」では酒の勢いで博徒達を相手に大喧嘩

「9歳」でヤクザ達の“悪人名簿(ブラックリスト)”に載り 賭場を出入り禁止に!!

その腹いせに賭場への火付け ヤクザとの抗争!!

暴行傷害事件で逮捕──それが「10歳」の頃…!!

囚人として服役の為 石切場に出まして 才能を発揮!!

石工の棟梁にまでのぼりつめました!!

さすが光月の血筋!!

ここからシャバへ出まして改心します

おでん様「14歳」!! 都は日照り続き!!

井戸が枯れ苦しむ人々を見かね 川を曲げて都に水を流した所 これが大水害を引き起こし再び逮捕命令!!

しかしおでん様 そのまま水路で海外へと逃亡を計りますが失敗!!

そして「15歳」では山寺の住職を脅して隠れ住み 夜な夜な都の女達をさらい ハーレムを築き上げておりました

ここでスキヤキが「妖怪の類がやる事だ…」と口を挟み、家臣は「なお女達は常に自由の身であった事を付け加えます」とせめてもの(読者のヘイトを溜めないための)言い訳を加えます。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

あたかも女達が(自由の身でいつでも逃げ出せたにも関わらず)自らの意志でおでんの元に残った(だからおでんに加害の意志もなければ、女達に被害者意識もない)とでも言いたいかのように。少年誌の「英雄」を性加害者にするわけにはいきませんからね。

家臣の説明はまだ続きます。

しかしそれに怒り立ち上がったのが女達の恋人達!! 親!! 夫達!!

そして加勢する屈強な侍衆!!

それを喜々として迎え討つおでん様!!

これが世に言うハーレムの乱!!!

止めに入ったヒョウ五郎一家までも乱闘に加わる始末!!

おでん様による被害者の数は…

ここまで話させてよようやく「もうよい充分だ…!!」と止めるスキヤキ。(いやもっと前に「充分」なタイミングあっただろ笑)

「はい現在おでん様18歳…今も順調に問題を起こし続けております」と報告する家臣。

「何も言わずに…これをおでんに渡してこい…」と離縁状を託すスキヤキ。

このシーンでまずよくわからないのは、スキヤキとおでんの関係性です。

なぜ家臣は、“父親”であるスキヤキに対して、息子おでんの人生をわざわざ順を追って説明してるのでしょうか。

  • スキヤキはおでんが生まれてすぐに捨てて、18年間野放しにしてたってこと?
  • 育児放棄してこの家臣に子守りを任せて、おでんのことに一切関知してなかったってこと?
  • スキヤキはおでんの事件を全て把握しているのに、家臣が勝手にしゃべりまくってるだけ?
  • 育児放棄してたなら、何でこのタイミングで離縁なの?(最初から離縁してるようなもんやんけ)
  • 親として今まで何をしてきたの?(そもそも母親はどこいった?)

まじで何もわかりません。

読者に向けて作者が「おでんの豪快な人生()」を説明したいだけのシーンにしか見えないのですが、キャラクターブックなどでスキヤキとおでんの関係性について何か説明があるのでしょうか…?

おでんの生き様が粋でも豪快でもカッコよくもない(にも関わらずおでんアゲが酷い)

おでんの初登場シーンは、死人(勝ぞう)の火葬の火でおでんを煮て、遺骨の上に鍋置いて食べて弔う様なのですが…

「火葬が終わり皆でお骨を拾いに行こうとすると 見てくださいあいつが!! 父の遺体を燃やす炎でおでんをじっくり煮込んでたんです!!!」

「勝ぞう…!! 次に飲む時ゃあの世だな」「─では…ごめんなすって ご親族さん方」

「すまぬ!! 説明のない人で」

「え、そういうこと?」

「何それカッコイイ…♡」

これって「カッコイイ」のでしょうか。

別にただの「おでん節」として、おでんの性格や人間性を表すのであればよいのですが、女キャラに「何それカッコイイ…♡」と惚れ惚れさせたり、「まずい!! 妻と娘を止めろ!! これが噂のおでん節か!!」と必要以上に(強引に)おでんを「カッコイイ」存在として持ち上げることに違和感しかありません。

この連中は、最初はおでんのことを「(弔いのためではなく)ただ熱々のおでんを食べたいがために、遺骨の上でおでんを煮ていた無礼者」だと思っていて、だから「あいつが!! 父の遺体を燃やす炎でおでんをじっくり煮込んでたんです!!!」「お義父さんの死への侮辱よ!!! しくしく」と怒り悲しんでいたのだと思うのですが、それが「弔いのためだった」ということがわかると、途端に手のひらを返してその無礼は全て解消されて「カッコイイ弔い方」になるという。

遺骨の上に鍋を置いて、死者の火葬の火でおでんを煮て、食べて、酒の入ったひょうたんを置いていく弔いの何がカッコイイのか全く理解できません。

いや、「常識にとらわれない」「豪快」な弔い方という意味で言えばカッコイイと捉える人がいるのもわかりますが、それなら最初のモブ達に反発させる描写などさせるべきではない。

この反発描写を入れた上で最終的にその意図を理解してあっさり「カッコイイ…♡」と手のひら返しをさせていることで、モブ達がただのバカにしか見えず、おでんのカッコよさを伝えるために利用された心なき操り人形にしか見えなくなっているからです。

というのも、生前の勝ぞうがおでんと仲良しだったのであれば(その関係性を知っていたのであれば)、普通に「弔いのため」であることに気づきそうなものだからです。

「弔いのため」という理由だけで評価が逆転するということは、モブ達の頭の中に「弔いのため」という発想は一切なかったことになります。これはおでんと勝ぞうの関係性を一切知らなかった、という状況でない限り考え難いでしょう。2人が一緒に酒を飲む(おでんを食べる)仲だと知っていれば、「(無礼で非常識な行為ではあるものの)弔いのためなのかもしれない」という発想に普通は至るでしょう。

しかし「息子」や「義理の娘」(つまり肉親)が、父とおでんとの関係性について一切知らないことなどあり得るのでしょうか。(可能性としてはゼロではないものの、何か特別な理由がなければ不自然でしょう)

つまりこのシーンは、読者に向けておでんの「常識にとらわれない豪快な弔い方」を見せてかっこいいと思わせるためだけのパフォーマンスでしかないということです。周囲にいるモブは、そのためだけに用意された(このシーンでのみ生を受けた)操り人形です。だから感情移入できないし、作者の作為に満ち溢れた描写に気色悪さを感じてしまうわけです。

こういうモブの人格を無視したリアリティ皆無の描き方(嘘)によって持ち上げられても、そのキャラの評価にはつながりません。つまりこのシーンを見ても「おでんかっこいい」とはならず、作者が強引におでんを「かっこいいキャラ」に仕立て上げようとしている、という押し付けがましさを感じてしまうのです。

第961話 “山の神事件”

おでんの技はかっこいい

おでんのキャラデザ自体は個人的には好きで、よくこんな個性的で被らない新しい強キャラを未だに生み出せるなと素直に感心してしまいます。

技もカッコよくて「桃源白滝」「桃源十拳」というネーミングセンスもいい。声優さんについては賛否両論あるようですが、私は(アニメではなく)海賊無双4のゲーム映像で聞いたのですが、普通にカッコよかったし合っていると思いました。

ナレーションが薄っぺらすぎてスベってる

おでんの人生を描く中で、いちいち昔語り風のナレーションを入れて逸話っぽい表現を差し込んでくるのですが、その描き方が雑で上っ面だけ舐めたような描き方になっています。

①「丸呑みされた家や人はそのまま猪の胃の中で もう一つの町を作っていたとかいなかったとか…」

➡︎丸呑みされてからそんな時間経ってないだろ…(いつ食われた人間達の話してんだ?)

②「─その時おでんについて行きたい気持ちを堪える男達の一歩で…都が少し傾いたとか傾かなかったとか…」

➡︎何の目的で何のために「付いて行きてェ」んだ… せめて武士としておでんの元で腕を磨きたいとか、具体的にその意味がわかる描き方をしないと、ただおでんをアゲたいだけの薄っぺらい媚び描写にしかならない。

③「威風堂々としたその武士達の英姿たるや 飲んだ息を吐くのも忘れる程勇ましく─都の者達が抜かした腰がそこここに落ちていたとかいなかったとか」

➡︎いや、誰一人腰抜かしてないぞ…

もちろん、逸話としてあえて「あり得ない」誇張の仕方をしている(そういう演出である)というのはわかりますが、それにしたって、最低限「あり得る」と受け止められるだけの条件を満たしていないと、ただの嘘っぱちとなってしまいます。

「実際に起きたこと」を極端に誇張することで「逸話」にするのは理解できますが、「実際に起きていないこと」を勝手に事実にして誇張するのはただの虚言、捏造、作り話であり、むしろおでん伝説に泥を塗ることにしかならないでしょう。

たとえば「丸飲みされた家や人はそのまま猪の胃の中で もう一つの町を作っていたとかいなかったとか…」という逸話にしたいのなら、最低でも何ヶ月、何年以上前から“山の神”に丸飲みされていた住人達がいた(過去に神隠しにあったように消えた住人達がいた)という前置きがなければ成立しません。

ついさっき食べられた人間が町を作れるわけがないし、作ろうという気にもならないでしょう。前提条件が満たされていないことを誇張されても、ただの捏造ゆえその逸話を楽しむことできません。(というか、逸話として穴だらけすぎて語り継がれるクオリティになっていない)

また「都の者達が抜かした腰がそこここに落ちていたとかいなかったとか」 という逸話にしたいのなら、最低限、一人でも実際に腰を抜かして驚いている(尻餅をついている)人間を描かなければ、ただの虚言・捏造になってしまいます。作中描写としては描いていないけど、実際は腰を抜かした人がそこここにいた、ということなんでしょうが、いやそこ描かないと説得力ないだろう(一体誰に向けたナレーションなんだ?)と思ってしまいます。

これくらい当然作者も編集者もわかっているはずなので、あえて描かなかったのではとも思うのですが、なぜ描かない方がいいという判断になるのか理解できません。

日本の昔話や逸話って、そもそも根も歯もない・誰も見ていない・根拠もない話をゼロから作り出す虚言・捏造が基本となっている(それをそのまま表現した)ということなんでしょうか…

説明的なおでんアゲが気色悪い

「こ…光月おでんだ…!! 本物だ…!! 全ての愚かな大人達を見下すおれが唯一尊敬する男…!!」


「おでんかっこよかった」

「せめて礼を!! でも言えねェ」

「これはあいつのせいなんだ!! あいつは悪人!!」

「カッコ良すぎて叫びそうだった!!」


「お鶴 おれは あの人の為なら死ねる!!!」

「同感!!」

「おい待て傳ジロー!!」

「おれが先にホレたんだ!!」

「重みが違う!! おれが一番弟子だ!!!」


「いいなあいつら自由で!!!」

「おれも付いて行きてェ!!」


「─その時おでんについて行きたい気持ちを堪える男達の一歩で…都が少し傾いたとか傾かなかったとか…」

もう酷すぎませんか、このおでんを持ち上げるためだけの薄っぺらくて不自然なセリフの数々。おでん自身が行動や背中でその魅力を語るのではなく、(作者が)周囲に持ち上げのセリフを言わせることで強引におでんの魅力を伝えようとしていることがよくわかります。

こんな描かれ方をしても説得力を失うだけで、裸の王様にしか見えないんですけどね…

傳ジローについては(ルフィに対するバルトロメオのように)ファン枠としてのリアクションなのでまだ許容できるのですが、モブ町人達のセリフがことごとく気色の悪い「説明」であり「記号」であり、誰一人心が通っていません。

「いいですかみなさん! おでんはこれだけ慕われてて、みんなから憧れられる男なんです! ね、カッコいいでしょ? あなたもついていきたいと思ったでしょう?」と作者が読者に向けて猛プッシュしてるようにしか思えません。

「イヤそう!!!」がスベってるのにしつこい

クソスベってるのにバカの一つ覚えみたいに連発する変顔ギャグ「イヤそう!!!」

おでんの過去編だけで、都合3回描かれます。

これ作者は面白いと思ってるんですかね…

一番酷いのは白ひげの「イヤに決まってんだろうが!!!」というクソガキ駄々っ子リアクション。この点は966話で触れます。

第962話 “大名と家臣”

962話では、おでんが家臣達(後の赤鞘九人男)と出会っていく様子が描かれます。

菊とカン十郎の関係性について

この点は「鬼ヶ島上陸後」の記事でまとめますが、私、今の今まで985話、986話、1008話、1012話、1014話を通して描かれたこと(最終的に菊がカン十郎を斬れずに敗北すること)は、菊はカン十郎に深い恩があったからだと思っていて、だからおでんの過去編に2人の関係性を示す(お世話になったとか仲が良かったといった)描写があったかな?と入念にチェックしてみたのですが、菊について描かれたのは以下についてだけでした。

  • おでんが「鈴後」で腹を空かせた小汚い兄弟(イゾウと弟の菊の丞)に会ったこと。
  • 踊って稼ごうにも町の者は冷たいこと。
  • 舞踊の家元の息子達だが、父が罪人となり家族は散々になってしまったこと。
  • 図々しくもおでん達のおでんを勝手に食い涙を流していたこと。

またカン十郎についても、

  • 「希美」にて、生きている者死体問わず人の髪の毛を切り奪っていく妖怪。
  • 日銭稼ぎに髪で“筆”を作って売る変態。
  • おでんの髪を狙ってきたのでブン殴ったらついて来た。
  • 過去迫害を受けていたようだが自業自得だ。

という説明だけで、菊とカン十郎の関係性については一切描かれていませんでした。

これだけ情報を整理してようやく、1014話で菊が斬れなかった理由は、カン十郎に恩があったからではなく、おでん(の姿形)だったから、ということがわかりました。

要するに、おでんの外見をしていたから(偽物だとわかっているけど)斬れず、カン十郎に串刺しされたという超ベタ展開だったわけですね。

普通にそう解釈していた読者が大半かもしれませんが、私はそれまでの描写から、カン十郎と菊の間に「斬れない」ような深い関係性があるものと勘違いしてしまいました。その読み方ができてしまうだけの描写やセリフが大量に散りばめられていたからです。

この点は鬼ヶ島上陸後の記事で解説します。

雷ぞうがキモ過ぎる

雷ぞうについては、以下の説明がなされています。

森深き「兎丼」

悪名高き山賊の噂あり

女は攫われ 男は半殺しの目にあう

しかしその正体 かつてくの一にフラれ 光月家の「お庭番衆」を辞めた天才忍者雷ぞう(元光月家お庭番衆)

いやどこが天才忍者やねん…頬に無意味なくるくる入れてハットリくんのつもりか…

ビジュアルに説得力が無さすぎて、説明文が完全に上滑りしています。この文章をきちんと読んだ読者や読んでちゃんと頭に入った読者などいるのでしょうか。

ナレッジキングの問題にして欲しいくらい、誰の記憶にも残ってないような説明文です。

アシュラ童子が小物すぎる

アシュラ童子は無法の地「九里」の“最強の怪物”とされているのですが、これもまるで説得力がない。

これが初登場シーンなのであればまだ期待もできますが、おでんの家臣であることがわかっていて、侍とは思えないクソダサ奇形ビジュアルで、既にジャックとの戦闘シーンで「なんてレベルの決闘だ!!」という不自然モブ台詞によってしか強さを表現できない程度のキャラであることがわかっているのですから、底が知れてるでしょう。

そんな雑魚を「おでんの倒すべき相手」に据えられても何の盛り上がりもありませんし、「これが…悪名高きアシュラ童子…!!!」なんて言葉だけでその脅威を伝えようとしても伝わるはずがありません。

こんなヤツを倒してイキってるようではおでんが小物にしか見えず、ワノ国のレベルの低さを物語る結果にしかなっていません。

ほんと、「“侍”という剣士達が強すぎて…海軍も近寄れない」という設定はどこに行ってしまったのか。

せめてジャックレベルのビジュアルや狂人っぷりや強者感を持たせてくれれば良かったのですが、ただの町のチンピラピンクデブやん。

おでんの決め台詞がダサすぎる

入れはするが出るものは殺す それがここのルールらしい

窮屈でござる!!

ここは人の生きる土地じゃねェ

出るな…?

おれが一番嫌いなルール!!!

なんだこのキレも締まりもない延々独り言を述べるだけのクソダサ台詞は…

話で錦えもんがおでんについて説明する時に、口癖が「窮屈でござる」だったと説明した時から「ダセェ…」と思っていましたが、実際に口にしているシーンを見ると尚更ダサさが際立っていますね。

そもそも「口癖」という割に、おでんの頭の中で考えているだけで口に出してないし。

おでんが口癖のように「窮屈でござる」と言っていたのは、ワノ国(という鎖国国家)全体のことではなくその内の一つの郷のことを言ってたのか…笑

もちろんワノ国全体のことに対しても言っていたのでしょうが、「九里」の単なるチンピラルールに対して「窮屈でござる!!」なんて言われてもね…笑 小物台詞すぎて深みも迫力もありません。

おでんがキモ過ぎる

「おいお前ら…!! まだおれの事大好きか?」

え…キンモっ…!!

これまで弟子をとるつもりはなかったから冷たくあしらってきてしまったけど「まだおれの事が好きか?」と聞くのならわかるのですが、そこに自分で「大」を入れようと思える発想を想像するとゾッとしてしまう。

現実世界でもフィクションの中でも「まだおれのこと(私のこと)大好きか?」なんてセリフを口にした人間を私は目にしたことがありません。

「おいお前ら…!! おれと共に死ぬ覚悟があるか?」とか「おれの下で命を張る覚悟があるか?」くらい言わせていればしっくりくるのですが、「大好きか?」って…笑 よくそんな女々しいセリフをよく「ワノ国の侍」が口にできたな。

あれだけ慕われることやついてこられる事を「いやそう」にしていたのに、よく急に「おれの事大好きか?」なんて自己愛に塗れた気色悪いセリフを口にできるわ…

「お前らの知恵と力を貸せ おれはこのどうしようもねェクズ共の 王になる事にした!!!」

このセリフ自体はいいんですけどね、前段が気色悪すぎるので台無しになっています。

スキヤキがバカ殿すぎる

血生臭い地獄の様だった土地「九里」の荒くれ者共をまとめ上げ そのあり余る力を使い おでんは「地獄」を人の生きる「郷」へと変貌させた

この知らせを聞いたスキヤキは、「これはあいつにしかできん」と速攻で手のひらを返しておでんを賞賛し、あっさりと絶縁を解きます笑

この快挙を受けて将軍光月スキヤキは おでんとの絶縁を解き 息子おでんに「九里大名」の称号を与えた

そもそもが「快挙」と言えるほどのことに思えない上、そんな簡単に撤回するならそもそも離縁なんかすんなと思いませんか。

せめておでんに対して何か(「九里のアシュラ童子等荒くれ者共をまとめ上げてこい」のような)任務を(最後のチャンスとして)与え、それを果たせなかった場合は絶縁する、と条件を出したのであればまだ将軍として機能していると思えるのですが、育児放棄して国の厄介者を放置しておきながら、一方的に離縁状を渡してさらに突き放した挙句、それをあっさり撤回していきなり「大名」の称号を与えるって…笑 どこまで身勝手なネグレクト父親兼無能将軍なんだと思ってしまいます。

本当に国を統治する立場(器)の人間なのでしょうか。

おでんと比較して、あまりにも存在価値がなさ過ぎませんか。

第963話 “侍になる”

イヌとネコがワノ国に来た理由が浅すぎる

遥か昔…数百年も前の事 我々ミンク族と「ワノ国」光月家の侍達は 固い契りを交わした兄弟だったのだ!! どちらかに何かが起きた時 必ずかけつけ共に戦う それがいつかはわからぬが…我々は…

この説明を聞いただけで、まだ何も起きていないのに、「それがいつかはわからぬが」と言われているのに、「ワノ国か…!! 海外 行ってみたいにゃあ!!」といきなり2人で船を漕いで海に出るという超絶雑展開。

「世界にゃあ5こ以上の島がある」「そんなに!?」というリアクションも、島を「個」呼びするのもそれを「こ」とひらがなにするのも(2匹の「無知っぷり」の説明として)白々し過ぎて鬱陶しい。

普通にワノ国とミンク族との交流や関係性維持のためにお使いとして、(当時から王となる器や素質を持っていた2匹を)派遣したという描き方をすれば、2匹の魅力をもっと引き出せただろうに、ただの能天気で頭カラっぽの(ワンピ世界におけるステレオタイプ的)バカガキとして描き、そのバカさや幼さを「可愛さ」に見せようとする媚び表現が気色悪くて仕方ありません。

セリフが全部記号的・説明的で白々しい

ワノ国上陸後の磔シーンも酷すぎる。

「ちきしょー!!! 最悪じゃがワノ国なんて!!!」

というネコのセリフの後に、

「ぎゃーー!! おれは違う おれはカッパだ!!」

と叫ぶ河松。どんなタイミングで叫んでんだよ。3・2・1、キューで叫び出したようなあり得ないセリフ。

今まさに殴られた描写があれば「ぎゃーー!!」と叫ぶのもわかりますが、すでに殴られ、磔にされた上で、ネコが「ちきしょー!!! 最悪じゃがワノ国なんて!!!」と叫んだ後に、「ぎゃーー!!」って叫び出すんですよ?笑 このおかしさにマジで作者も編集者も気づかないのでしょうか。。

とりあえず記号的に「苦しんでる」ことが伝わればいいんですかね…

そもそも「おれは違う おれはカッパだ!!」というのはどういう意味なんですかね。何が「違う」のでしょうか。。「おれはミンク族ではない」ということですかね? このワノ国のモブが「化け猫 化け犬」と呼んでいて「この浜は呪われてんのか!? 焼き殺そう!!」と言っている時点で、「ミンク族」と理解しているとは思えないのですが…

「おれはこいつらの仲間とは違う」か「おれはバケモノとは違う」ということですかね…

いずれにせよ極めてわかりづらく、不自然であり得ないセリフにまみれたシーンです。

その後のおでんのセリフ「異形を恐るは己の無知ゆえ!!」というのはいい言葉なんですけどね、それを口にするまでの文脈があっておらず(「異形を恐れている」というより「異形の虐待を楽しんでいるだけ」のため)勿体無いとしか言えません。

もっとワノ国の連中がミンク族とカッパ(魚人)を「異形」として扱い、異形ゆえにビビり、恐れて焼き殺そうとしているように描かないと、このおでんのセリフがバチッとはまらず、説得力がありません。

その後、九里城に招き入れておでんをご馳走したところ、「空腹となんぱで死にそうな上に 暴力で死にそうやった!!」とクソみたいな説明セリフを吐くネコ。死にそう死にそううるせェんだよ。全く死にそうに見えねェのに簡単に「死」という言葉を使うな。

無意味におでんをひっくり返すネコ

「とにかく腹へって…やのに 熱すぎじゃろうがー!!!」

と無意味に鍋ごとおでんをひっくり返すネコ。

何それ、ツッコミのつもり…? SBSノリの極地でスベりまくってる上、食べ物を粗末にするだけの意味不明な行動に不快感しかありません。

「おいよせネコマムシ!!」

「わしゃ猫舌なんじゃー!!!」

知るかボケ。じゃあ冷まして食えばいいだけだろ。なんで鍋ごとひっくり返す必要があんだよ。そもそも、死にそうななほどの空腹状態にいる動物が目の前に出された食べ物をひっくり返す(=捨てる)ようなマネするか?

だから「空腹となんぱで死にそうな上に 暴力で死にそうやった!!」というセリフも嘘にしか見えないんだよ。

それに対するおでんの

「わーっはっはっは おいネコ!! 煮えてなんぼのおでんに候!!」

も意味不明です。おでんは熱々でなんぼ(熱々だからこそ美味しい食べ物)ということなんでしょうが、それ、鍋をひっくり返した後に言うセリフか? 熱々のおでんを畳の上に汁ごとブチまけられて台無しにされた後に、それ(だけ)を伝えることに何の意味があるというのか。

お前らちゃんと会話しろよ…

ただ作者の考えた単発セリフやリアクションを言わされてるだけにしか見えないんだよ。

同情を誘う不幸な過去だけを「説明」して自己紹介するカッパ

おでんに「お前は何なんだ!!」と聞かれた河松は次のように答えます。

船が沈み母と2人 この国に流されて来た…!! 助けを求めても「魚人」だと石を投げられ でも母はゲカしててもう故郷に帰れない 母は死ぬ時言った 「魚人」は世界で差別されるから お前は「カッパ」だと言い張って生きろと おれは“カッパの河松” 残飯ばっかり食ってきた

なんじゃこの自己紹介…笑 聞いてもない不幸話を延々と一人語りし始める様が読者への(同情を引く為の)「説明」にしか見えないんだよ。

おでんが聞いてるのは(ミンク族ではない)お前が「何者」なのかなんだよ。魚人とだけ答えればいいのに何を、ワノ国に流れ着いた経緯や魚人差別について語り出してんだよ。お前が「魚人なのにカッパを名乗ってる理由」も「何を食って生きて来たのか」も聞いてないんだよおでんは。ちゃんと「会話」をしろよ「会話」を。

もちろんこの後の「助けて貰った上にこんなうまい物食わせてくれてありがとう」という「お礼」につなげるには、「空腹だった理由や、床にぶちまけられたおでんさえも美味しく感じる理由」の説明は必要ですが、ただカッパが聞かれてもいないことを一人で勝手にしゃべり出す、という描き方ではあまりにも不自然すぎるでしょう。

  • お前は何なんだ!!
  • おれはカッパの河松 母と2人この国に流されて来た…魚人だ
  • 魚人…!?
  • そう だけどこの国の人間はみんな魚人を恐れて石を投げてきて 母はケガをして故郷に帰れぬまま死んでしまった

    …!!!
  • 魚人は世界で差別されてるから お前は「カッパ」だと言い張って生きろと母に言われて 正体を隠しながら残飯ばかり食べて生きてきた だから(おれを差別せずに)助けてくれた上にこんなうまい物を食べさせてくれることに感謝しかない ありがとう」

のような流れであれば「会話」によって同じ情報を読者に伝えることができるのですが、唐突にカッパが文脈無視して何から何まで一人しゃべりし出すのはあまりに不自然です。

もちろん、河松ごときにそんなコマ数やページ数を割くことはできないから、一人語りの説明セリフで一気に処理したのでしょうが、ネコが鍋をひっくり返す無駄描写をカットすれば普通に描ける話でしょう。

ワノ国編はひたすらこういう「文脈無視した一人語りの説明セリフ」のオンパレードなので、キャラに感情移入が一切できず、退屈でつまらないんですよね。

クソつまらん大スベりボケを天丼してくるセンスの無さ

「わしゃ礼ぎをかいちょったぜよ 食い物そまつにした!」

「悪かったにゃあカッパ! わしも一緒に」

「ブホ!! また熱すぎじゃあー!!!」

「ひゃーーっはっはっは面白ェネコだ!!」

いや、どこが…? このやりとりを「面白い」と思って読んでる読者などいるのでしょうか…

先ほどの無意味な大スベりボケを天丼してくるセンスのなさたるや…

こんな笑えないボケに尺を使うくらいなら、それぞれのキャラを持っと丁寧に掘り下げればいいのに。

こんな薄っぺらいSBSノリだけのワンパターン描写ばかり挟まれても、感情移入できないんですよ。

なぜかゾウに帰る選択肢を考えないネコとイヌ

おでんをご馳走した後「じゃ元気でな!!」と別れを告げるおでんに対し、「置けよここに〜〜〜!!!」とこれまたSBSノリのワンパターンリアクションで返す芸のなさ。もうこのテンション、このノリじゃないとキャラ達のやり取りを描けないんですかね?

「話聞いちょったがや!!?」「行くアテなんかないぞおれ達ァ!!!」というのですが、いや、カッパはまだしも、ネコとイヌは普通にゾウに帰れよ。お前ら帰れる見込みもなく(エターナルポースもビブルカードもなく)ただ“偉大なる航路”の海に乗り出したってのか? どんだけ頭悪いんだよ…というか、そうまでしてワノ国に行きたいと思うに至る描写がなさすぎてその行動を全く理解できないんだよ…そもそもなんで都合よくピンポイントでワノ国にたどり着けるんだよ…グランドラインの設定完全無視か?

もっと言うと、「話聞いちょったがや!!?」はネコのセリフですが、ネコ達は空腹となんぱと暴力で「死にそうだった」アピールと、ワノ国とミンク族は「兄弟分」であることを伝えただけで、「帰れない」話などしていません。

これもセリフと描写が噛み合っていない。

全編通してこんなのばっかりです。ワノ国は。

よくこんな支離滅裂なセリフや描写に編集者は「超おもしろい!!」の一言で即OKを出せますよね…

どういう基準や目線で漫画読んでんだろうな。。

SBSリアクションしかしないキャラ達

「盗もうとした金は全部くれてやる…!!」

「え────!!」

「え〜〜〜〜!!?」

「それと これはお前達が使え! やる!!」

「さらに金ェ!? ウソだろてめー何の罠だ!?」

中身のないセリフを読まされることにイラだちさえ覚えるレベルで、全キャラが低脳化させられ、SBSノリのセリフしか吐けなくなっています。

「おでんは好きか?」のセリフも気色悪い。「お前達がおでんを敬い 支えたいと思うのであれば…」とか言い方あるでしょうに。「おれのこと大好きか?」「おでんは好きか?」と安易で薄っぺらい好意の言葉しか使わないから、全然家臣達の忠誠心に説得力がないんですよね…好き嫌いの会話しかできないのかこの国の連中は。

というか、命を懸けて仕える相手って、「好き」なんて言葉で表現できるレベルの存在なのか?

家臣ではなくカイドウの息子が守り神になるオチ

「お前達は都の──いやゆくゆくはこの「ワノ国」の守り神となれ!!!」というヒョウ五郎のセリフ。

錦えもんら赤鞘の面々に向けた言葉でしたが、結果、家臣ではなくカイドウの息子が守り神になるという予想だにしないハシゴ外しのオチでした笑

ほんと「ワノ国の侍」とは一体何のために存在したのでしょうね。。

「ワノ国を背負ってくれんか」とルフィに泣きつき、最後は気絶したままウソップに運んでもらうだけで戦いの終わりを見届けることさえできなかった錦えもん。

「無理でござる!!!」と常に泣き喚いて諦めまくり、幾度となく国を捨てる発言を繰り返した大将モモの助。

そのくせ戦いを終えた後は、人の手柄を横取りせんばかりに、民衆の前に堂々と大見得きって現れて偉そうに成果報告するシマツ。

緑牛に攻め込まれた際は、「自分達の力でどんな敵も追い払えなければならない」と言ってヤマトの助けを拒んでおきながら、見知らぬ誰か(シャンクス)に追い払ってもらうことは何の抵抗もなく受け入れる茶番。

結果として、ヤマトに心配されてワノ国に残る選択をさせてしまうあまりにも頼りなく無力な侍共…笑

この無能侍達に心惹かれた読者など存在するのでしょうか。。

第964話 “おでんの冒険”

白ひげの小物化が止まらない

あれだけの巨体で「世界一の大海賊」としての圧倒的迫力を有していた白ひげが、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

その威厳見る影もなくこの有様です。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

おでんどころか錦えもんレベルともほとんど変わらない体格で対等に会話をしてグータッチをしてしまうシマツ。

あんなにかっこよかったのに…どうしてこうなった…

もう絵の質が変わりすぎてしまっていますよね。大胆な遠近法の取り方によって奥行きや広がりが生まれ、絵画を見るような情報量で絵を堪能しながら、作中世界に没入できるのが尾田先生の絵の迫力や魅力だったのに、最近はずっとおまけ漫画や4コマ漫画のような表面的で奥行き皆無ののっぺりした作画ばかりです。

もちろんこの頃はまだ「世界一の大海賊」ではないので、体格や醸し出す雰囲気に違いが出るのは仕方ないと言えるでしょう。

でもねェ…頂上戦争編で描かれた、さらに若かりし日の白ひげがこの風格ですからね。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

↑これが、

↓こうです。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

完全にガキ化・小物化してるでしょう。そもそもこの「イヤそう!!!」ギャグ、面白いですか? 面白くもないギャグのために、なんで白ひげの風格や威厳を損なわせる描写を挟む必要があるのか、マジで理解できないんですよね…

セリフも酷い。ワノ国に「“出国”を強く罰する法律」があるというのはただの「事実」であり、「気が合う」かどうかとは全く関係がありません。法律があるという事実に対して「気が合う」と言ってしまうと、この法律を作った人間(の考えや価値観)に対して「気が合う」と言っていることになってしまいます。錦えもん達が作った法律ではないというのに、錦えもんらとのどこに「気」が合うと思ったのでしょうか。

もちろん、錦えもんのセリフは結論が省略されているため、「我々はおでん様の出国を許すわけにはいかんのだ(我々は何としてもおでん様の出国を阻止しなければならない身なのだ)」という内容で、この省略された部分の考えについて「気が合う」と言っているというのはわかります。

しかしね、初対面の人間同士の会話で、こんなハイコンテクストなやりとりが成立するはずがありません。白ひげに「気が合うな」と言わせたいのであれば、「法律」の話を省略して「結論」の方を示すべきでしょう。

「ワノ国には“出国”を強く罰する法律があり…!!」の後に続くセリフが、「本来 我々はおでん様を止めなければならない立場にいるのだが 主君の願いを叶えるのが家臣の務め 罰は我々が受けるゆえどうかおでん様を海に連れて行ってはくれまいか」だったらどうするつもりだったのでしょうか。

要するにこのセリフは、「結論」を知っている作者が、コマ割りや文字数の都合上から簡略化したものであって(「作者だからこそできる簡略化」であって)、キャラ達が作中の当該場面において自分達の言葉で会話をしているわけではないということです。

まぁ過去回想だから、できるだけ簡略化してダイジェストで見せる為のセリフ回しにするというのは仕方のない面もあるのですが、それにしたってもっと違和感のない、自然なセリフが考えられないのかと思ってしまいます。なぜなら「前半の海」ではそれができていたからです。どれだけ短い、あるいは長い過去回想でも、作者がキャラに言わせてるだけのようなセリフなどほとんどありませんでした。(私の感覚では一つもないと言ってもいいくらいです)

ワノ国編はこの「ダイジェスト的説明セリフ」がとにかく多い。だからずーっと「作者からの説明」を受けている感覚になり、キャラ達が作中を生きているように思えないため、物語に入り込むことができないのです。

法律の有無など関係なく「おでん様はワノ国の次期“将軍”ゆえ お前達の航海に付き添わせるわけにはいかんのだ」といったセリフに対して、「あァ安心しろ おれもおでんを連れてく気はない!!」と返すのならわかりますが、無駄に法律を出してきて結論を省略するもんだから違和感しかないセリフになってしまっています。

錦えもんごときと対等にしゃべるだけでも白ひげの小物感が増してしまうのに、「気が合うな」なんて凡人セリフで初対面の人間に媚びてしまうんですから、白ひげ好きとしては、この格落ち感を見てられません。

ワノ国の出国時、白ひげも滝を落ちている

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ここは当初は特に気にしていなかったのですが、30年前の白ひげ海賊団がワノ国を出国する際は「さァ滝だ!! 船にしがみつけ !! 人の心配してる場合じゃねェぞ!!」と当然のように滝を下る選択をしているんですよね。(つまりその程度の危険度ということです)

だからこそ、新四皇となった“麦わらの一味”が、キッドの安い挑発に乗って初めて「危険な道」を選び、これまで散々ルフィのバカな行動に付き合わされ、それを乗り越えて成長してきて新四皇まで上り詰め、そんな暴走にはとっくに慣れているはずなのに、ナミから虐待レベルでキレられるオチとなったため、違和感が際立ちました。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

白ひげ海賊団の出国シーンを見た後にこんなキレ方をしてるナミを見ると、ほんとただのヒステリックなアホにしか見えないんですよね。。

イゾウがキモすぎる

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

白ひげから

おれが何度断ったか見てたよな小僧 それでも海へ出たんだあいつは だったらこっちのルールでやらせて貰う あんな危ねェ奴を簡単に受け入れて 家族を危険にさらせられねェ 止めたきゃお前が説得しろ 「3日」だ!!

と言われていたのに、何もできずに見守ることしかしなかった(もしくは説得を試みたものの聞き入れてもらえなかった)イゾウ。

この時点でどう考えても白ひげに非はなく、完全におでんの責任ないしおでんを説得できなかった(あまりにも無能で無力な)イゾウ自身の責任であることは明白です。

おでんは、白ひげの断りを受け入れずに無理矢理ついてきた上で、白ひげからの提案を自分の意志で飲んだのです。その一部始終を見ておきながら、「我が主君をこんな目に遭わせた お前を許さんぞ“白ひげ”!!!」と逆恨みをし、平気で責任転嫁を行うイゾウ笑

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

武士であれば、涙ながらに恨み節を吐くなんてみっともないマネしてないで、主君を危険に晒した責任をとってさっさと切腹すればいいのに。あるいは、そもそも自分の命を懸けてでも説得して見せろという話です。

おでんに「諦めてくれなければ(今すぐ船に上がってワノ国に戻ってくれなければ)自分は命を断つ!!」と迫れば、おでんはイゾウを優先して無茶な同行を諦めてくれたかもしれません。

そんな度胸も覚悟もなく、自ら放置する(成り行きを見守る)判断をしておいて、最終的に白ひげに責任転嫁して恨み節を口にするなんて、マジで武士の風上にも置けません。

あまりにも「武士」としての忠誠心や命懸けで主君を守る立場である人間の描き方として薄っぺらすぎて説得力がなさすぎると思いませんか。

その後、おでんの乗船が決まったら睨みきかせてこの態度です。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

意味がわからない。何でお前そんなに偉そうなの?笑 まず白ひげへの詫びと感謝が先だろうが。

お前はおでんを止めることができず、説得することもできず、ただ傍観してただけの無能家臣なんだぞ? 晴れておでんの願いが叶い、船に置いてもらえることになり、あんだけ反抗的な態度をとっていたお前のことさえも不問にして船に乗せてもらえる(ことに甘えさえてもらう)状況というのに、なんでこんな態度ができるのか意味不明です。

侍の「気位」ってヤツ?

自分の命を懸けることもなく、半ベソかきながら傍観してただけのヤツが、そんなところだけ「気位」見せるの?

ダサすぎるでしょう。

で、おでんがロジャーの船に乗ることが決まった際は、「我々は残りますよ!! この船が好きだからここであなたの帰りを待ちます!!」とおでんに付き添うことさえ放棄してしまうんです笑

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

もう意味わからんでしょう。マジでなんなのこいつ…

「新世界編」以降、上っ面だけ「気位」が高いセリフを吐くだけで、その実、命を懸ける覚悟も貫き通す信念も生き様も何もなく、ただただその場のノリであっさり手のひら返ししまくるキャラが多すぎる。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

おでんはおでんで、イゾウから「(白ひげの船で)あなたの帰りを待ちます!!」と言われていたにも関わらず、独断で勝手に放置して帰国してしまうシマツ笑

なんなんだこの主君と家臣の薄っぺらすぎる関係は…

もう酷すぎて笑えるレベルです笑

というか、本当に全員が作者の都合によってのみ動かされていることがよくわかる。

トキの声が聞こえる謎

これは揚げ足とりだと言われてしまうかもしれませんが、おでんが船の鎖を手放した理由も、トキとの出会いも作者都合が酷いんですよね。

海に浸かった状態で船に引っ張られながら、目の前で男共が大声で「がんばれーー!!」と叫び続けている状況で、なんで「視界にも入らないほど離れている島の女の声」が聞こえるのでしょうか。。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

おでんが消えた(=鎖を離した)シーンが以下ですから、とても周囲の視認できる範囲に島があるとは思えません。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

まぁこのアングルだと何とも言えず、近くに島がある可能性もあるのですが、白ひげ達がおでんを追ってやってくるのが「翌日」なのですから、少なくともこの時点では視界に入っていないと考えるのが妥当でしょう。

なぜなら、おでんがいなくなったタイミングですぐ近くに島があったら、その島に流れ着いているかもしれないと考えて、まずそこを目指すはずだからです。おでんが泳いで到達できる距離なのに、船の方が時間がかかるはずがありませんので、(視界には入らない位置の)島を探したことで「翌日」になったこと以外考えられません。

果たして

  • 海の中に顔が半分以上浸かりながら船に引っ張られ、
  • 目の前で大量の男共が「がんばれー!!」と大声で叫んでいる状況で
  • 船の視界にも入らないほど離れている島の女の声

など聞こえるでしょうか?

それもトキは「助けを求める声」など発していないというのに。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

せめて「助けて〜〜〜!!! 誰か〜〜〜!!!」というセリフがあれば、それがおでん(含め白ひげ海賊団)に届いたというのもわかりますが、上記シーンにおけるトキの第一声は「でしょうね!!!」ですからね。

その後も、助けを求めるセリフなど一切吐いていません。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

もちろん「描かれていないだけ」で、上記のコマより前には叫んで助けを呼んでいたということなのでしょう。でもねぇ…なんでそれをあえて「描かない」という選択をするのかが意味不明なんですよね。

ただでさえ「聞こえるはずのない声」なんですから、最低限、聞こえることに説得力のあるように描いてくれないと、読者はその状況を理解できないし、納得感も得られません。

そもそもトキは「いいえ逃げ場ならある!!」と強気な返しをしており、最初からいざとなったら未来に飛べばいいと考えていて、「ここまでね……また未来へ飛ぼう」というセリフから、これまでも同じようなことを繰り返してきたことがわかるのですから、尚更(助けを呼ぶ声が聞こえたことにするのであれば)明確に助けを求める声を描く必要があります。

現在の描写では、トキが助けを求める行為自体への疑問も残ってしまうからです。

また、仮に(おでんにだけ)聞こえたとして、なぜおでんは真っ直ぐにその島に辿り着けたのかという点もあります。“偉大なる航路”ってログポースがないと真っ直ぐ進めないんじゃなかったんでしたっけ…? 目の前に島が見えてるのならまだしも、上記の通りその可能性は薄いとしか言えない描写のため、何もかもはっきりと整合性の取れる説明ができない、超いい加減で曖昧でわかりづらい描写になっています。

さらに言えば、おでん自身に「女性を命懸けで守る(何よりも優先する)」タイプという描写もないのに、何で白ひげの船に乗せてもらう(出国して世界を見たい)という夢を手放してまで、急に見知らぬ女の声を優先するのかも意味がわかりません。これがサンジの行動なら理解できますが、おでんが「見知らぬ女の声を優先して、鎖を手放して助けに行った」という描写に誰が共感できるというのでしょうか。。

「は? あんだけ白ひげの船に乗せてもらうことにこだわってたのに、よく聞こえるはずもない、見ず知らずの女の声を優先して鎖を手放したな」と思いません?

とりあえずワノ国から外の世界に出れたら何とからなる(白ひげの船に乗れなくても、どこかの島に漂着できれば問題ない)と思っていたのでしょうか。「航海の才能」が“0”なのに?

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

そもそも、3日以上水に浸かってても大丈夫な肉体で、視界に入らない(“偉大なる航路”の)島に泳いで到達できる能力があるのであれば、航海にこだわらずに最初から泳いで出国すればよかったのでは?

何から何まで整合性が取れず、全員にその場を取り繕うだけの言い訳セリフを吐かせながら、読者の好意的な解釈と脳内補完によって強引に辻褄を合わせてもらう描き方にしかなっていません。

こういう話をすると、「そんな細かいことばかり気になるなんて漫画読むのに向いてない」と言われるのですが、今のワンピースくらいですよ、ここまで異常な「説明セリフ」や「言い訳セリフ」に塗れているのは。

もっと言えば、ワンピースが最初からそういう漫画だったのであれば、私はそもそもファンになどなっていません。こうした細かい点まできちんと作り込まれていて、自然とその世界や物語に入り込み、キャラ達に感情移入しながら一緒に冒険し、成長していく感覚を得られる(私にとって)唯一無二の作品だったからこそファンになり、これまで追いかけて来たわけです。

それが見る影もないほどに劣化し続けているからこそ指摘しているため、こうした点が気にならない今のファンは、むしろこれまでのワンピースの何を評価し、面白いと思っていたのか不思議でなりません。

近くに島があって、「助けて〜〜〜!!! 誰か〜〜〜!!!」という女の叫び声が(おでんだけでなく白ひげ海賊団にも)聞こえた、という描写でいいじゃないですか。

  • トキが大声で助けを呼んだ
  • それがおでんにも白ひげ海賊団にも聞こえた
  • その瞬間、おでんが消えた
  • 船員達は一瞬おでんが力尽きて手を離したのかと思ったが、「まさか今の声を聞いて…」と思い、声が聞こえてきた方角を見たら島が見えた

という描写にして、次のコマでおでんが上陸してトキを助け、後を追って白ひげ海賊団が上陸する、という形にすれば、全てに辻褄が合います。

おでんが上陸するシーンも海坊主姿にする必要などありません。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

助けに現れたおでんをわざわざブサイクな海坊主姿にする意味がわからないし、どれだけ水飲んでも、水に肌が触れ続けてても、自分の骨格の何倍ものサイズに膨れ上がるわけがないでしょう。

なんでこういう無意味でつまらない緊張感やキャラの魅力を削ぐだけの「ギャグ描写」を入れる必要があるんですかね…単純に気持ち悪すぎて笑えるレベルの表情じゃないんですよね…。やりすぎなんです。

しかも「翌日」には速攻で元に戻り、その理由は「すごい回復力」で済ませるんですから、尚更何のための描写だったんだと思ってしまいます。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

要するに、読者が笑ってくれると思ってギャグのためだけに描いた、あるいは読者に受けなくてもいいから自分がふざけたい一心で描いたということでしょう。

編集者は「面白くないですよ!!」「クソスベってますよ!!」と言ってやってくださいよ…

その後、白ひげがおでんの後を追って合流。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「女の叫び声」も「その声が(白ひげも賊団にも)聞こえた」描写もないため、なぜ合流できたのか、なぜおでんが「女の悲鳴で野望を捨てた」と分かったのかも何もわかりません。

そして、そのことを誰も疑問に思うことなく、作者の都合に合わせて話が進んでいきます。

この後の、「お前の想像を遥かに超える 大冒険に出かけるぞ!!!」はカッコよくていいんですけどね。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「弟よ!!」は個人的にはいらなかったなと思います。(なんで急にこんなに媚び出したんだろう…と思ってしまうため)

白ひげっていちいち船に乗せる時や仲間に誘う時に、「息子よ」とか「弟よ」とか、家族ごっこの配役を決めてるんですかね…笑

主君が大変な状況の中、無意味に隠れ続けるイヌとネコ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

この描写も意味わかんないんですよね。イヌとネコがこっそりついて来たことはいいとして、なんで3日以上も船内に隠れておく必要があるのでしょうか。主君について来たにも関わらず、主君が大変な目に遭って一度は海に放り出されて遭難した状況だというのに、その間、状況を探ることも一切せずにただただ身を潜めていたってマジで意味がわかりません。

読者側にとっても、ワノ国出国時の描写ですでにイヌネコが乗ってることはわかっていたのに、なぜこのタイミングで明かす必要があるのか…

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

何から何まで作者の作為によって都合よくキャラが動かされているようにしか感じないんですよね。。

マジでおでんの過去編、作り方が雑すぎません…?

これに違和感や不自然さやクオリティの劣化を叫ばずにそのまま受け入れて「面白い」と言える読者や編集者が私には理解できません。

トキの自己紹介と周囲の反応の気色悪さ

「私の歳? 26よ 生まれたのは…800年くらい前」

「だーっはっはっは!!」

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーンも意味わからんでしょ。セリフの意味がわからないこと以上に、「このセリフを口にしようとするトキの思考」や「それを聞いて(何の疑問も持たずにただの冗談だと流して)大笑いするバカひげ海賊団のバカ共のリアクション」が理解できません。

トキはどういうつもりでわざわざ「生まれたのは…800年くらい前」なんて意味深なセリフを加えたのでしょうか。

嘘をつきたくなかったのでしょうか? 真実を伝えたかったのでしょうか? 誰かにツッコんで欲しかったのでしょうか?

いずれせによ、白ひげ海賊団側の反応が「だーっはっはっは!!」と笑い飛ばして終わりでは、トキがなぜこのセリフを吐いたのかの意図が理解できず、ただ白ひげ海賊団が思慮深さなど一切ない、ノリだけで生きているバカ集団だったという描写にしかなっていません。

要するに、トキは白ひげ海賊団と会話をしているのではなく、読者に考察させるためだけに意味深なセリフを吐いた(吐かされた)のです。キャラが作中の世界を生きておらず、作中のキャラに向かって喋っておらず、全員が読者の方を向いてしゃべっている。

そもそも、白ひげ海賊団って「空白の100年」のことは何一つ知らないんでしたっけ…? 世界政府ができたタイミングも、ポーネグリフのことも一切知らず、ただ「家族ごっこ」しながら呑気に「大冒険」してるだけの集団…?

世界政府が800年前にできた組織であることはパッパグですら知っていたのですから、白ひげ海賊団が誰一人知らないというのは不自然でしょう。

もし1人でも知っていたら「800年」という数字にひっかりそうなものなんですが(たとえば麦わらの一味でトキのこの発言があったら、間違いなくロビンが食いつくでしょう)、まぁ家族ごっこしたいだけの全員頭カラっぽのアホ集団だから関係ないのか。。

第965話 “黒炭家の陰謀”

世界は白玉のように丸いらしい 不思議で候!!

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

白玉という(日本っぽい)ワノ国の食文化(かつ響きが可愛いもの)にかけた粋な表現をしているつもりかもしれませんが、的外れゆえしっくりきません。

白玉って楕円形だし潰れてるし全然球体じゃないですよね。また、小さすぎるため球体の星(地球)の比喩として全く妥当だと思えない。せめて「団子」とか「西瓜」のように、もっとまんまるで大きい物で喩えればいいものを。

世界から見ると「ワノ国」はこんなに小さい

また、手書きの地図(というか線を引いて海を割っただけ笑)を指して「世界から見ると『ワノ国』はこんなに小さい」というセリフも酷い。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

縮尺を反映させてないんだから「こんなに小さい」などと言えるはずがありません。目測ですらなく、ただ雑に×印をつけてるだけなのに、なんで「こんなに小さい」などと言えるのか。×印をもっと大きく書いたら「こんなに大きい」と言い出すのでしょうか。

×印をつけることで、“偉大なる航路”における「位置」を確認するのならわかりますが、 世界と比較した「大きさ」が自作の手書き地図でわかるはずがないので、この地図を見ながら「こんなに小さい」なんてセリフ出てくるはずがないんです。

これは世界の広さを知っている人間の目線でないと出てこないセリフです。仮におでんが世界一周をした後のセリフであればわかりますが、この時点ではまだ世界一周できておらず、「世界の大きさ」などわかっていないわけです。

にもかかわらず、世界とワノ国の大きさを比較したセリフを口にできるはずがないでしょう。

「世界から見ると ワノ国など米粒のように小さいらしい」とか「ワノ国など ほんのわずかな大きさに過ぎないらしいのように伝聞調にすればよかったのに。

おでんとトキの会話が意味不明

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「おそらくこの船は当分『ワノ国』へは行かねぇ 不運だったな」

「いいの! あなたと居ると目的地に着いた様な気持ちになるから」

「ん?? なぜだろうな」

「うふふ♡ なぜかしらね♡」

キッショ!!!

何だこのやりとり…まるで会話になってないし、トキの媚び方が気色悪くて仕方ありません。

まず「あなたと居ると目的地(ワノ国)に着いた様な気持ちになる」→「ん?? なぜだろうな」が意味不明です。

おまえが「ワノ国」の侍だからに決まってんだろ笑 それ以外に理由あるのかよ。。何でそんなこともわからないんだよ。その変な形の頭の中に何が入ってんだ。

それに対して「うふふ♡ なぜかしらね♡」とはぐらかし、意味深に返すことで恋心的なニュアンスを出しているわけですが、意味わからんし無理やり過ぎるでしょう。「ワノ国の侍と一緒にいるから、ワノ国に着いた気分(だから慌てて目的地に着かなくてもいい)」というのは恋愛感情など関係なく言えることです。

つまり、おでんに対して「あなたと居ると目的地に着いた様な気持ちになる」と伝えることは、全く恋愛感情の表現になっていない(少なくともそう確定させられるセリフではない)わけです。にもかかわらず、「うふふ♡」とただ「♡」をつけて媚びさせることで、強引に恋愛シーンっぽくしている。

おでんの「ん?? なぜだろうな」は、おそらくトキの気持ちに気づいていない(=鈍感)という意味合いで描いているのでしょうが、もともとのトキのセリフが全く「恋愛表現」にも「告白」にもなっておらず、ただ「当たり前」のことを言っているにすぎないため、「鈍感」の描写としても強引かつ的外れです。

結果として、おでんは「ワノ国を目指すトキにとって、ワノ国の侍と一緒にいるとワノ国に着いたような気になる」というごくごく当たり前の感覚さえ理解できない、ただの頭と勘の悪いバカ野郎にしかなっていません。

要するにこのシーンは、

「いいの! あなたと居ると目的地に着いた様な気持ちになるから」=恋愛的好意の告白

「ん?? なぜだろうな」=気づかないおでん(鈍感)

「うふふ♡ なぜかしらね♡」=そんな鈍感なあなたも好きよ(という媚び)

ということだと思うのですが、元の「告白」セリフが「恋愛感情が乗った(と受け手が思えるほどの)セリフ」になっていないため、トキは「ワノ国の侍と一緒にいるから、ワノ国に着いた気持ちになる」以上のことを言えておらず、にも関わらずその意味を理解できないおでんがバカにしか見えない描写になっています。

このセリフで「トキが自分に惚れてる」と捉えるのは勘違いジイだけでしょう。

もちろん「好意」や「好感」を持っていなければ出てこないセリフではあるものの、恋愛感情の表現としては足りてなすぎるし、その「足りなさ」に計算された奥ゆかしさがあるわけでもありません。

「いいの あなたと一緒にいられたら それだけで満たされた気持ちになるから」とか「何言ってるの? こうしてあなたと出会えたことが私にとって何よりの幸福よ」のように直接的に恋愛感情を思わせるセリフにするか、それが言い過ぎで野暮(ないしワンピースの世界観にそぐわない)とするのなら、「いいの あなたと一緒にいられたらそれだけで…」とか「いいの こうしてあなたと出会えただけで…」のように多めに濁した方がまだマシでしょう。

それさえ憚られるなら、そもそもこんな薄っぺらい恋愛シーンなど入れなければいい。

モモの助が生まれる前に1シーンは2人が恋愛関係に至るシーンが必要と思ってのことだと思いますが、それなら最初の救出シーンを海坊主などにせずにカッコよく助けて、そこで惚れさせてしまえばいいだけです。

トキがおでんに好意を抱いた「きっかけ」さえ描けていれば、その後具体的な恋愛描写を端折ったとしても何ら問題はありません。

頬を赤らめて媚びるマルコとジョズ

上記の様子を覗き見して頬を赤らめるマルコも気色悪いし、ジョズも加えて「ぽっ♡」とかやってるのが一層気色悪い。。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

なんでこんな柄でもない媚び方をさせるんですかね…

あれだけ個性的だったキャラ達が、もう全員中身が作者になってしまいました。

「おいおでん様はどこに」とネコが割り込み、「行くなヤボ猫!!」とモブ船員が止める描写も気持ち悪い。ネコはおでんを探してるだけで、まだどこにいるかわかっておらず、トキと2人でいることも知らず、真っ直ぐおでんの元に向かってるわけでもないのに、何が「行くなヤボ猫」やねん…。行ってないし、ヤボでもないだろ。。

「おっ!! おでんとトキじゃねェか!! 何話してるんだ? わしも話に混ぜ…」くらい言わせないと、「行くなヤボ猫!!」と言わせる描写として足りません。描写もセリフも雑すぎるんですよね。。

「戦えばいい!」「組織だぞ 戦っても次から次へと現れる!!」

おでんと白ひげのセリフも酷い。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「海軍だ!! 逃げろ!!!」

「戦えばいい!」

「組織だぞ 戦っても次から次へと現れる!!」

言葉が足りなすぎるでしょう。ダイジェスト的説明セリフにした結果、「それじゃ会話成立しないだろ…」ってレベルで全員が不自然なセリフしか吐けていません。

「なんで戦わねェんだ白吉っちゃん!! 勝てるだろあんな奴ら!!」

「相手は世界を股にかける“組織” あいつらを潰したところで また次の奴らが現れるだけだ」

「世界をまとめる組織があるのか!? すげぇ奴らがいるんだな!!!」

くらいが自然な会話はないでしょうか。

お前に2番隊を任せる!!→いやーおれはそういうのあんまり

ワノ国では「おれはこのどうしようもねェクズ共の王になる事にした!!!」と自発的に「九里」の荒くれ者共をまとめ上げる覚悟を決め、九里大名にもなったことをウェーイポーズで「ダイミョ〜〜〜 !!!」なんてクソ薄っぺらいノリで喜んでいたくせに、 

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

なんで「隊長」だとこんな顔になるんですかね…

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「いやおれはそういうのあんまり」の後に続くのは、おそらく「向いてない」「得意じゃない」「気が進まない」といった内容でしょう。家臣数名を引き連れ、大量の町民を率いる「大名」になるのは大喜びするけど、10人程度の部下を抱える「隊長」になるのは気が進まないってどういう理屈なんですかね…

ティーチ乗船シーンの雑さ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「お願いします!! 行くあてがねェんす!!」「……名前は?」「ティーチ!!」「わかったよ乗れ!!」

いや、何が「わかった」の…??笑

名前を聞いたことに何の意味があったのか理解不能です。

もちろん読者に「ティーチ」が乗船したことを説明するためだけに名乗らせたんですけどね。

こんなどうでもいい描写で雑に済ませるくらいなら描かない方が良かったのでは…

オロチの「すいません」演出が意味不明

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「『黒炭』だったか なぜ隠してた」

「へェすいません!!💦」

「すいません….」べべん♪

二度目の「すいません…」で表情がガラッと変わるという演出なのですが、「すいません」の繰り返しで誰がゾッとできるのでしょうか…セリフ考える気ないでしょう。

たとえば「へェすいません!!💦」と弱々しく謝った後に「……我ら国民から蔑まれる一族だったゆえ…(言えませんでした)」と憎しみに満ちた表情で、聞こえない程度にボソッと呟き、「だから復讐心を秘めている」ことを匂わせる描写にすればゾッとできるのですが、

「へェすいません!!💦」

「すいません….」べべん♪

で表情だけ変えただけでは何の効果も生んでいません。

もっと言えば、みんながその場に去った後に1人この表情で「すみません」と口にしたのであればまだしも、みんなその場にいるのに二度もすみませんを繰り返してこんな表情したらバレるリスクを高めるだけでしょう。同じセリフを二度繰り返すことだけでも不自然すぎるのに、表情を変えながら二度も謝ってるのか意味不明です。

もうよくあるベタな演出をめちゃめちゃ低レベルの手抜きセリフで雑に済ませてるようにしか見えないんですよね。

この描写でオロチの表情にゾッとできた読者など存在するのでしょうか。。

オロチのビビるタイミングがおかしい

ここのシーンも意味不明です。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

まずオロチはなぜこのボロ屋にいるのでしょうか。ここがオロチの家なのか、このバーさん達の家なのか。

前者の場合、このバーさん達が勝手に忍び込んだのか、訪ねてきた2人をオロチが家に入れたのか。後者の場合、何のためにオロチはこのバーさんを訪ねてきたのか。

いずれの場合も、オロチのセリフとリアクションは「あり得ない」ものになっています。

まず前者の場合、バーさん達が勝手に忍び込んだにせよ、訪ねてきた2人をオロチが家に招き入れたにせよ、オロチの驚くタイミングがおかしいです。バーさん達が勝手に忍び込んだのであれば、その姿を見た瞬間に驚くはずなので、「見えるよ…!! 未来が見える…!!」なんてセリフを大人しく聞けるはずがありません。

招き入れたのだとしたら、「誰なんだ一体…!!」がおかしい。それは初対面時(招き入れる判断をする時点)で確認すべきことで、それをせずに招き入れておいて、「うわァ!! び…びびった」「おどかすなよバーさん!! 誰なんだ一体…!!」と口にするのはあまりに不自然です。

後者の場合、つまりオロチが自らこのバーさんを訪ねてきたのだとしたら尚更辻褄があいません。

要するにいずれの場合もあり得ない描写になっているわけですね。

おそらく、この2人が勝手にオロチの家に上がり込んでいて、オロチが帰宅したところ急にバーさんが占いを始め、恐ろしい顔&デカい声で迫ってきたから驚いて腰を抜かした、ということなんだと思いますが、それでも、知らん爺婆が勝手に家に入り込んでいたらそれに気づいた時点で驚き、「誰なんだ一体…!!」と口にするはずなので、「見えるよ…!! 未来が見える…!!」なんてセリフを大人しく聞いている時点でやはりおかしい。また本来ビビるべきところでビビらずに大人しく話を聞いているにもかかわらず、「ニキョキョキョキョ」と言われた後にようやく「うわァ!! び…びびった」と腰をぬかすのも白々しすぎます。

ひたすら違和感しかない気持ち悪いシーンで、小手先で描かれたただの手抜き説明シーンにしか見えません。

マネマネの実の前任者がいらない

そもそも“悪魔の実”の前任者など出すべきじゃないんですよね。。

色々と追加の説明や設定が必要になり、整合性が取りづらくなるだけな上、同じネタによる二番煎じ展開を繰り返すだけで何の面白みもないんですから。ただでさえマネマネの実はボンちゃんを通して擦り切れるほどに擦りまくって、もうあらゆるパターンをやり切った後なのですから、さらに同じネタでワノ国支配の裏側を描かれても面白味もクソもないでしょう。

「世界最強生物」と謳われる四皇をバックにつけた国奪りというのに、アラバスタ同様マネマネの実が絡んでるなんて二番煎じをやって誰が興奮できるというのか。

「前任者」が普通にいることで、考察者達への餌撒きでもしたつもりなんですかね。。「じゃあ○○の実にも前任者がいたってことか…!!?」「マネマネの実とバリバリの実は、この後どういう経緯でボンちゃんとバルトロメオが食べることになるんだ?(きっと尾田先生はそこまで考えているはず…!!)」のように。

先に敵を確認すると楽しみが減る謎

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

いや行けよ笑

先に確認すると減ってしまう「楽しみ」って何?

子供シャンクスが「えへへ」と媚びる

こういうのもほんとやめてほしいんですよね…

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「子供の頃のシャンクス可愛い〜!!!」という読者のリアクションが欲しいだけの媚び顔&媚びセリフ。。

ロジャーの「白ひげか〜久しぶりだな」の後に「えへへ」って意味わからんし、不要でしかないでしょ。

なんでこういう小手先の、雑で安直な(子供=無邪気で可愛いというテンプレ化された)媚び描写に逃げるんですかね…

敵側の子供は「根暗」か「口の悪いクソガキ」にして、味方側の子供は「明るく無邪気でバカっぽいガキ」にする。そのどちらにも「媚び」描写を入れる。こうしてキャラの個性が失われていくのです。

同時期くらいのシャンクスって、こんなに大人で冷静でかっこよかったんですよ?

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

どう見たっって「えへへ」なんてクソ媚びセリフ吐くような器じゃないでしょう。

子供=可愛く媚びさせるというワンパターン描写にもう辟易してしまいます。

第966話 “ロジャーと白ひげ”

“神避”を腹に食らったのに無傷のおでん

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

キッドさんはシャンクスの神避を腹にくらって一発KOだったのに、天下のおでん様はロジャーの神避を同じ腹部にくらっても無傷で、「何じゃ今のは!!! 納得いかん!!!」という意味不明なリアクションでお茶を濁します。(納得いかんのは読者の方じゃ)

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

せめて避けた描写やガードした描写が1つあれば許容できるのに、直撃しておいてノーダメージって、ほんと作者都合にしかなってないんんですよね。。

一瞬、持ってる刀で防いだのかなとも思いましたが、斬撃はおでんの刀より手前(腹部)まで到達していますし、何より刀で弾いたのであれば「ドォン!!」という効果音ではなく、「ギィィン!!!」などの音になるはずなので、どう見ても「直撃したのに無傷」以外に解釈のしようがありません。

こういう部分を雑に曖昧にして済ませてしまうから、どんどん整合性が取れなくなっていき、作者都合によってのみ動かされるツッコミどころまみれの作品になってしまうんですよね。。

たとえば969話で、おでんは(覇気など身につけてないであろう)ただの一般人の耄碌ジジイ琵琶法師の「バリバリの実」の能力を突破できないのてすが、それはおでんが覇気を使えないのか、バリバリの能力は覇気でも突破できないかのいずれかしかありません。

前者、つまりおでんが覇気を使えない場合は、ロジャーの神避を喰らってノーダメージの理由が説明できませんし、「おでんの“流桜”」というセリフがある以上、覇気が使えないというのはあり得ないでしょう。

後者の場合、バリバリは覇気(おでんの“流桜”)でも突破できない能力となると、カイドウの「覇気だけが全てを凌駕する」という発言と矛盾します。あれほどチート能力だった「オペオペ」ですら覇気が強すぎる相手には効かないとされているわけですから、「バリバリ」だけ覇気をも凌駕するなんてことはあり得ないでしょう。そんなに無敵の能力なら、そもそもカイドウに殺されるはずもありません。

要するに、おでんはロジャーの攻撃は覇気によって防いだけれど、「バリバリの実」の能力には覇気を使わず突破できなかった(もしくは耄碌ジジイ琵琶法師よりも覇気が弱かった)ということになります。あり得ませんね。矛盾です。

おでんはこの後ロジャーの船に乗る(仲間になる)から、ロジャーがおでんを傷つけるわけにはいかない(一方で、せっかくのロジャーが登場する過去編なんだから、ロジャーの技や戦闘も見せておかないと盛り上がらない)という作者の都合によって描かれたシーンになっているわけですね。

だからおでんvsロジャーに一切興奮できないし、ロジャーvs白ひげにさえ、全く心が動かない。

ギリギリのところで避けさせて、その攻撃が後ろの森や海を割る描写にすれば、おでんとロジャーどちらの脅威的な強さも表現できただろうに、安易に腹部に食らわせておいて、理由の説明もなくノーダメージなんてバトルシーンを描いてしまってはバトルシーンの説得力がなくなるだけです。

「触れてねェ!!」という超不自然リアクション

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ロジャーと白ひげの戦闘を初見で見た時に、第一声が「触れてねェ!!」になりますかね。。

おでんは海外での超人同士の戦闘を見たのは初めてなんですから、もっと驚くべきとこあるだろうと思いません?

「な…なんだこのパワーは…!!」「稲光は…!!」「衝撃(波)は…!!」など、まずもっと体全体・五感全体で受ける衝撃について言葉が出てくると思うんですよね。「触れてない」というのは視覚情報のみの感想であり、これだけの衝撃が起こり、稲光が飛び交う戦闘において、まず「触れてない」ことが目に留まり、最優先事項として口に出ますかね…。触れてるかどうか以上に、(触れいないにも関わらず)発生している衝撃的なパワーや光の方に目がいくでしょう。

あるいは「白吉っちゃんと互角…!? 何者なんだあいつは!!」など、白ひげと相対する男に対する驚きのセリフの方がしっくりきます。

要するにこれも、読者への(触れてない攻撃=覇王色同士のぶつかり合いという)説明のために「言わされてる」セリフでしかないわけです。

「奪い合いがすっかりプレゼント交換」

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

どう見ても「プレゼント交換」ではなく「物々交換」でしょう。作者も編集者も日本語の意味わかってるんですかね。

プレゼントというのは「相手に渡すことを前提に用意した贈り物」であり、それを交換するから「プレゼント交換」になるわけです。最初に命懸けの「奪い合い」をしていた時点で、それは「贈り物」とは言えませんし、決着がつかず結果的に交換することになったのだから、「物々交換」と表現するのが妥当でしょう。

「この服いいな どこで手に入れた!?」というセリフは、自ら掘り出し物を探している立場であってプレゼントを受け取る立場の発言ではありませんし、「干し肉3箱でどうだ!?」と条件交渉している時点でプレゼントではありません。

こういうちょっとした言葉の「ズレ」が物語や作中の世界観への没入を妨げるんですよね。。作中キャラが(三日三晩)本気で殺し合いをした後であれば、絶対に「プレゼント交換」なんて甘ったれた表現をするはずがないのです。

もし両海賊団は仲良しだから最初から本気の殺し合いをするつもりがなかったのであれば、夜の“休戦”を挟んでまで三日三晩も戦う必要がありません。

何もかもリアリティがなく、本当に作者のノリだけでキャラが動かされていることがよくわかります。

脈絡なく「あいつら見習いか?」と質問する不自然さ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

なんじゃこの会話…酷すぎるわ。。

なんでティーチは「見習いかどうか」が気になるんですかね。それを唐突に確認することに何の意味があるというのでしょう。

マルコの「ああ….昔からいる」も意味不明です。「見習い」かどうかと「昔からいる」かどうかは話として全く関係がありません。なんで聞かれてもいないズレた情報を勝手に説明し出すのか。

親切心のつもりだとしたら、もっと聞き手の質問の意図に沿った(関係のある)追加情報を返すべきでしょう。

「見習いかどうか」を気にするということは「なんであんなチビ達がロジャー海賊団にいるのか?(ちゃんとしたクルーなのか、ただの見習いなのか、保護しているだけの子供なのか)」を知りたいからで、その意図は「強いかどうか」の判断でしょうから、「ああ…見習いだが実力はそこいらのガキとは比べものにならねェから油断はするなよい」といった返しをするのが、相手の質問の意図を踏まえた回答でしょう。

「昔からいる」という返しがいかに的外れで無価値で、「だから何?」としか思えない返しであるかがよくわかります。要するにこれは読者のための情報にしかなっていないんですよね。だからおかしな会話になっている。

それに対して「強そうにゃ見えねェが…」「態度は一人前だよい」とさらにズレたやりとりが続きます。

「昔からいる」ことは「強いかどうか」の話と直接的につながっていません。特にこんなガキの年齢の場合「昔」など赤子の年齢であり、その頃からいること自体は「強さ」に関して何のアドバンテージにもなりません。

にもかかわらず急に「強さ」の話題となって、「強そうにゃ見えねェが…」と感想を述べるティーチも意味不明だし、それに対して「態度は一人前だよい」と「強さ」と関係ないズレた返しをするマルコも意味不明です。

「強そうには見えない(し実際強くはない)けど態度だけは一人前」と伝えたいのでしょうか。この会話において態度が一人前であることを伝えることに何の意味があるというのでしょうか。。

何なんでしょうね、この両者共要領を得ないまま的外れなラリーを繰り返すだけの気持ちの悪い会話…

そもそも、唐突に話題に出すほど気になっている存在だというのに、3日3晩あって戦ってる様子を見てなかったのかよ?と言いたくなります。この程度の人数の戦闘で? あり得ないでしょう。

普通に同い年くらいのガキがいたらお互い目につくはずで、3日もあれば、それぞれの戦闘を確認していない方が不自然な話です。何百・何千人規模の戦いではないのですから。

それで3日3晩戦った後の感想が「あいつら見習いか?」「強そうにゃ見えねェが…」って…どんだけ薄っぺらくて無意味な確認なんでしょうか。。

仮にシャンクス達の戦闘を見ていなかったとしても、ロジャー海賊団との戦闘なのだから、自分がその戦いに参加していた以上そのレベルの高さは身に染みてわかっているはずで、「その戦いをほぼ無傷で生き延びているガキ」という時点で一定の評価をしうる存在のはずです。

にもかかわらず、「強そうには見えない」→「態度は一人前」というクソみたいな会話しかしていない。

「ロジャー海賊団にはあんなチビ達もいるのか?」(「あのチビ共もロジャー海賊団の一員なのか?」)といった点が、まず気になる(質問すべき)点ではないでしょうか。

その上で、

「あァ2人とも見習いだな ガキの頃に拾われたらしい」

「強そうにゃ見えねェが この戦いを生き残るってことはガキでもそれなりの実力者ってことか」

「ロジャーに鍛えられてるんだろうな そこいらのガキと同じと思ってたらケガするよい」

くらいが「自然」で「意味のある」会話ではないでしょうか。

要するにティーチは、自分と同じくらいの年齢のガキ2人がロジャーの船にいて、3日3晩の戦いを生き残っていることについて、その立場や実力が気になったからマルコに質問し、マルコはその意図を汲んだ上で「ガキだし見習いだけど、ロジャー海賊団の一員だから侮るな」と軽く忠告をする、というやりとりが「自然」で「意味のある」会話だと思うわけです。

実際は、「見習いかどうか」を確認したところ、「見習いであること」と「昔からいる」ことを教えられ、「強そうには見えない」「けど態度は一人前」であることを確認し合っただけです。

何じゃその会話w

「この頃のシャンクスとバギーは見習いだったこと」と「強そうには見えないけど態度は一人前(マルコは「弱い」とは言っていない)」ことを読者に説明しているだけの、違和感しかないセリフの応酬です。

シャンクスを「バカ」にして媚びさせる

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「うん」「ん? 何で??」「え!? そんな人間いるのか!? いいなー」「人生“倍”楽しいのかな!!」

「子供の頃のシャンクス可愛い〜!!」と読者に言わせたいかのように、シャンクスをただの無邪気なバカガキにして媚びさせる愚策。普通にシリアスで賢い洞察力に優れた会話をさせればまだ意味のあるシーンになるのに、明確にバギーよりも「バカ」なガキにして何も考えてないような無意味なセリフを吐かせる必要ありますかね。

バギーの「バーカ んな単純な話じゃねェだろ!! 化け物だ」というセリフも意味不明で、前後で意味がつながっていません。「単純な話」かどうかと「化け物」かどうかは全く関係がなく、むしろ「化け物だ」という結論の方がよっぽど「単純」化された(何の意味も持たない)結論でしょう。

何の考察も解明もされることなく(しようとすることもなく)ただ「化け物」というクソ安直で無意味な結論で会話終了って、バギーは何のためにこの話を持ち出したのでしょうか。ただティーチが「化け物」であることをシャンクスに伝えたくてこの話をしたんですかね。それを伝えることに何の意味があるのでしょうか。

要するにこのシーンは、「ティーチは生まれてこの方眠った事がない」という情報を小出しにして(考察者達のエサとして)与えているだけであり、そこを掘り下げるとネタバレになるから、シャンクスを「バカ」にして的外れな感想を言わせて、ネタバレにならないようにしているだけなのです。

こういうところが読者への説明セリフにしかなっていないと感じるんですよね。自然な会話の中で必要な情報を伝えることができなくなってしまっている。

普通に「生まれてこの方一度も寝た事がない」という事実を知ったのであれば、それが生まれつきそういう体質なのか、悪魔の実の能力によるものなのかという話題になりません? シャンクスはバカだから「人生“倍”楽しいのかな!!」という感想になったのだとしても、話を振ったバギーが「化け物」なんて雑な結論で終わるのなら、何のためにこの話題を持ち出したのかさえ理解できません。(まぁ読者に「説明」するためだけに「言わされた」わけですが)

たとえば以下のようなやりとりであれば、(2人共きちんと知性を感じる)意味のある「会話」になります。

────

「おいシャンクス聞いたか? あの帽子被った奴 昨日もその前も夜の“休戦”寝てねェらしいぞ」

「不眠症なのか?」

「違うわ!! 体質か能力かわからねェが 生まれてこの方一度も眠ったことがねェらしい」

「そんな人間いるのか? “休戦”のない戦闘だったら厄介だな」

「まァ実力自体は大したことはねェようだが 気をつけるに越したことはねェ」

────

「不眠症なのか?」のところは「ん? 何で?」という普通の質問セリフでもいいですが、「寝つきが悪いのか?」とか「何か悩みでもあるのかな」のようなギャグセリフにしてバギーにツッコませても「らしい」やりとりになるでしょう。

逆に、シャンクスがバギーに話しかけてティーチに気をつけるよう忠告するも、バギーはお宝のことしか考えていないから軽く受け流して気にしないといったやり取りでもいいでしょう。

重要なのは、「生まれてこの方一度も眠ったことがない」ことについて、きちんとその理由や危険性について(ある程度シリアスな)会話をさせることです。

それと比べると、元の会話がいかに中身がなく(考察者以外にとっては)不毛なやりとりでしかないかがよくわかります。

「全伏線回収開始」と煽った割に、何一つ明かされない

おでんの過去編では、すでに明かされている事を「ロジャー視点で再説明」しているだけで、「ロジャーの言葉」や「シャンクスが泣いた理由」など、その他の重要シーンやセリフは全て隠されています。

明かされたことで意味があったことなど「空島の鐘楼にロジャーの言葉が彫られていたのは(古代文字を扱える)おでんと一緒に空島に行ったから(ロジャー本人が古代文字を扱えるわけではなかった)」という点くらいで、その他「伏線回収」となるような、新たに明かされた秘密は何一つありません。

むしろ「ロジャーが笑った理由」や「シャンクスが泣いた理由」やなど、新たな謎が追加されただけでしょう。

それは当たり前で、ラフテルまでの行き方などルフィ視点が描かなければ意味がないのだから、ロジャーがラフテルに到達するまでの過去を詳細に描けるわけがないんですよね。隠す結果になるのは当然だというのに、ロジャーの過去編をこのタイミングで描く意味はあったのでしょうか。

一番重要なことや一番面白いところは描かず(描けず)に、ただ「ちょい見せ」「小出し」のダイジェスト展開で既存情報をなぞり直しながら新たな謎を追加しているだけなので、ただ本筋のテンポが悪化していただけで、全く「全伏線回収開始」になっていません。

おでんの過去など、ロジャーの船からワノ国に戻って来てから処刑されるまでを丁寧に描けばいい話で(錦えもんがルフィ達に語ったのもその辺りだけでしょう)、ロジャーとの旅路など本筋に一切関係がありません。(ロジャーの過去編は、物語が完結した後、ネタバレ可能な状態でこそ詳らかにすべきであり、ルフィがラフテルに行き着く前に、核心情報を全て隠した上で表面だけなぞってちょい見せすることに何の意味があるのかと思ってしまいます)

そもそも空島の鐘楼の件も、シャボンディ諸島でのレイリーのセリフを考えると違和感の方が強い。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「彼はなぜあの文字を操れたの…!?」というロビンの質問に対し、「ロジャーはあの文字を解読できたわけじゃない」「あいつはな…“万物”の声を聞けた…それだけの事…」と返しています。

これ、明らかに説明の整合性が取れないと思いません? 古代文字を操れた理由として「“万物”の声を聞けた」と説明していたのに、実際は、古代文字を操れるおでんに彫らせただけで、万物の声を聞けたことは一切関係なかったというオチです。

普通に読んだら、「解読できたわけではない(解読できたから操れたわけではない)けど、ロジャーは“万物”の声が聞けたから、(完璧ではないにせよ、少なくとも空島の鐘楼に短文を残す程度には)操ることができた」と読むのが自然ではないでしょうか。

実際、私は当時このシーンを読んだ時に、“悪魔の実”の能力なのか、特殊な資質なのか、ロジャーは「“万物”の声を聞く」ことで、古代文字を(一部)操ることができ、ロジャー自身があの文字を彫ったのだと思っていました。

それがただおでんを同行させて彫らせただけって笑 ネタバラシとして最低レベルの肩透かし感です。

一子相伝の暗号をあっさり途切れさせるおでん

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

光月家に伝わる「一子相伝」の暗号ということは、おでんからモモの助(ないし日和)に引き継がなければ、その歴史は未来永劫途絶えてしまうことになります。これって本来(ワノ国にとっても光月家にとっても)めちゃめちゃ重要な設定のはずなのですが、モモの助に引き継ぐ前におでんは命を落としてしまいましたので、一子相伝はあっさり途絶えてしまったことになりますよね。そんなことあり得ますかね…

「光月は約束を果たす一族」などと抜かしてましたが、古代文字の解読方法を途切れさせた時点で、光月は「約束を果たす」すべを失ったわけです。(ロビンの存在は光月家とは関係がなく、ロビンが古代文字を読めることも、これまで生き延びられてきたことも偶然の産物でしかありません)

この後、972話でおでんが投獄させられた後に、牢屋の中から刀を2本トキに託すシーンが描かれるのですが、こんなあり得ないシーンを描くくらいなら、自分にもしものことがあった場合に一子相伝の暗号を引き継げるようにしておき、そのありかなどをトキに伝える描写を挟む方がよっぽど重要でしょう。

投獄時に刀を没収しない(持たせたまま投獄する)なんてどう考えてもあり得ないわけで、おでんがなぜ牢屋に刀を持ち込めていたかの説明もありません。

ありえない刀の引き継ぎを作者都合によってのみ行いつつ、暗号の読み方は次の世代に引き継がずに途絶えさせ、「約束を果たせない一族」と化すわけですから、おでんの戦犯具合といったら「バカ殿」どころの騒ぎではありません。

おでんの航海日誌に古代文字の解読方法が書かれている可能性もゼロではありませんが、この航海日誌もヤマトがたまたま拾ったものであり、おでんがモモの助に引き継いだものではありません。

それゆえ、おでんが処刑された時点で、光月の光月によって古代文字解読方法を引き継ぐことはできなかった(途絶えた)ということになります。

ロジャー海賊団の不自然すぎるバカセリフ

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出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「おいやめてくれロジャー船長 敵だぞ!!?」

何じゃこの「とりあえず言わせました感」満載のクソ雑セリフ…

なんで土下座しているかも確認していないのに「敵だぞ!!?」というクソ薄っぺらい理由でワンパターンリアクションでとりあえず土下座を止めるクルー共の操り人形感たるや。。

ここでアラバスタ編でのコブラ王の土下座シーンを見てみましょう。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

作画の迫力の差を無視したとしても、ゾロやイガラムの反応から、「王が土下座を(それも海賊相手に)する事」の重大さや深刻さがしっかりと伝わってきます。それでも土下座をしてお礼を言うコブラが最高すぎて、その王の器に感動したものです。

土下座シーンの描き方1つとっても、上記の「おいやめてくれロジャー船長 敵だぞ!!?」というクソリアクションと比べると、その描写力は雲泥の差でしょう。同じ作者が描いたとは思えない劣化具合です。

一気に小物化・ガキ化して格や威厳を失う白ひげ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ここのやりとりも酷い…白ひげが小物すぎてガキすぎて威厳がなさすぎてダサすぎて有り得なさすぎます…

ロジャーはおでんしか古代文字を読める人間がいないから「1年貸してくれ!!!」とお願いしているのに、なんで「おれから“家族”を奪おうってのか!!?」なんて勝手に拡大解釈して被害妄想を膨らませて、女々しく「家族ごっこ」にすがってるのでしょうか…

ロジャーが力づくで奪っていこうとしたのであればこのセリフを吐くのもわかりますが、「貸してくれ」と言われてるんだから、ドシッと構えた上で、それに対する回答をすればいいだけでしょう。

私の中の白ひげのイメージでは、ロジャーの成し遂げたいことを聞いて、そのバカげた夢を笑い飛ばしたものの、ロジャーの実力や器は買っているから、ロジャーが夢を叶える先を見てみたいとも思い、しかしおでんの意志のほうが重要だから、おでんの意志を確認した上で、その意志を尊重して、気持ちよく送り出してやる(ロジャーの夢の果てを見届けてやる)くらいの器の大きさの持ち主でした。というか、当初の白ひげの大物具合からすれば、そうしたリアクションの方がよっぽど自然でしょう。

「貸してくれ」と言われてるのに、勝手に「奪う」に変換して、「フザけんなロジャー!!! おれから“家族”を奪おうってのか!!?」とキレ出す小物加減に加え、おでんから「行ってみたい 行かせてくれねェか!!!」と言われたら露骨にイヤそうな顔(変顔)をして「イヤに決まってんだろうが!!!💢 おれとお前は兄弟分だろう!!!」と駄々をこね出す。

さらに船を降りることが決まった後も、怒って拗ねたまま見送りにさえ行かないシマツ。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

いやキンモ……どんだけ小物に成り下がっちゃったんだよ白ひげ。。いい歳したおっさんが最後までガキすぎるでしょう。こんなクソガキムーブする人間、小学生以外に見たことないのですが…精神年齢小学生って設定なんですかね? 白ひげの大物感を返してくれ…

また、宝は受け取るけど食糧は受け取らないというのも意味不明です。というか中途半端すぎてダサい。おでん一家を心配するのならお宝も全部突き返せよと思いません?

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

もちろん、宝は食えないから目先の空腹リスクだけ考えれば食糧の重要性の方が高いから食糧だけ突き返した、ということなのでしょうが、食糧を調達する上では宝(お金)も必要なんですから、「おでん一家を空腹にさせたら許さねェぞ!!」と言うくらいなら、宝も突き返せって話です。

食糧が尽きた場合、宝を換金して購入しなければならないこと(お金がなければおでん一家が空腹になりかねないこと)に考えが至ってないんですかね? それとも、海賊は食糧は全部奪い取るから宝は必要ないということなのでしょうか。。

いずれにせよ、おでんの下船にあれだけヘソを曲げて納得していないツラをしておいて、お宝だけはちゃっかり受け取ろうとするその魂胆に小物臭しか感じません。

こうしたキャラ達の細かな言動がいちいち的外れでダサいんですよね。何をやっても、何をしゃべってもカッコよく描かれていた前半の海の頃の描写力は一切無くなり、全キャラがSBSノリでしか描写されなくなってしまいました。

ロジャーも白ひげもおでんも、みんな「尾田栄一郎」にしか見えないんですよね…

無意味な考察要素を意味深にバラ撒く

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「赤ん坊なんて久しぶりだな!!」「昔を思い出すな」

このセリフ要ります?

私には「“昔”ロジャー海賊団にいた“赤ん坊”とは誰だ…!!」と考察させるためだけに描かれたようにしか見えません。

仮にシャンクスやバギー(を拾った時)のことを言っているのであれば、「シャンクスやバギーが赤ん坊だった頃を思い出すな」と言わせればいいわけで、あえてそこを隠すあたりに作者の作為を感じてしまうわけです。

(自分達が赤ん坊の頃から育てた)シャンクスとバギーがその場にいるというのに、「昔を思い出す」なんて曖昧な言い方をする必要がありません。

無意味に密航を繰り返すイヌとネコ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

またイヌネコが無断でついてくるという無意味なワンパターン展開です。この描写を挟む必要性が理解できません。普通に「わしらあおでん様についていくぜよ」と言わせればよくね?

「なぜここに!!!」というおでんのリアクションも白々しい。さっきまで一緒の船にいて、明確に白ひげの船に残るものとして別れを告げたわけではないのだから、「お前らこっちについて来たのか!!!」くらい方が自然なリアクションでしょう。

無意味におでんを認めないムーブをする無能船員共

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このコマ、キモすぎて見るに耐えません…

作者の作為しか詰まっていない「やらされ顔」と「言わされセリフ」のオンパレード。

「3日3晩の決闘」と「プレゼント交換」を経た後なのですから、おでんの実力もロジャーの旅に必要な人材であることも既にわかっているはずでしょう。なんでこのタイミングで(乗船が決まった後に)わざわざ「おれ達が簡単にお前らを認めると思うなよ!!?」なんて小物ムーブをさせる必要があるのでしょうか。。

仮にも将来の「海賊王」の一団だというのに、クルー達の頭の悪さとガキっぽさ、人間としてのくだらなさが存分に現れています。誰一人尊敬できる人間が乗っていない。もはやヒグマ山賊団よりも小物に見えてしまいます…

SBSノリロジャー海賊団

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「え!? 無法地帯!?」「えーいもう知らんやっちまえ〜〜〜!!!」

もう酷すぎるよ…

何で世界一の海賊団の冒険をSBSの作者ノリにしちゃうんだよ…

もう「海賊」としてのカッコよさや楽しさに対する憧れすら持てなくなってしまいました。

世界一の海賊団でさえ、ただの頭カラっぽで行き当たりばったりの学生ノリ集団でした。

この後みんなに「おでん」をご馳走することで、おでんがロジャー海賊団に「打ち解けて、受け入れられる」過程を描いてるつもりなんでしょうが、あまりにも薄すぎます。

第967話 “ロジャーの冒険”

北極だ!! 南極だ論争

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

↑これって、

↓2巻のこのシーンですかね?

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

彩色が異なりますが、服装やセリフは同じなので、おそらくこのシーンのことなのでしょう。

まさかウォーター・セブンに向かう船(つまり“偉大なる航路”にいる時)の喧嘩とは思っていませんでした。

要するに、ロジャー海賊団は“偉大なる航路”にいながらも、悪魔の実のことは噂でしか知らなかったってことですね笑

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

そもそもこの時点で、ロジャー達は13年以上航海していて、13年前の時点で“偉大なる航路”の最終地点まで到達していました。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

にもかかわらず、クルー達は悪魔の実のことは噂でしか知らず、その船に拾われたシャンクスは、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「悪魔の実ってのは海の悪魔の化身だって聞いた事がある」という程度の、曖昧な情報しかないという笑

完全に設定崩壊してしまってますね。

まぁこの辺りは長期連載作品においては仕方のないことなので、揚げ足取りでしかないのですが、わざわざ過去のシーンとのリンクをさせるのなら、最低限の整合性は取れるようにして欲しいものです。

無意味に「北極だ!! 南極だ論争」のシーンさえ入れなければ、まだギリギリ言い逃れができたでしょうに。(まぁロジャー海賊団の航海時期やシャンクス達の年齢等で逆算してしまうと、いずれにせよ整合性は取れないとは思いますが)

ココロのセリフがおかしい

このシーンをご覧ください。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーンを見て、ロジャー海賊団に対して「相変わらずうるさい奴ら」だと思いましたか?

「相変わらずうるさい奴らだね!!」と笑い飛ばすほど「うるさい奴ら」として描かれていると思いますか?

私はどこが「うるさい奴ら」なのかまるで理解できませんでした。

「トム!! 会いたかったぜ!!」「トム〜!!」「トムさ〜ん!!」について「うるさい」と思ったのであれば、いうタイミングがおかしく、その後、ロジャーはふつうに会話してるだけで全くうるさくないし、「奴ら」といってもしゃべってんのはロジャーだけです。

どんだけ的外れなセリフを吐かせてるんだと思いませんか?

要するに、ロジャー(海賊団)のことを「いつでも陽気でやかましい海賊らしい海賊」だと(周囲が思っていることを)説明するためだけのセリフにしかなっていないのです。

この手の「やかましい」「派手なことが好き」「宴が好き」的な「海賊っぽさ」を押し付けて来ますが、新世界編以降は、上記の通りただセリフによる説明をしているだけなので全く説得力がありません。

こういう「とりあえず何かしら(それっぽいセリフを)しゃべらせる」セリフ回しが気色悪くて仕方ない。

今までのワンピースは、意味のないセリフなど1つもなかったのですが、無意味なセリフばかりゆえ1話1話がものすごく薄っぺらく、中身がなく見えてしまいます。

おでんと会ってたフランキー

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーンも違和感しかありません。

「海賊ならいいよ! 海賊に捨てられたばっかだぞ」→「捨てられた!? わはは笑える」

何が笑えるのでしょうか。何も面白くないでしょう。もうコミュニケーション1つ1つ、セリフ1つ1つが雑すぎるよ…

普通におでん(ロジャー海賊団)と会話してるってことは、ロジャーやレイリーやシャンクスにも会ってた可能性があるわけですが、それでフランキーの設定の整合性って取れるんでしたっけ?

シャボンディ諸島編を確認してみました。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
  • 「まさかこんな所で海賊王の船員に会えるとは 驚いた…」
  • 「なんつーんだ…もの凄ェ威圧感だな ジジイのクセによ…」
  • 「あれがオーロ・ジャクソン号の船員か──あれがトムさんが命を懸けて誇った海賊か…!!」
  • 「会えてよかった…!!」

ロジャー海賊団と会ったのは初めてとしか思えないセリフですね。

一応、おでんの過去編の時点で、フランキーはまだトムに拾われておらず、トムが造った船にも、それを渡した海賊団にも一切興味がなく、一人で大砲を造っていたところ、おでんにだけ声をかけられた(ロジャー、レイリーとは顔も合わせていないし、名前さえ知らない)パターン、もしくは既にトムに拾われてはいるけど、まだトムのことを尊敬しているわけではなく、トムが造った船にも興味を持っておらず、オーロ・ジャクソン号のことも知らない、というパターンであれば、ギリギリ整合性が取れそうです。

要するに、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

↑このシーンの際はまだトムに拾われていないため、ロジャー達にも船にも興味を持っておらず、

↓このシーンになって(おでんの誘いを断った上で)トムに拾ってもらったパターンか、

↑このシーンを経てトムに拾ってもらった後、割とすぐに(ロジャーやオーロ・ジャクソン号のことは知らず)

↓ロジャー達がウォーターセブンに現れ、おでんから話しかけれたか。

おそらく前者なのでしょうが、いずれにせよ不自然さの方が強く、当初から決められていた筋書きとはとても思えません。

ロジャーやレイリー、オーロ・ジャクソン号とこれだけニアミスしてしまっていたら、シャボンディでのフランキーのこのセリフの重みや深みが失われてしまいます。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーン大好きだったのに、実は子供の頃、目と鼻の先にいて見落としてただけだったとなったら、フランキーがただのマヌケにしか見えなくなってしまいます。

ちなみに、トムさんはフランキーが「海賊に捨てられた」点について、以下のように笑い飛ばしています。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

聞けば「手に追えねェガキだ」と親に船から投げ捨てられたんだと言う

この情報があれば「ケッサク」と言いたくなるのも理解できます。実際私は、当時トムさんのこの説明とリアクションを読んで普通に笑いました。要するに、「手に追えねェガキだ」というあまりにも理不尽な理由で「親に船から投げ捨てられた」というディテール情報があるからこそ、その理不尽さや、フランキーがそれほど「手に追えないガキ」と思われていたことを笑えるのです。

一方、おでんは「海賊に捨てられたばっかだぞ」という情報だけで、「捨てられた!? わはは 笑える」と笑い出します。つまり「捨てられた事」それ自体を笑っている。だからまるで共感ができない。

このセリフの差。同じ作者が描いているとはとても思えないレベルの劣化具合です。

白ひげとの航海時に、魚人島に行ったことがあったおでん

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このセリフも無意味かつ意味不明です。

白ひげはマジで何を目的に旅してたんでしょうね…

何でおでんと一緒に(ワノ国から“偉大なる航路”を逆走して)魚人島に行く必要があったのでしょうか。ナワバリの様子見にでも行ったんですかね?

「お前の想像を遥かに超える 大冒険に出かけるぞ!!! 弟よ!!」なんて言っておきながら、ナワバリチェックのためにわざわざ逆走したのでしょうか笑 どんだけ目的のない暇人家族ごっこ集団なんだよ。

君の船の二番隊隊長は、「そんなことでもねェ限りおれはこの海を逆走したりしねェよ」と言ってましたが、船長さんは無意味にガンガン逆走しまくるタイプだったということですかね。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

よくそんな目的不明の船長の船に乗ろうと思えたな笑

白ひげ海賊団の航海目的が全くわかりません。

雑な説明セリフのオンパレード

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ネプチューン(程度のキャラ)に対して、(未来の海賊王の一行が)「お前程の男」という説得力皆無の雑な持ち上げ方をする不自然さ。ネプチューンのどこに「お前程の男」と言われるだけの器があるというのか。

「一国の王が」とか「一国の王にまでなった男が」などの方がずっと適当でしょう。

子供のセリフを中途半端にひらがなにする鬱陶しさ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「かい王るいがあばれるのは にんぎょひめが生まれるのを待ってるからよ」

この読みづらくなるだけの無意味な媚びのこだわりなんなんですかね。。

子供のあどけなさや可愛さを表現しているつもりなのでしょうが、基準が曖昧なため違和感しかなく、ただ読みづらいだけなんですよね。

周りを海に囲まれた魚人島に生まれ、周りに人魚も住んでいるというのに、なぜか「海」や「人魚」という漢字は知らず、「王」という漢字は知っているという。ちなみに現実世界で言うと、「王」「生」「人」は小学1年生で習い、「海」「魚」は2年生なので、小学生1年生で習う漢字以外はひらがなにする、というルールでもあるのかと思いきや、「待」は3年生でした笑

ワノ国編は特にこのこだわりの一貫性のなさが顕著で、ただ読みづらいだけの媚び描写にしかなっていません。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「おいシャーリー“人魚姫”はいつ生まれそうだ?」「10こ」

このやり取りも作者の作為臭が凄い。。

おそらく「1つあたり1年計算となる何かが水晶の中に10こ見えた」ため「10こ」と答えたのでしょうが、「いつ生まれそうだ?」という質問の意味を理解して回答しているのですから、「10年」か「10年後」と答えさせればいいだけです。

年月の概念を理解している人間が、「いつ生まれそうだ?」という質問に対して「10こ」と答える意味がわかりません。

ロジャーの質問の意図を理解し、1つあたり1年計算であることもわかっているというのに、それを「子供っぽさ」「可愛らしさ」の表現のためだけに、わざわざ「10こ」と言わせるのが白白しすぎて気色悪い。

1つあたり1年計算となるものが水晶に映っていることをロジャーが知った上で、「何個見えた?」と聞いて「10こ」と答えさせるとか、子供ゆえロジャーの質問の意味(年月の概念)を理解できなかったため、ネプチューンが補足(通訳)に入って「水晶の中には何個見える?」と聞いて、「10こ」と答え、ネプチューンから「10年のようだ」とロジャーに教えるのが自然な描き方でしょう。

年月の概念もロジャーの質問の意図も理解しているシャーリーが、「いつ生まれそうだ?」という質問に「10こ」と答えるなどあり得なさすぎて、作者の作為しか感じません。

オトヒメが「色っぽい」という無駄説明

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「色っぽい…いやいや忌まわしき人魚 オトヒメ率いる政治デモも見事的中!!」

この白々しく無意味な言い間違いによる、補足説明セリフが鬱陶しい。

そもそもオトヒメを「色っぽい」と思ってる読者などいるのでしょうか。色っぽさをウリにしたキャラじゃないでしょうに。

このモブのセリフによって「オトヒメはこの頃政治デモを行っていて、ネプチューン側からすると敵対する存在だけど、色っぽいから鼻の下を伸ばしてしまう男共がいる」と説明しているわけです。この情報必要ですかね。

新世界編で好きになった数少ないキャラの1人であるオトヒメに、こんな雑に(キャラにそぐわない)「色っぽい」属性を追加されてがっかりです。

場繋ぎのためにノリで喋らされるキャラ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーンも酷い。

100%的中する予言を間近で目撃し、「海王類」と「人魚姫」が生まれるという新しい予知がなされた状況だと言うのに、そこを掘り下げることなく、「お前の身の上話を聞きにきたんじゃねーよ ネプチューン!!」と勝手に跳ね除ける無能船員。

ネプチューンがオトヒメとの結婚話の方を広げたのならこのセリフを口にするのもわかりますが、「国中」がその予言に振り回されていて大変だという話をしていて、今目の前でその予言の的中を見たばかりだと言うのに、勝手に「身の上話」と矮小化してしまう思慮のなさたるや。

ただ物語を進めるためだけに、そしてロジャー海賊団の他の(ロジャー、レイリー以外の)キャラにもしゃべらせたいがためだけに、無価値なセリフをしゃべらせるようにしか見えません。

そもそもこいつらは、空島のポーネグリフを読んで、ポセイドンのありかを知った上で魚人島に来ているというのに、よく「海王類」や「人魚姫」に関する(100%的中する)予言に食いつかずに、「身の上話」と跳ね除けられますよね。

都合よく体調を崩し、ラフテルに同行できないトキ

トキがラフテルまで同行すると話の辻褄が合わなくなってしまうので、作者都合の100%作為によって、こちらで強制離脱です。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「トキが倒れた!!」「トキ〜〜〜!!?」

この伸ばし棒をつけたノリだけリアクションなんとかならないのでしょうか…

本当に心配していたら、普通「トキ!! どうした!!」「大丈夫か!!!」といった緊迫したセリフが出てきませんかね。

「トキ〜〜〜!!?」ってどんなリアクションなんですかね。。

気持ち程度に「いい旦那」を演じるおでん

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「錦えもんらあはトキ様の事をよう知らん」どころか、初対面だよな?笑

海外で出会った見知らぬ女を、おでん不在のまま、おでんの妻として、(ワノ国の人間から化け物と差別されていた)ミンク族の2匹が、仲介役となって招き入れることが可能な「鎖国国家」…笑

一応イヌとネコはおでんの側近という扱いになっていますが、ワノ国の人間ではないというのに、ワノ国の人間ではないおでんの妻をおでん不在のまま招きれることに違和感しかありません。

トキをワノ国に置いていく理由もまぁ雑な理由づけでリアリティがない。

ワノ国に残るつもりなどないくせに、「いや勿論おれも!!」と気持ち程度のいい旦那を演じさせながら、「行って!! おでんさん!! こんな事で止まる様なあなたなら私は…!! 離縁を申し込みます!!」とその責任をすべてトキに背負わせる作者。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「おでんの意志で病気のトキを見捨てて航海を続けることを選んだ」わけではなく、「おでんは当然トキの身を案じて一緒に残るつもりだったけど、トキからの力強い説得によって航海を続ける判断をした(離縁まで出されてしまっては航海を続けざるを得ない)」という言い訳をしているわけですね。

要するに作者は、おでんがワノ国に残らずに病気のトキを放置する理由を、トキのせいにしているわけです。

自分の意志で優先順位の判断や決定ができず、妻のせいにして航海を続けるおでん。

なんて情けない男なんでしょう。。

そんなに航海を続けたいのなら、妻からも家臣からも読者からも批判されること(嫌われること)を受け入れた上で、自らの意志で航海を続けることを選ぶ覚悟を見せて欲しいものです。

何より、あんなにおでんに惚れ込んで一緒にいられることを喜び媚び、イゾウから「ワノ国」への帰還を勧められた際も「まだ答えが出てない」という理由で拒否したおでんに「私達も大丈夫」と同調して同行してきたくせに、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ちょっと病気にかかった途端、あっさりとおでんと別行動をとることを受け入れる不自然さたるや。

普通「こんなの大したことないから大丈夫!! 私もおでんさんと一緒に行きたい!! 最後の島まで連れて行って!!!」といったセリフになりそうなものですが、「行って!! おでんさん!! こんな事で止まる様なあなたなら私は…!! 離縁を申し込みます!!」と、自分はワノ国に残ることをあっさり受け入れた上で(ワノ国に住まわせてもらえることを当然とした上で)、おでんとの別行動を選ぶのです。

見方によっては、ワノ国へのスパイを疑われるほどの手のひら返しっぷりですが、アホな家臣どもは誰一人疑うことなく、

  • そもそもワノ国へ行くことを望んでいたがその理由は分からず、
  • ワノ国に到着できなくてもおでんと一緒にいられたら問題ないと愛情表現して子供を作り、
  • 途中イゾウからのワノ国への帰還の提案を断った上で一緒に航海を続けてきたというのに、
  • いざワノ国に着いたら、途端に自分は残るがおでんは航海を続けろ、さもなくば離縁すると言っておでんを退け、
  • 自分だけワノ国に残ろうとしている海外の女

を、おでんの妻として言われるがままに招き入れるのです笑

どれだけ意思や思考能力が欠如した連中なのでしょうか。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

自分は何も語らず、すべてをトキにフォローさせて、航海を続けるのはトキに言われたからだと言わんばかりに責任を丸投げして海へ出るおでん。

「ワノ国」の何かが豹変しているのは 背を向けていてもわかった──振り返ればもう二度と海へ出られんと感じた

と言いながら、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

“歴史の本文”の写しはしっかり持っていく。

海岸で背を向けたまますぐ出国したのであればわかりますが、ワノ国に入国して“歴史の本文”の場所まで行っておいて、「背を向けていても」とか「振り返ればもう二度と海へ出られん」とか無理がありすぎるでしょう。

あまりにも無理のある展開ゆえ、キャラ達の意志がまるで感じられません。話の展開のためだけに、キャラ全員の心を殺し、都合のいい操り人形にしているようにしか見えないんですよね。

“歴史の本文”の写しをとるためにおでんがワノ国に入国(滞在)していた間、家臣達はどこで何をしていたというのでしょうか。

ロジャーの「ろくでなし」といういじりに対するおでんの「文字読めんのか てめェじゃあ!!!」というツッコミもハイコンテクストすぎて違和感しかありません。

「てめェの頼みで同行してんだろうが!!」くらいが普通のツッコミでしょう。

何十年も航海していながら、ワノ国もゾウも空島も行ったことがなかったロジャー海賊団

13年以上前から“偉大なる航路”にいて、13年前に“偉大なる航路”の最終地点(ロードスター島)に行き着き、その後13年かけて航海を続けてきたというのに、ゾウにも空島にもワノ国にもいったことがなかったロジャー海賊団。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

お前ら一体これまでどこ冒険してたんだ…笑

2〜3年くらいでほぼ最終地点まで到達できることを考えたら、お前ら15年以上は“偉大なる航路”にいたことになるよな?

それだけ航海していて行けてなかったというのに、なんでおでんが同行した途端、急に「空島」や「ゾウ」を目指すことになったのでしょうか。

ゾウは百歩譲って関係あるとしても(おでんの提案によって目指したと言えるとしても)、空島なんざおでんと無関係で、おでんと同行したことで情報が得られる島ではありません。

すでに空島もゾウも行ったことはあったけど、ポーネグリフを読むことができず謎のままになっていたから、おでんを携えて再度向かったと言うことであればわかりますが(というか当時は流し読みしていたのでその解釈をしていましたが)、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

↑このリアクションを見る限り、初めてきたようにしか見えないんですよね。

少なくとも、鐘楼を見つけたのはこれが初めてであることがわかります。ではなんで空島にポーネグリフ(の刻まれた鐘楼)があることが分かったのでしょう? 地上には空島の情報なんて残っていなかったはずですよね?

ルフィ達はたまたまログを空に奪われ、「スカイピア」の地図を手に入れたから向かうことになり、その行き方はクリケットから聞いたわけですが、ジャヤの住人達ですら誰一人信じていなかった空島の存在をロジャー達は何で知ることができたのか、なぜ向かうことになったのか、その行き方はどうやって知った(誰から聞いた)のかなど、重要な説明はすべてカットされているためまるで整合性が取れません。

よくもまぁこんな曖昧な、作者都合による力技だけの過去編を描こうと思えたものです。

都合よく体調を崩すバギー

トキに続きバギー(とシャンクス)まで、ストーリーの整合性上ラフテルに行ってはいけないため、都合よく高熱を出して最後の島へは行けなくなってしまいます。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「運がいいのか悪いのか」「こいつらは仲が良いのか悪いのか…」と曖昧にごまかすだけの辻褄合わせのための強引な展開。

こんな無理矢理な過去編を描くくらいなら、描かずに読者の想像に任せておいてほうがマシだったのではと思わざるを得ません。

おそらくワンピースが完結した後に、おでんの過去編の大半の描写(白ひげやロジャーとの航海シーン等)は不要であった(描く必要はなかった)ことが明らかになると思います。

また、シャンクスの「行くんだったらおれ達はいつか自分の船で行くよ!!」という大人びたセリフも、こないだまでの頭空っぽなバカガキ描写からすると違和感しかありません。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

この頃から時が経っているとは言え、1年未満ですからね。

作者の都合によってバカにされたり大人っぽくされたり、シャンクスのキャラクター性が操られまくっていて可哀想です。

そもそも、「行くんだったらおれ達はいつか自分の船で行くよ!!」というのなら、シャンクスは何のためにロジャーの船に乗っているのでしょうか。

ゴールまでは行きたくない(将来自分の船で行きたい)から同行しないのに、ゴールを目指して冒険している海賊団に身を置き続けてきた意味がわかりません。

バギーが熱を出したことで行かないことにした(熱を出していなければ行っていた)のか、バギーが熱を出さなくても行かないつもりだったのか。前者であれば、自分の船で行くことに大したこだわりがあるわけではない事になるし、後者であれば、最終地点への攻略本だけ受け取っておいて、最後だけ自分の船で行こうとする意味がわかりません。

ゴールへ行く方法だけは情報収集して、実際に行くのは自分の船で、って何か意味があるのでしょうか。。

他人がRPGゲームをやっているのを隣で見ながら最終章まで進み(最終章の攻略本を受け取った上で)、そこからのセーブデータを大人になってから自分でやりたい、ってことなんですかね。。どういう嗜好性なんでしょうか。

作者都合によるあまりにも強引な辻褄合わせのため、まるで納得感が得られません。

「おでんの手記」が読者へのネタバレに配慮する

この手記(航海日誌)って、誰にために、何のために残しているんですかね。

普通、冒険の記録を残すのであれば、その冒険で「知ったこと」を書き残しませんかね。

世界の全てを知った─“空白の100年”とは…!! Dの一族とは…!! 「古代兵器」とは…!!

と、知ったことの主題だけ記すことに何の意味があるのでしょうか。

おでんは自らの意志で手記を書いているはずなのに、なぜか読者へのネタバレに配慮しているのです笑

だからリアリティがなく、作者の作為によって動かされている操り人形にしか見えない。

「ラフテル」=「Laugh Tale」について

ロジャーが「笑ってた」シーンの作画はインパクトがあって良かったですが、「Laugh Tale」で「ラフテル」と読ませるというのは無理がありすぎてしっくりきませんでした。

なんで「ラフテイル」じゃなくて「ラフテル」にする必要があるのか。

最初に「ラフテル」という名前を決めた際は別の意味合いを持っていたものの、考察者達に当てられてしまったため、「ラフテル」と読めそうな英語を後付けて考えたようにしか見えないんですよね。

読者からすると、最初に「ラフテル」という名を知らされているため、そういう名前の島があるものとして読んでいるわけですが、ロジャー達からすれば、自分達が最初に名付けるわけですから、「ラフテル」という名前に縛られる必要はありません。つまり「笑い話」を英語にした名前にしたいのであれば、ストレートに「ラフテイル」とつければいいだけです。

それを「ラフテル」と無理矢理な呼び方をさせている時点で、実際は「ラフテル」と先に決めた上で(その時点では別の意味があったものの)、後から別の意味を乗せて、強引に読者の予想を外した可能性が出てきてしまいます。

だからこのシーンを見た時にしっくり来ず、本来得られるはずだった衝撃や種明かしによる満足感が得られませんでした。

「え、本当に最初からラフテイルのつもりで描いてたの?」という疑問の方がまず浮かんでしまった。

果たしこの設定は、最初から決められていたものなのか、後から変えたものなのか。もし後者だとしたら残念でなりません。

ちなみに、「ラフテル」に「Laugh Tale」の意味を持たせること、もしくは「Laugh Tale」を「ラフテル」と読ませることって、英語圏の人からするとどんな印象なんですかね。「あり得る」なのか「あり得ない(強引すぎる)」なのか、英語圏の方の感覚を知りたいです。

第968話 おでんの帰還

重要なことを何一つ書かないおでんの手記

おでんもロジャーと共にラフテルへ行った「全てを知る男」なのに、その手記に重要なことは何一つ書かず、まるで読者へのネタバレ配慮のように、不自然なほど何の意味も成さない文章を綴り続けます。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

おでんはなぜ、この事実をわざわざ手記に残そうと思ったのでしょうか。

「赤太郎」が「何やら質問をして─その後泣いていた」と、手記に残すほど気になった(印象に残った)のであれば、その理由を確認した上で記すのが普通だと思いません? 理由を知らない(自ら進んで確認まではしなかった・するほどではなかった)事象について、わざわざ手記に残す必要があるのでしょうか。

号泣している様を傍観して、質問内容も泣いていた理由もわからないまま、その号泣した様子だけ手記に記すって、何の意味があるんですかね。おでんは、赤太郎が泣いていたという事実だけを記録しておきたかった、ということでしょうか。

「その場にいた人間」の行動として、あまりにもリアリティがなさすぎるため、私には、読者(考察者)へのエサ撒きのためだけの描写にしか見えません。

ネタバレを避けながら、「泣いていた」ことだけを意味深に伝えて読者(考察者)へのエサを与える、あまりにも作者都合にまみれた手記の書き方です。

要するにおでんの手記は、ただの天の声のナレーションにしかなっていないということです。

最初から天の声のナレーションにしておけばいいものを、あえておでんの手記として、おでん目線でおでんが記した文章として描いたことで、「読者へのネタバレに配慮した手記」という、全くリアリティのない文章ばかりになっています。

ロジャーが海賊王になった後にようやく“D”を隠す無能政府

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「今となっちゃ世界政府がそうやってお前の名を隠す理由もわかる…!!」ということなので、ラフテルまで行けば政府が”D”の名を隠す理由がわかるということなのでしょう。

しかしロジャー海賊団がグランドラインを制覇した後に慌てて“D”を隠しておきながら、ルフィ含むその他の“D”を持つ者の手配書はその後もずーっと普通に“D”を記載していくんです。

何なんでしょうねこの矛盾。ロジャーの“D”だけ隠せば問題なく、“D”の名前それ自体や、それを持つ者達の存在自体は世界政府にとっては脅威ではない(隠す必要はない)という判断なのでしょうか。

いずれにせよ、その後の世界を見れば、世界政府はロジャーの件から何一つ学ぶことができなかった無能晒し集団であったことがよくわかります。

ルフィの手配書から“D”を消せと言い出したのも、「ゴムゴムの実」が覚醒してカイドウを倒し、四皇入りした後であまりにも遅い。世界トップクラスの懸賞金にならないと、“D”の名を隠す必要はないってことなんですかね。

世界政府に宣戦布告し、天竜人を殴り飛ばし、頂上戦争を引っ掻き回し、世界最悪の犯罪者であるドラゴンの息子であり、ロジャーの息子であるエースと義兄弟で、すでに新聞に何度も名前が載って世界中にその名を知られている存在だというのに?

それも情報操作か伝達ミスにより、そのまま掲載されるシマツなんだから救いようがありません。

「ゴールド・ロジャー」とは世間がつけた呼び名であり、世界政府が(”D”を隠すために)広めた呼び名ではないことにしておけばよかったものを。

「ワンピース」とは世間が決めた呼び名だった?

もっと違和感があるのは、「“ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)」という呼び名は、逆に「世間」がつけたものだったということです。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

私は「“ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)」という呼び名は、その宝の正体を知っているロジャー達が名付けたもの、もしくはロジャーの死に際の一言によってそう呼ばれるようになったものだと思っていました。

しかし実際は(何の情報も持たず、どんな宝かも知らない)「世間」が、ロジャーが世界一周したという事実だけで、勝手に「総称」して名付けたものだったわけです。

そんなことあり得ます?笑

ロジャー達はまだ世間に何も教えていないというのに、なぜロジャーが手に入れた全てのものを総称して「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」と呼ぶことになるのでしょうか。ロジャーが手に入れた宝のことなんて(それが実在するかどうかも含めて)誰も何も知らない設定じゃなかったでしたっけ? 何の情報もない中で、そんな名前をつけようと思いますかね?

というより、何の情報もない人間がつけた呼び名ということは、「“ひとつなぎの大秘宝”(ワンピース)」という呼び名自体は、ロジャーの財宝を直接的に表現するものではないということになります。

ロジャーはグランドライン制覇後、自分達がグランドラインを制覇した事実と莫大な宝を得たことを新聞社にリークし、その事実だけは広まっていたということでしょうか。

何を手に入れたのかはわからないし、本当にあるかどうかもわからないけど、グランドライン制覇を成し遂げたのなら、何らかの宝をたくさん持っているはずだから、それらを総称して「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」と呼ぼう、と世間が言い出した、ってことですかね。

あり得ますかね笑

そもそも時系列的に、ロジャーの処刑シーンよりも先に「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の存在やその呼び名が世間に浸透していたのであれば、ロジャーの「死に際に放った一言」が「全世界海の人々を海へ駆り立てた」というセリフも筋が通らなくなってしまいます。

というのも、世間はロジャーが莫大な宝を隠し持っていることは知っていて、(といっても「予想」に過ぎないはずですが)、それを勝手に想像して「ワンピース」と呼んでいたけど、どこにあるかはわかっていなかったため、海へ駆り立てられるほどではなかったが、ロジャーの処刑時に「この世の全てをそこに置いてきた」と言われたことで、(どこにあるのかわからない状況は変わっていないにも関わらず)海へ駆り立てられた、ということになってしまうからです。

いや、あり得ないでしょう笑

なんなんでしょう。この完璧なる第1話の名ナレーションにさえ泥を塗るような、明らかに辻褄の合わない意味不明な説明は。。

自分達が見つけた宝なのになぜか他人事

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このセリフも違和感しかありません。

自分達が見つけた宝を、(その正体や情報を一切知らないはずの)世間から勝手に「ワンピース」と名付けられた側だというのに、当事者達がその呼び名をあっさり受け入れて、「ワンピースか…誰が見つけるんだろうな」とまるで他人事のように口にすることなんてありえるでしょうか。

このセリフは、「ラフテルに到達するだけでは宝を見つけることができない(ワンピースそのものはラフテルにはないorロジャー達はワンピースを見つけていない)」状況でないと出てこないセリフでしょう。

というのも、「ロジャーが自分達の宝をラフテルに置いてきた」場合や「ラフテルに到達すれば(すぐに)見つかる宝」であれば、難しいのは「ラフテルに“到達すること”」であって、「ラフテルに到達した後に宝を“見つける”こと」ではないからです。

自分達が見つけた宝を「置いてきた」のであれば、「誰が次にあの島に辿り着くんだろうな」とか「次にあの宝を手にするのは誰だろうな」「(おれ達が置いてきた)あの宝を手にするのは誰だろうな」のように、もっと当事者意識のあるセリフになるはずです。

たとえば富士山の頂上にまだ誰も到達したことがない時代に、最初に到達した人間が「そこ」に宝を「置いてきた」としたら、「次は誰が頂上に到達するだろうな」とか「誰があの宝を手にするかな」というセリフは口にしても、「誰が見つけるんだろうな」というセリフにはならないでしょう。

だって頂上に辿り着けば、そこに宝はあるんですから。それは「見つける」行為にはあたりません。

ラフテル自体が普通の航海では行きつけない場所にあるため、行き方も含めてラフテル自体を「見つける」対象として表現しているのかもしれませんが、それでもラフテルへの行き方を知り、実際に到達したロジャー達のセリフとしてはやはり違和感があります。

  • 政府が「行くな」と言う島がある
  • そこへの行き方はロードポーネグリフに書いてある(ロードポーネグリフを4つ集めれば行ける)

という状況で、その島に行った当事者達が、「そこ」に「置いてきた」宝について、「ワンピースか…誰が見つけるんだろうな」なんて言い方をするでしょうか。

言うとしたら、「そこ」に「置いてきた」のではなく「隠してきた」か、ラフテルに宝そのものはない(そこにあるのはヒントだけ)など、まだ「見つける」工程が必要である場合でしょう。

さらにいうと、「おれ達は…早過ぎたんだ」の後に「ワンピースか…誰が見つけるだろうな」と続くため、まるでロジャー達は「ワンピース」を見つけられなかったようにも聞こえてしまいます。そもそもワンピースは「ロジャーが手に入れた全ての物」の総称であるにもかかわらず、です。

めちゃめちゃ他人事感があるため、「(自分達が見つけられなかったものを)誰が見つけるんだろう」と言っているようにも聞こえてしまう。

つまり、「ロジャー達が“見つけられなかった”宝」の総称を世間が勝手に「ワンピース」と呼び始め、ロジャー達は「自分達が見つけられなかった(手にできなかった)宝」に思いを馳せて、「ワンピースか…誰が見つけるだろうな」と言っているようにも聞こえるわけです。

こうなると、第1話のロジャーのセリフ「この世の全て(ワンピース)をそこ(ラフテル)に置いてきた」というセリフも、印象が大きく変わってしまいます。

要するに「ロジャーの宝」というのは、「ロジャーがグランドライン制覇までに手にした全ての宝を、(誰も到達したことのない島に)自発的に置いてきた」わけではなく、「自分達には(まだ時期が早すぎて)どうしようもなかったため、元からそこにあった物をそのまま置いてきた(隠してきた)」という意味合いになってしまうということです。

これでは「ロジャーの宝」感が全くなく、「何も手に入れられずにその場を去った(=最初からそこにあったものをただ置いてきただけ)」となるため、「ロジャーの宝」を探すゲームですらなくなってしまう。

第1話のセリフの通り、「この世の全て(ワンピース)をそこ(ラフテル)に置いてきた」というセリフが、文字通り「ロジャーが手にした全ての物」を「置いてきた」ということであれば、「ワンピースか…誰が見つけるだろうな」という他人事感満載のセリフになるはずがありませんし、「ワンピースか…誰が見つけるだろうな」というセリフの方が表現として正確なのであれば、第1話のセリフの印象が大きく変わってしまいます。

この点はワンピースの正体がわからなければ解決しない問題ですが、仮に「ラフテルには到達したが(まだ時期が早すぎて)どうしようもなかったため、元からそこにあった宝をそのまま置いてきた(隠してきた)」だけだった(それがロジャーが残した宝であり、世間から「ワンピース」と総称されたものだった)としたら、第1話のロジャーのセリフの意味や力が失われてしまいます。

最低でも、ロジャーが「手にした宝」を「そこ」に「置いてきて」いて欲しいものです。

私としては、第1話のセリフの方が正確で、967話のセリフ回しの方がおかしい(適切ではなかった)という結果になるだろうと思っていますが(そういうおかしなセリフは、ワノ国編では数えきれないほど発生しているため)、果たしてどうなることやら。。

全員SBSのノリで下船

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

もう酷すぎるでしょう。何なのこのセリフ。。何でこんなセリフにOK出せるの?

「イヤイヤイヤ!! 何言ってんだ改まって!! 船長コノヤロー!!」「照れるわバカ!!」「バカ!!」

ロジャー海賊団全員がクソ寒いSBSノリと媚びたぬき(チョッパー)化してしまい、貫禄もクソもありません。

なんでロジャー海賊団まで、まんま麦わらの一味ノリにして個性を失わせてしまうんですかね。。

「ロジャー海賊団を!! 解散する!!!」

「ぐわ〜!!」

どんなリアクションだよ…

もはやキャラクターの個性はビジュアルの違いだけで、中身は全員「尾田栄一郎」になってしまっています。

「大好き」という言葉でしかキャラの魅力を表現できない

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

おでん不在中におでんの魅力をワノ国中に広めたトキ。

その理由は「本当におでんさんが大好きだもん♡ ねー」でした。

オェ…まじで吐き気がするわ…

「嫌いな女性キャラランキング」でトキを15位にしてしまっていたのですが、余裕で堂々の同率第1位の一員でした。

トキが知らないおでんの「昔話」とは?

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

これってどの「昔話」を指してるんでしょうかね?

「6歳で遊郭へ入り浸り、城の金を使い込んだ話」ですかね?

それとも、「15歳で山寺の住職を脅して隠れ住み 夜な夜な都の女達をさらい ハーレムを築き上げてた話」でしょうか?

それ以外にこの文脈に沿うおでんの「昔話」など思い浮かばないのですが、この昔話のことを言ってるものとして読むと笑ってしまいます。

  • 「待っておでんさん こんな事で腹をたててたら…また敵の反撃に」
  • 「こんな事…!? トキ お前…おれの“昔話”聞いてねェんだな…おれは6歳で遊郭へ入り浸って城の金を使い込み、15歳で山寺の住職を脅して隠れ住んで、夜な夜な都の女達をさらい ハーレムを築き上げてたほどの女好きなんだぞ? そんなおれが妻を傷つけられて黙っていられると思うか…!?」

なんじゃこのセリフ笑

妻に自分の女遊びの昔話を武勇伝としてアピールしてるつもりなんだとしたら、クソ野郎すぎて笑ってしまうわ笑

せめて「身内(仲間や家族)に手を出す者をおでんは絶対に許さない」ことがわかるような伝説的な昔話(過去にその怒りでそれで山一つ壊したことがある」等)が1つでもあったらよかったのですが、「妻が大傷を負った事」に怒る理由と関係するような“昔話”なんて、遊郭かハーレムの件以外ないんですよね笑

このシーンでのおでんの“昔話”が何を指しているのか、他のアイデアがある方はぜひ教えてください。

ナレーションもダサい

おでんがオロチ討伐に向かう際のナレーションもリズムが悪く、キレも深みもありません。

トキの傷を見て怒った表情はとてもよかったのに、その後のセリフがバカすぎるため台無しになっています。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「ややこしい話はよくわからねェが…──つまりこうだ バカが「ワノ国」を乗っ取っている!!!」

もうこの時点で言葉選びが幼稚すぎて全く締まりません。

妻の太腿を矢で貫いて大きな傷痕を残した相手のことを、「バカ」なんて幼稚な言葉で表現しますかね。。もっとおでんの怒り狂った様子を表すような言葉やセリフにできなかったのでしょうか。

その上「弱ェバカが強ェ海賊の力を借りて」と言葉が重複するためリズムも悪く、このセリフを吐いているおでん自身が「バカ」に見えてくるシマツです。

仮に自分の家族や友人が、通り魔に刺されて腿に大傷を負った場合、その犯罪者のことを「バカ」なんて軽い罵り言葉で表現しますか?

相手への怒りや憎しみの感情が強ければ強いほど、そんな軽い言葉では片付けられないはずなんです。

こんな薄っぺらい言葉を使っている時点で、おでんはトキのことを大して大事に思っておらず、遊郭へ入り浸っていた頃や山寺で夜な夜なハーレムを築き上げてた頃の女達と同じ扱いの一人でしかないことが透けて見えてしまう。

もちろん作者にもおでんにもそんなつもりはないでしょうが、「最愛の女性に深傷を負わせた相手」を「バカ」程度の罵り言葉で済ませてしまっては、その怒りや憎しみの強さが読者に伝わらず、おでんのトキに対する想いにも説得力がなくなってしまいます。

たとえばナミがアーロンに対してキレた時は、自分の肩にナイフを刺し続けながらただ名前を叫ぶしかできないという形で「怒り」と「憎しみ」を表現しました。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

何度見ても鳥肌が立つレベルで、ナミの感情を見事に表現しています。

もしこのシーンで、ナミがアーローンのことを「バカ!!!」と呼んだり、「あのバカのせいでこの村が地獄に変わってしまった!!」なんて台詞を吐かせたりしていたら台無しでしょう。

本当に「怒り」や「憎しみ」の感情を抱く相手に対して、「バカ」なんて幼稚な言葉を使うはずがないのです。

この辺り、作者がまるで登場人物に感情移入ができていないことがよくわかります。(ドレスローザ編でヴィオラが、リク王の前でドフラミンゴのことを「現国王」と呼んだこと以上にありえない)

もちろん、オロチが「ただの無力な小物(虎の威を借る狐)」であることを伝えるために、あえて「バカ」という中身のない罵り言葉を使っているのでしょうが、それによって「おでんの怒り」をトーンダウンさせてしまっては元も子もありません。

このシーンで重要なのは、「オロチの小物感」を伝えることよりも、「おでんの怒り」を伝えることだからです。(そうしないと、間接的におでんはトキのことを大して大事に思っていないことになってしまう)

ではどのように描けば良いのかと言えば、このナレーション自体全カットすべきでしょう。

このおでんの(冷静な)思考を読ませることで、おでんの怒りが途切れ、トーンダウンしていることが読者に伝わってしまうため、「怒り」を表現する上での雑音にしかなっていません。

読者の感情移入も途切れ、おでんがオロチに斬りかかるシーンで拳に力を込められなくなってしまいます。

怒りを抱えたまま無言でオロチの城に乱入し、速攻で斬りかかる描写にした方がよっぽどおでんらしく、その怒りの強さ(=トキの大切さ)を表現できたでしょう。

どうしても「オロチによるワノ国乗っ取り」の概要を説明したいのであれば、オロチに怒りをぶつけた後でも何ら問題ありません。

というより、「弱ェバカが強ェ海賊の力を借りて 邪魔の入らねェ『鎖国』を利用してこの国を地獄に変えようとしている!!!」なんて説明自体、読者はすでに知ってる情報なんですから完全に不要です。

わざわざ幼稚な言葉で頭の悪い説明を加える必要など一切ない。

この辺りの取捨選択のセンスというか、構成のセンスというか、前半の海の頃とは比べ物にならないレベルで劣化しているため、まるで感情移入ができません。

オロチのリアクションが茶番すぎる

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

オロチにもバカなセリフをしゃべらせすぎなんですよね…

なんでここまで「小物」「無能」「雑魚」として描く必要があるのか全く理解できません。

「国民を騙し、錦えもんらを出し抜き、世界政府とも狡猾な取引をしている、知的・戦略的で地位も権力も握った将軍」として描くこともできるわけで、実際、CP0との交渉シーンではそうした一面も見せています。

にもかかわらず、「ビビりで腰抜けでハナッタレでみんなから舐められバカにされてるただの木偶の坊」としての顔ばかりを強調してくるため、敵としての魅力が皆無なんですよね。

だからワノ国編はつまらない。

「この国に何が起こるか考えろ!!!」に対する「斬ってからな」というおでんの返しはよかったのですが、

オロチの「そうだコイツ イカれてたんだ!!!」がいらない。

このセリフがあることで、このビビり方が演技ではないことが確定してしまうからです。次週への引きの一コマとして最低な蛇足でしょう。

そもそも、おでんの城(家臣や家族)を襲撃しておいて、この状況をまるで予期していなかったというのがあり得なさすぎます。おでんの性格くらいわかってるわけですから、帰国したらどのような行動をとってくるかくらい事前に想定した上で「将軍代理」として悪事を働くのが普通でしょう。

おでんの立場を乗っ取った側が、おでん帰国後の対応を考えることなく(その地位に安住し)、いざ襲われたら鼻水垂らしてビビりながら命乞いをするなんて、「敵」の動きとしてあり得なさすぎて、全くリアリティがありません。

第969話 バカ殿

オロチが小物雑魚すぎる

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

カイドウをバックに据えて、「力」によって将軍の立場を奪っておきながら、おでん帰還時の準備を何もしておらず、襲撃されたら何の抵抗もできずにただ泣き喚くだけのオロチ。

泣き顔も気色悪く「ああああああ〜〜〜!!!」「待て!! 待ておでんやめろォ〜〜〜〜!!!」「ああああああ〜〜〜」と本当に無駄なセリフしか吐いていない。

これだけやかましく騒いでおいて、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

家臣が「バリバリの実」の能力者だったからバリアで守られて無傷というオチです。

じゃあなんでそんなにアホ面晒してビビってたんだよ。。

読者の裏をかくためだけの、作者都合による茶番リアクションでしかありません。

「誰にもおれは殺せん」のにビビってた謎

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

家来に「バリバリ」の能力者がいるのにオロチがビビっていたのは、「オロチが“悪魔の実”の能力を本気で信じていなかったから」ということなのでしょうが、そんなことあり得るでしょうか。

ひぐらしから「マネマネ」の能力を披露してもらったのと同様に、せみ丸のバリバリの能力についても披露されていて、オロチは2人の能力を把握していたと考えるのが自然でしょう。

実際、オロチ自身が「そうさこの国で言う“妖術使い”…」「怒りと暴力で解決するなら他の郷の大名達がとうにやっている!!!」「誰にもおれは殺せん!!!」と言っているわけですから、ジジババ2人の能力を知った上で、国取りを行なってきたことは確実です。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

にもかかわらず、おでんが乗り込んできたらビビり散らかすなんて意味不明でしょう。

「怒りと暴力で解決するなら他の郷の大名達がとうにやっている!!! 誰にもおれは殺せん!!!」

じゃあなんでさっきまであんなにビビって腰抜かして鼻水垂らしてたんだよクソが。

もう設定も言動も何もかも筋が通っていないため、まるで物語に入り込めません。

このシーン、要するに「オロチは本当におでんにやられてしまうのか…!?」と読者をミスリードするためだけにビビらせ、腰を抜けさせた、作者の作為による茶番シーンにしかなっていないわけです。

「え…!? オロチがこんなに本気でビビってるってことは、この場で一度おでんにやられるのか…!?」と読者に思わせながら、「バリバリ」の前任者を登場させることで「バリバリの前任者もキター!! 激アツ!!」のようなリアクションを期待したのでしょう。

しかし読者は現代もオロチが生きていることを知っているわけですから(過去編で討ち取れていないことは周知の事実なのですから)、ここでオロチにビビらせるミスリードをする意味がありません。

「味方にバリバリの能力者がいるから、おでんの力は無意味である」「バックにカイドウがいるから、おでんが帰国しても恐るるに足らない」というスタンスで、オロチに堂々とさせ、勝ち誇らせる描き方をしても、ストーリー上全く問題はないわけです。

むしろこの状況でおでんの急襲に狼狽えてビビり散らかし、無力さをアピールする方が不自然でしょう。味方にバリバリの能力者とカイドウがいるんですよ?

なんでここでビビらせる描写を入れる必要があるのか理解できません。

もちろん、「オロチはおでんの強さを知ってるからこそ、本当にバリバリの能力で防げるのかどうか不安だった」という捉え方もできますが、それなら実際におでんの覇気によってバリバリを破って見せなければ意味がない。

現在のように、

  • おでんの実力ならバリアを破ってくるかもしれない💦(鼻水垂らしてビビり倒す)
  • おでんでも破れない
  • 「お前の強さは無意味だおでん」「ム!! ハハハ」「誰にもおれは殺せん!!!」とイキる

という描き方では、「悪魔の実の能力を信じられずに鼻水垂らしてビビり散らかしたオロチ」も「ただのジジイ琵琶法師の能力も覇気で突破できず手も足も出ないおでん」も、両方株を落とす結果にしかなりません。

なんでこんな誰も得しない無意味な描き方をしてしまうんですかね…

たとえば以下のような展開であれば、おでんとオロチ両方とも、キャラの個性や魅力が伝わるシーンになると思いませんか。

  • おでんの急襲にオロチが鼻水垂らしてビビり倒す。
  • おでんが攻撃しようとした瞬間、「なんてな…」と急に表情を変え(ビビっていたのは演技)、おでんの攻撃はバリアに阻まれる。(オロチは当然この状況を予期していた)
  • 「悪魔の実」の能力であることを明かし、「お前の強さは無意味だおでん」「誰にもおれは殺せん!!!」とイキる。
  • “悪魔の実”の能力と知ったおでんは、「そうか 能力者か…」とつぶやき、覇気を込めた攻撃でそのバリアを粉砕する。
  • オロチ達はおでんの出鱈目な強さに驚愕して腰を抜かし、おでんは(さっきの続きとして)オロチ達に斬りかかろうとする。(オロチは今度は本気でビビり倒す)
  • そこに(昼寝でもしていた)カイドウが現れ、おでんの攻撃を防ぐ。(おでんは対峙しただけで、カイドウがロジャーや白ひげと並ぶほどの怪物であることを察し、今この場で戦うと甚大な被害が出ると判断する)

実際、原作でもこの後カイドウが登場して人質解放のための交渉がなされるのですから、上記のような展開にしても何ら問題ありません。

ページが足りないのであれば、カットすべきはカイドウの登場シーンではなく、「前任者」のジジババ達の方でしょう。最初からカイドウが止めに入ればいいだけで、ジジイ琵琶法師を登場させる必要など全くありません。

ジジババがいないだけで、このシーンはもっとシンプルでわかりやすくテンポも良く、迫力のある見せ場となり、どのキャラも損をしない、説得力のある描写になったはずです。

このシーンのせいで、「覇気だけが全てを凌駕する」世界でトップクラスの実力を持っているはずのおでんが、一般人のおいぼれ琵琶法師の能力さえ突破できないという矛盾が生じてしまったのだから、尚更不要だった、と結論づけるほかありません。

“悪魔の実”の前任者などいらん

さらに言えば、作中トップクラスで「都合の良い能力」を2つも再登場させて(ご都合主義にまみれた)「国取り」を描いたところで、物語として「面白い」という評価になるはずがありません。

マネマネの能力など、アラバスタでもインペルダウンでも、脱出のカギとなる部分で使われた既出設定なんですから、(長年温めてきたはずの)ワノ国編でもその能力にすがるような展開を描いてどうするんだと思ってしまいます。

実際、「国取り」部分について「よく考えられている」「シナリオの完成度が高い」「これならどうしようもない」「さすがワンピース」「さすが尾田先生肝煎のワノ国編だけはある」と感じた読者など皆無でしょう。

魅力ゼロの「無能ブサイク将軍」が国の乗っ取りのために都合のよい(既出の)“悪魔の実”の能力を使うなんて二番煎じ展開で、読者が湧くはずがありません。

オロチを無能にするとしても、国取りはカイドウ(と人造悪魔の実の能力者集団)による圧倒的強さによるものとすべきであり、そこに既出能力の前任者のジジイ共など介在させる必要がないのです。

実際、ワノ国編においてこのジジイ達は全く価値を生んでおらず、いなくても何ら変わらない展開が描けます。

むしろいない方が無駄な情報がなくなり、カイドウの強さや、オロチの狡猾さをもっと効果的に描くことができたことでしょう。

ジジイ琵琶法師のただの能力を突破できないおでん

何より、おでんは“流桜”を身につけてるはずなのに、雑魚キャラの“悪魔の実”の能力さえ無効化できず、手も足も出なくなるのが意味不明です。

“バリア”は何者も寄せつけぬという“理屈”じゃ お前の強さは無意味だおでん!!」

なんて言ってますが、この世界は「覇気だけが全てを凌駕する」のですよね?

で、おでんは(ロジャーや白ひげと並ぶほどの)世界最強クラスの実力者で、“流桜”を身につけてるんですよね?

なのになんでジジイパラミシアの能力一つ破れないのでしょうか。これに整合性の取れる説明などできるのでしょうか。

オロチに「おれを斬ればカイドウが黙っちゃいない!! この国に何が起きるか考えろ!!」なんて言わせてましたが、オロチ自身があまりに小物すぎるため、カイドウがオロチの味方をする理由にもまるで説得力がありません。

オロチを担いだババアもこの後あっさり殺され、カイドウはその能力を必要としていたわけでもないのですから、カイドウ・オロチ体制を敷いていた意味も感じられない。

四皇・カイドウがバックにいるのだから(四皇に支配された国のエピソードなのだから)、(既出の)“悪魔の実”の能力に頼った二番煎じ展開ではなく、もっと狡猾な乗っ取り計画を立てるか、圧倒的暴力で乗っ取る展開を描いて欲しかった。

カイドウの暴力によって国民を支配し、武器を作らせ、世界政府や海外にそれを(オロチが)輸出してお金を儲ける、という体制で何ら問題なく、「マネマネの能力で国民を騙す」というステップなど丸ごと不要です。

もちろん、オロチが将軍の立場だったからこそカイドウは手を組んでくれたということでしょうから、オロチは(カイドウと出会う前に)自力で将軍になっている必要があり、その方法が「マネマネの能力で国民を騙す」というネタだったわけですが、そんな既出設定を使い回すくらいなら、もっと読者が湧く展開などいくらでも考えられます。

たとえば、オロチを最初から光月家への復讐に生きる「姑息で狡猾な黒炭の生き残り」として描き、ワノ国にカイドウが現れた際に、自ら計画を説明してカイドウと協力体制を敷く有能さを持たせてもよかったわけです。

ジジババなど登場させず、オロチ1人の力でカイドウを手なづけた方が(それだけの「強さ」と「賢さ」を持った有能将軍として描いた方が)よっぽど敵としてのキャラが立ち、読者はその二頭体制を脅威に感じられたでしょう。

こんなチビデブ顔デカブタ鼻ガチャ歯のブサイク詰め合わせセットの将軍にする必要性がどこにあったのか。これがワノ国編をつまらなくした根本原因の1つだと思います。

スキヤキの顔を見たおでんのリアクションがありえない

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

目の前にいたババアの顔がスキヤキに変わった瞬間、「え!? 父上!? なぜ生きて…!!」とバカ丸出しの不自然リアクションをするおでん。

今のいままで「悪魔の実」の能力者(妖術使い)の話をしていたのに、よくもまぁこんな頭カラっぽのバカリアクションを脊髄反射でできるよ。。

「!!? な…父上の顔…!? どういうことだ…!!」とか「これも“悪魔の実”の能力か…!?」のような(少しは頭を使った)反応になりませんかね。。悪魔の実のことは「海賊やってたならよーく知ってる筈」なんですから。

もし(「悪魔の実」など存在しない現実世界において)自分の目の前にいる人間の顔が、急に亡き父の顔に切り替わったとして、「え!? 父上!? なぜ生きて… !!」なんてバカげたリアクションになると思いますか?

まず顔が切り替わったことに驚き、何が起きているのかを考え、その答えを知るための言葉を口にするのが普通ではないでしょうか。

悪魔の実が存在する「そういうこともあり得る」世界であれば、尚更そうした思考になるはずです。

こういうリアリティのないバカリアクションばかり安易にさせるから、キャラがどんどん死んでいくのです。

ネタバラシしてるのにオロチが将軍で居続けられる謎

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーンのオロチ側の理屈がマジで理解できないんですよね。。

本物のスキヤキの言葉ではなかった事を明かしてしまったら、オロチを「将軍」と認めた人がいなかった事になるのですから、力ずくで引き摺り下ろしてもいい理由を与える事にしかならなくないですか?

なんでこんな勝ち誇ったようにネタバラシをしているのか意味不明です。

スキヤキの言葉が嘘である事がバレて困るのは(どちらかというと)オロチ側であり、おでんからしたら嘘だろうと本当だろうとやることは何も変わりません。

  • スキヤキの言葉が本物→オロチは「代理」に据えられただけなので、おでんが帰国したらおでんが将軍になる。
  • スキヤキの言葉が偽物→オロチは「代理」の座さえ保証されていない事になるため、おでんに力づくで将軍の座を奪われても何も文句は言えない。

おでんからすれば、スキヤキの言葉が嘘だったとなれば父の遺志に沿う義理さえなくなるわけですから、尚更力ずくで引き摺り下ろせばいいだけの結論になります。

で、そもそもオロチを成敗しに城に乗り込んできた(力づくで引き摺り下ろしにきた)のですから、スキヤキの言葉など嘘だろうが本当だろうが何も関係ないわけです。

それができるかどうかは、結局のところカイドウの存在によるわけですから、やはりマネマネの能力でスキヤキに化けた事自体が、ストーリー上何の意味ももたらせていないことがわかります。

「てめェ父に何をした…!! 本当に病で死んだのか!!?」

というリアクションも薄いし浅い。おでんはもっと怒れって話ですし、オロチは何でニヤけるだけで何も答えないんだよって話です。

このシーンの演出はマジで意味がわからない。

どうせ「マネマネ」の能力を使うのであれば、スキヤキに化けた上で、「おでんは勘当したから次期将軍はオロチに任せる」と「遺言」を残させ、国民はおかしいと思いつつも「遺言」ゆえその決定に逆らうことができず、(カイドウの脅威もあって)圧政に従わざるを得ない状況となっていて、その上でおでんにネタバラシをして「スキヤキの言葉は虚言だが、国中がそれを信じているから、今更お前が騒ごうと(ワノ国を捨てて海外渡航していたろくでなしの言葉など)誰も聞き入れやしない」といった展開にすればよかったのに。

「おでんさんのこと大好きだもんねー♡」なんてクソみたいな理由で、トキに海外渡航中のおでんの評価を上げさせておくなんて媚び茶番を描くくらいなら、おでんがいない間、スキヤキの言葉に国中が騙され(従わざるを得ず)、おでんは悪者として国中から敵対されている状況(ただし一部の人間はおでんの実力は認めているため、オロチ・カイドウ体制を打破してくれる事を願っている状況)の方が、よっぽど話の展開として面白くなったと思います。

この点は「どう描けば良かったのか」の記事で詳しくまとめようと思います。

鎖国のワノ国で新聞をオロチから受け取れる関係性の謎

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーンも違和感しかありません。オロチはなんでおでんに新聞を渡したんですかね。

おでんが「オロチ様 海外事情を知りたいので新聞をください」とでもお願いして、「いいだろう」と許可したってことなんでしょうか?

そんな優しさを見せるような関係性ですか?

鎖国で他国の情報が一切入ってこない設定であるワノ国において、ロジャーの死をおでんが知る描写を挟むためだけに、一時的にオロチを「物分かりのいい優しい奴」にしてしまうのです。

オロチからすればおでんに新聞を渡すメリットなど一切なく、おでんの要望を聞き入れる義理もないはずなのに、なんで素直にほいそれと新聞を渡すのでしょうか。

作者が決めた展開や辻褄合わせのために、キャラ達が自分の意志に反して(設定と合わない)強引な動きをさせられていることがよくわかります。

海賊同士の紛争というチャンスに裸踊りを続けるおでん

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

海賊同士の紛争に便乗すればカイドウを倒せたかもしれないのに、一人裸踊りを続けるおでん。

バカ殿なんてレベルではなく、頭カラっぽのまま作者の都合で踊り続けさせられている哀れな操り人形にしか見えません。

まぁモリアが雑魚すぎて「こんな奴と組んだところでカイドウには敵わない」と考えたのかもしれませんし、逆にモリアが強すぎて「カイドウを倒せたとしても、モリアによる支配に切り替わるだけで意味がない」と考えたのかもしれません。

しかし現在進行形でカイドウの支配によって国民が苦しんでいる状況で、(3年後に出ていってくれるからと)そのチャンスに見向きもせずにただ裸踊りを続けるなんてあり得るでしょうか。

鎖国状態を利用してワノ国が地獄に変えられている状況で、新たな海賊が現れ、現支配者のカイドウと戦争しているとなれば、普通におでんや赤鞘含む侍達は、その戦争に乗じて国を取り返そうと考えるはずなんですよね。

自国での(余所者同士の)戦争を放置するなんてあり得ないでしょう。

リューマの墓荒らし事件まで発生したのであれば尚更です。あれだけ「ワノ国の国宝」アピールをしてたんですから、そんな事件が起きたら、国をあげて海賊共を討ち取りにいかなくてはおかしい。

まるで国を捨てたかのように裸踊りを続けて戦争を放置した結果、ワノ国の英雄の墓を荒らされて国宝を奪われるなんてアホすぎて目も当てられません。

上記描写も、「モリアがカイドウと一戦交えたことがある」という前半の海での設定をおでんの過去編に差し込むことで、「伏線回収すげェ!!」「時系列や細部の設定まで緻密に考えられててやべェ!!」と思わせたかったがために、ワノ国の内部事情のことなど無視して(キャラ心理や行動の整合性など考えることなく)強引に入れられたようにしか見えません。

表面的な説明の辻褄はとれていたとしても、キャラの心情まで含めると、まず「あり得ない」展開になっていることがよくわかります。要するに、作者が俯瞰視点でパズルを埋めているだけで、各ピース(キャラ)の意志や心情などは全て無視しているということです。ピースの形が合わないところは無慈悲に削ったり形を変えたりして強引にはめ込んでいるだけ。

モリアは“新世界”でカイドウの野郎に敗れたとしか言っていなかったのですから、ワノ国での争いにする必要などありませんし、秋水を盗んだタイミングだっていくらでも操作できる(というか具体的に明かす必要さえない)のですから、このタイミングで(ワノ国がカイドウに支配され、おでんが裸踊りをしている最中に)挟む必要など全くありません。

「張り詰めていた糸」を描けていない

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

5年も言いなりになって、ワノ国の圧政を放置している時点で、おでんの選択はあまりにも愚かであり、明確に間違っているわけですが、そのバカな判断によってくだらない約束を1人で勝手に背負い、「それ見た事か笑」と言われんばかりの誰もがわかりきっていたオチを迎えたところで、「5年間“何か”を一人で背負い込み続けていた偉大な“侍”の──張り詰めていた糸は遂に切れ」なんて言われても、誰も共感できないでしょう。

むしろ何で散々騙され続けてきたオロチの言うことをまだ信じようと思えるのか意味不明です。騙されて金を巻き上げられ続け、スキヤキを騙って国民を騙して将軍になった人間の言葉を、なぜ素直に信じようと思えるのか。

この点については「おでんなりの黒炭家への懺悔のため」という視点もあるため別途補足しますが、いずれにせよ「ありえない」判断、展開であることは変わらないため、もっとうまい描き方があっただろうと思ってしまいます。

「家族と家臣の大方の予想通り 5年間“何か”を一人で背負い込み続けていた偉大な“侍”の──張り詰めていた糸は遂に切れ 彼の目から大粒の涙がこぼれた」

このナレーション自体はいいのですが、肝心の「張り詰めていた糸」を(説得力のある形で)描けていないため、まるで感情移入ができません。

たとえばハンターハンターの294話「決壊」で、「口に出した事で キルアがずっと抱えていた せきが切れた」というナレーションがあるのですが、このシーンは「キルアがずっと抱えていた」ものについて、表情やセリフや間などで何度も描かれてきたものがあるため、読者はきちんとキルアの心情を想像し、感情移入して涙することができます。

しかしおでんの「張り詰めていた糸」などまるで描かれておらず、ただバカの一つ覚えのように(国の一大事の時でさえ)裸踊りを繰り返してきた描写か、家臣達にこんな腑抜けた無精髭ヅラを晒す描写しかありません。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

もちろん、家臣達に気づかれないよう「あえて」やっていることはわかりますが、こうした描写だけでは読者は「張り詰めていた糸」を想像することができません。だから感情移入できない。

また、この時点ではまだおでんが「背負い込み続けていた」ものが何かはわからないのですが、結果、「人質」を1日100人解放するという、何の解決にもならない無意味かつ騙されているとわからない方がおかしいレベルの約束のために、一人で勝手に背負っていたのです。

これって要するに、解放される前の人質達はそのまま一定期間放置するって事ですからね。

国を治める立場であるはずの人間の交渉としてあまりにも中途半端でしょう。

「カイドウを討つぞ!!!」

「そのお言葉ずっと!! お待ち申し上げておりました!!」

なんて言わせてますが、このシーンで「最初からそうしろよ」とツッコんだ読者は私だけではないはずです。

「その言葉を待ってたぜ!!」「きたきたきたきた〜!!!」と盛り上がった読者なんているんですかね。。

赤鞘九人男の描写とナレーションはいい

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーンはナレーション、演出ともカッコいい見開きになっていると思います。

それだけに、キャラデザがブサイク奇形ばかりなのが勿体なさすぎますね。

ここのシーンこそ「ワノ国を代表する最強の侍達」という説明が当てはまるような、(ビジュアル含めて)カッコいい侍達として描いて欲しかったものです。

なんで「侍」にイヌ・ネコ・カッパを含めようと思ったのか。他もピンクデブ棟梁・顔デカ二頭身忍者・白塗り歌舞伎役者のため、全く「侍」や「武士」に見えません。

第970話 “おでんvsカイドウ”

カイドウも小物だった

全てウソだったんだな カイドウ!!!

そうさ…ウォロロ全てウソだった あの時おれ達は分が悪いと踏んだ お前が帰還しヒョウ五郎と手を組めば…ワノ国中の侍と侠客がおれ達の敵に回る まだ部下も少なかったおれ達には苦しい勝負になっただろう…

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ダセェ…

よく世界トップクラスの実力者同士の会話で、こんな中学生同士の争いのようなやりとりを描けるよ…

カイドウよ。お前「殺しても殺されない最強生物」なんじゃないのかよ…仲間を集めないとおでんに勝てない程度の実力だったのか?

そして不利と踏んだら(オロチのような小物と手を組んでまで)くだらないウソで相手を騙して生き延びる道を考えるようなケツの穴のちっさな男だったのか?

お前元ロックス海賊団なんだろ?

暴力で世界を支配するつもりなんだろ?

何が「あの時おれ達は分が悪いと踏んだ」だよ笑

暴力の世界を望む「最強生物」が、冷静に分の良し悪しなんて考えるなよ。。

分が悪いときは自ら引いて戦闘を避け、相手を騙しながら勝てる戦闘やタイミングを選ぶような小物が、暴力で世界を支配するなんて鼻で笑ってしまいます。

あの日の判断はアレでよかった─話を未来へ進めようぜ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

カイドウの煽りに対してこの返しをするのは、おでんの器のデカさを感じるいいセリフなのですが、残念ながら「あの日の判断はアレでよかった」と言えるような判断ではないことがこのセリフを台無しにしています。

ただおでん1人が恥をかいてバカを見るだけの「判断」であれば、このセリフもカッコいいものとなるのですが、数百人の無実の人質達をすぐに解放してあげられず、しばらく放置した上、その他の国民に何も説明せずに5年もオロチによる悪政や蛮行を我慢させ続ける判断を、よく「アレでよかった」などと言えたな。

裸踊りしている5年間は完全に平和なワノ国に戻り、オロチは武器工場での低賃金労働の強制や、労働を拒否した家族への処刑行為もやめたのでしょうか?

これが継続している限り、おでんの判断は「国民の犠牲と我慢」を前提としたものでしかなく、おでん1人で「アレでよかった」などと結論づけられるものではありません。

「待て待てこれが“侍”!!? 強すぎねェか!?」

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

あまりにも酷い説明セリフ…

待て待てこれがカイドウの部下のセリフ!!? ダサすぎねェか!?

侍の強さを絵や描写で表現することなく、モブに「強すぎねェか!?」と言わせるだけで処理するという手抜き具合です。

こんなことばかりやってるから、「ワノ国の侍」の強さが最後の最後まで読者に伝わらなかったんですよね。

モモの助の偽物に気を取られる無能

いざカイドウを倒そうと斬りかかるところで、モモの助(の偽物)に気を取られて油断するおでん。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーンだけであれば、モモの助を本物と思って気を奪われるのもまだわかるのですが、実はおでんは、オロチ軍による襲撃を予期して、事前に康イエに「妻と子が狙われる お頼み申す」と文書を送っていたのです。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

要するに、モモの助のことは康イエに任せるという機転と周到さを見せておきながら、康イエのことを信じられず、オロチの部下にマネマネの能力者がいることを知っているにも関わらず、またあっさり騙されるという世紀のバカ殿ぶりを発揮し、事前準備は何一つ意味をなさず、ただ康イエに骨折り損をさせるだけという結果に終わりました。

これ、マジで何のために描いたシーンなんですかね…

事前に康イエに家族のことを頼んだということは、それだけ康イエのことを信頼しているということです。それなら戦場にモモの助が1人現れたとしても、「モモの助のことは康イエ殿に頼んだのだからここにいるはずがない またマネマネの能力者か…!?」のように気づけるはずなんです。

もちろん一瞬の出来事ですから、モモの助の姿を見て隙ができてしまうのは仕方がありません。が、そのリアクションは「モモの助がここにいるはずがない」というものにしないと、康イエに文書を送っていた描写を挟む意味がないし、康イエの立場がないでしょう。

康イエからすれば、おでんの願い通りモモの助達を守るためにおでん城へ足を運んでやったというのに、結局「モモの助」が原因で敗れてしまったわけですから、マジでその存在意義がなかったことになります。

「モモの助…!? バカな…!! なぜここに…!!」くらいのセリフがあれば、前もって康イエに任せていたし、康イエを信じているからこそ、モモの助がこの場にいることに驚き、気を奪われるのもわかるのですが、ただ「モモ…」とだけ驚くのでは、その前の康イエのシーンを描いた意味(つながり)がなくなってしまいます。

もっと言えば、一度“マネマネの実”で痛い目を見てるのに、その想定も対策もしていないのも無能が過ぎる。

マネマネにあっさり騙される展開、一体何度描けば気が済むんですかね。。

もはやこの作中最強クラスに都合のいい能力を使わない限り、作者の描きたい展開は描けないということなのでしょうか。。

おでんのセリフが締まらない

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ワノ国を暴力で支配し、何の抵抗もなく国民を殺してきたような相手に対し、「二度と来るな」なんて甘いセリフが出ますかね。。

「二度と来るな」ということは、「生かしてこの国を追い出す(ことは保証する)」ということです。また「今回の一度の訪れは大目に見る(許す)」ということでもあります。

国を乗っ取られるかどうかの局面において、こんな余ったるいセリフを吐きますかね。。

おでんの怒りや憎しみがまるで感じられません。

作者自身が、「国を乗っ取られた側の人間」の気持ちに一切寄り添っていないことがよくわかります。

ビビがクロコダイルに、ガン・フォールがエネルに、リク王がドフラミンゴに、「二度と来るなこの国へ!!!」なんて甘ったれたセリフを吐くと思いますか?

「会話」にならないセリフの応酬

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「母上! 父上はいつ帰ってくるの!?」「父上に風船折ったの」

「まあ素敵! 帰りが楽しみね」

作者や編集者はこのセリフが「会話」になっていないことがわからないのですかね…

モモの助は「いつ帰ってくるのか」を聞いているのに、「帰りが楽しみね」では答えになってないでしょう。

この答えでモモの助は納得するのでしょうか?

(答えられない質問ゆえ)あえてはぐらかしているわけでもなく、ただナチュラルにスルーして的外れの返しをしている。

「会話にならないメンドクサイ人」の典型で、その結果、モモの助は独り言を言ってるだけになっています。

現実世界でこの手の人間とコミュニケーションとるとめちゃめちゃストレス溜まるんですよね。。

こちらが質問したことに答えず(質問の意図を読み取らず)、延々とズレた返しをしてくるため一向に話が進まないタイプです。

※たまたま同じことに言及してるポストを見つけたので置いておきます。

第971話 “釜茹での刑”

おでんの命乞いのセリフがダサい

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「チャンスが欲しい!! おれは生きねばならない」

いや、死ぬやん。この後わずか1時間後に死ぬやん。「はっきり言うぞ あいつらは今日…必ずおれを殺す」なんてよくわからんセリフを口にして、潔く死を受け入れた上で死ぬやん。。

「生きねばならない」と言うのなら、意地でも生き延びようとしなきゃだめでしょう。

這いつくばってでも生に執着する姿を見せるべきでしょう。

なんで「生きねばならない(からチャンスをくれ)」と言っておいて、最後は潔く死を受け入れて見事な死に様など披露してしまうのでしょうか。

「釜茹での刑」を耐え切るというパフォーマンスを民衆(と読者に)披露できれば、別に死んでもよかったのでしょうか?

家臣の命を救い、自分の意志を継がせることができれば死んでもよかった、ということでしょうか?

それなら「生きねばならない」ではなく、「(まだ)死ぬわけにはいかない」というセリフのほうが適切でしょう。

つまり「(今日死ぬことは覚悟しているが)やるべきことをやり遂げる(家臣に開国の意志を引き継ぐ)までは死ぬわけにはいかない」という意味合いであれば理解できます。

「生きなければならない」のにわずか1時間で死を受け入れるって、どれだけ言葉に重みがないのでしょうか。

もちろん、「釜茹での刑」を耐えようとすること自体が「生への執着」とも言えますが、自ら条件を提示して「チャンス」をもらっておきながら、結局ダメでした(意識は残れど体が死んでしまったから、生き延びることは諦めます)では、おでんの生き様・死に様として全く締まりません。

もしかしたら、「生きねばならない」というのは「肉体的な生死」についてではなく、「意志の引き継ぎ」という意味で使っているのかもしれません。つまり「おれ自身は死んでも構わない(死は受け入れている)が、おれの(開国の)意志は(家臣達に継ぐことで)生き(続け)ねばならない」という意味合いです。

しかしながら、一方で「はっきり言うぞ あいつらは今日…必ずおれを殺す」と肉体的な死の意味でのセリフもありますし、そもそも家臣に「意志」を継げれば肉体的な死は受け入れるということなら、牢屋にいた時に引き継いでおけばよかっただけの話で、「釜茹での刑」など受ける必要も、耐える必要もなくなってしまいます。

おでんが「釜茹での刑」に耐えたことで、「家臣達は見逃してやる」という対応がなされたのであれば意味があったと言えますが、結局のところ、家臣達は自力で逃げ出さなきゃならない状況になったのですから、おでんが「釜茹での刑」に耐えたことは、彼らへの「意志の引き継ぎ」にも「脱出」にも一切関係がなかったことになります。

錦えもんなど自力で手錠を破壊して逃げているわけで、それができるなら最初から全員手錠を破壊して逃げればよかっただろう(なぜそれをしなかった?)となってしまう。

破壊できる手錠をそのままに、全員で逃げる(ないし抗う)ことよりも、「釜茹での刑」に耐えることを選んだということは、おでん含む赤鞘の連中は、この期に及んで「オロチとカイドウはちゃんと約束を守ってくれる」「“釜茹での刑”を耐えれば全員逃がしてもらえる」と本気で信じていたことになります。

そして、逃げるor戦うよりも、その方が生き延びられる確率が高いと踏んだことにもなります。

だって、もし自力で手錠を破壊できる状況で、逃げるor戦うほうが生存可能性が高いのであれば、全員牢から出されたタイミングで逃げるor戦えばよかったわけですから。

つまり牢屋で家臣への引き継ぎを済ませた上で、釜茹での刑に抗い、手錠を破壊してみんなで逃げるか戦うかすればよかったわけです。本当に「生きねばならぬ」のなら、尚更無意味な釜茹でパフォーマンスなど披露している場合ではないでしょう。

バカ正直に釜茹での刑を受けながら、おでんが家臣達に伝えたことは「おれの代わりに『ワノ国』を“開国”して欲しい!!」というお願いだけ。

そんなもん牢屋で伝えておけば済む話であり、わざわざ釜茹での刑に耐えながら伝える必要性など皆無です。拘束期間は3日もあって、身内(トキ)が自由に面会にこれて、武器の没収もされずに直接手渡せるような牢屋だったんですから、十分伝えられるチャンスはあったでしょう。

「釜茹で」を受ける前に(全員無傷で)逃げようとするよりも、刑を受けた後の方が逃げやすく・勝率が上がるなんてことはあり得えませんから、やはりおでんと赤鞘の連中は、全員「釜茹での刑を耐え切れば、オロチとカイドウは約束を守って逃がしてくれる」と本気で信じていたことになってしまう。

おでんが5年かけて守り抜いた約束を速攻で破られ、マネマネの能力に騙されて敗北した結果が今だというのに、まだ無条件に敵との約束を信じるって、全員揃ってどこまで底抜けのバカなのでしょうか…

もちろん、一度カイドウに敗れた結果が今の状況なので「戦っても勝てない」とか「逃げても無駄」と判断するというのは理解できます。

だから観念して、釜茹での刑による死を受け入れた上で、しかしおでんは自らの意志を途切らせるわけにはいかないから、最後に自分が命懸けで家臣達を守ることでその意志を引き継ぐ、という構成であればいいんです。

でも、おでん自身も生き延びるつもりで、「おれは生きねばならぬ」と口にしておきながら、自らの提案によって与えてもらったチャンスに対して、「やっぱり耐えきれず、死んだも同然の体になってしまったから、諦めて家臣達に引き継いで任せることにしよう」となり、最終的に家臣達は自力で逃げ出さなければならない状況のままおでんは死ぬ、という描き方では、伝説の人物の生き様・死に様として筋が通ってなさすぎるし、釜茹での刑を受けた事自体(民衆と読者に豪快な死に様を披露する以外)何の意味もなかったことになってしまいます。

もう登場人物全員バカなのかなと思うほど、この展開や結末に至る思考や言動に一切の妥当性がなく、整合性が取れていません。全員何の信念も覚悟もなく、ただ成り行きに任せて、行き当たりばったりで生きているようにしか見えない。

だからこのシーンは、作者がおでんに“釜茹での刑”を耐えさせて非業の死を遂げる(伝説的な)シーンを描きたかっただけにしか見えないわけです。

描きたいシーンを元に、そこに至る物語を緻密に作り込むのが尾田先生の凄さで、ワンピースの面白さであったのに、ワノ国編では、描きたいシーンだけ決めて、そこに至る物語は表面的に辻褄を合わせるだけの雑に仕上がりになっています。

だからワノ国編はつまらないのです。

何度騙されても学習せず「約束」を取り付けて解決しようとするバカ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

いやお前…ついこないだ「全部嘘だった」と明かされたばっかりだぞ…?

5年も騙され続けた末に裏切られ、張り詰めていた糸が切れて大粒の涙を流しておきながら、まだ「二言はない」という言葉を信じるなんて…釜に入る前から頭が沸いてるのでしょうか。

せめて黒炭家への懺悔と贖罪のために、自分だけが死ぬ覚悟を決めて、全ての罪を被るという名目で釜茹での刑を受ける流れにすればよかったのに。。

「確かに10人釜に入ってやがる!!

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「確かに10人釜に入ってやがる!!」

いや、どこが…?笑

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

↑この状況を「確かに10人釜に入ってる」と認定するなんてカイドウも頭が沸いてるんですかね。

「家臣共が油につかってねェじゃねェか!!」というオロチの言い分のほうがどう見ても正論でしょう。

「油につからなくても、釜の枠内に収まっていればOK」なんて屁理屈でしかないのですから、「確かに10人釜に入ってる」などと無理筋なバカ解釈で肯定させるよりも、

「ウォロロロロ!! 主君が犠牲となって家臣を守るか…!! くるしうねェぞ!! おでん!!」

といったセリフにして、(カイドウも「釜に入っていない」事はわかっているが、その覚悟と心意気を買って許容したという)器の広さを描いた方がよっぽど粋でしょう。

「確かに10人釜に入ってやがる!!」なんて言わせてしまったら、「いや入ってねェじゃん笑 アホなのかカイドウは」というツッコミが生まれてしまいます。それも(圧倒的小物の)オロチのほうが正論を言っている構図では、カイドウはオロチ以上のアホにしか見えなくなるため、損しかしていません。

油につからなくてもいいのであれば(そんな屁理屈を許容するのであれば)橋板などではなく、もっと厚みのある民家の屋根でも丸ごと取っ払ってくればよかったでしょう。

今の描き方では、オロチとカイドウの認定基準が異なっている上、カイドウの方がズレていて頭の悪さを露呈するだけの結果となっています。

カイドウの生き様や信念に一貫性なし

マネマネのババアの横入りのおかげでおでんを倒すことができたカイドウは、邪魔に入ったババアのことを処刑しました。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

20年後、ルフィとの戦いにおいてCP0の乱入により不本意な決着がついてしまった際にも、複雑な顔をするほどには強者との真剣勝負の場に邪魔や手助けが入ることを好まず、「1対1の真っ向勝負(による決着)」にこだわるタイプであることがわかります。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ルフィを殴り倒す時にもおでんの時のことを思い出すほどに、ババアの介入による勝利は不本意であり、複雑な心情があったはずなのに…

実際に(マネマネのババアの介入のおかげで)おでんに勝利した後は、この笑顔と勝ち誇った表情を晒してしまうシマツです。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

こんな表情をさせたら、マネマネのババアの横入りについて何ら気にしておらず、卑怯だろうと心残りのある決着となろうと「とりあえずおでんを倒せてよかった」と勝利を喜び、安堵の表情を浮かべている小物キャラにしか見えません。

不本意な勝利のはずが、普通に笑顔で勝利の美酒を嗜んでしまっては、キャラの心情の整合性が取れないでしょう。

さらにおでんとの約束に当たって、「二言はないな?」と念押しされ、「勿論!!(ウォロロロ…!!)」と約束しておきながら、何の躊躇もなくその約束を破るんですから目も当てられません。

正確には「オロチに破らせる(オロチが破る様を止めずに放置する)」ですが、結果は変わらないのですから、おでんとの約束を守らなかった(守るつもりがなかった)ことと変わりありません。

何よりこの後おでん城に向かって一族皆殺しにしようとするんですから、約束を守る気など微塵もなかったことがわかります。

二言はないと行った先から、クソみたいな理由で前言撤回しても平気な男。

二言だらけの人生で、恥を上塗りし続けるみっともない生き様。

こんな奴が「四皇」とは…

ビジュアルだけは立派な四皇クラスだけど、中身はオロチと変わらない単なる小物でしかありませんでした。

マネマネのババア介入について義理を感じていたのであれば尚更、この約束だけは意地でも守らせなきゃダメでしょう。

戦いの邪魔は許さないけど、邪魔のおかげで得られた勝利はしっかり喜び、約束を交わしても何一つ守らず二言ばかり晒し続ける男が、四皇・カイドウです。

おでんの過去編で描かれたカイドウ様

以下、おでんの過去編で描かれたカイドウの恥ずかしすぎる所業をまとめます。

  • 侍達と真っ向勝負したら分が悪いと考え、オロチ(ごときの小物)と手を組んでくだらない嘘をつき、「5年」も戦いを先延ばしにする。
  • そうして準備万端で臨んだ戦も、おでんの予想外の強さに苦戦し、最終的には「マネマネの実」のババアの能力によって隙を作ってもらったことで辛勝する。
  • ババアのおかげで勝てたというのに、真剣勝負の邪魔をしたということで殺してしまう。
  • ババアに死をもって償わせるほど真剣勝負の場への介入を許せないはずなのに、ババアのおかげで勝てたことに何の後ろめたさも持たず、複雑な表情を見せるでもなく、オロチと一緒に笑顔で勝利の美酒を嗜んでしまう。
  • おでんから「(釜茹での刑を)お前達の決めた時間耐えきった者がいたら 解放してくれ!!!」と提案され、自ら時間を指定した上でその提案を飲み、「二言はないな?」という念押しにも「勿論!!」と意気揚々と答えておきながら、ためらいも恥ずかしげもなく、その約束を速攻で反故にする。
  • 最終的な「情け」(一度たりとも約束を守らなかったことへの詫び)は、「おれが撃ってやる」ことだった。

ひでェ…笑

何だこの褒めるところが一切ない魅力ゼロの四皇は…笑

しのぶの演説が小学生並み

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「誰がバカ殿だ!!! もう一度言ったら殺してやる!!!

バカはお前達だ!!!

誰のお陰であんた達が今平和に生きてられてると思う!!?

ここでおでん様を失ったらみんな思い知る事になる!! どれ程の不幸がくい止められていたか!!!

なんかもう、小学生の喧嘩にしか見えないんですよね…言葉選びが幼稚すぎる上、質問セリフのせいでテンポも悪くキレもなく、回りくどくて迫力もないため、全く心に響かないし説得力がありません。

子供の喧嘩で使うような軽い侮辱言葉で言い返すようでは、ワノ国の悲劇も、おでんの苦悩や抱えていたものの重さも何も伝わってきません。

「オロチは人の上に立ちたいんじゃない」?

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

いやお前…

自分が将軍になれると聞いて、ハーレム想像しながら浮き足立ってたよな…?笑

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

マネマネのババアから、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「わしのいう事を聞くならば…“力”を与えよう 将軍になる為の力を!!」と言われて、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「何でもする…!!!」と即決するほどに「将軍」の座に憧れてたよな…?笑

さすがに「オロチは『将軍』でも『独裁者』でもない!! オロチは人の上に立ちたいんじゃない」というセリフは無理があるでしょう。

オロチは「将軍」の座に憧れ、人の上に立ちたい「独裁者」であり、その力を利用してワノ国を滅ぼしたい復讐者と表現するのが正確でしょう。

「将軍になりたいわけでも、人の上に立ちたいわけでもない」という設定にしたいのであれば、「将軍」になれると聞いて浮き足立つような描写は入れるべきではなく、最初から復讐心に囚われた子供として描くべきですし、将軍になるためなら「何でもする」とその地位にこだわるような描写を入れるべきではありません。

オロチの言い分のほうが正論

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「昔──おれのジジイが罪を犯し切腹させられた!! お家は転落 そこまではいい!!

だが残された親族まで 見ず知らずの“正義の味方”に追い回され!! 殴られ あるいは川へ投げ込まれ!! 殺された!!

おれはバカが恐くて眠れなかった!!!

罪を犯した張本人はとうに死んでんのによ!! 「黒炭」の名がつけばガキでも罪人になるらしい!!!」

この時点でオロチ側に一切の非はありません。

むしろ「お家は転落 そこまではいい!!」と(祖父の過ちによって路頭に迷い、貧乏暮らしを強いられる結果となった事についても)誰を恨むこともなく素直に受け入れているあたり、オロチは十分まともと言えます。

ただ一つ、「バカ」という軽い言葉を使うことで悲惨さが薄まってしまってるのがもったいない。

ワノ国編って「バカ」という単語を使うことが裏テーマにでも設定されてるんですかね。

  • おでん:「バカがワノ国を乗っ取っている!!!」「弱ェバカが強ェ海賊の力を借りて…」
  • しのぶ:「バカはお前達だ!!!」「誰がバカ殿だ!? 言ってみろ!!!」
  • オロチ:「バカが恐くて眠れなかった!!!」
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

さて、上記の事実を知って尚、オロチ(黒炭家)が全面的に悪く、成敗されて然るべき悪であると思った読者はどれくらいいるでしょうか。

私は、もともとワノ国の愚民共が引き起こした復讐の連鎖である以上、(復讐は許されない行為とはいえ)自業自得の面もあるため、まずはワノ国の連中が先に謝罪や懺悔をするのが筋だろうと思いました。

罪を犯した張本人はとうに死んでるのに、「黒炭」の名がつけば子供でも罪人として追い回し、殴り、川へ投げ込み、殺人まで犯してきたワノ国の連中の鬼畜の所業たるや、救いようがありません。

実際、おでんはオロチの話を聞いて「……!!」と複雑な表情を見せます。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

オロチの悪政に怒り、叩き斬りに来たはずが、黒炭家がワノ国の連中によって虐げられた過去を知ったことで、無闇に刀を振れなくなってしまったわけです。

この戸惑いの表情があるため、おでんがオロチの提案を(何度騙されてもバカみたいに信じて)飲んだことはギリギリ理解できるのです。

つまり、オロチの提案が嘘かどうかに関わらず、(人質を取る行為は当然許せる事ではないものの)ワノ国が黒炭家へ働いた過ちへの償い自体は誰かがしなければならず、それは自分がすべきだと考えたため、提案を受け入れたという解釈です。

おでんは黒炭家への償いのため、(騙されているだけの可能性も分かった上で)1人裸踊りを続けた。そうすることで、復讐の連鎖を断ち切ろうとした。それがワノ国を守ることにつながると思った。

そう考えれば、おでんの行動に一定の理解はできますし、ただのバカ殿と揶揄することもできなくなります。

しかしながら、そのおでんの想いは、1057話「終幕」にて、実の娘である日和バカによってあっさりと踏み躙られてしまいます。
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ワノ国の愚民共が黒炭家に犯した過ちを一切反省する事なく、謝罪する事もなく、ただ「復讐の連鎖を後世に伝える」ことにしかならない、あまりにも愚かで浅はかな決め台詞を、大見得切って吐いてしまう。

救いようのない大バカ野郎です。

それもおでんの顔を浮かべながら言ってのけるんですから正気の沙汰ではありません。

おでんは何のために1人裸踊りを続け、光月家の威厳を地に落としてまでも、黒炭家への懺悔を果たそうとしたのでしょうか。

復讐の連鎖を断ち切り、差別の歴史を繰り返さないためでしょう。

そうしてワノ国の愚民共の過ちを、全て1人で背負って償おうとしたおでんの死後、残された娘と民衆達は、堂々と、あるいは嬉々として「燃えてなんぼ(焼死して当然)の黒炭(一族)に候!!!」と言い放ち、黒炭家との禍根を後世まで残し続ける選択をするのです。

このセリフの異常さに気づかない作者も編集者も、決め台詞としてカッコいいとかシビれたとか言ってる読者も、ちゃんとワンピース読んでるのでしょうか。

黒炭の怨念が生まれた原因を忘れてしまったのでしょうか。

あまりにも後味の悪すぎる終幕のさせ方です。

おでんが死んだのはそうして黒炭一族を差別して迫害したことが原因であり、ある意味その責任をとって死んだようなものだというのに、実の娘がそれを理解せず、復讐を完了して「燃えてなんぼ」とまた同じことを繰り返してしまっては、おでんが浮かばれないでしょう。

「今後は同じ過ちを繰り返して憎しみの連鎖を生まないよう、名前や血縁で差別することはしない」ことを誓い、語り継ぐセリフにすべきところ、「我々はこの度の悲劇の根本原因を全く理解していません!!」と大見得切って言い放つんですから救いようがありません。

日和のセリフについては、105巻のSBSで作者が触れていますが、これも何の説明にも弁明にもなっていません。この点は別途記載します。

おでんの判断が「ワノ国を守る」事になっていない

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ダセェ…こんなバカ丸出しの害悪判断をよくそんな恩着せがましく主張できるな…

この説明に納得・共感・感情移入できた読者などいるのでしょうか…

何よりセリフとして弱すぎて、全く説得力がありません。

「誰がバカ殿だ!? 言ってみろ!!!」が特に酷い。このセリフでは、しのぶの説明を聞いて尚「バカ殿」だと思った人間は「バカ殿」と言ってみていいことになります。そうした反論の余地を与える(全員を黙らせられるようなぐうの音も出ない正論になっていない)セリフなので力がなくて全く締まらない。

実際、おでんの判断などバカでしかないため、私は読んでいて「バ〜カ殿!! それバ〜カ殿!!」とコールをしてやりたくなりました。

まずは「黒炭家への懺悔」という視点を一旦なくして、おでん(ワノ国)にとって黒炭家は完全なる悪であり、成敗の対象であるという前提で考えてみましょう。

その場合、おでんの「選択」は、果たしてワノ国の民衆の救いとなる、正しい選択と言えるでしょうか。

おでんの選択とは、

  • カイドウへの“貢ぎ物”として誘拐された「数百人」もの(売るか遊ぶか殺すかされる)人々を、
  • 5年間、毎週裸踊りすることで「週に100人」ずつ解放する(+新たな“人攫い”をやめさせる)

という条件を飲むことです。

つまり、仮に「数百人=500人」とした場合、最後に解放される100人は、一ヶ月先まで誘拐されたまま(場合によっては売るか遊ぶかされてしまう状況のまま)放置されるということです。

これはカイドウと戦っても勝てない(もっと甚大な被害が出る)という理由で、命の「数」を天秤にかけた上で、今捕まっている人質達を犠牲にするという妥協案を(独断で勝手に)飲んだということです。

「おれ達と戦争しても失うものはあまりにデケェぞ」

「敵は元よりこの国に興味もない“復讐者” 勝敗より大きなものを失うのは明らか」

などと表面的な「言い訳」を用意して、おでんの判断は妥当なものだった(仕方ないものだった)と取り繕っていますが、どんな理由があれ、何週間も“貢ぎ物”のまま放置される人間が数百人単位で生まれる事を「アリ」だと考えるなど、ワノ国の「英雄」と讃えられる人間の判断としてありえないでしょう。

打算的かつ現実主義的で、一部の国民が犠牲になることを仕方ないものと割り切ってしまう、豪快さのかけらもないあまりにも中途半端な正義感をお持ちのケツの穴の小さな無能将軍です。

「5年間裸踊りを続けるから今すぐ全員を解放しろ」という条件であればまだ理解できましたが、「1週間に100人ずつ」なんて(一部の人間に我慢を強いる)条件にしてしまっては、「おでんの判断が正しかった」などと言えるはずがありません。

この点、メタ的に言えば、作者がそのような条件にすればいいだけの話なのに、なんでわざわざ「毎週100人ずつ」なんて中途半端な条件にしたんですかね。。理解不能です。

また、「数百人」の人質は数ヶ月もあれば解放しきれるため、その後の「4年以上」は、ただ「新たな“人攫い”をさせないため」だけに裸踊りを続けた、ということになります。

その間のワノ国将軍はオロチなわけですから、“人攫い”は止まっても、低賃金重労働の強制や反逆者の処刑などの悪政は続いていたと考えるのが自然でしょう。5年間もオロチがワノ国のために善政を施すことなど考えられません。

つまりおでんの判断は、この悪政による被害や苦痛を、5年間も国民達に強いることをも前提にしたものであるということです。

ワノ国への「復讐者」であるオロチの言葉を信じて、5年間も「将軍」に据えた上で、他の問題(悪政)を放置したまま、国民に犠牲を強いながら、「新たに“人攫い”をさせない」ためだけに、4年以上もの歳月を献上したのです。

これを「バカ殿」と呼ばずに何と呼べばいいのでしょうか。

その間も武器の生産は続けられている(=敵は戦力を強化している)わけですから、どれだけ能天気な人間でも、ただ呑気に裸踊りだけ続けていれば解決する(それで国が救われる)問題ではないことくらいわかりそうなものです。

マネマネの実によって国民を「騙し」、カイドウの力を盾にして将軍に上り詰めた「復讐者」を名乗る人間が、5年後に約束通りワノ国を去ってくれると信じ切って、何の対策も準備も抵抗もすることなく裸踊りを続けるなど、頭カラッポの思考停止人間でなければありえません。

このおでんの行いを「ずっとこの国を守り続けてた」と捉えるのはあまりに浅はかすぎるでしょう。むしろ「国益に反する愚行に5年も費やした結果、ワノ国の地獄を長引かせた大バカ野郎」と糾弾されてもおかしくないレベルです。

戦っても勝てない(もっと甚大な被害が出る)からという理由で、相手の条件を飲んで戦いを避け、被害を最小限にとどめ(ていると勘違いし)つつ、5年後に約束通り出て行ってくれることを信じて、ただただ「裸踊り」しながら「待つ」という笑

完全に他者依存した思考停止の判断であり、ワノ国の運命を他人(それも悪人)に委ねる超ハイリスクな選択でしかありません。それを「口約束」で済ませてるんですから尚更救いようがない。

で、5年後にあっさり裏切られるのです笑

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

誰がどう見ても「バカ殿」でしょう。

どこに「あの日の判断はアレでよかった」「ずっとこの国を守り続けてた」とフォローできる余地があるというのでしょうか。

ワノ国にはバカしかいない

そもそも数百人もの人間がいなくなってる状況で、ワノ国の愚民共はみんな異変に気づかなかったのでしょうか。

気づいていたとして、ある時急に帰ってきたら、何があったのか(なぜ帰ってこれたのか)聞かないのでしょうか。

あるいは人質側は、自分がなぜ解放してもらえたのか(誰のおかげで解放してもらえたのか)不思議に思わなかったのでしょうか。

おでんが裸踊りを続ける中で、いなくなった人間が「毎週100人単位」で帰ってきたら、その異変に気づかないはずがなく、普通はおでんの行動の意味や理由に気づく人間が出てくるはずです。

特に家臣など、最初からおでんは嘘をついていることを知っているのだから、少し町民達に異変について聞き込みに行けば、すぐに答えにたどり着けそうなものです。

それを5年も気づかないって…笑

ワノ国には頭カラっぽのボンクラしか住んでいないのですかね。。

あまりにもリアリティがない、ワンピースとは思えない設定の甘さ、いい加減さです。

だからしのぶの演説に一切感情移入ができない。

おでんが「ずっとこの国を守ってくれていた」という言い分に共感できる読者などいるのでしょうか。

このように、ワノ国(おでん)にとって黒炭家は完全なる悪であり、成敗の対象であると考えた場合、おでんの判断はフォローのしようがないレベルの愚行となります。

しかし、ここに「黒炭家への懺悔」という視点があれば、まだギリギリ理解できるようになります。

人質達の解放が先延ばしになることも、(普通ならおでんが全ての罪を背負う代わりにすぐにでも全員解放させる交渉をすべきとは思うものの)「黒炭家への懺悔」という面で言えば、ワノ国の人間全員に責任があるわけなので、人質に取られた民衆達に数週間我慢してもらう(それを懺悔の意志とする)、という選択も「あり得る」とは思うからです。

しかし、そのおでんの「懺悔の意志」によってこの点の「あり得なさ」を解消したとしても、最後に娘の日和バカがその意志を踏み躙る一言でもって「終幕」としてしまうのですから、何もかも台無しです。

終始一貫性がなく、伝えたいテーマも主義主張もはっきりしない(というか根本的にズレている)上、穴だらけ・矛盾だらけで説得力皆無のボロボロ長編ストーリーが「ワノ国編」です。

第972話 “煮えてなんぼのおでんに候”

言葉が足りなすぎて会話になってない

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「全員生きて…次こそはあんた達を討つ!!」

「夢だ」

これでは言葉が足りなすぎるでしょう。もちろん笑いのマークがあるので「(そんなものは)夢(に過ぎず実現不可能)だ」と嘲笑している意味なのはわかります。

しかしそもそも「夢=叶わないもの」ではなく、「叶えたいもの」「実現を望んでいるもの」とポジティブな意味でも使われるため、「夢だ」だけでは上記の意味だと限定できません。

つまり、「(それは我々にとっても叶えたい)夢だ(なかなか達成困難だろうがぜひ果たしてくれ)」という意味にもなり得るため、1つの意味に絞れず、非常に違和感のある言葉選びになっています。

もちろんこんな誤読をする読者はいないでしょうから、「夢だ」だけで作者の意図は伝わることにはなるのですが、日本語として違和感があるため、読んでてしっくりこなくて気持ち悪いんですよね。。

相手の希望に対して、何の前置きもなく「夢だ(笑)」とだけ答えて嘲笑する人間、見たことありますか? 言葉足りなすぎだと思いません?

「戯言だ(戯言を言うな)」「くだらん(くだらん夢を見るな・くだらん幻想だ)」といったセリフであれば、ストレートにその意味が伝わるのに、なぜわざわざこんな中途半端でしっくりこない、読者に負担をかけるようなハイコンテクストな言葉選びをする必要があるのか。

事の発端と問題の本質をまるで理解してない愚民共

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

真実を知っても尚、黒炭家への「謝罪」の言葉を一切口にしないワノ国の愚民共。

事の発端と問題の本質をまるで理解していないどころか、図々しくも「お願い」までしてしまうシマツ。

「どうかこの処刑を取りやめてください!!」「お願いします!!!」「私からも!!」「拙者からも!!」

じゃねェよ…「復讐者」からその憎しみをぶつけられている立場なのに、なんで自分達の「お願い」が届くと思ってんだよバカか?

お前らに対する復讐劇なんだぞ?

せめて黒炭家を排斥してきた連中が名乗り出て、「黒炭家に罪を償うため、自分達が代わりに釜に入る(だからおでん様達のことは解放してくれ)」くらい言えないのでしょうか。

ナレーションまでバカ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「復讐者」の恐さを民衆は瞬時に理解した

今まで見ていた「長引いている処刑」こそが今ワノ国で唯一の“希望”だったのだ

いや希望というか…この事情や真実を知ったらまず黒炭家への謝罪と懺悔によって怒りを収めることを考えません?

なんで「復讐者コワイ…!! おでんが希望!!」というナレーションになるのでしょうか。

ナレーターもバカなんですかね。

「ゴミクズ共」というオロチにセリフの方がよっぽど的を射ています。

チキショーおれ達ダセー!!

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

もうセリフが酷すぎて見てられません…

なんで現代の若者ノリで生きてるんですかね…

この愚民達は、自分達が黒炭家を差別したことで復讐されているというのに、それに対する謝罪や後悔の念は一切なく、ただ(ワノ国を守るために裸踊りをしていた)おでんを嘲笑していたことに対してのみ「おれ達ダセー」という軽々しい言葉で自省しているのです。

ダセーのは家柄だけで差別して子供にまで手を出して虐待したその薄汚れた人間性だろうが。

覚悟せェよカイドウ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

誤解もとけた!!! 再び国中が味方!! 覚悟せェよカイドウ!!!

このセリフも意味不明なんですよね。。

おでんがカイドウに負けたことや、ワノ国がオロチ&カイドウに乗っ取られたことって、別に民衆がおでんのことを誤解していた事と何ら関係ありませんよね。

なんで一般民衆の誤解が解けたら、一気に形勢逆転して「覚悟せェよカイドウ!!!」と強気に出られるようになるのでしょうか。

民衆の力などカイドウ軍を前にすればゴミクズみたいなもので、味方になろうがなるまいが、戦況に一切関係ありません。

「自分達がカイドウに敗れたのは、民衆が誤解して自分達の味方をしてくれなかったから」とでも思ってるのでしょうか。

当時はおでんがフルパワーの状態で戦った末に敗北した一方、今はもはや瀕死の状態だというのに、それで形成逆転したと考える理屈がまるで理解できません。おでんが戦力にならない時点で、前回以上に不利な状況なのは誰の目にも明らかでしょう。

そもそも、国中が味方になれば勝てるのであれば、おでんが帰国した時点で、オロチからの提案を飲んで「裸踊り」を続けるなんて愚行を犯さず、最初から全面戦争しとけって話です。

もともとおでんが帰国した時点では、オロチ・カイドウを倒して元のワノ国に戻してくれる事を期待されていた(民衆は味方だった)のですから、おでんがフルパワーかつ「国中が味方」の状況で挑んだ方がどう考えても勝算が高いし、被害も最小限に食い止められたことでしょう。

要するに、最もオロチ・カイドウを倒せる条件が揃っていたタイミングで、おでんはオロチの提案を勝手に飲んで一人「裸踊り」を受け入れた結果、最終的に「瀕死のおでん+国中が味方」の状況となった、というのが現状です。

この状況で「覚悟せェよカイドウ!!!」とイキれる意味がわからない。

このセリフ、「ワノ国の侍達」をきちんと強くてかっこいい実力者として描いてくれていれば、そいつらが一斉にカイドウに刀を向けるというシビれる展開も描けたはずなんですよね。。

赤鞘含め、雑魚にしか見えないブサイク奇形モブ侍しかいない状況では、国中が味方になったとて、形勢逆転する未来など全く期待できませんが、光月や赤鞘以外にも、強くて逞しくて頼りになるカッコいい侍がたくさんいたら、そいつらの誤解が解けて光月の味方をしてくれることにより形勢逆転する、というシーンが描けたはずなのです。

たとえば、以下の展開です。

  • おでん帰国前。ワノ国の侍達は、オロチ・カイドウ体制への不満を持ちつつも、前将軍であるスキヤキの遺言によって「オロチを将軍とし、おでんは勘当する」と言われていたため、それに従い、オロチの圧政に耐えるしかなかった。(武力蜂起に出ることができなかった)
  • おでんが海外に出ていなければ、オロチが将軍となって今のような悪政を敷かれることなどなかったため、おでん(光月家)に対する民衆の不満やヘイトはどんどん高まっていった。
  • その一方、おでんの強さやイカれ具合はみんな知っているから、帰ってくれば(スキヤキの遺言など気にせず)オロチ・カイドウ体制に反逆してくれるかもしれない、そうすれば自分達も追従してワノ国を取り戻せるかもしれないと、にわかな期待を抱く者もいた。
  • しかし帰国後、おでんはオロチに媚び諂いながら「裸踊り」を披露し始めたため、武士や民衆は失望し、さらに光月家へのヘイトを溜めることになる。
  • その後、オロチに裏切られたおでんは戦いを決意。
  • しかし民衆は反光月の状況だったため、他の武士達の力を借りることができずカイドウ軍に敗北してしまう。
  • 「釜茹での刑」の場で、スキヤキの遺言が嘘であったことと、おでんの裸踊りの意味を知った民衆や侍達は、オロチ・カイドウ体制を打ち滅ぼすべく反乱を決め、一斉に刀を向ける。

このような展開であれば、「国中(の侍)が味方!! 覚悟せェよカイドウ!!!」というセリフにも迫力が出て、ワクワクできただろうと思います。

「釜茹での刑」の実態まとめ

さて、原作の流れをまとめると、「釜茹での刑」とは、以下の経緯で実施されたことになります。

  • おでんと赤鞘の連中は、全員自力で手錠を破壊して逃げることはできるが、逃げても仕方ない(戦っても勝てない)ため、素直に刑を受けて死ぬつもりだった(生きることを諦めていた)。
  • が、おでんが「釜茹での刑に耐えたら解放してくれ」と提案し、カイドウがそれを飲んだため、「耐え切れれば解放される」とその約束を信じた。(全員バカ)
  • おでんは自分の死期を悟り、赤鞘達に「ワノ国の開国」を任せ、これにより「生きねばならぬ」状況から「死んでも構わない」状況になった。(それで済む話なら投獄されてる間に伝えとけ笑)
  • 「釜茹での刑」には耐えたものの、オロチの「屁理屈」によってルールを変えられたため、全員処刑の状況は変わらず。
  • おでんは体が壊死したため逃げられず、赤鞘だけ逃げるように命令。
  • 結果、「おでんは“釜茹での刑”によって死に、赤鞘は自ら手錠を破壊して(罪人のまま)逃げた」というだけのオチ。

まじで何のために刑を受けたのか意味不明でしょう。

どう考えても最初から全員が(無傷の状況で)手錠を破壊して逃げた方がよかったですよね。

それを選ばずに「釜茹での刑」を受けることを選んだということは、全員オロチとカイドウが約束を守ってくれると信じていたということです。

あれだけ騙されて何でまだ信じようと思えるのか笑

誰か一人でも、「あいつらの言葉など信じられるか」「生きるためには民衆を犠牲にしてでもここから逃げ果せなければならない」のような発想にならないものでしょうか。

最後の最後まで、腹立たしいほどにバカな連中でした。

以上から、「釜茹での刑」とは、「おでんの豪快な死に様」を描くためだけの「見せ物」として用意されたものであり、「おでんの意志の引き継ぎ」にも「ワノ国の開国」にも「赤鞘が生き延びること」にも何ら効果を生んでいない、(要するにストーリーの本筋に一切関係のない)ただの茶番だったということです。

ワノ国の矢文は千里を越え伝達する

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

千里って3900kmらしいですよ? 日本の国土の長さが約3000Kmですから、日本を縦断して有り余る距離なんだが?笑

どんな技術があればそんだけ飛ばせるんだよ。さすがに作中設定のバランスを崩壊させ過ぎでしょう。

仮にこれが黒ひげ海賊団のオーガーの狙撃に関わってくる特別な「技術」とかならいいんですけど、ただの矢文が何の理屈もなく(説明もなく)「3900km」も飛ぶなんて、何でもありすぎて戦闘描写の整合性がとれなくなってしまいます。

それだけの技術を、なぜカイドウとの全面戦争に使わないのでしょうか。

ワノ国は本当にバカしか住んでいないようです。

この点、コメント欄で「千里」の意味について解説して下った方がいたので置いておきます。
https://onepiece.nabeotsu.com/new-world/wanokuni-2/#comment-10949

おでんに謝罪し、オロチに謝罪する人間が1人もいない恐怖

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「おでん様頑張れーー!!!」「おでん様生きてください!!」「何も知らず罵倒してごめんなさい!!」「我々を守ってくれたありがとう!!」

ひでェ…何なんだこの胸糞悪い愚民共は…

おでんへの謝罪や礼の前に、まずオロチに謝罪して怒りを収めようという発想になる者が1人もいないのが恐ろしい。。

ワノ国の連中の言動を見てると、オロチじゃなくても「ゴミクズ共」と言いたくなるほど腹が立ってくる。

これ作者や編集者は、本気でおでん側が正義で、民衆が(オロチに一切の謝罪をすることなく)おでんに謝罪やお礼をするのが当然の行動だと思って描いてるんですかね…

読者のヘイトを生むために、あえて胸糞悪い愚民として描いているのでしょうか。。

「え!!?」を挟まないと会話できないキャラ達

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「おれはこの国を『開国』したいんだ…!!

「え!?」

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「大昔…この国を海外から閉ざしたのは…『光月家』だった!!

「え!?」

いちいち「え!?」を挟まないと会話できないんでしょうか。

この「え!?」は、エッグヘッド編でも大量に使われているのですが、この呑気でアホっぽいリアクションのせいで、緊張感が削がれまくってるんですよね。

ダサすぎるおでんのセリフ

「はっきり言うぞ あいつらは今日…必ずおれを殺す」

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

いやダセェ…何なんだこのズレたセリフ…

なんで「はっきり言う」のに主語が相手側なんだよ…相手の行為を断定するっておかしいでしょ。

「はっきり言うぞ おれは今日…確実に死ぬ(殺される)」
「はっきり言うぞ おれはもう 今日あいつらに殺される運命から逃れられねェ」

とするか、

「よく聞けお前ら あいつらは今日…必ずおれを殺す」

のようにすれば自然なセリフになるのに、なんでこういう日本語として違和感のある、バシッとハマらないようなセリフばかり言わせるんですかね。

それも決めセリフのような重要シーンばかりズレてるため、全然締まらないんですよね。

「光月」の時代はここで終わりだな!! 全員死ぬ…

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

いやお前、二言はないんじゃなかったのかよ…笑

おでんは「釜茹での刑」の耐え切ったのに、せめてもの“情け”と言いながら、普通に何の後ろめたさも恥ずかしげもなく速攻で約束反故にして全員殺すのかよ…笑

せめてもの“情け”が「おれが撃ってやる」って…何の情けにもなってないし全く割に合ってないんだが?笑

このシーンも、そもそも「釜茹での刑」やそれを耐え抜いたら解放するという条件は、すべてオロチの独断による「お遊び」として描いて、カイドウは(ババアの介入による不本意な勝利だったためおでんの処刑に対して)何も口にすることはなく、おでんのような偉大な男の死を多少なり惜しむ感情を持ちつつも、オロチの好きにさせたまま成り行きを見る、という描き方にしておけば、一応筋の通った男として描けて、ここまで株を落とすことにもならなかったでしょうに。

勝手に「ウォロロロロ 耐えてみろ」と約束し、「二言はない」と言い切っておきながら、あっさりその約束を放棄するって、どんだけ卑怯で筋の通せない小物なんでしょうか。

「ババアの件は悪かったな 殺しておいた」

このセリフも意味不明です。

お前さっきまでババアのおかげで手にした勝利の美酒を嬉しそうに飲んでたよな?笑

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ババアの手柄で手にした勝利を受け入れておきながら、おでんへの謝罪のつもりでババアを殺すってどんな理屈なんでしょうか。

ババアを殺して詫びとするほど、不本意で申し訳ないと思う勝利だったのなら、勝利の美酒に酔ったり、おでんとの約束をあっさり反故にしたりすんなよ。

お前の中の正義がまるでわかんねェよ。キャラクターの内面に一貫性なさすぎだろ。

最後まで会話にならないおでんとトキ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「頼むぞ その刀を子供達に」→「うーん危ないけど…」「悲しくないのか 死刑だぞ」「あなたは死なないでしょ?」

マジで全く会話になってないんだが…

まず大前提として、牢屋に捕まってんのになんで刀は所持できてんだよ…普通身ぐるみ剥がされるだろう。

「その刀を子供達に」というのも、「大きくなったら渡してくれ」という意味であって、今すぐ(8歳の)モモの助に渡してくれという意味ではないでしょう。それなのに出てくる言葉が「うーん危ないけど…」って頭カラっぽすぎませんか。。

8歳のモモの助に渡してくれとお願いしているんですかね? それとも「いつ」渡してくれとは伝えず、タイミングもトキ任せということでしょうか。このセリフでは何一つわかりません。だから会話になっているように見えない。

また「刀が危ない」という話をしてたのに、急に「悲しくないのか 死刑だぞ」と話題を変えるのも意味不明です。

もちろん、刀を渡す際のトキの表情や言葉がいつもと変わらなかったから(悲しんでなさそうだったから)、「悲しくないのか」と確認したというのはわかるのですが、刀を渡してくれという頼みに、「うーん危ないけど…」とまだ話が終わってない状況で唐突に話題を変えているため、まるで会話になってないんですよね。。

なんでこういう噛み合わない独り言セリフばかり吐かせるのか…

第973話 “光月の一族”

セリフが常にズレている

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「よせ高すぎだろおでん!!」

いや別に普通の高い高いでしょう。。「高すぎだろ」ってどういうツッコミなんですかね。止める理由も意味不明です。

空島からタコバルーンで落下してる時点で既に「高すぎる」位置にいるというのに、その船の中で高い高いをすることを「高すぎだろ」と止める意味がわからない。何より「落下中」なので、高い高いをしてもさっきまでいた高度に持ち上げてるだけであり、その間もどんどん下がって行ってるわけですから、あまりにも的外れなツッコミです。

モモの助は自分の身長では外が見えない(こんな高度にいることを知らない)中で、おでんが高い高いしてその高度の景色を見せるのは「高すぎるから(危ないから)やめたほうがいい」ということですかね?(海賊の船に乗せたまま一緒に冒険し、ノックアップストリームで空島まで行っておいて今更?笑)

「こんな高い空から見ても見渡せやせぬ!!」

というセリフや、その空を見せようとするおでんの親心は素敵なのに、「よせ高すぎだろおでん!!」というクソセリフによって台無しになっています。

「はっはっは こんな上空で少し高くしたところで見える景色は変わらんだろう」のようなセリフの方がよっぽどしっくりきませんか?

ロジャー海賊団の船に乗せている時点で世界一危険な旅に同行させているようなものなのに、「高すぎる」程度のことを危険視して止めるセリフがあまりにも的外れに感じます。

また、この時は高い高いが好きだったモモの助が、あれだけの「高所嫌い」になったのもよくわからない。カイドウに城から落とされそうになった際のトラウマということだと思いますが、下見てないし、あれで高所恐怖症になりますかね。。もっと怖くてトラウマになりそうなこといっぱいあったろ笑 母親が目の前で暴力振るわれて気絶させられて、城が燃やされてるんだぞ?

モモの助の高所恐怖症設定、パンクハザードから仕込んでて伏線だったのに、それを植え付けられた描写に説得力がないため、何のために必要だったのか理解できません。

せめてカイドウに首を掴まれて城から落とされそうになった際に、下を見て震え上がる描写を1コマでも入れておけばよかったのに。

もしくは、子供なのに高所を怖がらない理由として空島での描写が伏線回収となる、という設定のほうが、よほど説得力があります。

セリフが雑過ぎて会話になっていない

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーンが気色悪くて仕方ない…どれだけハイコンテクストで、会話にならない会話を描いているのでしょうか。

まず

「もっと上手になるね!」

「いい曲だ おれの葬式で弾いてくれ」

が酷い。

子供が(自分のために)「もっと上手になるね!」と言ってくれてるのに「いい曲だ」と曲自体を褒めるって、どれだけズレた返しなのでしょうか笑

普通「楽しみだ」とか「期待してるぞ」とか、子供に向けた言葉を口にしませんかね。

日和のこと自分の子供だと思ってないのかな。まじで心の通ってない、赤の他人同士の独り言の発し合いにしか見えないんですよね。

その後の

「え〜〜〜ん!!」

「おいモモ妹を泣かすな!」

「父上でござるよ!」

「ん? さっきのか 悪かった 冗談だぞ!! わはは」

も酷い。。

要するに、おでんが「葬式」という言葉を使ったことで、日和が父の死を想像してしまい、恐い・悲しい・辛いといった感情から泣き出してしまった、ということでしょう。

それならその場で泣かせればいいのに、わざわざ時間を置いた風呂内で大泣きするという描写が不自然すぎる。

もちろんダイジェストとしておでん一家の思い出を描くために、あえて場面を変えているという意図はわかるのですが、その意図がわかるだけに、「(風呂のシーンも描きたいからという理由で)わざわざ風呂場に場所を変えて泣かされている」ようにしか見えないんですよね。

「おいモモ妹を泣かすな!」というセリフから、日和はさっきの部屋で(おでんの目の前で)泣き出したわけではないことがわかります。そこで泣き出していたら、どれだけアホでも自分のせいで泣いていることに気づくはずで、モモの助のせいだと勘違いするはずがありません。

その場では泣かなかったけど、おでんの言葉を理解するにつれてどんどん感情が込み上げてきて、一緒に風呂に入った時点で我慢できずに泣き出してしまった、ということなのでしょうが、その感情の動きや表情が全て端折られているため、非常にハイコンテクスト(というか小手先で描いたような雑)な描写になっています。

「ん? さっきのか 悪かった 冗談だぞ!! わはは」と即理解するのも、鈍感なのか敏感なのかわかりません。

「わはは」の雑笑いも作為臭がすごく、おでんの描写って何から何まで薄っぺらいんですよね。。

「もっと上手になるね!」

「ああ もっと上手くなって おれの葬式で弾いてくれ」

「え〜〜〜ん!!」

「おいモモ 妹を泣かすなよ」

「父上のせいでござるよ!(葬式なんて言うから!)」

「あぁさっきのか 悪かった日和 冗談だ!! わははは」

くらいが普通の「会話」ではないでしょうか。

日和の涙を描きたいのであれば、場所を変えずにその場でおでんの言葉にショックを受けて泣き出してしまう様子を描くべきでしょう。

そこを端折った上で、不自然な泣きっ面とともに上っ面の家族団欒シーンを描かれても、まるで感情移入できないんですよね。

泣くしか能がない媚び女忍者

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

新世界以降の女キャラって、全員もれなく泣いてません?

何でこんなに簡単に泣かせようとするんですかね。

特にしのぶは酷い。現代のデブ忍者版でも不細工な泣きっ面を晒しまくりで、見ていて不快になるレベルで泣き散らしています。

女はもれなく泣き虫で、何かあればすぐに涙を見せる存在だとでも思っているのでしょうか。あるいは、女に泣かせれば簡単に感動やシリアスさを描けるとでも思っているのでしょうか。

女キャラが涙を流すシーン、どれも読者に媚びるために作者によって「泣かされている」ようにしか見えないんですよね。

それくらい、「女の涙」の安売りがすごい。

イヌネコ喧嘩のきっかけ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

イヌネコが犬猿の中になった理由って、このシーンで描かれたという認識で良いのでしょうか。

つまり釜茹での刑を耐えた後に、ネコが「覚悟せェよカイドウ!!!」と煽ったことでおでんが死ぬことになった、とイヌは考えていて、「ゆガラがおでん様を殺したようなもんだ」と責めているってこと?

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

↑このシーンで、鉄砲を向けられたのはネコが煽ったせいだと思っているのでしょうか。

それはさすがに筋違いでしょう。

ネコの煽りがあろうがなかろうが、オロチが屁理屈を掲げて約束を守らなかったことなど自明であり、むしろそんな約束をバカみたいに信じたおでん含むお前ら全員の自業自得でしかありません。

「敵を思いやる不忠者」というのも意味がわからない。

「覚悟せェよカイドウ!!!」という宣戦布告のセリフを止めた=「敵を思いやった」ということですかね?

こんな意味不明かつ筋違いな言い分によるガキの喧嘩によって、昼と夜に活動時間を分けて顔を合わせないようにするほど憎しみ合う関係になったとは…

必ず逃すといった後、速攻で気を失う口だけおばさん

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

このシーン、あまりの滑稽さに何度見ても笑ってしまいます。

「大丈夫あなた達は必ず私が逃すわ 逃げ場ならある!!」

と偉そうに言っておきながら、2コマ後で速攻やられて気を失っているという…笑

やられるシーンくらい描いてやれよ。。

そこを描かないと、「必ず逃す」「逃げ場ならある」と言ったのにそれを果たせなかった(やむを得ない)状況が読者に伝わらないため、ただの口だけおばさんになっちゃうでしょう。

そこを端折るなら「必ず逃す」とか「逃げ場ならある」なんて(このタイミングで)言わせなきゃいいのに。

あまりの雑展開に、「え、これトキ? 何で必ず逃がすと言ったそばから倒れてんの?笑」と一瞬理解が追いつきませんでした。

「おちる高い こわい 死ぬ!!」

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

モモの助が高所恐怖症になった原因と思われるシーンです。

下を見てその高さに怯える描写が一つもないので、これで高所がトラウマになったと言われても納得感がありません。

むしろ「空島で高い高いしてもらってたから高所に怯えることなく、(おでんの息子であることを感じさせる心意気を持って)カイドウに反抗した」という設定にしたほうが盛り上がったのでは。

ただでさえモモの助は無力で意気地なしで取り柄ゼロのただの泣き虫バカのクソ餓鬼でしかないのに、そこに高所恐怖症で「高いこわい死ぬ!!」と怯えまくる設定を加えることに何の意味があるのか。

モモの助を殺さないカイドウ

972話で「『光月』の時代はここで終わりだな!! 全員死ぬ…」と言って、モモの助を殺しに(光月を滅ぼしに)城まで来たというのに、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

なぜかトドメを刺さず、「城と共に燃えて死ね…」と言い残して去るという、意味不明な行動をするカイドウ。

モモの助を殺したい(死なせたい)のか生かしたいのかわからん、あまりにも中途半端な終わらせ方です。

こういうところでカイドウの主義や信念を感じられず、キャラクターにまるで一貫性がない(作者によって都合よく動かされているだけだ)と思ってしまうんですよね。。

「こんなガキがおでんの息子である筈がないから殺さなかった」とか、「おでんの息子だからせめてもの義理でトドメは刺さないでやった(もし運よく生きられれば生きてみろという意志)」とか、「カイドウといえど子供の命を奪うのは憚られたから、火事で焼死させることを選んだ」といった点を、カイドウの意志が明確に伝わる形で描いてくれれば、それが「個性」や「主義」となるのに。

殺しに来たのにトドメを刺さずに「城と共に燃えて死ね…」と捨てていく(結果、生き残られる)って、あまりに行動が中途半端かつ意志や主体性がなさすぎて、何がしたかったのか理解できません。

そのため「物語の都合上、ここでモモの助を死なせるわけにはいかないからカイドウにはモモの助を殺させなかった」という作者の都合しか感じられないわけです。

普通に逃げられるのに、なぜか未来に逃げる無責任一族

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

錦えもんが到着した時には、カイドウはモモの助を生かしたままいなくなっており、トキ、日和、河松は無事脱出できるくらいの状況というのに、なぜ「20年後」に逃げる必要があったのか、いまだに理解できないんですよね。

20年後に逃げないと全員この場で殺されてしまう(逃げ場がないほど追い詰められていた)、というのであればわかりますが、戦闘能力のないトキでさえ一人で脱出できてるんですよ?笑

普通に全員脱出して、20年をしっかり過ごして(自分達の力でカイドウを倒せるように)成長すればよかったじゃないですか。ワノ国にいたらそれが実現できないのなら、海外に脱出したって構いません。20年後は、速攻仲間探しに海外に出るのですから同じことでしょう。

なんでわざわざ20年後にタイムスリップしなければならなかったのか。その理由が説得力のある形で描けていないため、ただ光月の一族が、無責任に国民を放置して、自分達だけオロチ・カイドウによる「20年間の圧政」から逃れた、としか読み取れないんですよね。

実際、20年後に錦えもんがアシュラ童子と再会した際はその点を責められたわけですが、当然でしょう。アシュラ等は20年間オロチの悪政を耐えて生き抜いて今があるというのに、錦えもん等はそこから逃げて(ルフィ達が助けてくれる)20年後に逃げただけなんですから。

普通に考えて、現時点でカイドウに敵わなかったのだから、20年間は修行や仲間集めの時間に使うべきで、今の実力のまま未来に飛んてしまったら、ただ実力差が生まれて不利になるだけではないでしょうか。

意味不明な会話+ぶりっ子で媚びる36歳

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

ここの会話でトキが怒った理由、わかりますか?

トキはおでんと結ばれて一緒に暮らせている「今(の時代)」が幸せだから、この先もずっと一緒に暮らしていきたいと思っているのに、おでんは「800年前から世界がひっくり返る日を見るために飛んできた」というトキの本来の目的を重視していて、それを果たすために(おでんのことは置いて)「20年先へ飛べ」と言われた(=おでんは自分との暮らしよりもトキが目的を果たすことのほうに関心がある)から怒った、ということですかね…?

やはりおでんは、トキのことを(遊郭や山寺でハーレムを築き上げてた時の女達と同じく)「数いる女の1人」としか見てなかったってことですかね。

それとも、トキが怒った理由や800年前からやってきた理由は今後明かされるもので、この段階では読者は理解できないという描き方なのでしょうか。

いずれにせよわかりづらすぎる上、

「ひどい事言われたもん!!!」

が気色悪すぎて吐き気を催すレベルでマジムリでした…

36歳(未来へ飛んだ時間を含めると推定享年830歳以上)にもなって「言われたもん」って…何ぶりっ子してんだ…

この後、民衆の前に立って無意味な演説(という名の自殺行為)を図るわけですが、そもそもトキが一緒に20年後にいかなかった理由もわかりません。

お前の目的って結局なんだったんだ…?

ワノ国に来れればよかっただけ?

その過程でおでんと出会えたからもう死んでもいいと思ったってこと?

このタイミングで上記の回想を挟んだということは、おでんと出会い、結婚して幸せな生活を送れたから(おでんは「20年後に飛べ」と言ったけど自分はおでんがいない世を生きる気になれないから)、最後に民衆に伝えるべきことを伝えて、同じ時代に死ぬことにした、ということでしょうか。

でもついこないだ、おでんの遺言を読んで「泣いてたら笑われちゃうよね 私達はあなたの弱点じゃない!!」「見てておでんさん 20年後の未来!!!」って、泣きながら言ってましたよね?笑

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「見てておでんさん 20年後の未来!!!」というのなら、自分が責任もっておでんの意志を引き継いで、20年後にその願いを果たせよ、と思わずにいられません。

「泣いてたら笑われちゃう」と言いながら、「生きることを諦めて積極的に死にに行く」ってどういう心情なのでしょうか。。

おでんが死んだ後に、トキも生きることを諦める経緯にリアリティも説得力もないため、全く感情移入ができません。

無意味に歌を詠み自殺行為を図る36歳

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

はい泣いた笑

感動シーンでは、女キャラには絶対泣かせるとでも決めてるんですかね。

本当に1人1人に感情移入した上で描いた涙ではなく、とりあえず「泣かせとこう(涙ぐませとこう)」感がすごい。

まぁここのシーンで涙ぐむのは理解できるので、この涙自体は全然ありだと思うのですが、それまでに安っぽい涙のバーゲンセールが多すぎるため、こういう重要シーンでの涙が際立たずに効果を失ってしまうんですよね。。

女性キャラを泣かせて感動を押し売りする描き方、いい加減編集者が止めて欲しいものです。

「おでんさん…私は過去から逃げてきた…未来へ飛べば誰かがやっててくれるって 私…思ってた…!!」

このセリフも意図がよくわかりません。

「未来へ飛べば誰かが(ワノ国の開国、ないし世界をひっくり返す事を)やっててくれる」と思っていて、だから何度も未来へ飛んで逃げてきたけど、「この時代ではなかった」ってことですかね? じゃあまた飛べばよくね?

あるいは、「私は過去から逃げてきた…未来へ飛べば誰かがやっててくれるって(人任せのことばかり)私…思ってた…!!(だけどあなたと会って、もう逃げることはやめた)」(=モモの助達を未来へ飛ばし、あなたの言う「20年後」に光月が復興できるように、自分の命を賭けてできることをやる→結果、死亡)ということでしょうか。

民衆に歌を詠むことなどほぼ意味はなかったのですから、おでんの願いを叶えるつもりなら、普通に自分も生きて20年後に飛んだほうがよくね?

もしくは、「私は過去から逃げてきた…(だけどあなたと会って、あなたを愛し、あなたを失った私は、もう未来へ逃げる意味を失った だから20年後のことはモモの助達に託し、私は民衆に歌を詠む形で意志を伝えた上でこの場で死にます)」ってことですかね。。

いずれにせよわかりづらすぎる上、死を選んだ理由は、結局のところ「おでんが死んでしまったから(生きる意味を失った)」以外に考えられず、さらに元々のトキの旅の目的も明かされていないため、本当に何もわからず、スッキリできない過去編となっています。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

メタ的に考えると、20年後にタイムスリップすることで得する人って、(話の時系列の整合性をとりたいとか、読者の予想を裏切るトンデモ設定をぶち込んで驚かせたい)作者以外にいないんですよね。

だってこのシーン、

「20年後、赤鞘九人男が(強い味方を引き連れて)ワノ国を救いにやってきてくれるから、それまで(オロチの圧政に耐えながら)待っててね(私はおでんさんがいなくなった世界を生きる気になれないのでここで死ぬし、光月の一族は一足先に20年後に飛ばしておいたからその圧政を味わうことはなく、それがどれだけ苦しいものになるかは想像もつかないけど、がんばって耐えてね)」

と言って死んでいったようなものですから。

錦えもん等も、20年後に飛ばされたことで、「20年間無成長」という圧倒的ハンディキャップを負った上でカイドウに挑むことになるのですから、何の得にもなっていません。

実際、モモの助は8歳のまま飛ばされたことで、(おでんの跡取りだというのに)20年の未来でも役立たずのクソ餓鬼でしかなく、“ジュクジュク”の能力で強引に20年もの歳をとらされるものの、中身は8歳のままなので何も変わらず、クソ餓鬼のままで最後の最後まで駄々をこねまくって戦いを諦める発言をしまくるクソ大将でしかありませんでした。

それなら普通に20年過ごして成長した姿を描いたほうがよかったのでは。

作者によって強引に怯えさせられるオロチ

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「震えが止まらねェんだよ!!! 光月の侍の骨を持って来いよ!! なぜ見つからねェ!!? あいつらが死んだ証拠を持って来い!!」

いや、釜茹での刑の後しっかり逃げられたんだから骨が見つかるわけないだろ笑

「錦えもん達が消える瞬間を目撃した」とか「殺したはずなのに死体がない」といった報告があったのならまだわかりますが、オロチの立場からすれば「殺した報告が入っていない」というだけの状況のはずです。

にもかかわらず「光月の侍の骨を持って来いよ!! なぜ見つからねェ!!? あいつらが死んだ証拠を持って来い!!」なんておかしいでしょう。なんで「死んだ」と思ってるのでしょうか。それ誰からの報告? 誰も殺せてないのに、殺したという報告が入るでしょうか。

というか、普通にアシュラ、カッパ、傳ジロー、日和は残ってるんだから探せよ笑

それが見つからないのはトキの能力の問題ではなく、お前らの捜索能力の問題だぞ笑

第974話  “いざ、鬼ヶ島!!”

以下、おでんの過去編自体は終わっていて、現代の回想ではありますが、過去編とつながる情報なのでここでまとめておきます。

カイドウがボンクラすぎる

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「そんな能力本当に存在するのか? あの燃える城から!? ビビってるお前を誰かが担いでんじゃねェか?」

なんじゃその結論…笑

お前がモモの助にトドメを刺さずに城を去った結果、その後「5人」の死体が見つかってないんだが、そのことは知ってるんだよな?

「あの燃える城から!?」じゃねェよ笑

未来に飛んだ組以外も、全員普通に「あの燃える城」から脱出して、今も同じ国で暮らしてるんだぞ…笑

どんだけボンクラなんだよ。

自分がモモの助を「生かした(殺さなかった)」事実を忘れているのか、「ビビってるお前を誰かが担いでんじゃねェか?」と的外れな推理をしているカイドウがバカにしか見えません。

都合の良すぎる何でもアリ設定による伏線回収

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「何者かに成りきる事だけが奴の快楽!!」

「あいつには心がない おれが止めるまで完璧な光月の家臣として生き─ただその情報を淡々と送ってくる…!! 気味が悪い程忠実に!!」

これをアリにしたらもう何でもアリになってしまうでしょう。

何というご都合主義設定。

一応、「大衆演劇の一座に生まれ」「舞台上で両親を失い」「舞台での生き方しか知らぬ男」「完全に心を失い 何者かを演じる事で生き長らえていた」という最低限の理由付けはなされていますが、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

果たして心を失った人間に「感情」を演じることなどできるのか、ぜひプロの役者さん達に聞いてみたいものです。

共に戦う同志を募る身命を賭した数ヶ月─!!

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

こうしておでんの過去編は終わり、現在に戻ってくるわけですが、↑の総括を読むと、やはり20年後に飛ばせたのは作者都合でしかなかったことがよくわかりますね。

「共に戦う同志を募る身命を賭した数ヶ月─!!」って、わずか数ヶ月前にカイドウに完全敗北を喫した錦えもん等が、おでん亡き20年後に、さらに強くなったカイドウ相手に自分達の力で勝てる道理などないんですから、最初から完全に他人の褌で相撲を取る気しかなく、そのために未来へ飛んだということになります。

20年かけて、自分達が実力をつけた上で「おでんの『開国』の願いを果たす」というのであれば筋が通りますが、「自分達はオロチの圧政に耐えたくないし、強くなるための努力もしたくないので、サクッと20年後に飛んで、強い仲間にやっつけてもらおう」と完全他人任せにしているわけです。そんな「他力本願侍」にどう魅力を感じろと言うのでしょうか笑

その割に、カイドウは自分達が討つと言わんばかりに先陣切って討ち入りするというチグハグな行動をとり、「主君の為に剣をふるい散りたく候」とか「拙者に武士としての死に場所をくれませぬか」と言って20年後に来たというのに、予定通りカイドウにやられた後は、「おでん様に 合わせる顔がない」と言い出して、ルフィにワノ国を背負ってくれと託すのです。

いや、主君のために剣を振って散ったんだから本望じゃないのかよ笑

  1. 敵うはずはないとわかっているけど、主君の為に剣を振るって散りたくてカイドウに挑んだ
  2. ついこないだ負けたばっかりなのに、なぜか(20年後のカイドウ相手に)自分達の力で討てると思って討ち入りしたがやっぱり敵わなかったのでルフィに丸投げした
  3. 敵うはずはないとわかっているため最初から他人任せで討ち取るつもりだったけど、途中、「自分達でも行けんじゃね?」と色気を出してしまい、立ち向かってみたもののやはり敵わず、最後の尻拭いはルフィに任せた

どれが正解ですかね。

いずれにせよ一連の言動に筋が通ってなさすぎて、1人の同じ人間として見れないんですよね。。

最初から「自分達の力では敵わない」と割り切ってルフィ達に頼り、カイドウの相手を任せるのであればまだ理解できますが、自分達で討ち入りするつもりなら、20年後に飛ばずにその間修行しろよ(そうしないで敵うわけないだろう)としか思えません。

また、死に場所を得るために敗北を覚悟してカイドウに挑んだだけということなら、それを本望として喜んで死ぬか勝手に退場してくれとしか思えない。

主君の為に剣を振るって散った(=自分の願望が叶った)というのに、「おでん様に 合わせる顔がない」と泣き事を言い出してルフィにワノ国を背負わせてしまっては、こいつらは本気で自分達の力でカイドウに勝てると思って挑んだことになってしまいます。

勝てるわけないだろ笑 数ヶ月前からタイムスリップしてきただけで、何の成長もしてないただの雑魚侍なんだから。

マジで錦えもんは作中最高レベルで嫌悪感を抱くキャラで、見ているだけで吐き気を催すレベルで嫌いです。

まとめ

以上、おでんの過去編へのツッコミでした。

今後は「ワノ国編の中盤〜終盤がつまらない理由」や「どう描けば面白くなったか」を書いていく予定です。

また、前半の海が面白かった理由も並行して書いていこうと思います。

私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。

ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。

実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。

ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。

ニーズがあるからです。

上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。

ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。

そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。

ニーズがあるからです。

ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。

もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。

余計なお世話としか言いようがありません。

自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。

あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?

他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。

論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。

プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。

私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。

あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?

購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?

お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?

飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?

市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。

一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。

「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。

頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。

尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。

その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。

そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。

その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。

心配しています。

このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。

なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。

なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。

そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。

尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。

思いません。

「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。

少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。

読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。

ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。

ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。

私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。

そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。


作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。

ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。

というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。

それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。

煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。

えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。

たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)

また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。

記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。

色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。

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匿名
匿名
21 日 前

ワノ国編についてのツッコミどころは多いですが、やっぱり服装と装備品がおかしいのよ
以下まとめました

その1、赤鞘たちの大半が袴と裃(かみしも。殿中で武士が着用している肩口が張ったやつ)を着用していない(赤鞘9人男はカン十郎を除き全員着流し。ゾロに斬られた悪代官は袴姿、康イエは袴姿、おでん処刑時におでんの隣に立っていた侍は袴と裃を着用)。また、刑場の侍は刀を帯びず長い棒を持っていたが、これも江戸時代モチーフな世界観では有り得ない。侍はオフィシャルな場では必ず刀を帯びるもの(秋水を国宝としていたのなら、刀は侍の魂として扱われている可能性は高い)。なおかつ、捕物道具は穢れているものと考えられているので、ああいう長い棒も武士は持たない。
その2、登場人物の大半が脇差を帯びていない点もありえない。脇差は長い方の刀が折れたときのスペアとして必須であるし、何より殿中に上がる時、質内で邪魔になる長い方の刀は掛け物に預けておく(実際、赤鞘たちもおでん城の内では誰も刀を帯びていない)。そのような状態で場内に曲者が紛れ込んでいた際、脇差がなければ戦えない。それはお殿様をお守りする役目を持つ武士にとってはいけない事なので、脇差はなければならない。

匿名
匿名
1 ヶ月 前

あまり言及している人がいないけど、ワノ国編のキャラが総じてカラフルなのがすごく気になる。特に髪の色。あらゆる種族がいるホールケーキアイランドならともかく800年間鎖国状態であったにもかかわらず、あそこまで多様性があるのはおかしい。
コミックスの表紙見たときに違和感バリバリでした。漫画内では黒く塗りつぶされているのに、カラーになった途端、ピンクや黄色になるってどう考えても納得できん。

匿名
匿名
1 ヶ月 前

魚人島編読んだのですが、過去編でオトヒメを「色っぽい」って言ってるキャラなんて一人も出てなかったと思います
むしろ自分の子供たちと一緒にお昼寝したり、強盗の犯人に同情したときや署名活動で多くの住民が取り消しを申し出たときの大声での号泣シーンや子供たちに慕われてかなりフランクに接してるところ(ビンタとか)など、「志しは高く王妃としての自覚も当然あるけど天真爛漫な部分も多々残ってる大人の女性」って感じで、読んでいても色っぽさを感じる部分は皆無だったと思います
そもそも「色っぽい」なんて余計な要素付け足したら、魚人島出るまでは島の人魚や魚人たちに捨て台詞まで吐いてたミョスガルド聖がオトヒメと一緒に送迎されたら急に改心したことに変な意味が入ってくるじゃん……(まぁくまの過去編のジニーとかやった今なら嬉々としてそういうことにしそうですが)

「色っぽい…いやいや忌まわしき人魚 オトヒメ率いる政治デモも見事的中」と『オトヒメが色っぽい人魚』だと作中の人物に突然言わせるのは、「リュウグウの兵士を使って、昔のオトヒメを悪く言わせるフリして褒める『ギャグがやりたいな(←ここメイン)』……よし、忌まわしいと色っぽいを掛けよう!」と過去の劇中のキャラ描写を多少無視してでもギャグがやりたいという作者の意図が透けてるようにしか見えないですね……しかもしょうもないし。

頑張ってください📣
頑張ってください📣
2 ヶ月 前

ここまでの長文お疲れ様です。
さぞかし大変だったと思います。
私もワンピースを読み始めた頃はスイスイ読めたはずなのに最近は読むのに時間がかかるな〜と感じておりました。
 YouTubeでなべおつさんの動画を見たときは最初は「何いってんだ?」と思いましたが(すいません)動画を拝見させていただくとまさにその通りととても共感しました。言われてみると説明がほとんどですね(笑)新世界より前のワンピースはもっと伏線回収が上手だったように感じます。(空島など)でも物語全体の雰囲気は好きだったのでドレスローザはよく読み返していました。でもどうしてもおでんの過去は読み返す気になりませんでした。この記事でようやく疑問が解消できたと思います。私はまだ学生であまり不思議な日本語もなんとなくで読めていたのですが改めてみるとおかしな点ばかりですね(笑)なべおつさんの記事はただ批判するだけでなくしっかり改善点も出している点が素晴らしいと思います😊ワンピース愛があるからこそだと思います。尾田っちのみではなく編集者さんたちにもしっかり改善点を出し合って昔の面白いワンピースを取り戻して(?)ほしいです。
長文失礼しました。

匿名
匿名
2 ヶ月 前

「改善案」として出してるセリフが長ったらしくてつまらん

YouTubeのチャンネルも見てます
YouTubeのチャンネルも見てます
3 ヶ月 前

YouTube動画にしたら伸びそうな記事ですね。
特にロジャーの宝がワンピースと呼ばれた経緯とワンピースを本当に手に入れたのかという点は大いに波乱を呼びそうな予感。

匿名
匿名
3 ヶ月 前

オロチのキャラクターについて、なべおつさんのこの記事を読んで改めて思ったのですが、おでんや赤鞘達の敵役として、尾田先生が書こうとしたオロチのキャラクター設定はまぁ分かります

尾田先生は、オロチをゴミの様なキャラクターとして書きたかったんでしょう

だから人間モードはあの外観になるとしても、いかんせんオロチの身体が「デカイ」のがその全てぶち壊しています

オロチは外観が悪いですが、身体がデカイ点につき、おでんや赤鞘達よりかは優位性があるからです

つまり、変な顔、短足、身長が低いなら何の取り柄もない卑怯で憎むべき敵役になりますが、身体がデカイならそのことだけで優位性があり相手に対しては脅威となります
(例えばここを読まれているみなさんが、自分より身長がデカイ相手とケンカする場合を相続してみてください)

その点が大失敗でした

オロチは人間モードはチビでカイドウの裏に隠れて姑息なことをするしか能のない雑魚だけど、やまたのおろちモードは逆に、カイドウの竜くらいとは言わないまでもデカくなり、それを倒したならワの国編のラストは締まりました。

要はキャラクターの外観に持たせる意味合いにメリハリがないのです

尾田先生にはキャラクターの見た目だけではなくキャラクターのデカさにも気を使っていただいモノです

匿名
匿名
3 ヶ月 前

ワノ国関係者のキャラデザは本当にひどいですよね…美男美女以外は分かりやすくキショい奇形しか登場しなくなって(しかもワンパターンでみんな同じ造作)読むのがかなり辛かったです。
2年前は章ボスは全員格好良かったしその他もバギーやMr.3、アイスバーグなど味があって魅力的なキャラがたくさん出てきたのに…
まあルッキストと言われてしまえばそれまでですが、少年向けファンタジー漫画の読者で奇形ブサと奇形ブサのバトルが見たい人間なんているんですかね正直…

izm
izm
3 ヶ月 前

ツッコミどころだらけのまとめありがとうございました。
見てるだけで苦行なものをまとめる作業はもはや拷問であったとは思います。

尾田さんの中ではこれがかっこいいんだろうなというのが伝わってきて、感性が連載時から変わっているのに本人的には変わってることに気づかず、さらに客観的に見れないことで昔と変わってないと思い込んでいそうです。

>果たして心を失った人間に「感情」を演じることなどできるのか、ぜひプロの役者さん達に聞いてみたいものです。

上記について、多分尾田さんは知らないと思いますが、人類学者のグレゴリー氏が提唱したメタコミュニケーションにより一応可能とは言われてます。
向けられたメッセージ、言葉の裏を読み適切な感情を選択して言葉やメッセージに乗せて回答することで統合失調症、他者への共感性が低い人でもいわゆる擬態ができるみたいな技術?ですね。
精神がおかしくなったとしても他者への共感、社会性を理解させて復帰を促せるみたいな感じにも使えるようです。
※専門ではないのでザックリなのはご容赦を

一応尾田さんの擁護をしておきますw

Last edited 3 ヶ月 前 by izm
匿名
匿名
3 ヶ月 前

「表面では一本筋の通った気高き男の中の男風なのに実際の言動は全く筋が通っていない破綻人間だらけ」という描写だけは一貫していますね笑
「侍」という上記のイメージが一般的に強い存在でこれをやってしまったのも気持ち悪さを際立たせています。
こういうのも(人間臭さ、男臭さであって)良いというのがどこかにあるんでしょうか。
これが悪い意味で呪いのテーマのようにワンピースにのし掛かっていると感じます。どこ見てもそんな人しかいないという…。
混乱して整理しきれていないことではたしてここまでになるのか、理解できません。
特に20年後の下りを整理してくださりありがとうございました。
単純に筋が通らないものを乱雑さ複雑さで覆い隠しているという図式がわかりやすいです。

匿名
匿名
3 ヶ月 前

更新ありがとうございます。10万字に迫る苦行本当にお疲れさまでした!!(笑)

一貫しているのは会話になってない会話、過程の省略、キャラのチグハグな言動と強引な展開などですかね。もう新世界編の変な構成になってから何年経つんだろう…と絶望的な改善の無さにため息しか出ません。

確かに赤鞘の20年ジャンプは戦闘力的に何の成長もなく、その間民衆には圧政に苦しんでもらう形にしかならないのが残念すぎます。
結果的にその20年の間にSMILE被害や敵の強化がなされ、ルフィ達がいなければ喚き散らして泣きながら負けたんだろうなと容易に想像できます(ほんと侍と忍の癖にすぐ泣いてますよね)。
放置したことで侍たちの士気は削がれ、ウィルスに苦しんだりストレスで顔が変わったりして、マジでカイドウ戦うまではほぼ20年間の尻拭いしかしてないんですよね。こんな事なら白ひげとロジャーに協力を仰ぐべきでした。なぜか二人ともおでんの祖国に興味が無く、全く実状に踏み込んでこなかった。アンタら大事な船員で兄弟じゃないのかよ…。
モモも日和もすぐ心折れるし、全てルフィ達や最悪の世代のおかげの勝利で、新生ワノ国の先行きが心配です。
あとヤマトやナンバーズ、御庭番とか人気と時間稼ぎ要員も全然魅力無いんですよね。
最悪の長編1位だと思います。エッグヘッドがこれを上回る可能性も大いにありますが…。

匿名
匿名
3 ヶ月 前

流石に千里に関しては、「千里の馬」とか「一望千里」とかと同様、遠方を示す比喩に過ぎないのではないでしょうか?広辞苑にも具体的な長さではなく「非常に遠い距離」と載ってますしね。
または、「ワノ国の矢文」という文言から、1回の矢文ではなく城から城へネットワークのように伝達するシステムなのかもしれません。ここはただの想像ですが、それこそ「悪事千里を走る」という諺における噂の広がり方のような可能性もなくはないかなと。

もう少し言うと、日本で言う1里が3.9 kmと定められたのは明治以降で、ワノ国モチーフの江戸時代以前では長さが統一されておりませんでした。中国の1里を採用していたケースも多く、この場合は400〜600 mくらいだったそうです(なお現在の中国でも1里=500 mです。つまり8000 kmほどあった万里の長城は、誇張や比喩ではなく本当に1万里以上の長さです)。
もしそうだとすると、千里はおよそ500 km前後で、まぁこれでも途方も無い距離ではありますが、少なくとも日本縦断以上という荒唐無稽さは薄れますね。某少年探偵の映画で100km程の距離から狙撃した例もありますし…(真空やら何やらの条件は異なりますが)。

匿名
匿名
3 ヶ月 前

「6歳」で遊郭で金を使って遊んでて、「15歳」で夜な夜な都の女達をさらってハーレム作ってたって設定あるんですから、トキとのやり取りを「女の心の機微に疎い」「いじらしい態度が理解できない」としか受け取れない描写にすべきじゃなかったですよね……おでんは自分のハーレムの住人から愛や恋を言葉にして送られるどころかまともに会話したことすらなかったとでも言うのか?ってなっちゃう
これが『おでんのほうが先に惚れてて、おでんは女に惚れられたことはあっても惚れたことは一度もなかった』みたいな感じで、トキの言動を深く洞察する余裕がないとかならまだわかるのですが、どう見てもこのときのおでんは平静そのものという
スキヤキに語られたおでんの半生は本当に「説明だけされた背景」って感じで、実際のおでんというキャラクターの人生や経験値になんの蓄積もされてないんだろうなって感じがしました

匿名
匿名
3 ヶ月 前

最新話まで読んでココで批判してる人いるけど読むのやめろよ。なんで読み続けるのかわかんないんだけど。つまんないのに読み続けるのってつらくないん?

匿名
匿名
3 ヶ月 前

たまに思うが、会話として成立していないやり取り、アニメではどうなってるんだろ。

流石に制作陣や声優もそのまま表現するのは『最低限の国語力を持った日本人』なら苦痛だろう。
やはり、逐一校正して真っ当な日本語に修正するのかな。

匿名
匿名
3 ヶ月 前

おでんの過去とは直接関係ないですけど、ヤマトとエースの会話とかひどいもんでしたね 
ルフィの夢を聞いておでんの手記を読んでたヤマトは「ロジャーの夢と同じだ」と勘づくも「『偉大な男』の夢と同じ」となぜか濁した言葉で語る 
エースはロジャーと言われてないので素直に受取り「偉大な男か……悪くねェな!」と喜ぶ
ここ、ヤマトからすればロジャーと断言しないのは不自然すぎでは?「キミの弟はあの海賊王と同じなんだよ!」って言う方が伝わりやすい上にセンセーショナルな話題のタネになるし、エースが親の巨大さに縛られることを嫌う感じは出しつつも、彼の父がロジャーその人だということまではさすがに話してないっぽいからヤマトが気を遣ったって解釈も変ですよね
作者の意図によってキャラクターの言動がすっげえ不自然にされてる……と感じたシーンでした

匿名
匿名
3 ヶ月 前

第970話 “おでんvsカイドウ”のリンク先の記事にあるカイドウと侍の会話(説明台詞)シーンですが、ワンピースでも一二を争う嫌いなコマです。

あの距離で会話出来るはずがないんですよねぇ(あの距離でデカイカイドウの声はともかく侍の声がカイドウに聞こえるはずがナイ)

尾田先生は遠近感が狂っているとしか思えません

漫画の中のキャラクターの身長がメチャクチャなのもそれが原因でしょう

演出でキャラクターを大きく見せることを多様した結果、画面の中の遠近感が無茶苦茶になった

最初にワンピースをアニメ化するにあたり、「まともな絵師」が、これではキャラクターの身長の整合性がとれないとなり、原作が「いや、それははじめからその身長ですけどそれが何か(メガネクイッ)」とし、そのメチャクチャな身長の方に後から設定を合わせたのでしょう

尾田先生の絵ですが、いつもコマで切れている部分を想定して書かれていません
それが身長がメチャクチャになった原因です

アマチュアの絵描きがすることですが、尾田先生は未だにこのテのミスを続けています

モチモチの人がルフィに負けて倒れた時のルフィとの身長差の違和感は異常でした

今ではボニーを抱いたくまのデカさが異常です

この様な原作をアニメ化するアニメーターも大変です
(原作がつまらなくなって来て人気がなくなって来たらアニメのせいにされるしね苦笑)

匿名
匿名
3 ヶ月 前

主君の今際の際にしか真実を喋らない家臣。
感謝と尊敬の言葉、涙と鼻水しか流さない。

おでんは寵愛を受けたメアリースー。こいつをカッコ良く描くため味方も敵も馬鹿になった。

民衆は「すぅぅぅ~~」をはじめ相変わらずのリアクション要員。

この茶番のためにクソどうでもいいコマと台詞がいくつ生まれたのか。

匿名
匿名
4 ヶ月 前

おでんのワノ国帰還以降の更新楽しみにしてたのでめっちゃ嬉しいです。

ワノ国全般は言い出したらキリがないくらいツッコミどころ満載ですが特におでんのカイドウとオロチに対しての行動やセリフが気持ち悪いくらい違和感だらけなのでなべおつさんの指摘がめっちゃ共感できて楽しく見させてもらってます!

おでんのバリバリの実の能力に対しての無力さは当時愕然としてそれまで一緒に旅をしてたロジャーやレイリーの株も下がった気がして作者は何を考えてるんやろ?とめっちゃ思ってました。
それだけになべおつさんが考えたストーリーがめっちゃしっくりきました。

カイドウの小物感もめっちゃ共感できました。笑
いや、お前怒らせたら手に負えないイケイケの海賊じゃなかったの?
何を冷静に戦力の分析なんかして分が悪いとかビビってんの?と思いました。笑
ってか設定上ワノ国の侍とかカイドウからしたらボロブレスや覇王色の覇気で一発やろと思ったのは僕だけじゃないと思います。

この後もバカ殿の自己満行動やカイドウの小物感が引き続きあるのでなべおつさんの更新楽しみにしてます。

匿名
匿名
4 ヶ月 前

「異形を恐るは己の無知ゆえ!!」
って、いい言葉だとは思うけどおでんが言ってもしっくりこないなって
ONE PIECE世界は人によって肉体の強度や純粋な強さが違いすぎるし、暴力も日常茶飯事、ロジャーの攻撃喰らっても無傷のおでんは相手が誰でも怖く無いけど、その辺のモブ(攻撃されたら普通に死ぬ人)からしたら初めて見る二足歩行の喋るイヌ、ネコ、カッパなんか怖いでしょ(だからって磔にして暴行加えるのはアカンが)
こういうセリフはオトヒメ王妃とかクローバー博士みたいなか弱い人が言ってこそ輝くと思うわ

匿名ああ
匿名ああ
4 ヶ月 前

赤鞘九人男は9人中6人が色物キャラって…
そりゃ全員がカッコよければ良いってわけじゃないけどそれにしてもこれは酷い
例えばCP9にフクロウみたいなのが5,6人いたら読者は盛り下がるだろうし人気は少なからず落ちてたと思います
赤鞘に限らず本当にキャラデザは気にしてほしい

匿名
匿名
4 ヶ月 前

天竜人もそうですが、尾田先生はもうステレオタイプな悪役しか描けなくなってるんですかね?
カイドウと共に強者揃いのワの国を抑え付けているヤマタノオロチの能力者という肩書きでどうしてここまで魅力のないキャラになるんでしょうか
ザコっぽいアホヅラで実は奸知に長ける将軍というギャップ狙いなのかと思ったら見た目そのままですからね

ツッコミどころが多すぎてなかなか進まないでしょうけど笑更新をいつも楽しみにしています!

匿名
匿名
4 ヶ月 前

ホントつまんねーなw
これじゃあ、リアルタイムで原作が進行しているのにも関わらず、過去の「デキた」エピソードばかりがリメイクされて取り沙汰されるワケだわ

挙げ句の果てには連載前の読み切りまでアニメ化される始末。

どんだけだよ今のワンピースは笑

匿名
匿名
4 ヶ月 前

つまんないって貧乏人低学歴な貴方の下らない感想でしょw普通に面白いから連載出来てるんですよ。
そもそもたかが漫画に馬鹿みたいに突っ込みすぎw
幼稚で品性の低い人には理解出来ないんでしょうねw

匿名
匿名
4 ヶ月 前

いや、もう何から何まで酷過ぎる・・・
ワノ国関連もそうだが、個人的にはロジャーの「ワンピースか・・・誰が見つけるんだろうな」というセリフ。

なべおつさんのご指摘どおり、これではロジャーが処刑前に言ったセリフと矛盾してしまう。

そもそも「俺たちは・・・早すぎたんだ」の時点で「未発見 or 何かしらの条件が足りない」
つまり「痕跡を発見しただけで財宝自体(の真の姿)は見ていない」って解釈にもとれる。

「探せ!この世のすべてをそこに置いてきた!」は「隠された俺の財宝を探してみろ」じゃなく、「財宝は発見したけど取れなかったから置いてきた(でも隠しはした)」ってコト!?
んだよ、アロンアルファかゴリラテープでギッチギチに固定でもされてたのかよその財宝。

それか「俺たちには早すぎた(だから最後までは分かってない)、代わりにだれか行って真の姿見てきてくれ!」ってか!?

それだとロジャー、あんたガチで全海賊に向かって醜態晒したようなもんだぞ?
オーキド博士のほうがまだマシなレベルだわ。

やっぱ尾田っちスゲーわ。
ウタの設定やくまの回想で完璧な1話に泥塗っただけでなく、1ページ目すらダメにしてたとは。
まさか作者自ら、マンガの世界線を破壊してくるとは思わなかった・・・
これ予想できた当時のファン & 考察者0人説やろ。

・・・ってくらい辟易としました。
もう絶望しかありませんが、最後くらいはきっちり締めてくださいよ尾田先生・・・。

Last edited 4 ヶ月 前 by 匿名
匿名
匿名
4 ヶ月 前

尾田先生が北極南極のネタをはじめとする過去のネタを持って来ようと考える際、当時のシーンを読み返すと思うんですが、当時の素晴らしい出来になんとも思わないんでしょうかね?

匿名
匿名
4 ヶ月 前

17歳で嘘つきの単なる少年だったウソップ
9歳で村の悪ガキなにんじん、ピーマン、たまねぎ
彼らウソップ海賊団があんなに感情的になり解散を宣言するのに
海賊王のロジャーはあんなノリで解散宣言でいいんですかね…いやまあ海賊だからノリが軽いってのはあるとしてもさ
船長が死を悟ってて一年冒険やり直したんですよね
もっといろいろあるだろうよ

匿名
匿名
4 ヶ月 前

>せめて「身内(仲間や家族)に手を出す者をおでんは絶対に許さない」ことがわかるような伝説的な昔話
これは「女たちが奪われたことに怒り立ち上がった女達の恋人達、親、夫達」に対して「女たちに手を出す者を絶対に許さないおでん」が立ち向かった伝説みたいなことなんですかね。
奪った女たちは全員おでんにメロメロで晴れておでんの「身内」になり、元の「恋人、親、夫」ですらもはや彼らを脅かす敵対存在になったという単純な転換が行われているように思えます😅

匿名
匿名
4 ヶ月 前

D周りはよくわからんですよね…
ルフィにせよロジャーにせよ超有名人になってからD隠して意味あります?なんで消えたんだとかなりませんかね…
へんな話ですけど尾田栄一郎が尾田A一郎になったらなんで変えたの?って

だいたい世間も世間ですっかり受け入れてるんだ?ドルトンとかゴールD?なんのこと?ってなってるし…

ならもう初めからルフィにせよロジャーにせよDと書かない、
でもロジャーはべつに気にしない、船員はゴールドの方がお頭のイメージにあってていいですよ!なんて軽口叩く
でもワンピースゲットした今じゃその理由がわかった気がする…という
あるいは自然発生的にせよ政府が流したにせよ言いやすいから語感がお宝のイメージと合うからでゴールDがゴールドに変わったでもいいじゃん…

なんにせよルフィたち一味含めほとんどの作中の人たちが気にしてない
なにか悪さするけど他の人たちも同じかそれ以上のことやらかしてるからDやべぇ!ってのが世界政府の人たちが勝手に慌ててるようにしかみえない…

ETA
ETA
4 ヶ月 前

すごい…私がワノ国読んだ時に感じた違和感が見事に言語化されてる…。
なべおつさんもよほどワノ国に不満が溜まっていたのか記事もルフィVSサンジ、1044話並みに筆が乗ってるように感じます。
当時はまだワンピ信者やってた私でさえおでんの「「ワノ国」の何かが豹変しているのは背を向けていてもわかった−」のシーンは「は?」でした💦

・カイドウとオロチは倒してはいけない
・ロジャーの冒険の詳細を描いてはいけない

この2つ大前提がある状態でパズルのピースを埋めてる状態なので登場人物たちがワンピースの台本読んで行動しているとしか思えないんですよね。
例えばせっかく赤鞘九人男の中にカン十郎というスパイがいるんですから、おでんがトキを置いていく為にワノ国に帰郷した際、
カン十郎に「ワノ国は平和だからトキ様は我々に任せておでん様は安心して旅を続けてくだされ!」みたいな嘘を言わせればいいじゃないですか。
おでんが頼めばロジャーもレイリーもカイドウ軍と戦ってくれたでしょうよ。
仲間の悪口を言われただけで軍隊を滅ぼすぐらい仲間想いなのに仲間の国の現状を見て何も感じず、ポーネグリフの写しだけ持ってそそくさとワノ国出る海賊王なんてありえないでしょ。
ワノ国へ帰る数ページだけで、おでんだけじゃなくロジャーやレイリーの格も下げてるって本当に漫画下手になってしまいたしたよね。尾田先生。

それと
サカヅキ「オヤジ オヤジとゴロツキ共に慕われて…家族まがいの茶番劇で海にのさばり…何十年もの間 海に君臨するも「王」にはなれず…何も得ず…!!」
これもう言い返せないですよね?💦
この過去編見る限りガチで家族ごっこ旅行集団じゃないですか白ひげ海賊団
白ひげを一番貶めたのはティーチでもサカヅキでもなく尾田先生って悲しすぎますよ…。

レモン
レモン
4 ヶ月 前

めちゃくちゃ共感しましたー
特に和の国編の全半がグダグダであんま考えずにアニメ見てた時でさえ「背を向ける〜」の描写は意味不明でした。ロジャー達に映しだけ持ってきてもらったんかな?とか。

あと1つだけ記事で気になるのが「触れてねえ」という描写について、言い回しは確かに変ですが「触れてない」事に注目するのはおかしくないんじゃないかなと思います。何度か食らったことがあるのはいえ攻撃の間にあんなデカい空白ができてたら能力疑うレベルだと思います。

匿名
匿名
4 ヶ月 前

なべおつさん
追記ありがとうございます!

おでんの過去編かなり酷いですよね💦

〝「ワノ国」の何かが豹変しているのは 背を向けていてもわかった──振り返ればもう二度と海へ出られんと感じた〟

この下りの指摘も当時読んでて僕も「ん?ん?ん?」ってなりました笑

振り向いてこのまま海に出たんか?
ポーネグリフの写しをとりにいったのか?
どっちやねん!ってめっちゃ思ってたのでこの指摘してもらってめっちゃ嬉しいです。

この後のカイドウやオロチに対してのおでんの行動も矛盾だらけのイメージなのでなべおつさん視点での追記楽しみにしてます。

尾田くん
尾田くん
4 ヶ月 前

アラバスタの土下座シーンも今の尾田なら

ルフィ一同「えっーーーー!?」
ウソップ「おい!オッサンなにやってんだ!?」
コブラ「国を救われた…!!せめてもの感謝の意だ」
ルフィ「いいってそんなの!それに俺ヒーローになりたいんじゃねぇ!」ドンッ!
コブラ「大物だな…」ニカッ

みたいな気持ち悪いシーンになるんだろうなぁ

匿メイ
匿メイ
4 ヶ月 前

この後の話でマムも言い出すけど「堅気には手を出すな」みたいなことをロジャー海賊団にも言わせていて心底ガッカリした。ルフィらは主人公としてそういうスタンスでもまぁいいにしても、ロジャーらもそういうところ綺麗である必要なくない?今まで散々極悪な海賊として語られてきたし仲間を馬鹿にされたから滅ぼしたっていう軍隊だって堅気だろ。それにあれだけバギーはロジャーを尊敬していたみたいな描写をしたのにスタンスがん無視して小さな町を壊滅させたことにもなるし。
海賊というアウトローが題材なんだからキャラが汚れていたっていいだろ、なんで清廉潔白なキャラにしようとしてんだ。

Last edited 4 ヶ月 前 by 匿メイ
匿名
匿名
4 ヶ月 前

ちょうど読み返してたんですが、山の神ってなんだったの……?
 わざわざ古代ジャヤのカシ神と似た逸話(鎮めなければ国そのものが滅ぶ的なの)を持たせて似た末路(横に真っ二つ)を辿らせたなぁと思って、「ここで山の神を殺したことでおでん延いてはワノ国全体に不幸が訪れるって暗示でもするのかな?」と思ったらまさかの真っ二つになった状態からアホみたいな縫合痕だけで復活。
 それ以降(間違ってたら申し訳ないですが)特になんの情報もなくフェードアウト。山の神親子がおでんに従ってた以上あの巨体なら優秀な戦力になったと思うのですが、まるで忘れられたように登場せず……。ついでに(間違ってたら(ry)現代ワノ国で弁慶になれる狐も正体明かした後に再び出てきた記憶がないんですが……。
 なんのために出たキャラで、なんのために生かしたキャラなのか全くもって理解できませんでした。こんなことなら素直にあの一撃で倒されてた方がその後のおでんと国の末路を占ういい結末だったのでは?

 それと、イノシシがぶった斬られてから復活したのは、調べたら山神側の能力とか生命力でもなんでもなく、「おでんの太刀筋が綺麗すぎてくっついた」とSBSで明言されたとか。斬ったものがくっついて、元通りに蘇生する剣て……そんなレベルの剣術使いって今まで居ましたっけ?ミホークすら軽く超えてね?(そもそも胃から人間出すためにハシゴまでかけてんだから切り口グズグズになるでしょ……縫合も何時間後になんのためにやったんだよって話ですが)
 そんな超高等剣技+ロジャーの技にやや押し負けつつも相殺に持ち込めるレベルの覇気を持ったおでん(しかも体調万全、迷いも皆無)の剣を完封できるジジイのバリバリ……(笑) 現在どころかワノ国編終盤のワンピの常識から見てもありえんですわ。
 「高レベルの覇気と強力なルール効果を持つ悪魔の実の能力って、ぶつかったらどっちが上?」っていう部分は、この辺までは正直明確には定まっていなかった(なんなら「能力>>覇気」のつもりだった)のかなって思いました。
 しかしニカとの最終決戦でのカイドウの発言で「覇気>>>能力」が提言されて、その後の黒ひげ一味vsロー戦の『覇気パワーでシクシクの女病ムリヤリ克服』と描写することで設定改変完了したって印象受けますね。
 まぁこの設定変更が成功だとはとても思えませんですが……。

 長文失礼しました。おでんの過去、モヤッとしてた部分を言語化して頂いてありがとうございます!一番「そういえば確かに」と気付かされたのは実父のスキヤキに長々とおでんの半生を語るシーンですね。言われてみれば本当に意味が分からないですねwwwこの辺りはあまりにも堂々とやってて自力では「……?あれ……?」という小さな違和感しかなかったですw

Last edited 4 ヶ月 前 by 匿名
匿名
匿名
4 ヶ月 前

>おでん自身が行動や背中でその魅力を語るのではなく、(作者が)周囲に持ち上げのセリフを言わせることで強引におでんの魅力を伝えようとしていることがよくわかります。

まさしく今のワンピースそのものであまりに示唆的で笑う。
ストーリーではなく、周囲に持ち上げのキャンペーンやマーケティングをさせることでその魅力を伝えようとする作品になってしまった。

匿名さん
匿名さん
4 ヶ月 前

ちょくちょく過去(初期)のシーンが貼られてるけど
やっぱり絵も当然そうだけど読みやすさが段違いだな
シャンクスとバギーの会話とか何の違和感もなくスラスラ読めたわ

黒田正人
黒田正人
4 ヶ月 前

尾田先生がリスペクトしているキン肉マンという漫画は一時期今のワンピースかそれ以上に迷走してファンから完全に見放された時期がありましたが、反省して元ファンの理解ある編集の意見を取り入れた結果面白さが復活した例があります。
ただ今のワンピースは落ち目とはいえまだまだ売れているので茹でガエルで危機感が無いのではと思います。
なべおつさんにやれという訳ではなくて
可能性としての話ですが不買運動をするのはどうでしょうか。100万部を切れば作品について真面目に考え直してくれるのではと思います。

匿名
匿名
4 ヶ月 前

以下はゲームの話です

おでんのキャラデザですが、第一印象は天外魔境のカブキ団十郎の衣装でした。
一度、カブキ団十郎でググってみられて下さい。

同時15才くらいだった尾田先生が天外魔境をプレイしていたのか、していない、もしくは全く知らない にしろ、いずれにしても世には30年程前に発表されたものです

なので評価には値しません。

次に、7武海はロマンシングサガの7英雄に影響を受け作られたそうです

そうならば、アシュラとくればsagaのアシュラをイメージしますが、ワンピースのそれはそのかっこよさのカケラもないいわゆる不細工キャラでした

ワの国編は、総じて日本の文化をバカにした様なキャラだと以前ブログ主は書かれていたと思いますが、なんだかそんな気持ちです

無名の漫画だった鬼滅の刃が、この日本で同じ和風のお話であそこまで盛り上がったのに、元々ネームバリューのあるワンピースがワの国編をやり始めた途端にあそこまで盛り下がったのは残念でなりません。

匿名1
匿名1
4 ヶ月 前

光月家の一子相伝の暗号について

・何らかの方法でモモの助と日和には伝わっていた、もしくはスキヤキに教えて貰う予定
・ヤマトの拾ったおでんの日誌に書いてあり、侍達に字を習った時に教えて貰った(直近っぽい感じだったので)
・実は一子相伝ではなく大昔にワノ国に伝えた人物もしくはおでんの先祖がどこかの島で入手した物だった為、エルバフかラフテルかカライ・バリ島か名前忘れたけど黒ひげの本拠地もしくはそれ以外の島で同じ暗号の入手が可能であり、解読法は原住民が教えてくれる
・大穴でベガパンクが知ってる。それか五老星イベントでいずれかのジジイが親切に説明してくれる

ざっと可能性を考えてみましたが、後付けし放題なので何でもアリですね

苺大福
苺大福
4 ヶ月 前

長文で失礼します。

①「伏線」に関しては、消化不良を起こしすぎて気分が悪いくらいでした(私がワノ国編を読み返したくない理由のひとつです)。「ロジャーがラフテルで笑った理由」などは目をつぶるとしても、重要そうだった「トキの呪文」も未解決のままですね。あるいは、「処刑現場で、毒矢で失明した者がいた」という程度のナレーションも、考察勢には引っかからなかったようですが、私の場合は気になってしまいます。限られたコマ数の中で、わざわざ入れ込んできたわけですから。

②ご指摘のように、セリフやリアクションによる「おでん礼讃」が甚だしかったわけですが、設定にも無理があったように思います。所詮は「一大名」に過ぎないのに「おでん>康イエ」のような印象でしたし、天ぷらさんたちは別の回想編でちょろっと扱われた程度でした(ビジュアルやネーミングは好きだったばかりに残念)。ワノ国の「表の顔と裏の顔」という関係であるはずのヤクザ親分も、おでんより見劣りしていました。

③ワノ国は、カイドウ・オロチに蹂躙された土地だから仕方ないかもしれませんが、「国全体の風景」が描かれなかったように感じます。つまり、更地の上に「花の都」や「採掘場」がポツポツ乗っかっているだけのイメージ。いや「干上がった土地」だとしても、「ユバ」や「エルマル」にはそれだけの説得力がありましたし、その間に広がる「砂漠」も、アラバスタを構成する重要な風景になっていました。そもそも、壊された町々を残しておくとか、汚染された見苦しい町並みにしてしまうという手もあったのではないかと思います。

匿名です
匿名です
4 ヶ月 前

たった数コマですが、過去のコブラ王の威厳や風格がしっかり伝わるシーンや子供の頃のシャンクスとバギーの会話の内容が本当に素晴らしいと改めて思いますね。尾田先生はおでんを格好良く描きたかったのだと思いますが、個人的にはあまり格好良いとは思えないという感想です。周囲のキャラクターの不自然なアゲ方が白々しく、上滑りしている印象です。もう格好良くて魅力的なキャラクターを描けなくなっているのでしょうかね···。残念でなりません。

Last edited 4 ヶ月 前 by 匿名です
匿名
匿名
4 ヶ月 前

おでんはメアリー・スー感が強くて受けつけん
もはやイチから魅力のある新キャラを書けなくなってるからって、ロジャーや白ひげみたいな既存の大物キャラに褒めたり認めたりさせることで強引に読者にもおでんを受け入れるように迫ってる感じがキツい
作者のお気に入りなのだけは伝わってくるけど

匿名
匿名
4 ヶ月 前

昔はこうだったという対比例として出される過去の名場面が眩しすぎて泣けてきます
真っ暗闇の洞窟で突然光が差したみたいに光り輝いています

匿名
匿名
4 ヶ月 前

イゾウのくだりは本当に書かれている通りだと思います!!義理堅い武士の面汚しですよ。
彼はおでんを止められないばかりか、海外の誰とも知らぬ賊に引き摺られる様を傍観する事しか出来なかった。
それなら、なべおつさんの言うように潔く切腹しようとするべきでした。そのうえで、
「先に子分に逝かれたら、親分はどうなる」
など親と子に絡めたセリフを白ひげに言わせるとか、そういうカリスマにイゾウが触発されるシーンみたいなものがあった方が絶対良かった。
仕えるべき主君おでんと、仕えたい主君である白ひげの間で葛藤するイゾウを描けば
「元々上に立つなんて柄じゃねェ、だから海へ出たんだ。迷惑かけたな」
とおでんに言わせることも出来た。こうすれば、白ひげが嫌というほど経験したロックス一味のような『上下関係を嫌う根っからの大物』感も出せたはずです。イゾウも後腐れなく(違和感なく)残れた。
伏線やらキャラの描き方が上手いだの言われてますが、はっきり言って新世界以降は全くそんなことありません。くまの過去編もそうです。それっぽいこと言わせて強引に辻褄を合わせてばかりで、あとは大多数の好意的な解釈をする読者に委ねています。他所の掲示板などでこのキャラは~とか妄想で補った記事を見るたびにムカつきます。そのキャラらしい台詞なんて誰も吐いてないし一貫性が無いのにナゼ…?
これを普通に読めてる人、褒め称える人は人物が動いてれば何でも良いんでしょうか。
人間らしくないやり取りを見た読者が、何の疑問を持たずあれこれ好意的に補完してるのが許せません。こんな読者頼りの漫画が世界一とかあらゆる作品に失礼ですよ。

長文失礼しました!!

匿名
匿名
4 ヶ月 前

多忙でセリフのブラッシュアップが出来ていない
出来る人が側にいない

匿名
匿名
4 ヶ月 前

昔書かれた子供シャンクスが魅力的すぎる

尾田教信者
尾田教信者
4 ヶ月 前

>白ひげっていちいち船に乗せる時や仲間に誘う時に、「息子よ」とか「弟よ」とか、家族ごっこの配役を決めてるんですかね…笑

想像したら面白いですね
なんでおでんが弟になったかはそう考えると辻褄があいますね
それともおでんが弟たるエピソードってありましたっけ?
読み返すのもめんどくさいので誰か教えてください

匿名
匿名
5 ヶ月 前

おでん だとか、 スキヤキ だとかいうキャラクターの名前の時点でもう無理です

オロチ の名前は受け付けますが、キャラの扱いが雑過ぎました。
4皇には連ならないが、対等くらいには強いキャラであり、それを桃のすけ率いる土地の者が全員で倒し、カイドウはルフィが倒す
この方がきれいに話がまとまったと思いますが、残念です。

匿名
匿名
5 ヶ月 前

尾田先生は“ハードボイルド”と“自由”の意味を履き違えてるフシがありますよね。
セニョールピンクとかニカとか最近の漫画表現とか…

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