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【ワンピース】「ワノ国編」中盤がつまらない理由

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「ワノ国編」で一番退屈なのが、序盤から中盤にかけてでしょう。

特に鬼ヶ島上陸から天上決戦までは、せっかくの討ち入りもその後の戦闘も、楽しめる要素が一つもなく、延々とくだらないギャグ描写や退屈な茶番展開が続くため、まるで記憶に残らない内容となっています。

  • 第974話 “いざ、鬼ヶ島!!”
  • 第975話 “錦えもんの一計”
  • 第976話 “お控えなすって!!!”
  • 第977話 “宴はやめだ!!!”
  • 第978話 “飛び六胞登場”
  • 第979話 “家族問題”
  • 第980話 “戦う音楽(ミュージック)”
  • 第981話 “参戦”
  • 第982話 “無礼者 meets 無礼者”
  • 第983話 “雷鳴”
  • 第984話 “僕の聖書(バイブル)”
  • 第985話 “新鬼ヶ島計画”
  • 第986話 “拙者の名前”
  • 第987話 “忠臣錦”
  • 第988話 “待たせたな”
  • 第989話 “負ける気がしねえ”
  • 第990話 “孤軍”
  • 第991話 “死なせてくれ!!!”
  • 第992話 “残党”
  • 第993話 “ワノ国の夢”
  • 第994話 “またの名はヤマト”
  • 第995話 “くの一の誓い”
  • 第996話 “最強がいる島”
  • 第997話 “焔(ほむら)”
  • 第998話 “古代種”
  • 第999話 “君がため醸みし待酒(かみしまちざけ)”

↑この話数の内、私の中では半分近くが「要らない話」でした。

というか、サブタイトルにするほどではないトピックを無駄に広げることで、雑音が増え、テンポが悪化し、本筋を追いづらくなって、盛り上がりに欠ける結果となっています。

不要なシーンや描写をカットするだけで、もっとわかりやすくて中身の詰まった(読み応えのある)濃いエピソードになっただろうに、もったいないとしか言いようがない。

本来、編集者がそうした指摘をすることで、無駄が削ぎ落とされ、読者が読みやすくなり、密度が増して読み応えや面白さも増していくわけですが、「ワノ国編」など、編集者が全く機能していなかったことが目に見えてわかるレベルで、大量の無駄が残った状態で、世に出されてしまっています。

ここでは、ひとまず鬼ヶ島上陸〜天上決戦前までの「中盤」について、つまらない理由をまとめていきます。

目次

鬼ヶ島上陸までの展開が無意味

まずは、鬼ヶ島上陸前までに描いてきたことが、何も意味をなしておらず、それゆえ、鬼ヶ島上陸に際して一切の高揚感が得られていないことがつまらなさの根本原因となっている件について、まとめておきます。

「カイドウを討つために仲間を集め、”火祭りの日”に鬼ヶ島へ討ち入りする」、という点だけ見ればワクワクできる内容のはずなのに、そこに至るまでの展開に穴が多すぎてまるで説得力がないため、「ようやく準備が整った、いよいよだ!!」というよりも、「ようやく無駄な時間潰しが終わった…ここから面白くなるのか…?」というのが当時の正直な感想でした。

なぜ「無駄な時間潰し」と感じるのか、主な理由は以下の3つです。

  1. ワノ国で「仲間集め」した意味なし
  2. オロチの「臆病者」描写に意味なし。
  3. 「20年後」に飛んできた意味なし。

これら3つが無意味ということは、すなわち、鬼ヶ島上陸までに描いてきた909話「切腹」〜973話「光月の一族」まで、ほぼ全てが無意味であった(少なくとも討ち入りの準備としては何の意味ももたらしていない)ということになります。

だから「いよいよ鬼ヶ島上陸」となっても、まるでワクワクできないのです。

詳細はこれまでの記事で説明してきているので、そちらを参考にしていただければと思いますが、以下、簡潔にまとめておきます。

①ワノ国で「仲間集め」した意味なし

「兵の数では敵わないから、敵にバレないように奇襲をかける」という作戦なのに、なぜか仲間集めに時間をかけてバレるリスクを負い、実際に一度バレて作戦がオジャンになりながら、焼き石に水でしかない人数の仲間集めをするという無意味さに加え、その仲間達が、到底戦力になるとは思えないような、魅力ゼロの雑魚モブ侍ばかりというのが、ワノ国編前半で描かれたことです。

最初から全面戦争のつもりで、ルフィの強さを頼り、ルフィの覇王色で倒す雑魚兵の数を計算に入れたり、お玉の能力を使って敵兵を味方にすることまで作戦に入れたりして、きちんと兵力差を埋める前提で戦略を立て、仲間集めをするような描き方であればまだ理解できましたが、3万の兵力に対して5,000人を目標に仲間集めをすることに、何の意味があったのかと思ってしまいます。

まるで理にかなってない明らかなる愚策に、誰一人疑問を呈することなく、言われるがままに従い、話が進んでいくため、この時点で、物語の筋が破綻していると言えます。

錦えもんの中では、集めた4,000〜5,000人は、具体的にどのような働きをして、どのような役割を果たす想定だったのでしょうか。なぜ4,000〜5,000もの兵が必要で、逆にこれが集められないと、作戦上、何が問題となって、どの部分に支障をきたすことになったのでしょうか。

特に役割は考えてないけど、とりあえず討ち入り時にカッコがつくようにそれなりの人数を集めておこう、くらいの考えだったんですかね。

クソッタレすぎません?

あるいは、4,000〜5,000人の侍達は、奇襲にあたり、敵の注意を背けるための囮役であり、錦えもんの中ではただの捨て駒と考えていたのでしょうか。

奇襲組が討ち入りを成功させるまでに、カイドウ軍の注意を引いて時間稼ぎをしてくれればよく、それさえできればお役御免で、その後は圧倒的兵力差により制圧されても問題なし、という考えだったのでしょうか。

自分達は「20年間無成長」という圧倒的ハンディキャップを負った戦いゆえ、100%敗北することが決定している作戦なのに?

そもそもトキトキの能力によって、相手から「亡霊」と思われていて、生存自体が不明瞭な状態、という圧倒的アドバンテージがある(と思っていた)にもかかわらず、あえて大軍を引き連れて正面から侵入していく作戦自体が愚策でしかありません。

仮に、最初は相手の一部戦力との戦いから始まったとしても、味方が善戦するほど、相手軍は人数を追加してくるわけで、結果として「全面戦争」に寄っていき、大将を倒さない限りは、5,000vs3万の構図のまま戦が続くことなど、考えるまでもなくわかることです。

もっと言えば、大将を倒したとて、相手が全面降伏してくれなければ全面戦争は続くわけで、これだけの兵力差があるのに、カイドウが破れただけでカイドウ軍が全面降伏することなど考えられませんから、結局、幹部もろとも全員倒し切らないと戦争は終わらないわけです。

一方で、味方が弱くてあっさりやられてしまえば、ただ討ち入りがバレてカイドウに警戒されると共に、3万人の大軍が奇襲組に襲いにかかってくる結果となるため、作戦の失敗確率が増すだけなのだから、やはり意味がありません。

それを5,000人の兵で足りると考える意味がわからない。お前、20年前、兵力差で負けたことを覚えてないんか?

5,000人の大軍で討ち入りしてる時点で、全面戦争を吹っかけていることと何ら変わらず、こちらが「全面戦争のつもりではない」と言ったところで、何の意味ももちません。

実際、ルフィは速攻で「全面戦争だ」と言い切りケンカを売っているわけですから、錦えもんの作戦など、元からあってないようなものなのです。

その上、絶対に埋まらない圧倒的な人数差については、「全面戦争ではなく奇襲作戦だから」という理由(言い訳)で正当化して目を背けながら、肝心の奇襲作戦についてはローに作戦を立ててもらうという、ありえないほどの無能参謀っぷりを披露しています。

クソが笑

何が「錦えもんは頭の切れる男」やねん。

出典:ONE PIECE 932話/尾田栄一郎 集英社

要するに、ワノ国前半で描かれた「仲間集め」による5,000人の特攻部隊は、奇襲作戦の成功確率を上げることに一切寄与してないどころか、むしろ失敗リスクを高めることにしかなっていない愚策であり(実際何度も失敗しており)、主人公補正によってのみ「なんとかなった」だけの茶番でしかないということです。

2週間かけて集めた侍達、一体何の役に立ったんでしょうか。

物語上、どこに必要と言える活躍の場があったのでしょうか。

そんなことに2週間もかけ、話数で言えば50話もかけている。

さらに言えば、「赤鞘九人男」も、当初は強力な味方かつ、共におでんの思いを果たすべき同志ゆえ、絶対に集めなければならない存在とされていたものの、登場したのが「アシュラ童子」と「河松」という、侍にさえ見えない魅力皆無の単なる雑魚モブキャラでしかなかったため、赤鞘を「集めなければならない」ことにさえ説得力がありません。

せめて「赤鞘九人男」だけでも圧倒的に強者感が感じられる侍集団で、そいつらを集めることにワクワクできるだけの魅力があれば、仲間集めも盛り上がり、討ち入り準備の説得力も増したことでしょうが、何の魅力もない奇形モンスター2匹を捕まえたところで、何の盛り上がりにも寄与していません。

仮にルフィが“東の海”で仲間集めをする際に、1人目が顔デカ二等身忍者で、2人目がピンクデブ棟梁で、3人目がカッパだったらどう思うよ、って話です。全く盛り上がることなく、早々に打ち切られて連載終了していたことでしょう。

魅力のない仲間を集めるストーリーなど、描く必要がないのです。

もし、「内通者のせいで作戦がバレていたことが判明するシーン」と「大軍を率いて討ち入りをするシーン」を描きたいのであれば、以下のような展開にした方が、よほど筋が通って納得感が得られたのではないでしょうか。

  • 赤鞘を魅力的なキャラにした上で、そいつらを集めて(ルフィ・ローの協力を得ながら)少数精鋭の奇襲によりカイドウの首を取る作戦を立てる。(錦えもんらは、20年も放置されて圧政に耐えさせられた侍達に、命懸けの戦への協力を仰ぐのは都合がよすぎると考え、自分達だけで始末をつけるつもりだった)
  • しかし内通者の存在により作戦がバレてしまったため、奇襲を成功させるには、カイドウ軍の注意を逸らす囮役が必要となり、国中の侍達を(敵軍に気づかれずに)仲間に引き込むことが必須となる。
  • 侍達は20年間、トキの予言を信じ、討ち入りの日を待っていたため、自ら志願して囮役を買って出る。

このようにして”火祭りの日”に無事兵力が集結し、「いざ、鬼ヶ島!!」となっていれば、侍達の覚悟や命を賭けた討ち入りであることが明確に伝わり、より鬼ヶ島上陸に向けた展開に説得力が出て、高揚感が増したはずです。

この辺りは、「どのように描けば良かったか」の記事で掘り下げようと思います。

②オロチの「臆病者」描写に意味なし

一方のオロチも、カン十郎から定期的に情報を受け取り、錦えもんや赤鞘の生存をはじめ、作戦まで把握していたというのに、なぜか「赤鞘の亡霊に怯え、周囲から笑い物にされるバカ殿」として描かれており、これも何の意味ももたらしていません。

錦えもんらの出国時を目撃している上、ドレスローザでは(カイドウと繋がっていた)ドフラミンゴがその存在を確認して指名手配までしていて、「信頼に足る男」であるカン十郎から何度も報告を受けている時点で、錦えもんらの生存やルフィ達と行動を共にしていること、仲間集めをして討ち入りを画策していることなど確実なわけで、「亡霊かもしれない」「ルフィ達とは無関係である」と考える理由がありません。

であれば、それを部下達に説明し、真実であることを理解させた上で、厳戒態勢を敷いて錦えもんらの上陸を警戒し、見つけ次第排除していればよかったのではないでしょうか。

「おれが聞きてェのは気休めじゃねェ!! 侍共を殺した報告だ…!!」のようにビビるほど恐れていたのであれば尚更です。

出典:ONE PIECE 982話/尾田栄一郎 集英社

スパイのおかげで、赤鞘の生存も作戦も把握していて、バックにはカイドウがいるから恐るるに足らず、奇襲を仕掛けてきたところを返り討ちにするために、あえて気づかないフリをして相手を泳がせていた、ということならまだ理解できましたが、途中で反逆の意志を持った侍達を捕らえて作戦を破綻させようとしているのですから、そのような描かれ方になっていません。

敵方の行動が全く理にかなっておらず、あまりにも主人公側に都合のいい(というか作者が描きたいシーンを描くためだけに都合のいい)動きしかしていないため、ストーリーの筋がブレブレで緊迫感がまるでなく、いざ討ち入りとなっても、まるで気持ちが乗らないわけです。

③20年後に飛んだ意味なし

20年後に飛ばないと生き延びられないほど切羽詰まった状況でもなかったのに、わざわざ20年後にワープしたことで、錦えもん達は「20年間無成長」という圧倒的ハンディキャップを負った上で、カイドウに挑むことになりました。

これはすなわち、「戦う前から勝てる道理など一切ないことがわかっている」ということです。

にも関わらず、それをサポートする麦わらの一味とハートの海賊団。

同盟を組んだとはいえ、ルフィは自分のペースで行動して引っ掻き回すタイプだというのに、なぜか素直に錦えもんの愚策に従い、茶番演出の引き立て役に回ってしまうのです。

四皇は全部自分が倒すとか、カイドウの首はおれがもらうとか言ってたくせに、錦えもんらの討ち入りのサポート役に回るというのは、カイドウの首を赤鞘に譲ったということでしょうか?

それとも、どうせあいつらじゃ勝てなくてやられることはわかりきってるから、首を取られる心配などしておらず、命懸けで少しでもカイドウを弱らせてもらって、最後の美味しいところだけもらえればいいやと思って譲ったのでしょうか?

クソッタレすぎんだろ笑

錦えもん等が、「ただ主君のために戦って散れれば本望ゆえ、負けるのはわかっているが討ち入りを任せてもらいたい」とルフィに頼み込み、その覚悟の強さを受けて討ち入りを任せたということであればまだわかりますが、今の描き方では、錦えもん等は自分達の力でカイドウを倒せると思い込んでる一方、ルフィはどうせ勝てないと思っていることになるため、どちら視点で見てもあり得ない、クソ展開にしかなってないんですよね。

錦えもん等がカイドウの首を取ってしまうかもしれないとルフィが本気で思ってたら、討ち入りを任せるはずがありませんから。

上記3点が、鬼ヶ島上陸前までに描かれてきた筋なわけですが、全ての要素に矛盾やツッコミどころがあり、土台から破綻しているため、いよいよ討ち入りだ、という高揚感がまるで得られてないところに、ワノ国編中盤をつまらなくしている理由の根本原因があります。

カン十郎の伏線も中途半端

内通者がカン十郎だったことが明かされたシーンについては、それまでに仕込まれていた伏線と合わせて、きちんと驚き、評価している方もいるかもしれません。

しかし私は、その伏線も、「初めからスパイであったこと」の伏線として弱いことに加え、ストーリーの筋として、カン十郎がスパイだったと言われても、何の面白みも盛り上がりもないため、「へーそう」以上の感想を持ちませんでした。

たとえば、絵を描く時は利き腕の逆でわざと下手に描いていた(本当の利き腕は逆で、絵はとてつもなく達者だった)という設定は、別に味方側の裏設定として明かすことも可能なので、スパイだったことの裏付けとなる伏線とは言えません。

身分がバレないよう、モモの助を錦えもんの息子として欺くくらい、周囲を信用せずに正体を隠していたのですから、カン十郎に限らず、自分の手の内を見せずに隠しておく判断など普通にあり得ることでしょう。もっと言えば、両利きの人や、やることによって利き腕が異なる人などいくらでもいるので、絵を描くときだけ左手であったとしても特段不思議ではなく、回収されなくても何ら問題ない伏線とも言えます。

また、カン十郎が初登場時に食べていたレタスの花言葉が「冷たい人」「冷淡な人」であるとか、「夕立ち」という異名について、「夕方とは朝でも夜でもない時間帯で(光も月もないから)光月の人間ではないことが示唆されている」と解釈することなども、ほぼこじつけのような根拠であり、決定打とはなりません。

好物の花言葉を「伏線」とするのであれば、錦えもんの好物である「大根」の「適応力」「潔癖」や、雷ぞうの「ごぼう(巻き)」の「私に触らないで」「しつこくせがむ」「用心」「いじめないで」あたりも、十分、黒炭側の人間としての伏線に利用できるでしょう。

実際、もし錦えもんや雷ぞうがスパイだった場合は、上記を「伏線」とこじつけて、カン十郎の要素はミスリードだったんだ(尾田先生ヤベェ)と絶賛するわけですから、どちらに転ぼうとも成立させられる程度の、弱い伏線にしかなっていません。

伏線とは、「最初から明確な意図を持って、読者にバレないように仕込んでおくもの」であり、どのように使うか意図が定まっていない(確定させていない)設定を仕込んでおいたものを、後から意味付けして伏線だったことにするやり方では、伏線回収のインパクトが薄れてしまいます。

「新世界編」以降のワンピースは、基本的にこのパターンの伏線回収ばかりなので、前半の海の頃のような衝撃や感動が得られないんですよね。

ビブルカードがないと行き着けないゾウにジャックが現れた理由も、カン十郎が情報を流してたことになっていますが、ジャックの最初の上陸はカン十郎達より前なのですから、カン十郎のビブルカードを辿って上陸したという説明はできず、なぜカイドウ軍は「ゾウの居場所」がわかったのかの説明になっていません。

20年前まではイヌとネコ(ミンク族)がワノ国にいて、その後(オロチ支配下のワノ国を出て)ゾウに帰っているのですから、ミンク族の中にスパイがいたことにだってできますし、オロチ側は20年後に錦えもんらの生存と出国を目撃しているのですから、それを追ってゾウの居場所を突き止めていたことにもできます。

出典:ONE PIECE 920話/尾田栄一郎 集英社

そのためゾウにジャックが来られた理由についても、カン十郎がスパイだったことの裏付けとして弱く、決定打とはなりません。

このように、カン十郎のことを最初からスパイとして描いていたものとして受け取るには、仕込んでいた伏線が曖昧かつ中途半端で、穴も多いため、尾田先生の中で、最初からカン十郎をスパイとして決めた上で、数々の伏線を仕込みつつ登場させたキャラだったとは限らず、いくつかの裏設定や小ネタを(カン十郎に限らず)色々と仕込んでおきながら、最終的にスパイ役を決める際に、それらの裏設定を結びつけただけ、という可能性が残ってしまうわけです。(そもそもスパイ役を用意すること自体、当初の構想になかった可能性もあります)

だから綺麗な伏線回収とならず、いまいち高揚感が得られない。

最初からスパイと確定していたのなら、尾田先生ならもっと上手く伏線を仕込んでいただろう、と思ってしまいます。(この点は、情報を整理しきれていないため、改めて「最初からカン十郎はスパイ役として登場したのかどうか」、そうでない場合は、「どの辺りでカン十郎をスパイ役に確定させたのか」について、考察してみようと思います)

尚、当時から、ジャックがゾウにたどり着けた点を挙げて、カン十郎が内通者なのでは、と予想していた読者も多かったようですが、一方で、ドレスローザでルフィがドフラミンゴに負けていたら鳥カゴによって死んでいたであろうこと(カイドウ・ドフラミンゴ側とは思えない立ち居振る舞いだったこと)や、家臣達と共に「釜茹での刑」を受けており、自分も死んでておかしくなかったことなどから、その線はあり得ないと判断していた読者もいたようです。

この点をクリアする理由づけが、「完璧に光月の家臣を演じていただけで、死ぬことまでも役に含まれていたというのは、あまりにも強引な回収の仕方でしょう。

こんな都合のいい設定で押し通すのであれば、伏線などあろうとなかろうと、どうとでも辻褄を合わせられてしまいます。

一応、「大衆演劇の一座に生まれ」「舞台上で両親を失い」「舞台での生き方しか知らぬ男」「完全に心を失い 何者かを演じる事で生き長らえていた」という最低限の理由付けはなされており、ビジュアル的にも筋は通っているものの、これも後から明かされた事実であることに加え、「舞台役者」という設定自体は、味方側として活かすことも可能なため、やはり決定打に欠けており、タネ明かしのタイミングでこんな何でもありの設定をぶちこまれても、綺麗な伏線回収にはなりません。

「内通者ならあの場面であんな表情や発言を、するはずがない」というツッコミには、すべて「完璧な演技だったから」で片付けられ、「自分が死ぬかもしれない状況で演技し続けられるはずがない」というツッコミには、「死ぬことも含めて役を演じるくらいのイカレ具合だった」で片付いてしまう。

大衆演劇の一座に生まれたから(子供の時から)「完璧な演技」が可能で、「死ぬことも含めてその役を(大人役も含めて)完遂できる」というのは、あまりにも論理が飛躍しているように思います。

果たして、心を失った人間に「感情」を演じることなどできるのでしょうか。子供の頃に心を失った人間が、大人になって以降も齟齬なくその演技を完遂できるものでしょうか。

さらに言うと、そんなパワープレイでわざわざ内通者役を立てておきながら、その優位性を全く活かすことなく、全て空振りに終わるというシマツです。

なんと、カイドウ軍によって岩ごと爆破されたはずのサニー号は、

出典:ONE PIECE 959話/尾田栄一郎 集英社

「宝樹アダムで作った”千の海を越える船”」だから「そこらの爆弾」では、「帆」が損傷するくらいのダメージしか負わず、ほぼ無傷だったという、無茶苦茶なパワープレイで回避されてしまいます。

出典:ONE PIECE 975話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 975話/尾田栄一郎 集英社

いや…なにそれ…笑

「そこいらの爆弾」って何?

宝樹アダムって、樹なのに、「そこいらの爆弾」では傷一つつかないの…?

岩場が大破するくらいの威力なのに?

そんな雑処理で主人公側贔屓のノーダメージ決着にするのであれば、そもそも内通者の存在自体、物語上いてもいなくてもよかったことになります。

ただワンシーン、「討ち入りの日に大雨の中、仲間一人見つからずに絶望した後、内通者が正体を明かすシーン」を描くためだけに用意されたような強引な設定&回収です。

こんな無防備かつ露わな状況で爆弾を投げ込まれたというのに、

出典:ONE PIECE 959話/尾田栄一郎 集英社

宝樹アダムでできた船だから「効かなかった」というのはさすがに無理がありすぎるでしょう。(というか、カイドウ軍側が爆弾を投げ込んだだけで、その結果を確認することなく仕事完了と判断していることがあまりにも無能というか、敵軍の動きとしてあり得なさ過ぎます)

このシーンを見た時に、「サニー号は宝樹アダムでできてるからこれくらいの爆発ならノーダメージでしょ」と思っていた読者、一人でもいるのでしょうか…

私はこの描写を見た時、「え、サニー号破壊されちゃって今後ルフィ達の航海どうするの?」「船壊されちゃって(傷つけられちゃって)大丈夫なの?」と心配になりました。

それがノーダメージ回収だったため、失笑してしまいましたよ。

こんな何でもありの雑回収で済ませるなら、最初からサニー号の爆破などさせなきゃいいのに。わざわざサニー号にスポットライトなど当てずに、見つからない場所に隠しておいたから見つからなかった、という説明ないし説明さえしない方が、よっぽど納得できました。

この雑な回収の仕方を見るに、当初から決められていた設定じゃなかった(少なくとも入念に仕込んだ設定ではなかった)のだろうな、と思ってしまうわけですね。

何より、カン十郎がスパイだったことが判明したとして、物語上、なんの興奮もワクワク感も得られないというのが致命的です。

錦えもんやモモの助が裏切り者だった、なおかつその伏線が至る所に仕込まれていた、となれば、その衝撃に加えてストーリー上の面白さも増したかもしれませんが、カン十郎など(読者にとっても麦わらの一味にとっても)大した思い入れもない、空気のような存在であり、敵だろうが味方だろうがどうでもいいキャラなので、そんな奴がスパイだったことが明らかになったとしても、何の盛り上がりにも寄与しませんし、雑魚だとわかりきっているキャラが敵に回ったところで、何の脅威もありません。

実際、ルフィ含む麦わらの一味のリアクションは、この程度で終了です。

出典:ONE PIECE 976話/尾田栄一郎 集英社

読者にとっても麦わらの一味にとっても、あまりにもカン十郎への思い入れが薄いため、一瞬で受け入れて一瞬で終了です笑

「あのカン十郎がスパイなわけない!!」「裏切り者なわけがない!!」とフォローする人間は一人もおらず、速攻で裏切り者として受け入れて、討伐対象になるという笑

よくその程度の信頼関係の人間を船に乗せて一緒に旅してきたな。

というか、「この程度の展開のために、わざわざ内部に裏切り者がいた設定にする必要あったか?」と思ってしまう。

作者自身も、こうした穴だらけで強引さの際立つ、無理のある回収の仕方になっていることを自覚しているからか、種明かしのシーンでは、

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社

「こうなるまで!! なぜ身内を疑わなかった!!?」

おかしかった筈だ!! ずっと!!! 何もかも!!!」

と、必死に、最初から決まっていた展開であるものとして(読者にそう信じ込ませたいかのように)「ずっと」「おかしかった」ことを強調し、その結論を押し付けてきます。

私は「いや別に…笑」としか思えませんでした。

むしろ、「お前がスパイだったとしても、その”おかしさ”は解消されないくらい穴だらけの展開なんだが…?」と思ってしまった。

要は、「とりあえず仕込んでおいた裏設定」を結びつけて伏線としたものの、どれも裏付けとして弱かったため、「おかしかった筈だ!! ずっと!!! 何もかも!!!」というセリフによって、強引に「伏線回収」に仕立て上げ、押し通したような雑さを感じてしまうんですよね。

何なら、ただの描写ミスや整合性の取れない描写についても、まるっと伏線だったことにして片付けてしまおうという強引ささえ感じます。

最初から決められていたにしては、スパイとしての役割も伏線も、あまりに中途半端だと思いませんか?

なんで「完璧に役を演じきることができる」のに、わざわざ利き腕と逆にして絵を下手に描く必要があるのでしょう。カン十郎が本来の能力を見せてしまうと、オロチの作戦上、何の支障をきたす恐れがあるのでしょうか。(むしろ、役を完遂するためにはドレスローザで死ぬわけにはいかないのだから、腕を隠さずに動く方が自然でしょう。あんなチート能力をもっていたのなら尚更です)

また、なぜ「命懸けで役を演じること」を通して、「オロチに情報を送り続けること」だけを任務とするのでしょうか。そんな完璧な演技ができるのであれば、隙をついてモモの助を始末すれば、光月の血は途絶えて、復讐完了となったのでは?

オロチは赤鞘による復讐を恐れていたものの、自分の手で殺したいとか、赤鞘全員に地獄を味合わせたいという願望があったわけでもないのですから、ワノ国に上陸される前に全員始末してしまうのが一番早かったはずで、その道を選ばずに、いつ死んでしまうかもわからないリスクを負ったまま泳がせるというのは、どう考えても理に適っていないと思ってしまいます。

この点も、情報を整理した上で、理に適った説明が可能かどうか、考察してみようと思いますが、以上のような粗があることから、私はカン十郎がスパイだった、という点についても、特に評価ポイントには入れられていません。

鬼ヶ島上陸〜天上決戦までの筋を整理

以下、まずは鬼ヶ島上陸〜天上決戦までのストーリーの「筋」を整理しておきます。

奇襲作戦はバレていて、カン十郎がスパイと判明(974話)

オロチに情報を流していたスパイは、カン十郎であったことが発覚。

錦えもんが裏切り者のカン十郎を(殺す意志を持って)首を飛ばすも、絵だったため殺せず。(カン十郎討ち①)

モモの助を連れ去られてしまう。(モモの助の虚勢①)

錦えもんの勘違いにより、全員無事に鬼ヶ島上陸(975話〜978話)

作戦はバレていたため、船は壊され、集めた仲間達は集合できなくなったかと思いきや、錦えもんが「判じ絵」の暗号の意味を誤解していたことで、事なきを得る。

全員無事に集合し、鬼ヶ島に上陸。

このタイミングでジンベエが合流し、正式に麦わらの一味に加入。

「先導組」と「奇襲組」に分かれて侵入(978話)

錦えもんと傳ジローが侍達の先導組、その他の赤鞘はローの潜水艇で海底から島内へ侵入し、ドクロドーム裏口にて落ち合い、城内に侵入して奇襲をかける作戦。

ルフィ達は正面入り口から城内へ侵入(978話〜984話)

錦えもんの「フクフク」の能力で変装して城内に侵入。

vsアプー、vsうるてぃ、ヤマト登場等。

「新鬼ヶ島計画」発表(985話)

カイドウ&ビッグ・マムがライブフロアに集結し、「新鬼ヶ島計画」を発表。

オロチの首を飛ばす(オロチ討ち①)

奇襲組vsカン十郎(985話)

一足早く城内裏口に到着した奇襲組(菊、雷ぞう、河松、アシュラ童子、イヌ)は、イゾウ&ネコと合流した上で、待ち構えていたカン十郎を成敗。(カン十郎討ち②)

先導組(錦えもん・傳ジロー)が合流し、討ち入りへ(986話)

錦えもん、傳ジローが奇襲組と合流し、城内へ侵入。

モモの助が磔にされ公開処刑されるところ「拙者の名は 光月モモの助 ワノ国の”将軍”になる男でござる」と名乗る。(モモの助の虚勢②)

その直後に、赤鞘が討ち入りし、カイドウに奇襲をかける。

「全面戦争」開始&一味集結(987話〜989話)

討ち入りに成功したため、侵入者達は変装を解き、戦闘体制へ。

ルフィが「全面戦争」を宣言。

各所に散らばっていた麦わらの一味が集結。

赤鞘vsカイドウ&ジャック(987話〜994話)

赤鞘とカイドウは、屋上のドクロドームへ移動し戦闘開始。

まずはスーロン化したミンク族とジャックが戦闘し、ジャック敗北。

その後、赤鞘vsカイドウ。

疫災・氷鬼スタート(994話)

ライブフロアではクイーンによる疫災・”氷鬼”スタート。

ルフィはサンジ、ジンベエと共に屋上を目指してマラソンスタート。

お玉合流(995話〜996話)

お玉が狛犬に乗って現れ、ナミ・ウソップと合流。

赤鞘敗北(996話)

カイドウ相手に善戦するも敵わず敗北。

鬼ヶ島が空を飛んで、花の都へ移動開始(997話)

カイドウの”焔雲”によって鬼ヶ島が空を飛んで花の都へ移動開始。

各所でvs幹部戦がスタート(998話)

「サンジvsブラックマリア」、「フランキーvsササキ」、「ジンベエvsフーズ・フー」、「うるてぃ&ページワンvsナミ&ウソップ」

ルフィ&ゾロが屋上(ドクロドーム)に到着

主人公とは思えない脇役ムーブの長尺マラソンを終え、何の見せ場や盛り上がりを作ることもなく、ようやく屋上へ到着。

「主役は遅れて登場する」演出として過去最低レベルで、ただ正面入り口から屋上に向かうにあたって、雑魚敵が多くて時間がかかっただけ(+錦えもん達の討ち入り、開戦の合図を待っていただけ)、という理由づけ。

ゾロはマルコに屋上まで運んでもらう。

これが、鬼ヶ島上陸〜天上決戦に至るまでの「筋」であり、この要素だけ描いていれば、ストーリーは進んで行きます。

にもかかわらず、ここにひたすら描く価値のない雑音が(削られることなく)描かれているため、ひたすらごちゃごちゃして読みづらい上、退屈でつまらないエピソードになっています。

大きく不要だった(削るべきだった)のは、以下の要素です。

鬼ヶ島上陸後の不要な点

鬼ヶ島上陸後、完全に持て余しているのが以下の3つです。

  • ビッグ・マムの扱い
  • マルコの扱い
  • 飛び六胞&ナンバーズの扱い

こいつらの動きを、細切れかついちいち場所移動させながら描くため、常に「状況説明」&「単発的リアクション」描写ばかりで、本筋を追う上での雑音となっています。

コミックスでまとめ読みすれば、まだ理解できるでしょうが、それでもいちいち各キャラの配置や状況(それもどうでもいい情報)を、何シーン分も同時並行しながら記憶する作業はストレスでしかなく、大半の読者は何となくで流し読みしていることと思います。

鬼ヶ島上陸後のビッグ・マムやマルコ、うるてぃ&ページワンの、城内での動きや、麦わらの一味の各キャラの動きを、順を追って説明できるほど記憶できている読者など存在するのでしょうか。

私は原作を確認して、一度情報を整理してまとめ上げ、それを何度も確認しているにもかかわらず、速攻で頭から抜け落ちていくレベルで覚えられません。なぜなら、どれも「必然性や因果関係のない無意味な展開やシーン」ばかりだからです。

描く必要のないシーンを、大した理由づけもなく描いては場面転換し、つなぎ合わせているだけなので、脳が記憶することを生理的に拒否するように、何度読み直しても、すぐに頭から抜け落ちてしまいます。

週刊で読んでたら、もはや誰が・どこに・何のためにいて・何をやってるのか、まるで整理できないまま読み進めることになるでしょう。

要するに構成が極めてわかりづらい、というか無駄が多すぎるのです。

ビッグ・マム

宴会のために遊郭でお着替えしているところ、チョッパー&ウソップと遭遇し、それを追うも、途中でナミ&キャロットに標的を変えて追いかけ回し、そのままライブフロアに行き着いて、ルフィ含む麦わらの一味と対峙した末に、ロビンの能力で屋外に追い出される、という、まるで描く価値のない茶番展開から始まります。

追い出された先で、ペロスペローと合流して、マルコと対峙し、無意味な会話からの茶番戦闘をスタートするも、そこにキャロットとワンダが(ペドロの仇であるペロスペローを討ちに)現れたため、ビッグ・マムは離脱してカイドウの元へ。

ここまでのくだりが全てカット可能で、最初からカイドウと共に「新鬼ヶ島計画」発表の場にいさせればいいだけです。

四皇のくせに前線でごちゃごちゃと忙しなく動きすぎな上、誰一人殺すことも出来ずに無能を晒したまま慌てて屋上に向かう描写のため、バトルの緊張感を削ぐ雑音にしかなっていません。

堂々と、あるいは圧倒的強者としての迫力や威圧感をもって、上座で待つ立ち回りにしておけば、無駄な描写を大幅に割愛できた上、四皇戦の緊張感を増すことができたでしょう。

マルコ

鬼ヶ島上陸後の役割としては、「ビッグ・マムとの対峙」「”氷鬼”の解除(の協力)」「ゾロを屋上まで運ぶ」の3つです。

1つ目については、一応「足止め」という体裁なのかもしれませんが、結果、ピンチに陥った上で、逃げられるだけなので何の意味もなく、全てカット可能です。

2、3つ目の役割は、マルコの特性を活かした、本筋に貢献できる意味のある活躍の場となっているため、ここのみ描けば問題ありません。

つまり、マルコはワノ国到着後、ネコとイゾウを裏口に送り届けた後は、城内で氷鬼解除のためのチョッパーのフォローと、ゾロを屋上に運ぶ役割だけすればよく、ビッグ・マムとの絡みなど丸々不要です。

城内登場シーンで、カッコいい大技の一つでも出して、雑魚を一掃するシーンを描けば、それだけで見せ場シーンになるし、記憶に残る役割となったでしょう。

各所を不死鳥の姿で動き回り、中途半端に茶番戦闘をしては苦戦して、場所を変えるばかりなので、その役割や目的がまるで伝わってこず、元白ひげ海賊団一番隊隊長とは思えないほど、存在感のない立ち回りとなっています。

中途半端にビッグ・マムと戦わせて、それもあっさり首根っこ掴まれてピンチに陥り、醜態を晒すようなシーンなど描かず、マルコの存在意義を感じられるシーンに絞って描いていれば、テンポもよくなり、もっと印象に残る活躍を描けたことでしょう。

飛び六胞&ナンバーズ

ナンバーズは存在ごと不要です。当初登場したときは、こんな禍々しい怪物七匹も参戦されたらどうやって倒すんだろう(相手側戦力厚すぎるだろう…)と脅威を感じられましたが、蓋を開けてみればただの知能ゼロの無能デカブツ雑魚以外の何でもなく、完全に存在を持て余しており、登場させた価値はゼロどころか、マイナスにしかなっていません。

飛び六胞は、幹部としては描く必要のあるキャラだと言えますが、強者感がなさすぎる上、とにかくうるてぃがやかましく、何度も無意味な茶番戦闘を繰り広げるばかりなので、本筋の邪魔にしかなっていません。

「vsルフィ」では途中ヤマトが割り込み、逃げるルフィ達を追うも見失い、vsウソップ&ナミでは、途中お玉&狛ちよに割り込まれて、逃げられるなど。

決着を先延ばしにする意味のないキャラなのだから、戦わせるなら、どちらかが敗北し戦線離脱するまで描き切って、本筋に関わらないキャラはどんどん退場させていくべきでしょう。

やかましく騒ぎながら無意味な鬼ごっこを続けるばかりで、全く描く価値がありません。

「人造悪魔の実」の能力者集団も、雑魚モブすぎて登場させる価値がありませんでした。

本来、「動物系」悪魔の実の能力者集団との戦闘となれば、頂上戦争でルフィが一人七武海や海軍中将クラスから襲われるシーンくらいの緊迫感が描けたはずなのに、すべてギャグキャラの雑魚ばかりで、飛び六胞以外、登場させた意味がありません。

ゾロの「さすがにただ多いだけじゃねェな!! 層も厚い…!!!」や、サンジの「うお!! 結構強かった!!」なんて「説明」だけでは、何の説得力もありません。

上記3つを排除した上で、本筋に焦点を当てて幹の部分を太く描けば、もっとわかりやすく、読み応えを感じられるストーリーになったでしょう。

天上決戦開始後は、さらにグダグダに

中盤までの展開については、無駄な描写や雑音は多いものの、まだ整理可能な範囲で、ストーリー上一定の役割を担っていると言えます。

が、終盤に入ると、ここにさらに雑音や、整合性の取れない、無理筋な展開が立て続けに投入されるため、キャラや場面を追えなくなるほどに乱雑化し、ストーリーが茶番化して、破綻の様相を呈していきます。

たとえば、討ち入り後、カイドウとの真っ向勝負に敗れた錦えもんらが、あっさり回復して何事もなかったかのように復活を遂げてまた動き出したり、裏切り者のカン十郎を、鬼ヶ島上陸前の時点で首を斬り飛ばすレベルで攻撃していたにもかかわらず、その後何度相対して斬り捨てても、なぜかトドメを刺さないため何度も復活し、最後まで邪魔をされ続けるという茶番を繰り返すなど。

一度倒したはずなのに、そこで出番終了とせずに、大した理由づけもなく簡単に復活するキャラばかりなので、全ての戦闘描写に説得力がなく、先に描いた戦闘描写までが茶番化し、描く必要がなかったものと化していきます。

赤鞘全員復活するなら、カイドウに敗北してルフィに泣きついたシーンは一体何だったのかとなってしまう。

また、麦わらの一味の役割も不明確で、キャラ自身が、何のために一緒に討ち入りしたのか、自分はどの立場で、どのように動けば役に立てるのかをまるでわかっておらず、各々が意志を持たない人形のまま、なんとなく「戦い」と「逃亡」を繰り返すばかりのため、完全に扱いを持て余しており、モブ侍と変わらない存在感となっています。

大した思い入れもない錦えもん等のために、大した覚悟もなく、言われるがままに戦闘に参加してるだけにしか見えない。

本来、四皇が2人もいる場での戦争となれば、ルフィが海賊王になる上での正念場と考え、一味はルフィのために、最大限のサポートをする動きをすべきところ、なぜか錦えもん等の作戦が優先されるため、一味全員が、誰のために、何のために戦ってるのかわかっておらず、ただ目の前にいる敵から逃げたり戦ったりしてるだけにしか見えないんですよね。

結果、「ワノ国編」を通して、麦わらの一味は完全にその存在意義を失い、ルフィにとっていてもいなくても変わらないモブキャラのような存在となってしまいました。

この点は、「後半がつまらない理由」の記事でまとめます。

「ワノ国編」中盤がつまらない理由

以下、ワノ国編中盤をつまらなくしているポイントについて、具体的に指摘していきます。

1、セリフが酷い

尺稼ぎのための無意味なセリフ

無意味に全員の名前を呼ぶ

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社

「やめてくれ!!! これは自害だ!!!」の後、「とどまれ!!」と命令するまでに、ただ全員分の名前を呼び上げるという、恐ろしく中身がない、ただの尺稼ぎとしか思えないような無駄セリフを並べています。

目の前で嵐の中海に出ようとしている相手に対して、呑気に全員分の名前を叫んでる場合ですか?

なんで一人ずつ順番に名前読み上げてんだ。

ルフィの「仲間がいるよ」のシーンで、全員の名前を呼んだ時とは意味が違い、

目の前にみんないるんだから、一人ずつ順番に名前だけ叫んでいく必要などまるでありません。

そんな無意味な時間をかけてる暇などないはずで、本当に止めたいなら、子どもらしく体にしがみついてでも力づくで止めようとしろよと思ってしまいます。

だってこのセリフ、言われている側からすれば、「錦えもん!! カン十郎!! 雷ぞう!!」あたりで、あぁ、全員分名前呼ぶんだな、とわかるわけで、その後は新しい情報が一切ない、無為の時間としかならないからです。

↓こんな人物は潰れ絵で済ませて、背景は(波以外)アシスタントに描かせている手抜きコマで、

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社

セリフだけ(テキストだけ)で無駄に間延びさせられ、無駄なテキストを読まされる読者の身にもなって欲しいものです。

何よりこのシーンは、959話で一度描いているんですから、尚更、「その後」に相応しいセリフを言わせるべきでしょう。

出典:ONE PIECE 959話/尾田栄一郎 集英社

「やめろおまえ達!!! それは自害にひとしい!!! 出直そう 今いちど!!! 次のチャンスに」の後に、改めて「やめてくれ!!! これは自害だ!!! 錦えもん!! カン十郎!! 雷ぞう!!!! 河松!! イヌアラシ!! アシュラ!!! とどまれ!!」と言わせるって、あまりの無意味さに、アニメの尺稼ぎのために書いたようにしか思えないセリフです。

これを全カットして、「もっと口にする意味のあるセリフにする」判断ができないことに、今のワンピースの劣化原因が詰まっているように思います。

要は、意味のないセリフ、内容のないセリフを詰め込むことに抵抗がなく、それが常態化してしまっているため、中身が薄くなり、間延びして、退屈に感じるシーンが激増してしまっているわけです。

たとえば959話ですでに

「やめろおまえ達!!! それは自害にひとしい!!! 出直そう今いちど!!! 次のチャンスに」

「せっしゃはどうなる!!?」

「勝手な事を申すな!!!」

と言わせていて、これらはモモの助が口にする言葉として自然かつ意味のあるセリフになっているのですから、この後に言わせるセリフは、情報の重複を避けた上で、

「とどまれ!!! 錦えもん!! みんな!!! この人数で乗り込んで カイドウ相手に何ができる!! 敵うはずがない!!」

とか、

「ルフィ達は必ず来る!!」「彼らの力を借りずして 父上の思いを果たす事などできない!! 死にに行くようなものだ!!!」

とか、

「拙者を一人にしないでくれ!! みんなの力なく 生きていくことなどできない…!!」(と弱音を吐く)

といったセリフの方が、よっぽど「言わせる意味のあるセリフ」であり、「口にすることが自然なセリフ」ではないでしょうか。

もっというと、錦えもん達はトキから「モモの助を…頼みました」と任されたくせに、

出典:ONE PIECE 920話/尾田栄一郎 集英社

亡きおでんのためにと、その跡取りの息子を放置して死にに行くって、流石に無責任というか薄情というか…「侍」としても「大人」としても「男」としても、まるで同意・共感・尊重できない判断ゆえ、ただおでんにのみ執着し続ける自分本位のバカ家臣にしか見えないんですよね。

だってこいつら全員、おでんのことしか見ておらず、おでんのために死ねれば、(おでんの跡取りであり現在の主君である)モモの助のことなど、どうなっても知ったこっちゃないと言ってる様なものですからね笑

出典:ONE PIECE 959話/尾田栄一郎 集英社

せめて、「必ずカイドウを討ち、迎えに参るので安全な場所でお待ちください!!」のように、嘘でも方便でもいいから、モモの助のために命を懸けて戦い、生きて戻る姿勢を見せてやれよと思ってしまう。

「諦めてはおりませぬ!!」「命ある限り!!! 諦めはしませぬ!!!」とか、お前の生き様・死に様の話じゃなくてさ、モモの助のこと考えてやれよ笑

トキから「モモの助を…頼みました」と任されたんだからさ。

もっと言うと、

「これ以上の潜伏は不可能」

「カイドウ軍が総出で謀反者達を狩りに来る」

「食料を盗み続けるのも限界」

出典:ONE PIECE 959話/尾田栄一郎 集英社

だが、

「生きていただきたい…!! 日和様と共に…」

って笑

どういう理屈なんでしょうね…

さすがに無責任すぎんだろ笑

しかもこの後、モモの助が裏切り者のカン十郎に攫われても、(「すぐに殺されることはないはず」という希望的観測から)追わずに放置ですからね笑

とんでもねェ保護者だよまったく。

無意味に笑い続けるキッド海賊団

このシーンもキツイ。

キラーがスマイルの犠牲になってしまったことを、クルー達が明るく受け止め、自分達も同じ笑い方をすることで盛り上げ、寄り添おうとする様子を描いて、仲間思いの優しい海賊団に見せたいのでしょうが、その描写が小手先でしかない上、しつこすぎるため、ただのアニメの尺稼ぎのためにセリフを言わせてるような、実に空虚なシーンとなっています。

というか、全キャラをとにかく「いいやつ」「優しいやつ」に見せようとする上、その見せ方やノリか画一的すぎるため、海賊団ごとの個性がどんどんなくなっていき、ぜーんぶ作者の考える「気のいい海賊達」「なんか憎めない海賊達」に上書きされてしまってるんですよね…

当初は、「民間人に多大な被害を与えている」(だからルフィよりも懸賞金が高い)設定だったキッド海賊団まで、仲間思いで人情味あふれる優しくて気のいいイキり兄ちゃんくらいの存在となってしまい、がっかりです。

もっと世間が抱く「悪」のイメージ側の「海賊」としての立ち位置で描いてやればいいのに(それが個性だったはずなのに)、ルフィ達と変わり映えしない「ただの明るいおバカ海賊団」にして画一化させることに何の意味があるのか。

「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!! だよなキラー!!!」といちいち名前を呼んで話を振り、同意を求める様も女々しくてダサい。

「借りを返す」とか「一泡吹かせてやる」とか「百獣海賊団全滅させてやる」といったセリフであれば、キラーに同意を求めるのもわかるのですが、「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!! だよなキラー!!!」というセリフだと、「一緒にカイドウの首取りましょうね(自分1人では無理なので、一緒に戦いましょうね)」と言ってるようなものですからね。

2年前のシャボンディ諸島時は、こんなにクールで頭も良くて悪人感もあってカッコよかったのに、

相棒と一緒に四皇の首を取ることを宣言し、全員で無理矢理笑って「明るい海賊団」になろうとする集団って、個性を殺しすぎでしょう。

「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!! だよなキラー!!!」

「ファッファッファ!! ああ」

「ファッファッファッファ!!」

「てめェの首取ってこの船の船首にしてやる!!!」

「ファッファッファ!! そうだ よくもキラーさんを明るい人にしてくれたな!!」

「こっちは明るい海賊団になったらァ!!!」

「やめろファッファ!!」

「ファッファッファ!!」

ひでェ…

もう酷すぎるよこの中身のない尺稼ぎ描写…

「てめェの首取ってこの船の船首にしてやる!!!」というセリフも、日本語としておかしいんですよね。

「待ってろカイドウ!!」のように、カイドウに向けたセリフの後に口にしたのならわかりますが、「だよなキラー!!!」の後に言わせてしまったら、キラーの首を取ると言っているように聞こえてしまいますからね…

もちろんそんな誤読をする読者はいないんですが、日本語として不自然でわかりづらく、それゆえ全く締まらない台詞回しになっています。

要するに、キラーにしゃべらせて、ファッファッファと笑わせた後に、「それをマネする気のいいクルー達」を描きたいがために、キッドに無理やりキラーに話を振るセリフを言わせているだけなので、その影響で「てめェの首取ってこの船の船首にしてやる!!!」というセリフがハマらなくなってしまってるわけですね。

ファッファッファネタを削れば、「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!! てめェの首を取ってこの船の船首にしてやる!!!(待ってろカイドウ!!)と自然なセリフになりますからね。

まぁ「首を取ってこの船の船首にしてやる」というセリフ自体、小物感満載でダサすぎるので不要としか思えませんが。

さらにいうと、「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!!」と言わせておいて、平気でカイドウからビッグ・マムにターゲットを変更してルフィに譲った上、ビッグ・マム打破後も完全にルフィに任せっぱなしで首を取る意欲も執着も完全に失ってしまっているのも、言動の一貫性がなさすぎてダサいんですよね。。

四皇2人を目の前にしたら、そんなこと言ってられる余裕はなかった、ビッグ・マムだけでも十分命懸けの死闘となるし、倒せたら大金星となるため、ルフィ、ローとの共闘(チーム戦)と割り切って、自分の役割を見極め、相手を選んだ、ということなのはわかりますが、それなら、「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!! だよなキラー!!!」とか、「てめェの首取ってこの船の船首にしてやる!!!」のような、チープな小物セリフなど吐かせなきゃいいのに…

キッドからすれば、ビッグ・マムなど直接的な因縁はなく、カイドウこそ討ちたい対象のはずで、一度ボコボコにやられて、囚人採掘場に拘束され、相棒が”人造悪魔の実”の被害者となり、殺されそうにもなっているんですから、その憎き相手の討伐をルフィに譲ることの葛藤くらいは描いてくれないと、簡単にビッグ・マムに乗り換えてしまっては、カイドウへの恨みや因縁などさしたるものではなかったことになってしまいますし、ここで言わせた「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!! てめェの首を取ってこの船の船首にしてやる!!!という決意のセリフも死んでしまいます。

だから「あぁ、これはキッドの言葉ではなく、作者が口先だけで、適当に言わせた言葉だったのね(だから「らしくない」クソダサセリフになってたのね)」となってしまうわけですね。

キャラの幼児化・低知能化

2年の成長を経たはずの「新世界編」以降、明らかにキャラ達が幼児化、低知能化しています。

「子供っぽい(可愛らしい)一面がある」ことと、「精神年齢が幼児化する(知能の低いバカになっていく)」ことはまるで意味が異なり、後者の場合、年を重ねておきながら成長せずに退化して、頼り甲斐がなくなっていくわけですから、そりゃ魅力も失われていきますよ。

大人でクールでカッコいいキャラとしての「軸」があるからこそ、たまに見せる「子供っぽさ」が個性となり、魅力的なギャップとなるのに、「軸」ごと幼児化させてしまっては、キャラの魅力が失われていくだけです。

ワノ国編、というか新世界編を通して、ほぼ全キャラがその被害を受けています。

「結局来んのかよギザ男!!」

例えばこちらのシーン。

囚人採掘場では喧嘩ばかりして犬猿の仲だったルフィとキッドでしたが、兎丼を制圧した後は「お前も一緒にやるか!?」とキッドを討ち入りに誘う懐の広さを見せたルフィ。

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

それに対し、「バカか!!💢」と一蹴して、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

「おれ達はおれ達の道を行く!!」と別行動をとったキッド。

(「バカか!!💢」という返しや「行こうぜキラー」というガキ大将っぷりはクソダセェと思いましたが)「おれ達はおれ達の道を行く」という判断は、キッドらしさが出ていて(安易にルフィ側にすり寄る展開にしないことを)よいと思っていました。

しかし、結局はルフィと同じタイミングで討ち入りに乱入し、ルフィと同じ道をゆく結果となります。

この時点で、キッドの言動の一貫性のなさ、自分の言葉に対するプライドのなさにガッカリしてしまいますが、これに対し、「結局来んのかよギザ男!!」とそのダサさを際立たせるような揚げ足取りのクソガキセリフを口にする、ルフィにもゲンナリしますし、それに対して、「カイドウの首をてめェにやるか!!」と小物イキリセリフを返すのも見てられません。

意味わからんし、何の理由にも言い訳にもなってない。

ルフィの誘いを蹴って別行動をとってたくせに、結局ルフィと並んで鬼ヶ島に向かってるから「結局来んのかよ」とツッコまれてるわけですから、「あァ? たまたまだ てめェの上陸に合わせたわけじゃねェ(カイドウの首をおれ達がいただく!!)」のようなセリフが正しい返しでしょう。

ここの返し一つで、上陸タイミングは一緒だったとしても、「ルフィとは馴れ合わずに我が道をゆく」立場として描くこともできたでしょうに…

こんな意味不明なセリフで雑に流すくらいなら、プライドごと捨てて、ルフィに謝罪するかお礼を言うかして筋を通す描き方をした方がよっぽどマシだったのではと思います。

何のためにキッドのことを「ルフィとは馴れ合わずに一線を引くキャラ」として描いたのでしょうか。

「おれ達はおれ達の道を行く!!」と言わせたのだから、きちんと「おれ達の道」を進んだ上でカイドウにリベンジマッチを挑ませてほしいものです。

結局、ルフィと行動を共にして一緒に上陸した上で、錦えもんの手を借りて、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

錦えもんの作戦に沿って、ルフィ側として侵入し、最終的に「カイドウの首」はルフィに譲るんですから、まるで「自分達の道」を行けていません。

ダセェ…

初登場時は21歳とは思えないほど大人で、貫禄も風格もあって頭もよく、悪人感もあってカッコよかったのに、23歳となった今、小学生か中学生くらいの精神年齢まで退化し、まるで魅力を感じられなくなってしまいました。

仲間を信じられなくなったルフィ

仲間の強さを信じて疑わず、安心して頼り、任せ、自分は自分がやるべきことを見極めて、一番重要なことに的を絞って行動することができていたルフィが、仲間の力を信じず、頼らず、自分の強さをひけらかしてマウントをとるようなクソガキ小物に成り下がってしまいました。

出典:ONE PIECE 993話/尾田栄一郎 集英社

「こんな数お前1人じゃ時間かかんだろ!!!」と、キレながらサンジの実力不足を指摘し、自分がいたほうが早く片付けられるとマウントを取る船長…笑

こんな仲間同士の不毛な歪み合いを描くことに、何の意味があるのか。

昔のルフィだったら、相手が四皇の一味の大軍で、どれだけ強くて人数がいようとも、仲間の強さを信じて、その場を任せたはずなんですよね。

だって、ルフィの目的はカイドウを倒すことなんですから。なんならビッグ・マムにも喧嘩売っておきながら逃げたままなのだから、そこの雪辱も果たさなければなりません。

にも関わらず、目の前の雑魚敵を「早く」倒すことにこだわる判断力のなさ。

「四皇は全部おれが倒す」とか「カイドウの首はおれが貰う」と言っておいて、赤鞘に討ち入りを譲ってその首を取られてしまうかもしれない状況だというのに、雑魚モブ相手に「わー!! 後ろにもスゲー数 おし!! やってやる!!」などと言い出すのも理解不能です。

お前、何しにきたんだ?

ごく一部の雑魚兵達の一掃時間を、10秒から3秒に短縮することに何の意味があるというのでしょうか。

7秒も無駄にできないような切羽詰まった状況ですか?

何より、ついさっき「おれはカイドウぶっ飛ばしにいく!!! 他は任せる 援護頼む!!!」とお願いしたばかりだと言うのに、

出典:ONE PIECE 989話/尾田栄一郎 集英社

速攻で「お前1人じゃ時間がかかる(7秒無駄になる)から」と、自分が援護側に回ろうとするって意味わからんでしょ。

サンジのことどんだけ信用してないんだよ笑

まぁ、「海賊王になれるかどうかも疑わしいってのが本音だよ」なんて言われちゃったら、もう仲間には見えないか。

やはりホールケーキアイランドの時点で、この二人の信頼関係は崩壊してたってことですね。

この描き方では、ルフィは「赤鞘はどうせカイドウを倒せない(赤鞘にカイドウの首を取られる心配はない)から、急いで駆けつける必要はなく、サンジ一人に任せると時間がかかるから、7秒の時間短縮のため、雑魚敵処理にも自分が加わった方がいいと思っている」ということになってしまいます。

要するに、仲間のことを全く信用していない船長として描かれてしまっているわけですね。

こんなクソダサい主人公じゃなかったよルフィは…

今なら私でも言いたくなりますよ、「お前が海賊王になれるかどうかも 疑わしいってのが本音だよ」

船長から信用されなかった腹いせに、新入りに喧嘩腰で絡みだすイキリ小物

出典:ONE PIECE 989話/尾田栄一郎 集英社

もう意味わからん。「ルフィをここまで連れてきたこと」を威張るって、どんだけ小物に成り下がってしまったのでしょうか…

言ってること低次元すぎません?

ルフィから信用されなかった腹いせに、ジンベエに当たり散らしてるんですかね?笑

いつも敵の主力の相手を引き受けて、全身ボロボロになりながらも戦い、身を挺して仲間を守ってきた男(一味のために命を捨てる覚悟を決めたことさえも一切ひけらかそうとしなかった男)が、この程度のことで必死にマウントとって上に立ちたがるって意味わからんでしょ…

もちろんギャグ描写というのはわかりますが、ただサンジの小物っぷりをひけらかすことにしかなっていないため、描く意味がありません。

キャラの魅力を破壊してまで差し込む必要のある(笑えるギャグ)描写ですか?

この描写によって、サンジの魅力やワンピースという作品の面白さは高まるのでしょうか?

「いいかルフィはスキあらば戦うぞ!!」→「注意しよう」という会話も意味不明です。

「ルフィはスキあらば戦う」からなんなのでしょうか?

もちろん、読者はそれまでの経緯を知っているから、「ルフィはスキあらば戦い、時間や体力を消耗するから、カイドウと戦う前に雑魚敵相手に消耗させないよう、勝手に戦わせないよう注意しなければならない」、という意図で言ってることはわかりますが、ジンベエは今合流したばかりなのだから、「いいかルフィはスキあらば戦うぞ!!」だけじゃ日本語として意味がわからず、意図が伝わらないでしょう。

にも関わらず、この超ハイコンテクストなセリフを瞬時に理解し、「注意しよう」と返すあり得なさ。

普通、「は? だから何じゃ?(何が言いたい)」とサンジの意図を確認するセリフになるでしょう。

前後の流れを読んでいない読者が、このシーンだけ読んだとして、「いいかルフィはスキあらば戦うぞ!!」というセリフの意味、理解できますか?

言葉を雑に省略しすぎていて、会話になってないんですよね。。

セリフとしておかしい・ズレている

ワノ国編は、ただ作者が「言わせたい」だけ(情報として触れておかなければならないから言わせているだけ)の不自然な説明セリフが大量にあります。

「幼気」で「神々しい」とは?

出典:ONE PIECE 976話/尾田栄一郎 集英社

このモモの助のセリフに対して、モブ家臣達は次のようにリアクションします。

出典:ONE PIECE 976話/尾田栄一郎 集英社

「だー!!」「何という幼気で」「神々しいお言葉…!!」

「幼気で神々しい」って意味わからんから…

「幼気」とは、子供が持つ「純粋さ」や「無垢さ」「可愛らしさ」を表す言葉であり、「神々しい」とは、「神聖」「荘厳」「威厳」などを感じさせる、高貴で崇高な様子を表す言葉です。

モモの助は男らしく、覚悟を決めた力強い言葉を口にしているというのに、それを「純粋で可愛らしい」と子供扱いしておきながら、「神聖で崇高なお言葉」だと神格化して持ち上げるミスマッチ感。

モモの助の「子供」らしさを可愛がって「いいこいいこ」したいのか、「主君」からの神聖で崇高なお言葉としてありがたがりたいのか、どっちなんだと思ってしまいます。

というか、家臣達のスタンスとして、完全に矛盾してるとしか思えないんですよね。「幼気さ」に「神々しさ」を感じるケースもなくはないでしょうが、それは「神聖さ」を感じるほどの「純真無垢さ」があった場合や、子供らしい「純粋さ」からくる言葉に(大人がハッとさせられるほどの)深い真理が含まれていて、「神聖さ」を感じられえるようなケースでしょう。

「カイドウ オロチを討ちはたし ワノ国を守ってほしい!!!」というこの上なく具体的な命令(願望)のどこに「純粋さ」や「可愛いげ」、「神聖さ」や「荘厳さ」を感じるほどの「深い真理」が含まれているというのでしょうか…

いちいちセリフが的外れでハマらないため、説得力がなく、場が締まらないんですよね。

8歳の”大将”が攫われても放置する薄情な大人達

出典:ONE PIECE 976話/尾田栄一郎 集英社

いや、今すぐ連れ戻してやれよ笑

腕の伸ばせば届くし、”ゴムゴムのロケット”で飛んでいけばすぐ連れ戻せるだろ。カン十郎の絵は実体があって、掴めるんだからさ。

もしくはウソップがパンクハザードでシーザーを捕獲した技や、ロビンの能力でも簡単に取り返せるはずです。

少し手を打てば取り戻せる状況であるにも関わらず、あえて(自分達の大将である8歳の子供である)モモの助を敵軍に奪われることを許容する判断がマジで理解できません。

「何とか生き延びろ!!! 必ず助けに行く!!! ダチだからな!!!」じゃねェのよ笑

手を伸ばせば今すぐ救出できるんだから、後回しにせずに今助けてやれよ笑

お前らの大将だぞ?

一番に守らなければならない存在だろ?

まだ8歳なんだぞ?

「まだ命は取られまい!!」なんて曖昧な希望的観測で、よくそんな簡単に元主君の跡取りであり、現主君である自軍の”大将”を敵に渡すことを許容できたな。

出典:ONE PIECE 976話/尾田栄一郎 集英社

もちろん、せっかくモモの助が勇気を出して「男」を見せたのに、速攻で保護者達が助けに入ってしまってはその「覚悟」を踏みにじることになるため、その意志を尊重する、という判断をするのはわからなくもありません。

しかし、その「覚悟」に至る理屈があまりに的外れで、どう考えても負う必要のないリスクのため、まるで説得力がありません。

モモの助の言い分は、「攫われた自分の事を気にしていては敵の思うツボだから、気にするな(自分は一人で逃げてみせるから、自分のことよりカイドウ・オロチを討ち果たしワノ国を守ることを優先して欲しい)」ということなのですが、いや、それなら尚更いま助けたほうがいいだろ、としか思えない。

自軍の大将(それも子供)が攫われて敵の手中にある状況、つまり人質を取られている状況の方がよほど自由に動きづらくなり、「敵の思うツボ」になることなど考えるまでもありません。

オロチ・カイドウの元へ連れて行かれた「ビビリのアホガキのくせに威張ってるだけのチョンマゲチビ」が、自力で逃げられるはずがないでしょう。

逆に言えば、今、連れ戻そうとすることの何が「敵の思うツボ」なのでしょうか。敵はカン十郎と手下の雑魚兵しかおらず、味方戦力の方が多い(ないし同等)という、今この瞬間を除いて他にないほど戦力差が少ない(ないし大幅に勝っている)好機なんですから、今手を伸ばして取り返す方がどう考えても敵の思惑を阻止できる選択でしょう。

極端な話、「モモの助は死んでもいい」と全員が思っていない限り、子供を人質に取られた時点で不利にしかならないのですから、敵がカン十郎という雑魚しかいない今拉致を阻止するほうが、どう考えても有利に戦略を進められるわけです。

にも関わらず、8歳の大将の拉致を放置して、満場一致で回収を後回しにする血も涙もない大人達…笑

要するに、作者が描きたいシーンや展開のために、キャラ達が全員、不本意な行動を取らされているだけのシーンのため、まるで説得力がなく、心の動かない茶番シーンになっているわけです。

百歩譲って、ここで描いた「モモの助の覚悟」がこの先も継続してくれるのであれば、まだ描く価値があったと言えますが、この時決めたはずの覚悟など、速攻でなかったことになり、この先カイドウとの決着直前まで延々と弱音を吐きまくり、無理だと諦めまくってグダり続けるんですから、ここでモモの助に虚勢を吐かせること自体、完全に無意味な描写でしかありません。

しかもモモの助当人は、「どうしよう…!! ムリだ… これでは助けてもらえぬ…でも…」と内心ではまるで覚悟が決まっておらず、弱音全開でビビリまくってるんですから、尚更意味がない。

一人人質に取られる恐怖から震えながらも、覚悟を決めたセリフを口にした様子だけ描けば、まだその覚悟と決意の強さを尊重し、応援しようと思えるものの、内心ではウダウダと弱音吐きまくってるようでは応援する気になどならないでしょう。

バンジージャンプで体重を過少申告した人が、「どうしよう…このままだと地面に激突しちゃうかもしれない…」と怯えながら、自ら係員を押し退けてカウントダウンを始めたような意味不明さです。

いや正直に言えよ笑

言えば無駄なリスク負わずに済むんだからさ。

この展開を描くのであれば、「カン十郎の能力によって、ルフィ・ロビン・ウソップの救出ができなくなる描写を入れる」か、「モモの助の言い分に妥当性と説得力を持たせる」ことが必須です。

まぁ、どちらもそれが難しいから力技で強引に処理したのでしょう。

“麦わらの一味”が全集合してる中、何もできずにモモの助が連れ去られる展開など、何をどう描こうとも無理があり、ツッコミが入ってしまいますからね。

イゾウの帰国に触れるタイミングが不自然すぎる

出典:ONE PIECE 985話/尾田栄一郎 集英社

「首をもがれて戦う武者」を描いた意図(「お前らによく似てるだろう !?」)を説明したくて仕方ない一方、「久々に帰国したイゾウ」にも触れなければならないことから、絵の説明の途中にイゾウへの挨拶を挟むという、超不自然な説明セリフによって、作者が言いたいことを強引に詰め込みます笑

「お前らによく似てるだろう!? イゾウ…帰ったのか この負け戦の為に!!?」

なんじゃこのセリフ笑

疑問符付きで問いかけておいて、相手の答えを待たずに次の質問を続けるという不自然さに加え、質問の間に「イゾウ…帰ったのか」と触れる不自然さたるや。

普通、久々に会った相手に話しかけられ、その姿を確認したら、まず「帰ったのか」が先に出ません?

ご丁寧に絵にこめられた皮肉の意味を説明してから、「帰ったのか」と触れ、「この負け戦の為に!!?」とまた皮肉質問を重ねるという。

そもそも、イゾウはカン十郎が実は絵が達者だったことを知らないはずですが、よくこの「戦う武者」が(カン十郎の)「絵」だとわかりましたよね。

「うまい絵だな」というセリフも、久々に会った(のに裏切り者となっていた)相手に対して最初に出てくるセリフとして違和感しかないため、ほんと、作者が説明したい「情報」を、強引にキャラに口にさせてるようにしか見えないんですよね…どれもこれも「独り言説明セリフ」ばかりです。

主君が「公開処刑」がされると言われても雑談するイヌとネコ

このシーンも酷い。

出典:ONE PIECE 985話/尾田栄一郎 集英社

「モモの助の『公開処刑』が行われようとしている!!」と言われてるのに、それを無視してクソみたいな雑談を繰り広げるイヌとネコ。

これ、まじでどういう意図で描いてるんですかね…あり得なさすぎて信じられないんですけど。。

たとえば「貴様らがカイドウに敵うはずがない みんな死ぬ」のようなカン十郎のセリフを「戯言」と捉えて無視するのであればわかるのですが、「主君である8歳の子供の公開処刑が行われようとしている話」を無視なんてできますか?

カン十郎のことは相手にしていないため、その口から出る言葉全て耳に入れる気がない、ということだとしても、さすがに無視できるような内容じゃないでしょう。

「ん? ええじゃろ」

「いいな」

じねェよクソが笑

2人揃ってどんな不忠者なんでしょうか。

そのくだらない雑談内容と表情も相まって、不愉快極まりないシーンです。

他人にだけ”侍”の覚悟を説く肥満忍者

自分も”侍”のくせに、自分の失態や落ち度については一切責任を取らず、覚悟も決めず、決断もせず、延々他人に甘えまくり、上から目線で責任を押し付けまくり、守られっぱなしの奇形肥満の無能お荷物忍者。

出典:ONE PIECE 996話/尾田栄一郎 集英社

「アンタ!! 侍なら!! 決断しなさい!! わたすを見捨ててモモの助様を!!」

じゃねェのよ…お前どの立場から言ってんの?

決断すんのはお前だろ。

不甲斐なく負傷して身動き取れなくって、モモの助を守りきれなくなっておいて、ヤマトが身を挺してボロボロになりながらも守ってくれてる状況なんだぞ?

この状況で決断すべきはお前だよ。

ヤマトに「自分を見捨てる決断をしろ」と命令する前に、無能肥満のお荷物忍者と化した自分こそ「命を断つ決断」をしろよ。

お前がいなくなれば、ヤマトはモモの助だけ守ればよくなり、モモの助が助かる可能性が高まるんだぞ?

なんでこの期に及んで自分で死ぬ気はなく、無能と化したままそこに横たわり続け、できるなら助かりたいスタンスな上、自分を見捨てるか助けるかをヤマトに決めさせるスタンスなんだよ笑

モモの助のため、ヤマトのためを思えば、今すぐ自決するだろ。

ヤマトがお前を見捨てたら、どうせ殺されるだけなんだからさ。

自分で死ぬ気はなく、ヤマトに自分を見捨てて行けと命令することもなく、「助けるか見捨てるかを決断しろ」と偉そうに命令する。

なんで自分は自害する決断から逃げておきながら、他人に「自分を見捨てさせる」というクソ重荷になる決断を上から目線で押し付けてんだよ。。

見たことねェよそんな図々しいだけの恥晒し勘違い忍者。

それで、ヤマトからどちらも助けると言われたら、

「わからず屋…!!」などと言ってのけるシマツ。

クソが。

こんなに腹立たしいだけのクソキャラなど見たことがないレベルで、一人延々筋違いな台詞を吐き続けています。

何より、ローの仲間を勝手に疑い、何の証拠もないのに一方的に決めつけてキレ出し、

「捕まった奴は口封じのために消せ」と散々侮辱しておいて、結果、ベポたちはしゃべっておらずローが正しかったことがわかった後も、その失態の責任さえ何一つ取ってないんだぞお前。

「遊んでんじゃないのよわたす達は!!!」などと偉そうに啖呵切って、“20年”もかけたこの作戦がいかに重要かを説明し、他人の命は平気で消せと言い捨てて、作戦最優先の命懸けの姿勢を見せておきながら、大幅な戦力ダウンが確実となるローの離脱に関しては、喧嘩したという“私情”を挟んで、

「来ないならそれでもいいんじゃない!?」などと感情に流されたクソ発言をしてしまうクソ忍者。

他人には命を賭ける覚悟や、命を切り捨てる決断を強要しながら、自分からは何も決めず、何の責任も取らないという、見たことないレベルで胸糞悪いクソ忍者です。

忍者らしく責任とってお前が自害しろと思わずにはいられません。

お前が自害すれば万事解決だよ。自分もできれば死にたくない欲と、命を懸けて戦いに臨んでいない覚悟のなさが溢れ出てんだよ気色悪い。

「捕まった奴は消しなさいよ!! 口封じよ!!」などと偉そうに「忍びの世界の常識」を語ってたくせに、モモの助の命を危機に晒し、無能デカブツと化して何できなくなってる状況で、なんで自ら死を選べないんだよ。

しかもこれ、尾田先生は決してしのぶを「読者から嫌われてヘイトを向けられるクソキャラ」にするために、意図して描いているわけじゃないところが深刻です。

要は、「侍らしく、常に命懸けで生きる覚悟をもった、忠誠心と責任感に満ちたカッコイイ女忍者」のつもりで描いておきながら、(錦えもん同様)「他人に厳しく自分にクソ甘い言動不一致キャラで、”侍”の志など微塵も感じない反吐が出るレベルのクソキャラ」となってしまっているわけです。

どう描いたら味方側にこんなクソキャラにできるのか。。

尚、「しのぶは”忍者”であって、”侍”ではないだろ」とツッコミたくなった方は、ゾウ編でのこちらのシーンをご確認ください。

出典:ONE PIECE 808話/尾田栄一郎 集英社

会話にならないキャラ達のやりとり

ペドロとキャロット

ここも酷い。

出典:ONE PIECE 995話/尾田栄一郎 集英社

マジでこのやりとりが「会話」になっておらず、日本語のやりとりとしておかしいことに作者も編集者も気づかないんですかね…

「ペドロのバカは自爆だろうがよ!! 迷惑被ってんのはおれだァ!!」に対して「わかってる」と返したら、その目的語は「ペドロが自爆したこと」「迷惑を被ってるのはペロスペロー側であること」以外にないんですよ。

つまり、「ペドロが自爆したことはわかってる」か、「迷惑を被ってるのはペロスペローであることはわかってる」という意味になるわけです。

にもかかわらず、その後に続くのが「ペドロの死がこの戦いに繋がってる事」と頓珍漢なことを言い出す。

そんな話してないんだよペロスペローは。

「ペドロは勝手に自爆して死んだだけで、それによってこっちもダメージを負って迷惑被ってるってのに、勝手に逆恨みすんな」という話をしてるのに、「わかってる ペドロの死がこの戦いに繋がってる事」と言い出すキャロット。

なんもわかってねェよお前。

こういう噛み合わないセリフのやりとりがとにかく多い。だからキャラ同士が会話してるのではなく、作者による言わされセリフを口にしているだけ、ないし作者が言わせたいセリフに絵を当ててるだけにしか見えないわけです。

キャロットとマルコ

その後のマルコとのやりとりも酷い。

出典:ONE PIECE 995話/尾田栄一郎 集英社

「お前達は(誰だ)?」と質問されてる側なのに、「あなたはマルコ ネコマムシの旦那のお友達でしょ?」とマルコが誰なのかを言い当てる意味不明さ。

会話としてバグりすぎでしょう。

ミンク族って日本語不自由な設定でしたっけ?

それに対し、「そんなとこだよい!」と返すマルコ。自分の質問を無視された上、質問返しされてるのに、なんらツッコまずにただ相手の問いに答えて終了という笑

お前の質問、無視されたまま答え得られてないんだが、それでいいのか?笑

もちろん、「キャロットがマルコの名前とネコマムシとの関係性を知っている(ことを示す)=ミンク族である自分とネコマムシは親しい間柄であり味方であることが伝わる」というう意図なのはわかりますが、ハイコンテクストすぎますって…

通常の会話でありえないですよこんなやりとり。

ナミとお玉

ここも酷い。

出典:ONE PIECE 995話/尾田栄一郎 集英社

「凶暴よ あいつら!! あの大猿 タダじゃ済まない!!」

「なめてもらっちゃ困るよ!! おナミちゃん!! おら達”サムライ”として!! ここに来たんでやんす!!!」

いや、だからなんなんだよ…

答えになってないんだよ…

会話をしろよ会話を…

「(相手が凶暴で強いから)タダじゃ済まない!!」と言われたことに対して、「舐めてもらっちゃ困る」と返してるわけですから、「タダじゃ済まない(大怪我を負わされる)ことを心配されるなんて舐めてもらったら困る」という意味になり、その意図は「ひひ丸は強いから(ひひ丸の凶暴さはそれ以上だから)心配無用」か、「命を懸ける覚悟で来てるからそんなことは想定済みで、全く恐れていない」のいずれかじゃないと、意味がつながらないんですよ。

おそらくお玉は、「自分達はサムライとして(命を懸けて)ここに来てるんだから、ひひ丸も自分も、タダじゃ済まない目に遭う覚悟くらいできてる(お前に心配されるまでもない)」というつもりで言ってるのでしょうが、「おら達”サムライ”としてここに来たんでやんす!!!」だけじゃ伝わらんって…ハイコンテクスト過ぎるって…

これほど言葉を補完しないと意味が通らないセリフなど不自然でしかなく、違和感しかないんですよ。

日常会話でこのズレ方した回答してくる人いたら、めちゃくちゃストレスですから。

もっというと、「タダじゃ済まない!!」と心配することは「舐める」ことにはならないので、「タダじゃ済まない!!」「なめてもらっちゃ困るよ!!」と返したら、普通は「ひひ丸はそんなヤワじゃない(ひひ丸の強さをなめてもらっちゃ困る)」という意味合いになるんですよね。にもかかわらずその後に続くのが「おら達”サムライ”として!! ここに来たんでやんす!!!」だから、尚更不自然なセリフに感じて、意味を読みづらくなっているわけです。

「ひひ丸の強さ」ではなく、「サムライとしての覚悟」を示す意味のセリフにしたいのなら、元々のナミのセリフを変える必要があります。

たとえば、

「ダメよお玉 あの大猿が敵う相手じゃない!! 殺されちゃうわ…!!」

「なめてもらっちゃ困るよ!! おナミちゃん!! おら達”サムライ”として!! ここに来たんでやんす!!!」

のように、「ひひ丸が殺されてしまう」ことを心配するナミに対して、「サムライとしてここに来た」と返せば、「サムライとは常に命懸けで戦いに臨むものだからそんなことは承知の上であり、その覚悟をなめてもらっては困る」という意味がより伝わりやすくなります。

「タダじゃ済まない」では、「サムライの覚悟」を示す言葉として甘すぎて、結びつきが弱く、「ひひ丸の強さ(をなめてもらっちゃ困る)」との結びつきのほうが強くなってしまうわけです。

「なめてもらっちゃ困るよ サムライとしてここに来てるんだから タダじゃ済まないことくらい覚悟してるよ」というセリフでは、あまりに甘い想定ゆえ、「サムライとしての覚悟」を示すセリフとして受け取りづらくなっている、ということです。

コビーとドレーク

このセリフも、コビーのコミュニケーション力のなさというか、頭の悪さが腹立たしいレベルで、人に何かを伝えるつもりあんのかお前、と言いたくなるほどストレスを感じる説明をしています。

まず、

「友達でいると…すごく近いのに 敵対すると手の届かない場所に行ってしまう そんな人です!!」

という説明はまだ意味を理解できます。要するにルフィは気さくで親しみやすく、大物ぶらないために、身近な存在に感じられる一方、敵対するとその強さと格や器の違いから、手の届かないほどの距離を感じてしまうという、ことでしょう。

これに対し、ドレークが「どういう意味だ?」と聞くのも理解できる。

コビーの説明は抽象的すぎるため、ルフィのことをよく知らない人間からすれば、その言葉の意味や意図をいまいち理解しきれないから、より具体的な説明を求めるのは当然でしょう。

だからこそ、「どういう意味だ?」という質問に対して、コビーは「より抽象度を下げて具体的に、わかりやすく噛み砕いた説明」をすることが求められているわけです。

にもかかわらず、「ルフィさんには人を引き寄せる力があるから」と、同じ抽象度のまま、「”なぜ”そう感じるのか」という、聞かれてもない「Why」に対する回答をするという、バカ丸出しのズレた返しをしています。

ドレークは、「どういう意味か」を聞いている、つまり「What」で質問しているのに、コビーは「なぜ」、つまり「Why」に対する回答をしているわけですね。

だから会話になっていない。

ドレークが、「なぜそう感じるんだ?」と聞いたのであれば、「ルフィさんには人を引き寄せる力があるから(どんな人でも、相手が海軍のような敵対する立場の人でも、身近で親しみやすく感じてしまうんです)」という回答で問題ありませんが、「どういう意味だ?」と聞いてるのにこの回答をされたら、単純に会話の噛み合わない、こちらの質問の意図を理解できない頭の悪いヤツにしかなりません。

こういう会話にならないヤツが一番コミュニケーション取っててめんどくさいんですよね…

おそらく、コビーのセリフはこの後も続きがあって、「ルフィさんには人を引き寄せる力があるから(相手が海軍でも、敵対する立場の人でも、身近で親しみやすく感じてしまうんです」と続くのかもしれませんが、「ルフィさんには人を引き寄せる力があるから」の後にドレークの「?」が入って会話終了してるのですから、コビーの説明はここで完結してると捉えるのが妥当でしょう。

要するに、今のセリフの中に、上記の意図が含まれている、ということなんだろうと思います。

いや、ハイコンテクストすぎるって…

よく「説明セリフ」が増えたのは、今の読解力のない子供達のためにあえてやってるんだ、と解釈している人を目にしますが、本当にそのつもりなら、こんなハイコンテクストでわかりづらいセリフ書きませんって。

説明セリフが増えたのは、絵で表現するのが面倒になったか、時間がなくなったか、能力を失ったかのいずれかであり、ハイコンテクストすぎてわかりづらいセリフが増えたのは、言語化能力や粋なセリフを考えるセンスが衰えて、意味深でわかりづらい表現をすれば味がある粋なセリフになると勘違いしているか、のいずれかでしょう。

ローとロビン

ここのロビンのセリフも酷い。

「ルフィは気にしてないけど 私も”D”に興味津々」って…

「津々」とは水が湧き出る様子や尽きることのない状態を意味するので、「興味津々」とは何かに強い興味を持っていて、その興味が尽きることなく、あとからあとから湧き出るような状態を表す言葉です。

↓要するに、こういう状態を指す言葉です。

そのため、何の情報も持たないローとの会話(=そこに興味を満たす情報はないため、興味があとからあとから湧き出てくる状況ではない)において、「私も”D”に興味津々」と伝えるのは言葉の使い方としてズレています。

何より、本当にそんなに「興味津々」なら、まずルフィに根掘り葉掘り聞けよって話です。

足を組みながら、その場にいない人物に対する興味を冷静に口にしている時点で、全然「津々」ではありません。

こういう、一つ一つの言葉のズレによって、キャラがどんどんバカになっていき、異質さやタレント性が失われ、ただの一般人にしか見えなくなっていくんですよね…

当初のロビンの賢くてミステリアスな魅力はどこにいってしまったのか。

「ありがとう──だけど私もまだわかってないの ルフィは気にしてないようだけど 私も”D”の意志に興味がある」とか「私も”D”への興味が尽きないわ」くらいが自然なセリフでしょう。

わざわざ「私も”D”に興味津々」なんてミーハー感のあるセリフを言わせる必要がありません。

ゾロとドレーク

ここのセリフも不自然です。

戦争中に、敵軍の人間から一緒に戦わせてくれと擦り寄られ、そいつが敵か味方かを見極める切迫した状況で、ただ疑念をかけるだけで核心を突かず、結論を引き出せないような曖昧な指摘をするゾロ。

「中々正直だ」と評価しながら、「でも立場を隠してるから君のことは信用できませんよ」と言っているわけです。めちゃめちゃ遠回りで、要領を得ないセリフだと思いませんか。

そんな腹の探り合いしてる場合ですか?

そんな腹の探り合いをする必要のある相手ですか?

普通に「(信用を得たければ・こちら側に付きたければ)立場を言え てめェは一体何モンだ」と聞けばいいだけでしょう。

なんでわざわざ、信用していいかどうか見極めるための答えや情報に直結しない、遠回りになるような探り方をするのか理解できません。

そのため、「ドレークが立場を隠していることを見抜いている(洞察力に優れた)ゾロ」を描きたいがために、言わされてるセリフ、もしくはドレークの所属は”麦わらの一味”にも知られるわけにはいかないから、あえてそこを突かない(所属を言わずに済む)作者都合のセリフを言わされているだけにしか見えないわけです。

カイドウとオロチ

ここのシーンもオロチの指摘が的外れというか、会話が飛びすぎててありえないセリフになっています。

カイドウは、「あらゆる海賊達にとって ここは楽園と呼べる”無法地帯”となるだろう!!」としかいっておらず、オロチの立場や役割については、まだ触れていません。ゆえに、この時点では、その「楽園」におけるオロチのポジションまで考えている可能性もあるわけです。

なので、「おいカイドウ待て!! ”花の都”はおれのおひざ元!! 何勝手なことをしようとしてんだ!!」のように、カイドウの勝手な行動や言い分に対してツッコミを入れるのであればわかるのですが、「てめェ誰のおかげで今まで武器を」と、自分が与えた恩恵やカイドウがワノ国を支配できた理由について、真っ先に触れるというのは、不自然というか、ありえないセリフになっています。

普通、自分のおひざ元で、何の相談や説明もなく、勝手な計画を立てられてそれを発表されたら、まずその行為自体にツッコミを入れ、非難し、追及するべきでしょう。

なんでそこにツッコミを入れずに、真っ先に「今まで自分がどれだけカイドウの役に立ってきたか」を訴えるという、ズレたセリフを言わせるんですかね。。

ロビンとゾロ

出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社

ここのセリフも酷い。

このロビンの「わかるわ」は、以下のゾロのセリフを受けてのものです。

出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社

さて、ロビンは何が「わかった」のでしょう?

ゾロが「こんなつまらねェ遊びをする為にこの島に来た」のではなく「世界一強いカイドウをブッた斬りにきた」ことでしょうか?

それとも、ゾロの叫びの後に発生した地震が、ゾロの覇気が原因であるわけがねェことでしょうか?

「覇気か!!? 覇王色か!!?」

「ゾロさん 何したんですか!!? 恐ろしい人」

「おれなわけねェだろ」

「わかるわゾロ…」

ですから、普通に読んだら後者、つまり「ゾロの覇気が原因で地震が起きたわけではないこと」に関して「わかるわ」といっていることになります。

はい、意味不明ですね。

では、ロビンは何がわかったのでしょうか。

その後に続く「私も見た 天井の穴から落ちてくるとこ お菊ちゃんの腕が!!」というセリフまで読むと、どうやら4ページ前の以下のシーンの話をしていることがわかります。

出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社

4ページも前ですよ?笑

この後、アプーを瞬殺し、抗体を奪い、チョッパーに抗体を渡して、この場を任せ、チョッパーが疫災の被害者達に対処法を教える、というシーンを挟んでから、先ほどの「こんなつまらねェ遊びをする為にこの島に来たんじゃねェ!!!」という叫びと、その後に発生した地震の描写につながります。

そして、この地震は(ゾロの覇気によるものではなく)カイドウの焔雲によって鬼ヶ島が宙に浮いたことが原因であることがわかります。

要するに、ゾロは屋上から菊の腕が落ちてきたことを目にし、上ではカイドウvs赤鞘の戦いが行われていて、それは味方が腕を失うほどの激闘であることを知ったため、こんなフロアでクイーンのくだらないお遊びに付き合っている場合ではないことを理解し、速攻でアプーを片付けて、このフロアのことをチョッパーに任せた上で、クイーンに怒りをぶつけて、今すぐ屋上を目指す動きに切り変えたわけです。

そして、その一連のゾロの動きを見ていたロビンが、「わかるわゾロ」と声をかけた、ということですね。

どんだけわかりづらい構成なんだよ…笑

この前提を踏まえた上で、ロビンは一体何がわかったのでしょうか。

おそらく、「私もお菊ちゃんの腕が落ちてくるところを見たから、ゾロがこんなお遊びに付き合ってる場合じゃないとキレる気持ち、今すぐ屋上へ向かってカイドウをブッた斬りたい気持ち」が「わかる」と理解を示したのでしょう。

あるいは、自分も同じ気持ちである(自分も今すぐ屋上へ駆けつけたい)と共感を示したのかもしれません。

いずれにせよ極めてわかりづらく、あまりにハイコンテクストすぎるため、まるで会話がつながっているように見えない。

そのため「わかるわ」と話しかけられたゾロでさえ、ロビンのことをガン無視しています笑

出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社

だって意味わかんないですもん、このロビンのセリフ。

あまりに唐突すぎるし、文脈を端折りすぎです。

その結果、ただ無意味にゾロにすり寄って話しかけにきたものの、すり寄りに失敗してゾロから無視された、恥ずかしい女にしかなっていないんですよね…笑

なんなんですかねこの不自然極まりないやりとりは…

「わかるわ」じゃないんだよ。

もっと普通の会話を通して話を進めてくれよ…

ジンベエとフーズフー

ここのやり取りも不自然極まりない。

端的に言えば、フーズフーに「”七武海”の頃…見かけた事があるもんで…まァそりゃいいいか」という意味深なセリフを言わせたいがために、ジンベエに前振りを言わせたようにしか見えないんですよね。

だって、ジンベエが麦わらの一味に正式加入したのって鬼ヶ島上陸の直前ですからね?

フーズフーが知ってるわけないし、仮にカイドウ軍の情報伝達が早くて知っているとしても、ジンベエが、敵軍がそのことを知っている前提で話を進めるのは不自然です。ついさっき入ったばかりなんだから、知られてなくて当然でしょう。

もちろん、このジンベエのセリフは、相手が知ってる前提で突っかかってるわけではなく、(つい先ほど晴れて麦わらの一味に加入したので)改めて自己紹介をした上で、価値のある方で呼んでくれ、とお願いしてるだけなんだろうと思います。

しかし、であれば、その後フーズフーが「あァ悪いな」と謝るのがおかしい。これではフーズフーは、ジンベエが麦わらの一味に入ったことは知っていたため、本来”麦わらの一味”の操舵手と呼ぶべきだとわかっていたものの、うっかり古い肩書きのほうで呼んでしまったため、「悪かった」と謝っていることになってしまう。知らなかったのであれば、謝る必要などありません。

要するに、ジンベエは、フーズフーが自分の”麦わらの一味”加入を知っているとは思っていないけど、改めて現在の肩書を伝えた上で、「新しい価値のあるほうの肩書きで呼んでほしい」とお願いしている一方、フーズフーは、一味加入のことを知っていたにもかかわらず、うっかり古い肩書きで呼んでしまったことを謝っている、という、両者の認識とスタンスが噛み合っていない、不自然なやりとりになっているわけです。

もちろんこの認識のズレが生まれること自体はあり得るのですが、であれば、そこのズレに触れないのはおかしく、ジンベエからすれば、「もう知られておったか さすがに四皇の一団ともなると情報伝達が早いのう」といったリアクションになるはずです。

一方で、わざわざそんな細かな認識の齟齬まで会話に反映させるとややこしくなり、無駄なセリフが増えてしまうため、結論としては、そもそも、そんな齟齬が生まれるようなわかりづらいやり取りなどさせるべきではない、ということになります。

ではどうすればいいかというと、「ジンベエの麦わらの一味加入は、敵軍に伝わっていない」、もしくは「本来伝わっていないのが普通だけど、情報伝達が早くてすでに伝わっていた」という前提で会話をさせればいいのです。

そうすれば、前者の場合、

「今は”麦わらの一味”の操舵手じゃ…!! 価値のある方で呼んでくれんか?」

「あァそうだったのか…悪いな その情報はまだこっちに伝わってなかったもんで」

のようなセリフになるはずだし、後者の場合、

「あァその話 本当だったのか これから壊滅する海賊団に入るとはいい趣味してやがる」とか「あァそうだったな ”七武海”の頃に見かけたときの印象が強かったもんで」のようなセリフになるはずで、どちらも違和感なく入ってくるセリフとなります。

「あァ悪いな ”七武海”の頃…見かけた事があるもんで…まァそりゃいいいか」なんて、あからさまな匂わせセリフ、違和感しかないでしょう。

ヤマトとエース

出典:ONE PIECE 999話/尾田栄一郎 集英社

ヤマトは生まれてからずっとワノ国に閉じ込められていて、海外のことは知らないはずですよね。

だから「ねーねー海外ってどんな島(や国)があるんだ?」とか「どんな奴らが住んでるんだ?」といったことを聞くのであればわかるのですが、「若い奴らどんどん出て来てないか!?」と聞くのは、最初の質問としてあまりにも具体的かつ限定的すぎて、違和感しかありません。

というか、「若い奴らどんどん出て来てないか!?」ってどういう質問なんですかね…

自分の中に、どんな情報と疑問があったら「この質問をしよう(若い奴らどんどん出て来てるかどうかを聞きたい)」と思うのか理解できません。

「どんどん出て来てないか!?」と聞くということは、出て来ている可能性について把握している、ということです。

たとえば、「ワノ国では若い奴らがどんどん腕を上げて頭角を表し、郷を治める立場になっている(ないし、海に出ていってる)んだけど、海外の若い奴らはどうだ?」という質問や、「海外のことは新聞である程度知ってて、若い奴らがよく紙面を賑わせてることはわかってるけど、その新聞の情報は古いから、今は若い奴らがもっとどんどん出て来てるんじゃないか!?」といった質問であればわかるんです。

しかし、ワノ国の状況やヤマトの状況を考えると、いずれもありえなさそうですし、(そもそも、そうした描かれていない部分を読者側で妄想補完をしなければ意味が通らないセリフなど言わせるべきではないため)普通に考えれば、「海外のことを何も知らない、ゆえに興味津々であるヤマトが、海外から来たエースに対して、海外のことを質問している」シーンであると読むのが自然でしょう。

それで、「若い奴らどんどん出て来てないか!?」なんて具体的かつ限定的なピンポイント質問、出てきますかね?

要するにこのセリフは、当時の新世代の名前(もちろんルフィ含む)をエースの口から読者に説明させたい、という作者の思惑が先にあって、ヤマトはその説明をさせるための前振りの質問をさせられただけ、にしか見えないわけです。

エースに言わせたい具体的な答えがあるから、それに合わせた具体的な質問をヤマトにさせているわけですね。

何でこういう不自然な「言わされセリフ」しか言わせられなくなってしまったのか…

普通に、

「海外にはどんな奴らがいるんだ!? エースみたいに強い奴らばかりなのか!?」

「まァそうだな 最近だと若い奴らの話題で持ちきりだ おれは別格として…」

のように話をさせればいいじゃないですか。

「若い奴らどんどん出て来てないか!?」って、最初の質問として不自然すぎるでしょう。

こういう作者の思惑をありありと感じてしまうほど、ワノ国編は作為にまみれた不自然な「言わされセリフ」のオンパレードであると感じます。

ダサい台詞ばかりで締まらない

「さっきの名乗り シビレたぜ!!!」

「おい!! モモ!! さっきの名乗り、シビレたぜ」

ダセェ…

カッコよくて座りのよい、的確な名詞表現が思いつかなかったのでしょうが、「さっきの名乗り」って…笑

サンジがモモの助の覚悟を決めて名乗りあげた姿について、きちんと評価して、言葉をかけること自体はいいんです。ルフィだけでなく、一味みんながきちんとモモの助を一人の男として見ていて、その成長に目を向けている、というのがわかるのはいい。

しかし、そのセリフがダサすぎるというか、しっくりこない言葉選びのため全く締まりません。

ルフィが名乗りを上げたシーンで、「おいルフィ!! さっきの名乗り シビレたぜ」なんて声をかけたらクソダセェと思いません?

「おいモモ!! 男 見せたじゃねェか」だけで十分伝わりますし、そっちのほうがよほどモモの助に寄り添い、一緒に戦っていることが伝わってくる、味わい深いセリフになったのではないでしょうか。

より明確にモモの助の覚悟を評価するセリフにしたいのであれば、「お前の覚悟 しかと受け取ったぜ」ようなセリフでもいい。サンジがきちんとモモの助の覚悟も背負って、同志として戦いに臨んでいることが伝わってきます。

「シビレたぜ」って、なんかすごく無責任な観衆目線というか、距離が遠くて親密度の浅い立場からの、上部の感想にしか見えないため、とても長く一緒に航海してきて、多くの死線を潜り抜けてきた間柄には見えないんですよね。

モモの助は、聴衆をシビレさせたくて自分の名を叫んだわけじゃないんですから、そこを評価されても困るでしょう。あまりに的外れなセリフのため、まるで言葉に重みがありません。

もっというと、読者(私)自身が、モモの助の「名乗り」のシーンにまるでシビレていないため、サンジのセリフにまるで共感ができません。

出典:ONE PIECE 986話/尾田栄一郎 集英社

この点は、モモの助のクソッタレ具合をまとめる記事で掘り下げようと思いますが、カイドウから名を聞かれて「拙者の名は!!! 光月モモの助!!! ワノ国の将軍になる男でござる!!!」と名乗る展開自体はいいのですが、その演出が酷すぎて、まるで「シビレる」シーンになっていません。

主な原因は、カイドウから「お前の名は?」と聞かれてからモモの助が答えるまでに、なぜか無関係の外野の描写が丸々2ページ挿入されるため流れが途切れ、感情移入が阻害されることと、名乗っ後とすぐに泣き喚き散らかし、心の中でクソみたいな泣き言を並び立てることです。

こんな演出で「シビレる」シーンになるわけないでしょ。読者がシビレていない、かっこいいと思っていない描写に対して、作中キャラに「シビレたぜ!!!」なんて言わせたところで、共感を誘えるわけがないのです。

このシーンにシビレた読者、サンジのセリフに共感できた読者などいるのでしょうか…

「好きな駆除は トカゲ駆除!!」

ダセェ…

言葉の重複は稚拙な印象を与えるから(できるだけ)避けるべき、という基本を無視したクソダサセリフです。

というか「好きな駆除」って何?

唐突に何言い出してんのこいつ。

もちろんギャグ描写というのはわかりますが、セリフ作りが雑すぎるため薄ら寒いだけでクソスベッてます。

「私はナミ!!!」という自己紹介につながる項目なのだから、「嫌いな生き物は爬虫類」とか「趣味はトカゲ退治」のように、きちんと自己紹介の項目として成立する言い回しにした上で、その内容で笑わせてくれればいいのに、項目から狙いに行った上でスベッてるため、もはや痛々しくて見てられません。

ウソップ、ほんと嘘つくセンスも笑いのセンスもなくなりましたよね。。

このシーンの茶番具合を際立たせているのは、ナミのリアクションの遅さ(の不自然さ)です。

普通、自分の後ろでウソップが「私はナミ!!!」と叫んだら、その時点で振り向いてツッコみません?

なんで「好きな駆除は トカゲ駆除!! 覚悟しなさい!!」までは「?」のまま状況を理解できず、すべて言い切らせてからツッコんでるのでしょうか。

あまりの不自然さに、最初にこの描写を見た時、何をやってるのか理解できませんでした。

特にこのコマの「?」がいらない。

「?」と感じるのは読者であるべきで、ナミが「?」と感じながらこの尺のセリフを背負って、全て言い切るまで正面向いて待ってるというのがあり得なさすぎるため、超不自然で意味のわからないコマになっています。

だから作者が強引にやらせてるだけの茶番ギャグとなっていて、おサムさが倍増しているわけですね。

「さすがだ」

ダセェ。

これ、気にならない方も多いかもしれませんが、私は麦わらの一味同士が「さすがだ」と直接的な褒め言葉を口にして、仲間同士で表面的な持ち上げ方をすることにすごく違和感があるんですよね。

あ、そんな言葉にしていちいち評価し合わないと、信頼を伝えられない関係性なんだ…と思ってしまう。

WCI編で、カタクリを倒したルフィにサンジが「さすがだっ!!」と口にしたのも、(その前の喧嘩があったことも相まって)ものすごく媚びたセリフに感じてしまいました。

ルフィですら、「さすがフランキー」と安易な称賛を口にしています。

出典:ONE PIECE 989話/尾田栄一郎 集英社

こんな薄っぺらい言葉でいちいちお互いに賞賛し合う海賊団、ダサくて見てられません。

最初期の頃は、ルフィがゾロのことを「かっこいい」と直接的な言葉で賞賛することもありましたが、

出典:ONE PIECE 16話/尾田栄一郎 集英社

これ以降は、(ギャグシーン以外で)こうした露骨な褒め言葉で安易に持ち上げるようなことはしなくなりました。

そこが麦わらの一味の粋なかっこよさ、クールさでもあったのに、新世界編以降は、ほんとに直接的にキャラを持ち上げるセリフを吐かせまくるようになりました。

なぜなら、「言葉」で説明しないと、キャラの魅力を伝えられなくなってしまった(描写しきれなくなってしまった)からです。

キャラ自身の言動だけで、きちんとかっこよさや信頼関係を描けていれば、いちいち外野から「かっこいい」とか「さすがだ」なんて「説明」を入れる必要がありません。それができていないから、言葉で補足しなければならくならなくなり、作者からかっこよさを押し付けられるようなシーンばかりとなってしまいました。

「おれは先を急いでんだ!!」だと?

出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社

ここのサンジのセリフも意味不明です。

何が「おれは先を急いでんだ!!」だよ…

お前ずっと遊郭のことしか考えてなかった上、

ルフィをカイドウの元へ送るために、サポート役として上階を目指していたというのに、途中で遊女の声を聞いて、

出典:ONE PIECE 996話/尾田栄一郎 集英社

お前が勝手に踵を返して寄り道しにきたんだろうが。

出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社

先を急いでんなら、下心満載で来た道を引き返すようなマネすんな。

それがサンジらしさだとか、サンジはもともとそういうやつだと思う人もいるかもしれませんが、違うんですよね。。

サンジの個性の描き方が雑すぎて、まるで魅力が伝わる描写になっていません。ゆえに描く価値が全くない。

ナミやロビンの叫び声が聞こえたとか、キャロットやお玉など味方側の女性の叫び声が聞こえたからルフィそっちのけで駆けつけた、ということならまだわかりますが、見たこともないモブ遊女の声を聞いて、下心に囚われてルフィそっちのけで駆けつけた結果、騙されて拘束された挙句、「おれは先を急いでんだ!!」とキレ気味に叫ぶって、意味わかんねェから…

まだ、「縄を解け 今ならおれを騙したことは見逃してやる!!」だけならスルーできましたが「おれは先を急いでんだ!!」は意味わからなすぎて頭おかしいんかコイツ…としか思えませんでした。

こんな描き方ではサンジのクソっぷりが際立つだけで、紳士さもクールさもまるで伝わってきません。

なんでこんなにキャラの魅力を削ぐような描き方ばかりするんですかね…

前半の海で積み立てた貯金を、ものすごい勢いで消費していっています。

会話にならないブラックマリア

その後のブラックマリアのセリフも意味がわかりません。

出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社

「やだよ…こんな宴会場まで戦場になるの?」って、お前がトラップ仕掛けておびき寄せたんだろ?

自分から宴会場に敵を呼び込んでおいて何言ってんだコイツ。

その上、急に「私口の悪いボーヤってキュンとしちゃう♡ ねぇお前さんはどうだい?」とまるで関係のない話をし出すシマツ…

話が繋がってないんだよ。

宴会場が戦場になるのが嫌なら、それを避けるためのセリフを口にしろよ。

お前が「口の悪いボーヤにキュンとするかどうか」なんてどうでもいいんだよクソが。

その後の「私の事…好き?」も意味不明です。何がどうなったら、宴会場が戦場になることへの懸念の話から、一息で「私の事…好き?」なんて質問に至るんだよ。

意味わかんねェよ…

もう読者に媚びるためだけに言わされてるセリフが気色悪くて仕方ありません。

「お前の事なんか 大好きだ!!!」「きゃっ♡(きゅん♡)」の締め方も、キモすぎてほんとに吐き気を催しました…

あれだけの確証があって「妄想」と思ってた能無し四皇

「誰も信じなかったオロチの妄想が…つながって来た…!!」

「くしくもお前らはおれが目の敵にした”麦わら”達の陰に隠れてたんだな!!」

いや、あの…えっと…誰一人陰に隠れてないっすよ?笑

錦えもんなど普通にドレスローザで異名ごと明るみに出て、あんたの部下で取引相手のドフラミンゴさんがデカデカと指名手配して、国中にその存在を知らしめてましたよ?

なんでその情報入ってないん?

カン十郎から報告受けてたんちゃうの?

菊、河松、アシュラ童子、傳ジローは普通にお前らのお膝元に潜んでたし、河松などお前らが牢屋に確保してたんだが?笑

このオオマヌケは一体誰のことを「”麦わら”達の陰に隠れてた」と認識してるんでしょう?

大体、おでん城に人影の噂があって、出国時を部下達がはっきりとその存在を確認していて、カン十郎から適宜報告を受けていて、ゾウに雷ぞうがいることに確信を持ってジャックを派遣して、ドレスローザではルフィ達と一緒に指名手配までされていたというのに、なんで信じなかったんだよ…笑

何をどう解釈したら「誰も信じなかったオロチの妄想」になるのか意味わかんないんですよね。。

カイドウの言っていることに全く筋が通っていません。

これ絶対、後付けで大きくプロットが改変されていると思います。

錦えもんによるあまりに説明的で弱すぎるフォロー

出典:ONE PIECE 987話/尾田栄一郎 集英社

「海賊は裏切るぞ 負けるとわかりゃお前らを見捨てて逃げる ”麦わらのルフィ”は一度その鼻っ柱をへし折ってあるからな!!」

「それは彼への侮辱でござる!! ルフィ殿はお前らとは違う!!」

ダセェ…

ダサい上に中身が無さすぎて何も言っていないに等しいセリフです。

いらないんだよこんなチープなフォローは…

お前、どんだけ一緒に旅してきて、ルフィの強さや人間性に触れてきたんだよ…

「貴様は”海賊王”になる男の器をまるで測れていないようだな」とか「笑わせるな 貴様程度の男に彼の心をへし折ることなどできるものか」とか、もっとカイドウの言葉を鼻であしらうようなセリフか、相手の侮辱を上回り見下してスカッとできるようなセリフを口にできんもんかね。。

「彼への侮辱」とか「お前らとは違う」など口にするまでもない薄っぺらいセリフをわざわざこれ見よがしに口にしておいて、具体的に何が「違う」のかは説明できないという笑

どこまでいっても見せ場を作れない侍だな。

敵の強さや攻撃の威力を、「やべェな今の攻撃!!」というクソダサセリフで説明する

違和感しかない倒置法

あまりに普通すぎて決め台詞にならない(場が締まらない)セリフを、ムリヤリ倒置法にすることでそれっぽい決め台詞に見せる、という手法に頼りすぎていて、カッコいいい決め台詞、(尾田先生にしか考えられないような)ワンピースらしい決め台詞がほとんど見られなくなってしまいました。

たとえばフランキーのこちらのセリフ。

出典:ONE PIECE 989話/尾田栄一郎 集英社

「おっと何かひいちまったぜ !! まあいい 花を引いてなきゃ」

言ってることは粋なセリフっぽく聞こえますが、語呂やリズムが悪い上、末尾が「なきゃ」で終わるため語勢が弱く、決め台詞として締まっていません。

倒置法を使う(意味がある)時って、だいたい体言止めや断定調のように強く言い切る言葉を使ったり、先にまず伝えたい(強い)言葉があって、後から言葉を足して意味を補足したりするケースが多く、だからこそ語勢が強まって、決め台詞として力を持ち、その場が締まる効果が得られるのですが、「まあいい」というふわっとした結論で始まって、「なきゃ」という弱々しい語尾で終わってしまっては、語勢を強める効果が得られず、決め台詞としてハマらないんですよね。

たとえば「海賊王に おれはなる!」のように語尾が断定調だとバチッとハマるため、「おれは海賊王になる!」よりも、決め台詞として強くなります。ゆえに、倒置法にする意味があると言えるのですが、「まあいい 花をひいてなきゃ」では、「まあ花をひいてなきゃいい(構わねェ)」とセリフの強さが変わらないため、倒置法にする意味がありません。

「まあいい ウチの花をひいてなきゃ」とするか、語尾を「ひいてなきゃな」とすれば、語呂や語尾の締まりがよくなる分、締めのセリフとして成立しますが、「まあいい 花を引いてなきゃ」では、対象が曖昧でふわっとしている上、語尾も弱いため、セリフとして全然締まらないんですよね。。まぁこれは好みの問題でもあるでしょうが、このセリフの語呂やリズムが私はとても気持ちが悪く、むず痒くなってしまいます。

ちなみにアニメを確認したところ、「まあいい 花をひいてなきゃ」と「な」が足されていました。やはりアニメ班も、「なきゃ」じゃ決め台詞として締まらず、違和感があると思ったのでしょう。

また、フランキーがナミのことを「花」と呼ぶのも違和感が強く、仲間同士の(正しい)距離感が反映されていない、表現優先で決められただけの上っ面なセリフに見えてしまいます。

前半の海では(仲間になった後も)、「小娘」って呼んでたんですよ?笑

2年後は「ナミ」と呼ぶようになり、ここまでは、時間の経過や関係性の深まりによる呼び名の変化と感じられましたが、いつから「花」扱いをするようになったのでしょうか。

これではナミとフランキーの距離感として違和感の方が強く、むしろ他人行儀感が増して、距離が遠のいてしまったように感じます。

もっと言うと、ローラに対して「おめーは上玉だが」と返すくらい、年齢や外見の美醜で女性の扱いを区別しないキャラだったフランキーが、「花(のように美しいナミのことを踏んでなければ)、ビッグ・マムのようなババー(枯れた花)は踏んでも構わない」と言わんばかりのセリフを吐かせるのは、フランキーのポリシーに反する思想や発言のように感じてしまいます。

ドレスローザ以降、急にハードボイルド感を出して、女性に粋な言葉を向けるダンディで頼り甲斐のある男感を出してきますが、その言動に「男」としての筋が通っていないため、フランキーが口にしたセリフに見えず、ただ尾田先生が言わせたい(思いついたそれっぽい粋な)セリフをただ言わせているだけにしか見えないんですよね。。

もっと酷いのがこちら。

出典:ONE PIECE 989話/尾田栄一郎 集英社

「おいナミ お前…あんのか…!? ウチの船長”海賊王”にする気はよォ!!!」

なんなんでしょうね、この不自然極まりない気持ちの悪い倒置法は。。そこの語順を入れ替えることに、なんの意味があるのでしょうか。普通の人なら、セリフとして不自然すぎて「お前…あんのか…!?」の「間」に耐えられませんよ。

ちなみにこちらのセリフ、アニメでは「おいナミ あんのか…!?」「おい」が削られ、さらに不自然なセリフになってました。「おいナミ あんのか…!?」って、セリフとしておかしすぎません…?

「『四皇』だから逃げる? おいナミ お前この戦いの意味をわかってねェのか? 『四皇』だから倒すんだよ!! ウチの船長を ”海賊王”にするためになァ!!!」

のようなセリフの方が、よほど倒置法にする意味があって、語呂的にも内容的にもしっくりくると思いませんか。

恐怖やピンチ感、ダメージを全て言葉で「説明」する

クイーンの「え〜〜〜〜〜!? 飛んだ!?」という説明リアクションも鬱陶しいですが、 モモの助の「わあ!! 高い恐い!!」がウザすぎます…

こいつの高所恐怖症アピール、毎度毎度ただ「高い」ところが「恐い」と言葉で説明しているだけなんですよね。

本当に恐かったら、「高い恐い」なんて一息で出てきませんし、頭を抱えながら

「降ろしてくれー!! 恐い!! 誰かー!!!」などと叫ぶことなどできないでしょう。

要するに、「高所恐怖症の人間(それも8歳の子供)が本当に高い場所に晒された時の恐怖に震える様子」を描いているわけではなく、「モモの助が高いところを恐がっていることを言葉で説明しているだけ」だということです。

これでモモの助に感情移入などできるはずがありません。だって作者から「高いところを恐がっている」という「情報」を受け取ってるだけで、読者にその強さは伝わってきませんし、本人まるで恐がってるように見えませんから。

たとえば、言葉も出ないほど震えて怯えながら青ざめさせるといった描き方や、モモの助の視点から眼下に広がる景色を描いてその視界を読者にも共有しながら震え上がらせるといった描き方をした方が、を余程恐怖心が伝わるでしょう。

まぁ後者は作画コストがとんでもないことになるので、モモの助の高所恐怖症設定などのために、わざわざ描くべきとも思いませんが、パンクハザードからしつこいほどに高所を恐がる様子を描いてきている割に、その描写に説得力のあったシーンが一つもないため、何のために用意した設定なんだろうと思ってしまいます。

痛たた…ハァハァ

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

また、しのぶのダメージを描くのも手間だからか、「痛たた…ハァハァ」という超絶雑な説明セリフと、プルプルと震えている記号を入れることで処理しています。

「さっきキングからの投げ捨てられて大ダメージを受けたものの、何事もなかったように普通に動いてますが、しのぶはきちんとダメージを受けてますよ」ということを、こんな雑なセリフ&描写で説明しているわけですね。

これほどの攻撃を受けておきながら、

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

「痛たた…ハァハァ」で済むって…笑

それを許したら何でもありやん。

普通にここで退場させるか、せめて数分〜数時間は気絶させといてもらわないと(つまりこのモモの助救出シーンから退場してもらわないと)、キングの雑魚っぷり、ないし詰めの甘さだけが際立つ結果となってしまいます。

つまりキングが損をする描き方になっており、ここで大看板としての脅威が一気に削がれてしまうわけですね。しのぶ如き仕留められない雑魚キャラとの戦闘に期待などできるはずがありません。

また、ルフィに「ダメだったか!! あいつ大丈夫か!?」などと言わせてますが、お前「未来視」できるんだよな?

 「ダメだったか!!」じゃねェのよ笑

どんだけ無責任なセリフ口にしてんだよ…

お前絶対しのぶがやられる「未来」見えてよな? それなのに助けに入らずに傍観して「ダメだったか!!」って、さすがに薄情すぎんだろ…

おいおいおいコレはダメだ危ねェ!!!

さらに酷いのがこちら。

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

しゃべりすぎだよ。

説明しすぎだよ。

そんな説明してる暇あるならまず脱出方法か耐え切る方法、反撃の方法を考えろよ…

このシーンも、「キングの強さや攻撃の恐ろしさ(ゆえのピンチ感)」を伝えるにあたり、「絵」で表現することができないから、「言葉」で説明しているだけなんですよね。

「おいおいおいコレはダメだ 危ねェ!!! やめろ鳥野郎!!! 腹に風穴空いて死んじまう!!!」「消えるのは視覚的なもんで 放せ!!!」

ダセェ。

何なんだこのセリフ。。

お前、もはや命をかけて戦いに臨むことさえ出来なくなっちまったんだな…

情けなさすぎて見てらんないよ。。

これで危機感を感じられる読者などいるのでしょうか。

WCI編でのビッグ・マムによる銃殺の恐ろしさ演説を超える酷さです。

ここで、アーロン編でのクロオビとの対決シーンを見てみましょう。

出典:ONE PIECE 86話/尾田栄一郎 集英社

これほどのに窮地に陥ってもビビる様子一つ見せず、泣き言一つ口にせず、騒ぎ立てることもなく、ただ冷静に作戦を変更して、死ぬ事など一瞬も考えないどころか、耐え切って反撃することだけを考えて、攻撃を耐え切る準備に入っている。

これがサンジですよ。

一方、ワノ国のサンジがコチラ。

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

「おいおいおいコレはダメだ 危ねェ!!! やめろ鳥野郎!!! 腹に風穴空いて死んじまう!!!」

「消えるのは視覚的なもんで 放せ!!!」

酷すぎるでしょう。

お前の2年間、何のためにあったんだ?

今の尾田先生なら、クロオビ戦のサンジのセリフは、次のような叫びになるでしょう。

「おいおいおい待て待て待て ダメだ これはやべェ!! やめろ魚野郎!! さすがにこのスピードで水圧の変化を受けたら内臓からはじけ飛んじまう!!! 放せ!!!」

それも、相手に聞こえない「心の声」で。

ダセェ…

で、そのまま何の対策もしないまま攻撃を受けるも、主人公側補正によって内臓がはじけ飛ぶことはなく、何の説明もなく、「痛たた…ハァハァ」くらいのノリで、普通に生き残ることになるのでしょう。

この描写力の差…

サンジ〜〜!!! やべェな今の攻撃!!

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

ワンピース史に残る「珍セリフNo.1」

ネットでもいじられまくってる、不自然説明セリフの極みですね。

敵の強さや攻撃の威力、サンジのピンチを、「やべェな今の攻撃!!」というクソダサセリフで説明するシマツ。

何より酷いのが、しのぶがやられる際もただ傍観するだけで助けに向かう素振りを見せることもなく、わかりきっていた結果を見て「ダメだったか!!」と無慈悲な他人事セリフを口にするだけだった上、そのままサンジも(同じくキングの攻撃によって)ピンチに陥っているというのに、そのまま傍観を続けて、やられた後に「サンジ〜〜!!! やべェな今の攻撃!!」とその攻撃のヤバさを説明する役回りをさせられているだけの、ルフィの描き方です。

お前、この間一人でずっと何やってんの?笑

船長のくせに、味方がやられる様子を延々外野から見物しながら感想を口にしてるだけか?

「未来」見えんのに、「今の攻撃」が「やべェ」ことは見えなかったのか?

出典:ONE PIECE 949話/尾田栄一郎 集英社

それとも、見えてたけど、放置してサンジが「やべェ」攻撃を受けるのをただ傍観してたのか?

未来視できるし、剃も使えるし、腕を伸ばして伸びて駆けつけることもできるのに、サンジのピンチに何も動かず傍観し、攻撃を受け切った後に、クソ薄っぺらい心配の言葉を叫ぶクソ船長。

作者が描きたい展開に合わせて、「やべェ未来」が見えたり見えなかったりする。なんて都合の良い能力でしょう。

「未来視」なんて何でもアリの作者都合のチート能力を作ってしまうと、絶対に扱いきれずに持て余すことになり、こういうツッコミ(揚げ足取り)が常に入ることになってしまうのだから、余計な特殊能力追加すべきじゃなかったんですよね。。

もちろん、(未来視ができようができまいが)ルフィがサンジを助けるシーンは(サンジのプライドを傷つけることにもなりうるため)描くべきとは思いませんし、助けにいく必要もないのですが、であれば、「助けに行けない」理由をきちんと描かなければなりません。

それこそ、ビッグ・マムや飛び六胞の複数人から襲われて手に負えなくなっている状況を先に描いておけば、しのぶやサンジを助けに行けないことにも納得できるのですが、

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

↑この後に描かれたルフィのコマが、

↓これですからね。

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

しのぶがやられてからサンジがやられるまでの間、ただその場で傍観してるようにしか見えんでしょう。

もちろん、現場にはたくさんの敵がいるわけなので、上記2コマの間にも、描かれていないだけで実際は大量の敵から襲われ、その相手をしているためサンジ達のヘルプに向かうことはできなかった、ということなのだと思います。さすがに棒立ちしたまま延々観覧していたのだとしたら鬼畜すぎますからね笑

しかしねェ、それならそう描けって話ですし、その後のコマを見る限り、

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

とても大量の敵に襲われて手に負えない状況に陥っていたようには見えないんですよね。

うるてぃはヤマトに任せてるわけですから、その他雑魚など覇王色で一掃しとけって話です。

雑魚敵を倒す時間を10秒から3秒に短縮できることをイキってサンジにマウントを取ろうとしてしまうくらいなのだから、

出典:ONE PIECE 993話/尾田栄一郎 集英社

ご自慢の実力でとっとと雑魚一掃してしのぶとサンジ助けに行ってやれよ、となってしまいます。

もうキャラのセリフや描写のセンスの劣化が激しすぎて、まるで別作品を読んでるかのような退屈でつまらない読み心地です。

マジで前半の海のワンピースを面白いと思ってた読者達は、このセリフや描写力の劣化に何も思わないのでしょうか。。

2、緊張感皆無

うるさいだけのギャグリアクション

「え!!?」

何か起きる度に、全キャラいちいち「え!?」とリアクションさせてくるのが、鬱陶しくて仕方ありません。

「え!? アプ〜〜〜〜〜!!?」

「え!? 最悪の世代がもう一人!?」

なんとゾロまでその被害を受けてしまう。

「え…!? 斬撃…!?」

ゾロが「え…!?」なんてバカ丸出しの能無しリアクションするはずないでしょ…

「え…!! あいつは…!!」

なんでいちいち「え…!!」を入れないと喋り出せないんですかね。

こうして、全員SBSの作者ノリに統一され、キャラの個性が殺されていきます。

「待て待て待て」「ちょいちょい」「ダメダメ」「え〜〜〜!?」

これらの雑音も相変わらず気持ち悪いレベルで大量挿入されています。

「待て待て待てちょっと」

「めちゃくちゃ怒ってる」

「まってー!!」

もう吐き気を催すレベルで気持ち悪い…

何なんでしょうこのクソセリフは…

「まってー!!」が特に気持ち悪い。

お前ら本当に海賊か?

四皇の一味の人間か?

敵を罠にはめて始末しにきたところ、予想外の展開となって自分達が襲われそうになったら、「まってー!!」とお願いし出す。

それを口にすることも、それを口にすれば待ってもらえると、わずかでも思っている思考回路も両方気持ち悪い。

なんでいちいち緊張感を失わせるようなモブリアクションばかりさせるんですかね。

ストーリー全てを茶番にしたくて仕方ないんですかね。

もう、一つ一つ解説してられないので、以下まとめて晒します。

「ちょいちょいちょいちょい」「待て何事だズレ落ちる〜〜〜!!!」

「え〜〜〜〜〜!? まてまて何のサプライズだ 説明してみろ!!」

「えー!? 麦わら!!」

「いや待て待て!!」

「待て待て待て待て!! お前ら2人がかりはダメだろ!!!」

「わーー!! ヤマトぼっちゃん!! ダメダメ!!」

「えーーーー!! 何だあいつらーーーー!! ビッグ・マム!!?」

「えーーーー!? じゃあ…カイドウが2人分!!?」

「ムリムリムリだよナミ 殺されるよ!!」

「ごめんナミー!! 死んで!!」「えーーー!!!」

特に酷いのがクイーンです。

ワノ国編前半から、延々ワンパターンリアクションを連発するだけでひたすらやかましかったデブですが、鬼ヶ島上陸後もずーっとこのザマです。

「ギャーーー!!!」

「えーーー!!?」

「え〜〜〜〜〜!!!」

きっつ。。

もう終わってるでしょ。。

全キャラ作者のSBSノリのワンパターンリアクションしかできなくなってしまったため、キャラの個性がなくなり、誰が言っても変わらない(というか作者の顔しか浮かんでこない)セリフばかりとなってしまいました。

だから名言が生まれない。

作者が自分のSBSノリでしゃべってるだけなんですから、当然ですね。

こういう一つ一つのセリフや描写の雑さ、いい加減さ、薄っぺらさ、深みのなさによって、かつてのワンピースらしさや面白さが失われていき、キャラの魅力が殺されていき、ワノ国編を通して、史上最高レベルの部数下落を招いたわけです。

能力者集団のくせにただの雑魚

パンクハザードで、カイドウ軍が人造悪魔の実の能力者集団と知った時は、めちゃめちゃ脅威を感じてその戦いに期待していたのに、フタを開けてみれば雑魚ばかり。

鬼ヶ島上陸後もこの有様です。

出典:ONE PIECE 994話/尾田栄一郎 集英社

誰がこんなくだらない雑魚まみれの四皇戦を期待したというのか…

「四皇の一味ってこんな雑魚モブの集まりなの…?」という読者のため息に気づいているのかいないのか、それに言い訳するかのように、ゾロに「さすがにただ多いだけじゃねェな!! 層も厚い…!!!」と言わせたり、

出典:ONE PIECE 980話/尾田栄一郎 集英社

サンジに「うお!! 結構強かった!!」と言わせたりして、

出典:ONE PIECE 993話/尾田栄一郎 集英社

絵や描写ではなく、ただただ表面的な言葉だけで、「見た目はギャグキャラでもちゃんと強いんです」「危険なんです」と必死に「説明」してきます。

戦闘描写で「強さ」「恐ろしさ」を描くことができない(もしくは戦闘シーンを描きたくない)から、キャラデザをギャグにして(瞬殺させて)、ギャグオチにして逃げてるようにしか見えないんですよね。。

3、ウザさ・キモさが増していくキャラ達

モモの助の覚悟を台無しにする心の声

鬼ヶ島上陸前に覚悟を決めて虚勢を吐いた後、二度目の虚勢です。

出典:ONE PIECE 986話/尾田栄一郎 集英社

「拙者の名は、光月モモの助!!! ワノ国の”将軍”になる男でござる!!!」とカイドウ軍に言ってのけるシーンは、最初から描くつもりだったと思いますし、セリフとしても描写としても、きちんと決め台詞になる場面だと思うのですが、その後のクソ描写のせいで台無しです。

出典:ONE PIECE 986話/尾田栄一郎 集英社

「うわあああん!!!」「え〜〜ん」「うえ〜〜ん」「しにとうない…!! 泣きとうない…!! 武士が人まえで泣くなどはずかしい」

まじで何がやりたいんですかね…

「実際は怖くて仕方ないこと」「本当は泣きたくないこと」「人まえで泣くことを恥ずかしいと思っていること」を、わざわざ言葉で「説明」することで、「先ほどの名乗りはただの虚勢にすぎない」ことを伝えているわけです。

え、なんで??

なんのために「虚勢」化する必要があるの…??

恐怖に怯え、震えながらも、覚悟を決めて名乗り上げ、その覚悟を持って命を懸けて敵と戦うこと、あるいは死を受け入れることを示しておきながら、内心ではビビりまくっていて情けない事ばかり考えている、と伝えることに、何の意味があるのでしょうか…「モモの助」というキャラクターを描く上で、何の効果があるというのでしょうか。

これでモモの助のことをカッコいい、応援したい、と思えますか?

鬼ヶ島上陸前もそうでした。

出典:ONE PIECE 976話/尾田栄一郎 集英社

せっかく覚悟を決めて男を見せるセリフを吐かせているのに、内心では「どうしよう…!! ムリだ…」「これでは助けてもらえぬ…でも…」と思っていることを、わざわざ言語化して伝えてしまう。

ダサイ…この上なくダサイ…その内心を言語化することに何の意味があって、何の効果が得られるのでしょうか。

覚悟を決めて威勢よく名乗った描写が全て台無しです。

こういうことをするから、モモの助が延々成長せず、いつまでも魅力的なキャラに見えないのです。

「モモの助、内心ではこんなに怯えてるんだ…まだ8歳の子供だもんな…可哀想…😢」

「ほんとは恐いのに、頑張って強がってえらいね、かっこいいね」

とでも思って欲しいんですかね?

このシーンを読んだとき、そう思えましたか?

ウソップが敵に怯えながらも戦う覚悟を決めて向かい合った後に、いちいち内心では怯えてたり、後悔してたりすることを言語化していたら台無しでしょう。

たとえばアーロン編でのチュウとの戦闘シーンでは、強がって大口を叩きながらも、足が震えている様子を描くことで、恐怖しながらも戦う覚悟を決めたことが伝わってきます。

出典:ONE PIECE 87話/尾田栄一郎 集英社

内心では、「なぜ覚悟を決められたのか」と「その覚悟の強さ」がシンプルかつまっすぐな言葉で、これ以上ない説得力を持って表されています。

もう痺れるほどカッコイイシーンです。

もしこの心の声が、「あぁ恐いやばい死ぬ!! 足の震えが止まらねェ…!! 涙まで出てきやがった 勇敢なる海の男のクセに情けねェ…!! ビビりたくねェ…!! 震えたくねェ…!!」だったらどう思いますか?

何の覚悟も感じられず、ただ延々後ろ向きな気持ちを持ったまま敵と向き合っていることがわかるだけなので、まるで応援する気にならないし、ウソップというキャラに魅力を感じることもなくなるでしょう。

こういう話をすると、「モモの助は8歳で、ウソップはこの時17歳なんだから、ウソップと同じに扱うのは酷だろう」みたいな的外れなフォローをする人が出てくるんですが、そういう話ではないんですよね。

要は「描き方」の問題であり、「カッコよく覚悟を決めるシーン」を、「カッコよく見えるように描く」か、「カッコよさが台無しになるように描く」かという話で、後者にする意味がどこにあるのか、という話です。

ウソップの例で言えば、クロ編では威勢よく強気な発言をした後に、

出典:ONE PIECE 28話/尾田栄一郎 集英社

足が震えている様子を描いて、それが虚勢であったことを伝えつつ、

出典:ONE PIECE 28話/尾田栄一郎 集英社

本人は顔を真っ赤にして恥ずかしがるも、虚勢だった(本当はビビっている)ことがバレた後は、もうカッコつける意味はないと、自ら「恐ェもんは恐ェ」と恥を晒して正直な気持ちを明かす、という描き方をしています。

出典:ONE PIECE 28話/尾田栄一郎 集英社

一見、ダサくてカッコ悪い、恥ずかしいところを見せてしまったようですが、ウソップはそれでも一人で戦い、村を守ろうとする覚悟は変わっていません。

それがわかってるから、ルフィもゾロもナミも、誰一人笑わず、誰一人茶化さず、立派だと思うから、ウソップに手を貸そうとする。ゾロとルフィの言葉によって、ウソップのカッコよさがしっかりと読者に伝わる描き方になっています。

敵に怯えて足が震えていても、カッコつけて口にしたセリフが虚勢だとバレても、顔を真っ赤にしながら本当は恐いことを恥ずかしげもなく口にしても、「カッコいい姿」は描けるのです。それが尾田先生の凄さであり、織田先生の描くキャラ達の魅力であり、ワンピースの面白さだったわけです。

ここで、実は内心ではビビってることを、ウソップの心の声でいちいち言葉にして説明しまくってたら台無しでしょう。

それをやっているのが「ドレスローザ編」のトレーボル戦であり、そのウソップと同じことをやっているのが、「ワノ国編」のモモの助なわけです。

要するに、8歳なら8歳なりのカッコよさを描けばいいだけであり、「8歳だからカッコイイシーンでもカッコよく決められない」なんて無意味で表面的で短絡的で偏向的なリアリティの追求など、する必要がないのです。

というか、そもそも8歳だろうがこんな人間いないんですよね。。

「人まえで泣くなどはずかしい」と考えながら、大声で泣きわけき叫び続ける人間などいません。

号泣している時に、そんな思考などできるはずがない。8歳の子供なら尚更です。

大号泣しながら、思考ははっきりしていて、冷静に泣いてる自分を俯瞰して「みっともない」「泣きたくない」と考えることなどできるはずがありません。

仮にそんな冷静な思考ができる状況、かつ本当に「泣きたくない」と思っているのであれば、絶対に号泣にはならないはずです。演技でもない限り、「号泣」と「俯瞰」を両立することなどできませんし、そもそも本当に「みっともない」「泣きたくない」という気持ちや考えがあるのなら、絶対に涙を「堪える」「耐える」「我慢する」(少なくとも、「しようとする」)描写になるんですから。

恥ずかしげもなく、一切の我慢も躊躇もない全開放の大泣きしておいて、「人まえで泣くなどはずかしい」じゃねェんだよ…恥ずかしいと思うなら今すぐ涙を堪えようとしろよ。

「泣きたくない」と考えながら、「大泣きし続ける」なんてあり得えないんですよ。

作者に魂を売った露出狂暗黒女

新世界編以降、キャラ本来の個性や魅力を失い、ただの性的消費&媚び・お笑い要員として、完全に別キャラと化してしまったロビン。

ゾウ編では媚び描写がキツかったですが、ワノ国編では、そこに変顔と露出狂の属性が追加され、

さらには、作者に魂を売ってしまったのか、クソおサムいスベリ演技まで披露するようになってしまいました。

キンモ…

まず、奇襲を成功させるために、バレないよう「変装」して鬼ヶ島へ上陸しようとしているのに、

「戦車の上は土埃で汚れそう 歩きましょ」と、お散歩気分で、ゆったり歩いて正面入り口からの侵入を試みる低脳っぷりも痛々しくて見てられません。

裏社会を生き延びてきた、慎重で思慮深かった賢い女性としての個性は一切なくなり、「変装していればバレない」と言わんばかりに超能天気に敵陣を優雅に歩きながら上陸しようとするシマツ。

これから命懸けの戦争をしようとしてるのに、「土埃」を気にする頭の悪さ。

お前赤鞘達の命を懸けた討ち入りを舐めてんのか?

ルフィと四皇との戦闘を舐めてんのか?

できるだけ土埃がつかずに戦って、綺麗なまま生きて帰れると思って戦いに臨んでるんか?

もはやモブキャラのように個性を失ったキャラデザ&作画となり、

まるで魅力を感じない端役キャラと化してしまいました。

忠義心皆無の鞍替え親不孝侍

おでんの過去編では、おでんに対する強い忠義心を示しておきながら、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

白ひげ海賊団の居心地がよくなったら、あっさりと鞍替えして、おでんの同行さえも放り出して別行動を選び、

最終的には、主君の死に目に会えないどころか、何年も死んだことさえ気づかないなどという最低最悪の親不孝っぷりを晒しておきながら、そのことをまるで恥じておらず、悔いてもないかのように、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

あっさりと「おれ達もおでん様の死を知ったのは 事件から何年も後の話だ…」などと口にしてしまう史上最悪の鞍替え親不孝侍・イゾウ。

さすがに薄情すぎんだろお前。

最初に見せてた忠義心は、いつどこに置いてきたんだ。

もちろん、おでんの死後、だいぶ時間が経っているため、すでに気持ちの整理がついた後というのはわかりますが、親の死に目に会えない(自分の居心地のいい船を選んでおでんの家臣であることを放り出したばっかりに、親のために戦うことができず、親を守るために命を張ることもできずに生き延びてしまってるわけですから、普通なら、切腹してもおかしくないくらいの(少なくとも、その後の人生は全て後悔と懺悔に費やしてもおかしくないくらいの)不忠義ぶりであり、簡単に気持ちの切り替えなどしていいはずがなく、最低でもおでんの死について触れる際だけは、もっと神妙な面持ちで、一生その十字架を背負いながら、拭えない後悔と共に生きている姿を見せるべきでしょう。

こいつにとって、おでんって一体なんだったんですかね。。

何がどう転んで、おでんより白ひげを親と呼ぶようになったのでしょうか。。

もうキャラとしてまるで筋が通っておらず、人格が崩壊しているとしか思えません。

媚びたぬき

新世界編以降、医者としても、仲間としても、完全に存在意義を失い、ただ読者に「かわいーー!!」と言われるためだけに存在する媚たぬきマスコットでしかなくなってしまった媚びたぬき。

ホールケーキアイランド以降、その傾向はさらに加速し、ワノ国でも薄らサムいだけの媚び描写が連発されます。

「おれは戦車長 チョッパー司令官!!」

「かっこいいチョニキ〜〜〜〜♡ サニー号にこんなのが載ってたなんて!!」→「任せるであります」

会話になってねェよ。

「チョッパー司令官 島の後方で落ち合いドッキングだ!! 武運を祈る!!」

「……….!!!」(ぐっ!!)

キッッッッッツ。。。

媚びすぎだよ気持ちワリィ。

もう痛々しくて見てられません。

いつからこんな媚びセリフや媚リアクションしかできなくなってしまったのでしょうか。。

新世界編以降のこのたぬきの媚び描写に、「かわいーーー!!」とリアクションして喜んでる読者っているんですかね…?

可愛いですか? これ。

可愛さの押し付けが露骨すぎて、しんどくないですか?

もっと言えば、「お前何しにきたん?」「読者からかわいーー!! と言われるために遊びに来たんか?」としか思えません。

ワノ国後半では、さらに不毛な媚び描写が大量に追加されるため、ワノ国編を通して、もう名前を口にしたくなくなるくらい、嫌いなキャラと化してしまいました。

4、雑処理&あり得ないシーン

マルコの伝言

誰もがツッコんだであろうマルコからルフィへの伝言。

出典:ONE PIECE 909話/尾田栄一郎 集英社

ネコマムシがワノ国での戦にマルコを誘うため、白ひげの故郷を訪れたところ、その場では明確に「誘う」ことも「答えを得る」こともせず、なぜかルフィへの「伝言」を引き受ける形で終わりました。

このシーンが描かれた時点では、当然ネコマムシはマルコの返事を得た上で、それとは別の何かをルフィに伝えるために、伝言を引き受けたものと思っていたのですが、フタを開けてみれば、

出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

その伝言の内容は「遅れるが必ず行く マルコ」でした。

いや、意味わからんから笑

ネコから誘われてるんだから、その場でネコに回答して、ネコからルフィに伝えればいいだけの話であり、わざわざネコを挟んでメモの形で伝達する意味がありません。

展開を途中で変えたのか、元々伝言の内容は決めておらず、とりあえず意味深で思わせぶりな描写(考察者達への餌)を仕込んでおきながら、いい回収の仕方が思い浮かばなかったから雑に処理したのか…

最初からこの伝言内容(かつルフィにそれを渡す前に合流してしまい、伝言が無駄になる展開)を前提に描いてたとしたら、さすがに意味わからん過ぎませんか。

「紙に書いて伝言を頼む(その場で答えず読者に隠す)」意味のない内容なので、普通に

「ワノ国へ行くって?」

「ああ」

「…麦わらのルフィに伝えてくれるか 遅れるが 必ず駆けつける と」

とその場で言わせればいいだけじゃないですか。それが一番自然でわかりやすい描き方でしょう。

なぜわざわざ手紙による「伝言」で伝える必要があるのか。

たとえば、カイドウの弱点やエースのことなど、何かルフィにとってプラスになる(伝えるべき)情報かつ、ルフィにだけ伝えたい情報が書かれているのであれば、メモを残して伝言を頼む意味もわかるのですが、ネコはワノ国での戦のためにマルコを誘いにきているわけですから、「遅れるが必ず行く」ことなど、その場でネコマムシに答えればいいだけの話です。

こういうと「マルコはルフィにきちんと自分の言葉として回答して誠意を伝えたかったのだろう」的なフォローをする人がいるかもしれませんが、そもそもマルコを誘う提案をしたのはネコマムシであり、ルフィのアイデアではないんですから、「マルコが来るかどうか」「来るとして討ち入りに間に合うのか遅れるのか」は、ネコがその場で答えを得るべきものであって、ルフィに誠意を持って回答する必要性などありません。

要は、ネコはルフィのパシリとしマルコを誘いに来たわけではなく、ネコは赤鞘の一員として、おでんの思いを果たすために、マルコに力を借りに来たわけですから、どう考えてもルフィの使いとしてではなく、錦えもんの使い、ワノ国の使いとしてマルコを誘い、その場で答えを得るべきでしょう。

マジでなんだったんですかね、このシーン。

「マネマネ」以上に都合のいい「フデフデ」の能力

マネマネの前任者が出てきた際も二番煎じ感が凄かったですが、それをさらに上回る何でもアリのチート能力が追加されました。

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社

絵がうまければ、本人と相違ないクオリティの「動く分身」が作れて、一筆で彩色も完璧に再現し、全く同じ声色でしゃべれるという、理屈もクソもない、何でもアリの作者都合詰め合わせセット。

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社

正体を明かすまでは、筆絵による筆致がそのまま実体に反映されていたのに、正体を明かした後は、「実は絵が達者だった」という設定だけで、筆絵であることは変わらないにも関わらず、実物と全く同じに見える超精巧な絵を描けるという意味不明さ。こんな太い筆と墨で、そんな精巧な絵が描けるわけないでしょうに。

これ、要するに、「達者な絵」を描ければ、「筆致など無視して完全なる現物コピーの実体化ができる能力」で、下手な絵だと(現物コピーに失敗して)その筆致のまま実体化してしまう、という能力なんですかね?

つまり、「描いた絵がそのまま実体化する能力」ではなく、「(一定の基準を満たす)”上手い絵”を描けば、自動的に情報を補完し、彩色して完璧なコピーを実体化してくれる能力」、という感じでしょうか。

また、絵がしゃべれるのは、カン十郎が声を遠隔で飛ばしてるという設定で、当人と同じ声を発しているのは、単にカン十郎の「演技力」によって声マネができるといことですかね…?

いや、下手な絵の「りゅうのすけ」も声を発していたので、実体化している間は、声を含めて命を与えられている(生命を創造している)ということですかね。鳴き声を発せるくらいならまだわかりますが、(おでんの偽物のように)人間の声まで完全再現できるのは無理がありすぎるため、さすがにカン十郎が声を飛ばしているということだと思うのですが、いずれにせよ「フデフデ」の意味を超越しすぎゆえ、何でもありのチート能力にしかなっていません。

こういう指摘をすると、「少年漫画に細かな整合性を求めるな」と言ってくる人がいるのですが、細かな整合性でもなんでもなく、「必要最低限の理屈」の設定でしょう。制限をすべて取っ払って何でもアリにしてしまったら、作品はつまらなくなる一方なんですから。

能力に制限を設けることや、その活用範囲に一定の理屈や整合性を設けることは、少年漫画であろうと当然に求められるものです。

そして、ワンピースにおける「最低限の理屈」とは、ワンピースでこれまで描かれてきた設定が基準となっているわけです。最初から「悪魔の実」の能力だから自然法則を無視して人間の妄想を全て現実化する何でもありの能力、という設定の作品だったわけではなく、能力にはそれぞれ制限や弱点、相性があり、それらは(ある程度)自然法則に則っており、基本的な能力の軸はブラさずに、その活用方法のアイデアで戦うことに、能力者バトルの面白さがあったわけです。

それを、言葉から発想できる全てのことを(何の理屈もなく)可能にしてしまっては、これまで丁寧に描いてきた世界設定が破壊されるだけであり、作品の面白さを削ぐ結果にしかなりません。

描いた絵がそのまま「実体化」する能力であれば理解できますが、上手く描けば(色やら筆致やらを自動的かつ完璧に補完して)本物と変わらぬ現物コピーが生み出せて、遠隔操作で動かせて、声も発せるって、「絵」とも「筆」とも全く関係がない作用であり、基本となる能力を完全に超越してしまっています。

当初守られていた「筆絵」という道具の特徴さえもなかったことになってしまった。たとえば、正体を明かした後は、太筆1本ではなく、あらゆる画材を持ち出してより精巧な絵が描ける理由を与えてくれていれば(それを使って描くシーンは省いたとしても)まだ納得できました。

しかし、利き腕で描いたら、同じ太筆1本でも、実物コピーを生み出せるほど上手に描けるとなると、理屈を越えすぎているため、それがありなら何でもありやん、となってしまう。

こういうことをやってしまうと、これまで描いてきた個性的な(弱点や制限も含めて秀逸な)能力達がどんどん死んでいってしまうんですよね。。マネマネの前任者など完全に存在意義を失い、最初からオロチとカン十郎で組んで、カン十郎が偽物を描いていればよかったことになってしまった。

1つのキャラや設定で描ける展開を、無意味に2つ(以上)に分けたことで、ただただストーリーが間延びした上、後出しの設定によって先に登場したキャラが割を食って存在価値を失う(ないし毀損される)という、キャラ切り捨て型の行き当たりばったり展開となってしまっています。

おでんの偽物を登場させたシーンなど、あまりに整合性無視の何でもアリ能力にすがった展開ゆえ、蛇足としか思えず、本当に今のワンピースは編集者がまるで機能しておらず、尾田先生が描きたいアイデアを全てそのまま詰め込んでるだけなんだなと思ってしまいました。

この点は、ワノ国後半の記事で掘り下げます。

乾杯直前に宴を中止する船長の謎行動に、忖度同意する仲間達

出典:ONE PIECE 977話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 977話/尾田栄一郎 集英社

これもありえないし、意味わかんないんですよね。。

まず現実世界の飲みの場で、全員分のお酒が届き、ジョッキを持って、乾杯のために掲げた後に、リーダーの「やっぱりやめた」の一言でお預けとなって、全員一口も口をつけずにジョッキを置く(飲まずに捨てる)なんてことできると思いますか?

そんな選択をするシチュエーションも、それに全員が同意するシチュエーションも、絶対にあり得ないでしょう。

たとえば「1時間後に社長が合流することになったから、社長が揃ってから乾杯しよう」と言われたとして、全員それに同意して一口も口をつけずにジョッキを置いて、乾杯をせずに我慢する判断などしますか?

そんなこと、誰も逆らえないパワハラ職場における暴君命令と思考停止型忖度社員の組み合わせでなければ考えられず、想像するだけでギスギスとした息苦しさを感じてしまう空間です。

それを”麦わらの一味”がやっているわけです。

どう考えてもおかしいタイミングの、おかしな提案ゆえ、本当はみんなが「いやこの一杯は飲ませろよ」「別にこの一杯は飲んでもよくね?」と思ってるはずなのに、誰一人異議を唱えることなく、全員がルフィに忖度して、一口も口につけずに酒を捨てて、その提案に奮い立たされる演技をして、飛び跳ねながら船に向かうという笑

ゾロのようなお酒好きが、ジョッキを掲げた後に一口も飲まずにお預けにすることを許容できるはずがないでしょう。

ルフィの提案にツッコミを入れたり、文句を垂れたりした上で、最終的には船長の意向に従う、という描き方ならまだわかりますが、「乾盃」を提案したフランキーと、

出典:ONE PIECE 977話/尾田栄一郎 集英社

酒を調達してきた無類の酒好きのゾロまで、こんな表情を浮かべて、

出典:ONE PIECE 977話/尾田栄一郎 集英社

ルフィの言葉に奮い立たされたかのようにその提案にのるのです。

そんなわけないから笑

もうあり得なさすぎて、キャラが心を失い、作者都合で無理矢理動かされてるようにしか見えません。

わざわざ乾盃直前に中止などせずに、今ジンベエの加入祝いをやって(この一杯だけ乾杯して景気付けに飲み干して)、戦いに勝利した後にもっかいゆっくりやればよくね?

いや、もちろんわざわざこのタイミングで酒を飲むべきとは思いませんし、そもそも今から命懸けの討ち入りをしようとしてるのに、その前に宴をしようとすること自体、気が狂ってるとしか思えませんが、一度歓迎の乾盃をする流れを描いたのだから、そのまま描ききればよくね?と思ってしまいます。

より正確に言えば、乾盃直前に中止にするなんて無理のあるオチにするくらいなら、そもそもこのタイミングで宴をする流れを描く必要なくね?としか思ってしまう。

きっと尾田先生は、「ルフィの性格的に、ジンベエ加入のタイミングで宴をしようとしないのはおかしいけど、このタイミングで宴を始めるのはもっとおかしいから、他のクルーに提案させた上で、ルフィがそれを止めて、勝利後の美酒を楽しみにするよう提案することで、みんなの士気を高める展開にしよう」とでも考えたのでしょう。

実際、ジンベエの加入はこのタイミング(鬼ヶ島上陸前)がベストとな思いますし、ルフィが歓迎の宴をしようとしないのも違和感があるため、討ち入り前に歓迎会をしようとする描写は描かざるを得ない面もあるかもしれません。

でも、それなら

・ジンベエが加入

・フランキーが歓迎会を提案

・ゾロが(敵船には酒を積んでることを察知して)酒の調達に向かおうとする

・ルフィも続こうとするが(最初はノリ気だったが)侍達が真剣な眼差しで鬼ヶ島に向かう様子を見て、それを止め、宴はこの戦いに勝った後にみんなでやろう、と提案する

という形でいいじゃないですか。

宴をやめるとしても、酒を調達して、みんながジョッキを掲げて乾盃直前となったタイミングにする必要などありません。

目の前のある酒を乾盃直前でお預けにされて、士気など高まるはずがなく、むしろ不満とフラストレーションが溜まるだけでしょう。

手に持ってた酒はどうしたん? 捨てたん? と余計な部分が気になってしまい、ただ痒いところに手が届かない描き方のまま鬼ヶ島に向かうことになり、入り口からスッキリしないスタートとなってしまいました。 

もっと言えば、ジンベエの歓迎会をやろうとして、それをやめるのなら、ジンベエにこそ許可や確認を取るべきで、なんで主役そっち抜けで一言も声をかけることなく、外野で勝手にやると決めて勝手に撤回してんだと思ってしまいます。

この時ジンベエは、一体どんな表情でその成り行きを見ていたのでしょうか笑

こういうところに、一味の絆や信頼関係をまるで感じない、作者によってのみ動かされてる感が出てしまってるんですよね。。

しかもこの戦いに勝った後の「一番でっけェ宴」では、ジンベエは一人城に放置されて、歓迎会などなかったことにされるのですから、いよいよ意味がわかりません。

出典:ONE PIECE 1053話/尾田栄一郎 集英社

まじで何が描きたいんですかね…もはやいじめてるようにしか見えないんですが…笑

あなたが新入社員として配属された部署で、部長が「よーし今日はもう仕事は終わりにして、今から歓迎会だ!」と言った後に、「やっぱりやめた! この仕事を終わらせてからにしよう!」と(あなたに一切確認を取ることも軽い謝罪を挟むこともなく)即撤回されて、全員がそれにノリノリで同意する様子を見たら、それだけでいたたまれない気持ちになるはずですし、そうして仕事後にようやく歓迎会ができるかと思ったら、全員店に揃う前に、外の祭りに気を奪われてそっちに行ってしまい、飲み会のお店には誰一人集まらず、自分一人で放置されるなんて状況になったら、確実にいじめと認定するでしょう笑

ウソップに「その酒はきっと今までで一番うめェな!!」などと言わせてましたが、私からすれば、ワノ国編の宴は今までで一番不愉快で、全くうまそうに見えない後味の悪いお酒でしたよ。

もっというと、ルフィの「ウチへの加入」という言い方も気になるんですよね。。

出典:ONE PIECE 977話/尾田栄一郎 集英社

サークル感覚で海賊やってるんですかね。いつからでしたっけ、ルフィが自分の海賊団のことを「ウチ」と言うようになったのって。

前半の海から言ってましたっけ…?

ワノ国のこのシーンが初ですかね?

出典:ONE PIECE 959話/尾田栄一郎 集英社

ナミの立場で(かつちょっと呆れながら)「なんでこういうの集まるの? ウチって」と言うのは特に気にならないのですが、

出典:ONE PIECE 489話/尾田栄一郎 集英社

ルフィが自分の海賊団のことを「ウチ」と言いながら、「仲間になる・ならない(する・しない)」の話を「ウチ入る・入らない」と表現をすることに違和感しかありません。

言葉とノリが軽々しすぎて、自分の船に乗せ、共に命を懸けて”偉大なる航路”を進むこと、”海賊王”を目指す船長の仲間となって、共に冒険することの重みがまるで感じられません。

総じて、このシーンは全ての描写が違和感しかない上、乾盃途中で中止することにフラストレーションしか感じず、それも(のちにカタルシスを感じられるような)いいフラストレーションではなく、ただただストレスと気持ち悪さを感じるだけなのフラストレーションなので、何でこんな描き方したんだろうと思ってしまいました。

心の中で大声あげてポーズを取る木偶の坊達

大声を出すと敵に奇襲がバレてしまうため、この表情とポーズで心の中で叫び声をあげるモブ侍達。

バカにしか見えません。

「武運を祈る!!」という錦えもんのセリフは大声を出しておきながら、それに答える「ウォ────!!!」だけ小声(ないし心の声)って、意味わからんでしょ。

敵にバレたくないと本気で思っているのなら、錦えもんの声も小声にしとけ。

というか、作戦は全バレしてんだから、今更何を取り繕うとしているのかもわからない。

なんでこういう気持ちの悪い、あり得ない描写ばかり描くんですかね。。

自分の資質を低く見積もるゾロ

このシーンも違和感しかありません。

出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 997話/尾田栄一郎 集英社

「覇気か!!? 覇王色か!!?」「ゾロさん何したんですか!!? 恐ろしい人」と驚く周囲に対して、「おれなわけねェだろ」と返すゾロ。

「おれなわけねェ」という言い方は、「おれに覇王色の素質があるわけねェだろ」、ないし、「(仮に資質はあったとしても)今のおれが覇王色を発現しているわけねェだろ」と言っていることと同義です。

なんなんですかねこれ。謙遜なんですかね?

自分に王の器はない(ルフィに明確に劣っているNo.2にすぎない自分に覇王色の資質があるわけがない)と自覚してるってことなのでしょうか。

なんで自分の資質を信じておらず、自分の限界を決めてるような、ゾロらしからぬクソダサセリフを吐かせてしまうのか。。

もちろん、(今起きた揺れについて)自分は覇気を使っておらず、自分がやったことではないとわかっているから出てきたセリフというのはわかるのですが、「覇気か!!? 覇王色か!!?」「ゾロさん何したんですか!!? 恐ろしい人」と誤解してビビってる連中に対して、わざわざ「おれなわけねェ」などと自分を低く見積もるような言い方をさせる必要があるでしょうか。

「バーカ あれはおれの覇気じゃねェ」とか「おれは覇気を使ってねェよ」のように言わせればいいじゃないですか。なんなら無言でもいい。

この後、カイドウ戦でも、「覇王色」の発現について「身に覚えがねェ」といちいち否定させていますが、ゾロってそんなに自分の資質を信じられず、自分のことを低く見積もるタイプでしたっけ?

出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

ゾロなら、自分にその素質があったとしても「当然だ」と思うくらいの自信と度量があってほしいし、そこまでいかなくとも、自分にもその素質があったこと(あるかもしれないこと)を、もっと信じるようなリアクションをしてほしい。

そうしたリアクションをさせるのは野暮だからさせたくないのであれば、カイドウの心の中でのセリフにさせればいいだけです。「まさかこのガキも…覇王色を…!!?」と、驚愕の表情でゾロを見つめさせればいい。

それだけで、読者には、ゾロに「覇王色」の歯質があることが伝わる一方、ゾロ自体は無自覚であることにできます。

なんでわざわざ、口にさせて否定させる(曖昧に濁して済ませる)ような描き方をする必要があるのか。

自分はあくまでNo.2であり、ルフィの器に届くことはない(届くべきではない)、という忖度でも働いてるんですかね。。

「世界一の剣豪」になる男なのに、自分が覇王色の素質があることを信じられないって、お前もう世界一の剣豪の器じゃねェよ。

永遠に一番になれない、チャンバラガキンガキンゼェゼェ侍として生きてけ。

5、「海賊王になる男だ!!!」の乱用

ワノ国上陸後、天狗山飛徹相手に早速一発。

2回目は存在価値皆無のモブキャラ浦島に。

3回目はカイドウに。

その後、鬼ヶ島に上陸してうるてぃに自己紹介をします。

これで4回目。

で、カイドウ&ビッグ・マム相手に5回目です。

出典:ONE PIECE 1000話/尾田栄一郎 集英社

この1000話のセリフはカッコいいし、当然言わせるべきシーンなので問題ないのですが、ここに行き着くまでに安易に言わせすぎなんですよね…

その結果、このシーンの名言が際立たず、インパクトが削がれてしまっています。

ここまでに4回も誰彼構わず同じ自己紹介をしていたら、決め台詞としての効力を失うってわからんのですかね…

その上、この後カイドウに再敗北してから、モモの助と共に復活した際にもう一回。

出典:ONE PIECE 1025話/尾田栄一郎 集英社

さらに、ギア5の姿になってからもう一回口にするので、

出典:ONE PIECE 1046話/尾田栄一郎 集英社

ワノ国編だけで、7回もこのセリフを口にしていることになります。(まだ見落としているのがあるかもしれないので、見つけ次第追記します)

ちなみに、囚人採掘場でヒョウ五郎に対しても、「おれは『海賊王』になる男だから」と伝えているため、これも含めると8回です。

出典:ONE PIECE 940話/尾田栄一郎 集英社

言わせすぎだよ。

どう考えても。

名言のバーゲンセールでも開催してんのか。

そんなに大安売りしてたら、肝心のシーンでの決め台詞の力が弱まるんですよ。

こう言うと、「夢は何度も口にするからこそ、実現可能性が高まるんだ(ルフィはそれを少年達に教えてくれているんだ)」のようなフォローをしてくる人がいそうですが、そんな手垢のつきまくった薄っぺらい自己啓発論に縋るのなら、出会う人全員に「おれは海賊王になる男だ」と言って回った方がよいことになってしまいます。

要は限度があるわけで、ワノ国編では明らかに言わせすぎだという話です。

いちいちモブキャラや小物キャラに「自分が海賊王になる男であること」を伝える意味がありますか?

同じ自分物に繰り返し自己紹介する必要がありますか?

それをしたら、言葉の重みが薄れると思いませんか?

どう考えても、飛徹、浦島、(ヒョウ五郎)、うるてぃへの自己紹介は不要でした。

もちろん、ルフィはこれまでも、敵の親玉に限らず、誰かもわからん相手や味方側の脇役キャラにも誰彼構わず口にしてきているので、飛徹やヒョウ五郎に言うのも全然不自然ではありませんし、うるてぃについてはカイドウ軍の幹部なので、十分言わせる意味のある相手とも言えるでしょう。

しかしながら、ワノ国前半でカイドウと対峙する際に一度口にさせることになる上、天上決戦にてカイドウ&マム相手に言わせることになるのは確定しているのですから、そのクライマックスシーンを最高に盛り上げるためには、逆算してその使用量を調整しなければなりません。

それが「構成を考える」ということでしょう。

アラバスタ編で、トトやらロビンやらコブラやらに対して、いちいち「おれは『海賊王』になる男だ」と名乗っていたら、クライマックスでクロコダイルに向けた言葉の重みとインパクトは、大きく削がれていたはずです。

出典:ONE PIECE 208話/尾田栄一郎 集英社

ワノ国では、飛徹、浦島、ヒョウ五郎への自己紹介はカットして、うるてぃについては(ルフィに言わせるのではなく)ナミやウソップに言わせるようにして、数を減らすべきだったと思います。

また、カイドウに対しても言わせすぎなので、モモの助と共に復活した際には、別の決め台詞を言わせるべきでした。

  • カイドウ初戦→「ルフィ ”海賊王”に!! なる男だ!!」
  • カイドウ&ビッグ・マム→「おれはモンキー・D・ルフィ お前らを超えて…”海賊王”になる男だ!!!」
  • ギア5 vs カイドウ→「(何度も言わせるな)モンキー・D・ルフィ お前を超えて ”海賊王”になる男だ!!!」

くらいにしておけば、どのセリフも、きちんと言葉に重みがあって、響く名言となったはずです。

6、ヤマトの評価について

ヤマトについては「唐突感や後付け感がある」「そもそも必要のないキャラだった」と評価している方もいるようです。

個人的には、キャラデザや個性の作り方など、これまでと被らない魅力的なキャラを依然として生み出せるのは素直にすごいと思いますし、人気が出るのもわかるため、不要だったとまでは思いません。

が、どうせ登場させるなら、おでんの過去編での処刑シーンで、きちんと聴衆の中にこのお面をつけたキャラを描いて、伏線を仕込んでおくべきだったと思います。

おでんの過去編の時点でヤマトの設定を考えていたのであれば、昔の尾田先生だったら絶対に仕込んでいたでしょう。

ゆえに、ヤマトは鬼ヶ島上陸後の展開を考える際に思いついた(ないしテコ入れのために急拵えされた)後付けキャラである可能性が高いということになります。

もちろん、後付けでキャラを追加することは何の問題もありませんが、それが「カイドウの息子」かつ「麦わらの一味の仲間になるかもしれない」という超重要ポジションとなると、話は大きく変わってきます。

その重要ポジションのキャラを、(存在含めて当初はなかったにもかかわらず)急拵えで後付けしてしまうと、どうしてもストーリーに齟齬が生まれやすく、強引な調整や展開が必要となってしまうため、物語の一貫性や説得力が失われてしまうからです。

その点も踏まえると、安易な後付けはするべきではなかったと思ってしまいます。

特に、あれだけ「仲間になる」「船に乗る」と言わせておいて、最終的に、この上なく雑な理由付けで「仲間にならない」落とし方をしたため、その登場のさせ方やオチの付け方も含めて、ただの後付け急拵えの蛇足キャラ(ゆえに物語上いてもいなくてもどっちでもよかった)となってしまったのがもったいない。キャラ自体は個性的で魅力的であっただけに尚更です。

ヤマトについては、後半の活躍がメインとなってくるため、仲間になるならない論争の件も含めて、後半の記事で掘り下げようと思います。

私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。

ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。

実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。

ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。

ニーズがあるからです。

上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。

ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。

そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。

ニーズがあるからです。

ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。

もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。

余計なお世話としか言いようがありません。

自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。

あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?

他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。

論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。

プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。

私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。

あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?

購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?

お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?

飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?

市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。

一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。

「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。

頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。

尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。

その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。

そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。

その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。

心配しています。

このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。

なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。

なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。

そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。

尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。

思いません。

「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。

少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。

読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。

ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。

ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。

私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。

そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。


作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。

ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。

というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。

それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。

煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。

えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。

たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)

また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。

記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。

色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。

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匿名1
匿名1
14 日 前

ウチへの加入を祝して〜♪
↑指摘されて思ったけど個人的には音符の方が気になった
「あいつらとやろう、宴も乾杯も」
ってのもさー‥‥‥その”あいつら”が全然魅力的じゃないからついていけないんだよなー‥‥‥

あと、短くてもコンスタントに更新してくれるの嬉しい

匿名1
匿名1
17 日 前

未来視ができるのはカタクリだけにしとくべきだったのかも

匿名ああ
匿名ああ
17 日 前

「おいおいおいコレはダメだ 危ねェ!!! やめろ鳥野郎!!! 腹に風穴空いて死んじまう!!!」「消えるのは視覚的なもんで 放せ!!!」

「サンジ〜〜!!! やべェな今の攻撃!!」

これ本当にトップクラスに酷い台詞だな
しかも何がすごいかって後者の台詞はアニメ班も流石に異常だと思ったのか
「サンジ! ヤベェな… 今の攻撃は。」っていう風に改変されてるんだよね

匿名
匿名
23 日 前

>当初は、「民間人に多大な被害を与えている」(だからルフィよりも懸賞金が高い)設定だったキッド海賊団まで、仲間思いで人情味あふれる優しくて気のいいイキり兄ちゃんくらいの存在となってしまい、がっかりです。

なのにシャンクスに瞬殺される直前にその設定が唐突に生き返ってて笑いました😂
(こういう海賊団だからシャンクスがやりすぎたのも仕方ないよね)というエクスキューズのためでしかない

匿名1
匿名1
23 日 前

追記だ、ありがたい
「誰だあの野郎叩っ斬れ」ってセリフ、読んでる時に凄く違和感を覚えた。
お前らルフィの事知らずに討ち入り参加したんか?それに敬愛する侍の息子を侮辱されて出たセリフにしては軽すぎる

匿名様々
匿名様々
26 日 前

単行本見返したら登場人物紹介だけで4ページも取っててさすがに笑った

赤鞘や飛び六胞、真打やナンバーズとか、人物達の材料は悪くない。ただ調理の仕方が下手だなぁ……と思う

以下愚痴

・赤鞘
錦えもんは置いといて、河松と傅ジロー、イヌアラシとネコマムシはどちらか片方で良い。
他はいらん。赤鞘四人衆とかで良い。むしろその方がかっこいいかな〜…?と思う(ちなみにみなさん雷ぞうブサイクと言ってますが自分は結構好きです)。
つか未知の戦力とか言われときながら9人もいねぇと少年一人守れねぇのかよ馬鹿野郎がよ

・真打
いらん。何人もいる百獣の中の手下って設定にしてもぶっちゃけ成り立つ。採用するにしても人数を絞れ。
あの中で活躍の場与えられた奴何人だよ。秒でやられた奴何人だよ。多くても5人でいいだろ。

・飛び六胞
6人もいらん。大変心苦しいがページワンとササキのどっちかは解雇しとけ。代わりにホーキンスぶち込め。あ?それじゃあ語呂が悪い?やかましいわ歌舞伎の演目名が元ネタか知らんが6人も要らんわ、6人もいるなら6人とも活かせ
あとワノ国編で出した伏線をワノ国編で回収しちゃダメだろ尾田

・オロチお庭番衆
あーいましたねそういや
全く活かせてなかったんで出さんでいいっすよ

・ナンバーズ
キャラデザはいい。なんか全員弱くないすか?アプーさん教育どーなってんの?え?そういう問題じゃない?それはそう

あと別に気にはならないけどなんで和とは全く関係ないトランプの名前つけるんですか?

まあでもなんだかんだワノ国編嫌いじゃないんだよな……面白いシーンやカッコいいシーンもちょいちょいあって
え?ストーリー?もう読み返す気も起きません

色々言ってごめんなさい、異論は認める。

Last edited 26 日 前 by 匿名様々
匿名
匿名
27 日 前

移動してばかりで小出しの戦闘は頂上戦争もそうじゃないですか?
決着つかないまま次々対戦相手変えて移動していってて

もうこの頃には「覇気で刺した!死んだか!?」等説明セリフ多かったですし

ハンコックがあんなに海兵にも攻撃してルフィとの仲を高らかに叫んでも大丈夫な理由も違和感凄かったですし

ミホークも暇つぶしにクリーク追ってた頃と違ってクールと無口を履き違えてるような寡黙さ出してましたし

前半の海もこの辺りから今のようになる片鱗は出てたと思います

匿名
匿名
27 日 前

おでん一強じゃなくてライバルになる侍を敵でいいから置いたり(牛丸使えるだろ)オロチの側近が糞強いとか未来に飛んだ赤鞘以外全員捕まってたとか、面白くできないなら、ベタな設定一つで良いからカイドウ側の強さで圧倒する軸が欲しかったな。 ホールケーキからそうだけど四皇から逃げようと思えば逃げれるのが全く緊張感なく面白くない。

侍の強さが中途半端に弱いのがつまらない原因な気がする。カイドウの覇王色が強すぎてザコ侍全員気絶で赤鞘絶望でよかったな。

匿名
匿名
28 日 前

作中のおでん大好き発言見てて思い出すんですが(この記事とは直接関係のない内容になってしまいますが)

個人的にはフィルムZのゼファーに対しても思っていて
ラストでクザンが「かっこいいじゃねぇか!」って言ってたの
あれが全く同感出来なくて
ゼファーを全くカッコいいと思えなくて
しかも露骨にセリフに出すと余計にカッコよく思えなくてガッカリしてたんてすが
おでんにも似たような事を感じます
なんというか、作者がこう思って欲しいって事をキャラクターに言わせすぎというか
可愛い、カッコいい、色っぽいとか

あと気になるというか
個人的な物凄く不満に思ってる点ですが
2年後って作中ほとんどのキャラクターがコートを肩にかけてるんですよね
前半の海の時ではドフラミンゴもちゃんとあの特徴的なコートを着ていたのに
今では肩にかけるだけ
海軍は元から肩にかけてましたが
とにかく同じようなスタイルを取るキャラクターが増えました
男はロボと忍者が好きで、女は興味ないという描写もキャラクター性を損なってると思います。

最近動画を見させていただいたのですが
その影響か上記のような想いが溢れてしまいコメントしてしまいました。

匿名
匿名
28 日 前

鬼ヶ島討ち入りにおいて最も不要なのが「光月日和」

非戦闘員が戦場のど真ん中に来て何の意味があるのか。光月の血を残すことを考えたら、モモの助がが死亡するケースを考慮し、潜伏しておくべきだった。

というか、そもそも光月日和というキャラクターそのものが作品に不要である。ワノ国編を描く上で、国一番の花魁というキャラを出すのは良い。しかし、光月一族の一人にするべきではなかった。

【個人的に考えた日和の改善案】

・光月に仕える忍びの一族
・モモの助にとって最初の家臣(幼なじみのような関係、通常の家臣とは異なる距離感)
・トキの言葉を信じ、オロチ・カイドウ陣営に潜入する
・花魁「小紫」としてオロチの信頼を得る(光月の執念)
・最低限の戦闘力を持たせる(隠密に特化)
・敵戦力や拠点の構造などを調べ、赤鞘や麦わらの一味に情報を渡す(討ち入りのサポート)
・討ち入り成功を祈りながら決着を待つ(もちろん鬼ヶ島には行かない)
・モモの助が将軍になった後は公私にわたり献身的に支える

このようワノ国の人々の執念を描けば、20年をかけた戦いにもより説得力がでて、物語が引き締まると思います。

どうでしょうか?

匿名
匿名
28 日 前

ヤマタノオロチの不死性(命のストック)も攻略要素のはずなのにまるで、ストーリーに関わっていない。だから、カン十郎をヤマタノオロチの能力にする。若しくはフデフデの実の能力を変えたくないのであれば、例えば、眷属にした相手に命のストックを分けられる。などにすれば、ヤマタノオロチの能力をストーリーに活かせ、且つカン十郎をしっかり討伐なのに何故か復活などと自然な
ストーリーにできたはず。

匿名
匿名
28 日 前

なぜキュロスのような正統派の剣士を描かなかったんだ。

匿名
匿名
30 日 前

おでんさんも不要でしたね。ロジャーと白ひげに認められた凄い男という設定なのに全然魅力がなかったですね。
ヤマトさんも不要でしたね。「僕はおでんだ!」いやヤマトでしょ?頭おかしい人でしたね。
赤鞘も不要でしたね。こんなモブキャラを掘り下げるくらいなら、麦わら一味と四皇ガイドとの戦いをもっと丁寧に描いて欲しかったですね。
単純に悪政を敷くカイドウを麦わら一味がぶっ飛ばす話しで良かったのに、尾田先生が読者の期待を裏切りたいという欲が出てしまったようですね。

匿名
匿名
30 日 前

前半の海の話は面白いと感じなかったスリラーバークやデービーバックファイトですら、一部のセリフやシーンで、この後どういう展開になるのか思い出せるのに。この記事を読んで思い出せたのは、やべえな今の攻撃とヤマトの登場シーンだけだった。

Last edited 30 日 前 by 匿名
匿名
匿名
30 日 前

まとめてもらっておいて言う事じゃないとは思いますが
ぶっちゃけワノ国は根幹がつまらないので説明や解説があってもなくてもどうでもいいとしか思えないですね
例えば難解な映画や小説を見て「ここの部分はどういう意味だったんだろう?」と後から解説を見て「なるほど!」となることはよくありますが
(なべおつさんも散々言われてますが)ワノ国は本当に「だからなんなんだよ」という感想しか出てこない笑

匿名
匿名
1 ヶ月 前

わのくにでは、時代劇をやりたかったんでしょうが、話が大袈裟過ぎました

無限の住民という漫画がありますが、あれの1巻から最終巻までをわのくに編で全部見せられたボリュームです
当然、そのクオリティは無限の住民には遠く及びません

ワンピースはあくまでも海賊漫画なので、時代劇をやるにしても本筋の話を邪魔しない程度のボリュームにするべきでした

それは例えば、必殺仕事人の様な一話完結のエピソードのボリュームで必要、かつ十分です
そして、その方が話題になったハズです

尾田先生に言いたいのは、ストーリーが作るのがムリなら、必殺仕事人のワンエピソードを適度にいじって、役者をワンピースのキャラクターに置き換え描くだけでわのくに編は十分評価出来たのにもったいない と、いうことです

それはつまり、尾田先生はストーリーを自分で作るのが絶望的にムリということを意味します。

匿名
匿名
1 ヶ月 前

「おかしかった筈だ!ずっと!何もかも!」
→ 「ずっと」ってことはすでに気付いてたってことですよね・・・?なんで放置してたん・・・?
  それとも気付いてたのはソイツだけだったとか・・・?
  どちらにしても負け惜しみにしか聞こえないし、明らかに連携取れてないのがバレバレ。
 
  あと「ぎゃはは笑えるコイツら」じゃねーよ。
  このセリフのせいで緊迫感も何もあったもんじゃない。
  1コマすべて台無しにしてるって尾田先生は気付かないんですかね・・・

匿名
匿名
1 ヶ月 前

私はワノ国編を漫画として読んでるし楽しんでる!という自負があったのですが、思い返してみると読むところが推しキャラが出てくるシーンであることと、たまーにあのシーンってどんなんだっけ?と思い返してパラパラっとめくるくらいであったことに今気づきました。

匿メイ
匿メイ
1 ヶ月 前

あらすじまとめお疲れ様でした。
そもそもベストバウトとか好きなシーンなんて無いけど、飛び飛びで描かれるからマジで読み返す気にならない。同じ作品でもエニエスロビー編とかは●●vs○○を見直したいと思ったら簡単に済むのに…。

そういえばカン十郎って過去で能力使っていたっけ?確か実自体はオロチから渡されていたような覚えがあるけど、キンエモンと桃の助の前でしか能力を使っていないなら裏切り判明の際の衝撃としては弱いし、そもそも20年後に食べたにせよ能力を使い始めたにせよ怪しまれるだろ。
キンエモンがいつ実を食べたのかも結局明かされなかったし、そういう描写忘れや矛盾点があるのに裏切りの伏線とか言われてもなぁ。

Last edited 1 ヶ月 前 by 匿メイ
鉄拳好きの佐藤
鉄拳好きの佐藤
1 ヶ月 前

昔のルフィだったら、きんえもんの作戦に対して一言「やめた」って言ってますよ。「俺はカイドウをぶっ飛ばしてぇんだよ」って、「負けるのはわかってて討ち入りを任せてもらいたいって、お前甘いんじゃねぇのか」ってアラバスタ編でビビを諭し、核心をついていたルフィならきんえもんの討ち入りなんて乗らないはずです。
ルフィはとにかくまっすぐカイドウをぶっ飛ばしにいく→麦わらの一味含めて、ルフィが全力でぶっ飛ばせるようにサポートするこれでよかったはずです

少なくとも私はこれがみたかったです…
けっきょく奇襲作戦とか意味を成してないですもん

匿名
匿名
1 ヶ月 前

演技力が売りの癖に一味にちっとも溶け込めなかったよなカン十郎は
ライナーとベルトルトを見習って欲しいもんだ

匿名
匿名
1 ヶ月 前

自分は連載中に1回読んだだけで、それ以降一回も読み直してない(あまりに酷すぎた記憶しかないため読み直す気になれない)ので、分かりやすくまとめてくれるなべおつさんに感謝です。
こんなクソつまらない漫画何かしらの対価を貰わないと読む気になれません
本来娯楽としてその役割を全うするはずが、あまりの読みづらさに逆にストレスを感じるという
対価を貰わないと読む気すら起こらないレベルにまで落ちたのがワノ国編全体を通しての感想ですかね
改めてなべおつさんの記事を見て、本当に不要な描写の多いこと多いこと
こんな穴だらけで突っ込みどころしかない漫画があのジャンプの看板を背負ってるとはとても信じられません

Last edited 1 ヶ月 前 by 匿名
匿名
匿名
1 ヶ月 前

ニカの戦闘までは長いとは思ってもそれなりに面白かったですが、確かに無駄な描写が多いです。

個人的にはヤマトは仲間にならなかったのでいらないし、氷鬼の鬼ごっこもいらない。
イゾウもたいして活躍していないしCP0もルフィとカイドウの戦闘を邪魔したせいでニカ覚醒にもつながったからいらない。

匿名
匿名
1 ヶ月 前

カン十郎をしっかり読者に感情移入させて裏切り者としての伏線をしっかり張った上で添え物としてレタスを持たせていたならそれは伏線と言えますし素直に尾田先生スゲーと思うんですけどね
そういうメタファーは再読した時に楽しめるような遊び心として入れるべきであってまず一周目を楽しませるようにしないと意味が無いと思います

匿名
匿名
1 ヶ月 前

自分はコミックスでまとめて読んだので裏切りは「おお!」と思えたのですが、残念なのがその後それが物語に何の影響も与えなかったことです。
モモを攫うのもギフターズで代理可能、カン十郎をそこまで追い詰めたのはと錦えもんやモモらがこれからの為政に差別や復讐の連鎖を止める決意をすることもなく、ルフィ達もカン十郎の死のうが無関心。
裏切りをしてもしなくても、何のフックもなく物語は進行してる。

これがカン十郎がCO9並の重要な立ち回りをして大きな影響を与えていたら、多少の粗も連載のご愛敬と流せてたと思います。
というかCP9で成功したから無意味な裏切り者捜し祭りになってしまった気が…ベガバンクとか酷いほど意味がないし。

匿名
匿名
1 ヶ月 前

ワノ国に魅力的なキャラもいないし、ゾロも空気だし、ワノ国は全てつまらなかったですね。
結局侍とは?
なんならワノ国はなかったことにしてほしいくらいです。
尾田先生はワノ国が嫌いなの?と言えるくらいひどい。
スマイル?ルフィがスマイル食ったみたいになったんやけど?w
ヒトヒトの実モデル〇〇はやめるべき。
すぐにやめるべき。
モデルが過去にいたの?
ダイブツとかもなんなん?
ただただ散らかしただけよな、ワノ国。
そもそもへんな生き物だらけで、ワンピースの世界の生態系に疑問を感じてまともに読めません。
オーズってなに?カイドウてなに?あんなんがいるならあんなんがいる地域があるよね?
そんなの考えてしまう俺は、もうワンピースについていけなくなってしまったオッさんになったのかもしれない

匿名
匿名
1 ヶ月 前

カン十郎の利き腕伏線って正直いらないですよね……
たとえば絵心がある人間が利き腕失って逆の腕で描くようになったとして、20年も絵を描いてて一向に上手くならないものなのか?また、何十年と絵を描かなかった方の腕は実力残せるのか?(カン十郎的には騙し討ちや戦力に直接影響するこっちの方が問題だと思う)
そりゃ短期間のスパイであればこの伏線で通用するでしょうが、何十年間もおでんにスパイとして潜り込んでたんだから、「絵の利き腕」はとっくに本来の利き腕と逆になってないとおかしいような
普通に利き腕でフデフデを行使して、錦えもんたちへは拙者絵心がないゆえ!だけの一点張りで良かったのではと思います

匿名
匿名
1 ヶ月 前

ここら辺、二度は読んでるんですが、本当に一連の流れを覚えられないんですよ。「必然性や因果関係のない無意味な展開やシーン」と書いてあって腑に落ちました。

麦わらの一味もその場のその場の行き当たりばったりな行動しかしてない。
ハンターハンターと比べるのは筋違いかもしれませんが、キメラアント編で宮殿にゴン達が奇襲を仕掛ける際、一人ひとりがきちんと明確な役割が与えられ、命をかけてその役割を達成しようとしてて共感・感情移入しながら読み進められたんですけど、今のワンピースはそれらが全く無いですね涙

もはやナレッジキング用にわざとゴチャゴチャ場面転換や無駄キャラを描いてるのではと疑ってしまうレベルです

Sっd匿名
Sっd匿名
1 ヶ月 前

シナリオで勝負できないから、薄っぺらい伏線っぽいものや匂わせみたいな小手先で話題になろうとしてるようにしか見えないんだよな最近のワンピースって。

匿名
匿名
1 ヶ月 前

執筆おつかれさまです!
人数ってそれこそアラバスタなんて戦争に参加する国王軍と反乱軍だけで100万人は居ましたが、コーザとビビ、一味とバロックワークスを詳細に描くに留めてましたよね。フォーカスする所を分かっていたなぁと思います。

尾田先生は恐らく和風ならではの描きたいものが多すぎて、その取捨選択を出来なかったorしなかったんだろうなと。更に言えば、今までで一番の戦いにする方法を「長さ」「ネームドの多さ」だと勘違いなさっているのだと感じました。
おかげで、そもそも錦えもんがなんで20年飛んだあと国外に出たんだっけ?とかこのキャラクターは何だったの?と記憶に残らないものが増え、最終的にワノ国の印象がカイドウvsニカに上塗りされる始末。
ヤマトやギフターズや御庭番衆が居たから何がどう変わったのかとか、全く覚えられない。
自信もって言えますがこれは自分が歳取ったからじゃなく、余計な情報が多すぎるからです。

もっと赤鞘九人男や因縁のオロチを(双方魅力ありませんが)掘り下げるか、三看板をつぶさに描くとかで良かった。
もうワノ国のせいで『戦いが無駄に長い』『一味の戦闘はつまらない』という印象がついて、エッグヘッドもすぐに終わらない気しかしません。個人的に最悪の長編でした。

匿名
匿名
1 ヶ月 前

「とりあえず仕込んでおいた裏設定」を後から気分で拾い上げて開示するかどうか、その方向に話を持っていくか、はたまた路線変更するかを決めているという感じなんでしょうね
裏設定を考えるのがお好きなようなのでカン十郎ももしかしたらそういう裏設定は考えていたけど、気が乗らなければ描かなくても良いようにしてあるというか
つまりどうとでもなる描き方になってしまうので弱くなってしまう
ワノ国からこの気分任せの描き方が顕著になってきてますね
ゾロの出自も描くか悩んでいたようですし、開示が追いつかずSBS行きも増えています
裏設定の種を埋めて開示しないパターンにしたとしても、読者や考察者はその痕跡に気づき「この答えは何なのか?」「この答えは明かされるのか?」と話の続きが気になるのでそれはそれで良しということなんでしょう
急に路線変更し、矛盾と齟齬が生まれるパターンも多いと感じます
この描き方は構成とは違うので、今のように散漫になってしまうのが残念です

Last edited 1 ヶ月 前 by 匿名
匿名
匿名
1 ヶ月 前

お疲れ様です。
後半…ニカについて触れますか?一旦ニカの設定を受け入れて執筆を進めた方が良いような、それほどの“騒音”だと思うんですが。

レモン
レモン
1 ヶ月 前

中盤って本当にグダリすぎで…
・カンジュウロウの裏切り
・船から変装して乗り込む
・ローが能力使って乗り込む
・菊vsカンジュウロウでなんか勝ってた
・ビッグマムが麦わらの幹部陣に中途半端にあしらわれる
・ゼウスがなんか仲間になってた(あいつは仲間判定にならないんか?11人目になって欲しいとは思わんけどあくまで一緒に乗船するのに一切触れられないのは違和感あった)
・ナミが「子供を殴る奴は許さん」みたいな気持ち悪い子供大好き論を展開してた(いや味方の軍勢何十人に寝返る催眠かけてるやつを攻撃するなってのは無理あるだろ…)

このくらいしか印象に残った場面無い。
ごちゃつきすぎて
・飛び六方戦開幕と決着
・赫鞘vsカイドウ開幕
・赫鞘が敗北
・ナンバーズの決着
・キング&クイーンvsマルコ
・氷鬼

ここら辺の時系列が全然わからん。

匿名
匿名
1 ヶ月 前

味方は
一味
ロー、キッド、(キラー)
マルコ
錦、傳ジロー、アシュラ、犬猫、キャロットワンダ
(ヤマト)
敵は
カイドウ
(マム)
三害
飛び六(フーササキoutホーキンスアプーin)
ギフターズ(80体程?)
だけでよかったな

アンピース
アンピース
1 ヶ月 前

戦争したいわけじゃない→結果全面戦争は???でしたね。
宴会で油断してるところへ奇襲、暗殺は侍として(主人公側として?)卑怯にも見えかねないので気を使ったのかな?

ワノ国編の下げポイント挙げればきりないですが、、、
■登場人物出し過ぎ
赤鞘九人男、オロチ御庭番衆、大看板、飛び六砲、ナンバーズ、ギフターズ、プレジャーズ。真打含めた激サム奇形スマイル多数、各里の親分衆、ここにビッグマムとローとキッドにマルコにCP0と大人気ヤマト坊ちゃん笑 ・・・ニカという何かの間違い。

■プロットの使いまわし
・出会ったキャラに安易に共感、協力する主人公
・決着のつかない撫で合い、ごちゃまぜのバトル
・鬼ヶ島が都に落ちるまで○○時間 (城が燃え尽きるまでに○○)
・味方の誰かがスパイで裏切ってるかも?設定

あれ?エッグヘッドでも同じプロットですね笑
というかワンピのストーリーってだいたいこのパターンでした笑

追記:
これは後半ですがキングのルナ―リア特性”背中に炎が出てる間はダメージ通らない”とかRPGゲームの中ボス設定みたいで何だかなーでした。一度死にかけた?ゾロにサクッとやられるという雑処理、、、

Last edited 1 ヶ月 前 by アンピース
cyp
cyp
1 ヶ月 前

やばい、私はまとめた筋を見ると鬼ヶ島上陸からニカまでの出来事が思ったより全然覚えていなくて草
ワノ国はまとめて読んだからとにかくルフィがいつカイドウと戦うの?としか頭になくて他は流し読みしかないだな…

Last edited 1 ヶ月 前 by cyp
匿名
匿名
1 ヶ月 前

中盤が1番退屈なのは同意ですね。
ニカの登場の終盤は退屈というより好きだったONE PIECEがここまで堕ちたかって怒りや悲しみが本当に強かった。昔の作者なら水ルフィとかギア3とか違和感のない、むしろ面白いトムとジェリーぽい戦い方出来てたのに。

ビスマルク
ビスマルク
1 ヶ月 前

実は敵でした!!!ってオチはcp9の時のほうが迫力がありましたね!
cp9の連中なんて船の見積もりする際のわずかなシーンで登場しただけなのに、あいつらに裏切られた時は驚きました。カンクロウなんてドレスローザから登場してるのに、裏切られても驚きはなかったです。

匿名
匿名
1 ヶ月 前

自分は進撃の巨人を履修済みなんで裏切りに関してはあんま違和感はなかったね

それにワノ国はストーリーが基本予定調和っていうか平坦?で退屈だったからどんでん返しの展開はちょっとありだったわ

匿名
匿名
1 ヶ月 前

考えてみるとアラバスタと少し構図が似てるかもしれないと思いました
王国軍と反乱軍がおり、反乱を煽ったり乗っ取りを画策するクロコダイルたちがいて、それを阻止したいルフィたち一味がいる(構図がある程度わかりやすいし目的がある)

王国軍反乱軍ともにある程度クロコダイルのスパイがいるため反乱が止まるかもみたいなときにうっかりしたフリしながら反乱が止まらないように画策する(わかりやすいタトゥーもありましたね)
またエージェントたちが反乱をますます煽るような王のニセモノだったり武器を供給することをして反乱がいよいよ本格化する

ルフィたち一味はクロコダイルと戦うとかビビが首都に入れるようにとビビのフリするとかして本格的な戦闘に入る
多少やられて追いかけられたとかあるものの基本的には1バトルで決着まで描き切り、やられたやつはアラバスタの反乱決着までは復活しない(だからエージェントをやっつけて反乱をなんとかしようと動いているとわかりやすくなるし腕の印の伏線もありますし)

モブに至るまでちゃんと役割があり話の構図のわかりやすさや話がトビトビになることもない…という点でやはりいまとの落差がありますし
連載開始の会議で構成の悪さを指摘されてたというのが今の現状をみるとわかる気がします

匿名ああ
匿名ああ
1 ヶ月 前

カン十郎の裏切りは読んでて驚きとか悲しみより「死ぬとこまで含めて演技とかそれ有りなん?」って困惑の方が強かったですね…
記事にある通り大した思い入れも無かったので裏切りで面白くなるどころかテンポが悪くなる等マイナス効果の方が大きかったですし
特にカン十郎の偽物おでんの下りはほぼ地の底だった赤鞘の株を更に下げただけでした

Last edited 1 ヶ月 前 by 匿名ああ
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