「ワノ国編」後半は、もうあまりの場面転換の多さと、同時並行で進められているシーンの多さ、その割に中身のない無駄描写の多さ、やかましくてくだらないだけのSBSノリのリアクション、同じことを繰り返すばかりの退屈な展開、描く価値を感じられない不毛なシーンの多さなどから、読んでてとにかくストレスを感じます。
この記事を書くために何度も読み直しましたが、まるで頭に入ってこず、読んだそばから記憶から抜け落ちる上、読むに絶えないレベルで気持ち悪いシーンや茶番の連続で、これを書き終えたらもう二度と読まずに済むことが嬉しくて仕方ないくらいの苦行でした。
実際、コミックスは購入後に一度通読して以来、一度も読み直したことがなく、104巻以降はついに購入をやめました。そう決断させるレベルで、作品を崩壊させたエピソードだと思います。
1040話「新世代の耳にも念仏」でキッド&ローがビッグ・マムを倒して以降の「終盤」は、ルフィvsカイドウ(と雷ぞうvs福ロクジュの火事場の我慢比べ対決、小紫とオロチの茶番にらめっこ対決)を残すのみとなりますが、そこに至るまでの構成・展開が酷すぎて、あまりに場面転換が多く、各キャラが移動しまくり、細切れにシーンが描かれていくため、とにかくわかりづらく、全く頭に入ってきません。
記憶力自慢の人に、鬼ヶ島上陸後(ないし天上決戦以降)の各キャラの動きと各シーンの展開&結末を、一回の通読でどこまで記憶できるか試していただきたいレベルです。
尚、1040話以降の「終盤」は、1話ずつ感想記事を書いているため、この記事では、ひとまずニカ以前「天上決戦〜ビッグ・マム撃破」までを「後半」として、その筋を整理しつつ、つまらない原因をまとめようと思います。
以下、1000話〜1039話までのサブタイトルとなりますが、私の感覚では、半分近く不要な話でした。というか、不要な要素をカットすれば半分の話数でまとめられ、その方が確実にテンポが良くてわかりやすくなる上、読み応えがあり、面白いエピソードになっただろうと思います。
- 第1000話 “麦わらのルフィ”
- 第1001話 “鬼ヶ島怪物決戦”
- 第1002話 “四皇VS新世代”
- 第1003話 “盤上の夜”
- 第1004話 “きびだんご”
- 第1005話 “悪魔の子”
- 第1006話 侠客“花のヒョウ五郎”
- 第1007話 “たぬきさん”
- 第1008話 “頭山盗賊団棟梁アシュラ童子”
- 第1009話 “奈落”
- 第1010話 “覇王色”
- 第1011話 “あんこの仁義”
- 第1012話 “うず”
- 第1013話 “Anarchy In The BM”
- 第1014話 “人生の大根役者”
- 第1015話 “縁(くさり)”
- 第1016話 “お玉でやんす!!”
- 第1017話 “号令”
- 第1018話 “ジンベエVSフーズ・フー”
- 第1019話 “ヘリケラトプス”
- 第1020話 “ロビンvs.ブラックマリア”
- 第1021話 “デモニオ”
- 第1022話 “花形登場”
- 第1023話 “瓜二つ”
- 第1024話 “某”
- 第1025話 “双龍図”
- 第1026話 “天王山”
- 第1027話 “想像を超える危機”
- 第1028話 “ブラキオ蛇ウルス”
- 第1029話 “塔(タワー)”
- 第1030話 “諸行無常の響きあり”
- 第1031話 “科学の戦士”
- 第1032話 “おでんの愛刀”
- 第1033話 “霜月コウ三郎”
- 第1034話 “サンジvs.クイーン”
- 第1035話 “ゾロvs.キング”
- 第1036話 ”武士道と云うは死ぬことと見つけたり”
- 第1037話 ”酒龍八卦”
- 第1038話 ”キッド&ローvs.ビッグ・マム”
- 第1039話 ”大トリ”
目次
「ワノ国編」後半がつまらない原因
ワノ国後半(1039話まで)をつまらなくしている根本原因は、以下の3つです。
- 場面転換が多すぎる。
- 敗北キャラを無意味に復活させすぎ。
- セリフ酷すぎ&キャラ崩壊させすぎ。
特に1、2が悲惨で、これらのコンボによって、そもそも退屈でつまらないストーリーの中から、さらにどうでもいい枝葉が広がって複雑化していくため、一本筋でストーリーを整理できなくなり、ストレスフルで読むに耐えない仕上がりとなっています。
どのように描けば面白くなったかと言えば、
- 一度描いたシーンは最後まで(あるいはキリのいいところまで)描き切る。
- 一度敗北したキャラの復活を禁止する(あるいは大幅に減らす)。
- いちいち移動中・鬼ごっこ中の描写を挟まない(あるいは大幅に減らす)。
の3つを実行することです。それだけで、後半の読みやすさと読み応えは格段に変わります。
なぜなら、後半で描かれていることとは、詰まるところ「一度描いたシーンをキリのいいところまで描かずに、ひたすら先延ばしにしながら、一度敗北したキャラを復活させては再戦させ、各所で茶番バトルと鬼ごっこを繰り返すばかりの展開」となっているからです。
本筋への影響が少ない枝葉のシーンは、基本的にワンシーンで描き切り(何話も跨いで同時並行で細切れに描く構成にせず)、本筋に関わる重要シーンに焦点を当てて物語を進めながら、キリのいいタイミングで全体の状況を伝えるシーンを1〜2話程度挟んで整理する形にしていれば、もっとわかりやすく、読みやすいエピソードとなったことでしょう。
「どのように描けばよかったか」については、また別の記事で掘り下げようと思います。
以下、まずはつまらない根本原因を具体的に指摘していきます。
1.場面転換が多すぎる
ワノ国編後半は、シーン数が多すぎる上、それを同時並行で細切れに進めていく構成のため、一本筋でまとめることができません。そのため、まずは「シーン別」に筋を整理しつつ、その無駄の多さを指摘していきます。
特に酷いのが以下の3シーンです。
- ナミ・ウソップvsうるティ・ページワン
- 赤鞘の動向
- モモの助・しのぶ・ヤマトの動向
❶にはお玉やビッグ・マム、キッドも絡んできますし、❷にはvsカン十郎、vsオロチ、vs福ロクジュ、カイドウからの再蹂躙、vsジャックの再戦、vsペロスペロー、オロチvs日和など、誰も興味をもたないようなクソ蛇足茶番バトルが絡んできます。
また❸には、アプー、ドレーク、ナンバーズ、CP0、ロビン、ブルック、イゾウなど、これまた誰も興味を持たないであろうクソ瑣末な展開が絡み、さらに場面転換が複雑化していきます。
どのシーンも、必要以上に「鬼ごっこ&場所移動」による場面転換を繰り返しながら、大して掘り下げる必要のない枝葉の話を広げることで、物語を間延びさせまくっている。
一つの場面で結末が描かれる前に、すぐに別のシーンに切り替わるため、その続きが描かれるのは何話も後となり、そのシーンの続きを描く際には、再度「状況説明」が必要となるため、無駄なセリフや描写が増え続けるばかりで、テンポが死に、退屈さが劇的に増しています。
また、そのシーン数が多い上、どれもひたすらつまらない(見応え皆無の不毛なつなぎ)シーンばかりなので、描かれているものの大半が、描く必要のなかったシーンとなっています。
鬼ヶ島上陸後はもちろん、天上決戦以降に絞ったとしても、各キャラがどういう動きを取って、どのようにストーリーに関わり、物語が前に進んでいったのか、説明できる(記憶している)読者などほぼいないでしょう。
私自身、単に1話ずつ順番に読み進めるだけでは、何度読み直してもまるで頭に入ってこないため、キャラ別・シーン別に描かれてるページを分離して整理した上で、繰り返し読み直して、ようやくわずかに頭に残るようになった次第でした。
そうやって整理すると、尚のこと不要なシーン、カットすべきシーンが際立ち、なぜこんな大量の無駄シーンを削らないまま世に出してしまっているのか不思議になるレベルで、無駄にまみれたエピソードとなっています。
週刊連載とはいえ、先におよその構成や展開は決めているはずなので、その時点で編集者がきちんと客観視点で、不要な要素を指摘できていれば、ここまで退屈でつまらないエピソードにはならなかっただろうと思います。
実際、無駄を排除して、セリフを改善すれば、(ニカの後付けさえ除けば)大筋は十分面白いと言えるエピソードになり得ただろうと思います。
そして、ニカは、描けば描くほど盛り下がっていき、読者離れが進むワノ国編を盛り返すための後付けされた荒技だと思っているため、ワノ国編を最初からしっかりと構成した上で、編集者が入って無駄を削ぎ落としながら、テンポや盛り上がりを削ぐことなく描き続けられていれば(人気を維持できていれば)、ニカを登場させることにもならなかったのではと思ってしまいます。ワノ国上陸時点では、ニカに変身してカイドウを倒す結末など、考えていなかったはずなので。
①ナミ&ウソップvsうるティ&ページワン
ナミ&ウソップは、ワノ国編を通してほぼ泣き言を言いいながら逃げ回るだけの役回りです。
たまに反撃したり、決め台詞を吐こうとしたりするものの、活躍と言えるような働きは皆無で、延々鬼ごっこを続けながらやかましく叫び続けるだけ。要するにただの雑音であり、存在意義がありません。
ナミ・ウソップが出るシーンに絞って流れを整理すると、以下のようになります。
- 鬼ヶ島上陸後、錦えもん率いる「先導組」として突入。
↓ - 遊郭前にて、ナミはしのぶと共にモモの助を捜すチームを組み、内部に潜入することを志願。
↓ - そこにビッグ・マムが現れ、ウソップ・チョッパーが追われ逃げ出し、分離するも、プロメテウスに隠れていたナミ(とキャロット)の居場所をバラされたことで、ナミが追われる羽目に。
↓ - そのまま逃げ回って、ライブフロアへ。
↓ - ビッグ・マム陣営に捕まり拘束される中、ゼウスを連れて逃げようとするも、ビッグ・マムにバレて襲われそうになったところ、フランキーに助けられる。
↓ - “麦わらの一味”集結。
↓ - ウソップと共にうるティ&ページワンに喧嘩を売って、鬼ごっこスタート。(錦えもんに「(モモの助のことは)任せて!!」と言って引き受けておきながら、しのぶに丸投げしてそのまま最後まで完全放置)
↓ - うるティの頭突きを受けてあっさり敗北。
↓ - トドメを刺されそうになったところ、お玉、ヒヒ丸、狛ちよに救われる。
↓ - ひひ丸にその場を任せ、狛犬に乗って逃げ回りながら、お玉が号令をかけるためにライブフロアを目指す。
↓ - 途中、ページワンに襲われる。
↓ - そこに(天上決戦でドクロドームから落とされた)ビッグ・マムが乱入し、ページワンを撃破。
↓ - その様子を目撃したうるティがキレて乱入。
↓ - うるティがお玉に手を出したため、ナミがキレて「この女 ここでブチのめす!!!」とイキり出す。
↓ - ウソップは逃げようと提案するも、「どうせどこまでも追いかけて来んのよ!!」「何よりあの女!! もう許さない!!!」とイキり続けて戦いをふっかけるも、あっさり攻撃をかわされて即絶体絶命に陥り、ビッグ・マムに救われる。
↓ - で、結局逃げる。しかも自分を助けてくれた狛犬を置いて。(「あの女もう許さない」とは何だったのか)
↓ - 今度はビッグ・マムに追われて絶体絶命に陥るが、キッドに助けられる。
↓ - ウソップ、お玉と共に走ってライブフロアを目指す。
↓ - うるティが復活して追ってくる。
↓ - ナミの攻撃(雷霆)はかわされるも、ゼウスの活躍でようやくうるティを撃破。
↓ - お玉の号令成功。
↓ - その後も、延々カイドウ軍から逃げ続ける。
↓ - 途中、錦えもんの下半身を発見。
↓ - ウソップが錦えもんと菊を助けに向かい、ナミはお玉と共にヒヒ丸、狛ちよの元へ(マルコが手当していた模様)。
↓ - ウソップは錦えもん、菊と合流するも、カイドウ軍に襲われ、イゾウに助けられる。
↓ - 錦えもんと菊を連れて、また逃げる。
↓ - そのまま戦争終結まで、気絶した錦えもんと菊を連れながら、ただギャーギャー泣き喚きながら逃げ回るのみ。
↓ - ナミはお玉、ヒヒ丸、狛ちよ、マルコと共に安全な場所で、戦いが終わるのをただ待つのみ。
まとめると、ナミ&ウソップは、(当初の役割だった「モモの助救出」をしのぶに丸投げした上)自ら喧嘩を売った相手に敗北してピンチに陥り、お玉に助けられたことで、お玉の作戦のサポート役となり、(ビッグ・マムから奪ったゼウスの攻撃でどさくさにまぎれて)うるティを倒し、その後ナミは安全な場所に避難して、ウソップは気絶した錦えもん&菊を連れて逃げ回っていただけです。
本筋に関わる役割としては、「お玉の号令のサポート」と「うるティ&ページワン撃破」のみ。ページワンはビッグ・マムが倒すため、実質「うるティを倒してお玉に号令をかけさせる」だけの役割だというのに、その過程でフランキーに助けられ、お玉、ヒヒ丸、狛ちよに助けられ、ビッグ・マムに救われ、キッドに助けられている。
途中、「この女 ここでブチのめす!!!」とイキリ出し、決着まで描かれるかと思いきや、何もできずに無力を晒しただけで速攻でまた逃げ始め、ビッグ・マムの攻撃を受けて倒れたかと思ったうるティもまた復活してナミ達を追ってきて、そこでようやく決着する、という蛇足展開が挟まれています。
なんでこんなに鬼ごっこによる場所移動展開ばかり描く必要があるのか理解に苦しみます。そんなことやっても物語が複雑化して、わかりづらくなる上、間延びして、読者に退屈さを味わわせるだけでしかないと思うのですが、何の効果があると思ってそうした展開や構成にしているのか。
せっかく、見せ場のシーンとして与えられたセリフもあったというのに、カッコつけて強気なセリフを吐いておきながら速攻で前言撤回して情けなく負け犬ルートを辿るため、ただのイキリ台詞にしかなっておらず、キャラの魅力を増す効果を生んでいません。
結果、ひたすら誰かに守り続けてもらっただけで、何もできない圧倒的弱者の立ち回りです。
故に存在価値のないモブキャラでしかなかった、という結論となります。
どう描けばよかったのか?
どう描けばよかったのかについては、また別の記事でまとめますが、少なくともこれだけは言えるのは、「この女 ここでブチのめす!!!」とナミに言わせた場面で、うるティ撃破まで描くべきだった、ということです。
しっかりとうるティを倒した上で、お玉と共にライブフロアに走って号令をかける展開にすれば、テンポ良くストーリーが進むというのに、イキりセリフを言わせた後に攻撃を空振りさせて逆にピンチに陥らせ、また逃げ出して追われる、という蛇足を挟む意味がわかりません。
お玉に手を出されたことで、
ナミがキレ出し、👇🏻このコマを引きにして、
「この女 ここでブチのめす!!!」とまで言わせて、ウソップから逃げようと止められるも
「どうせどこまでも追いかけて来んのよ!! 何よりあの女!! もう許さない!!!」と(まるで自分の力で倒せる相手かのような痛々しい錯覚によって)イキり倒して宣戦布告しおきながら、決め技はあっさりかわされ、
その後は「あ!!」と媚びた悲鳴をあげながら
無力を晒しただけで何もできずに、速攻で形勢逆転してピンチに陥ります。
で、(同じくお玉に手を出されたことにキレた)ビッグ・マムに救われたことをいいことに、
あっさり前言撤回して、うるティとの決着をつけることなく、「後で必ず迎えに来ましょ!!」と速攻で(自分達を助けてくれた)狛ちよを置いて逃げる判断をするのです。
いや、おま…笑
ついさっきまでの威勢のよさはどこいった…
「この女 ここでブチのめす!!!」「どうせどこまでも追いかけて来んのよ!! 何よりあの女!! もう許さない!!!」とは何だったのか。
「どうせどこまでも追いかけて来る」からここでケリをつけると決意を見せたというのに、一矢報いることもないまま敵に救われて、その隙に生死確認さえせずに即逃亡判断って…意味わかんねェから。
「あの女!! もう許さない!!!」んじゃなかったのかよ笑
その言葉吐いてから一撃も喰らわせてないんだが、それでいいのか?
で、結局またうるティに追い付かれて、今度はウソップが犠牲となり、
「えー!!? あれでまだ立ち上がるの!? あいつ」という緊張感皆無の能天気リアクションを晒すシマツ。
クソが。
急にキレ出して、イキるだけイキっておきながら、自分は何もできずに、ビッグ・マムの攻撃によってもう立ち上がってこないと決め込み、自分を助けてくれたお玉の友達の狛ちよを放置して、即撤退判断をして逃げた結果、追いつかれてウソップが犠牲となり、「えー!!? あれでまだ立ち上がるの!? あいつ」なんてクソリアクションで済ませてしまう。
キモチワリィ…
もう見るに耐えない気持ち悪さです。
その後、ゼウスの活躍によってようやくうるティを撃破するのですが、
ナミが放った「雷霆」はかわされており、ゼウスの機転によって命中しただけなので、ナミ自身は何の活躍もしていません。ゼウスがいなければまた同じようにかわされて敗北していただけの描き方です。
「四皇幹部相手にもビビらずに啖呵切れるナミさんかっこいい…!!」とか、「お玉(子供)がやられてブチギレるナミさん最高!!」といった読者のリアクションを期待して描いたのでしょうが、速攻でその期待を裏切るクソ展開。
こんな描かれ方でナミファンは喜ぶのでしょうか。
どう考えても、決着を先延ばしにして鬼ごっこを継続する意味などない展開です。
この蛇足が追加されたせいで、ナミの覚悟の弱さと言葉の軽さ、無能さを晒すだけになっているわけですから。
こういうことをするから、”麦わらの一味”の存在意義がなくなってしまうのです。
四皇戦で何の役にも立たず逃げ回り続ける端役とされてしまっては、もはや舞台からおろされたようなもの。
尚、途中「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」と、読者に媚びるためだけに必死に子供好きアピール、子供に優しいアピールをしていますが、
ここで、2年前に自身が「子供に手をあげる奴」だった時のシーンを見ておきましょう。
まず、うるティはやかましく泣きわめくお玉を黙らせるために一発食らわせただけですが、
このお方は、子供の顔面を凶器をもって躊躇なく殴り飛ばし、
1発だけでは飽き足らず、血反吐を吐かせるほどの暴行を4発も喰らわせて追い討ちをかけた上、
倒れた子供を踏みつけるまでの非道さを見せています。
この女が「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」と口にしているのです笑
笑うしかないでしょう。
こいつが本当に「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」という人間性を持っているのなら、嘘でも演技でもこんな所業はできませんよ。殴る瞬間に絶対に心が痛むし、絶対に殴り飛ばす前に躊躇してしまうはずです。
それが躊躇なくできてしまっている時点で、この言葉は嘘でしかなく、読者に媚びるためだけに口にしているセリフにしか見えなくなります。
もちろん、この行為はこの子供に痛みと恐怖を与えることで、安易に死にに行くようなマネをさせないこと、つまり命を捨てさせないための、「この子を守るための暴力」であり、(このやり方が正しいかどうかは別として)私はこのシーンが大好きですし、名シーンの一つだと思っています。
が、新世界編以降に追加された薄っぺらい「子供好きアピール」のせいで、上記シーンが台無しにされているわけですね。
上記アーロン編のシーンを見た後に、同一人物が口にした「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」というセリフが心に響きますか?
👇🏻このシーン、「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」と言いながら子供を殴り飛ばしているシーンとして見ると、
もう笑けてくるレベルの鬼畜っぷりです。
いつからナミは、過剰で神経質なほど子供への暴力を許せないような「子供好き」となったのでしょうか。
私は虐待気質のDV女が、人気欲しさのために上っ面だけ子供好きアピールをして読者に媚びているだけのモンスターにしか見えません。
相手が子供じゃなければ、平気で虐待できてしまう人間ですからね。
キモチワリィ…
もちろんこちらはギャグシーンというのはわかりますが、ナミ本人はシリアスな表情で深刻に叱っている上、
その怒り方と制裁の加え方が上記を逸しているため、ギャグシーンとして成立しておらず、ただのヒステリックDV女にしかなっていません。
雑すぎるんですよね、キャラの個性の描き方が。
小手先で表面的で記号的な個性を(ギャグとシリアスを混在させながら)描き続けた結果、どのキャラも心と魂を失い、まるで意志や生気を感じない操り人形と化してしまい、ワノ国編を通して、ナミのことは反吐が出るレベルで嫌いなキャラとなりました。
尚この後、錦えもんの下半身を見つけて助けに行く茶番も不要です。
お玉の能力で仲間となったギフターズの誰かが、錦えもんと菊が倒れているのを発見して報告に来てくれ、ウソップが助けに行く、という展開で何ら問題ありません。
もしくは、ウソップも見聞色に優れているという設定なのだから、錦えもんの息絶えそうな声を聞いて、急いで助けに向かう形でもいい。その方がよほどウソップをカッコよく描けたことでしょう。
総じて、ワノ国編後半におけるナミ&ウソップは、描く価値のないゴミシーン製造機でしかありませんでした。
②赤鞘vsカン十郎
赤鞘vsカン十郎も、まるで描く価値のない茶番&蛇足展開の連続で、ストーリーを間延びさせ、退屈にする役割しか果たせていません。
天上決戦以降のこいつらの動きを整理すると、以下のようになります。
- カイドウに戦いを挑むも、完膚なきまでに叩きのめされる。
↓ - ルフィにワノ国を背負ってくれと泣きつき、カイドウを任せる。
↓ - ローに下の階へ逃してもらう。
↓ - (おそらく日和に)手当してもらい復活。
↓ - モモの助を探しに行こうとしたところ、偽おでん(カン十郎)が登場。
↓ - 偽おでんが自爆しようとしたため、アシュラがみんなを庇い、犠牲となって死亡。
↓ - モモの助のもとへ走る道中、復活したジャックが現れる(これで屋上での赤鞘vsジャックの戦いは何の意味もなかったことに)
↓ - イヌがその場を請け負い、その他はモモの助の元へ。
↓ - 途中オロチ(&福ロクジュ)と対峙し、オロチを瞬殺。(が、8本の首があるのに何故か6本しか斬らずにその場を後にする無能を晒す)
↓ - 雷ぞうが福ロクジュを請け負う。
↓ - モモの助のもとへ向かうのは一人で十分だから他は他所へ散れと言い出す錦えもんと、何の因縁があるのかわからんが「カン十郎は拙者に討たせてください!!」と言い出す菊。
↓ - 結果、錦えもんと菊がモモの助の救出を請け負い、その他、カッパ、ネコ、イゾウらは他所へ散ることに。
↓ - ネコはペドロの仇、ペロスペローのもとへ。
↓ - 錦えもん、菊がモモの助&しのぶのもとに合流。
↓ - そこにまた偽おでんが現れる。(何回描くんだこの茶番)
↓ - 菊が立ち向かうも、速攻で「斬れませぬ…!!」と抜かして、串刺しにされてあっさり敗北。(お前何しにきたんだマジで…)
↓ - 代わりに錦えもんがカン十郎を瞬殺(裏切り確定した時点で首飛ばす気満々だったんだから、最初から瞬殺しとけ。菊を瀕死にするためだけに用意されたようなこの上なく不毛なお涙頂戴シーン)
↓ - そこに(天上決戦でルフィを海に落とした後の)カイドウが現れ、錦えもんを粉砕。
↓ - 殺されたかと思いきや、「ローに斬られた体がちゃんとくっついていなかった」というクソみたいな理由で生きており、分離した下半身が屁をこきながら仲間に助けを求めて走り回る。
↓ - それがウソップ、ナミに見つけられ、ウソップが助けにくる。
↓ - 自分はいいから菊を助けろ、自分は死ぬから錦えもんを助けろと、この期に及んでお互い譲り合うクソ茶番を披露。
↓ - その場をカイドウ軍に襲われるも、イゾウが助けに現れる。
↓ - ウソップが(ハムレットと共に)錦えもんと菊を連れて逃げ続ける。
↓ - その後、気を失った錦えもんと菊はウソップに連れられて逃げ回る(錦えもん&菊は戦争終了まで気絶したままウソップに守ってもらっただけ)
錦えもん単体で言えば、討ち入り後にカイドウに完膚なきまでにやられて退場したくせに、簡単な手当てであっさり復活した上、再度カイドウから惨たらしいほどに叩きのめされたにも関わらず死ぬことはなく、その後はウソップに抱えられて、終戦まで気絶していただけです。
命を使い切ることなく、20年の戦いの結末を見届けることもなく、後半は瀕死のまま眠っていただけという役立たずっぷり。
まじで何のために登場させたのかわからないレベルで、存在意義を感じないキャラでした。
どう描けばよかったのか?
これは明確で、
- カイドウに敗北した赤鞘の復活
- カン十郎復活による「偽おでん」の登場
が不要です。
これをやってしまっては、死に場所を求めて命を懸けて討ち入りし、カイドウに全身全霊をかけて挑んだ覚悟と敗北とは何だったのかとなってしまう。
「お前らあれだけ死ぬ覚悟をひけらかしておいて、命を使い果たす前にルフィに国を背負わせたのか?」となってしまう。
それも、復活した錦えもんを改めて叩きのめすカイドウと、それでも死ななかった錦えもんという茶番シーンのせいで、読者を白けさせ、ひたすら登場キャラが損をするだけの展開となっています。
ドクロドームの戦いで、これだけ完膚なきまでに叩きのめされ、残酷なほど執拗にトドメを刺されて、
全員敗北したにもかかわらず、
おそらく(医者でもない)日和の軽い手当てによって、
簡単に復活する程度にしか「”命”を使い切って」おらず、
この後、オロチを瞬殺し、
カン十郎を瞬殺できる程度にはピンピンしており、
またカイドウに見つかって、棍棒で頭から叩き潰され、
ピクピク…としか動けない瀕死状態に陥り、
さらには刀で串刺しにされて、
死なない方がおかしいレベルの無惨なトドメを刺されておきながら、
「ローに斬られた体がちゃんとくっついていなかった」というクソみたいな理由で、カイドウからの串刺し攻撃は無効となり、
都合よく分離した下半身だけピンピンしながら城内を走り回って、屁をこきながら助けを呼びにいくというオチでした。
もう酷すぎるでしょう。
このクソみたいな茶番展開に納得できた読者、面白いと思った読者、アリだと思った読者、一人でもいるのでしょうか…
赤鞘とカイドウの戦いとは何だったのか。。
「世界最強生物」であるカイドウの攻撃力とは、人間一人殺せない程度のものでしかないのでしょうか…
一方で、アシュラ童子はカン十郎の自爆(爆弾攻撃)によってあっさり即死し、イゾウはCP0の指銃で死亡します。(20年の時を過ごしたアシュラ&イゾウはあっさり死に、20年前から成長ゼロのままタイムスリップしてきただけの錦えもんは、どんだけ残酷に叩きのめされても死なないという茶番)
何よりくだらないのが、赤鞘を復活させた後に与えられた役割が、
- カン十郎を復活させて再戦・再再戦
- ジャックも復活させて再戦
- ワンダ・キャロットの代わりにネコがペロスペロー撃破
- オロチの首を8本中6本だけ切断
- オロチの首の残り1本を切断
しかないということです。
全て紛うことなき「蛇足」であり、ただただストーリーを間延びさせる結果にしかなっていないため、まるで描く価値がありません。
なぜなら、どれも一度決着を描いた(あるいは描ける)敵を復活させて、再戦させただけだからです。
端的に言えば、一度ゴミ箱に捨てたゴミをまた取り出して、広げて、捨て直しただけの展開です。
復活させなければ役目を終えていた赤鞘を復活させて、そいつらに役割を与えるために、一度倒した敵をまた復活させるという茶番。これほど不毛で、無意味な「蛇足」を見たことがあるでしょうか。
たとえば❶のカン十郎との再戦・再再戦については、討ち入り前の以下のシーンできちんと討ち取ったことにしておけば(こいつを復活させなければ)必要のない展開ですし、
❷も、ドクロドームで因縁の対決であることを示した上で、
きちんと決着まで描いているのですから、
復活させて再戦させる意味がありません。
しかも、「過去の遺恨の為」ではなく、復活したジャックを「野放しにして更なる犠牲者を出さぬ為」という、
あまりにも描く価値のない、強引に目的を据えられただけの脇道延長バトルです。誰が読みたいんでしょうか、そんな蛇足バトル。。
さらに、その戦いは「城内ゆえ月が出ない」「毒ガスもない」ため「お互い奥の手を封じられた真っ向勝負」だと観念して決着をつけよう、という意気込みで始まったというのに、
屋根に穴が空いてたことであっさりスーロン化し、
スーロン頼りなのが丸わかりなほど急に強気になり、
(モモの助が龍となった影響で”雷雲”が生まれて)月が隠れ、スーロンが解けてしまうと、
あっさり形勢逆転して急にピンチに陥り、
その後、ルフィとカイドウの覇王色のぶつかり合いによって天が割れて、
再度月が現れたことで、
また息を吹き返してあっさり勝利した、
というオチでした。
終始スーロン頼りの戦いじゃねェか笑
20年間「お前はまだおでん様の!! 侍か?」と問い続けてきたそうですが、
「お互い(奥の手を封じられた真っ向勝負として)観念しよう」と言って始めた戦いの覚悟をあっさり覆し、ジャックは毒ガスを使えないままだというのに、自分は封じられた奥の手にすがりまくって勝利を挙げるという、「侍」の志を持っているとは到底思えないようなクソダサ決着をさせてしまうシマツ。
マジで何が描きたかったんだ…
侍を名乗るなら、一度「月もない、毒ガスもない勝負として、お互い観念して決着をつけよう」と口にしたのだから、月が出ようとスーロン化に頼らずに、最後まで切り札なしの真っ向勝負で決着をつけてみせろよとしか思えません。(そうした義を通すべき相手とも思いませんが、一度そのセリフを言わせたのだから、「侍」を名乗るなら、きちんとその言葉の重みを感じる描き方をするべきでしょう)
お前のそれは、侍ではなく海賊のやり方だよ。
別に海賊だったこともあるんだからいいんだけどさ、海賊として戦うなら、口先だけで「侍」としての覚悟や生き様なんて語るなよな。言葉が軽すぎて相手に届く前に宙に浮いてるぞ。
こんな蛇足でしかないクソバトルを描くために、わざわざ赤鞘とジャックを「復活させた」のです。とめてやれよ編集者。復活させなきゃ描かずに済んだんだぞこの茶番バトル。
❸についても、ペロスペローはワンダとキャロットが倒す展開で何の問題もなく、わざわざカイドウに命懸けで挑んで敗北したネコを復活させてまで倒させる意味がありません。
カタクリレベルのキャラであれば、まだイヌと並べてネコに倒させる意味もわかりますが、ペロスペローなど最初からこの戦いに何ら関係のない場違いキャラでしかないのですから、ワンダとキャロットに倒させる展開の方がよほどわかりやすくまとまったでしょう。
ワノ国編後半は、このように「一度敗北したキャラを安易に復活させない(退場させる)」という、ごく当たり前の原則を守っていれば描く必要のなかったシーンばかりなのです。
「その原則を破ってまで描く価値のあるシーンでしたか?」と問われれば、迷うことなく「NO」と即答できるくらい、明確に誰の目にも明らかなレベルで描く必要のない「蛇足」です。
唯一、❹のオロチの始末だけは最後まで描き切る必要があるため、赤鞘を復活させるのであれば、その役割はオロチ成敗のためだけに向けるべきでした。
オロチなど相手にしている場合ではないと眼中にない体で偉そうに見下しておきながら、
しっかりと油断してきちんとトドメを刺さず、なぜか2本の首を残して別の戦場へ向かうという、相変わらずの能無しっぷりを晒します。
8本の首があるというのに、1人1本しか斬っていないため2本はそのまま残っている状態で背を向けたまま立ち去るなんて、作者の作為が介入しない限り、絶対にあり得ない超不自然な詰めの甘さでしょう。
オロチの能力のことを知らなかったとしても、赤鞘達に本当にトドメを刺す気があって、油断もしておらず、慎重な人間が一人でもいれば、わざわざ1人1本ルールなど設けずに、残った2本も切断し切るはずです。それをしていれば、ここで終わっていたんです。
八岐大蛇(の能力者)相手に、1人1本の切断で満足して、2本の首を残したままその場を離れるなど不自然でしかないでしょう。
読者の間では、「最初にカイドウに首を切られたが、八岐大蛇の能力だから8回首を切らないと死なないのでは」といった予想は当初からあって、こちらのシーンでも、「赤鞘6人が1本ずつで6本しか切っていないから、まだ1本分命が残っていてこの後復活するのでは」という予想は当時から立てられていました。
メタ的に見れば、そうやって「最後の1本を取っておく」展開はアリだとは思いますが、作中の展開としては、作者の作為が介入しない限りあり得ない残し方にしかなっていないため、もっと上手い描き方があっただろうと思ってしまいます。
こうして、敵キャラとして魅力皆無で、その行末など誰も興味を持っていないであろうオロチが、何度も何度も復活する茶番が描かれることになり、物語の退屈さと蛇足感が増してしまっているわけです。
尚、❶に関しては、「カン十郎と錦えもんの一騎打ちにより、錦えもんがカン十郎を打ち取る展開」だけは残してもいいと思います。
偽おでんなど何でもありのチート茶番や、菊に「拙者に討たせてください!!」と言わせておきながら速攻で「拙者には斬れませぬ…!!」と言い出して瞬殺されるようなクソ展開など挟まずに、カン十郎は(討ち入り前にすでに敗北して役を終えていたものの)最後は「親友」との真剣勝負をもって(錦えもんから成敗されることで)「終幕」としたい、と考えて錦えもんの前に現れた、という展開にすればよかった。
その方がずっとカン十郎の最期として美しく、ラストできちんと魅力を感じられるキャラになっただろうと思います。(その後、黒炭の怨念が「火前坊」となる展開にすればいい)
そのほか、仮に天上決戦では誰一人死なず、その後アシュラとイゾウが死ぬ結末にするのであれば、アシュラは錦えもんと行動を共にし、カン十郎との戦いを見届けた後、そこに現れたカイドウから錦えもんを守るために犠牲となって死亡した展開にし、イゾウは菊と行動を共にして、CP0と対峙して、CP0から菊を守るために犠牲となって死亡した、という展開にした方が、よっぽどどちらも納得感のある最期かつ、描く価値のある感動シーンになったことでしょう。
カン十郎の爆薬で殺されるより、錦えもんを守ってカイドウに殺される方がアシュラの最期として納得できるし、一人で勝手にCP0に戦いを挑んで人知れず死亡するより、菊を守って死亡する方がイゾウの最期として納得できたはずです。
この辺り、詳しくは「どのように描けばよかったのか」の記事で掘り下げます。
③ヤマト、モモの助、しのぶの動向
こいつらの動向を順を追って説明できる読者などほとんどいないでしょう。
それくらい記憶に残らない、無意味な鬼ごっことかくれんぼの繰り返しです。
ただでさえしのぶがクソキャラすぎるため、こいつの登場シーンなど読む気にもならないというのに、ひたすらモモの助を連れて逃げ回るばかりのため、描く価値のない雑音シーンばかりとなっています。
また、ヤマト人気にあやかりながら、無意味な微エロ描写を挟んで読者を喜ばせようとする魂胆も露骨すぎて、ただただ気色悪く、この3人の鬼ごっこは見るに耐えない仕上がりです。
- ライブフロアでのモモの助が名乗りをあげる。
↓ - しのぶが助けに入るもキングに遮られる。
↓ - ルフィがヤマトに2人を任せるも、しのぶはその言葉を信じず、モモの助を連れてヤマトとの鬼ごっこ開始。
↓ - ササキの装甲部隊に襲われたしのぶ&モモの助を、ヤマトが守る。
↓ - フランキーを追ってきたナンバーズ(八茶)の攻撃により床の底が抜けてヤマト、しのぶ、モモの助が無事逃げ切る。
↓ - ヤマトの隠れ家(開かずの倉庫)に隠れる。
↓ - 偵察部隊メアリーズによって居場所がバレたので、モモの助を服の中に隠しながら、「開かずの間」から逃げる。
↓ - 長尺マラソンを経て今度は「天井裏」に隠れる。(なぜ場所移動を挟む必要があったのか意味不明)
↓ - ヤマトは戦いたい欲が抑えきれず、しのぶとモモの助を置いて屋上へ向かう。
↓ - 錦えもん&菊が、しのぶ&モモの助の元へ合流。
↓ - 偽おでん(カン十郎)が現れる。
↓ - しのぶがモモの助を連れて逃げる。
↓ - 菊が立ち向かうも、「斬れませぬ…!!」と抜かして瞬殺される。
↓ - 代わりに錦えもんがカン十郎を瞬殺。
↓ - そこにルフィを海へ落下させたカイドウが現れ、錦えもんを惨殺。
↓ - モモの助がルフィが生きていることを場内にアナウンス。
↓ - しのぶ&モモの助のことをカイドウが追ってくるも、ジュクジュクの能力で地面を腐敗させて落下し、カイドウから逃げる。
↓ - ハートの海賊団によって海から救助されたルフィと合流。
↓ - ジュクジュクの能力でモモの助が大人になり、龍に変身してルフィと共に鬼ヶ島へ。
↓ - カイドウを止めておいてくれたヤマトに変わって、ルフィがカイドウを請け負う。
↓ - モモの助は”焔雲”を出して鬼ヶ島を止める役割。
↓ - ヤマトは地下の武器庫にある爆薬の処理へ向かう。
↓ - 自分で”焔雲”は出せないが、カイドウの”焔雲”を引っ張って進行を遅らせる。
↓ - ヤマトが武器庫の爆発を食い止めるが、爆弾1つの爆発で地下が剥き出しに。
↓ - “焔雲”を引くモモの助とヤマトが合流し、あとはルフィの戦いを見学。
↓ - カイドウ打破後、落下する鬼ヶ島をモモの助が焔雲で受け止めて終了。
どう描けばよかったのか?
明確に不要なのは、
- しのぶ・モモの助がヤマトから逃げる鬼ごっこシーン
- メアリーズによって居場所がバレてモブ共に追われる鬼ごっこシーン
の2つです。
前者については、ルフィから「そいつは味方だ!! 信じていいぞ!!」と言われてるにもかかわらず、
無能肥満お荷物忍者のしのぶは、なぜかその言葉を信じずに、無意味な鬼ごっこを開始します。
結果、ササキの部隊に襲われて、
モモの助を守れないと知るや、
急にヤマトに助けを乞うという手のひら返しを恥ずかしげもなく見せつけるシマツ。
お前今の今までルフィの言葉を信じずに「しつこい!!」と言いながら逃げ回り、振り解こうとしてたくせに、自分がピンチに陥った途端それか。
キモチワリィ…
その後、ナンバーズ(八茶)に追われるフランキーが現れて床が抜け、下の階に逃げて、敵の目のつかないドーム内倉庫に逃げこんだのが998話です。
ルフィがヤマトにモモの助としのぶを任せた989話から、落ち着いて話す状況に至るまでに10話もかかっている。
その間に描かれたのが、上記の無意味な鬼ごっこと数多の場面転換の繰り返しであり、全て不要なシーンでしかありません。
ヤマトが体を張ってしのぶとモモの助をササキ軍から守る(ことで信用を得る)シーンも丸々不要です。ルフィに「そいつは味方だ!! 信じていいぞ!!」と言わせておきながら、それを味方が信じずに逃げ回るシーンを挟む意味がわからない。
ルフィがヤマトにモモの助としのぶを任せて、ヤマトは「詳しくは後で話すから僕についてきて」とでも言って、次の話で開かずの間に連れてきていれば、上記シーン全てカットできます。
で、この後、「メアリーズ」のせいで居場所がバレてしまい、
また逃げなければならなくなり、
鬼ごっこ再開です。
いらねェ…
1005話で「開かずの間」を飛び出してから、
1006話、
1007話、
1008話と、延々同じ構図の鬼ごっこの様子を描き、
1012話で「天井裏」に避難します。
(この間、モモの助が一度龍に変身してしまうシーンが挟まれますが、全く必要のない描写です)
最初から、「開かずの間」など挟まず、天井裏に避難していれば、(あるいは「開かずの間」のままでも、メアリーズに見つかる茶番など挟まなければ)上記鬼ごっこシーンは全てカットすることができます。
1005話で「開かずの間」を飛び出してから、1012話で「天井裏」に場所を移るまでに8話も使っているわけです。休載も含めれば、こいつらは3ヶ月近くも鬼ごっこを続けていたことになる。
「メアリーズによって居場所がバレてモブ共に追われるヤマト・モモの助・しのぶ」の鬼ごっこシーンなど丸々カットしても何の問題もありません。むしろ、このシーンを描くことに物語上何の価値があるのかと問いたい。
ヤマトはカイドウ軍の手の内を知っているのだから、メアリーズ対策もした上で、バレない場所に避難させればいいだけでしょう。これだけで無意味な鬼ごっこ&場所移動を2つカットできます。
で、天井裏に避難してからは、戦いに参加したくてたまらないヤマトが、
モモの助としのぶを置いて、
ドクロドームを目指すマラソンを開始します。
このマラソンは、1012話で飛び出してから、1014話で途中経過を挟んで、
1015話で到着するため、
まだ短めではありますが、1014話の途中経過など描く必要がありません。
こうやって各シーンのマラソンの途中経過を寄せ集めて細切れに描いていくから、話が間延びして、無駄に話数が増えてしまうのです。
1012話で天井裏を飛び出してから、1015話でカイドウの元に現れる展開で、何の問題もありません。
1014話の👇🏻こちらのコマを挟むことに、ストーリー上、あるいはこの後の展開上、何の意味があるのでしょうか。これを描かないことで、何か弊害が生まれますか?
上記の流れをまとめると、
- 989話でルフィから「そいつは味方だ!! 信じていいぞ!!」と言われるも信じず、
- 993話まで「しつこい!!」と言いながら逃げ回り、
- 994話でヤマトに命乞いをして2人とも救われ、
- 999話で「開かずの間」に避難。
- 1005話でメアリーズによって居場所がバレ、再鬼ごっこスタート。
- 1006話、1007話、1008話をかけて鬼ごっこの途中経過を挟み、
- 1012話で「天井裏」に避難し、ヤマトがドクロドームに向かって1人マラソン開始。
- 1014話でマラソン途中中継を挟み、
- 1015話でカイドウの元に到着。
となり、ルフィに任されてから、安全な場所に避難させるまでに24話もかかっています。
途中のマラソン描写を削れば、半分以下の尺に抑えられるでしょう。
たとえば以下のように描いたらどうでしょうか。
- ライブフロアでモモの助が名乗りをあげる。
↓ - しのぶがモモの助を救出し、逃げようとしたところキングにバレて殺されそうになる。
↓ - そこにサンジが助けに入り、キングを攻撃。(これによって「モモの助救出成功」とすれば、しのぶがキングの攻撃を受けて「痛たたハァハァ…」で済ませる雑さとそれに伴うキングの無能さや、サンジがあっさりやられる展開を省くことで、「サンジィ〜やべェな今の攻撃」という珍プレーシーンを描かずに、サンジのカッコよさを描くことができるし、しのぶが無事モモの助を取り戻す活躍も描ける)
↓ - ルフィがヤマトにしのぶとモモの助のことを任せる。
↓ - ヤマトは「詳しくは後で話すから僕についてきて」と言って、天井裏か開かずの間に連れていく。(途中、ヤマトがなぜモモの助達の味方をするのかを説明して信用を得るためのマラソンシーンを一つ挟むのはアリ)
↓ - ヤマトはメアリーズ対策をした隠れ場所(天井裏か開かずの倉庫)に隠れる。(ここでおでんの日誌のこと、モモの助は死んではならない男であることを伝える)
↓ - ヤマトは戦いたい欲が抑えきれず、しのぶとモモの助を置いて屋上へ向かう。
こうすることで、不要かつ退屈なシーンを大幅に減らし、テンポを改善できますし、それぞれの行動にきちんと意味があり、つながりがあるためわかりやすく、記憶に残りやすくなるでしょう。
「痛たた…ハァハァ」「やめろ鳥野郎」「サンジィ〜〜〜!!!」「おいしのぶ!! そいつは味方だ!! 信じていいぞ!!」「しつこい」「誰だか知らないけど…!! 味方なら…モモの助様をどうか…」「あんた選びなさい」「わからずや」なんて珍セリフやクソシーンを描くよりも、ずっと各キャラの魅力を毀損しない描き方となったはずです。
尚、ヤマトの動向については、ここにさらにCP0とアプー&ナンバーズの動向も絡んでくるため、より複雑さと退屈さが増していきます。
全面戦争具合や総力戦具合、大混戦具合を演出したかったのかもしれませんが、ことごとく失敗している。どうでもいいキャラ達の、「鬼ごっこ途中の鉢合わせからの再逃亡シーン」や「二重鬼ごっこ茶番」など描く必要がありません。
これは、1031〜1032話を見ていただくと特にその酷さが明確かと思います。
1031話では、以下の5シーンが描かれていますが、全シーン、ほぼ何も進まず、ただ足踏みをしているような描写です。
- キッド&ローvsビッグ・マム
- 岩戸の間でのアプー(+ナンバーズ3匹)vsドレーク、そこに地下武器庫を目指すヤマトが現れアプーがナンバーズを連れてヤマトを追いかけ、それをドレークが追う二重鬼ごっこ開始
- 城内2階にてCP0から逃げるロビンとブルック
- 遊郭で女性に手をあげた疑いをかけられるサンジvsクイーン
- ゾロvsキング(サンジからゾロへの電伝虫)
1032話では、
- マルコ&イゾウが「巨大な妖怪」を警戒して、城内を飛び回る
- ヤマトを追うアプーを追うドレークという地獄のつまらなさを誇る二重鬼ごっこ開始
- ここに2階から逃げてきたブルック&ロビンが合流
- さらにCP0が追ってくる
- さらに地下武器庫を目指す火前坊が現れる
- アプー&ドレークvsCP0開始
- ゾロvsキングの続き
- オロチの前に小紫が現れる
が描かれており、ほぼ全てどうでもいいシーンだというのに、これらが同時進行で細切れで進められていくため、輪をかけてわかりづらく、退屈な仕上がりとなっています。
ちなみにこの後、
- ドレークはCP0に敗北して、
- アプーは逃走、
- マルコと共に「火前坊」を探していたはずのイゾウは、なぜかウソップの元へ合流し、その後CP0と鉢合わせして自ら喧嘩をふっかけて相討ちとなり死亡
という終着となります。
これら枝葉のシーンが細切れに少しずつ描かれていることも、本筋が複雑化してわかりづらさを増す要因となっているのですが、何よりその展開と結末があまりに退屈で、蛇足感と不毛感が凄まじい内容のため、そもそも「描く価値がない」という結論にしかなりません。
よくこんな複雑でわかりづらく、めんどくさい上つまらないという地獄のようなシーンを描こうと思えたなと思ってしまうレベルで、その作画の手間を想像するだけでゾッとしてしまいます。
2.一度敗北したキャラ、決着をつけたキャラを無意味に復活させすぎ
一度敗北したキャラが大した理由付けもなく、ゾンビのように復活しては茶番戦闘を繰り返すばかりのため、バトルの緊張感がなくなる上、各シーンが一向に収束していかず、延々大量のシーンを同時並行で読み進めなければならないわかりづらさを抱える構成となっています。
赤鞘の連中など、念願の討ち入りを果たしてカイドウに真っ向勝負を挑み、全員敗北したのだから、その時点で退場させるべきであり、その後簡単に復活させるのであれば、そもそもカイドウへ討ち入りして敗北する展開自体、描くべきではなかったとしか思えなくなります。
死に場所を求めて、命を賭して戦いを挑み全滅した、というテイなのに、全員復活してしまっては、まるで命を使い果たしていなかったことになり、赤鞘vsカイドウは全て茶番となってしまうからです。
ルフィvsカイドウでさえ、度重なる敗北からの復活展開に辟易してしまうというのに、誰がこんな雑魚共の茶番蛇足バトルを二度も三度も読みたいというのか。
ルフィに関しては、「復活させすぎ」というよりも「無意味に敗北させすぎ」で、おそらく尾田先生の中で、もはや「敵の強さ」を漫画表現として伝えることができなくなってしまい、「決着までにかけた話数」でしか表せなくなってしまったのではと思っています。
何度倒しても復活し、あるいは何度やられても復活し、何十話もかけてようやく倒し切ることで、「過去一手こずった強敵だった」と読者に思ってもらおうとしているとしか思えない。
それくらい、敗北から復活するまでの展開にストーリー上の意味や説得力がなく、作者の作為によってのみ「一旦敗北させられた」だけの描かれ方ばかりとなっています。
たとえば、「ルフィはクロコダイルやルッチ相手には2〜3回の敗北や場面転換を挟んだ上でようやく倒しているのに、世界最強生物のカイドウ相手に、一度も敗北せずに勝利することはあり得ないし、2回でも少ない、3回以上は敗北させなければ」といったノルマを設けた上で展開を決めたとしか思えないくらい、敗北のさせ方が雑で、ストーリー上の意味を成していません。その敗北がなくても何ら変わらない展開が描けてしまうため、蛇足にしかなっていないのです。
そうやってこれまでの強敵への敗北回数を上回る数字的ノルマを課した結果、カイドウ相手には「4回」敗北する展開となっています。
初戦の敗北は、ワノ国編序盤を盛り上げる役割を持っているため全然アリだと思いますし、実際、私も初見時はその展開に(いきなりカイドウとぶつからせるのか…!!と)興奮できました。
が、二度目に関しては、描き方が中途半端すぎてまるで敗北描写が意味を成しておらず、ピンチ感というよりはルフィの不甲斐なさ、頼りなさ、ガッカリ感を感じるだけの結果となっています。
ここから(ゾロとローに守ってもらってる間に)意識を取り戻して、(覇王色を纏えることを知ったことで)急に強気になって勝手に決意を語り、1人でカイドウを請け負っておきながら、
次の登場シーンでは速攻で白目失神したまま落下して、三度目の敗北を喫する展開となります。
読者の予想を裏切る「急展開」にしたいのだとしても、あまりに強引かつ唐突すぎて、ただ敗北回数を稼ぐため、ピンチ演出のためだけに、作者都合であっさり敗北させた感のほうが強く、結果、ルフィの意地や決意の言葉の説得力を失うだけで、損しかしない描き方になっています。
これ、クロコダイル戦で水を持って現れて、「こっからがケンカだぞ!!!」と口にしたルフィが、
次の登場シーンで速攻で干からびて捨てられたような描き方ですからね笑
この描き方で、「急展開ゆえの絶望」として受け取れる読者がどれくらいいるでしょうか。
普通に、何かを掴み、復活して自信満々に戦いを挑んだ後なのだから、そこのバトルこそちゃんと描くべきだと思いません?
ただでさえ初戦時は瞬殺されて終わっていて、ドクロドームでの再戦時も一撃であっさり気絶させられており、それによって「何かを掴んだ」後なのですから。
そこでも瞬殺されてしまっては、「絶望」というより「落胆」の方が大きくなってしまうでしょう。
ただでさえ、最終的にはルフィが勝つとわかっているのに、「相手は世界最強生物の四皇だから」という理由だけで、バトル描写もなくただただ敗北回数をだけ積み重ねられていくような描き方では、拍子抜け感しかなく、私は作為臭満載のピンチ演出(敗北数稼ぎ)としか思えませんでした。
さらに四度目は、「おれは必ずカイドウに勝つ!!!」とか、
「どうやっても死なねェよ!!!」とか、
「カイドウにはおれが!! 必ず勝つ!!!」とか、
(勝てる可能性は)「生きてんだから無限にあんだろ!!」と言ってたくせに、
なぜかギア4が時間切れとなりそうになっただけで、「もう一発…!! それでダメならおれの敗けだ…!!!」
とあっさり前言撤回して、堂々と勝利を諦め、敗北を受け入れる発言をした末に、「最後の一撃」を放とうとした瞬間、CP0に乱入されて敗北するのです。
意味わかんねェ…
何なんだこいつ…
あれだけしつこく「何があってもこいつに勝つ」とか「必ず勝つ」と繰り返し、「(勝てる可能性は)生きてんだから無限にあんだろ!!」とまで言ってたくせに、「もう一発」で倒せないと分かったら、それだけで(生きてる内に)敗北を受け入れるって、言ってることクソッタレすぎるでしょう。
何勝手に諦めてんだよお前。
主人公なのに終始セリフに一貫性がなく、ただ意味もなく敗北を積み重ねては復活する茶番を繰り返しているだけです。
このうち、敗北の意味があったのは「初戦」と「最後」だけであり、その他は描く価値が全くありません。
龍の姿のモモの助に乗って復活する演出は描く価値があるため、「一度海に落とされて復活する描写」はあってよかったと思いますが、これも安易な白目敗北からの、復活して「何があっても勝つ」と言わせた直後に速攻でまた白目敗北させるなんてガッカリ展開ではなく、たとえば天上決戦開始後、早々にカイドウ&ビッグ・マムの連携攻撃によってルフィが一番に海に叩き落とされて退場させられてしまい、他の新世代は四皇2人の強さを目の当たりにして驚愕する展開を描いたほうが、ずっと緊張感が得られたのではないかと思います。
たとえばカイドウとビッグ・マムの「覇海」をかわしたルフィが、カイドウの「覇王色」纏いの「引奈落」によって海に落とされる展開にして、それによって「覇王色も纏える」ことに気づいたルフィは、その戦術をもってモモの助と共に戦線復帰する、という展開です。
そうすれば、ルフィは一時戦線離脱させられただけとなり、白目敗北を乱用することなく、「何かを掴む」きっかけを得た上で、龍の姿のモモの助に乗って復活するシーンに繋げることができます。
そうやってモモの助と共に復活して、カイドウに3戦目を挑む形にした方が、よほどカッコよく、納得感のある展開になっただろうと思います。
どう考えても、2回目の気絶描写はいらないし、3回目の白目失神落下も、絶望感と敗北回数稼ぎのためだけに描かれたような雑展開にしか見えないため、この敗北シーンにしっかりと意味を持たせるべきでした。
多分作者自身、(ただでさえ多忙な中)物語が間延びしまくった上、登場キャラや場面転換を増やしすぎたことで、ルフィにどんなセリフを言わせたのかを忘れてしまっていたのではと思うんですよね。
「何があっても勝つ」とか「必ず勝つ」とか「生きてんだから無限にあんだろ!!」」と言わせておいて、「もう一発…!! それでダメならおれの敗けだ…!!!」なんて諦めのセリフを言わせるなど、ルフィのセリフの一貫性が失われるだけなのですから、絶対にさせるべきではありません。
作者が見落としたとしても、編集者が気づいて指摘してやれよとしか思えない。
普通に読んでるだけでも絶対に引っかかりますし、普通の感覚を持った読者なら許容できるはずがないんですよねこのセリフを言わせることに。「腹にくくった一本の槍」を捻じ曲げるようなセリフを、ルフィに言わせていいはずがないでしょう。
CP0が邪魔に入らずに、ギア4の攻撃が命中するもカイドウを倒せなかった世界線を見てみたいわ。
ルフィは死んでないのに、諦めて死を受け入れる展開になっていたってことですからね。
あり得ないでしょう。
新世界編以降、ルフィは逃げるか仲間に守ってもらって謝るばかりで、自分の意地や実力、信念を貫き通す心の強さによって勝ち切る展開が激減してしまいました。
だから一向に場が締まらない。締めたかと思いきやすぐ敗北するか、ギャグ展開にするかなので、全然スカッとできないんですよね。。
さて、散々ルフィvsカイドウについて酷評してきましたが、ルフィは主人公ですから、まだその敗北からの復活展開の数が多くても、私はギリギリ許容できます。
が、ワノ国編後半では、ほぼモブのような魅力皆無の脇役キャラ達についても、敗北からの復活展開が描かれまくるため、完全に物語が間延びして「つまらない」と断言できるレベルで中身のない、退屈な仕上がりと化しています。
以下、錦えもん、オロチ、カン十郎、うるティの復活描写の多さについて指摘していきますが、一部、前の記述と重複する部分もある点、あらかじめご了承ください。
錦えもん
先に触れた通り、赤鞘vsカン十郎は、ストーリー上何の価値も生み出さない不毛な茶番戦闘を繰り返し、ただただ物語を退屈にする戦犯役となっています。
特に錦えもんなど、死なない方がおかしいレベルのダメージを負っておきながら、最後はピンピンした状態で何事もなかったかのように大見得切って大衆の前に登場するんですから、茶番瀕死もいいところです。
そのせいで、「命懸けで挑んだ20年の思いを背負った戦い」という根底から説得力を失い、20年間無成長のまま何十倍も残酷な目に遭った錦えもんが生き永らえて、20年分の成長を遂げているはずのイゾウとアシュラがあっさり死亡するという、作者都合しか感じない、酷いオチとなってしまっています。
カイドウの攻撃を幾度となく直で受け、最後には腹部を刺されているにもかかわらず、最終的にはピンピンした状態で生き永らえている一方、そのカイドウの一撃でCP0はあっさり死亡(生死不明)となり、そのCP0にイゾウはあっさりやられてるんですから、バランスもクソもありません。
何で錦えもんだけそんなに特別待遇する必要があるんですかね…
こいつにこそ、本気で命を懸けて戦う姿勢を見せた上で、華々しく散らせるべきだったでしょうに。そうすれば、最後に少しは好きになれたかもしれません。
- カイドウにフルボッコにされて敗北した後、ルフィに泣きつき、ローに逃がしてもらい、日和に手当してもらってあっさり復活。
- 最終的にカン十郎を討つが、その後現れたカイドウに再び惨たらしいほどコテンパンにされた上、胴体を刀で貫かれてトドメを刺されたにも関わらず、ローに斬られた際の切り口がくっついてなかったというクソみたいな理由で死を免れて復活し、下半身だけ分離して助けを呼びに行く。
- ルフィにワノ国を背負わせ、ウソップを助けに呼んでおきながら、「自分は死んでもいい(から菊を助けてやってくれ)」とあっさり命を捨てる発言をして他の連中にワノ国の命運を丸投げし、その後は気絶したままウソップに運んでもらい、戦争の決着を見届けることなく終了。
- にも関わらず、なぜか決着後は偉そうに大衆の面前に大見得切って現れるシマツ。
こんなクソキャラに、どう魅力を感じればいいというのか。
オロチ
こいつは終盤にかけて読者ヘイトがさらに高まったキャラでしょう。
カイドウに首を切られた際は、あまりにあっさりやられてしまったため、きっと八岐大蛇の能力のおかげで生きているのでは(合計8回斬られなければ死なないのでは)という説が当初からあり、予想通りの能力ではありましたが、その8本分の命を失うまでの構成・展開がただただ退屈で、ありえない展開のため「しつこい」としか感じない、読者にストレスを与えるだけの描き方となっています。
「新鬼ヶ島計画」発表後、カイドウによって1回、
赤鞘によって6回、
最後、傳ジローによる1回で、
合計8回斬られたことになり、これでようやく死亡となります。
ここで問題なのは、赤鞘達による6本の切断です。オロチの能力を知らなかったとはいえ、8本の首がある敵を、6本しか斬らずに、わざわざ2本残して「倒した」と判定して満足げに次の場所へ向かうという展開があり得なさすぎる。
相手の能力を知らず、「8回首を切らなければ死なない」ことはわかっていなかったとしても、目の前に八岐大蛇がいて、8本首があるのに、6本だけ斬って満足してその場を立ち去る判断をするなんて、無能すぎるというか、作者の都合で動かされているとしか思えないような無理のある展開です。
「瞬殺しておきながら、きちんとトドメを刺さない(ことで敵を生き延びさせてしまう)」茶番を何度繰り返せば気が済むのか。
傳ジローが日和のピンチに駆けつけて、得意顔でカッコつけて2本目を切り裂いてますが、
お前らが最初から油断せずに全ての首を切り裂いていれば、日和が危険にさらされることもなかったんだぞ?
よくそんなマヌケ丸出しの大失態を犯しておいて、ピンチに現れた救世主のようなお澄まし顔ができるな。
作者の作為しか感じない超不自然な油断の仕方で、敵を倒しきらずに強引にオロチを生き延びさせる構成となっている上、傳ジローに2回斬らせたことで、1回目の油断と落ち度が際立つ結果にしかならないため、ただただキャラ達が損するだけの結果となっています。
最後に日和がオロチと対峙して正体を明かし、ピンチに陥るシーンや、そこに救世主として現れて日和を守る傳ジローを描きたかったのでしょうが、オロチの側近として長らく行動を共にしてきたのですから、オロチの弱点を掴んでいて、対峙した際にその知識を活かしてきちんと成敗し切る展開にした方がよほど自然で、納得感が得られたでしょうに。
しかも、これでもまだ死んでおらず、最期に怨念の言葉を残すシーンが(あったことが)追加されます。
くどい、くどすぎる…。
まぁ、オロチは重要ポジションながら、キャラとしての魅力が皆無ゆえストーリーに絡めづらく、オチのみ用意して、そこに至るまでの描写は雑な処理となっても仕方ない、という判断になるのもわからなくはありませんが、もっとうまいやり方があっただろうと思わずにはいられません。
この点は、「どう描けばよかったのか」の記事で掘り下げます。
カン十郎
鬼ヶ島上陸前に、「裏切り者」の内通者が味方側にいるとわかった際、錦えもんは「正直今更知りたくない…!!」という立場でしたが、
菊は、「あなたらしくないですよ!! 内通者を見つけ!! 斬り捨てて前へ進むあなたじゃなければ!!」と食ってかかり、侍としての覚悟を見せました。
結果、カン十郎が裏切り者だと判明した後は、錦えもんはブチギレ、(先ほどは「今更知りたくない」と言っていたものの)首を斬り飛ばすほどに怒りと憎しみをぶつけています。
が、それは絵だったため、始末することはできず、錦えもんの攻撃は無駄に終わりました。
ここまではいい。
錦えもんが裏切り者の正体を「正直今更知りたくない」と言い出すのも、菊がそれに対して「内通者を見つけ 斬り捨てて前へ進むべきだ」と詰め寄るのも、裏切り者だとわかったカン十郎のことをきちんと殺す意志を持って首を斬り飛ばしたことも、その結果、能力によって不発に終わったというのも、全て理解・納得できます。
しかし、その後は何度対峙しようともなぜか首を切り飛ばそうとせず、何なら(身内への情から)手加減をして、相手を殺さない選択をし続けるため、一向に決着がつかず、何度も復活を繰り返す茶番バトルと化していきます。
これがいらない。
バトル漫画では仕方のない面もあるとはいえ、それにしても「赤鞘vsカン十郎戦」の描き方は酷すぎる。
上記シーンの後、討ち入り直前にカン十郎と対峙し、真剣勝負となった際は、菊が「もう口を閉じてください カン十郎さん」と前に出てカン十郎の相手を買って出て、
しっかりと斬り捨てて勝利し、かつて同志だった仲間を斬り捨てたことに涙を流して悲しんでいた(つまり「殺した」ないし「戦闘不能に陥らせた」と解釈すべき)というのに、
実際はトドメを刺せておらず、再び(おでんの姿で)赤鞘の前に現れます。
その理由は、「(かつての仲間ゆえ)切先が鈍った」というクソありきたりで軟弱な理由により、菊が致命傷を与えられていなかったことが原因でした。
錦えもんには、「内通者を斬り捨てて前に進め(そうでないと自分達も前に進めない)」と胸ぐら掴んで迫ってたくせに、自分は自らカン十郎を成敗するべく勝負を挑み、かつての同志を斬り捨てた悲しみに涙まで流しておきながら、切先が鈍ってたから打ち損じていたという…
クソが。
逆なんだよな…切先の鈍りによって討ち損じていたのなら、決着後に涙など流させるべきじゃないし、涙を流させるなら、しっかりと殺すか戦闘不能にさせておかなければ意味がない。(大泣きさせるのなら尚更です)
もし涙を流す描写を入れるなら、トドメを刺す直前でしょう。そこで泣かせれば、「トドメを刺すことへの葛藤」と読めるため、「切先が鈍った」ことの裏付けとなり、カン十郎が生きていたことの説得力が増します。
そこを描かず、勝負の決着だけ描いて、その結果に涙する様子を描いておきながら、実は切先が鈍ってたので殺せてませんでした、では茶番にしかならず、(死亡確認することなく涙を流した)赤鞘全員がポンコツ化する上、流した涙の意味さえ失われてしまいます。
結果、アシュラ童子がその割を食ってあっさり命を落とすハメになるという。
以下の2シーンの表情を並べると、こいつがいかに「他人に厳しく自分に甘い、信念も覚悟もない中身ゼロのカラっぽ侍」であるかよくわかるでしょう。
キメェ…
情によって仕留め損なうような(展開をこの後で描くことになる)キャラに、「内通者を斬り捨てて前に進め」なんて偉そうに口にさせるべきではないのです。
上陸前に錦えもんに詰め寄る役を、菊ではなくアシュラにしておけばこんな違和感は生じないというのに、なぜ菊にこのセリフを吐かせる必要があったのか。
作者がキャラの心情に深いところまで入り込まずに、表面的なバランスや見映えだけでセリフや行動を割り当てていることがよくわかります。
こうやってキャラが芯を失うような描き方ばかりするから、言葉が軽すぎて侍としての覚悟や生き様に説得力がなくなるんですよね。。「侍の国の冒険」なのに、侍と呼ぶに値するキャラが一人もいないという。
とはいえ、ここまではまだ(ありきたりで既視感満載の使い古された茶番展開だなとは思いつつも)ギリギリ許容できました。描き方はどうあれ、一度の失態なら起こりうるものですし、「菊というキャラは他人に厳しく自分に甘いクソ侍という設定だった」と解釈すれば済む話だからです。
が、この後の展開はあまりにも酷すぎる。
漫画史に残るレベルのクソ展開です。
菊は自分の詰めの甘さによってアシュラが犠牲になってしまったこと、また、おでんの姿で現れて自分達を欺き、おでんの死を愚弄したカン十郎に対して、強い意志と憎しみをもって再戦(討伐)を望み、
錦えもんから了承を得て、「次こそ…!!!」と覚悟を決めて、直接対決に向かいました。
しかし、再びおでんの姿で現れたカン十郎に対して、
もうネタバレしていて正体がカン十郎であることを知っている上、おでんの姿をさらに乱用され、その死を愚弄し続ける行為にキレながら斬りかかって行ったにも関わらず、
なぜか急に「斬れませぬ…!! 錦様…拙者には…!!」と言い出してあっさり串刺しにされるのです。
いや…もう…意味わかんねェ…
反吐が出るほど気持ち悪い。
じゃあなんで「カン十郎は拙者に討たせてください!!」なんて言い出したんだよ。。
「おでんの姿をしている」というだけで斬りかかれず、無抵抗で死を受け入れるくらいなら、最初からしゃしゃり出てこないで錦えもんに任せておけよ邪魔くせェ…
それか、「カン十郎がおでん様の姿をしてなかった場合のみ拙者に討たせて下さい(おでん様の姿で来られたら拙者には斬れませぬゆえ、錦様にお任せします)」と断っておけよクソ無能侍が、と思わずにいられません。
まだこれが、カン十郎がおでんの姿で現れたのが初めての場なら、この展開になるのも理解できますが、すでに一度見ているどころか、それによってアシュラ童子が命を落とし、その悔いと憎しみをもって自ら仇討ちを志願して立ち向った上、おでんの死を愚弄する真似事への怒りから突進していったというのに、直前で戦闘放棄して死を受け入れるって…意味不明すぎて全く感情移入できません。
何度読んでも気持ち悪すぎて反吐が出るレベルのクソ描写です。
マジで何しにきたんだこいつ…
「アシュラを殺された因縁」「おでんの死を愚弄された因縁」から成敗を買って出たのであれば、尚更「おでんの姿をしたカン十郎」を斬らなければ意味がないでしょう。
それができないのに、なぜ自ら成敗を志願したのか。。
というか、自ら志願する形にしておきながら、なぜ「おでんの姿をしているから斬れない」なんてクソ展開にしてしまうのか。
せめて、「モモの助の目の前で父親を斬るシーンなど見せてはいけない」という配慮から手を出せない状況となって敗北する、という理由付けでもすればいいのに、「おでんの皮を被った裏切り者のカン十郎」を斬れず、おでんの願いを遂げることを諦めて命を捨てることを選ぶって、どんな的外れな忠義信と侍魂なんでしょうか。
そもそも、こいつはおでんとの関係性も忠義心もほとんど描かれていないというのに、この場面だけクソ薄っぺらい回想を挟んで、表面的に「おでん愛」を持ち出されたところで違和感しかなく、感情移入できるわけがないんですよね。
実際、私は(あまりにおでんと菊の関係性の描写が希薄だったため)最初に👆🏻このシーンを読んだ時、菊が斬れないと言っているのはカン十郎のことだと思ってしまっていました。
つまり、カン十郎が口にした「イゾウと共に拾ってやったおれを斬れるのか!!?」というセリフは、(おでんの姿をしたままではあるが)おでんとしてのセリフではなく、カン十郎自身が菊にかけた言葉だと思ったのです。
だって、おでんは既に死亡していて、いま目の前にいるのはカン十郎であり、菊も読者もこれがカン十郎であることをわかっているし、カン十郎側もそれがバレていることはわかった上での会話なんですもん笑
加えて、討ち入り前にカン十郎と対峙した際も、なぜか(全員で成敗するのではなく)菊がサシでの勝負を挑んで、
それをカン十郎が「来い菊!!!」と単独指名して迎え入れる描き方がなされており、
その上で切先が鈍ってトドメを刺せず、
再度カン十郎を討つことを望む、という描き方がなされていたため、
菊とカン十郎の間には、読者や他の赤鞘も知らない何か因縁や深い関係性があって、「どうしても斬れない理由」が別にあったのか? と思ったのです。
これが初めておでんの姿で現れたシーンなら「おでん」の言葉として受け取るのが自然ですが、すでに一度見破っていて、それが茶番だとわかった上での会話なんですから、普通は本体の「カン十郎」と会話していると読む可能性も十分あり得るもので、何なら私はそちらの読み方の方が自然だとさえ思ってしまいます。
ここに、まさかこの期に及んで「おでんの外見をしているから」という理由で「斬れない」などと言い出すとは微塵も思っていなかった事情が加わり、尚更おでんではなくカン十郎の言葉だと誤読してしまった次第です。
たとえば、おでんが菊とイゾウを拾う前に、実はカン十郎が2人のことを拾っていて、カン十郎が(光月家を討つ上での策略として)菊とイゾウをおでんに出会わせた(おでんと2人の出会いはカン十郎が仕込んでいた)といったパターンで、菊はおでんだけでなく、カン十郎にも大恩があり、おでんに出会う前は親同然の存在であったため、どれだけ憎しみを持っても斬り捨てることができなかった、という解釈です。
しかし、おでんの過去編を確認したところそんな描写は一切なく、菊とカン十郎が絡んでいるシーンさえ皆無だったため、これでようやく「おでんの外見をしているから斬れない」という意味だったことを理解しました。
理解した上で、クソみたいな展開&描写だなと思いました。
目の前にいるのは、おでんの姿で皆を欺き、アシュラを殺した憎きカン十郎なんだが、それを知っていながら、よく偽物だとわかってる人間の言葉1つで、簡単におでんの回想に浸れたよな…
この、完全にネタバレしてるのにおでんを演じ続ける茶番も、気色悪すぎて見るに耐えません。
舞台役者のくせに演技下手過ぎなんだよ。ネタバレした茶番演技をいつまでも白々しく続けてんじゃねェよみっともない。
何度読み返しても吐き気を催すレベルで気持ちの悪いシーンです。
で、結局このあと錦えもんがトドメを刺すのですが、
なんとこれもこの期に及んで首を斬り落とさずにまだ手加減するため、カン十郎は「火前坊」と化して復活し、さらなるトラブルの引き金となってしまいます。
鬼ヶ島上陸前には首を斬り飛ばすほどキレていて、最初が「絵」じゃなかったらそこでカン十郎は首を刎ねられて死んでいたというのに、その後は菊の詰めの甘さにより生き延びられた結果、アシュラを殺され、おでんを愚弄され、菊を串刺しにされ、さらに憎しみは増してるはずなのに、なぜか上陸前の時より手加減するシマツ。
意味わからん過ぎるでしょう。
ストーリー上、「死なない」とわかっているシーンでは殺す気で斬りかかるくせに、ちゃんと決着をつけられる(つけなければならない)シーンではなぜか殺さないように手を抜かせ、その結果、何度も復活して邪魔をしてくるゾンビと化し、ピンチが広がっていくのです。
こんな展開を描かれて、誰が面白いと感じるのでしょうか。御都合主義にまみれた茶番展開にしか見えないでしょう。
まとめると、最初は殺す気で斬りかかって首を飛ばし、裏切り者は斬り捨てて進むべきと大口叩いていたくせに、菊がきちんとトドメを刺さなかったことで生き延びてしまったカン十郎によって、アシュラが殺され、菊が致命傷を負い、その後錦えもんまできちんとトドメを刺さなかったことで「火前坊」と化して、鬼ヶ島ごと爆発して全員死亡する危機を呼び込むことになってしまった、ということです。
(まぁ火前坊に関しては、死後の怨念ということで、どのようにトドメを刺しても止められなかったのかもしれませんが、そうだと確定できる描かれ方をしていないので、錦えもんがきちんとトドメを刺さなかったことの責任を免れることにはなりません)
どんな無能戦犯野郎共なんだコイツら…
お前らの国を守るための戦いなんだぞ? 命を捨てる覚悟で討ち入りしておきながら、甘ったれたことばかり口にしながら、肝心なところでは情に流されてトドメを刺さず、被害を拡大させるばかりで、何の役にも立たないまま生き延びる割に、無理と諦めたら簡単に命を投げ捨て合い、
ウソップに助けられたあとは、終戦まで瀕死状態のままひたすら眠り続け、
自分達の詰めの甘さが招いた危機から救ってくれたのは、なんとカイドウの息子であるヤマトだったというオチ笑
もう笑うしかないでしょう。
こいつのせいで鬼ヶ島中が大火事となり、「花の都」にまで甚大な被害が及びかねない危機的状況になってしまったというのに、自分の役目は果たしたかのように眠りにつき、他の連中に丸投げしたままウソップに守ってもらって終了という。
で、決着がついた後は、大義を果たした英雄の如く大見得切って、ピンピンしながら大衆の前に現れるのです。
ね? 反吐が出るでしょ?笑
こいつはマジで終始クソムーブをかまし続けただけで、何一つ役に立つ活躍をしていません。
こういうと、「赤鞘との戦闘があったからカイドウにダメージが蓄積していたんだから、役に立ってないことはないだろう」と言い出す人がいるのですが、その「ダメージの蓄積」が「ルフィの勝利の鍵となった」という描き方になっていない以上、それは何の意味も持たない読者の妄想にすぎません。
作者がそのような意図を持って描いて初めて、「錦えもんや赤鞘達の戦いが決着を左右するものであった(彼らの活躍のおかげでルフィはカイドウに勝てた、彼らの活躍がなければルフィは勝てなかった)」というストーリーになるのです。
そう描かれていないのに、読者側の妄想解釈で自由に理由付けしていいのであれば、カイドウは「おでんから受けた古傷」の方がよほど何度もうずく描写があって、深いダメージを受けていて、一方赤鞘の攻撃は「浅い」と言われているわけですから、ルフィが勝てたのは「おでんの一太刀のおかげ」という解釈さえできてしまいます。
が、これも「おでんの古傷が決着を左右することになった」という描き方がなされていないのですから、妄想解釈に過ぎません。
要するに、作者が明確な意図をもって描いた描写がなければ、「そうかもしれないし、そうではないかもしれない」としかならず、後者の可能性がある以上、描写としての説得力は格段に落ちるし、「そう」だと解釈することはできない、ということです。
そして、その結果損をするのはキャラ達なのです。
錦えもんや菊がひたすら足を引っ張り続けた描写は明確にある一方、はっきりと役に立った(活躍した)と評価できる描写がない(読者が好意的な妄想補完をしなければ評価できない)のですから、損をしてるとしか言えません。
まとめると、カン十郎は鬼ヶ島上陸前の時点ではきちんと殺す意志をもって首を斬り飛ばされていたにも関わらず、その後は、何度場面転換を挟んで対峙しても、なぜか一向にトドメを刺されないため、延々復活し続けて、最後の最後まで邪魔をし続けて物語を間延びさせるだけの役割となっています。
途中の復活全部いらんかっただろうと思わずにはいられない、無駄だらけの茶番展開。
その割に、アシュラ童子とイゾウはこの上なくあっさり死亡させるんですから、バランス悪すぎるでしょう。
この描写や展開に納得感を持って読めた読者、ひいては感動できた読者など存在するのでしょうか。
そもそも赤鞘とカン十郎の戦いやら因縁やらに、興味持って読んでいた読者などいるのでしょうか。
よく天下のジャンプ編集部で、この支離滅裂なクソ展開にOKを出したなと思ってしまいます。
うるティ
こいつも、ワノ国後半の展開を冗長化させた戦犯の1人です。
「動物系」の能力者は頑丈でしぶとい、という設定を印象付けたかったのか、単純に作者が気に入ってしまい簡単に敗北させたくなかったのかわかりませんが、何の面白味もない単調で退屈なバトルシーンをひたすら繰り返し、やられては復活して追いかけてくるばかりで、ただ作者の作為によって瀕死に至らず、何度も復活してくる、という説得力皆無の頑丈さのため、ストーリーを間延びさせ、読者にストレスや退屈さを与える役割しか担えていません。
こいつにどこまで人気があったのか知りませんが、ビジュアルが可愛いキャラだから無意味に登場シーンを増やした、ないし作者が可愛い女の子キャラを描きたいから、無意味に敗北を引き伸ばしたようにしか見えないんですよね。
それくらい、無意味なゴミシーンが大量にバラ撒かれています。
以下、うるティの戦闘シーンです。
vsルフィ
いきなりルフィと遭遇してそのまま戦闘スタート。
この展開自体はよかったですが、ヤマトに乱入されて、決着つかずに先延ばしとなります。
vsヤマト(×2回)
一度目はvsルフィの途中にヤマトが乱入してきて、
そのままルフィとヤマトには逃げられてしまい、その後、ライブフロアでヤマトを見つけて殴りかかって二度目の戦闘。
vs侍共
再びヤマトに逃げられ、邪魔な侍共の相手をすることに。
vsウソップ&ナミ(×4回)
そこでナミ&ウソップから喧嘩を売られ、
即逃走されたため、それを追って鬼ごっこ開始。
速攻で2人とも撃破し、
トドメを刺そうとしたところ、
狛ちよとひひ丸が現れて邪魔をされます。
vsひひ丸
ナミとウソップを逃すためにその場を請け負ったひひ丸と戦闘開始。
速攻で始末して再びナミ&ウソップを追う鬼ごっこ再開。
2人を発見して飛びかかったところ、
ナミのサンダーランステンポを喰って一時気絶。
その間はページワンがナミ・ウソップを追跡するも、
2人から雑魚丸出しのポンコツ攻撃を受け続けて抵抗されます。
vsビッグ・マム
そこにビッグ・マムが現れ、お玉に不義理を働いたカイドウ軍への怒りから、ページワンが殴られ、
これであっさり敗北して終了。(こんなんで終了するのなら、ウソップに戦わせて勝たせればよかったのに)
vs狛犬
その後、復活したうるティがまた追ってきて、ページワンがやられたことに怒り、狛犬に突進。
お玉にまで手を出したことで、キレたナミから反撃されるも、
速攻で形勢逆転し、再びナミがピンチに。
トドメを刺そうとしたところ、今度は(お玉への攻撃に怒った)ビッグ・マムからの攻撃を受けて再び気絶。
しかし、またすぐに復活して、逃げるナミ&ウソップに追いついて、ウソップを再び頭突き攻撃で撃破。
ナミからの反撃をかわすも、
ゼウスの働きによってかわしきれずに直撃し、これでようやく敗北となります。
長ェ…ダリィ…
こいつの戦闘シーン、こんなに描く必要あると思いますか?
クソつまらん戦闘&鬼ごっこをどんだけ繰り返すんだよって思いません?
どれも「緊張感皆無の茶番戦闘」ばかりで、ほぼ全シーンカット可能であり、vsウソップ&ナミ以外は明確にカットすべき蛇足です。それも一度ないし二度のバトルで勝敗まで描くべきでした。
そのバトルを、きちんと面白くて白熱する名勝負として描く方が、よっぽどキャラの魅力が際立つし、ストーリーとしても面白く、読み応えが増したはずです。
うるティ、ページワン戦など、本筋に関わる戦闘ではないのですから、さっさと敗北させて退場させるべきであり、勝敗を引き延ばす価値など一ありません。
こんなつまらない茶番バトルを、場面転換しながら4回も見せられるって、苦行でしかないでしょう。
以下、追記予定
私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。
ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。
実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。
ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。
ニーズがあるからです。
上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。
ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。
そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。
ニーズがあるからです。
ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。
もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。
余計なお世話としか言いようがありません。
自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。
あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?
他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。
論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。
プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。
私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。
あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?
購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?
お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?
飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?
市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。
一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。
「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。
頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。
尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。
その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。
そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。
その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。
心配しています。
このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。
なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。
なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。
そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。
尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。
思いません。
「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。
少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。
読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。
ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。
ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。
私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。
そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。
作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。
ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。
というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。
それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。
煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。
えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。
たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)
また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。
記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。
色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。
個人的にはゾロが侍、剣豪と戦わなかったことに不満を感じてしまいました。
そもそもゾロは大剣豪を目指しているのだから、剣豪と戦ってほしい、という願望がよりそう感じさせてしまいます。
ワノ国=侍の国=刀や剣の戦い!きっとゾロが活躍するぞ!
と興奮しましたが、いつも通りモンスターハンターみたいなデカい相手と戦って終わってしまいました。
鎌ぞうとの戦いや、カイドウに傷を負わせたところはかっこいいと感じましたが、ゾロにはそろそろ、いかにも剣豪だという相手と戦ってほしいです。
私は子供の頃から20年以上ワンピースを購読していますが、なべおつさんが苦言を呈したくなる気持ちが分かります。
コメント失礼しました。
これからも頑張って下さい。
次のワノクニ後半の動画でニカが出るとしたら、久しぶりに怒りの1時間スペシャルになるかな?はやくニカの動画見たいです。
[…] 【ワンピース】ワノ国編後半がつまらない理由(※追記予定) […]
ワノ国編中盤~後半の幹部戦、場面転換の繰り返しでダラダラ続けてた割に、決着は1話2話でおしまい。
その1話2話の中でも「○○とはこういう恐竜だ!」「え… ○○はああいう仕組みなのか……!」みたいなバトルとしてはそこまでの脅威に見えなくギャグとしても面白くない何かで場を濁すだけ……
エニエスロビーではこんなのなかったじゃん……!
こん時のナミの衣装マジキモだな
ワノ国編を今更読み出したが、無理だった
説明口調でしか話さないモブキャラ、麦わら一味のキャラ崩壊、赤鞘の冗長物語、などなど。。
せっかくカイドウはじめ大看板も好きだったけどこれはキツイわ
ニセおでんの下りほんと酷いな…
しれっと「2」が追記されていたことにようやく気付いた…そして誰もコメントしていない笑
ワノ国編の間は信者だった私ですが、「ルフィの敗北回数でカイドウの強さを表現しようとしていた」というのは読んでた当時からなんとなく感じてて共感しかないです
カイドウの強さを迫力ある戦闘シーンや威厳のある言動で表現することができないため「ルフィの敗北回数」という数字に頼った安易な描き方を選んでしまったように思いますね
「もう一発、それでダメならそれの敗けだ」というセリフもぼんやり違和感を覚えた記憶がありますが、今見返してみるとこれはルフィに言わせてはいけない言葉だとはっきりわかりました
メタ的に「それが最後の一発ではないこと」が分かってないと出てこない酷い台詞ですね
オロチに関してはひたすらに「死なせたくない・決着を先延ばしにしたい」という作者の思惑が前面に出ていてあらゆる展開やキャラの行動が犠牲になってますね
うるティ・ヤマトも女キャラで作者のお気に入りなのかまるでゴリ押しのように何度も登場するシマツ
こいつらってそんなに何度も再登場させ長期間描くほど魅力や価値のあるキャラでしたかね?笑
キャラの魅力をかっこいい展開や台詞で描くことが出来ないため、こちらも「登場回数」という数字に頼らざるを得なくなってしまった作者の漫画表現力の劣化具合が如実に表れていると感じます
動画化も楽しみにしてます~
やべえわ。
飛びろっぽうて誰やっけ?マジで記憶にないわ。
結構昔のキャラ覚えてるんやけどな。アカザヤのやつも誰だっけレベル。
ヒルルクは覚えてるのに。
何でこう書かないのかじゃなくて思いつきのライブ感でしか書けないんじゃないの
冨樫みたいに休載はさんで書いて欲しいね
前半の海のキャラで奇形だったやつって、CP9のクマドリとフクロウと空島のサトリぐらいしか思いつかないんだが、しかもネタに振り切っているキャラなわけでもないし。ネタキャラでも、空島のパガヤとかW7のルルとかは全然奇形じゃないし。
コメント欄に人が集まらず、ブログの更新が止まった時
本当にワンピースは終わりを迎えると思う
ワノクニを熟読して、分析、文章をまとめるという苦行お疲れ様です
メモを取らないと読めない、意味もわからない漫画っていったい……
もはやワンピってエンタメじゃないよね
錦えもんの見た目個人的には好きなんだけど結構嫌いな人多くてびっくりした。
でもあれって多分周りがカッコイイキャラばっかりだったら五条勝みたいなカルト的な人気って感じになったんだろうなってお思う。
あと本人が意図してないのに勝手に祀り上げられてるのがなろうっぽいってのもヘイト買ってんだろうな。
というか初登場時そんな切れ者みたいなキャラじゃなかったやろ、なんか困ったらとりあえずバギーみたいな扱いにするよな尾田先生って、そりゃ初登場時からバラバラだからそうかガハハ。
ワの国編は、ラストも最悪ですね
どなたか、カイドウとビッグマムはあれで死んで、今後再登場はないと断言できる方はいらっしゃいますか
尾田先生は、何から何まで「どうとでも後付けできる書き方」をしてお茶を濁すことしか出来ないご様子です
錦えもん初登場の時はこいつは侍の中でもかっこよくない方なんだろうなと思ってたけど蓋を開けたら錦えもんのビジュアルが一番ましなレベルだったの本当に意味わからない
カン十郎と雷ぞうの時点で嫌な予感はしてたけどさ…
ウソップがページワンを倒さない、
ナミがウルてぃを倒すのに必要なのがもっと強い雷、
って時点でもうあの色々工夫を凝らすバトルを描く気は無いのだなと
サムライがみんなブサイク。魅力なし。
書き出したらキリがないので、1番期待はずれに思った部分を書きました。
ワノクニ期待してたのになあ。
パウリーとかワイパーみたいなキャラはもう書けないのか?と思いました。悲しいことです。
コレコレ氏のツイキャス配信見てる人なら分かると思うけど、いまのワンピに似たものを感じる。
ここ最近だと『マネーのコレ』という乞食が凸しまくってて荒れてるんやけど、コレコレ氏は「嫌なら見るな! それでも見てる奴は病気!」って言ってる。。。
その界隈でトップを取ると誰しも傲慢になるんやなぁ、人間だもの。
・ニカとジョイボーイについて
ニカって,腑に落ちない点は多々あるけど,一番気になるのはニカはどうやって「悪魔の実」となったのか?
「実在した」と明言されているニカはジョイボーイより前の時代の人物(神)で,それがどういうわけか悪魔の実となったわけだ。
それを食べたジョイボーイがニカを引き継ぎ,さらに後の時代のルフィが引き継ぎ…。
ニカが望んだのか誰かの仕業か分からないが,少なくとも生物を悪魔の実にする術が存在したことになる。
自身を呪物にした宿儺みたいと考えると少し不気味だな…。まぁ,(今の所)宿主を乗っ取らない分,宿儺よりはマシだけど。
戦ってる最中は笑いすぎてる気がするが…。
あくまで一個人の考えで,ブログ主程ワンピースを熟読してないので,見落としや勘違いがあるかもしれません。
普通にアラバスタとか、エニエスロビーみたいに、ナミvsダブルフィンガー→ゾロvs mr.1→サンジvsボンクレー…みたいに各メンバーで戦って、ちゃんと毎回ケリつけて、最後にルフィvsクロコダイル!ってやればいいのに、なんでこんなに分かりづらい場面変換するんだろう。
しかもなんで過去の自分は出来てたのに
今の尾田がアラバスタ編とか描いても、毎回ケリはつけず、ツメゲリ部隊だのコーザ達反乱軍の戦いとかを長々と描きそう。
卒業します。ありがとうございました
自分としては、こんなもはやお金を儲けるしか利が無く整合性も倫理観も一貫性も明快さもない作品が持て囃されることで、未来の漫画家達が「漫画ってこんなんでいいんだ!」と影響されて第二第三のワンピースじみた作品を世に生み出す可能性を危惧していたのですが…
よく考えたらだーれもワンピースリスペクトな作品なんて描いてないはw「最近の漫画家志望は藤本タツキぽい作風が多い」ってのは聞いたことはあるけど「みんな尾田栄一郎みたいな漫画を描いて困る」なんて聞かんなwめっちゃただの杞憂やったww好きに描いて好きに終わらせたらええわ!もうどうでもいい
個々のバトルの迷走っぷりはワノ国編がダントツでしょう。理由として初めての本格的な四皇戦であるにも関わらず戦いの動機が弱い点が考えられる。海賊同盟によるカイドウ攻略とワノ国の人々のための戦いが上手く結びついてないんですよね。どちらかというと後者の理由は前者の目的に付け加えられたおまけ要素に見える。「ただ四皇を倒すだけじゃつまらないから赤鞘の悲劇やお玉の惨状を付け加えよう」っていう作者の意図が透けて見えるというか。例えばアラバスタ編ではクロコダイルを倒すのは目的というよりビビを救うための手段だった。戦い一つ一つにビビを仲間として大切に思う一味の心情が表れていたし、ビビとの冒険の描写が説得力を与えていた。ワノ国編はお玉たちとか作為的に付けくわえられたキャラというだけで、一味とのそこまでの関係は描写できてないように思う。そもそもカイドウを倒すのは当初からの目的であって、いきなり彼らを救うって言われても「どっちにしてもカイドウは倒す予定だったんでしょ」って動機自体が嘘というか後付けっぽくみえるんだよね。
とにかく何をやってるのか全然分からなかった。
色々ゴチャゴチャやってるなーと思考停止しながら読んでた。
執筆お疲れ様です。
キャラが好きでも本筋が好きでも、このぶつ切り場面転換は本当に擁護できない酷さですね…
設定やら何やらが凄いとワンピを持ちあげてる人たちも、せめてこういう話運びはおかしいって感じてほしいんですが…
ワノ国は背景もダメ(担当アシさんごめん)
ゾロと再会した広い荒野みたいなとこでアレ?ってなってその後でてくる町も引き絵ばかりで大鳥居ぐらいしか記憶にない。博羅町とおこぼれ町の見分けつく人いる?
花の都も城のデザインも平面的でなんこれって。江戸モチーフの街並みをどう落とし込むのか楽しみにしてたのにチープな藤山や五重塔が記号的に貼り付けてあるだけで街に奥行きもなくそこにいる人の生活が見えず没入感がない。(この城はその後何度もしつこく登場するから辟易する)
ちょいちょい出てくる簡易イラスト図、各里の位置関係も距離感が余計分かりにくいという。
「洞窟の奥のモグラ港でゴンドラで船を引き上げる」とかも想像しにくいし、これ最後までちゃんと絵で描かれてないよね?
鬼ヶ島は外観は良かったけど中に入ったらずっと同じ背景にみえてつまらんステージという。人もごちゃついてるし。広いフロアはまだわかるけど何階の○○から移動中、右脳塔、左脳塔の外とかいわれても、もう絶対わからんて。
最終決戦においてルフィがカイドウから今後世界をどうしていきたいかを問われた時のセリフ、
「ダチが腹いっぱい、飯を食える世界~!!」について、なべおつさんがどう思われているかをいつかこちらの続編の方でお伺いしたいです。自分は当時あのセリフがいまいちピンときませんでした。が、何故そう思うのかをうまく表現できません。
勿論ワノ国編ではお玉がひもじい思いをしていたり、花の都の人々がスマイルの残飯を食べて日々をしのいでいる一方で、カイドウ軍の組員がおしるこ(食べ物)を粗末にしているくだりがあることは覚えていますが、そういった描写全てを差し引いてもおでんの敵討ちをすることそのものや4皇という試練を超えて海賊王に近づくことの方が彼らにとって遥かに重要であったように見えるのです。
個人的にセリフ自体は悪くないと思いますが、そこに至るまでに説得力を大きく損じている印象です。
自分がヤマト人気がいまいち理解できないのもまさしくこういうところです
いやガワのデザインはいいですよ、それは分かりますけど、でもキャラとして存在する意味あった?ストーリーに何か寄与した?と考えるとむしろお前ノイズでしかなかっただろっていう
海賊王になる漫画はどこ行った?笑
そもそもここまでの長期連載なんて最初から中身のないギャグ漫画とか1話完結みたいな漫画以外やるもんじゃないのよ笑
全体的なストーリーが合って整合性がちゃんと必要な漫画は最低でも40巻ぐらいで終われるようにしないとこういう事になるのよ。大風呂敷広げすぎて収集使なくなってるやん笑 まぁ、集英社の怠慢やな、今更これだけ実績のある漫画を打ち切りにする事も出来ず、編集部も無能の集まりで天下人に何の指摘も出来てない、残ったのは、尾田さんが何の意図もなく描いたシーンを勝手に妄想して色んな解釈して「伏線」だのなんだのと騒ぎ立て自分達が納得出来ないものは「アンチ」と一括りに嫌悪する物語に関心のないファン(信者)だけ。昔読んでる時はこんな漫画になるとは到底思わなかった。昔はワンピース読んだ事ない友人に勧めてたけど序盤が面白すぎるだけに話が進む事にこんなクオリティーなる漫画とてもじゃないが勧めない。コナンの青山先生との対談で「支えてくれるのはファンの存在だけ」と言ってたけど、結構な数の古参の人達は離れてると思いますよ笑 そのファンを蔑ろにして自己満足だけの物語を書くなら早くジャンプから降りて「新時代」にバトン渡してください。まぁもう終わりまくってますけど新時代。
ぶっちゃけもうワンピースのよくわからん後付より
新テニスの「背中にブラックホール作ってふっとばされるのを避ける」方が
理解しようという頭が働く
はっきりいって後半になって急に出てきたヤマトの父親との確執とか
麦わらサイドとして読んでる読者的にはどうでもいいから後でやってくれないかな だったわ
でとってつけたようにエース
はーひどいw
個人的にワノクニでイゾウ死なせたのがファン辞めたトリガーだったわ。
あ、当然イゾウに何か思い入れがあるとかじゃなく、それ自体は全く悲しくなかったです。
今までワンピって「死ぬ」って事はそれこそ尾田の中で出来れば避ける拘りみたいなものであり、アラバスタで強引にでもペル生かしたくらいなんだから、ワンピではそういうもんなのねって思ってた。
それこそ白髭、エースが死ぬ時くらいのもんじゃないと描かないのかと。
ただ、ペドロから始まりアシュラ、イゾウと、遂に人の「死」というものにまで、簡単に扱うようになって、漫画に強引にでも緊張感もたせようとしてるのが見え見え。その割には漫画自体はシリアスからギャグ寄りなんだから、本当に雑にキャラを死なせすぎ
そのうち、「ワンピは重要キャラも死ぬすごくシリアスな漫画なんですぅ」ってノリで雑にフランキーかウソップあたり死なせるじゃないか。もう尾田もここらへんのキャラマジで興味なさそうだし。で、メカ担当で、エロ担当も出来るリリス加入とか
今は漫画じゃなくて歴史になってると思う
一番面白いって言われてるの世界情勢だし
読者から信者に変わってるし
なべおつ〜❤️のツッコミが上手すぎる
尾田先生〜❤️は真剣に漫画を描いていてボケてるわけじゃないのに
ボケてる様に感じてしまう
前から思ってたんだけど個人的にオロチってキャラは要らなかったと思います。カイドウとオロチを1つのキャラに集約して北斗の拳のラオウのような威厳のある武人にした方がよかったんじゃないかな。最終的に倒すべき相手をカイドウ1人に絞った方がいい。
(なんならビックマムも要らない、こいつをワの国で出さない)
オロチの小賢しい国乗っ取り過去エピソードも無しで、カイドウが百獣海賊団で攻め寄せワの国を力付くで奪い取ったとかの方が分かりやすい。そして無駄キャラ大幅削除。(御庭番とか)
それなら「焼けてなんぼの黒炭に候」っていうクソみたいなセリフも生まれなかったし。
もちろんルフィVsカイドウはニカ無しの覇王纒いのシリアスバトルね。
これで余分な部分を圧縮して3分の1くらいのボリュームにすればだいぶ読みやすかったハズ。
ナミウソップの下りって要はオダセンの中でこいつらは四皇幹部級と正面から戦っても絶対に勝てない実力であると定義されてる(ナミウソップに負けると読者に四皇幹部って弱くねと思われてしまうと思っている)からこんなことになってるんだよな
ファンの作る強さランクみたいなのに作者自身が縛られてしまってるように見える
エッグヘッド編でのルッチセラフィム黄猿五老星も同様で、あっさり負けて格落ちさせたくないけど麦わらの一味を倒させるわけにもいかなくて中途半端な戦いばっかりしてる
一番ガッカリだったのは、作者がインタビューでカイドウ戦において「このパンチは強いから倒せる」じゃ読者が納得しない!なんて言いきってるのにあの終わり方したこと。
箇条書きにしてもらっても読むのが億劫になるくらい無駄が多すぎる。作者もキャラの動き把握しきれず、ただ冗長な描写が続くだけ。で、最後はキ◯ガイみたいなニカ〜♥で倒して決着でしょ?
ひっでぇなこの章。
キャラもポリコレ配慮したのか知らないけど魅力皆無なやつしかいないし。
数年前にストーリーの作りを木や枝に例えて2作品を比較したイラストが作られてて随分的を射てるなって当時でさえ感心してたけど、最近になって改めて見るとこのブログとそのイラストの指摘が余りにもドンピシャ過ぎて驚いた…!!
本当にもう「ニカ」が嫌すぎて笑笑
普通に何十年も全く情報すら無かった「ゴムその物の性質を持つ神ニカ」が実は主人公の悪魔の実に宿っていました!はマジでこれの何が興奮できる面白さなん?マジで1番やったらダメな解答よなこれ。もっと物語を通して小出し小出しで神様が出てきて悪魔の実に宿ってたらまだしも、急にフーズフーが喋り出してマジで嫌な予感大当たりしたわ。普通にONE PIECEしっかり読んでたらこれが「伏線」なんて言える訳ないのよ。どこにゴムの性質も持つ神様なんて文言出てきたよ?ゴムゴムの実が伝説級の代物なんて思わせる様な描写とか台詞どこにあったよ?「ニカ!」なんて笑い方は少年漫画の表現技法としてどの漫画でも「ニヤ!」とか「ニカ!」は普通に使われてるしそういうの表現が好きな尾田先生が使うのは普通の事なんよ。扉絵とか誰が見んねん!笑 この後に及んでニカの設定好きなやつ変なプライド捨てて普通に面白くねぇ。って認めろよ笑 結局何の悪魔の実も食べてなくて自分の覇気と腕っぷしで頂点までのし上がったロジャーが最強やんけ笑
神の力に頼り切ったルフィがロジャーを超えるのは無理ってことやな。あの戦い方もほんと嫌い。楽しむ=何であんな無意味に爆笑するってなんの?笑 もっと要所要所で決定的な技食らっても「こんなもんか?」ぐらいでニヤッと笑って不気味な笑みとかでもよかったやろ。締めるとこは締めてほしいのよカッコよく。長々と失礼しました。本当に嫌いなんですニカが。
「ナミのファンが許すのかよ」とか自分で言ってんのにキモイだのイキってるって言ってるやん 一番ナミのファンに怒られるのお前じゃねーの?
ホント、ウォータセブンで止まってて何となくONE PIECEまた読もうかな??と思って色々検索してたらこのサイトに辿り着きました。色んな記事読ませていただいて、自分が読んでない所も結構あるんでしっかり理解はできないですが、和の国の記事も読ませていただきましたがこんな感じなんでね今。画も構図もチープになり過ぎててビックリしました。そうかルフィは神の力を持ってたのか…..笑笑 ルフィがSpecialな人間では無かった訳ですね。記事はかなり読んでて面白かったです。ちょっと自分でも読んでみます👀
俺が大好きなキャラ
1位 ルフィ
2位 ゾロ
3位 三次
おつなべ〜
ワの国を読み返すのは地獄。
マンガとして壊滅的につまらない。
ただ所々止め絵のいいシーンはある。
漫画としては機能してないけど一枚絵が上手いイラストレーター。
ほんとストーリーとか展開とか動きとかはもう一度勉強しなおしてほしい。
「せわしない場面転換」は読みにくいし、意味のない「鬼ごっこ」とか丸々無駄なんよね。
当時はまだファンだったから信じてなかったけど、鬼滅に負けたことで作者も自暴自棄気味に描いてる説をあるな
だって何十年もジャンプの頂点に君臨していたのに、ポッと出の新星に虎の子のワノ国編の熱を奪われたのはプライドがズタズタだろうな
ゼウスって結局どうなったんだっけ?なんかやたらと説明されてるコマは会った気がするんだけどさっぱり思い出せねえ
ワノ国編後半は本当に意味がわからな過ぎたので、chatgptに「カイドウは何がしたかったのですか?」と聞いてみました。
>カイドウの目的は、基本的に「世界最強の存在になること」と「死に場所を見つけること」でした。彼は海賊として圧倒的な力を持ち、数々の戦いを経て最強の称号を手に入れようとしましたが、同時に「死」というものに強く魅了されていました。
>カイドウは、自分が死ぬにふさわしい大戦争を引き起こすことに固執していました。彼は「世界を変えるほどの大規模な戦争」を望んでおり、そのために「古代兵器」や「ワンピース」にも興味を示していました。また、彼は「死ぬことで完全になる」といった考えを持っていたため、常に強敵を求め、戦いで自らの命を終わらせることを理想としていました。
>彼の望みは、海賊王になることや、ワノ国を拠点にして世界に戦争を仕掛け、その結果自分にふさわしい死を迎えることでした。しかし、その中でワノ国の人々や他のキャラクターを巻き込むことになり、彼の野望は最終的にルフィたちに阻止される形となります。
こっちが見たかったです。
質の高いプロットにはGSU(Goal ゴール、Stakes 柱、Urgency 緊迫)と言う要素があると言う話を思い出しました。
和の国はゴールが終始ない。
もしくはキャラたちが仮の目標や仮想の敵をむりくり作り出して、自身の存在意義を喚き散らしアピールしまくっている。
より詳細ですが、
ルフィたちの目的は「カイドウの圧政を終わらすため、闇討ちして倒す」でしたが、
闇討ちがバレて鬼ヶ島が焔雲で浮遊し始めた瞬間、ゴール設定を「鬼ヶ島をワノクニに被害なく離陸させること=ぶっ飛ばしていいかわからない状態」と修正を迫られている状態。
一方、カイドウサイドは「ワノクニの首都を鬼ヶ島の重量爆弾で破壊すること」が目的になってしまいますが、ルフィサイドがその目的を妨害する手筈どころかか極めて異常事態にも関わらずあまり関心を払っていない状態なため、完全に手持ち無沙汰です。
だから、柱がなく、緊迫感もない。