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【ワンピース】1040話「新世代の耳にも念仏」がつまらない理由と改善点は?

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1040話では、ロー&キッドがようやくビッグ・マムを撃破します。

これで残るはルフィvsカイドウのみ。

物語はクライマックスへ向かっており、象主(ズニーシャ)の「ワノ国」到着も絡むなか、盛り上がりは最高潮に達していると言えるでしょう。

1040話は、ページ数が少ない上、ロー&キッドvsビッグ・マムの場面しか描いていないため、比較的読みやすい構成になっています。

しかしながら、

  • ロー&キッドの攻撃が何をやっているのかわからない。
  • それを補足するためのモブ達の「説明」がうるさい。
  • ビッグ・マムの最後の抵抗がなぜか「ソウルポーカス」
  • ローの決め技がオペオペともビッグ・マムとも関係ない。

といった要素によって、せっかくの盛り上がりが削がれる結果となっています。

以下、順番に解説していきます。

1040話の問題点

①ロー&キッドの攻撃が何をやっているのかわからない

1039話の終わりに、キッドがビッグ・マムに向けて「電磁砲」を放ちました。

1040話はキッドがビッグ・マムを上空からから攻撃する様子から始まり、2コマ目で「現在地」に加えて、地面に貫通しているような絵が描かれています。

このコマで何を伝えようとしているのか、わかる方いたら教えていただきたいです。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…と煙を立てて地面を貫通している白い線は何を描いているのでしょうか。

前話でローが地面を貫いたことによって、現在はこんな状態になっています、ということを伝えようとしてるんですかね?

だとしたら、鬼ヶ島と地面の間にある線は何なのでしょうか。。

キッドの攻撃がビッグマムの体を貫通している(ビッグマムの身体には大穴が空いている)ということでしょうか…

でも以下の絵を見る限り、キッドの何かしらの鉄屑がビッグ・マムの腹部を押しつけている描き方なので、貫通はしていなさそうなんですよね。

ビッグマムの体は貫通していないけど、鬼ヶ島の地面は貫通しているということでしょうか。

何を描いているのかさっぱりわかりません。

②それを補完するための外野のモブ達の「説明」がうるさい

絵で何をやっているのかを伝えられないため、外野のモブ達にリアクションさせることで「説明」しようとしています。

しかしそのリアクションが不自然であまりにもうるさい。

「え〜〜〜!!? 吹き飛ばねェ!!!」
「これでも倒れねェのかァ〜〜〜!!?」
「ウソだろ耐えてる〜〜〜!!!」
「もう2人は限界だぞ!!」

すべて不要です。

まず上空から地面に向かって「押さえつけている」のに、「吹き飛ばない」という言葉のチョイスがおかしい。

吹き飛ばすためには、地面を崩壊させなければなりませんが、それができない(吹き飛ばない)のは、ビッグ・マムの頑丈さではなく、地面の頑丈さの問題です。

また地面に背中をつけて押さえつけられてるんだから「倒れ」てはいるわけで、「これでも倒れねェ」というのもおかしいです。

使うとしたら「これでも倒せねェのか!!?」ではないでしょうか。

これ、もしかして1039話でローが放った「穿刺波動(パンクチャーヴィレ)」によって大穴が開き、ビッグ・マムはそこに落ちそうになってるけど、かろうじて穴の端を手で掴んでいる状態で、それをさらにキッドが上から攻撃してるってことなんでしょうか…?

だとしたら「吹き飛ばない」という説明は正しいですね。しかし「倒れねェ」はいずれにせよおかしいです。

パッと見てどんな状況なのかわからない絵になっているのも問題でしょう。

また「え〜〜〜!!?」「○○かァ〜〜〜!!?」「ウソだろ耐えてる〜〜〜!!!」など伸ばし棒の雑なリアクションのせいで、戦闘における「間」がなくなり、緊張感が失われています。

ここは、どれだけ攻撃してもくたばらない強靭なビッグ・マムについて、キッドとローが何かしら言葉にするか、息切れしながら険しい表情や傷口をおさえる様子を描いて、2人に蓄積したダメージを伝えるだけでよかった。

そうした「間」をつくることで、読者はその状況や空気感を想像して、物語に入り込むことができるのです。

改めて「頂上戦争編」を見てみると、こうした外野のリアクションは最小限にどめられていることがわかります。あってもきちんと自然な「セリフ」になっており、不自然な「説明」やワンパターンのギャグリアクションは使われていません。だから緊張感やワクワク感を持って読み進められました。

なぜこの描き方ができなくなってしまったのでしょうか。モブ達のわざとらしいリアクションをなくすだけで、物語の緊張感は大きく変わるというのに。。

モブの説明なんてないほうが、物語に没入できるんです。

vs四皇という物語のクライマックスとなる直接対決をギャグリアクションまみれにして、一体何がしたいのか。

外野の「説明」によって恐怖心やピンチ感を煽る手法はいい加減やめさせたほうがいい。

もっと言えば、1039話の攻撃で倒してしまえばよかったと思います。

なぜなら、わざわざ1話分を追加して描いたビッグ・マムの最後の抵抗が、全く意味のない「ソウルポーカス」だったからです。

③ビッグ・マムの最後の抵抗がなぜか「ソウルポーカス」

たしかに「ソウルポーカス」は“ソルソルの実”を象徴する技なのかもしれません。

でもその能力って「恐怖心」によって相手の「寿命」を奪うというものですよね。

すべての寿命を奪い取れない限り、「今」2人を殺すことはできないわけです。つまりビッグ・マムは自分が敗北する状況を打破できません。

「50年分の寿命」という制限を加えているのも意味不明です。ローもキッドも20代なんですから、それではまず即死にならないじゃないですか。

ビッグ・マムは何のためにソウルポーカスを放ったのでしょうか。

これ、「(今殺すつもりはないけど)将来早死にしたくなかったら、今すぐ攻撃をやめておれの奴隷になりな」って言ってるんですよ? 何その頭の悪い駆け引き。

ビッグ・マムの圧倒的優勢の状況で、「命を奪うのは惜しいから奴隷(部下)になる選択肢を与える」という意図で放たれるのならわかりますが、自分がピンチのときに放つのはまったく意味がわからない。四皇のくせにバカすぎませんか。

そもそもキッドもローも、最初に対峙した時からビッグ・マムにビビる描写なんて一切ありませんでした。

四皇から引きずり下ろすために、果敢に攻めて行った2人なのに、なぜビッグ・マムは最後にソウルポーカスで形勢逆転できると思ったのか。

ジンベエにさえ全く効かず、一味を抜けられるという大恥をかいたばかりなんですよ?

モブ達に

「ギャ─ おれ達まで寿命を取られる〜〜〜!!」
「恐ェ〜〜〜!!!」

なんてリアクションさせて必死に「恐さ」を「説明」していますが、キッドとローは一切ビビらず不発に終わり、その隙をついた攻撃によってビッグ・マムは敗北します。

外野に「四皇に微塵の恐怖もねェのか!?」と説明させてますが、逆に恐怖しているシーンなんて一度でもありましたか…?

最初から勝つつもりでずっと挑んでたじゃないですか。

「死に損ないのババアの念仏に 今更どうビビれってんだよ」というのは当然で、最初からビビってないのに、もう少しで勝てるという所まで追い詰めている状況でビビるわけないんです。

四皇なんですから、もっと最後の「奥の手」(これまで誰にも負けてこなかったことに説得力が出るような、極限の戦いでの「底力」)が見えるような技を出してくれたらよかったのに、最後に頼る技が「ソウルポーカス」で、それも不発に終わってやられるなんて…

不自然すぎて「ありえない」と思ってしまうわけです。

だからこのシーンは、ビッグ・マムが自分の頭で考えて放ったのではなく、尾田先生が「結果」ありきでソウルポーカスを「使わせた」ようにしか思えません。

その割に、決着に至る「オチ」(ビッグ・マム敗北の理由付け)としてはあまりにも弱い。

これなら1039話の攻撃で終わらせておけばよかったと思いませんか。

もう1話分追加して戦闘シーンを長引かせた意味が全くありません。

この分だとシャンクスや黒ひげとの戦闘も、何ら脅威や緊張感を感じられずに終わってしまいそうで泣けてきます。。

④ローの決め技が「オペオペ」ともビッグ・マムとも関係ない

一番気になるのは、ローの決め技です。

ルフィ・ゾロ・サンジは、それぞれ「ドレスローザ編」の後にパワーアップイベントが用意されていて、それがあったからこそカイドウ軍に勝てるという描き方になっています。

  • ルフィ:流桜の習得
  • ゾロ:新しい刀(閻魔)の取得
  • サンジ:ヴィンスモークの科学力

(個人的には、このパワーアップイベント自体が違和感バリバリで、描き方が残念すぎると思っていますが)ローについては、こうした強化イベントが描かれていません。

つまりドフラミンゴと対峙したときと変わらない実力で、ビッグ・マムに立ち向かっているということです。

そこで決め技として放つ新技が「R・ROOM(リ・ルーム)」の「凪(サイレント)」で、急にコラさんを思い出しながら、

「おれの恩人ならこうしただろう」
「“お前の影響で出る音は全て消えるの術”だ」

なんて語り出すのは意味がわからない。

カイドウが相手なら(ドフラミンゴとつながってたから)100歩譲ってわかりますが、ビッグ・マムなんてコラさんと一切関係ないじゃないですか。

コラさんをオマージュした技があるのなら、ドフラミンゴ戦で使っておけよと思いませんか?

なぜコラさんを殺した憎き相手には温存して隠し持ち、全く関係のないビッグ・マムに対して、(コラさんのことを思い浮かべながら)放つのでしょうか。

わざわざコラさんを引っ張り出してくる意味がわかりません。このシーンに共感や興奮ができた人っているんですかね。。

もちろん、ただ描かれていないだけで陰でトレーニングしていたとか、新技を編み出すための修行をしていたとかあったのかもしれません。

なので、ドフラミンゴ戦では(身につけていなかったから)使えなかったというのはいいんです。でも、コラさんと関係のないビッグ・マムへの決め技として、コラさんの言葉をこれ見よがしに口にしながらドヤ顔して放つのはどう考えてもおかしい。

しかもこれって攻撃技じゃないから、ただキッドの決め技をサポートするための技にしかなっていないんです。

「おれはてめェの前座じゃねェんだよ!!」などとくだらないことでギャーギャー騒いでたローが、最後はクールにサポート役に徹するって…笑

もう作者の思いつきで行き当たりばったりのリアクションをさせられるローが可哀想すぎます。。

もっというと、ローの「凪」はサポートにすらなっていません。ビッグ・マムの「声」を封じることに何の意味があるのでしょうか。ソウルポーカスはもともと効いてないんですから、プロメテウスとヘラを呼べないだけですよね?

こいつらの存在によって苦戦していたわけでもないのに、それを封じたところで何の意味があるのでしょうか。

またこの技にもう1つ不自然な点があります。

  • なぜオペオペの能力で、コラさんの“ナギナギ”の能力を再現できるのか。

オペと無音って関係ありますか? 能力の範囲を逸脱しすぎではないでしょうか。。

おそらく尾田先生の中では何らかの理屈があり、今後SBSなどで説明されるかもしれません。

しかし仮に理屈があったとしても、こじつけの域を出ないでしょう。“悪魔の実”の能力としての整合性を無視して、後付けで都合のよい技を考えたことは明らかです。

私には、これまであまり戦闘シーンを描いていないキッドはいくらでも新しい「大技」を出せるけど、散々決め技となる大技を出してきたローについては、「四皇を倒すレベルの決め技」が思い浮かばず、恩人であるコラさんをオマージュすることでなんとなく「大切な技・重要な技・意味のある技」としてお茶を濁したようにしか思えないのです。

なぜ四皇相手の最後の決め技がコラさんの「無音」技で、しかもキッドをサポートする役割(に見えてサポートになっていない技)で終わるのでしょうか。

私たちが興奮して読んできた能力者バトルの面白さはどこへいってしまったのでしょうか。。

⑤なぜビッグ・マムは自爆したのか?

さて、ビッグ・マムはキッドの攻撃によって、ヤマトがいる地下倉庫まで落とされます。

それを見たヤマトは「ビッグマム!!? 何で音がしないんだ!?」と「説明」するんですが、これもいらない。

普通なら音がしないことより、まず「ビ、ビッグ・マム…!!? なぜここに!!?」という驚きの感想が出ると思いませんか?

この場面でヤマトに音が聞こえてるかどうかなんてどうでもいいのに、わざわざ「説明」を加えてくるのです。

で、普通に考えたら音がしないのは「リ・ルーム」内だけのはず(つまりビッグ・マムの声が聞こえないだけで、地面が崩れている音はするはず)と思いきや、「触れる物みな音が出ない」という能力の説明を、さらに加えてきます。

もうあまりにも野暮すぎる。

そもそもなぜ「リ・ルーム」内だけでなく、触れたものまで音を出さなくなるのでしょうか。。オペオペの能力をさらに逸脱しています。

その後、ビッグ・マムはなぜか自ら爆弾を破壊しにいきます。

え、なんで…?笑 何やってんのこの人。。

自分は爆発が直撃しても死なない頑丈さを持っているから、声の出ない状況を打破するために爆発させたのでしょうか。あるいは全員道連れにするために爆発させたんですかね…?

まず、なぜ爆発させればローの技が解けると思ったのかが意味不明ですし、この時点でビッグ・マムは気絶しておらず、全然くたばってないのに「道連れ」を選ぼうとするのも意味がわかりません。

地上に落ちたとしても、気絶したわけじゃないんですから、また上っていけばいいだけじゃないですか。

つまりキッドとローの攻撃では致命傷になっていなかったにもかかわらず、ビッグ・マムは自ら爆弾を爆発させたことで敗北してるんです。アホすぎません?笑 何そのオチ。

爆弾のダメージで敗北するなら、キッドとローが地下倉庫の爆弾を利用して、意図的に爆発に巻き込ませて勝つように描くべきだったと思いませんか。

ビッグ・マムが落とされた地下倉庫にたまたま爆弾があって、それを自ら爆発させて負けるって…まったくすっきりできない決着のさせ方です。

まだキッドとローにはビッグ・マムを倒すだけの実力はないから、ビッグ・マムの意味不明な行動によってなんとか打破できた(運が良かっただけ)、ということにしたかったんですかね…?

ビッグ・マムが爆弾を爆発させる直前に何かしゃべっているので、もしかしたらビッグ・マムには何らかの作戦があって、この先にまた復活して何らかの脅威を与えてくる算段なのかもしれません。

「声が聞こえない」というのはそのための演出で、だからローに「凪」を放たせる必要があった、と。

もしビッグ・マムの最後の言葉が「ガキどもみんな道連れにしてやる!!」とか「何もかも破壊してやる!!」といった内容以外で、今後復活してくることを匂わせる演出なのだとしたら、自爆を批判したことは撤回しましょう。

でも、この後ロジャーに向けて長々と愚痴を述べながら落下して、「勝者 『ユースタス“キャプテン”キッド”!! 及び『“死の外科医”トラファルガー・ロー』!!!」と書いちゃってるのでね…それはなさそうな気がしますよね。。

1040話はどう修正すべき?

さて、散々酷評してきましたが、ではどのように修正すればよいのでしょうか。

私がもし編集者で、1040話のネームを単体で受け取ったしたら、まず以下の質問をするでしょう。

  • 2コマ目は何を表しているのか?
  • なぜビッグ・マムの最後の抵抗がソウルポーカスなのか?(勝負を決するネタとして弱すぎないか?)
  • なぜローはコラさんと関係のないビッグ・マムに、コラさんの能力をオマージュした技を放つのか?
  • なぜローはROOM外なのにミザリーを真っ二つにできているのか?(ローの覇気の方が強いということか?)
  • なぜビッグ・マムは爆弾を自ら破壊するのか?(キッドとローの攻撃では気絶していないのだから、地上に落とされても這い上がっていけばいいのに、なぜ自爆しようとするのか?)
  • ローかキッドがビッグ・マムにやられて地下倉庫まで落とされ爆弾を発見し、それを利用して勝利する形ではダメなのか?

「凪」はオペオペの能力から逸脱しているし、無関係のビッグ・マムにコラさんオマージュの技を使うのも違和感があるのでカットを提案します。(能力の整合性が説明できる場合でも、ビッグ・マム相手に使うのはおかしいので、別の機会での披露にする)

もしビッグ・マムが爆弾を破壊する際の言葉を「凪」によって聞こえなくすることで、この先の展開につなげる意図があるのだとしたら一考しますが、それでも(わざわざ「凪」を使わずとも)ビッグ・マムに無言で破壊させればいいだけなので、やはりカットするべきでしょう。

その他、モブキャラの「説明」やリアクションのせいで緊張感が損なわれていることや、ヤマトの「説明」が不自然なこと、最後のビッグ・マムの独り言が長すぎてキレ味がないことなどを指摘し、不要な情報をカットすることを提案します。

一番修正提案したいのは、ビッグ・マムの倒し方ですね。

  • ビッグ・マムの大技(もしくは普通のパンチ)でローが地下倉庫まで落とされ、そこで爆弾を発見する。
  • ローは「ROOM」によって爆弾を移動させてビッグ・マムを爆発に巻き込む作戦を練る。
  • 最終的に、キッドの攻撃によってビッグ・マムの動きを封じつつ、ローが爆弾を移動させて爆発に巻き込ませて倒す。

このように描くことで、

  • なぜかビッグ・マムが最後の抵抗に「ソウルポーカス」を選ぶ。
  • なぜかローが最後の決め技に(無関係の)コラさんオマージュの「凪」を放つ。
  • なぜかビッグ・マムが自ら爆弾を破壊して自爆する。

といった違和感を解決した上で、ビッグ・マムがやられる理由として納得できるだけの攻撃を喰らわせることができます。

キッドやローの攻撃技で致命傷を与えるのではなく、大量の爆弾によって倒すことで、ローとキッドの実力(攻撃力)が四皇を超えたわけではない、という点も押さえられます。

「それだとローの決め技が新技や大技にならないから、キッドの決め技のインパクトと差がついてしまい、ローのファンが納得しない」と思われるかもしれませんが、「凪」の時点でただのサポートに回ってるんですから問題ないでしょう。

またローはキッドよりも懸賞金が低いんですから、そこの差を描いたところで、不自然さはないわけです。

そもそもビッグ・マム戦でのローの技って、1038話では「K・ROOM」の「衝撃波動(ショックヴィレ)」、1039話では「穿刺波動(パンクチャーヴィレ)」で、「体内から衝撃を与えて破壊する」というほとんど同じことしかしてないんです。明らかにネタ切れでしょう。

それしか奥の手がなく、しかも致命傷は与えられていないんですから、最後は大量の爆弾を「ROOM」で移動させて(本来の能力の応用によって)倒せばいいじゃないですか。

  • ビッグ・マムと関係のないコラさんを思い出し、
  • オペオペの能力を逸脱した上で、
  • 「声を封じる」という何のサポートにも致命傷にもならない技を繰り出す

ほうが、よっぽど不自然だと思います。

「ROOM」によって大量の爆弾を利用して攻撃したほうが、四皇戦の締めとしてずっと整合性が取れており、納得感もあってすっきりできたと思いませんか。

まぁそうすると、地下倉庫から爆弾がなくなって「花の都に鬼ヶ島が到着すると爆弾が爆発して大勢の人が死ぬ」というもう一つのピンチも解決してしまうので、爆発させるわけにはいかないんですけどね。。

おそらくルフィかモモの助がなんとかするはずで、その役割をローに奪わせるわけにはいきませんから。

ローの能力を使えばあっさり解決できるのに、ルフィの見せ場づくりのために、解決させるわけにはいかないのです。

ローが爆弾を使ってビッグ・マムを倒したら、「それで花の都の危機も解決するやん」って読者に気づかれてしまいますからね。

この先、ルフィやモモの助がどれだけドラマチックに解決してくれるのかわかりませんが、もし自分が編集者で、先の展開も教えてもらえるのだとしたら、そことの整合性も含めて、ビッグ・マムの倒し方について議論すると思います。

私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。

ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。

実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。

ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。

ニーズがあるからです。

上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。

ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。

そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。

ニーズがあるからです。

ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。

もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。

余計なお世話としか言いようがありません。

自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。

あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?

他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。

論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。

プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。

私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。

あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?

購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?

お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?

飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?

市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。

一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。

「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。

頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。

尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。

その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。

そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。

その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。

心配しています。

このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。

なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。

なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。

そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。

尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。

思いません。

「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。

少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。

読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。

ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。

ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。

私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。

そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。


作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。

ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。

というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。

それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。

煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。

えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。

たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)

また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。

記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。

色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。

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16 Comments
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匿名
匿名
3 ヶ月 前

「死にかけの生物の迫力じゃねェ!!!」「恐ェーーー!!!」
言わんでええねん。改めて見たら寒すぎて笑った。読者の主観が大事なのに、自分より怖がってるやつがいると冷静になるわ

匿名
匿名
6 ヶ月 前

私も便乗させてもろて……
なぜかローが「凪」れるのは明らかに変というのは置いといても、あの状況でプロメテウスやヘラ呼べても状況の打破は難しいと私も思いました
そもそも、互角の敵どころか、自分の傘下だったジンベエにすら効かなかった雑魚狩り専用技が「ソウルポーカス」だったわけじゃないですか
ですから、ビッグマムもその点反省しててリスクありの強化版でも用意してたのなら、あの流れもまだ納得できたんですが……(たとえば魂を自分の喉や舌に与えることで恐れてない相手の寿命も強制的に奪えるようになるとか。自分の肉体の一部分に魂を入れることでその箇所を強化復活は散々やってましたし)
ソウルポーカス→効かない→強化ソウルポーカス→ローの奥の手の凪の術で質問自体聞こえなくして無効化→キッド、電磁砲二発目って流れじゃダメだったの?って思いました

爆弾殴ったのは……なんなんでしょうね?一瞬『爆弾を殴ることで爆弾そのものか爆風と爆炎をホーミーズに変えようとした』って可能性ある?と思いましたが、そんなセリフ(たとえば『おれの声に従いなァ!』とか)思ってすらないですし、そもそも殴りつけなきゃ魂の下僕に出来ないなんて設定じゃなかったはずですし……あ。声を掛けなきゃホーミーズに出来ないって設定はありましたっけ?でも『そうしようと』するセリフがないですね……

Last edited 6 ヶ月 前 by 匿名
匿名
匿名
6 ヶ月 前

何処に書きゃ良いのか分からないのでここで吐きださせてください

最近アニワンでキッドローVSマム戦を見たのですが、新ホーミーズの三千里(ミザリー)がキッドを攻撃するシーンがあるんですね
アニメ版のキッドはただただ殴られている(?)様に見えるのですが、漫画版ではしっかり避けている(吹っ飛ばされてる?)ようなんです。
なべおつさんがあのシーンをどのように捉えていたのかはわかりませんが、アニメの方は殴られているシーンが二度ループしているのもあって尺を稼いでいるようにしか見えず、「尺稼ぎのために殴られ続けるキッドって一体…」と思ってしまいました。ホラーみがあって好きではあるんですけどね

Last edited 6 ヶ月 前 by 匿名
匿名
匿名
1 年 前

めちゃくちゃ今更なんですが、ビッグマムはそれが爆弾だとわかっていて攻撃したのですか?私は「ヤマトが氷漬けにした後だったので何だか分からず、ただ『何か音が出るものがないか』と手当たり次第に殴ってみたものがたまたま爆弾だった」と解釈していました。

匿名
匿名
1 年 前

モブうるさい・何が起こってる?・なんで急にコラさん出てきたw(てかお前がそれ使えるの??)共感の嵐でした。
ワンピ世代(開始時小学生)に生まれてよかったと思ったのは過去ですね。現代っ子もこれおもしろいか??

匿名
匿名
1 年 前

今更どうでもいい話なんですが、和の国時のキッドとローの懸賞金ってローの方が上では無いでしょうか。 ローはキッドよりも懸賞金が低いんですから というのは間違いでは?勘違いでしたらすみません

Last edited 1 年 前 by 匿名
ローナツ
ローナツ
2 年 前

強化イベント無しに、ローが二人がかりとはいえ四皇と渡り合えたことは意味がわからない。人生の目標とも言えるドフラミンゴ戦で覚醒させずに、ルフィやキッドと異なり、大して関連性もないビッグマム相手に死ぬ気で能力覚醒は理解に苦しむ。あれだけコラソンとの過去編でドフラミンゴに対する憎しみを描いていたのに。
個人的にはルフィがカイドウに勝って、キッドが単独でビッグマムに勝つでもよかった。
長く読めば読むほど過去との整合性の取れてなさ(特にキャラの性格や信念の設定)にがっかりする。

匿名
匿名
2 年 前

今回もそのほとんどが共感できました。私も、ビッグマムの最後の抵抗やローの最後の技等、疑問点はいくつかありましたが、それまでの数々の大技でビッグマムに大ダメージが入っていたであろうこと、キッドの大技は分かりやすくカッコよかったこともあって、ビッグマムの結末に関してはある程度納得しています。僕の感覚では、爆弾はさしてビッグマムにダメージを与えているものではなく、四皇の散り様を派手にするための演出だったものと捉えて受け入れています。

及川
及川
2 年 前

これは自分も同感です。ローにこんな技があるならドフラミンゴ戦で使ってなきゃ話としてもおかしいし、明らかにオペオペの能力が他の実と比べてチートすぎる。コラさんの凪を使えるのも謎だしここに来て急に使って来たのも謎。不老手術できるって裏設定だけでよかったんじゃないの?Dといい人気キャラとはいえ一味でもない人物にこんなに盛る必要ある?というのが正直な感想です。

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