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【ワンピース】ワノ国編後半がつまらない理由(※追記予定)

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「ワノ国編」後半は、もうあまりの場面転換の多さと、同時並行で進められているシーンの多さ、その割に中身のない無駄描写の多さ、やかましくてくだらないだけのSBSノリのリアクション、同じことを繰り返すばかりの退屈な展開、描く価値を感じられない不毛なシーンの多さなどから、読んでてとにかくストレスを感じます。

この記事を書くために何度も読み直しましたが、まるで頭に入ってこず、読んだそばから記憶から抜け落ちる上、読むに絶えないレベルで気持ち悪いシーンや茶番の連続で、これを書き終えたらもう二度と読まずに済むことが嬉しくて仕方ないくらいの苦行でした。

実際、コミックスは購入後に一度通読して以来、一度も読み直したことがなく、104巻以降はついに購入をやめました。そう決断させるレベルで、作品を崩壊させたエピソードだと思います。

1040話「新世代の耳にも念仏」でキッド&ローがビッグ・マムを倒して以降の「終盤」は、ルフィvsカイドウ(と雷ぞうvs福ロクジュの火事場の我慢比べ対決、小紫とオロチの茶番にらめっこ対決)を残すのみとなりますが、そこに至るまでの構成・展開が酷すぎて、あまりに場面転換が多く、各キャラが移動しまくり、細切れにシーンが描かれていくため、とにかくわかりづらく、全く頭に入ってきません。

記憶力自慢の人に、鬼ヶ島上陸後(ないし天上決戦以降)の各キャラの動きと各シーンの展開&結末を、一回の通読でどこまで記憶できるか試していただきたいレベルです。

尚、1040話以降の「終盤」は、1話ずつ感想記事を書いているため、この記事では、ひとまずニカ以前「天上決戦〜ビッグ・マム撃破」までを「後半」として、その筋を整理しつつ、つまらない原因をまとめようと思います。

以下、1000話〜1039話までのサブタイトルとなりますが、私の感覚では、半分近く不要な話でした。というか、不要な要素をカットすれば半分の話数でまとめられ、その方が確実にテンポが良くてわかりやすくなる上、読み応えがあり、面白いエピソードになっただろうと思います。

  • 第1000話 “麦わらのルフィ”
  • 第1001話 “鬼ヶ島怪物決戦”
  • 第1002話 “四皇VS新世代”
  • 第1003話 “盤上の夜”
  • 第1004話 “きびだんご”
  • 第1005話 “悪魔の子”
  • 第1006話 侠客“花のヒョウ五郎”
  • 第1007話 “たぬきさん”
  • 第1008話 “頭山盗賊団棟梁アシュラ童子”
  • 第1009話 “奈落”
  • 第1010話 “覇王色”
  • 第1011話 “あんこの仁義”
  • 第1012話 “うず”
  • 第1013話 “Anarchy In The BM”
  • 第1014話 “人生の大根役者”
  • 第1015話 “縁(くさり)”
  • 第1016話 “お玉でやんす!!”
  • 第1017話 “号令”
  • 第1018話 “ジンベエVSフーズ・フー”
  • 第1019話 “ヘリケラトプス”
  • 第1020話 “ロビンvs.ブラックマリア”
  • 第1021話 “デモニオ”
  • 第1022話 “花形登場”
  • 第1023話 “瓜二つ”
  • 第1024話 “某”
  • 第1025話 “双龍図”
  • 第1026話 “天王山”
  • 第1027話 “想像を超える危機”
  • 第1028話 “ブラキオ蛇ウルス”
  • 第1029話 “塔(タワー)”
  • 第1030話 “諸行無常の響きあり”
  • 第1031話 “科学の戦士”
  • 第1032話 “おでんの愛刀”
  • 第1033話 “霜月コウ三郎”
  • 第1034話 “サンジvs.クイーン”
  • 第1035話 “ゾロvs.キング”
  • 第1036話 ”武士道と云うは死ぬことと見つけたり”
  • 第1037話 ”酒龍八卦”
  • 第1038話 ”キッド&ローvs.ビッグ・マム”
  • 第1039話 ”大トリ”

「ワノ国編」後半がつまらない原因

ワノ国後半(1039話まで)をつまらなくしている根本原因は、以下の3つです。

  1. 場面転換が多すぎる。
  2. 敗北キャラを無意味に復活させすぎ。
  3. セリフ酷すぎ&キャラ崩壊させすぎ。

特に1、2が悲惨で、これらのコンボによって、そもそも退屈でつまらないストーリーの中から、さらにどうでもいい枝葉が広がって複雑化していくため、一本筋でストーリーを整理できなくなり、ストレスフルで読むに耐えない仕上がりとなっています。

どのように描けば面白くなったかと言えば、

  • 一度描いたシーンは最後まで(あるいはキリのいいところまで)描き切る。
  • 一度敗北したキャラの復活を禁止する(あるいは大幅に減らす)。
  • いちいち移動中・鬼ごっこ中の描写を挟まない(あるいは大幅に減らす)。

の3つを実行することです。それだけで、後半の読みやすさと読み応えは格段に変わります。

なぜなら、後半で描かれていることとは、詰まるところ「一度描いたシーンをキリのいいところまで描かずに、ひたすら先延ばしにしながら、一度敗北したキャラを復活させては再戦させ、各所で茶番バトルと鬼ごっこを繰り返すばかりの展開」となっているからです。

本筋への影響が少ない枝葉のシーンは、基本的にワンシーンで描き切り(何話も跨いで同時並行で細切れに描く構成にせず)、本筋に関わる重要シーンに焦点を当てて物語を進めながら、キリのいいタイミングで全体の状況を伝えるシーンを1〜2話程度挟んで整理する形にしていれば、もっとわかりやすく、読みやすいエピソードとなったことでしょう。

「どのように描けばよかったか」については、また別の記事で掘り下げようと思います。

以下、まずはつまらない根本原因を具体的に指摘していきます。

1.場面転換が多すぎる

ワノ国編後半は、シーン数が多すぎる上、それを同時並行で細切れに進めていく構成のため、一本筋でまとめることができません。そのため、まずは「シーン別」に筋を整理しつつ、その無駄の多さを指摘していきます。

特に酷いのが以下の3シーンです。

  • ナミ・ウソップvsうるティ・ページワン
  • 赤鞘の動向
  • モモの助・しのぶ・ヤマトの動向

❶にはお玉やビッグ・マム、キッドも絡んできますし、❷にはvsカン十郎、vsオロチ、vs福ロクジュ、カイドウからの再蹂躙、vsジャックの再戦、vsペロスペロー、オロチvs日和など、誰も興味をもたないようなクソ蛇足茶番バトルが絡んできます。

また❸には、アプー、ドレーク、ナンバーズ、CP0、ロビン、ブルック、イゾウなど、これまた誰も興味を持たないであろうクソ瑣末な展開が絡み、さらに場面転換が複雑化していきます。

どのシーンも、必要以上に「鬼ごっこ&場所移動」による場面転換を繰り返しながら、大して掘り下げる必要のない枝葉の話を広げることで、物語を間延びさせまくっている。

一つの場面で結末が描かれる前に、すぐに別のシーンに切り替わるため、その続きが描かれるのは何話も後となり、そのシーンの続きを描く際には、再度「状況説明」が必要となるため、無駄なセリフや描写が増え続けるばかりで、テンポが死に、退屈さが劇的に増しています。

また、そのシーン数が多い上、どれもひたすらつまらない(見応え皆無の不毛なつなぎ)シーンばかりなので、描かれているものの大半が、描く必要のなかったシーンとなっています。

鬼ヶ島上陸後はもちろん、天上決戦以降に絞ったとしても、各キャラがどういう動きを取って、どのようにストーリーに関わり、物語が前に進んでいったのか、説明できる(記憶している)読者などほぼいないでしょう。

私自身、単に1話ずつ順番に読み進めるだけでは、何度読み直してもまるで頭に入ってこないため、キャラ別・シーン別に描かれてるページを分離して整理した上で、繰り返し読み直して、ようやくわずかに頭に残るようになった次第でした。

そうやって整理すると、尚のこと不要なシーン、カットすべきシーンが際立ち、なぜこんな大量の無駄シーンを削らないまま世に出してしまっているのか不思議になるレベルで、無駄にまみれたエピソードとなっています。

週刊連載とはいえ、先におよその構成や展開は決めているはずなので、その時点で編集者がきちんと客観視点で、不要な要素を指摘できていれば、ここまで退屈でつまらないエピソードにはならなかっただろうと思います。

実際、無駄を排除して、セリフを改善すれば、(ニカの後付けさえ除けば)大筋は十分面白いと言えるエピソードになり得ただろうと思います。

そして、ニカは、描けば描くほど盛り下がっていき、読者離れが進むワノ国編を盛り返すための後付けされた荒技だと思っているため、ワノ国編を最初からしっかりと構成した上で、編集者が入って無駄を削ぎ落としながら、テンポや盛り上がりを削ぐことなく描き続けられていれば(人気を維持できていれば)、ニカを登場させることにもならなかったのではと思ってしまいます。ワノ国上陸時点では、ニカに変身してカイドウを倒す結末など、考えていなかったはずなので。

①ナミ&ウソップvsうるティ&ページワン

ナミ&ウソップは、ワノ国編を通してほぼ泣き言を言いいながら逃げ回るだけの役回りです。

たまに反撃したり、決め台詞を吐こうとしたりするものの、活躍と言えるような働きは皆無で、延々鬼ごっこを続けながらやかましく叫び続けるだけ。要するにただの雑音であり、存在意義がありません。

ナミ・ウソップが出るシーンに絞って流れを整理すると、以下のようになります。

  1. 鬼ヶ島上陸後、錦えもん率いる「先導組」として突入。
  2. 遊郭前にて、ナミはしのぶと共にモモの助を捜すチームを組み、内部に潜入することを志願。
  3. そこにビッグ・マムが現れ、ウソップ・チョッパーが追われ逃げ出し、分離するも、プロメテウスに隠れていたナミ(とキャロット)の居場所をバラされたことで、ナミが追われる羽目に。
  4. そのまま逃げ回って、ライブフロアへ。
  5. ビッグ・マム陣営に捕まり拘束される中、ゼウスを連れて逃げようとするも、ビッグ・マムにバレて襲われそうになったところ、フランキーに助けられる。
  6. “麦わらの一味”集結。
  7. ウソップと共にうるティ&ページワンに喧嘩を売って、鬼ごっこスタート。(錦えもんに「(モモの助のことは)任せて!!」と言って引き受けておきながら、しのぶに丸投げしてそのまま最後まで完全放置)
  8. うるティの頭突きを受けてあっさり敗北。
  9. トドメを刺されそうになったところ、お玉、ヒヒ丸、狛ちよに救われる。
  10. ひひ丸にその場を任せ、狛犬に乗って逃げ回りながら、お玉が号令をかけるためにライブフロアを目指す。
  11. 途中、ページワンに襲われる。
  12. そこに(天上決戦でドクロドームから落とされた)ビッグ・マムが乱入し、ページワンを撃破。
  13. その様子を目撃したうるティがキレて乱入。
  14. うるティがお玉に手を出したため、ナミがキレて「この女 ここでブチのめす!!!」とイキり出す。
  15. ウソップは逃げようと提案するも、「どうせどこまでも追いかけて来んのよ!!」「何よりあの女!! もう許さない!!!」とイキり続けて戦いをふっかけるも、あっさり攻撃をかわされて即絶体絶命に陥り、ビッグ・マムに救われる。
  16. で、結局逃げる。しかも自分を助けてくれた狛犬を置いて。(「あの女もう許さない」とは何だったのか)
  17. 今度はビッグ・マムに追われて絶体絶命に陥るが、キッドに助けられる。
  18. ウソップ、お玉と共に走ってライブフロアを目指す。
  19. うるティが復活して追ってくる。
  20. ナミの攻撃(雷霆)はかわされるも、ゼウスの活躍でようやくうるティを撃破。
  21. お玉の号令成功。
  22. その後も、延々カイドウ軍から逃げ続ける。
  23. 途中、錦えもんの下半身を発見。
  24. ウソップが錦えもんと菊を助けに向かい、ナミはお玉と共にヒヒ丸、狛ちよの元へ(マルコが手当していた模様)。
  25. ウソップは錦えもん、菊と合流するも、カイドウ軍に襲われ、イゾウに助けられる。
  26. 錦えもんと菊を連れて、また逃げる。
  27. そのまま戦争終結まで、気絶した錦えもんと菊を連れながら、ただギャーギャー泣き喚きながら逃げ回るのみ。
  28. ナミはお玉、ヒヒ丸、狛ちよ、マルコと共に安全な場所で、戦いが終わるのをただ待つのみ。

まとめると、ナミ&ウソップは、(当初の役割だった「モモの助救出」をしのぶに丸投げした上)自ら喧嘩を売った相手に敗北してピンチに陥り、お玉に助けられたことで、お玉の作戦のサポート役となり、(ビッグ・マムから奪ったゼウスの攻撃でどさくさにまぎれて)うるティを倒し、その後ナミは安全な場所に避難して、ウソップは気絶した錦えもん&菊を連れて逃げ回っていただけです。

本筋に関わる役割としては、「お玉の号令のサポート」「うるティ&ページワン撃破」のみ。ページワンはビッグ・マムが倒すため、実質「うるティを倒してお玉に号令をかけさせる」だけの役割だというのに、その過程でフランキーに助けられ、お玉、ヒヒ丸、狛ちよに助けられ、ビッグ・マムに救われ、キッドに助けられている。

途中、「この女 ここでブチのめす!!!」とイキリ出し、決着まで描かれるかと思いきや、何もできずに無力を晒しただけで速攻でまた逃げ始め、ビッグ・マムの攻撃を受けて倒れたかと思ったうるティもまた復活してナミ達を追ってきて、そこでようやく決着する、という蛇足展開が挟まれています。

なんでこんなに鬼ごっこによる場所移動展開ばかり描く必要があるのか理解に苦しみます。そんなことやっても物語が複雑化して、わかりづらくなる上、間延びして、読者に退屈さを味わわせるだけでしかないと思うのですが、何の効果があると思ってそうした展開や構成にしているのか。

せっかく、見せ場のシーンとして与えられたセリフもあったというのに、カッコつけて強気なセリフを吐いておきながら速攻で前言撤回して情けなく負け犬ルートを辿るため、ただのイキリ台詞にしかなっておらず、キャラの魅力を増す効果を生んでいません。

結果、ひたすら誰かに守り続けてもらっただけで、何もできない圧倒的弱者の立ち回りです。

故に存在価値のないモブキャラでしかなかった、という結論となります。

どう描けばよかったのか?

どう描けばよかったのかについては、また別の記事でまとめますが、少なくともこれだけは言えるのは、「この女 ここでブチのめす!!!」とナミに言わせた場面で、うるティ撃破まで描くべきだった、ということです。

しっかりとうるティを倒した上で、お玉と共にライブフロアに走って号令をかける展開にすれば、テンポ良くストーリーが進むというのに、イキりセリフを言わせた後に攻撃を空振りさせて逆にピンチに陥らせ、また逃げ出して追われる、という蛇足を挟む意味がわかりません。

お玉に手を出されたことで、

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

ナミがキレ出し、👇🏻このコマを引きにして、

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

「この女 ここでブチのめす!!!」とまで言わせて、ウソップから逃げようと止められるも

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

「どうせどこまでも追いかけて来んのよ!! 何よりあの女!! もう許さない!!!」と(まるで自分の力で倒せる相手かのような痛々しい錯覚によって)イキり倒して宣戦布告しおきながら、決め技はあっさりかわされ、

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

その後は「あ!!」と媚びた悲鳴をあげながら

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

無力を晒しただけで何もできずに、速攻で形勢逆転してピンチに陥ります。

で、(同じくお玉に手を出されたことにキレた)ビッグ・マムに救われたことをいいことに、

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

あっさり前言撤回して、うるティとの決着をつけることなく、「後で必ず迎えに来ましょ!!」と速攻で(自分達を助けてくれた)狛ちよを置いて逃げる判断をするのです。

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

いや、おま…笑

ついさっきまでの威勢のよさはどこいった…

「この女 ここでブチのめす!!!」「どうせどこまでも追いかけて来んのよ!! 何よりあの女!! もう許さない!!!」とは何だったのか。

「どうせどこまでも追いかけて来る」からここでケリをつけると決意を見せたというのに、一矢報いることもないまま敵に救われて、その隙に生死確認さえせずに即逃亡判断って…意味わかんねェから。

「あの女!! もう許さない!!!」んじゃなかったのかよ笑

その言葉吐いてから一撃も喰らわせてないんだが、それでいいのか?

で、結局またうるティに追い付かれて、今度はウソップが犠牲となり、

出典:ONE PIECE 1016話/尾田栄一郎 集英社

「えー!!? あれでまだ立ち上がるの!? あいつ」という緊張感皆無の能天気リアクションを晒すシマツ。

クソが。

急にキレ出して、イキるだけイキっておきながら、自分は何もできずに、ビッグ・マムの攻撃によってもう立ち上がってこないと決め込み、自分を助けてくれたお玉の友達の狛ちよを放置して、即撤退判断をして逃げた結果、追いつかれてウソップが犠牲となり、「えー!!? あれでまだ立ち上がるの!? あいつ」なんてクソリアクションで済ませてしまう。

キモチワリィ…

もう見るに耐えない気持ち悪さです。

その後、ゼウスの活躍によってようやくうるティを撃破するのですが、

出典:ONE PIECE 1016話/尾田栄一郎 集英社

ナミが放った「雷霆」はかわされており、ゼウスの機転によって命中しただけなので、ナミ自身は何の活躍もしていません。ゼウスがいなければまた同じようにかわされて敗北していただけの描き方です。

「四皇幹部相手にもビビらずに啖呵切れるナミさんかっこいい…!!」とか、「お玉(子供)がやられてブチギレるナミさん最高!!」といった読者のリアクションを期待して描いたのでしょうが、速攻でその期待を裏切るクソ展開。

こんな描かれ方でナミファンは喜ぶのでしょうか。

どう考えても、決着を先延ばしにして鬼ごっこを継続する意味などない展開です。

この蛇足が追加されたせいで、ナミの覚悟の弱さと言葉の軽さ、無能さを晒すだけになっているわけですから。

こういうことをするから、”麦わらの一味”の存在意義がなくなってしまうのです。

四皇戦で何の役にも立たず逃げ回り続ける端役とされてしまっては、もはや舞台からおろされたようなもの。

尚、途中「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」と、読者に媚びるためだけに必死に子供好きアピール、子供に優しいアピールをしていますが、

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

ここで、2年前に自身が「子供に手をあげる奴」だった時のシーンを見ておきましょう。

まず、うるティはやかましく泣きわめくお玉を黙らせるために一発食らわせただけですが、

このお方は、子供の顔面を凶器をもって躊躇なく殴り飛ばし、

出典:ONE PIECE 69話/尾田栄一郎 集英社

1発だけでは飽き足らず、血反吐を吐かせるほどの暴行を4発も喰らわせて追い討ちをかけた上、

出典:ONE PIECE 69話/尾田栄一郎 集英社

倒れた子供を踏みつけるまでの非道さを見せています。

この女が「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」と口にしているのです笑

笑うしかないでしょう。

こいつが本当に「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」という人間性を持っているのなら、嘘でも演技でもこんな所業はできませんよ。殴る瞬間に絶対に心が痛むし、絶対に殴り飛ばす前に躊躇してしまうはずです。

それが躊躇なくできてしまっている時点で、この言葉は嘘でしかなく、読者に媚びるためだけに口にしているセリフにしか見えなくなります。

もちろん、この行為はこの子供に痛みと恐怖を与えることで、安易に死にに行くようなマネをさせないこと、つまり命を捨てさせないための、「この子を守るための暴力」であり、(このやり方が正しいかどうかは別として)私はこのシーンが大好きですし、名シーンの一つだと思っています。

が、新世界編以降に追加された薄っぺらい「子供好きアピール」のせいで、上記シーンが台無しにされているわけですね。

上記アーロン編のシーンを見た後に、同一人物が口にした「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」というセリフが心に響きますか?

👇🏻このシーン、「私…ダメみたい!! 子供に手をあげる奴…!!」と言いながら子供を殴り飛ばしているシーンとして見ると、

出典:ONE PIECE 69話/尾田栄一郎 集英社

もう笑けてくるレベルの鬼畜っぷりです。

いつからナミは、過剰で神経質なほど子供への暴力を許せないような「子供好き」となったのでしょうか。

私は虐待気質のDV女が、人気欲しさのために上っ面だけ子供好きアピールをして読者に媚びているだけのモンスターにしか見えません。

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

相手が子供じゃなければ、平気で虐待できてしまう人間ですからね。

出典:ONE PIECE 1058話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1058話/尾田栄一郎 集英社

キモチワリィ…

もちろんこちらはギャグシーンというのはわかりますが、ナミ本人はシリアスな表情で深刻に叱っている上、

出典:ONE PIECE 1058話/尾田栄一郎 集英社

その怒り方と制裁の加え方が上記を逸しているため、ギャグシーンとして成立しておらず、ただのヒステリックDV女にしかなっていません。

雑すぎるんですよね、キャラの個性の描き方が。

小手先で表面的で記号的な個性を(ギャグとシリアスを混在させながら)描き続けた結果、どのキャラも心と魂を失い、まるで意志や生気を感じない操り人形と化してしまい、ワノ国編を通して、ナミのことは反吐が出るレベルで嫌いなキャラとなりました。

尚この後、錦えもんの下半身を見つけて助けに行く茶番も不要です。

出典:ONE PIECE 1030話/尾田栄一郎 集英社

お玉の能力で仲間となったギフターズの誰かが、錦えもんと菊が倒れているのを発見して報告に来てくれ、ウソップが助けに行く、という展開で何ら問題ありません。

もしくは、ウソップも見聞色に優れているという設定なのだから、錦えもんの息絶えそうな声を聞いて、急いで助けに向かう形でもいい。その方がよほどウソップをカッコよく描けたことでしょう。

総じて、ワノ国編後半におけるナミ&ウソップは、描く価値のないゴミシーン製造機でしかありませんでした。

②赤鞘vsカン十郎

赤鞘vsカン十郎も、まるで描く価値のない茶番&蛇足展開の連続で、ストーリーを間延びさせ、退屈にする役割しか果たせていません。

天上決戦以降のこいつらの動きを整理すると、以下のようになります。

  1. カイドウに戦いを挑むも、完膚なきまでに叩きのめされる。
  2. ルフィにワノ国を背負ってくれと泣きつき、カイドウを任せる。
  3. ローに下の階へ逃してもらう。
  4. (おそらく日和に)手当してもらい復活。
  5. モモの助を探しに行こうとしたところ、偽おでん(カン十郎)が登場。
  6. 偽おでんが自爆しようとしたため、アシュラがみんなを庇い、犠牲となって死亡。
  7. モモの助のもとへ走る道中、復活したジャックが現れる(これで屋上での赤鞘vsジャックの戦いは何の意味もなかったことに)
  8. イヌがその場を請け負い、その他はモモの助の元へ。
  9. 途中オロチ(&福ロクジュ)と対峙し、オロチを瞬殺。(が、8本の首があるのに何故か6本しか斬らずにその場を後にする無能を晒す)
  10. 雷ぞうが福ロクジュを請け負う。
  11. モモの助のもとへ向かうのは一人で十分だから他は他所へ散れと言い出す錦えもんと、何の因縁があるのかわからんが「カン十郎は拙者に討たせてください!!」と言い出す菊。
  12. 結果、錦えもんと菊がモモの助の救出を請け負い、その他、カッパ、ネコ、イゾウらは他所へ散ることに。
  13. ネコはペドロの仇、ペロスペローのもとへ。
  14. 錦えもん、菊がモモの助&しのぶのもとに合流。
  15. そこにまた偽おでんが現れる。(何回描くんだこの茶番)
  16. 菊が立ち向かうも、速攻で「斬れませぬ…!!」と抜かして、串刺しにされてあっさり敗北。(お前何しにきたんだマジで…)
  17. 代わりに錦えもんがカン十郎を瞬殺(裏切り確定した時点で首飛ばす気満々だったんだから、最初から瞬殺しとけ。菊を瀕死にするためだけに用意されたようなこの上なく不毛なお涙頂戴シーン)
  18. そこに(天上決戦でルフィを海に落とした後の)カイドウが現れ、錦えもんを粉砕。
  19. 殺されたかと思いきや、「ローに斬られた体がちゃんとくっついていなかった」というクソみたいな理由で生きており、分離した下半身が屁をこきながら仲間に助けを求めて走り回る。
  20. それがウソップ、ナミに見つけられ、ウソップが助けにくる。
  21. 自分はいいから菊を助けろ、自分は死ぬから錦えもんを助けろと、この期に及んでお互い譲り合うクソ茶番を披露。
  22. その場をカイドウ軍に襲われるも、イゾウが助けに現れる。
  23. ウソップが(ハムレットと共に)錦えもんと菊を連れて逃げ続ける。
  24. その後、気を失った錦えもんと菊はウソップに連れられて逃げ回る(錦えもん&菊は戦争終了まで気絶したままウソップに守ってもらっただけ)

錦えもん単体で言えば、討ち入り後にカイドウに完膚なきまでにやられて退場したくせに、簡単な手当てであっさり復活した上、再度カイドウから惨たらしいほどに叩きのめされたにも関わらず死ぬことはなく、その後はウソップに抱えられて、終戦まで気絶していただけです。

命を使い切ることなく、20年の戦いの結末を見届けることもなく、後半は瀕死のまま眠っていただけという役立たずっぷり。

まじで何のために登場させたのかわからないレベルで、存在意義を感じないキャラでした。

どう描けばよかったのか?

これは明確で、

  • カイドウに敗北した赤鞘の復活
  • カン十郎復活による「偽おでん」の登場

が不要です。

これをやってしまっては、死に場所を求めて命を懸けて討ち入りし、カイドウに全身全霊をかけて挑んだ覚悟と敗北とは何だったのかとなってしまう。

「お前らあれだけ死ぬ覚悟をひけらかしておいて、命を使い果たす前にルフィに国を背負わせたのか?」となってしまう。

それも、復活した錦えもんを改めて叩きのめすカイドウと、それでも死ななかった錦えもんという茶番シーンのせいで、読者を白けさせ、ひたすら登場キャラが損をするだけの展開となっています。

ドクロドームの戦いで、これだけ完膚なきまでに叩きのめされ、残酷なほど執拗にトドメを刺されて、

出典:ONE PIECE 996話/尾田栄一郎 集英社

全員敗北したにもかかわらず、

出典:ONE PIECE 1000話/尾田栄一郎 集英社

おそらく(医者でもない)日和の軽い手当てによって、

出典:ONE PIECE 1004話/尾田栄一郎 集英社

簡単に復活する程度にしか「”命”を使い切って」おらず、

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

この後、オロチを瞬殺し、

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

カン十郎を瞬殺できる程度にはピンピンしており、

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

またカイドウに見つかって、棍棒で頭から叩き潰され、

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

ピクピク…としか動けない瀕死状態に陥り、

出典:ONE PIECE 1015話/尾田栄一郎 集英社

さらには刀で串刺しにされて、

出典:ONE PIECE 1015話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1015話/尾田栄一郎 集英社

死なない方がおかしいレベルの無惨なトドメを刺されておきながら、

「ローに斬られた体がちゃんとくっついていなかった」というクソみたいな理由で、カイドウからの串刺し攻撃は無効となり、

都合よく分離した下半身だけピンピンしながら城内を走り回って、屁をこきながら助けを呼びにいくというオチでした。

出典:ONE PIECE 1030話/尾田栄一郎 集英社

もう酷すぎるでしょう。

このクソみたいな茶番展開に納得できた読者、面白いと思った読者、アリだと思った読者、一人でもいるのでしょうか…

赤鞘とカイドウの戦いとは何だったのか。。

「世界最強生物」であるカイドウの攻撃力とは、人間一人殺せない程度のものでしかないのでしょうか…

一方で、アシュラ童子はカン十郎の自爆(爆弾攻撃)によってあっさり即死し、イゾウはCP0の指銃で死亡します。(20年の時を過ごしたアシュラ&イゾウはあっさり死に、20年前から成長ゼロのままタイムスリップしてきただけの錦えもんは、どんだけ残酷に叩きのめされても死なないという茶番)

何よりくだらないのが、赤鞘を復活させた後に与えられた役割が、

  1. カン十郎を復活させて再戦・再再戦
  2. ジャックも復活させて再戦
  3. ワンダ・キャロットの代わりにネコがペロスペロー撃破
  4. オロチの首を8本中6本だけ切断
  5. オロチの首の残り1本を切断

しかないということです。

全て紛うことなき「蛇足」であり、ただただストーリーを間延びさせる結果にしかなっていないため、まるで描く価値がありません。

なぜなら、どれも一度決着を描いた(あるいは描ける)敵を復活させて、再戦させただけだからです。

端的に言えば、一度ゴミ箱に捨てたゴミをまた取り出して、広げて、捨て直しただけの展開です。

復活させなければ役目を終えていた赤鞘を復活させて、そいつらに役割を与えるために、一度倒した敵をまた復活させるという茶番。これほど不毛で、無意味な「蛇足」を見たことがあるでしょうか。

たとえば❶のカン十郎との再戦・再再戦については、討ち入り前の以下のシーンできちんと討ち取ったことにしておけば(こいつを復活させなければ)必要のない展開ですし、

出典:ONE PIECE 986話/尾田栄一郎 集英社

❷も、ドクロドームで因縁の対決であることを示した上で、

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

きちんと決着まで描いているのですから、

出典:ONE PIECE 991話/尾田栄一郎 集英社

復活させて再戦させる意味がありません。

出典:ONE PIECE 1008話/尾田栄一郎 集英社

しかも、「過去の遺恨の為」ではなく、復活したジャックを「野放しにして更なる犠牲者を出さぬ為」という、

出典:ONE PIECE 1008話/尾田栄一郎 集英社

あまりにも描く価値のない、強引に目的を据えられただけの脇道延長バトルです。誰が読みたいんでしょうか、そんな蛇足バトル。。

さらに、その戦いは「城内ゆえ月が出ない」「毒ガスもない」ため「お互い奥の手を封じられた真っ向勝負」だと観念して決着をつけよう、という意気込みで始まったというのに、

出典:ONE PIECE 1008話/尾田栄一郎 集英社

屋根に穴が空いてたことであっさりスーロン化し、

出典:ONE PIECE 1023話/尾田栄一郎 集英社

スーロン頼りなのが丸わかりなほど急に強気になり、

出典:ONE PIECE 1023話/尾田栄一郎 集英社

(モモの助が龍となった影響で”雷雲”が生まれて)月が隠れ、スーロンが解けてしまうと、

出典:ONE PIECE 1026話/尾田栄一郎 集英社

あっさり形勢逆転して急にピンチに陥り、

出典:ONE PIECE 1026話/尾田栄一郎 集英社

その後、ルフィとカイドウの覇王色のぶつかり合いによって天が割れて、

出典:ONE PIECE 1026話/尾田栄一郎 集英社

再度月が現れたことで、

出典:ONE PIECE 1026話/尾田栄一郎 集英社

また息を吹き返してあっさり勝利した、

出典:ONE PIECE 1026話/尾田栄一郎 集英社

というオチでした。

終始スーロン頼りの戦いじゃねェか笑

20年間「お前はまだおでん様の!! 侍か?」と問い続けてきたそうですが、

出典:ONE PIECE 1023話/尾田栄一郎 集英社

「お互い(奥の手を封じられた真っ向勝負として)観念しよう」と言って始めた戦いの覚悟をあっさり覆し、ジャックは毒ガスを使えないままだというのに、自分は封じられた奥の手にすがりまくって勝利を挙げるという、「侍」の志を持っているとは到底思えないようなクソダサ決着をさせてしまうシマツ。

マジで何が描きたかったんだ…

侍を名乗るなら、一度「月もない、毒ガスもない勝負として、お互い観念して決着をつけよう」と口にしたのだから、月が出ようとスーロン化に頼らずに、最後まで切り札なしの真っ向勝負で決着をつけてみせろよとしか思えません。(そうした義を通すべき相手とも思いませんが、一度そのセリフを言わせたのだから、「侍」を名乗るなら、きちんとその言葉の重みを感じる描き方をするべきでしょう)

お前のそれは、侍ではなく海賊のやり方だよ。

別に海賊だったこともあるんだからいいんだけどさ、海賊として戦うなら、口先だけで「侍」としての覚悟や生き様なんて語るなよな。言葉が軽すぎて相手に届く前に宙に浮いてるぞ。

こんな蛇足でしかないクソバトルを描くために、わざわざ赤鞘とジャックを「復活させた」のです。とめてやれよ編集者。復活させなきゃ描かずに済んだんだぞこの茶番バトル。

❸についても、ペロスペローはワンダとキャロットが倒す展開で何の問題もなく、わざわざカイドウに命懸けで挑んで敗北したネコを復活させてまで倒させる意味がありません。

カタクリレベルのキャラであれば、まだイヌと並べてネコに倒させる意味もわかりますが、ペロスペローなど最初からこの戦いに何ら関係のない場違いキャラでしかないのですから、ワンダとキャロットに倒させる展開の方がよほどわかりやすくまとまったでしょう。

ワノ国編後半は、このように「一度敗北したキャラを安易に復活させない(退場させる)」という、ごく当たり前の原則を守っていれば描く必要のなかったシーンばかりなのです。

「その原則を破ってまで描く価値のあるシーンでしたか?」と問われれば、迷うことなく「NO」と即答できるくらい、明確に誰の目にも明らかなレベルで描く必要のない「蛇足」です。

唯一、❹のオロチの始末だけは最後まで描き切る必要があるため、赤鞘を復活させるのであれば、その役割はオロチ成敗のためだけに向けるべきでした。

オロチなど相手にしている場合ではないと眼中にない体で偉そうに見下しておきながら、

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

しっかりと油断してきちんとトドメを刺さず、なぜか2本の首を残して別の戦場へ向かうという、相変わらずの能無しっぷりを晒します。

8本の首があるというのに、1人1本しか斬っていないため2本はそのまま残っている状態で背を向けたまま立ち去るなんて、作者の作為が介入しない限り、絶対にあり得ない超不自然な詰めの甘さでしょう。

オロチの能力のことを知らなかったとしても、赤鞘達に本当にトドメを刺す気があって、油断もしておらず、慎重な人間が一人でもいれば、わざわざ1人1本ルールなど設けずに、残った2本も切断し切るはずです。それをしていれば、ここで終わっていたんです。

八岐大蛇(の能力者)相手に、1人1本の切断で満足して、2本の首を残したままその場を離れるなど不自然でしかないでしょう。

読者の間では、「最初にカイドウに首を切られたが、八岐大蛇の能力だから8回首を切らないと死なないのでは」といった予想は当初からあって、こちらのシーンでも、「赤鞘6人が1本ずつで6本しか切っていないから、まだ1本分命が残っていてこの後復活するのでは」という予想は当時から立てられていました。

メタ的に見れば、そうやって「最後の1本を取っておく」展開はアリだとは思いますが、作中の展開としては、作者の作為が介入しない限りあり得ない残し方にしかなっていないため、もっと上手い描き方があっただろうと思ってしまいます。

こうして、敵キャラとして魅力皆無で、その行末など誰も興味を持っていないであろうオロチが、何度も何度も復活する茶番が描かれることになり、物語の退屈さと蛇足感が増してしまっているわけです。

尚、❶に関しては、「カン十郎と錦えもんの一騎打ちにより、錦えもんがカン十郎を打ち取る展開」だけは残してもいいと思います。

偽おでんなど何でもありのチート茶番や、菊に「拙者に討たせてください!!」と言わせておきながら速攻で「拙者には斬れませぬ…!!」と言い出して瞬殺されるようなクソ展開など挟まずに、カン十郎は(討ち入り前にすでに敗北して役を終えていたものの)最後は「親友」との真剣勝負をもって(錦えもんから成敗されることで)「終幕」としたい、と考えて錦えもんの前に現れた、という展開にすればよかった。

その方がずっとカン十郎の最期として美しく、ラストできちんと魅力を感じられるキャラになっただろうと思います。(その後、黒炭の怨念が「火前坊」となる展開にすればいい)

そのほか、仮に天上決戦では誰一人死なず、その後アシュラとイゾウが死ぬ結末にするのであれば、アシュラは錦えもんと行動を共にし、カン十郎との戦いを見届けた後、そこに現れたカイドウから錦えもんを守るために犠牲となって死亡した展開にし、イゾウは菊と行動を共にして、CP0と対峙して、CP0から菊を守るために犠牲となって死亡した、という展開にした方が、よっぽどどちらも納得感のある最期かつ、描く価値のある感動シーンになったことでしょう。

カン十郎の爆薬で殺されるより、錦えもんを守ってカイドウに殺される方がアシュラの最期として納得できるし、一人で勝手にCP0に戦いを挑んで人知れず死亡するより、菊を守って死亡する方がイゾウの最期として納得できたはずです。

この辺り、詳しくは「どのように描けばよかったのか」の記事で掘り下げます。

③ヤマト、モモの助、しのぶの動向

こいつらの動向を順を追って説明できる読者などほとんどいないでしょう。

それくらい記憶に残らない、無意味な鬼ごっことかくれんぼの繰り返しです。

ただでさえしのぶがクソキャラすぎるため、こいつの登場シーンなど読む気にもならないというのに、ひたすらモモの助を連れて逃げ回るばかりのため、描く価値のない雑音シーンばかりとなっています。

また、ヤマト人気にあやかりながら、無意味な微エロ描写を挟んで読者を喜ばせようとする魂胆も露骨すぎて、ただただ気色悪く、この3人の鬼ごっこは見るに耐えない仕上がりです。

  1. ライブフロアでのモモの助が名乗りをあげる。
  2. しのぶが助けに入るもキングに遮られる。
  3. ルフィがヤマトに2人を任せるも、しのぶはその言葉を信じず、モモの助を連れてヤマトとの鬼ごっこ開始。
  4. ササキの装甲部隊に襲われたしのぶ&モモの助を、ヤマトが守る。
  5. フランキーを追ってきたナンバーズ(八茶)の攻撃により床の底が抜けてヤマト、しのぶ、モモの助が無事逃げ切る。
  6. ヤマトの隠れ家(開かずの倉庫)に隠れる。
  7. 偵察部隊メアリーズによって居場所がバレたので、モモの助を服の中に隠しながら、「開かずの間」から逃げる。
  8. 長尺マラソンを経て今度は「天井裏」に隠れる。(なぜ場所移動を挟む必要があったのか意味不明)
  9. ヤマトは戦いたい欲が抑えきれず、しのぶとモモの助を置いて屋上へ向かう。
  10. 錦えもん&菊が、しのぶ&モモの助の元へ合流。
  11. 偽おでん(カン十郎)が現れる。
  12. しのぶがモモの助を連れて逃げる。
  13. 菊が立ち向かうも、「斬れませぬ…!!」と抜かして瞬殺される。
  14. 代わりに錦えもんがカン十郎を瞬殺。
  15. そこにルフィを海へ落下させたカイドウが現れ、錦えもんを惨殺。
  16. モモの助がルフィが生きていることを場内にアナウンス。
  17. しのぶ&モモの助のことをカイドウが追ってくるも、ジュクジュクの能力で地面を腐敗させて落下し、カイドウから逃げる。
  18. ハートの海賊団によって海から救助されたルフィと合流。
  19. ジュクジュクの能力でモモの助が大人になり、龍に変身してルフィと共に鬼ヶ島へ。
  20. カイドウを止めておいてくれたヤマトに変わって、ルフィがカイドウを請け負う。
  21. モモの助は”焔雲”を出して鬼ヶ島を止める役割。
  22. ヤマトは地下の武器庫にある爆薬の処理へ向かう。
  23. 自分で”焔雲”は出せないが、カイドウの”焔雲”を引っ張って進行を遅らせる。
  24. ヤマトが武器庫の爆発を食い止めるが、爆弾1つの爆発で地下が剥き出しに。
  25. “焔雲”を引くモモの助とヤマトが合流し、あとはルフィの戦いを見学。
  26. カイドウ打破後、落下する鬼ヶ島をモモの助が焔雲で受け止めて終了。

どう描けばよかったのか?

明確に不要なのは、

  • しのぶ・モモの助がヤマトから逃げる鬼ごっこシーン
  • メアリーズによって居場所がバレてモブ共に追われる鬼ごっこシーン

の2つです。

前者については、ルフィから「そいつは味方だ!! 信じていいぞ!!」と言われてるにもかかわらず、

出典:ONE PIECE 989話/尾田栄一郎 集英社

無能肥満お荷物忍者のしのぶは、なぜかその言葉を信じずに、無意味な鬼ごっこを開始します。

出典:ONE PIECE 993話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 993話/尾田栄一郎 集英社

結果、ササキの部隊に襲われて、

出典:ONE PIECE 993話/尾田栄一郎 集英社

モモの助を守れないと知るや、

出典:ONE PIECE 993話/尾田栄一郎 集英社

急にヤマトに助けを乞うという手のひら返しを恥ずかしげもなく見せつけるシマツ。

出典:ONE PIECE 994話/尾田栄一郎 集英社

お前今の今までルフィの言葉を信じずに「しつこい!!」と言いながら逃げ回り、振り解こうとしてたくせに、自分がピンチに陥った途端それか。

キモチワリィ…

その後、ナンバーズ(八茶)に追われるフランキーが現れて床が抜け、下の階に逃げて、敵の目のつかないドーム内倉庫に逃げこんだのが998話です。

出典:ONE PIECE 998話/尾田栄一郎 集英社

ルフィがヤマトにモモの助としのぶを任せた989話から、落ち着いて話す状況に至るまでに10話もかかっている。

その間に描かれたのが、上記の無意味な鬼ごっこと数多の場面転換の繰り返しであり、全て不要なシーンでしかありません。

ヤマトが体を張ってしのぶとモモの助をササキ軍から守る(ことで信用を得る)シーンも丸々不要です。ルフィに「そいつは味方だ!! 信じていいぞ!!」と言わせておきながら、それを味方が信じずに逃げ回るシーンを挟む意味がわからない。

ルフィがヤマトにモモの助としのぶを任せて、ヤマトは「詳しくは後で話すから僕についてきて」とでも言って、次の話で開かずの間に連れてきていれば、上記シーン全てカットできます。

で、この後、「メアリーズ」のせいで居場所がバレてしまい、

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

また逃げなければならなくなり、

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

鬼ごっこ再開です。

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

いらねェ…

1005話で「開かずの間」を飛び出してから、

1006話、

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

1007話、

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

1008話と、延々同じ構図の鬼ごっこの様子を描き、

出典:ONE PIECE 1008話/尾田栄一郎 集英社

1012話で「天井裏」に避難します。

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

(この間、モモの助が一度龍に変身してしまうシーンが挟まれますが、全く必要のない描写です)

最初から、「開かずの間」など挟まず、天井裏に避難していれば、(あるいは「開かずの間」のままでも、メアリーズに見つかる茶番など挟まなければ)上記鬼ごっこシーンは全てカットすることができます。

1005話で「開かずの間」を飛び出してから、1012話で「天井裏」に場所を移るまでに8話も使っているわけです。休載も含めれば、こいつらは3ヶ月近くも鬼ごっこを続けていたことになる。

「メアリーズによって居場所がバレてモブ共に追われるヤマト・モモの助・しのぶ」の鬼ごっこシーンなど丸々カットしても何の問題もありません。むしろ、このシーンを描くことに物語上何の価値があるのかと問いたい。

ヤマトはカイドウ軍の手の内を知っているのだから、メアリーズ対策もした上で、バレない場所に避難させればいいだけでしょう。これだけで無意味な鬼ごっこ&場所移動を2つカットできます。

で、天井裏に避難してからは、戦いに参加したくてたまらないヤマトが、

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

モモの助としのぶを置いて、

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

ドクロドームを目指すマラソンを開始します。

このマラソンは、1012話で飛び出してから、1014話で途中経過を挟んで、

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

1015話で到着するため、

出典:ONE PIECE 1015話/尾田栄一郎 集英社

まだ短めではありますが、1014話の途中経過など描く必要がありません。

こうやって各シーンのマラソンの途中経過を寄せ集めて細切れに描いていくから、話が間延びして、無駄に話数が増えてしまうのです。

1012話で天井裏を飛び出してから、1015話でカイドウの元に現れる展開で、何の問題もありません。

1014話の👇🏻こちらのコマを挟むことに、ストーリー上、あるいはこの後の展開上、何の意味があるのでしょうか。これを描かないことで、何か弊害が生まれますか?

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

上記の流れをまとめると、

  • 989話でルフィから「そいつは味方だ!! 信じていいぞ!!」と言われるも信じず、
  • 993話まで「しつこい!!」と言いながら逃げ回り、
  • 994話でヤマトに命乞いをして2人とも救われ、
  • 999話で「開かずの間」に避難。
  • 1005話でメアリーズによって居場所がバレ、再鬼ごっこスタート。
  • 1006話、1007話、1008話をかけて鬼ごっこの途中経過を挟み、
  • 1012話で「天井裏」に避難し、ヤマトがドクロドームに向かって1人マラソン開始。
  • 1014話でマラソン途中中継を挟み、
  • 1015話でカイドウの元に到着。

となり、ルフィに任されてから、安全な場所に避難させるまでに24話もかかっています。

途中のマラソン描写を削れば、半分以下の尺に抑えられるでしょう。

たとえば以下のように描いたらどうでしょうか。

  1. ライブフロアでモモの助が名乗りをあげる。
  2. しのぶがモモの助を救出し、逃げようとしたところキングにバレて殺されそうになる。
  3. そこにサンジが助けに入り、キングを攻撃。(これによって「モモの助救出成功」とすれば、しのぶがキングの攻撃を受けて「痛たたハァハァ…」で済ませる雑さとそれに伴うキングの無能さや、サンジがあっさりやられる展開を省くことで、「サンジィ〜やべェな今の攻撃」という珍プレーシーンを描かずに、サンジのカッコよさを描くことができるし、しのぶが無事モモの助を取り戻す活躍も描ける)
  4. ルフィがヤマトにしのぶとモモの助のことを任せる。
  5. ヤマトは「詳しくは後で話すから僕についてきて」と言って、天井裏か開かずの間に連れていく。(途中、ヤマトがなぜモモの助達の味方をするのかを説明して信用を得るためのマラソンシーンを一つ挟むのはアリ)
  6. ヤマトはメアリーズ対策をした隠れ場所(天井裏か開かずの倉庫)に隠れる。(ここでおでんの日誌のこと、モモの助は死んではならない男であることを伝える)
  7. ヤマトは戦いたい欲が抑えきれず、しのぶとモモの助を置いて屋上へ向かう。

こうすることで、不要かつ退屈なシーンを大幅に減らし、テンポを改善できますし、それぞれの行動にきちんと意味があり、つながりがあるためわかりやすく、記憶に残りやすくなるでしょう。

「痛たた…ハァハァ」「やめろ鳥野郎」「サンジィ〜〜〜!!!」「おいしのぶ!! そいつは味方だ!! 信じていいぞ!!」「しつこい」「誰だか知らないけど…!! 味方なら…モモの助様をどうか…」「あんた選びなさい」「わからずや」なんて珍セリフやクソシーンを描くよりも、ずっと各キャラの魅力を毀損しない描き方となったはずです。

尚、ヤマトの動向については、ここにさらにCP0とアプー&ナンバーズの動向も絡んでくるため、より複雑さと退屈さが増していきます。

全面戦争具合や総力戦具合、大混戦具合を演出したかったのかもしれませんが、ことごとく失敗している。どうでもいいキャラ達の、「鬼ごっこ途中の鉢合わせからの再逃亡シーン」や「二重鬼ごっこ茶番」など描く必要がありません。

これは、1031〜1032話を見ていただくと特にその酷さが明確かと思います。

1031話では、以下の5シーンが描かれていますが、全シーン、ほぼ何も進まず、ただ足踏みをしているような描写です。

  • キッド&ローvsビッグ・マム
  • 岩戸の間でのアプー(+ナンバーズ3匹)vsドレーク、そこに地下武器庫を目指すヤマトが現れアプーがナンバーズを連れてヤマトを追いかけ、それをドレークが追う二重鬼ごっこ開始
  • 城内2階にてCP0から逃げるロビンとブルック
  • 遊郭で女性に手をあげた疑いをかけられるサンジvsクイーン
  • ゾロvsキング(サンジからゾロへの電伝虫)

1032話では、

  • マルコ&イゾウが「巨大な妖怪」を警戒して、城内を飛び回る
  • ヤマトを追うアプーを追うドレークという地獄のつまらなさを誇る二重鬼ごっこ開始
  • ここに2階から逃げてきたブルック&ロビンが合流
  • さらにCP0が追ってくる
  • さらに地下武器庫を目指す火前坊が現れる
  • アプー&ドレークvsCP0開始
  • ゾロvsキングの続き
  • オロチの前に小紫が現れる

が描かれており、ほぼ全てどうでもいいシーンだというのに、これらが同時進行で細切れで進められていくため、輪をかけてわかりづらく、退屈な仕上がりとなっています。

ちなみにこの後、

  • ドレークはCP0に敗北して、
  • アプーは逃走、
  • マルコと共に「火前坊」を探していたはずのイゾウは、なぜかウソップの元へ合流し、その後CP0と鉢合わせして自ら喧嘩をふっかけて相討ちとなり死亡

という終着となります。

これら枝葉のシーンが細切れに少しずつ描かれていることも、本筋が複雑化してわかりづらさを増す要因となっているのですが、何よりその展開と結末があまりに退屈で、蛇足感と不毛感が凄まじい内容のため、そもそも「描く価値がない」という結論にしかなりません。

よくこんな複雑でわかりづらく、めんどくさい上つまらないという地獄のようなシーンを描こうと思えたなと思ってしまうレベルで、その作画の手間を想像するだけでゾッとしてしまいます。

2.一度敗北したキャラ、決着をつけたキャラを無意味に復活させすぎ

一度敗北したキャラが大した理由付けもなく、ゾンビのように復活しては茶番戦闘を繰り返すばかりのため、バトルの緊張感がなくなる上、各シーンが一向に収束していかず、延々大量のシーンを同時並行で読み進めなければならないわかりづらさを抱える構成となっています。

赤鞘の連中など、念願の討ち入りを果たしてカイドウに真っ向勝負を挑み、全員敗北したのだから、その時点で退場させるべきであり、その後簡単に復活させるのであれば、そもそもカイドウへ討ち入りして敗北する展開自体、描くべきではなかったとしか思えなくなります。

死に場所を求めて、命を賭して戦いを挑み全滅した、というテイなのに、全員復活してしまっては、まるで命を使い果たしていなかったことになり、赤鞘vsカイドウは全て茶番となってしまうからです。

ルフィvsカイドウでさえ、度重なる敗北からの復活展開に辟易してしまうというのに、誰がこんな雑魚共の茶番蛇足バトルを二度も三度も読みたいというのか。

ルフィに関しては、「復活させすぎ」というよりも「無意味に敗北させすぎ」で、おそらく尾田先生の中で、もはや「敵の強さ」を漫画表現として伝えることができなくなってしまい、「決着までにかけた話数」でしか表せなくなってしまったのではと思っています。

何度倒しても復活し、あるいは何度やられても復活し、何十話もかけてようやく倒し切ることで、「過去一手こずった強敵だった」と読者に思ってもらおうとしているとしか思えない。

それくらい、敗北から復活するまでの展開にストーリー上の意味や説得力がなく、作者の作為によってのみ「一旦敗北させられた」だけの描かれ方ばかりとなっています。

たとえば、「ルフィはクロコダイルやルッチ相手には2〜3回の敗北や場面転換を挟んだ上でようやく倒しているのに、世界最強生物のカイドウ相手に、一度も敗北せずに勝利することはあり得ないし、2回でも少ない、3回以上は敗北させなければ」といったノルマを設けた上で展開を決めたとしか思えないくらい、敗北のさせ方が雑で、ストーリー上の意味を成していません。その敗北がなくても何ら変わらない展開が描けてしまうため、蛇足にしかなっていないのです。

そうやってこれまでの強敵への敗北回数を上回る数字的ノルマを課した結果、カイドウ相手には「4回」敗北する展開となっています。

初戦の敗北は、ワノ国編序盤を盛り上げる役割を持っているため全然アリだと思いますし、実際、私も初見時はその展開に(いきなりカイドウとぶつからせるのか…!!と)興奮できました。

出典:ONE PIECE 924話/尾田栄一郎 集英社

が、二度目に関しては、描き方が中途半端すぎてまるで敗北描写が意味を成しておらず、ピンチ感というよりはルフィの不甲斐なさ、頼りなさ、ガッカリ感を感じるだけの結果となっています。

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

ここから(ゾロとローに守ってもらってる間に)意識を取り戻して、(覇王色を纏えることを知ったことで)急に強気になって勝手に決意を語り、1人でカイドウを請け負っておきながら、

出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

次の登場シーンでは速攻で白目失神したまま落下して、三度目の敗北を喫する展開となります。

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

読者の予想を裏切る「急展開」にしたいのだとしても、あまりに強引かつ唐突すぎて、ただ敗北回数を稼ぐため、ピンチ演出のためだけに、作者都合であっさり敗北させた感のほうが強く、結果、ルフィの意地や決意の言葉の説得力を失うだけで、損しかしない描き方になっています。

これ、クロコダイル戦で水を持って現れて、「こっからがケンカだぞ!!!」と口にしたルフィが、

出典:ONE PIECE 199話/尾田栄一郎 集英社

次の登場シーンで速攻で干からびて捨てられたような描き方ですからね笑

出典:ONE PIECE 202話/尾田栄一郎 集英社

この描き方で、「急展開ゆえの絶望」として受け取れる読者がどれくらいいるでしょうか。

普通に、何かを掴み、復活して自信満々に戦いを挑んだ後なのだから、そこのバトルこそちゃんと描くべきだと思いません?

ただでさえ初戦時は瞬殺されて終わっていて、ドクロドームでの再戦時も一撃であっさり気絶させられており、それによって「何かを掴んだ」後なのですから。

そこでも瞬殺されてしまっては、「絶望」というより「落胆」の方が大きくなってしまうでしょう。

ただでさえ、最終的にはルフィが勝つとわかっているのに、「相手は世界最強生物の四皇だから」という理由だけで、バトル描写もなくただただ敗北回数をだけ積み重ねられていくような描き方では、拍子抜け感しかなく、私は作為臭満載のピンチ演出(敗北数稼ぎ)としか思えませんでした。

さらに四度目は、「おれは必ずカイドウに勝つ!!!」とか、

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

「どうやっても死なねェよ!!!」とか、

出典:ONE PIECE 1025話/尾田栄一郎 集英社

「カイドウにはおれが!! 必ず勝つ!!!」とか、

出典:ONE PIECE 1026話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1026話/尾田栄一郎 集英社

(勝てる可能性は)「生きてんだから無限にあんだろ!!」と言ってたくせに、

出典:ONE PIECE 1026話/尾田栄一郎 集英社

なぜかギア4が時間切れとなりそうになっただけで、「もう一発…!! それでダメならおれの敗けだ…!!!」

出典:ONE PIECE 1042話/尾田栄一郎 集英社

とあっさり前言撤回して、堂々と勝利を諦め、敗北を受け入れる発言をした末に、「最後の一撃」を放とうとした瞬間、CP0に乱入されて敗北するのです。

出典:ONE PIECE 1042話/尾田栄一郎 集英社

意味わかんねェ…

何なんだこいつ…

あれだけしつこく「何があってもこいつに勝つ」とか「必ず勝つ」と繰り返し、「(勝てる可能性は)生きてんだから無限にあんだろ!!」とまで言ってたくせに、「もう一発」で倒せないと分かったら、それだけで(生きてる内に)敗北を受け入れるって、言ってることクソッタレすぎるでしょう。

何勝手に諦めてんだよお前。

主人公なのに終始セリフに一貫性がなく、ただ意味もなく敗北を積み重ねては復活する茶番を繰り返しているだけです。

このうち、敗北の意味があったのは「初戦」と「最後」だけであり、その他は描く価値が全くありません。

龍の姿のモモの助に乗って復活する演出は描く価値があるため、「一度海に落とされて復活する描写」はあってよかったと思いますが、これも安易な白目敗北からの、復活して「何があっても勝つ」と言わせた直後に速攻でまた白目敗北させるなんてガッカリ展開ではなく、たとえば天上決戦開始後、早々にカイドウ&ビッグ・マムの連携攻撃によってルフィが一番に海に叩き落とされて退場させられてしまい、他の新世代は四皇2人の強さを目の当たりにして驚愕する展開を描いたほうが、ずっと緊張感が得られたのではないかと思います。

たとえばカイドウとビッグ・マムの「覇海」をかわしたルフィが、カイドウの「覇王色」纏いの「引奈落」によって海に落とされる展開にして、それによって「覇王色も纏える」ことに気づいたルフィは、その戦術をもってモモの助と共に戦線復帰する、という展開です。

そうすれば、ルフィは一時戦線離脱させられただけとなり、白目敗北を乱用することなく、「何かを掴む」きっかけを得た上で、龍の姿のモモの助に乗って復活するシーンに繋げることができます。

そうやってモモの助と共に復活して、カイドウに3戦目を挑む形にした方が、よほどカッコよく、納得感のある展開になっただろうと思います。

どう考えても、2回目の気絶描写はいらないし、3回目の白目失神落下も、絶望感と敗北回数稼ぎのためだけに描かれたような雑展開にしか見えないため、この敗北シーンにしっかりと意味を持たせるべきでした。

多分作者自身、(ただでさえ多忙な中)物語が間延びしまくった上、登場キャラや場面転換を増やしすぎたことで、ルフィにどんなセリフを言わせたのかを忘れてしまっていたのではと思うんですよね。

「何があっても勝つ」とか「必ず勝つ」とか「生きてんだから無限にあんだろ!!」」と言わせておいて、「もう一発…!! それでダメならおれの敗けだ…!!!」なんて諦めのセリフを言わせるなど、ルフィのセリフの一貫性が失われるだけなのですから、絶対にさせるべきではありません。

作者が見落としたとしても、編集者が気づいて指摘してやれよとしか思えない。

普通に読んでるだけでも絶対に引っかかりますし、普通の感覚を持った読者なら許容できるはずがないんですよねこのセリフを言わせることに。「腹にくくった一本の槍」を捻じ曲げるようなセリフを、ルフィに言わせていいはずがないでしょう。

CP0が邪魔に入らずに、ギア4の攻撃が命中するもカイドウを倒せなかった世界線を見てみたいわ。

ルフィは死んでないのに、諦めて死を受け入れる展開になっていたってことですからね。

あり得ないでしょう。

新世界編以降、ルフィは逃げるか仲間に守ってもらって謝るばかりで、自分の意地や実力、信念を貫き通す心の強さによって勝ち切る展開が激減してしまいました。

だから一向に場が締まらない。締めたかと思いきやすぐ敗北するか、ギャグ展開にするかなので、全然スカッとできないんですよね。。

さて、散々ルフィvsカイドウについて酷評してきましたが、ルフィは主人公ですから、まだその敗北からの復活展開の数が多くても、私はギリギリ許容できます。

が、ワノ国編後半では、ほぼモブのような魅力皆無の脇役キャラ達についても、敗北からの復活展開が描かれまくるため、完全に物語が間延びして「つまらない」と断言できるレベルで中身のない、退屈な仕上がりと化しています。

以下、錦えもん、オロチ、カン十郎、うるティの復活描写の多さについて指摘していきますが、一部、前の記述と重複する部分もある点、あらかじめご了承ください。

錦えもん

先に触れた通り、赤鞘vsカン十郎は、ストーリー上何の価値も生み出さない不毛な茶番戦闘を繰り返し、ただただ物語を退屈にする戦犯役となっています。

特に錦えもんなど、死なない方がおかしいレベルのダメージを負っておきながら、最後はピンピンした状態で何事もなかったかのように大見得切って大衆の前に登場するんですから、茶番瀕死もいいところです。

出典:ONE PIECE 1051話/尾田栄一郎 集英社

そのせいで、「命懸けで挑んだ20年の思いを背負った戦い」という根底から説得力を失い、20年間無成長のまま何十倍も残酷な目に遭った錦えもんが生き永らえて、20年分の成長を遂げているはずのイゾウとアシュラがあっさり死亡するという、作者都合しか感じない、酷いオチとなってしまっています。

カイドウの攻撃を幾度となく直で受け、最後には腹部を刺されているにもかかわらず、最終的にはピンピンした状態で生き永らえている一方、そのカイドウの一撃でCP0はあっさり死亡(生死不明)となり、そのCP0にイゾウはあっさりやられてるんですから、バランスもクソもありません。

何で錦えもんだけそんなに特別待遇する必要があるんですかね…

こいつにこそ、本気で命を懸けて戦う姿勢を見せた上で、華々しく散らせるべきだったでしょうに。そうすれば、最後に少しは好きになれたかもしれません。

  • カイドウにフルボッコにされて敗北した後、ルフィに泣きつき、ローに逃がしてもらい、日和に手当してもらってあっさり復活。
  • 最終的にカン十郎を討つが、その後現れたカイドウに再び惨たらしいほどコテンパンにされた上、胴体を刀で貫かれてトドメを刺されたにも関わらず、ローに斬られた際の切り口がくっついてなかったというクソみたいな理由で死を免れて復活し、下半身だけ分離して助けを呼びに行く。
  • ルフィにワノ国を背負わせ、ウソップを助けに呼んでおきながら、「自分は死んでもいい(から菊を助けてやってくれ)」とあっさり命を捨てる発言をして他の連中にワノ国の命運を丸投げし、その後は気絶したままウソップに運んでもらい、戦争の決着を見届けることなく終了。
  • にも関わらず、なぜか決着後は偉そうに大衆の面前に大見得切って現れるシマツ。

こんなクソキャラに、どう魅力を感じればいいというのか。

オロチ

こいつは終盤にかけて読者ヘイトがさらに高まったキャラでしょう。

カイドウに首を切られた際は、あまりにあっさりやられてしまったため、きっと八岐大蛇の能力のおかげで生きているのでは(合計8回斬られなければ死なないのでは)という説が当初からあり、予想通りの能力ではありましたが、その8本分の命を失うまでの構成・展開がただただ退屈で、ありえない展開のため「しつこい」としか感じない、読者にストレスを与えるだけの描き方となっています。

「新鬼ヶ島計画」発表後、カイドウによって1回、

出典:ONE PIECE 985話/尾田栄一郎 集英社

赤鞘によって6回、

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

最後、傳ジローによる1回で、

出典:ONE PIECE 1048話/尾田栄一郎 集英社

合計8回斬られたことになり、これでようやく死亡となります。

ここで問題なのは、赤鞘達による6本の切断です。オロチの能力を知らなかったとはいえ、8本の首がある敵を、6本しか斬らずに、わざわざ2本残して「倒した」と判定して満足げに次の場所へ向かうという展開があり得なさすぎる。

相手の能力を知らず、「8回首を切らなければ死なない」ことはわかっていなかったとしても、目の前に八岐大蛇がいて、8本首があるのに、6本だけ斬って満足してその場を立ち去る判断をするなんて、無能すぎるというか、作者の都合で動かされているとしか思えないような無理のある展開です。

「瞬殺しておきながら、きちんとトドメを刺さない(ことで敵を生き延びさせてしまう)」茶番を何度繰り返せば気が済むのか。

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

傳ジローが日和のピンチに駆けつけて、得意顔でカッコつけて2本目を切り裂いてますが、

出典:ONE PIECE 1048話/尾田栄一郎 集英社

お前らが最初から油断せずに全ての首を切り裂いていれば、日和が危険にさらされることもなかったんだぞ?

よくそんなマヌケ丸出しの大失態を犯しておいて、ピンチに現れた救世主のようなお澄まし顔ができるな。

作者の作為しか感じない超不自然な油断の仕方で、敵を倒しきらずに強引にオロチを生き延びさせる構成となっている上、傳ジローに2回斬らせたことで、1回目の油断と落ち度が際立つ結果にしかならないため、ただただキャラ達が損するだけの結果となっています。

最後に日和がオロチと対峙して正体を明かし、ピンチに陥るシーンや、そこに救世主として現れて日和を守る傳ジローを描きたかったのでしょうが、オロチの側近として長らく行動を共にしてきたのですから、オロチの弱点を掴んでいて、対峙した際にその知識を活かしてきちんと成敗し切る展開にした方がよほど自然で、納得感が得られたでしょうに。

しかも、これでもまだ死んでおらず、最期に怨念の言葉を残すシーンが(あったことが)追加されます。

出典:ONE PIECE 1057話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1057話/尾田栄一郎 集英社

くどい、くどすぎる…。

まぁ、オロチは重要ポジションながら、キャラとしての魅力が皆無ゆえストーリーに絡めづらく、オチのみ用意して、そこに至るまでの描写は雑な処理となっても仕方ない、という判断になるのもわからなくはありませんが、もっとうまいやり方があっただろうと思わずにはいられません。

この点は、「どう描けばよかったのか」の記事で掘り下げます。

カン十郎

鬼ヶ島上陸前に、「裏切り者」の内通者が味方側にいるとわかった際、錦えもんは「正直今更知りたくない…!!」という立場でしたが、

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社

菊は、「あなたらしくないですよ!! 内通者を見つけ!! 斬り捨てて前へ進むあなたじゃなければ!!」と食ってかかり、侍としての覚悟を見せました。

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社

結果、カン十郎が裏切り者だと判明した後は、錦えもんはブチギレ、(先ほどは「今更知りたくない」と言っていたものの)首を斬り飛ばすほどに怒りと憎しみをぶつけています。

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社

が、それは絵だったため、始末することはできず、錦えもんの攻撃は無駄に終わりました。

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社

ここまではいい。

錦えもんが裏切り者の正体を「正直今更知りたくない」と言い出すのも、菊がそれに対して「内通者を見つけ 斬り捨てて前へ進むべきだ」と詰め寄るのも、裏切り者だとわかったカン十郎のことをきちんと殺す意志を持って首を斬り飛ばしたことも、その結果、能力によって不発に終わったというのも、全て理解・納得できます。

しかし、その後は何度対峙しようともなぜか首を切り飛ばそうとせず、何なら(身内への情から)手加減をして、相手を殺さない選択をし続けるため、一向に決着がつかず、何度も復活を繰り返す茶番バトルと化していきます。

これがいらない。

バトル漫画では仕方のない面もあるとはいえ、それにしても「赤鞘vsカン十郎戦」の描き方は酷すぎる。

上記シーンの後、討ち入り直前にカン十郎と対峙し、真剣勝負となった際は、菊が「もう口を閉じてください カン十郎さん」と前に出てカン十郎の相手を買って出て、

出典:ONE PIECE 985話/尾田栄一郎 集英社

しっかりと斬り捨てて勝利し、かつて同志だった仲間を斬り捨てたことに涙を流して悲しんでいた(つまり「殺した」ないし「戦闘不能に陥らせた」と解釈すべき)というのに、

出典:ONE PIECE 986話/尾田栄一郎 集英社

実際はトドメを刺せておらず、再び(おでんの姿で)赤鞘の前に現れます。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

その理由は、「(かつての仲間ゆえ)切先が鈍った」というクソありきたりで軟弱な理由により、菊が致命傷を与えられていなかったことが原因でした。

出典:ONE PIECE 1008話/尾田栄一郎 集英社

錦えもんには、「内通者を斬り捨てて前に進め(そうでないと自分達も前に進めない)」と胸ぐら掴んで迫ってたくせに、自分は自らカン十郎を成敗するべく勝負を挑み、かつての同志を斬り捨てた悲しみに涙まで流しておきながら、切先が鈍ってたから打ち損じていたという…

クソが。

逆なんだよな…切先の鈍りによって討ち損じていたのなら、決着後に涙など流させるべきじゃないし、涙を流させるなら、しっかりと殺すか戦闘不能にさせておかなければ意味がない。(大泣きさせるのなら尚更です)

もし涙を流す描写を入れるなら、トドメを刺す直前でしょう。そこで泣かせれば、「トドメを刺すことへの葛藤」と読めるため、「切先が鈍った」ことの裏付けとなり、カン十郎が生きていたことの説得力が増します。

そこを描かず、勝負の決着だけ描いて、その結果に涙する様子を描いておきながら、実は切先が鈍ってたので殺せてませんでした、では茶番にしかならず、(死亡確認することなく涙を流した)赤鞘全員がポンコツ化する上、流した涙の意味さえ失われてしまいます。

結果、アシュラ童子がその割を食ってあっさり命を落とすハメになるという。

出典:ONE PIECE 1008話/尾田栄一郎 集英社

以下の2シーンの表情を並べると、こいつがいかに「他人に厳しく自分に甘い、信念も覚悟もない中身ゼロのカラっぽ侍」であるかよくわかるでしょう。

出典:ONE PIECE 974話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1008話/尾田栄一郎 集英社

キメェ…

情によって仕留め損なうような(展開をこの後で描くことになる)キャラに、「内通者を斬り捨てて前に進め」なんて偉そうに口にさせるべきではないのです。

上陸前に錦えもんに詰め寄る役を、菊ではなくアシュラにしておけばこんな違和感は生じないというのに、なぜ菊にこのセリフを吐かせる必要があったのか。

作者がキャラの心情に深いところまで入り込まずに、表面的なバランスや見映えだけでセリフや行動を割り当てていることがよくわかります。

こうやってキャラが芯を失うような描き方ばかりするから、言葉が軽すぎて侍としての覚悟や生き様に説得力がなくなるんですよね。。「侍の国の冒険」なのに、侍と呼ぶに値するキャラが一人もいないという。

とはいえ、ここまではまだ(ありきたりで既視感満載の使い古された茶番展開だなとは思いつつも)ギリギリ許容できました。描き方はどうあれ、一度の失態なら起こりうるものですし、「菊というキャラは他人に厳しく自分に甘いクソ侍という設定だった」と解釈すれば済む話だからです。

が、この後の展開はあまりにも酷すぎる。

漫画史に残るレベルのクソ展開です。

菊は自分の詰めの甘さによってアシュラが犠牲になってしまったこと、また、おでんの姿で現れて自分達を欺き、おでんの死を愚弄したカン十郎に対して、強い意志と憎しみをもって再戦(討伐)を望み、

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

錦えもんから了承を得て、「次こそ…!!!」と覚悟を決めて、直接対決に向かいました。

しかし、再びおでんの姿で現れたカン十郎に対して、

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

もうネタバレしていて正体がカン十郎であることを知っている上、おでんの姿をさらに乱用され、その死を愚弄し続ける行為にキレながら斬りかかって行ったにも関わらず、

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

なぜか急に「斬れませぬ…!! 錦様…拙者には…!!」と言い出してあっさり串刺しにされるのです。

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

いや…もう…意味わかんねェ…

反吐が出るほど気持ち悪い。

じゃあなんで「カン十郎は拙者に討たせてください!!」なんて言い出したんだよ。。

「おでんの姿をしている」というだけで斬りかかれず、無抵抗で死を受け入れるくらいなら、最初からしゃしゃり出てこないで錦えもんに任せておけよ邪魔くせェ…

それか、「カン十郎がおでん様の姿をしてなかった場合のみ拙者に討たせて下さい(おでん様の姿で来られたら拙者には斬れませぬゆえ、錦様にお任せします)」と断っておけよクソ無能侍が、と思わずにいられません。

まだこれが、カン十郎がおでんの姿で現れたのが初めての場なら、この展開になるのも理解できますが、すでに一度見ているどころか、それによってアシュラ童子が命を落とし、その悔いと憎しみをもって自ら仇討ちを志願して立ち向った上、おでんの死を愚弄する真似事への怒りから突進していったというのに、直前で戦闘放棄して死を受け入れるって…意味不明すぎて全く感情移入できません。

何度読んでも気持ち悪すぎて反吐が出るレベルのクソ描写です。

マジで何しにきたんだこいつ…

「アシュラを殺された因縁」「おでんの死を愚弄された因縁」から成敗を買って出たのであれば、尚更「おでんの姿をしたカン十郎」を斬らなければ意味がないでしょう。

それができないのに、なぜ自ら成敗を志願したのか。。

というか、自ら志願する形にしておきながら、なぜ「おでんの姿をしているから斬れない」なんてクソ展開にしてしまうのか。

せめて、「モモの助の目の前で父親を斬るシーンなど見せてはいけない」という配慮から手を出せない状況となって敗北する、という理由付けでもすればいいのに、「おでんの皮を被った裏切り者のカン十郎」を斬れず、おでんの願いを遂げることを諦めて命を捨てることを選ぶって、どんな的外れな忠義信と侍魂なんでしょうか。

そもそも、こいつはおでんとの関係性も忠義心もほとんど描かれていないというのに、この場面だけクソ薄っぺらい回想を挟んで、表面的に「おでん愛」を持ち出されたところで違和感しかなく、感情移入できるわけがないんですよね。

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

実際、私は(あまりにおでんと菊の関係性の描写が希薄だったため)最初に👆🏻このシーンを読んだ時、菊が斬れないと言っているのはカン十郎のことだと思ってしまっていました。

つまり、カン十郎が口にした「イゾウと共に拾ってやったおれを斬れるのか!!?」というセリフは、(おでんの姿をしたままではあるが)おでんとしてのセリフではなく、カン十郎自身が菊にかけた言葉だと思ったのです。

だって、おでんは既に死亡していて、いま目の前にいるのはカン十郎であり、菊も読者もこれがカン十郎であることをわかっているし、カン十郎側もそれがバレていることはわかった上での会話なんですもん笑

加えて、討ち入り前にカン十郎と対峙した際も、なぜか(全員で成敗するのではなく)菊がサシでの勝負を挑んで、

出典:ONE PIECE 985話/尾田栄一郎 集英社

それをカン十郎が「来い菊!!!」と単独指名して迎え入れる描き方がなされており、

出典:ONE PIECE 985話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 985話/尾田栄一郎 集英社

その上で切先が鈍ってトドメを刺せず、

出典:ONE PIECE 1008話/尾田栄一郎 集英社

再度カン十郎を討つことを望む、という描き方がなされていたため、

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

菊とカン十郎の間には、読者や他の赤鞘も知らない何か因縁や深い関係性があって、「どうしても斬れない理由」が別にあったのか? と思ったのです。

これが初めておでんの姿で現れたシーンなら「おでん」の言葉として受け取るのが自然ですが、すでに一度見破っていて、それが茶番だとわかった上での会話なんですから、普通は本体の「カン十郎」と会話していると読む可能性も十分あり得るもので、何なら私はそちらの読み方の方が自然だとさえ思ってしまいます。

ここに、まさかこの期に及んで「おでんの外見をしているから」という理由で「斬れない」などと言い出すとは微塵も思っていなかった事情が加わり、尚更おでんではなくカン十郎の言葉だと誤読してしまった次第です。

たとえば、おでんが菊とイゾウを拾う前に、実はカン十郎が2人のことを拾っていて、カン十郎が(光月家を討つ上での策略として)菊とイゾウをおでんに出会わせた(おでんと2人の出会いはカン十郎が仕込んでいた)といったパターンで、菊はおでんだけでなく、カン十郎にも大恩があり、おでんに出会う前は親同然の存在であったため、どれだけ憎しみを持っても斬り捨てることができなかった、という解釈です。

しかし、おでんの過去編を確認したところそんな描写は一切なく、菊とカン十郎が絡んでいるシーンさえ皆無だったため、これでようやく「おでんの外見をしているから斬れない」という意味だったことを理解しました。

理解した上で、クソみたいな展開&描写だなと思いました。

目の前にいるのは、おでんの姿で皆を欺き、アシュラを殺した憎きカン十郎なんだが、それを知っていながら、よく偽物だとわかってる人間の言葉1つで、簡単におでんの回想に浸れたよな…

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

この、完全にネタバレしてるのにおでんを演じ続ける茶番も、気色悪すぎて見るに耐えません。

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

舞台役者のくせに演技下手過ぎなんだよ。ネタバレした茶番演技をいつまでも白々しく続けてんじゃねェよみっともない。

何度読み返しても吐き気を催すレベルで気持ちの悪いシーンです。

で、結局このあと錦えもんがトドメを刺すのですが、

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

なんとこれもこの期に及んで首を斬り落とさずにまだ手加減するため、カン十郎は「火前坊」と化して復活し、さらなるトラブルの引き金となってしまいます。

鬼ヶ島上陸前には首を斬り飛ばすほどキレていて、最初が「絵」じゃなかったらそこでカン十郎は首を刎ねられて死んでいたというのに、その後は菊の詰めの甘さにより生き延びられた結果、アシュラを殺され、おでんを愚弄され、菊を串刺しにされ、さらに憎しみは増してるはずなのに、なぜか上陸前の時より手加減するシマツ。

意味わからん過ぎるでしょう。

ストーリー上、「死なない」とわかっているシーンでは殺す気で斬りかかるくせに、ちゃんと決着をつけられる(つけなければならない)シーンではなぜか殺さないように手を抜かせ、その結果、何度も復活して邪魔をしてくるゾンビと化し、ピンチが広がっていくのです。

こんな展開を描かれて、誰が面白いと感じるのでしょうか。御都合主義にまみれた茶番展開にしか見えないでしょう。

まとめると、最初は殺す気で斬りかかって首を飛ばし、裏切り者は斬り捨てて進むべきと大口叩いていたくせに、菊がきちんとトドメを刺さなかったことで生き延びてしまったカン十郎によって、アシュラが殺され、菊が致命傷を負い、その後錦えもんまできちんとトドメを刺さなかったことで「火前坊」と化して、鬼ヶ島ごと爆発して全員死亡する危機を呼び込むことになってしまった、ということです。

(まぁ火前坊に関しては、死後の怨念ということで、どのようにトドメを刺しても止められなかったのかもしれませんが、そうだと確定できる描かれ方をしていないので、錦えもんがきちんとトドメを刺さなかったことの責任を免れることにはなりません)

どんな無能戦犯野郎共なんだコイツら…

お前らの国を守るための戦いなんだぞ? 命を捨てる覚悟で討ち入りしておきながら、甘ったれたことばかり口にしながら、肝心なところでは情に流されてトドメを刺さず、被害を拡大させるばかりで、何の役にも立たないまま生き延びる割に、無理と諦めたら簡単に命を投げ捨て合い、

出典:ONE PIECE 1036話/尾田栄一郎 集英社

ウソップに助けられたあとは、終戦まで瀕死状態のままひたすら眠り続け、

出典:ONE PIECE 1048話/尾田栄一郎 集英社

自分達の詰めの甘さが招いた危機から救ってくれたのは、なんとカイドウの息子であるヤマトだったというオチ笑

出典:ONE PIECE 1038話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1040話/尾田栄一郎 集英社

もう笑うしかないでしょう。

こいつのせいで鬼ヶ島中が大火事となり、「花の都」にまで甚大な被害が及びかねない危機的状況になってしまったというのに、自分の役目は果たしたかのように眠りにつき、他の連中に丸投げしたままウソップに守ってもらって終了という。

で、決着がついた後は、大義を果たした英雄の如く大見得切って、ピンピンしながら大衆の前に現れるのです。

出典:ONE PIECE 1051話/尾田栄一郎 集英社

ね? 反吐が出るでしょ?笑

こいつはマジで終始クソムーブをかまし続けただけで、何一つ役に立つ活躍をしていません。

こういうと、「赤鞘との戦闘があったからカイドウにダメージが蓄積していたんだから、役に立ってないことはないだろう」と言い出す人がいるのですが、その「ダメージの蓄積」が「ルフィの勝利の鍵となった」という描き方になっていない以上、それは何の意味も持たない読者の妄想にすぎません。

作者がそのような意図を持って描いて初めて、「錦えもんや赤鞘達の戦いが決着を左右するものであった(彼らの活躍のおかげでルフィはカイドウに勝てた、彼らの活躍がなければルフィは勝てなかった)」というストーリーになるのです。

そう描かれていないのに、読者側の妄想解釈で自由に理由付けしていいのであれば、カイドウは「おでんから受けた古傷」の方がよほど何度もうずく描写があって、深いダメージを受けていて、一方赤鞘の攻撃は「浅い」と言われているわけですから、ルフィが勝てたのは「おでんの一太刀のおかげ」という解釈さえできてしまいます。

が、これも「おでんの古傷が決着を左右することになった」という描き方がなされていないのですから、妄想解釈に過ぎません。

要するに、作者が明確な意図をもって描いた描写がなければ、「そうかもしれないし、そうではないかもしれない」としかならず、後者の可能性がある以上、描写としての説得力は格段に落ちるし、「そう」だと解釈することはできない、ということです。

そして、その結果損をするのはキャラ達なのです。

錦えもんや菊がひたすら足を引っ張り続けた描写は明確にある一方、はっきりと役に立った(活躍した)と評価できる描写がない(読者が好意的な妄想補完をしなければ評価できない)のですから、損をしてるとしか言えません。

まとめると、カン十郎は鬼ヶ島上陸前の時点ではきちんと殺す意志をもって首を斬り飛ばされていたにも関わらず、その後は、何度場面転換を挟んで対峙しても、なぜか一向にトドメを刺されないため、延々復活し続けて、最後の最後まで邪魔をし続けて物語を間延びさせるだけの役割となっています。

途中の復活全部いらんかっただろうと思わずにはいられない、無駄だらけの茶番展開。

その割に、アシュラ童子とイゾウはこの上なくあっさり死亡させるんですから、バランス悪すぎるでしょう。

この描写や展開に納得感を持って読めた読者、ひいては感動できた読者など存在するのでしょうか。

そもそも赤鞘とカン十郎の戦いやら因縁やらに、興味持って読んでいた読者などいるのでしょうか。

よく天下のジャンプ編集部で、この支離滅裂なクソ展開にOKを出したなと思ってしまいます。

うるティ

こいつも、ワノ国後半の展開を冗長化させた戦犯の1人です。

「動物系」の能力者は頑丈でしぶとい、という設定を印象付けたかったのか、単純に作者が気に入ってしまい簡単に敗北させたくなかったのかわかりませんが、何の面白味もない単調で退屈なバトルシーンをひたすら繰り返し、やられては復活して追いかけてくるばかりで、ただ作者の作為によって瀕死に至らず、何度も復活してくる、という説得力皆無の頑丈さのため、ストーリーを間延びさせ、読者にストレスや退屈さを与える役割しか担えていません。

こいつにどこまで人気があったのか知りませんが、ビジュアルが可愛いキャラだから無意味に登場シーンを増やした、ないし作者が可愛い女の子キャラを描きたいから、無意味に敗北を引き伸ばしたようにしか見えないんですよね。

それくらい、無意味なゴミシーンが大量にバラ撒かれています。

以下、うるティの戦闘シーンです。

vsルフィ

いきなりルフィと遭遇してそのまま戦闘スタート。

出典:ONE PIECE 983話/尾田栄一郎 集英社

この展開自体はよかったですが、ヤマトに乱入されて、決着つかずに先延ばしとなります。

vsヤマト(×2回)

一度目はvsルフィの途中にヤマトが乱入してきて、

出典:ONE PIECE 983話/尾田栄一郎 集英社

そのままルフィとヤマトには逃げられてしまい、その後、ライブフロアでヤマトを見つけて殴りかかって二度目の戦闘。

出典:ONE PIECE 987話/尾田栄一郎 集英社

vs侍共

再びヤマトに逃げられ、邪魔な侍共の相手をすることに。

出典:ONE PIECE 991話/尾田栄一郎 集英社

vsウソップ&ナミ(×4回)

そこでナミ&ウソップから喧嘩を売られ、

出典:ONE PIECE 991話/尾田栄一郎 集英社

即逃走されたため、それを追って鬼ごっこ開始。

出典:ONE PIECE 991話/尾田栄一郎 集英社

速攻で2人とも撃破し、

出典:ONE PIECE 995話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 995話/尾田栄一郎 集英社

トドメを刺そうとしたところ、

出典:ONE PIECE 995話/尾田栄一郎 集英社

狛ちよとひひ丸が現れて邪魔をされます。

出典:ONE PIECE 995話/尾田栄一郎 集英社

vsひひ丸

ナミとウソップを逃すためにその場を請け負ったひひ丸と戦闘開始。

出典:ONE PIECE 996話/尾田栄一郎 集英社

速攻で始末して再びナミ&ウソップを追う鬼ごっこ再開。

出典:ONE PIECE 998話/尾田栄一郎 集英社

2人を発見して飛びかかったところ、

出典:ONE PIECE 1004話/尾田栄一郎 集英社

ナミのサンダーランステンポを喰って一時気絶。

出典:ONE PIECE 1004話/尾田栄一郎 集英社

その間はページワンがナミ・ウソップを追跡するも、

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

2人から雑魚丸出しのポンコツ攻撃を受け続けて抵抗されます。

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

vsビッグ・マム

そこにビッグ・マムが現れ、お玉に不義理を働いたカイドウ軍への怒りから、ページワンが殴られ、

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

これであっさり敗北して終了。(こんなんで終了するのなら、ウソップに戦わせて勝たせればよかったのに)

vs狛犬

その後、復活したうるティがまた追ってきて、ページワンがやられたことに怒り、狛犬に突進。

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

お玉にまで手を出したことで、キレたナミから反撃されるも、

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

速攻で形勢逆転し、再びナミがピンチに。

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

トドメを刺そうとしたところ、今度は(お玉への攻撃に怒った)ビッグ・マムからの攻撃を受けて再び気絶。

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

しかし、またすぐに復活して、逃げるナミ&ウソップに追いついて、ウソップを再び頭突き攻撃で撃破。

出典:ONE PIECE 1016話/尾田栄一郎 集英社

ナミからの反撃をかわすも、

出典:ONE PIECE 1016話/尾田栄一郎 集英社

ゼウスの働きによってかわしきれずに直撃し、これでようやく敗北となります。

長ェ…ダリィ…

こいつの戦闘シーン、こんなに描く必要あると思いますか?

クソつまらん戦闘&鬼ごっこをどんだけ繰り返すんだよって思いません?

どれも「緊張感皆無の茶番戦闘」ばかりで、ほぼ全シーンカット可能であり、vsウソップ&ナミ以外は明確にカットすべき蛇足です。それも一度ないし二度のバトルで勝敗まで描くべきでした。

そのバトルを、きちんと面白くて白熱する名勝負として描く方が、よっぽどキャラの魅力が際立つし、ストーリーとしても面白く、読み応えが増したはずです。

うるティ、ページワン戦など、本筋に関わる戦闘ではないのですから、さっさと敗北させて退場させるべきであり、勝敗を引き延ばす価値など一ありません。

こんなつまらない茶番バトルを、場面転換しながら4回も見せられるって、苦行でしかないでしょう。

さて、ここまでは大枠の構成や展開について、退屈な理由やつまらないポイントについて指摘してきましたが、ここからはセリフやキャラ描写の酷さについて、具体的に指摘していきます。

3.セリフ酷すぎ&キャラ崩壊させすぎ

「新世界編」以降、明らかにセリフのキレや深みがなくなり、著しき劣化を遂げてしまいましたが、ワノ国編後半はさらにその劣化が加速していきます。

「そのキャラが言いそうにもない(というか作者に言わされてるだけの個性を失った)ワンパターンセリフ」や「言葉足らずで意味が繋がっておらず、真っ先に疑問が浮かぶため、不自然で締まらないクソダサセリフ」ばかり。

明確におかしいセリフなのに、それがそのまま掲載されてしまうことに落胆しかありません。

以下、キャラ別におかしなセリフや描写を指摘していきます。

ルフィ

「お前と? 一緒にいられるかバーカ…おれ達は”侍”が大好きなんだ…」

たとえばルフィのこちらのセリフ。

出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

カイドウにやられて気絶していたところ立ち上がり、カイドウの背後からセリフを口にするシーンで、演出も作画もカッコいいのに、肝心の台詞がダサすぎる上、あまりに的外れのため全く締まりません。

「惜しいな…おれと来りゃあ世界を取れるってのに…」に対し、「お前と? 一緒にいられるかバーカ…おれ達は”侍”が大好きなんだ…」って意味わからんでしょう。

まるで会話になっていないし、「おれと来りゃあ」に対し「お前と? 一緒にいられるか」と返すのもズレている。

これ、要は「カイドウ(ごとき)と一緒にいるくらいで世界を取れるわけがない」と否定するのではなく、「侍が大好きだからカイドウと一緒にはいられない」と返しているわけですね。

マジで何度読んでも意味不明で、鳥肌が立つほど気持ちの悪いセリフです。

なぜならこれだと、カイドウが侍達に全面謝罪してワノ国の支配を止め(侍達が許し)、同志として共に世界を取ろうと提案されたら、乗りかねない否定の仕方になっているからです。

「おれ達は侍が大好きだから(侍を苦しめてきた)お前とは一緒にいられない」ということは、「侍を苦しめるのを止め、侍達が許してくれたら一緒にいられる」と言っているようなものです。

だから決め台詞なのにスッキリできない。

自分の確固たる意志ではなく、侍達の意志に委ねたセリフになっているわけですからね。

「惜しいな…おれと来りゃあ世界を取れるってのに…」と言われたら、「バーカ…お前と組んだくらいで世界が取れるか」とか「ここでおれに敗けるお前に 世界が取れるわけねェだろ」とか「世界を取れねェまま ”四皇”やってんのがお前だろ」とか、最悪「お前と組むくらいなら 死んだ方がマシだ」くらいのベタでありきたりなセリフでもいいので、きちんと意味が通る、「会話」になるセリフを吐かせてほしいんですよね。

※ちなみに、「世界を取れねぇまま ”四皇”やってんのがお前だろ」については、WCI編でビッグ・マム相手に似たようなセリフを言ってしまっているのですが、私としてはビッグ・マムに吐いたそのセリフがそもそもダサくて締まらなかった上、威勢よく喧嘩売っといてただ逃げただけで最後まで再戦なく終了したため、そこのセリフを丸々カットして、カイドウ戦で使った方がよかったのではと思っています。

もちろん、上記で挙げたセリフも(私のような素人が考えたセリフでは)ダサくて締まらないのですが、そういう「意味合い」や「方向性」で、尾田先生にしか考えられないような、読者の予想を上回る、ルフィらしいシンプルで痛快でキレ味鋭い決め台詞で喝破して欲しかったんですよね。

ワンピースは、常にそうやって読者の想像や期待を上回る台詞回しや描写で興奮させてくれていたため、決め台詞が決まらないと爽快感が得られず、興奮や盛り上がりが削がれてしまい、「面白い」と感じられなくなってしまうからです。

極論、途中の展開や描写がどれだけ退屈でつまらなくても、クライマックスシーンや決め台詞だけでも決まっていれば(そこをしっかりと締めてくれれば)それだけでそのエピソードを「面白い」と感じることもできるのですが、新世界編以降、まともな決め台詞で締めてくれたシーンが魚人島の過去編くらいしかないため、「面白い」と感じるエピソードを挙げられないのです。

それほど(ワンピースにおけるルフィの)決め台詞というのは重要で、なんなら、そこを決めてから、逆算してストーリーを組むようにしてもいいくらい重要だと私は思います。

「これでお前をぶっ飛ばせる こっからが喧嘩だぞ」「お前がどこの誰だろうと おれはお前を超えていく」とか「何してんだお前 おれの仲間によ」とか「おれはお前から目を離さねェ」のようなシンプルで力強く、キレ味鋭い決め台詞による名シーンなど、新世界編以降、まるでお目にかかれなくなってしまいました。

「おれ達は”侍”が大好きなんだ…」など、意味不明すぎて決め台詞として全く機能していません。

関係ないじゃないですか、「カイドウと組めば世界を取れる」ことと、自分達が「侍が大好きかどうか」なんて。

おそらく「おれ達は侍が大好きだから、ワノ国を支配して侍達を苦しめ、命を奪ってきたお前なんかと一緒にいられるわけがない」という意味合いで言ってるのでしょうが、そんな説明的で打算的な反論ではルフィらしくないため、決め台詞として全く締まりません。

「じゃあ、カイドウが支配しているのが侍の国ではなく、別の国だったら組んだのか?」

「お前が嫌いな天竜人のいる国を支配してたら、カイドウと組んで世界をとりに行ってたのか?」

「カイドウと組めば、すぐに戦争を終結して、侍達を解放し、ワノ国を開国してやる、と言われたら、その話に乗るのか?」

というツッコミが浮かんでしまう。当然そんなわけないのですから、ルフィがカイドウと組むことを拒絶する理由に「侍が大好きかどうか」など全く関係なく、言わせる意味がありません。

こうしたツッコミがすぐに浮かんでしまう時点で、言葉としてあまりにも弱く、決め台詞として締まらないのです。

また、「おれ達は」と、急に仲間達の「侍愛」まで代弁し出したのも意味不明で、ひたすら的外れなセリフとなっています。

女性陣は別に侍好きじゃないでしょうから、この文脈においてルフィは「おれ達」の中から女性陣を省いているのか?という疑問も生まれますし、そもそもカイドウと組むかどうかの話で、ルフィ自身の意志や信念ではなく、「仲間達も侍好きであること」を挙げているのが、さらにキレ味を鈍らせている。

何なんでしょうねこの「侍」に対する忖度。

あまりにも侍達が雑魚すぎて、魅力がなさすぎて人気がなさすぎたため、「ルフィにとって大切で大好きな存在」であることを「説明」して、なんとか面目を保とうとしているのでしょうか。

そうやって「言葉」で必死に持ち上げ、フォローしようとするから、尚更嫌悪感が高まる原因になるというのに…。

「肉が足りねェ〜〜〜〜!!!」「肉〜〜〜〜〜!!!💢」

ここの描写も不快感のほうが強い。

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

海に沈んだルフィを助けてくれたハートの海賊団。

さらに自分達の船の食糧まで全て与えてやったというのに、お礼一つ言うことなく(そのシーンを描くことなく)「肉が足りねェ〜〜〜〜!!!」と騒ぎ出し、しまいには「肉〜〜〜〜〜!!!💢」とキレ気味に叫び出すシマツです。

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

こんな荒廃した港の岩場に肉などあるはずないのに、そんなことお構いなしに、解決案を出すこともなく、ひたすら「肉〜〜〜〜〜!!!💢」と叫び散らかすわがままっぷりを披露する。ただの幼児の癇癪に過ぎず、見るに耐えない不快さです。

まるで「カイドウは自分にしか倒せず、自分がカイドウを倒してやることでお前らの命は救われる(自分がここで復活しないとお前ら全員助からない)んだから、自分に肉を食わせる(黙って調達してくる)のは当然だ」と言わんばかりの横暴さ。

命を救ってくれたローの仲間達に、まず感謝を伝えた上で、「まだ足りないからもっと肉を探してきてほしい」とお願いすればいいのに、ただギャーギャー騒ぐだけで、自分の要望を押し通そうとするガキっぷりにドン引きしてしまいます。

語彙力ゼロの理不尽なわがままを押し通して、相手に根負けさせるスタンスの主人公を誰が好きになれるのか。

これを「ルフィらしさ」だと考える読者もいるかもしれませんが、アラバスタで同じように「肉〜〜〜〜っ!!!!」と叫んだ際は、流砂から抜け出せず、周囲に誰もいない状況で命の危機に瀕していることから、肉と助けを求めるための叫びであり、

出典:ONE PIECE 179話/尾田栄一郎 集英社

その後、ロビンに命を救ってもらった際にはきちんとお礼を言っていますし、

出典:ONE PIECE 180話/尾田栄一郎 集英社

ペルに対しても、服を掴んで「肉」と一言伝えているだけで、ガキの駄々のような求め方はしていません。

出典:ONE PIECE 180話/尾田栄一郎 集英社

ワノ国の描写は、このように助けてくれたロビンやペルに対して「肉〜〜〜〜〜!!!💢」とキレ気味に駄々をこねてるようなものです。いかに傲慢で横暴で図々しく、不愉快な肉の求め方かよくわかるでしょう。

しかもこれだけのわがままを通して、「次は絶対負けねェ!!!」と意気込んでおきながら、

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

肉を食べて復活し、カイドウに再戦を挑んだあとは「もう一発…!! それでダメならおれの敗けだ…!!!」とあっさり諦めの言葉を口にしてしまうんですから、もう笑うしかありません。

出典:ONE PIECE 1042話/尾田栄一郎 集英社

お前の「絶対勝つ」「絶対負けねェ!!!」という覚悟は一体何だったんだ。。

「何 酒飲んでんだお前ェ!!!」「おれに敗けても!!! 『酔ってた』なんて言い訳すんなよ!?」

これは揚げ足取りだと言われてしまいそうですが、ルフィが酒を飲むカイドウにツッコみ、キレる描写に違和感があります。

出典:ONE PIECE 1037話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1037話/尾田栄一郎 集英社

「おれに敗けても!!! 『酔ってた』なんて言い訳すんなよ!?」ということは、ルフィは「酔っ払う=弱くなる(実力が出せなくなる)」という事を認識していることになります。

その認識を持っているのなら、なぜ鬼ヶ島上陸前に「宴」をすることに乗ったのか。

出典:ONE PIECE 977話/尾田栄一郎 集英社

お前の「大好き」な“侍”達の、20年の想いを背負った「絶対に負けられない戦」であり、「四皇」2人が相手の「戦争」だというのに、上陸前にみんなで酒飲んで酔っ払い、戦力を落とす判断を嬉々と下すってどういう神経してるんでしょうか。

「おれ達は侍が大好きなんだ」と抜かすなら、そもそも戦争前に「宴」しようとなんてするなよキモチワリィ…

ルフィ自身はお酒は飲まないのだとしても、仲間達が酒を飲むことがわかっている「宴」を討ち入り前にやろうとしていた(つまりこの戦いを舐めていた)人間が、酒を飲むカイドウにキレるって、キャラの言動として一貫性がなさすぎるでしょう。

たとえばゾロやフランキーが宴を提案して、ルフィが真顔で「何言ってんだゾロ!! フランキー!! お前らこの戦いが侍達の20年の想いを背負ってることを忘れたのか!? 酔ってたから敗けたなんて言い訳ができる戦いじゃねェ!! 勝ってからやるんだ!! 宴は!! いいよな!? ジンベエ!!」→「あぁ もちろんじゃ」→「こいつはホント…まれに核心をつくよな…」といった展開にした方がよほど自然で、整合性がとれる描写になるでしょうに。

もちろん、上陸前にそんな(仲間を論破するような)シーンを入れても士気が下がるだけなので、入れるべきとは思いませんが、であれば「おれに敗けても!!! 『酔ってた』なんて言い訳すんなよ!?」なんてブーメランにしかならないセリフを言わせるべきじゃないのです。

「酒を飲んだら弱くなる」とルフィ自身が認識しているようなセリフを言わせてしまうと、戦いの前に酒を飲んだり、敵の前で酒を飲んだりしたら「相手を舐めてる(ことをルフィは自覚している)」ことになってしまい、今後は「宴を開くタイミング」にまで配慮しなければならなくなるからです。

まぁ、この先、戦いの前に宴をしようとするシーンが描かれることはないでしょうから、今後に影響を及ぼすことはないのでしょうが、四皇2人が相手となる、今までで一番大きな戦いにおいて、相手を舐めた討ち入りの仕方をすることに、何の前向きな意味付けもできないのですから、害悪描写でしかないでしょう。

そのあたりの一貫性というか、過去の言動との整合性を考えて欲しいんですよね。

で、結果、「油断してたのおれじゃねェか!!」という説明セリフによってセルフツッコミを入れて、自分の油断を認めるという緊張感皆無のクソバトルを継続します。

出典:ONE PIECE 1037話/尾田栄一郎 集英社

お前、新世界に入ってから何回油断してんだよ。。

「もう油断もしねェ!!!」んじゃなかったのかよ。

出典:ONE PIECE 678話/尾田栄一郎 集英社

なんで仲間達と離れ離れとなり、エースを目の前で失うという地獄を味わい、自分の無力さを痛感して、二度と同じ思いをしないために2年もかけて修行して乗り込んだ新世界で、そんな何度も「油断」や「舐めプ」ができるんだよ。

簡単に「油断してた」とか言わせないでくれよ…

新世界を主人公が油断しながら進んでると、「前半の海」の終盤の展開が全部台無しになるんだよ。

言葉の重みと信頼の崩壊っぷり、何度挑んでも敗北しまくる頼りなさなど、ツッコミ出したらキリがないレベルで、主人公としての魅力や説得力を失ってしまいました。

その行き着く先が全てをギャグバトル化して茶番化させる「ニカ化」ですからね。

救いようがありません。

ゾロ

「同感」

ゾロのセリフもダサくて締まらないもののオンパレードです。

このシーンは今となっては気にするほどのことでもないのですが、当時はスルーしきれない違和感があったので一応触れておきます。

出典:ONE PIECE 1008話/尾田栄一郎 集英社

ゾロが「同感」という言葉を使うことにまず違和感があるのですが、それがローの作戦に対してというのが、(ロー好き)読者への媚びのように感じて尚更違和感なんですよね。

人気キャラのローとゾロの仲の良さ(ゾロがローを認め、対等な立場で会話してる感じ)を描いて媚びていると言いますか。

「それしかねェな」くらいの言葉で、単に「同意」を示すのであれば全然気にならないのですが、「同感」は(単に相手の意見に賛同するだけでなく)相手の感情や考えに共感するニュアンスも含まれるため、ゾロ自身の意思や意見の表明というよりは、ローのアイデアに一票投じてるうようなスタンスに見えるため、ローを立てて、そこに付き添ってるというか、馴れ合ってるような印象を受けるのです。

同盟を結んでるとはいえ、ゾロが自分の上に立つことを認めている船長はルフィであり、それさえも「みっともない真似をしたらいつでも辞めてやる」というくらいプライドの高いゾロが、他の海賊団の船長の作戦に右ならえするようなセリフを吐くとは思えないんですよね。

ゆえに「同感」という一言でローに賛同する、追従するのは「それをするほどローに心を許してる」とか「信頼してる」というリアクションを期待して言わせてるようで気持ち悪さを感じてしまうのです。

何より、「四皇」2人を前にした場面で、ゾロがただローに同意するというスタンスにそもそも違和感があります。

ゾロは自分もカイドウと戦いたい(倒したい)と思っていた訳ですから、その願いが叶ったこの場においては、もっと自我や主体性、我欲などを持っているはずで、「同感」のようにただ他人の考えを支持し、追従するようなセリフを吐くとは思えないのです。

それはキッドもキラーも同様のはずで、こいつらは鬼ヶ島上陸前には、「カイドウの首をてめェにやるか!!」「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!!」「てめェの首取ってこの船の船首にしてやる!!!」と言ってたのに、あっさり前言撤回してカイドウの首へのこだわりを捨て、率先して、嬉々として「ビッグ・マム」にターゲットを移すなんておかしいでしょう。

出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

これってどういう描写なんですかね…なんでこいつら満面の笑みなんでしょうか…笑

こんな描き方したら、うまいこと強敵から逃げ出す口実ができたことを喜んでるようにしか見えません。

カイドウには敵わないと悟って、若干格下のビッグ・マムに標的を変えて逃げ出したって解釈でいいのでしょうか。。

鬼ヶ島上陸前の時点で、カイドウとビッグ・マムが同盟を組んで待ち構えていることはわかっていたわけで、それでも尚カイドウの首を取ることにこだわっていたのに、よくこうも自発的かつ嬉々としてビッグ・マムの首にターゲットを変えられるなと思いませんか。

キッドとキラーにとってはカイドウこそ因縁の相手であり、ビッグ・マムなど何の関係もないというのに、いつの間にか「四皇の首が取れればどっちでもいい」「喜んでカイドウの首はルフィ・ローに譲る」という立場に変わってしまうという。

あり得ないでしょう。

しかもこいつ、1000話の時点では「おれの戦いを眺めてろお前ら!!」と言ってたんですよ?笑

出典:ONE PIECE 1000話/尾田栄一郎 集英社

つまり「何なら1人(ないしキラーと2人)で四皇の首2つとも取るつもりだった」わけです。

それがこんなにあっさり前言撤回して、サポート役のような立場に回ることを是としますかね、キッドの性格的に。

もっと一人一人のキャラの発言に、意地や責任や一貫性を持たせて欲しいものです。

ここでビッグ・マムを追う展開にするのなら、上陸前に「カイドウの首をてめェにやるか!!」「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!!」「てめェの首取ってこの船の船首にしてやる!!!」なんて言わせるべきではありませんし、ここでビッグ・マムに標的を切り替えるなら、カイドウの首を諦めること(ルフィ達に任せること)の悔しさや葛藤をきちんと描くべきです。

少なくとも、嬉々としてビッグ・マムを追って、カイドウの首を譲るような描き方をするべきではない。

これをされた時点で、キッドとキラーはキャラとしての一貫性を失い、場面場面で都合よく立場や言動を変えられる、作者の操り人形でしかなくなり、この世界を生きる一人の人間に見えなくなるからです。

ゾロの目線で考えれば、当然「自分の中でも色々と攻め方を思案していた」という前提があるわけですから、そうして色々と考えた末にローと同じ結論に至っていたのであれば、(やはり)「それが上策だな」のようなセリフになるはずで、その方がよほどゾロらしくてしっくりくるように感じます。

「同感」だと、「自分は何も考えてなかったけど、ローに言われてその作戦はいいなと思って支持・同調した」印象に見えてしまうんですよね。

もちろん、ゾロにせよキッド、キラーにせよ、実際に対峙してみて一人でどうこうできる相手ではないことを察し、ここにいる連中との共闘を前提に攻め手を考える方針に変わったということで、それを表す意図もあるのでしょう。

しかし、それ自体が「カイドウを強く見せるための(小手先)持ち上げ描写」にしか見えないんですよね。

「あのゾロが、ローやキッドとの共闘を当然のように受け入れるなんて、それだけカイドウは圧倒的な強さってことか…!!」と思わせるために、ゾロやキッドのキャラが安易に捻じ曲げられてるように見えるのです。

「ダメだろコリャ」

これも不自然、というかダサい。

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

戦闘中にこんな頭の悪い言葉を口にするキャラでしたっけゾロって…

ギャグシーンならまだしも、真剣勝負の場で「四皇」の強さを目の当たりにして「ダメだろコリャ」って、語彙力ゼロのマヌケリアクションにしか見えないんですよね。諦めセリフなのもゾロらしくない。

「ダメだろ」って何? 何が「ダメ」なの?

「四皇」二人の連携攻撃が、構えの段階から異常なパワーを纏っていて、これを放たれたら自分達はイチコロで太刀打ちできず全滅必至だからダメ(どうにもできない)ってこと?

そんな規格外の攻撃してきちゃダメだろ(卑怯だろ)ってこと?

そんな攻撃されちゃウチら全滅しちゃう(死んじゃう)からダメだろってこと?

いずれにせよ筋違いでしかなく、全く「ダメ」じゃないため、語彙力のない小学生が口にした浅いリアクションにしか見えません。

というか、「とりあえず絶望してる感」を出すために作者が言わせた言葉でしかなく、ゾロのセリフになってないんですよね。

「バケモノ共め…!!」とか「やべェのがくるぞ…!!」のように「ヤバい攻撃」である事に圧倒され、衝撃を受けるセリフで十分であり、「ダメだろ」なんて雑に諦めを示すような中身のないセリフなど言わせるべきではない。

で、結局「ダメ」じゃなく、ギャグシーンのようなダメージ描写で終了するんです。

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

「ウッ…!! ……..!! たぶんな…!!」と言いながら小ゴマの片隅で潰れ絵でピクピクしながらだけって…

ダセェ…😂

天上決戦以降、「四皇」を強く見せるために、ゾロが雑に利用されてるようにしか見えないんですよね。

たとえば、カイドウの“龍巻”を見た時の

出典:ONE PIECE 1003話/尾田栄一郎 集英社

「冗談だろ!? ただの災害じゃねェか!!」というリアクションもダサい上に違和感がすごい。

出典:ONE PIECE 1003話/尾田栄一郎 集英社

クロコダイルの砂嵐やエネルの大規模落雷など、能力者による災害的攻撃はもちろん、ストームやらノックアップストリームやらアクアラグナやらホワイト・ストロームやら、“偉大なる航路”の異常気象や自然災害を散々見てきて、それを乗り越え、すでに見慣れているというのに、今更この程度の龍巻を見てこんなリアクションになりますかね…

そうした自然災害を普通に起こせてしまう能力に驚き、脅威を感じているという事なのはわかりますが、そんなに驚くことですか?

少なくとも、読者はこの程度の竜巻(災害)など作中世界では見慣れたもんで、大した規模感にも驚異にも感じないでしょう。(それを人間が発生させられる、という点への驚きはあれど、災害レベルの攻撃をしてくる能力者はたくさんいるわけで、今更この程度の龍巻攻撃を見たところで「冗談だろ!!?」なんて誰一人思わなかったはずです)

実際この“龍巻”によるダメージはゼロ。単なるパフォーマンス技でしかなく、何の脅威もない攻撃で終わりました。

だから「四皇のヤバさ」を伝えるために「やらされてる」だけのオーバーリアクションにしか見えないのです。

もはやバトル描写がインフレし切ってしまい、「四皇」の強さや凄さを絵で伝えられないから、ゾロが「四皇」を必死にヨイショして持ち上げることで「説明」しようとしてるだけなんですよね。

四皇と戦うこと、カイドウと戦うことを楽しみにしていたゾロが、なぜこの程度のことでこんなリアクションになるのか。

違和感しかない「やらされ」リアクションです。

「ゼェ…行くしかねェだろ」

これもダセェ…

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

こういう答え方する奴嫌いなんですよね。。

なんで正面から答えずにわざわざズラすのか。

答えになってないんだよ相手の求めてる。

というか、「行くしかねェ」だと、「本当は限界で行きたくないんですけど、行くしかないので無理して向かいます」と言っていることになるわけで、めちゃめちゃ弱気で後ろ向きな気持ちで、仕方なく向かおうとしているようにしか見えないんですよね。

ダサくないっすか? そんな後ろ向きな思考してるゾロ。

「さァな(だがやるしかねェ)」とか、強がりでも「当たり前だ」と言わせればいいのに。

「災難ってモンはたたみかけるのが世の常だ 言い訳したらどなたか助けてくれんのか?」「死んだらおれはただそこまでの男…!!!」という価値観の男とは思えないセリフです。

なんか、四皇戦におけるゾロのセリフが終始後ろ向きで、一人だけ突出してネガティブで、「自分、結構しんどいっす」「勝てそうにねェっす」と思ってしまってるようにしか見えないんですよね。

あんだけ「四皇」と戦いたがってたのに、なんでこんな後ろ向きなた立ち向かい方になるのか。

いざ向き合ったら強すぎて歯が立ちそうにないから諦め出したってことなんでしょうか。

天上決戦は、作画は大胆なコマ使いで迫力のあるものが多かったものの、セリフが酷すぎて作者が四皇を強く見せるためだけに、小手先で四皇忖度させまくるため、めちゃめちゃダサいバトルシーンになってるんですよね。

作者の作為の方が前面に出てしまっているため、何もかも茶番にしか見えず、まるで脅威や緊迫感が伝わって来ません。

ゼェゼェハァハァ侍

ゾロが深刻なダメージを受けていて、瀕死状態で無理をして戦っていることを表すために、ひたすら「ゼェゼェ ハァハァ」と言わせて息切れを表現することで、その「疲れ」を説明してきます。

「ハァ…ハァ…」「ゼェ…ゼェ…」

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

「ゼェゼェ…ガフッ」「ミシ…」

出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

「おい!! トラ男!! ハァハァ…あの“炎”がビッグ・マムを助けちまうだろう!!」「ハァ…ハァ…」

出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

「トラ男 これからやるのがハァ…ハァおれの限界….

出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

「ハァ」「ハァ」

出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

「あァ…? 何言ってやがる…!! ハァ…ハァ」「渾身の一撃だぞ…!! ハァ…ハァ」

出典:ONE PIECE 1010話/尾田栄一郎 集英社

「は? ハァ…ハァ…」

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

「アウ…!! ハァ…ハァ…」

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

「ハァハァ…」「誰だてめェ」

出典:ONE PIECE 1038話/尾田栄一郎 集英社

うるせェ…😭

どんだけ息切れしてんだよ…

この人、天上決戦始まってから終わるまでずーっとゼェゼェハァハァいいながらしゃべってるんです。

ここで挙げたのは一部にすぎず、挙げたらキリがないレベルでずーっと「ゼェゼェハァハァ」言ってる。

「それだけ重傷で、四皇戦がこれまでとは比較にならないほど壮絶なんだろう」と言いたくなる人もいるかもしれませんが、実際の戦闘描写や展開は全然壮絶さを表現できておらず、間延びしまくって退屈なだけなので、むしろ「ゼェゼェハァハァ」言わせるだけで壮絶さを補完して誤魔化そうとしているようにさえ見えてしまいます。

要するに、「体力消耗」や「重傷」具合を息切れセリフで「説明」しないと、キャラのダメージやピンチ(つまり戦いの壮絶さ)を表現できなくなっているんですね。

というか、これを入れておけば、深刻なダメージを受けていて、瀕死状態であることが「説明」できると考えて、この手抜き描写にすがっているのでしょう。

1038話のこの死神も結局なんだったのか意味不明で、

出典:ONE PIECE 1038話/尾田栄一郎 集英社

おそらく、ゾロが死の淵にいることを表すゾロの脳内妄想のシーンなのでしょうが、明確にそうだとわかる描き方になっていない上、何の説明もないまま終了するため、何のために描いたシーンだったのか理解不能でした。

これってSBSで何か説明されたんでしたっけ…?

なんでこんな意図不明かつ、きちんと回収することもない、読者を混乱させるだけで何の意味もない演出を入れてしまうのか理解できません。

刀を手放しまくる剣士

ゾロが戦闘中に刀を手放すことにも違和感しかありません。

いや、過去にもあまりの強烈な攻撃に手から離れてしまったことはあるのですが、このシーン、全然刀を手放すほどの衝撃やダメージを受けたシーンに見えないんですよね。。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

だからただ刀を大切にしておらずに簡単に手放したような印象になってしまう。

アラバスタでMr.1相手に刀を手放し、

出典:ONE PIECE 195話/尾田栄一郎 集英社

拾った時のシーンがこちらです。きちんと刀が3本とも手放してしまうことに説得力があり、その後の刀を失い身一つとなった姿すらクソカッコよく、

出典:ONE PIECE 195話/尾田栄一郎 集英社

刀への向き合い方から自分が強くなるための意志と執念が感じられ、刀を手放しているのに刀と一心同体であることがはっきりと伝わってきます。

一方ワノ国では、腹部をかすっただけで3本とも手放し、

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

慌てて空中で拾ったり、

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

ハイハイで拾いに行ったりする様子が描かれます。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

安易に刀を手放し、慌てて掴みに行っている様が、刀がなければ何もできないような慌てっぷりで、「四皇幹部」に挑む強者感がまるでありません。

ゾロは刀がなくても地の喧嘩の強さにも自信があるキャラなのに、

出典:ONE PIECE 310話/尾田栄一郎 集英社

なんでひざまづいてハイハイしながら必死に刀に必縋るような描き方をしてしまうのか。

いや、もちろん高所から落下してきたことに加え、これまでのダメージの蓄積により、すぐに立ち上がれる状態じゃないのはわかりますし、相手は四皇幹部なのだから刀なしでは勝てない(殺されてしまう)と考えるもわかるのですが、その状態で必死に刀を取りにいく姿(今キングに襲われてら死んでしまうと慌ててる姿)をわざわざ描くのがダセェと思ってしまう。

他にゾロらしく、カッコいい描き方などいくらでもあるはずだからです。

刀を失い、身一つとなって背後から敵に迫られ、命の危機に瀕しても、背中を向けないことを何より優先する姿や、

出典:ONE PIECE 195話/尾田栄一郎 集英社

ガレキを避けて、立ち上がる姿。

出典:ONE PIECE 195話/尾田栄一郎 集英社

これがゾロでしょう。

それが四皇との戦争では、ハイハイしながら(上空にいる)敵に「背中」を見せ続けて刀を拾いに行く姿を晒すって、

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

クソダセェという感想しか出てきません。

こんなのゾロじゃないよ。。

急に「王」を目指すと抜かし出す、かつて「世界一の剣豪」を目指していた誰か

「覇王色」を発現したことに対して「王にでもなる気か?」と問うキング。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

それに対するゾロの回答がこちら。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

「そうだな…船長と…親友との約束があんだ!!!」

意味わかんねェ…😂

この後、「閻王」という言葉や「なってやろうじゃねェか 地獄の王に!!!」というセリフがあることから、

出典:ONE PIECE 1034話/尾田栄一郎 集英社

キングの「王にでもなる気か?」という問いに、ゾロは「そうだな…船長と親友との約束があるから なってやろうじゃねェか 地獄の王(閻王)に」と返していることになります。

いやいや…お前の「目標」であり、「船長と親友との約束」は、「世界一の剣豪」になることであって、「王」になるのは船長の夢だろ?

船長は「海賊王」、お前は「大剣豪」を目指してたはずだろう?

何がどうなったらお前も「王」を目指すことになるんだよ。

作者が「閻王」だの「地獄の王」だのの肩書きを付けたいから言わせてるだけにしか見えないんだよ。

もちろん「(地獄の)王になった上で、世界一の剣豪になる」ことも可能なので、目標と矛盾するわけではないのですが、「王にでもなる気か?」という問いに「そうだな…」と肯定してしまったら、「王になる気がある」と言っていることになり、(海賊同士の戦いの文脈において、「王」という言葉は「海賊王」を指すと捉えるのが自然である以上)船長の夢とバッティングしてるやんけ、としか思えないんですよね。

「大剣豪」になる上で「王」になることなど必要条件じゃないのですから、全く目指す必要がありません。

にもかかわらず、あたかも「約束を果たすため(夢を叶えるためには)王になる必要がある」と言わんばかりに、「なってやろうじゃねェか」と言い出すのが意味不明すぎて、的外れな決意表明にしか見えません。

ルフィが「海賊王」、ゾロが「大剣豪」を目指す物語から、ルフィが「奴隷解放の戦士」、ゾロが「地獄の王」を目指す物語にされて、誰が喜ぶというのか。

出典:ONE PIECE 6話/尾田栄一郎 集英社

そもそも「覇王色」が発現したことに対して(あるいは覇王色の所有者に対して)、「王にでもなる気か?」と聞くのも意味不明で、不自然でしかありません。

「どこの王になるつもりだ?」とか「どこぞの王にでもなるつもりか?」のような問いであればまだわかりますが、キングは海賊であり、「四皇」の幹部なんですから、海賊相手に「王にでもなる気か?」と聞いたら、普通に「お前も海賊王を目指す気か?」という意味になることくらいわかるはずでしょう。

つまり、「覇王色を発現したということは、お前はも海賊王になる気か?」と聞いているようなものなわけです。それに対してゾロは「そうだな」と即肯定しているわけですが、違和感しかないでしょう。

こいつらはどんな一体意図で「王」という言葉を使っているのでしょうか。

要はゾロに言わせたいセリフありきで、キングに「前振り質問」させてるだけでしかないんですよね。

「船長と親友との約束があるから、そのためならおれは地獄の王にでもなってやる」的な意味で言わせてるつもりなのでしょうが、お前の約束は「大剣豪」になることであって「王」になる必要などないのだから、そこは否定すればいいだろうとしか思えません。

たとえば、「違うな」とか「何言ってやがる」のように否定してから、「王になるのはうちの船長だ」「おれはそのために“世界一の大剣豪”になる それが船長と…親友との約束だ」のように言わせればいい。

「世界一の剣豪になる」という約束を勝手に「地獄の王になる」ことに変えられちゃって、天国のくいなもびっくりだよ。

出典:ONE PIECE 5話/尾田栄一郎 集英社

「刀」も「剣士」も全然関係ないじゃねェか😂

「世界一の大剣豪」を目指すって野望のままじゃだめだったんですかね?

なんでここまできて、急に夢や目標を上書きするような描き方をしてしまうのか。

👆🏻このシーンのセリフを、「おれァ地獄の王に」に書き換えたような横暴さです。

なんでバラティエで「(世界一最強の剣士であるミホークに勝って)大剣豪になるまで絶対にもう敗けない」と誓ったシーンを回想しながら出てきた言葉が、

出典:ONE PIECE 1034話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1034話/尾田栄一郎 集英社

「なってやろうじゃねェか 地獄の王に!!!」なんだよ。

誰も頼んでねェよ…

目標見失うなよ。

誰からのリクエストでそこにモチベーション湧いてきちゃったんだよ。

この辺りから、「王」という言葉の意味がどんどん抽象的なものになっていって、「海賊王」の持つ意味合いが薄れていくんですよね。

ゾロに向かって「(海賊王とは別の意味で)『王』にでもなる気か?」と問うキング然り、エッグヘッドではエメトが「スマナイジョイボーイ…オマエヲ『王』ニデキナクテ…」と言い残してルフィは「王?」と返し、エルバフではルフィに「海賊王になる男だ」と言われたロキが「王…!?」と返すなど。

「海賊王」ではなく「王」という言葉だけ使って、そこに(海賊王とは別の意味を含ませて)食いつかせるような描写が増えた結果、この海における「王」=「海賊王」ではなくなってきてしまいました。

「スナッチ」というクゾダサ造語

これも不要でした。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

作者からするとこだわりの造語で、会心の出来なのかもしれませんが、「捨名知」と漢字を当て、「名前捨て、知恵も捨て、頭を空にして飛び込む」という意味を与えたとしても、「ッチ」という語尾が(「たまごっち」始め「◯◯っち」という呼び方が浸透しているこの国では)可愛い響きにしか聞こえず、カッコイイ言葉として受け取れないため、命を懸けた討ち入りの掛け声として全く締まらないからです。

語感的にも「スナ〜〜〜ッチ!!」って絶対叫んで力の入る類の言葉じゃないでしょう。

「捨」を「ス」と読ませて、「捨名」を「スナ」とするのも無理やり感がすごく、意味的に語感的にも全然しっくりこないため、これが「勇気が出ない時に心を奮い立たせるまじない」として広まり、使われていたことに違和感しかありません。

シンプルにダセェ。

明らかに後付けだというのに、「ゾロも子供の頃から知っていた」(モモの助はゾロから教わった)とするのも雑すぎるし、邪魔でしかない。

出典:ONE PIECE 934話/尾田栄一郎 集英社

ゾロ自身は「言った事ねェ」のに、なぜその言葉を教えようと思うんでしょうか。

もっというと、この後の回想シーンで「ふーん おれいらねー」と(その意味を確認する事なく)速攻で聞き捨てていたことが明かされます。 

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

この時点で、「昔 村のジジーに習った」という説明が嘘になります。

「習う」とは「人から技術や知識を学ぶこと、教わって身につけること」であり、ゾロは「いらねー」と返して学ぶ前、身につける前に(なんなら受け取ることすらせずに)捨て去ってるんですから、「村のジジーに聞いた(教わった)」「村のジジーがよく口にしてた」くらいの説明が妥当でしょう。

受け取る事さえせずに捨てた言葉を覚えていた事自体、無理があるとしか思えませんが、自分は「いらねー」と聞き捨てておいて、(意味も分かってない)その言葉をモモの助に教えてやろうと考えることがあり得なさすぎて気持ち悪い。

「心を奮い立たせるまじない」とだけ聞いてそれを覚えていたとして、自分はいらないと思っているのに、その言葉をモモの助に教えてやろうなんて考えると思いますか?

上部の情報説明にしかなっておらず、人間の行動としてあり得なさすぎて、作者の作為しか感じない雑な後付けにしか見えません。

会話にならないガキゾロ

ゾロの過去の追加も、セリフが酷すぎて読むに堪えない仕上がりになっています。

まず会話になってないんですよね。

「そう『スナッチ』!! 心を奮い立たせるまじないだ!!」

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

「ふーんおれいらねー へんな言葉」

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

まず急に「そう『スナッチ』!! 心を奮い立たせるまじないだ!!」から入るのも意味がわからんのですが、誰もあげる(授ける)なんて話はしてないし、「この言葉を胸に秘めておけ」と言われてるわけでもなく、「そういう言まじないがある」と教わっただけで、いるいらないの問題でもないというのに、「ふーんおれいらねー」とわざわざ口にして、軽率に評価を下して一瞬で捨て去り、言葉を軽んじる描き方が雑すぎるとしか思えません。

誰かから「こういうおなじないの言葉がある」と言葉を教えてもらった時に「いらねー」なんて返し方をしますか?

「この言葉を胸に秘めておけ」とか「◯◯する時に口にするんだ」のように押し付けられたのなら、「いらねー」と返すのもわかるのですが、「そう『スナッチ』!! 心を奮い立たせるまじないだ!!」と言われただけですよ?

いるいらないの前に、「スナッチってどういう意味だ?」「なんでそれが心を奮い立たせるまじないなんだ?」という疑問がまず浮かびません? もっといえば「なんだその言葉 ダサくね?」という感想の方が先に出そうなものです。

「ふーん」だけでいいし、加えるとしても「まぁおれは使わねェけど」とか「おれはいらねーな、そんなまじない」とすべきでしょう。「ふーん おれいらねー」では言葉が足りなすぎて、「別にお前にあげるために話したわけじゃねェだろ」というツッコミが浮かんでしまいます。

何のために言わせているかと言えば、「ゾロがこの言葉を知っていた」という後付けをして(ゾロの出生やワノ国とのつながりについて)考察者達にエサを与えるにあたり、「ではなぜこれまで一度もその言葉を使わなかったのか?」という点との整合性を取るためでしょう。

要は「知ってるけど今まで一度も口にしたことがなかった」のは、子供の頃の時点で「いらねー」と(自分はそんな言葉に頼ることはないので必要ないと)聞き流したことにして、整合性を取っているわけですね。

しかしながら、「モモの助にこの言葉(の存在)を教える」シーンを描くのであれば、「その意味まで教わったシーン」を描かなければ何の意味もありません。

先にも触れましたが、こいつはすぐに「いらねー」と聞き流したというのに、なぜわざわざこの言葉をモモの助に教えようなどと思ったのでしょうか。「心を奮い立たせるまじない」と聞いただけで、その言葉の意味を知らないんですよ?

モモの助が討ち入り前に不安でビビってたから、「心を奮い立たせるまじない」を教えてやろうと思ったのでしょうか?

自分は「いらねー」と聞き流した言葉で、これまで一度も口にしたことさえなかったのに?笑

後付けの仕方も整合性の取り方も雑すぎるでしょう。

まぁ、こんなエサの与え方でも考察者達は大喜びでヨダレ垂らして食いついてくれるんですから、舐められても仕方ありませんね。

その後の会話も酷い。

「それよりジジー昔 サムライだったのか?」「道場のみんなが言ってた」と唐突かつ強引すぎる話題転換をするゾロと、

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

それに「黙らせとけ!! 今に海軍が押し寄せてくるぞ」と返すジジイ。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

意味わかんねェ…😂

どんだけ会話にならないんでしょうかこいつら…

「かいぐん!? なんで?」→「教えん帰れ クソガキ」→「何だよ!! へんくつジジイ!!」

何なんだこのあり得なさすぎて描く価値のない不毛なやりとり…

ここまで意味不明で成立していない、作者の作為しか感じないクソ説明セリフを見たことがありません。

なんでこんなにセリフの作り方、会話の作り方が下手になってしまったんでしょうね。

自然な会話を通して話が進んでいくのではなく、作者が描きたい話に持っていくために、強引にセリフを言わせているようにしか見えません。

だから、あり得ない会話ばかりとなるのです。

子供の喧嘩に「真剣」を持ち出すジジイ

ここもまるで会話にならないキショいセリフ回し。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

「道場は退屈か?」→「またくいなに負けたんだ!! 練習がたりねェんだ!!」

一応、流れとしては「(道場ではなく)崖で自主トレに励むゾロに目を向けた後」のセリフなので、「いつも一人で修行してるが、道場は退屈なのか?」→「またくいなに負けたんだ!! 練習がたりねェからここで(隠れて)自主トレしてるんだ」ということでしょう。

読者としては(つまりメタ視点であれば)この程度の文脈は読み取れるでしょうが、実際問題、こんなハイコンテクストな会話をする人間など存在しないため、作中世界に入り込んで読もうとすると、会話が噛み合ってないようにしか見えません。

まず、いきなり「またくいなに負けたんだ!!」と返してることから、ゾロは普段からこのジジイにくいなは自分のライバルであり、一度も勝てたことがないことを話したことがある、と読むのが普通です。

それを話してない相手に、「道場は退屈か?」と聞かれて「またくいなに負けたんだ!!」と返すことなどありません。

一方で、ゾロとくいなの関係性やゾロが崖で一人修行に励む理由を知っているのであれば、一人村のはずれで修行に励むゾロを見て「道場は退屈か?」なんて質問が出てくるとは思えません。

くいなに勝つために(密かに)修行しているとわかってるのに、それを問う意味などないからです。「またくいなに負けたのか?」と聞く方がよほど自然でしょう。

つまり、最初の質問がズレているにもかかわらず、ゾロはその質問の意図を理解した上で、ノータイムで「一人で修行に励んでいる理由」を答えているわけですね。

あり得ないって。

普通は「退屈か?」と聞かれたら、まずYESかNOで答えるものであり、仮にその質問の意図まで読み取ったとしても、そこを答えずに一足飛びに「一人で修行に励んでいる理由」を答えることなどあり得ません。

なぜなら本当にその意図で質問しているかどうかは、質問した側しか分からず、そこを一か八かの賭けに出る意味などないからです。

ゆえに、その意図がわかっている作者が、メタ視点で考えた会話だと結論づけられるわけですね。

何のためにこんなセリフにしているかと言えば、自然な会話を装いながら、読者に「説明」を施すためなのですが、その装い方が下手くそすぎて、不自然になってしまっているわけです。

たとえば、「なんだお前 またくいなに負けたのか?」「うるせェ!! (ここで特訓して)いつか絶対倒してやるから今に見てろ!!」と言いながらトレーニングに打ち込む姿を描くだけで、全く同じ情報を自然な会話で伝えることができるというのに、何のためにこんな不自然であり得ない会話をさせているのか理解に苦しみます。

さらにキモいのが、この後「またくいなに負けたんだ!! 練習がたりねェんだ!!」と返しただけのゾロに、「真剣」をプレゼントすることです。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

いやいや…笑 何がどうなったら急に刀をやる話になるんだよ…

子供同士の、道場での(竹刀での)勝敗の話をしてんだぞ?

お前は「道場が退屈かどうか」を聞いただけで、ゾロは「またくいなに負けた(練習がたりねェ)」と返しただけだぞ?

「練習にでも使え…」ということなのですが、

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

なぜ「くいなに勝てない」という悩みの解決が、「真剣」での「練習」になるのでしょうか。

「真剣」で練習してくいなを殺せ(もしくは殺すつもりで練習しろ)とでも言いたいのでしょうか?

子供同士のライバル関係に、安易に刀を渡す解決策が意味不明すぎて全く理解できません。

こういうところで、「作者が描きたい話や展開に持っていくために無理矢理セリフを作ってる」と言いたくなるのです。

ゾロが子供なのに「真剣」を持っていた理由を後付けしたいのでしょうが、雑過ぎて描かない方がマシなレベルで中身がありません。

その後、急に「刀とは何か」を一人語り出すジジイ。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

意味わかんねェ…😭

聞いてねェんだよそんなことは…😭

くいなに勝てずに悔しがるゾロに一体何を教えたいんだよ…😭

「刀は人斬り包丁」で、「人を殺すために生まれる」もので、「より多くの命を奪える様に」作られていることを教えながら、くいなに勝ちたがるゾロの真剣を渡すって、くいなを殺して来いって言ってる様なもんなんですけど、その理解でいいですか?

それ以外にどんな意味があって刀を渡したんでしょうか。

たとえばゾロが「くいなに(いつか)真剣勝負を挑みたい(そのために今から真剣で練習がしたい)でも真剣を持ってない」といった悩み相談をしたことに対して、刀を渡した上で、刀の持つ意味や持つ者の心構えについて教えを説き、命を懸ける覚悟なく持つことは許されないとか、その覚悟なく使ってはならないといった注意事項を伝えるのであればわかるのです。

それが「道場は退屈か?」→「くいなに勝てないから練習してるんだ」→「ナマクラだが刀をやる(刀は人斬り包丁で、人を殺すために生まれ、より多くの命を奪える様に作られる」って、会話の流れとしてもセリフとしても展開として意味不明すぎません?

しかもその後は、「あぶねェ刀が『妖刀』!? アホいえそれは『名刀』だ!!」だの「若ェ頃に作ったアレがおれにとって“人生最高の一振りだったな…”」「あの『名刀』におれは地獄の大王の名を与えた!!!」ともう清々しいまでに文脈無視しながら、話し相手のゾロの事をも無視して、誰も聞いてない独り言を延々しゃべり続けます。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

要は作者が説明したい情報を、文脈無視で無理やりセリフに乗せて言わせてるだけなんですよね。

何一つ意味がつながらないズレた会話の中で、それぞれが独り言を言いながら「スナッチという言葉とその意味を教わり」「刀を2本もらう」というイベントが処理され、ついでに、このジジイが「名刀」に「地獄の王の名を与えた」という情報を思い出すという、強引で作為臭しかしない、この上なく気持ちの悪いシーンです。

だから小手先で描かれた、後付け説明のための回想シーンにしか見えないわけですね。

こんなシーン描くくらいなら、もっとゾロの出生やシモツキ村との関係性について掘り下げる回想にすればいいのに。

サンジ

ワノ国後半のサンジの醜態は、酷すぎて見るに堪えません。

なんでここまで貶めちゃうんでしょうね。

あの強くてクールでカッコよくて頼り甲斐のあったサンジを返してくれ…

「ロビンの首を差し出せ」と言われ、「助けて!!! ロビンちゃーーん!!!」とプライドをかなぐり捨てたどストレートな救援要請を鼻水垂らしながら叫び、醜態を晒してしまう。

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

「弱いところ、ダサいところ、カッコ悪いところを見せるのもカッコよさだ」とか「完璧人間などいない。ダサいところがあるから共感できて、愛着が湧くんだ」的な信条なのかもしれませんが、それは見せ方によるでしょう。

同じ涙や鼻水の描写でも、弱みを見せる描写でも、キャラによって許容できる描き方、ふわさしい描写は異なるんです。

たとえばウソップの「意地はってごべーーーん!!!」という号泣謝罪描写を、

出典:ONE PIECE 438話/尾田栄一郎 集英社

ゾロに当てはめたらどう思いますか?

ミホークに敗れたゾロがルフィに誓いを述べるシーンで、「ルフィごべーーーん!! 不安にさせちまってごべーーーん!!」と鼻水垂らしながら叫んだとして、

出典:ONE PIECE 52話/尾田栄一郎 集英社

「恥をかなぐり捨てて、醜態を晒してまで涙ながらに謝るゾロ男らしい!!」とか「見たことない新しいゾロが見えて嬉しい!!」なんて感想になると思いますか?

なりませんよ。

「ダッサ…なんでゾロにそんなみっともない謝罪のさせ方するんだ…」としか感じないでしょう。

このセリフはウソップだからこそ説得力があり、みっともないけどカッコいい、心に響く謝罪になるのです。

このシーンも同様です。

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

サンジの弱点や欠点は「女に弱い」「女には手をあげない(あげられない)」というだけで十分であり、「マヌケ面して鼻水垂らしながら情けないセリフで助けを求める姿(を恥を忍んで晒せる強さ)など描く価値がありません。

むしろ、そうした(騎士道に反するような)ダサい姿、みっともない姿は見せない、キザでクールなところにサンジのカッコよさがあったわけで、それが個性であり魅力だったわけですから、そこを崩してしまったらサンジというキャラを根幹から破壊するようなものでしょう。

作者のエゴ(ないし薄っぺらい詭弁で)キャラの人格を破壊して、一体何がやりたいのか。

このシーンで「サンジの魅力が高まった」「キャラの厚みが増した」「より好きになった」と感じた読者など、一人でも存在するのでしょうか。

いないでしょう。

だってふつーにダセェじゃないっすか。

そのキャラの「弱さ」や「欠点」は、そのキャラにあった見せ方があるというのに、そんなこと考えもせずに、「とにかく最大限ダサい姿を晒せば、それがキャラの魅力となる(自分はそういうキャラが好きだ)」とでも言わんばかりに、雑に「ただダサいだけの姿」を描いてキャラを根底から殺してしまうという。

「前半の海」で描いてきたサンジとは、一体何だったのでしょうか。

尚、このシーンについて、エニエスロビーでナミから「逃げ出す事も〝騎士道〟に反するのなら…せめてそっちは捨てなさいよ‼︎ ムダに死ぬ事は話が別よ‼︎」と言われたシーンを挙げて、「この時の反省を生かしてサンジは成長したんだ」とか、「騎士道を捨てて仲間に助けを求められるようになったサンジの成長に感動した」的な事を言っている人を見かけるのですが、「自分を逃がしてもらうために、敵のお望み通りに仲間の女を呼び寄せる(女を売る)」事のどこが「成長」なのかと思ってしまいます。

「敵であろうと女には手を出せない」という騎士道を守るために、「逃げ出す事などできない」という騎士道を捨てるにあたり、「敵に言われた通りに(女が傷つくかもしれない危険な戦場に)仲間の女を呼び寄せる」事を選んでいるのですが、これって要は、「自分の手で(敵の)女を傷つける」事はできないけど、「自分の代わりに傷つけられる役を(仲間の)女になすりつける」事はOKと言ってるようなものですからね。

意味わからんでしょう。

エニエスロビーからの成長を描きたいのなら、「女に手を出してでも勝負に勝つか」「逃げ出すために(ロビン以外の)誰か(男)に助けを求める」展開にしなければなりません。

もちろん、前者はサンジのアイデンティティを保つためにはあり得ませんので、(「エニエスロビーからの成長を描く」という観点で言えば)普通に後者を選ぶべきなのです。

なぜブルックやフランキー、ジンベエ(あるいは赤鞘の誰か)あたりに助けを求めずに、(敵から求められている「女」の)ロビンを差し出す選択をする必要があるのか。

「敵から逃げてはならない」という騎士道を捨て、助けを求める覚悟を決めたのであれば、普通に男に助けを求めればいい話でしょう。

「敵の女を蹴らない」という騎士道を守るために、「仲間の女を売って危険に晒して逃げる」ことを「成長」と呼ぶ読者の感覚が私には理解できません。

「ロビンの強さを信じてるからこそ助けを求められたんだ」と言いたくなるかもしれませんが、無傷で勝利することなどまず不可能なわけで、それを期待する事は過剰要求でしかありません。

実際ロビンはボコボコに殴られて傷つけられているわけですから、サンジは「自分の手で敵の女を傷つける」事はできないけど、「自分の代わりに傷つけられる役を仲間の女になすりつける」事はOKという騎士道を掲げていることになります。

要は、「敵でも女に手をあげる事はできない」という騎士道を守るために、「敵から逃げ出す事はできない」「(仲間の)女を危険に晒す事はできない」「仲間を売る事などできない」といった騎士道(あるいは仁義や義理人情)を捨てて、ロビンを危険に晒す選択をしているわけですね。

これでは本末転倒であり、全く「成長」を描くことになりませんし、サンジの選択として支持しようがありません。

要するに、作者にもサンジにもそんな(エニエスロビーからの「成長」を見せるなんて)意図はないということです。

そんな意図があったら、そのシーンを回想した上で、誰でもいいから誰かに助けを求める描き方になるはずであり、「自分が逃げるために仲間(の女)を売る」ような描写になるはずがありません。

さて、この後サンジはさらに酷いセリフを口にすることになります。

「さぁこの糸解いてくれ ロビンちゃんを呼んだぞ」

このセリフによって、このシーンは全てが台無しとなっています。

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

まず殺し合いの場において、敵(それも海賊)の言葉をバカ正直に信じ、(相手からすれば何のメリットもない)「敵を解放する」という条件を守っくれると思い込んでその実行を求める甘さがクソダサくて仕方ないのですが、それ以上に酷いのは、このセリフを言わせたことで、サンジは「自分が解放されるためにロビンを“売った”だけだった」事が明らかとなってしまった事です。

サンジがアホ面晒してロビンに助けを求めたシーンについて、「ロビンの強さを信じているからこそロビンを頼ったのだ」とか「仲間同士の信頼があるからこそ、恥をかなぐり捨てて素直に助けを求めたのだ」とか「ロビンの事を守ってあげなくちゃいけない弱点ではなく、頼りになる仲間として見ているからこその行動だ」のように、何とかポジティブに解釈しようとしている読者がいますが、このセリフを言わせた事で、ロビンへの信頼云々など関係なく「ただ自分が助かりたい、解放されたい、これ以上痛い思いをしたくない、死にたくない、約束を守ったんだから相手にも約束を守らせたい」という思いで助けを求めただけだった事になってしまいました。

なぜなら、「さぁこの糸解いてくれ ロビンちゃんを呼んだぞ」というセリフは、「ロビンに助けてもらおうとしている」人間のセリフではなく、「ロビンを呼んで(相手の要求に応えた事で)解放を求めている」セリフであり、要するに「ロビンを売る事で自分が助かりたいだけ」の人間のセリフだからです。

ロビンの強さを信じて、助けを求めたのであれば、ロビンが駆けつけ、助けてくれる(助けてもらう)事を(攻撃に耐えながら)待ち続けるべきであり、ロビンを呼んだだけで「要求に応えたんだから解放してくれ」などと言い出したら、「自分が解放されたくて相手の要求を飲んだ(ロビンを売った)だけ」となってしまいます。

もしブラックマリアが条件を守ってすぐに糸を解いて解放してくれていたら、こいつはどうするつもりだったのでしょうか。

この場にいても何もできず、また捕らえられるだけなんですから、当然、ロビンが到着する前に逃げるつもりですよね? 

つまりこいつは、ロビンに助けを求めておいて、解放されたら自分は一目散に逃げ出し、ロビンが助けに現れた時にはもうおらずに丸投げするつもりであり、単にロビンを駆け引きの道具に利用した(その前提でロビンに助けを求めた)だけになってしまうということです。

この後ロビンが現れて「彼は優しい人…!! サンジが私を頼ってくれた意味をあなたが知る必要はない…!!!」と口にするのですが、

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

これはロビンは「サンジは優しさから自分を頼ってくれた」と理解しているという事になるため、尚更上記シーンのサンジの言動は「優しさ」を汲み取れるものでなければならないのですが、助けを求めた瞬間に解放を求めて逃げる事を最優先で考えるセリフを吐かせてしまっては、「優しさ」を読み取る余地などなくなってしまいます。

ロビンは自分が駆けつけた時にすでにサンジはおらず、解放されて逃げ出した後だったとしても、その行動を「優しさ」と受け取ったのでしょうか?

どこに「優しさ」を読み取る余地があるというのでしょうか。

なぜこんなセリフを言わせてしまうのか。何のためにこんな不毛かつサンジをクソキャラ化するような害悪セリフを言わせる必要があるのか。なんでサンジにこんな思考停止の低脳ムーブさせてしまうのか。

本当に理解できません。

これをサンジの「カッコよさ」「優しさ」だと解釈してる読者など存在するのでしょうか。

サンジは「優しい」という設定の押し付け

そもそも、一味の人間はもちろん、(「海賊」であっても)ルフィサイドの人間は、例外なくみんな「優しい人」ばかりなのに、サンジだけこうやって表面的な言葉でしつこく「優しさ」をプッシュしてくるのが違和感しかないんですよね。

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

「彼は優しい人…!!」なんてあまりにも直接的かつ表面的で、誰にでも言える人間性の評価でしょう。

私にはWCI編での説得力や構成・描写力不足によるツッコミに対する言い訳のため、つまり「サンジは優しい人」キャラであることを必死に後付けして印象付けるためのセリフにしか感じません。

なぜなら、このシーンにおけるサンジの行動から(わざわざ強調すべきほどの)「優しさ」を読み取るのは、ハイコンテクストすぎてさすがに無理があるからです。

端的に言えば、ロビンの言う「サンジが私を頼ってくれた意味」を、読者は正しく理解できていますか?ということです。

先に触れた通り、ロビンは「サンジが自分を頼ってくれたのは、彼が優しい人だからである(彼が優しい人である事の証である)」と言っているわけですが、ブラックマリアの術中にはまり、「敵だろうと女性に手を出せない(防御すら満足にできない)」という欠点から手詰まりとなって、「このままだと脱出不可能で殺されてしまうから、ロビンに助けを求めた」という経緯において、ロビンはサンジの判断や選択のどこに「優しさ」を感じたのでしょうか。

「ロビンを守るために自分が犠牲になる(ロビンを敵に売らない)」のではなく、「敵の要求通りロビンに助けを求めて呼び寄せる」行為の、どこに「優しさ」を感じたのでしょうか。

普通に解釈すれば、(鬼ヶ島全土に恥を晒してまで)「自分の事を頼ってくれた(頼ることを選んでくれた)」ことでしょう。

しかし、このサンジの行動を「優しさ」と解釈するのはさすがに無理があり過ぎます。

なぜなら、仮にこれを「優しさ」と捉える場合、

  • サンジは本当は自力でも脱出可能であるが、
  • ロビンに頼ることで、「自分達が守ってあげなければならない弱点や弱み」ではなく(そんな弱い女ではなく)、むしろこちらから助けを求めるくらい「頼り甲斐のある仲間」である事を伝える意図があった

という前提がなければならないわけですが、どちらも明らかに満たしていないからです。

①については、自力では脱出できずに観念した絶体絶命の状況、つまり自分が死にたくない、助かりたいという願望がまずある状況であり、「本当は脱出可能な状況」ではありません。

「自分が絶体絶命の状況で、ロビンに助けを求めなければ死んでしまうから(やむを得ず恥を忍んで)助けを求める行為」は、「自分が助かるため(これ以上痛い目に遭わないため)のSOS」でしかなく、「ロビンが頼り甲斐のある仲間である事を伝えるための優しさによる選択」とは言えません。

②についても、そんなことエニエスロビー編までを通して散々描いてきていることであり、それを乗り越えてより強固な絆と信頼関係が結ばれたというのに、今更「仲間として頼りにする」事がロビンの抱える闇や傷を癒やす「優しさ」になる(だから自分で脱出できるけどあえて助けを求める)なんて、むしろロビンの事を下に見ている、あるいはロビンにはまだ自分達の想いや信用が理解されていないと言っているようなものであり、とても「優しさ」と受け取ることなどできません。

故に、今の描写では、どう頑張っても「サンジは優しい人だから(あえて)ロビンを頼った」と解釈することはできないのです。

「頼ってくれてありがとう」と言うのは分かりますが、「頼ってくれたのはサンジの優しさである」という解釈はさすがに無理があるでしょう。

たしかに、サンジがロビンに助けを求めない(あるいはロビン以外に助けを求めた)場合、「ロビンの強さを信じていない」「頼りにしていない」という見え方にもなるかもしれません。

しかし一方で、素直に「ロビンを四皇から守るため」「危険に晒さないため」「二度と敵に奪われて、地獄を味わわせないため」にロビンを呼ぶことはしなかったという解釈もできるわけで、(過去に口にした「私には自分を守ってくれる強い仲間がいるから」というセリフを踏まえれば)「ロビンを守るために命を張るサンジ」という描き方でも、十分その「優しさ」を描く事はできるわけです。

一つ「優しさ」と読み取れるとすれば、それは以下のような解釈でしょう。

  • サンジは、本来仲間を売るような男ではなく(女性なら特に)、むしろそんな騎士道に反する低俗な行為は誰よりも忌み嫌う人間であり、そんな選択をするくらいなら死を選ぶ男であるが、ロビンを守るためにサンジが死を選んで犠牲となってしまったら、ロビンの心に深い傷を残す事になる上、その責任を感じさせると共に、自分が“麦わらの一味”の弱点であると痛感させることになってしまうため、本当は死んだ方がマシであるほどの屈辱である「自分の騎士道を曲げる」行為を受け入れて、ロビンのために助けを求めてくれた(恥を晒してでも生きる事を選んでくれた)。

要は、「サンジ自身は死んだ方がマシだと思っているし、死ぬ覚悟も当然あるのだけど、ロビンを守る為に死んでしまったら、ロビンを罪の意識を感じさせて苦しめることになる上、一味での立場を失わせる事にもなりかねないから、本当の意味でロビンを守るために、自分の信念や騎士道を曲げるという恥を背負っててでも生きる事を選んだ」ということです。

これなら、サンジが「頼ってくれた」意味を「優しさ」と解釈する事も、ブラックマリアに「あなたが知る必要はない…!!!」と返す事も理解できます。

しかし残念ながら、当のサンジにそんな深い思考や覚悟などサラサラありません。というか、作者自身にそんな深い意図や考えなど絶対にない。

それは「さぁこの糸解いてくれ ロビンちゃんを呼んだぞ」というセリフを口にさせてしまった時点で明らかであり、ブルックにも「サンジさんのあれケッサクでした」と言わせてしまっている事からも間違いありません。

もっと言えば、そもそも「敵に全面降伏してロビンに助けを求める事」を「優しさ」で表現してしまうと、サンジは「ロビンの事を頼っている(守るべき対象ではなく、守ってもらう事もある、対応な仲間関係である)事を伝える」ために助けを求めた、ということになり、そこに意図や計算があったことを意味してしまいます。

本当に優しい人間は、「こうすればロビンちゃんに自分が仲間として頼りにしていることが伝わって、一味に必要な存在であることが伝わるだろう」なんて計算などしません。

つまりこのシーンを成立させるためには、サンジは意図や計算などなく、ただ素直に(このままだと自分は死んじゃうから)ロビンに助けを求め、ロビンはそのSOSを「優しさ」だと捉えた、という図式にしなければならないわけです。

しかし、サンジが絶体絶命で、ロビンを呼び寄せなければ自分が殺されてしまうという状況においては、それを「優しさ」と解釈するのは綺麗事であり、詭弁でしかありません。

この時点で、ロビンの言う「サンジが自分を頼ってくれたのは、彼が優しい人だからである(彼が優しい人であることの証である)」というセリフは破綻しているわけですね。

サンジは「優しさ」によって「ロビンに助けを求めた」わけではなく、サンジが「優しい人」だから助けを求めたわけでもありません。単に、「このままだと殺されてしまうから、逃げ出したくて(ロビンは強いから問題ないと信じて)ロビンに助けを求めた」のです。

そしてこの「助けを求める」行為は、「相手の要望に応えて」という前提がある以上、「敵に仲間を売った」事に他なりません。

「ロビンの強さを信じているからこそ」なんて上っ面の理由をつけたところで、「優しさ」と解釈することなどできないのです。

ではどうすればよかったか。

簡単です。このシーンに「彼は優しい人」なんて薄っぺらい説明セリフなど入れなければよかったのです。

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

どう考えてもこのセリフだけ文脈から外れており、作者の作為で強引に入れられてるようにしか見えません。

「傷ついたかしら?」→「いいえ 彼は優しい人…!!」って会話になってないでしょう。

「傷ついたかしら?」「いいえ サンジが私を頼ってくれた意味を あなたが知る必要はない…!!!」だけで十分であり、むしろこれだけの方が、言葉にしなくても伝わる仲間同士の以心伝心の関係性や、サンジが自分を頼ってくれた事を喜び、噛み締めている心情が伝わってきます。

しかもこの後、ハートマーク付きで媚びながらお礼を言ってくるんですから、もう見るに堪えない薄っぺらさです。

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

何でいちいちウインクなんかさせて、ハートマーク付きで媚びるような描き方をしてしまうんでしょうね。

仮に、ロビンが「サンジは本当は死を選びたかったはずだが、自分の心に深傷を残さないために、断腸の思いで騎士道を曲げて助けを求めてくれたんだ(サンジはそういう「優しい人」だ)」と考えているのであれば、絶対にこんなリアクションなどできるはずがありません。

このことからも、作者は上記解釈のつもりで描いたわけではないことがわかります。

だから、WCI編での設定の破綻をフォローするために、小手先で言わせたセリフにしか見えないのです。

「くそ…!! 2人はキツイな…!! ゼーゼー」

ロビンにブラックマリアを任せた後も、ひたすらダサ描写ばかりで、見せ場シーンが一切ありません。

女相手じゃ勝機が見えないからと戦場を変えさせてもらったものの、その後もまるでいいとこなし。

もう「ワノ国編」後半は、主力キャラの見せ場のシーンでさえ見るに絶えないレベルのクソセリフのオンパレードです。

出典:ONE PIECE 1022話/尾田栄一郎 集英社

敵の強さを描くことなく、「くそ…!! 2人はキツイな…!!」とサンジに弱音を吐かせることで「苦戦」していることを伝え、「ゼーゼー」と息切れさせることで、サンジが疲弊していることと敵が「強い」ことを「説明」してしまう。

だから全く場が締まらないし、せっかくの四皇戦を楽しむ事ができません。

体がちょっと…悪いとは言ってねェだろ「変」なんだ

ここのセリフもわけわからん。

出典:ONE PIECE 1023話/尾田栄一郎 集英社

ゾロは、サンジが「…う!!」とおかしな声をあげたから、あるいはその動きに違和感を覚えたから「どうしたお前」と声をかけ、それにサンジが「体がちょっと…」と違和感を訴え出したから、「オイ足引っ張んじゃねェぞ?」と返したというのに、これに対して「悪いとは言ってねェだろ『変』なんだ」と的外れな言い訳をしてしまう。

お前が「…う!!」なんて抜かして、動きの悪さを晒したから、「足引っ張んじゃねェ」と苦言を呈されたのであって、「変」なのか「悪い」のかなんざ関係ないんだよ。

変だろうが、悪かろうが、戦闘の最中に「…う!!」なんて抜かして動きが鈍ったら、足を引っ張りかねない事は変わらないだろうが。

どんな的外れな言い訳してんだよ。

さらにはこの後、「ーーん? やっぱり体に異変が…」なんてクソみたいな説明セリフによって「体に異変」が起きていることを「説明」するシマツ。

出典:ONE PIECE 1028話/尾田栄一郎 集英社

全く「異変」を描くことなく、言葉だけで異変が起きていることを「説明」しています。

だからまるで危機感や緊張感が得られない。

そもそも、「三度目のレイドスーツを着たあたりから」とサラッと言ってますが、あんだけ文句垂れて嫌悪感示しまくって、親子の縁を切るよう迫って、「こんなもんで科学の力を借りて強くなりてェとは思わねェ!!」と啖呵切って捨てようとして、

出典:ONE PIECE 903話/尾田栄一郎 集英社

その後も「家族」扱いされるだけでいちいち突っかかってキレ散らかしてきたくせに、何3回も使ってんだよ笑

「1回だけ不本意に」という事でもなく「2回だけやむを得ず」でもなく、3回だぞ? 3回。

もちろん、931話の時点で「四皇」との戦いだから「意地はって人を救えねェ状況もあるかも知れねェ」という理由で、

出典:ONE PIECE 931話/尾田栄一郎 集英社

「プライド捨てりゃ救える命もあるかもしれねェ…」と使用を受け入れるスタンスに変わっているので、ジェルマの力に頼る事自体はこいつの中で、アリとなったということなのでしょう。

その際、「こんなものを身につけたくらいでおれは『ジェルマ』には成り下がらねェ!!!」だの「試すぐらいしてやるよ!!!」だの、言い訳がましくその力を使う理由を並べ立てる時点で全然プライド捨てられておらずクソダサいのですが、

出典:ONE PIECE 931話/尾田栄一郎 集英社

そこで透明なれる事を知り、女湯を覗くのに役立つとを知った途端、

出典:ONE PIECE 931話/尾田栄一郎 集英社

フランキーとウソップに「デザイン変更」を頼んでまで使い倒す気になっており、

出典:ONE PIECE 931話/尾田栄一郎 集英社

その後は仲間の前でも堂々と取り出して使用する気満々のスタンスで、

出典:ONE PIECE 934話/尾田栄一郎 集英社

実際女湯の潜入に使用します。これが2回目。

出典:ONE PIECE 936話/尾田栄一郎 集英社

で、鬼ヶ島上陸後に、モモの助を助けるためにもう一度使用して、これで3回目となります。

出典:ONE PIECE 988話/尾田栄一郎 集英社

別に「プライド捨てて、ジェルマの技術に頼り、使い倒す」と決めること自体は(その設定を追加してしまった以上)仕方ないのでいいのですが、そうしてジェルマの力に頼りまくってるくせに、ジェルマの名前を出されたり「家族」扱いされたりするだけでいちいち突っかかり、キレ散らかす描写が挿入されるのが鬱陶しくて仕方ない。

「その名前に度と口にするな!!」

出典:ONE PIECE 1017話/尾田栄一郎 集英社

「その名を呼ぶなっつってんだろ家庭の事情も知らねェで!!!💢」「いや家族でもねェ着るかあんなスーツ!!!」

出典:ONE PIECE 1028話/尾田栄一郎 集英社

「オイオイ薪を焚べるな ただでさえ燃え上がってんだ!!」

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

「また家族扱いを…!!」

出典:ONE PIECE 1034話/尾田栄一郎 集英社

「忠告はしたぞ…!! あいつらの名をおれの前で口にするな…!!」

出典:ONE PIECE 1034話/尾田栄一郎 集英社

うるせェ…しつけェ…

大した事情でもねェのにどんだけ引きずってんだよみっともねェな…

そんなに怒りと憎しみに満ちた相手ならジェルマの技術に頼ってんじゃねェよ。

何三度も頼っておいて、それに感謝することもなく延々ぐちぐち反発し続けてんだよ。

「着るかあんなスーツ!!!」じゃねェんだよ。

着てんだよ3回も。バカが。

「プライド捨てりゃ救える命もあるかもしれねェ…」「こんなものを身につけたくらいでおれは『ジェルマ』には成り下がらねェ!!!」と言ってレイドスーツに頼っておきながら、名前を呼ばれるだけでキレ散らかすって意味わからんでしょう。

一度「こんなもんで科学の力を借りて強くなりてェとは思わねェ!!」と啖呵切って捨てようとしたジェルマの技術に、前言撤回して頼り出す事自体ダサいのに、プライドを捨て、「こんなもんでジェルマには成り下がらない」と自分に言い聞かせて頼ることを決めておいて、(親父がデザインした)「ステルスブラック」のコスチュームに変身することは許容できるのに、なんで名前を呼ばれたり、家族扱いされたりすることだけは許せねェんだよ笑

人は“心”だろうが!!!!

出典:ONE PIECE 187話/尾田栄一郎 集英社

お前の中で“心”がジェルマに染まっていないのなら、(外から貼られた識別のためのラベルにすぎない)呼び名など何と呼ばれようが別に気にならないはずだろう。

見てくれがジェルマ化し、ジェルマの力に頼ることはアリなのに、ジェルマと呼ばれることだけは許せないってどういう理屈なんだよ。

「こんなものを身につけたくらいでおれは『ジェルマ』には成り下がらねェ!!!」と言ってその技術にあやかることにしたんだから、ちゃんとその前提で生きろよ。

この点については、クイーンがいちいち「ジェルマ」だの「ジャッジの倅」だのいちいちその名前を挙げながら絡んでくるのが鬱陶しいんですよね。

サンジをキレさせるために、あえてそうしてるわけでもなく(そんな事をする意味はないし、そうだと読み取れる描写もない)、口癖のようにその名を吐いては、いちいちサンジにキレられるという茶番をしつこく繰り返してるだけ。

四皇幹部戦だというのに、ただ「相手が嫌がる名前をしつこく呼び続ける頭の悪いいじめっ子と、それにいちいち反発し続ける単細胞の小学生」の見苦しい言い争いを描くって、戦いとして浅すぎません?

もっと(海賊王を目指す)海賊同士、男同士の「信念のぶつかり合い」を描いて欲しいものです。

もっと言うと、そもそもサンジは「ゼフのもとで育てられたからこそ、超人的な足技と頑丈さを持った強キャラだった」(という理由付けで成立していた)のに、そこに本当の家族の設定を追加されて、実は体の中に元々「科学」を秘めた超人としての土台があったことにされて、そこに特殊能力を与えるための「レイドスーツ」を加えた上で、その技術を「使う使わない」論争を一人で繰り広げ続けて葛藤するって、蛇足でしかないんですよね。

「ゼフのもとで育てられたからこそ、超人的な足技と頑丈さを持った強キャラだった」だけで良かったと思いませんか。

その後の成長は、ルフィ達と共に冒険する中での経験や出会い、修行によって果たされるべきであって、「ゼフと出会う前の出生に遡って設定追加して強化の理由付けをする」って前半の海で描いたゼフとサンジの関係性を殺すことにしかならないでしょう。

ゾロに「お前がおれを殺せ」と伝えるシーンはよかったが…

ワノ国編を通して、一つも「サンジカッコイイ!!」と思えるシーンがなく、まるで活躍を描けていないのですが、強いてあげるなら、ゾロに「決着の後 もしおれが“正気”じゃなかったら お前がおれを殺せ」と伝えた後の、

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

「それまで死ぬなよ→「悪ィな」のやりとりだけはよかったです。

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

ただ、これも持って行き方や描写が雑すぎて、唐突感や無理矢理感がすごい上、サンジのスタンスが中途半端すぎてその主張に説得力がないため、小手先で感動シーンに仕立て上げてる感しかせず、結局評価できるポイントになってないんですよね。

ゆえに「もったいない」という感想の方が強い。

サンジがこの発言に至る経緯としては、

  • 3回のレイドスーツの使用によって体に異変を感じ、
  • 全身の骨を砕かれても痛みはなく、すぐに回復するような超人的な肉体となってしまったことから、
  • ジェルマのような「血も涙もない怪物」になってしまうのではと恐れ始め、「考える時間をくれ」と逃げ回ったところ、
  • 気づいたら「レディに手をあげた」事になっていたため、このままでは正気を失ってしまうかもしれないと危惧し、
  • 心の中でルフィに「敵が女なら手も足も出ねェ様な頼りない生身のおれ」「冷酷で…無感情だが…こんなバケモノでもブチのめす 命令されりゃ誰の首でも取ってくる“科学の戦士”」と、「どっちが『海賊王』の役に立つ…?」と問いかけた末に、
  • 「生身のおれ」でいる事を選択し、レイドスーツを破壊した後、
  • ゾロに連絡をして、決着後「もしおれが“正気”じゃなかったら お前がおれを殺せ」と伝えた、

という流れになっています。

私は最初に読んだ時に、「いや、逆じゃね?」と思ってしまいました。

なぜレイドスーツを破壊して「生身のおれ」(つまり正気な自分)でいられる道を選んでおきながら、「正気じゃなくなった時の後始末」をゾロに頼む展開になるのかと。

もちろん、すでに体に異変が起こっていて、(「レディに手をあげた」かもしれず)正気を失いかけている可能性があって、(これ以上レイドスーツを使わなかったとしても)「決着の後に正気を失っている可能性」はゼロではないため、万が一に備えてお願いしているというのはわかるのですが、その意志や覚悟の示し方ってめちゃめちゃ弱くないですか?

この「リスクを気にしまくった保険のかけ方」がサンジらしくないし、「ワンピース」らしくないし、もっと言えば「王道少年漫画」の選択や展開として中途半端過ぎて、全然スッキリできないと思ってしまいます。

何より、「別にお願いしなくてもいいんだけど念のためお願いしとこう」というスタンスだと、このシーンの持つ意味が弱くなってしまうでしょう。

この描き方では、

  • このままレイドスーツを使い続けたら心を失ってしまうかもしれないから使用はやめるし、
  • (これまでの使用の影響により)このまま正気を失ってしまう可能性もあるから、ゾロに後始末をお願いしておく

という二重の保険をかけていることになります。

しかも、ルフィに「どっちが『海賊王』の役に立つ…?」と問うておきながら、「敵が女なら手も足も出ねェ様な頼りない生身のおれ」を選んでいるわけですね。

一体どういう選択なんでしょうか。

「敵が女なら手も足も出ねェ様な頼りない生身のおれ」「冷酷で無感情だがこんなバケモノでもブチのめす、命令されりゃ誰の首でも取ってくる“科学の戦士”」を対比しているということは、「生身のおれ」ではクイーンという「バケモノ」をブチのめせない(可能性がある)という事です。

「生身のおれ」でも勝てるのであれば、レイドスーツに頼る意味などなく、こんな二者択一を考える必要はありません。

「これ以上は正気を失う可能性があるから、もうレイドスーツは使わない、クイーンは生身のおれで倒す(倒せる)」と決意して破壊すればいいだけであり、わざわざルフィに問いかける必要もなければ、「どっちが『海賊王』の役に立つ?」なんて問いを立てる意味もありません。(もっと言えば、そもそもあれだけジェルマの事を忌み嫌っていたのですから、それに頼らずとも勝てるのなら最初から迷う事なく破壊しけという話になってしまいます)

この問いを立てたという事は、「生身の自分ではクイーンを倒せない可能性が(限りなく)高い」という事であり、その上でルフィに「どっちが『海賊王』の役に立つか」を問うているのですから、この視点で答えを出さなければなりません。

そしてこの前提で言えば、当然「こんなバケモノでもブチのめす 命令されりゃ誰の首でも取ってくる“科学の戦士”」を選ぶことになるはずなのです。

なぜなら「生身のおれ」の方はネガティブ要素しか挙げていないため、どちらが海賊王の「役に立つか」という視点で見た場合、これを選ぶ合理的な理由がないからです。

それでも前者を選ぶのであれば、たとえば「きっとお前はどんだけおれ頼りないおれでも、おれがおれであることを望むだろうな」のように、ルフィが非合理な選択をする事を見越した上で、ルフィの望む答えを選んだのだとわかるように描く必要があります。

あるいは、「この程度のトカゲ野郎を倒すのにこんな力に頼ってちゃあ ウチの船長に怒られちまう」のように、ルフィの考えを見通した上でこの結論に至ったことが伝わるような描き方です。

わざわざルフィに問いかけておいて、ルフィの視点や考えと一切関係のない結論で済ませてしまっては、ルフィに問いかけた意味がなくなってしまうでしょう。

では、実際はどう描かれたかと言えば、「きっとコイツを着たせいでおれの体に元々あった“科学”が目覚めた」「それはもう仕方ねェ!!!」「だったらこれ以上なナシだ」「おれはジェルマにはならねェ」という、ルフィへの問いかけを丸ごと無視した意味のわからん理屈で、レイドスーツを破壊するという結論でした。

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

「“だったら”これ以上はナシ」ってどういう意味なんでしょうか。

「そんな副作用があるとは思ってなかったからこれまでは使っていたが、副作用があるとわかったので(今までの副作用は受け入れるが)、これ以上は使わない!!!」ということですよね。

その結論、ルフィへの問いかけと何の関係があったんでしょうか。

ルフィへの問いかけが、この結論に至る上でどう影響を及ぼしているのでしょうか。

今の描き方では、単に「副作用があるとわかったので(これ以上は使えないと判断して)スーツを捨てた」だけでしかありません。

つまり「どっちが『海賊王』の役に立つか」という視点ではなく、「どっちが正気を保っていられるか」という視点で、「正気を保てる可能性の高い選択をした」だけです。

だからルフィへの問いかけが何の意味もなかったことになってしまっている。

そもそも、「レディに手をあげてしまったかもしれない」という事がきっかけで(自分が正気を失ってしまう事への恐れから)生まれた問いなんですから、この状況で「どっちがいい?」「どっちが海賊王の役に立つ?」と問いかけるなら、

  • 「敵が女なら手も足も出ない(が感情はある)今までのおれ」
  • 「女にも手をあげる、冷酷で無感情なジェルマのようなおれ」

のように、「女に手を出すかどうか」(感情があるかどうか)のみを比較項目に据えるべきなんですよね。

ここに「こんなバケモノでもブチのめす」「命令されりゃ誰の首でも取ってくる」という(対男との戦闘時の)要素を加えるから、前者は「敵が女なら手も足も出ず、(レイドスーツに頼らなければ)クイーンに勝てるかどうかもわからない、頼りねェ生身のおれ」と言ってる事になってしまい、「どっちが海賊王の役に立つ?」という視点で考えた場合、選ぶ理由を失ってしまうのです。

もっと言うと、そもそもクイーン戦において「敵が女なら手も足も出ねェ」という弱点は全く関係がないため、「クイーンを倒す」という目的において、この点を比較項目に挙げる意味がありません。

敵は女ではなく、「女に手を出せない」事で劣勢に立たされているわけではないのですから、「どっちが海賊王の役に立つ?」(クイーンに勝てる?)という問いに全く関係のない要素です。

たとえば、遊郭の女たちをクイーンに人質に取られたことで、また手も足も出なくなって殺されそうになり、(一度ロビンに助けを求めておいてもう一度助けを呼ぶのは、あまりにも情けないからそれはできない)という状況なら、「敵が女なら手も足も出ねェ様な頼りない生身のおれ」「冷酷で無感情だが命令されりゃ(女が人質に取られようと)誰の首でも取ってくる“科学の戦士”」どっちがいいかを問うのもわかりますが、クイーンとサシの勝負をしているのですから、「(勝てる可能性は下がるが)生身の自分で戦う」「(正気を失うかもしれないが勝てる可能性の高い)レイドスーツに頼って戦うか」という話でしかなく、勝敗に関係のない「女に手を出せない」という要素など挙げる必要がない。

もちろん、クイーンに勝つためという目的だけではなく、サンジという人間自体の(あるいは海賊王の仲間としての)今後の在り方という意味で広く問うているという事なのでしょうが、それなら尚更、ルフィへの問いかけを無視するような結論の出し方をするべきではない。

サンジとはルフィにとってどんな存在であり、ルフィはサンジに何を望み、どうあって欲しいと思っている(とサンジは理解している)のかが、きちんと伝わる描き方をするべきでしょう。

たとえば「どっちが『海賊王』の役に立つ…?」というセリフの後に、「わかってる きっとお前はこう言うんだ─」とか、「あぁ 聞くまでもねェよな」といったセリフを入れるとか、ルフィの答えを想像して笑顔になるサンジの口元をアップで描くといった描写を入れるだけでもいい。

それだけで、ルフィへの問いを踏まえた決断であることが伝わります。

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

しかし👆🏻このシーンの後、

👇🏻これでは、ルフィへの問いかけを踏まえた決断とは全く読み取れません。

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

詰まるところ、「副作用があるとわかったので(これ以上は使えないと判断して)スーツを捨てた」以上の事を言っていないからです。

この後の描写ですら、「さらば『GERMA』!!! さらば女湯!!!」と、

ジェルマと女湯(を覗く能力)との決別を口にしているだけで、ルフィの事などまるで頭にありません。

こうして「正気でいられる可能性の高い選択」とした上で、(正気を失った場合の保険として)ゾロに後始末をお願いしているわけですね。

「どっちが海賊王の役に立つか」でも「どっちがクイーンに勝てる可能性が高まるか」でもなく、「(クイーンに勝てる可能性は下がるかもしれないが)自分が正気を保ってられる可能性が高い選択」をした上で、「正気を失った場合の保険をかける

判断の軸がなさすぎるでしょう。

こいつは一体何を優先し、何を重要視し、何に益すると考えて、「敵が女なら手も足も出ず、レイドスーツに頼らなければクイーンに勝てるかどうかもわからない、頼りねェ生身のおれ」を選んだのでしょうか。

その理由が描かれていないため、「ルフィへの問いかけ」が無意味化しており、故にその判断や覚悟に説得力がなく、その後の「ゾロのへの後始末依頼」がただの「念の為の予防線」でしかなくなっており、危機感や切迫感が生まれず、2人のやり取りがものすごく空虚なものになってしまうのです。

👇🏻このコマだけ見ればカッコイイシーンに見えるのですが、

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

そこに持っていくための描写が支離滅裂で機能していないため、作者が用意した(穴だらけの)舞台の上で踊らされてるだけのカラっぽシーンに見えてしまうわけですね。

普通、ゾロに後始末をお願いする場合、(「生身のおれ」ではクイーンに勝てそうにないという理由で)レイドスーツを使い続ける事を選びません?

  • 「“生身のおれ”のままだとクイーンに勝てそうにない」
  • 「しかしレイドスーツを使えば正気を失い、冷酷で無感情な“科学の戦士”となってしまうかもしれない」
  • 「ルフィを海賊王にするためには、どっちのが役に立つ?」という葛藤の末、

    「ルフィのためにも、この場で敗けるわけにはいかない」(レイドスーツを使ってでも勝利する事を選ぶべきだ)という結論に至る

    正気を失った場合の後始末はゾロに任せる

というのが、筋が通っていてわかりやすく、納得感のある選択であり決断ではないでしょうか。

「サンジが正気を失ってしまうかもしれない」という状況にも説得力が出て、より緊張感を持って読み進められたはずです。

もちろん、ルフィはそんなことは望んでいませんし、ジェルマの力に頼らないと勝てないサンジなど描くべきではないため、そんな展開にすべきとは全く思いませんが、「ゾロに正気を失った場合の自分の後始末を頼む」という展開に持って行きたいのなら、「正気を失うリスクを高める判断」をしなければその描写の効果を失うだけなのですから、描く意味がありません。

ではどうすればよかったかと言えば、以下の3パターンが考えられます。

  • ルフィのために(正気を失う事になっても)スーツを使ってクイーンを倒す事を選んだ上で、もしもの時の場合の後始末をゾロにお願いし、最終的には正気を失わずに済む結末を描く。
  • スーツを捨てて生身の自分でクイーンに勝つ事を誓った上で、この(非合理な)選択をした理由を説明する(ゾロに後始末のお願いをするシーンはカットする)。
  • 「ルフィへの問いかけ」をカットし、単に「女に手をあげたかもしれない自分が恐くなり、正気を失いかねない事への危惧から、スーツを破壊して生身の自分でクイーンを倒す覚悟を決め、もしもの時のためにゾロに後始末をお願いする。

要は、「ゾロに後始末をお願いする」シーンを描きたいのなら、「(正気を失う事になっても)ルフィのためにスーツを使い続ける」選択をさせるか、「ルフィのへの問いかけ」自体をなくすべきであり、「スーツを捨てる」選択をさせたいのなら、その選択がなぜ「ルフィへの問いかけ」の答えになるのかを説明させる(ないしきちんと読み取れるように描く)べきだということです。

しかしながら、作者が選んだのは「スーツを捨てる事を選んだ上で、なぜその選択がルフィへの問いかけへの答えになるのかは一切説明せずに、ゾロに後始末をお願いする」という展開でした。

「ルフィへの問いかけ」と「ゾロへの後始末依頼」どちらも組み込んだ結果、「ルフィに問いかけておいてその問いを無視した結論を出し(その理由の説明もせず)」「正気を保つ方を選んだのに、正気を失った場合の保険をかける」という、支離滅裂で何もかも噛み合わない、この上なく的外れな選択と決断となっています。

しかも、フタを開けてみたらサンジは正気を失っていたわけではなく、(クイーンが姿を消して襲った場にサンジがいたから濡れ衣を着せられただけで)レディに手を出したわけではなかった、というオチですからね。茶番でしかありません。

正気を失う事なく(女に手をあげたのもただの勘違いで、もともと失っておらず)自分の体に元々あった“科学”が目覚めたことで肉体だけは強化されたという、いいとこ取りの結果で終了です。

ゾロに後始末をお願いすることで、「サンジが正気を失うかもしれない」というテイで(一応の緊張感を持たせて)描いておきながら、結局何事もないどころか、両者は顔を合わせることも言葉をかわすことなく、最終的には戦いが終わった後に、「イヤいいんだアレはもう解決した!!💦」というセリフだけで片付けられます。

出典:ONE PIECE 1052話/尾田栄一郎 集英社

「“正気じゃなかったら”お前がおれを殺せ」と言ったのに、その前提を無視して、正気かどうか確認する事もなく「お前を殺す為にお地獄から舞い戻った」と斬りかかってしまうシマツ。

こんな空気の読めないヤツに、プライドを捨てて命を預けたんだと考えると、何もかも台無しです。

回収の仕方まで雑で中身がなく、描いた価値を失うだけのまとめ方。

もっとクールに、2人の関係性を深めるような締め方にできなかったものでしょうか。

ロビン

ワノ国編のロビンはとにかくキモいの一言。

ここで完全にキャラ崩壊し、存在価値を失ってしまいました。

「出ちゃいそう…私の”悪魔”の部分…!!」

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

キッツ…

「出ちゃいそう」ってなんやねん…😂 変なとこで倒置法使うなや。

これは「今まで見せたことがない悪魔の部分が出ちゃいそう」ということなので、つまりルフィ達と出会う前(悪の組織にいた期間)に芽生え、育まれ、本人も自覚していた“悪魔”の部分があるということになります。

しかしながら、ロビンが「悪魔の子」と言われていたのは、ポーネグリフを読める事に関する悪意ある情報操作によって、外部の人間からそう呼ばれていただけであって、ロビンの内面や人間性に悪魔的な一面があったわけではありません。

散々過去を掘り下げて、そうしたロビンの人間性を丁寧に描いてきたというのに、今更「まだ見せてない悪魔の部分がある」ような描き方をされても、無理のある後付けにしか見えないでしょう。

もちろん、ロビンの幼少期からバロックワークスにいた期間の生き方を鑑みれば、「悪魔の部分」といえる一面があってもおかしくないのですが、であれば(その部分が一番育っていたであろう)バロックワークス時代の姿にこそ「悪魔の部分」が出ていなければおかしい話であり、それが描かれていなかった(正確には描かれたものは「悪魔」と言えるものではなかった)のに、今更そこを持ち出されたところで説得力などまるでなく、ただの後出しのこじつけにしか見えません。

しかも掘り下げは皆無で、ほんとにこの場面だけ、小手先で「悪魔の部分」を見せるだけで終了するシマツゆえ、ロビンの個性や魅力を高める効果を生んでいないどころか、むしろ雑で強引な後付けにより、キャラを破壊する結果にしかなっていない。

ゆえに、単にこの後描く「デモニオ」の前振りとして「悪魔」という言葉を使わせたかったという作者の作為しか感じないわけです。

で、出てきた姿がこれです。

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

キメェ…😭

牙が生え、

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

角と翼が生え、

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

文字通り「悪魔(デビル)」のビジュアルに変身してしまう。

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

「悪魔のような子」という比喩ではなく、外見ごと「悪魔」に変わる。

何で「悪の組織」にいると牙や角や翼が生えるような「悪魔の部分」が育まれるんでしょうか。。

バロックワークスの連中は全員「悪魔」に変身できるのでしょうか?

意味不明すぎてクロコダイルさんもびっくりでしょう。

「ハナハナ」の能力とも全く関係がなく、能力の範疇を完全に逸脱しています。

そもそも、読者も“麦わらの一味”もオハラの人間も、ロビンを「悪魔の子」だなんて思ったことはないし、そんな一面や人間性を秘めているなんて思ってなかったというのに、急に自ら「悪魔の部分」があると申告し出して、出てきたのは外見的特徴だけって、解釈も表現も浅過ぎやしませんか。

これまでの印象を覆すような(これまで抑えてきた)「悪魔」的な部分を出すのなら、むしろ内面の残虐性や冷酷さ、非道さや狂気のような悪魔的部分を見せるべきでしょうに、「出ちゃいそう…私の”悪魔”の部分…!!」と言って、まんま「悪魔」の姿に変身するだけって…笑

笑うしかないでしょう。

なんなんでしょうねこの、これまで描いてきたキャラを根底から破壊するような小手先すぎる個性追加。

「それでいいの? 遺言」

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

これもダセェ…

大したセリフでもないのにいちいち倒置法使ってくんな。

これで(普段言わないような残酷なセリフを吐かせることで)「悪魔」の部分を表現してるつもりなのでしょうが、ダサすぎて見てられません。

しかも「それでいいの? 遺言」と(今すぐ殺されて)これが最期の言葉になるかのようなイキり方をしておいて、すぐに攻撃せずにサンジに媚びることを優先したせいで、

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

次の言葉を口にされてしまい、

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

先ほどのセリフ(「お待ちよ黒足!! 逃さないよ!!」)を「遺言」にすることはできなくなってしまいました。

それどころか、この後もしばらく一撃も入れられないまま、遺言候補のセリフを大量に吐かれてしまうばかりで、延々反撃され続け、むしろピンチに陥るザマを晒してしまうシマツです。

一体何のためにこんな小学生レベルのキりセリフを吐かせたのか、全く理解できません。

ブラックマリアの「ねェニコ・ロビン あんたはカイドウ様のものに…なるのよ♡」というクソキモセリフに対して、「いやよ 死んだ方がマシ!!」と返すのはキレ味鋭くてよかったのですから、

出典:ONE PIECE 1005話/尾田栄一郎 集英社

わざわざサンジに媚び売るようなシーンなど描かずに、言葉を交わさずとも、お互い信頼し合い、その意図を理解し合ってる描き方にして、そぞのままブラックマリア戦に入った方が絶対いいシーンになっただろうと思います。

ただ、このシーンも隣の骨のリアクションのせいで台無しです。

頬を赤らめて「ロビンさんかっこいい〜!! 惚れてしまう〜!!」的な表情をさせているのですが、いらないんですよね、こんな薄っぺらい媚び持ち上げ描写。

普通にロビンのセリフと表情に、読者が「かっこいいロビン…!!」と興奮するだけでいいのに、何のために骨のリアクションなど入れる必要があるのか。

これを挟んだせいで、骨が雑音となってロビンのセリフの余韻を味わえなくなっています。

「心配無用よ ハァ…ハァ」

「ずいぶん大きくなれるじゃないか 体力を消耗しそうね…」という浅い説明セリフに辟易してしまうのですが、これに対して、「心配無用よ ハァ…ハァ」と速攻で「体力を消耗」していることを伝えるセンスのなさ。

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

「敵から体力消耗の心配などしてもらう必要はない」という事なのですが、そう強がらせといて即息切れセリフを入れて「体力消耗」してることを表すって、一体何がやりたいのでしょうか。。

しかも「すぐに決着はつく…!!」と言わせておいて、全然決着つかないどころか、敵の攻撃に押され気味で「💦」マークつけて焦りを顔に出しながら、

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

あっさり捕まって「う…しまった…!!」なんてクソダサセリフまで吐いてしまうシマツです。

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

「出ちゃいそう…私の”悪魔”の部分…!!」だの「それでいいの? 遺言」だの「心配無用よ ハァ…ハァ すぐに決着はつく…!!」だの言わせといて、「う…しまった…!!」ですよ?

ダサすぎませんか?

散々イキがらせ、強がらせておきながら、この醜態を晒す描き方では、ピンチ感の演出などではなく、ただただ「クソダセェ…なんなんだコイツ…」と落胆する結果にしかならないでしょう。

「それでいいの? 遺言」と口にしたってことは、相手を瞬殺・即死させられる(少なくともその自信がある)ってことだぞ?

そんなイキりセリフ口にしておいて、簡単に捕まって無様な姿を晒してんじゃねェよ。

何事にも動じない冷静さと、ドライでクールな一面が魅力だったのに、必死に決めセリフやイキりセリフを口にして、自分の強さアピール、キレてるアピールしてる様がダサすぎて見てられません。

頬杖つきながら偉そうに話を聞く傲慢無礼女

ここのシーンもキツい。

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

革命軍での2年の修行期間に、サボとコアラから新技を教えてもらう(というかこの2人が一方的にロビンに教えたがる)シーンなのですが、こいつらにチヤホヤされていい気になってるのか、足を組み、頬杖ついたまま「ふふふ じゃあちょっとだ け…教えてくれる? “てのひら”」と教えを乞うと言う、ナメた態度を見せつけてしまいます。

「お前の左手、頬に縫い付けられてんのか」と言いたくなるほど、👇🏻終始この姿勢で頬杖をやめようとしない。

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

人の話を聞く際のマナーとしても不愉快極まりない態度ですが、技を教えてもらおうとしてるのに、頬杖ついたまま右手を差し出して「ふふふ…じゃあちょっとだけ…教えてくれる? “てのひら”」と言い出すのはさすがにキモすぎるでしょう。

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

どんな態度やねん。。

こんな描き方をしたら、「別に新技なんて必要ないけど、お前らがあまりにもしつこいからとりあえず付き合ってやるよ(お前らを喜ばせるために教えてもらってやるよ)」と上から目線で相手してやってるようにしか見えません。

頬杖と足組みが「ロビンらしさ」であり、個性だと思ってるのでしょうが、状況や文脈を考えずにそうした記号的な描写で小手先処理したせいで、ただ態度の悪い高慢横柄キモ媚び女と化してしまいました。

せっかくロビンのことを心配して善意で技を教えてあげようとしている相手に、肩肘つきながら「じゃあちょっとだけ…教えてくれる?」と言い出すって、ナメてるとしか思えないでしょう。

「は? お前それが教えを乞う態度か? こっちが下手に出てるのをいい事に、何を偉そうに上から目線で『教えてもらってやる』態度出してきてんの?」とキレられてもおかしくないレベルの無礼さです。

にもかかわらず、「オッケーー♡」「うおおおおおおお」と大喜びするバカ2匹も見るに堪えない気色悪さ。

こんなキャラばっかです、新世界編以降のワンピースは。

あれだけ個性的で魅力的で、カッコよくて可愛かったキャラ達が、全員おんなじ知能の低さとやかましさで、雑音を撒き散らすだけのキモ媚びキャラばかりとなってしまいました。

大した仕事してないのに、半ニヤケで満足げにご就寝

勝利した後は、「ちょっと…疲れちゃった」とその場で倒れて眠り出すのですが、

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

その後、なぜか半ニヤケの表情が描かれます笑

出典:ONE PIECE 1024話/尾田栄一郎 集英社

よくまだ戦争の最中だというのに(ブルックに丸投げしたまま無責任に爆睡しといて)そんな笑顔で寝られるよな。。

体力使い果たして気絶するように眠ったのなら、きちんとそれに見合う表情で寝とけよ。

ニヤついてる暇あったらとっとと起きて仕事しろ。

たぬき

これまでも散々触れてきていますが、ワノ国編では媚びたぬきがとにかくキモいです。

もはやローの存在によって医者としての存在価値を失ってしまったため、「可愛いマスコットキャラ(兼非常食)」として、いかに読者に媚びるかしか考えられていません。

たまにシリアスな表情でカッコつけたセリフを吐いて、頼り甲斐のあるところを見せようとしてくるのですが、その魂胆が露骨すぎて作為臭しかしない上、セリフが的外れでダサすぎるため不快でしかありません。

要はクサいんです、このたぬき。

コミックス閉じてファブリーズかけたくなるレベルのクサさ。

その異臭がキツすぎて、ワノ国編以降、こいつを「チョッパー」と呼ぶことができなくなってしまいました。

間違いなくただの「たぬき」です。

キュピーン!!

たとえばウイルスの抗体がギリギリ間に合ったシーンも、(本来ならシリアスに描くべきところ)「キュピーン!!」という擬音とこの表情でなぜか読者に媚びて可愛さ推しをして来ます。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

クセェ…

なんでこの場面で、キャラの「可愛さ」を推そうと思うのか全く理解できません。

この描き方をすれば、たぬきファンが「可愛いィィィ〜〜〜!!」と悶絶して大喜びしてくれるとでも思ったんでしょうか。

いつか必ず手に負えなくなるぞ!!!

その後、クイーンに対してシリアスな表情でキレ出すのですが、その言い分が的外れすぎて見てられません。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

「ウイルスなんて戦闘に使うべきじゃない!! いつか必ず手に負えなくなるぞ!!!」

まじで意味不明なセリフだと思いません?

まず双方殺し合いの全面戦争において、「ウイルスなんて戦闘に使うべきじゃない」という言い分が甘っちょろすぎるし、既に使われて混乱を生んでる状況で「使うべきじゃない」と言い出すのも今更何言ってんだとしか思えないし、その正義の価値観を敵側(しかも海賊)に力説する不毛さ気づいていないのも頭が悪く、こいつがいかに命を懸けずにこの討ち入りに参加しているかがよくわかります。

このたぬきには、クロコダイルさんのこの言葉を送りましょう。

「海賊の決闘は常に生き残りを賭けた戦いだ 卑怯なんて言葉は存在しねェ…!!」

出典:ONE PIECE 204話/尾田栄一郎 集英社

グランドラインに入ったばかりの時点で、早々に「海賊」の戦いとはどういうものかを教えてくれていたというのに(描いてくれていたというのに)、何なら「東の海」の時点で、クリークさんも「いいかこれは“戦闘”なんだ 勝利のみを目的とした戦いだ 勝ちゃいいんだ たとえこんな“毒ガス弾”を使ってもな!!」と教えてくれていたというのに、

出典:ONE PIECE 60話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 60話/尾田栄一郎 集英社

新世界後半の「四皇」戦で、「ウイルスなんて戦闘に使うべきじゃない」というクソ浅い正論を聞かされるとは思いませんでしたよ。

今更「海賊の戦いとはどういうものか」という初歩の初歩さえも理解していない、生ぬるいたぬき論理を披露されて誰が共感できるというのか。

「ウイルスを戦闘に使うような卑劣な奴は絶対に許せない」という言い分ならわかるのですが、「戦闘に使うべきじゃない」って、「お前戦闘方法の正しさを諭すために戦争に参加したんか?」と言いたくなりません?

しかも、「ウイルスを戦闘に使うな!!」と言い切るならまだしも、「使うべきじゃない!!」という歯切れの悪さを披露するシマツです。

海賊相手に「べき論」語ってどうすんだよクソたぬき…

もっと意味不明なのが「いつか必ず手に負えなくなるぞ!!!」という言い分です。

「いつか」って何やねん。

「今」使ってすでに敵味方関係なく蔓延して被害者が出てきていて、「手に負えない状況」だからお前が抗体を作ってたんだろうが。

なんで「今はまだ手に負えてる」前提なんだよバカが。

手に負えなくなった状況を抗体によって収めに来たというのに、どんだけ的外れな説教垂れてんだよ。。

もっと言えば、「いつか必ず手に負えなくなるから使うべきじゃない!!」という言い分は、「手に負える範囲であれば使っても構わない(現時点では手に負えているから、当然今後も使っていくつもりなんだろうけど、いつか手に負えなくなるから使うべきじゃない)」と言っているようなであり、さらに脆弱でぬるい論理となっています。

殺し合いの場だからこそ(手段を選ばず)ウイルスを使い、制御不能で敵味方関係なく犠牲者を大量に出し、手に負えない状況を(意図的に)作っている敵役に対し、「(今はまだ手に負えてるけど)いつか必ず手に負えなくなるからウイルスなんて戦闘に使うべきじゃない」と説教するって、怒り向け方や注意の仕方が何もかも的外れすぎではないでしょうか。

だから決め台詞なのに締まらない。

スリラーバークでホグバックに言い放ったセリフと比べて、全く説得力や力強さが感じられない。

出典:ONE PIECE 468話/尾田栄一郎 集英社

ちなみにスリラーバーク編のチョッパーのセリフは、これでもキレ味が弱く、説明的で長ったるく、クサいセリフが多い印象だったため、前半の海の中でもあまり好きなシーンではありません。

が、ワノ国編のセリフはその比ではない酷さです。

それに対するクイーンの返しもズレており、「たぬきに倫理を説かれる筋合いはねェ!!!」と言い出すのですが、

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

別に「倫理」説いてねぇし…と思ってしまいます。

なぜなら、たぬきの論理は「いずれ手に負えなくなるから→使うべきじゃない」であって、これは「倫理」を説く主張になっていないからです。

「無差別に感染を広げて人命を脅かすウイルスなど、戦闘に使ってはならない」のように、人命や健康を脅かす危険性から使用を止めるセリフであれば「たぬきに倫理を説かれる筋合いはねェ」と返すのもわかるのですが、「いずれ手に負えなくなるから使うべきじゃない」では、「倫理」ではなく「管理」の難しさを解いているに過ぎません。

要はこいつは、「ウイルスを戦闘に使うのは倫理的に問題のある行いである」ことを自覚しているため、たぬきの主張は倫理的観点での批判であると勝手に脳内変換した上で反論しているわけですね。

なぜわざわざこんなハイコンテクストなセリフにする必要があるのか理解できません。

どうしたらいいの!!?

ルフィがカイドウに敗けたという報告を受け、たぬきが意味不明な叫びを上げます。

出典:ONE PIECE 1015話/尾田栄一郎 集英社

「ルフィ〜〜〜〜!!! 痛ででででで…!! ホントに負けたのか!? じゃあおれ達…!! どうしたらいいの!!?」

出典:ONE PIECE 1015話/尾田栄一郎 集英社

途中の「痛ででででで…!!」がまずキモいのですが、「じゃあおれ達…!! どうしたらいいの!!?」がキモ過ぎてほんとに吐き気を催すレベルの酷さです。

どんな質問やねん。

わかんねェなら今すぐ諦めてしんどけ。

何ならこいつ、「麦わらのルフィは敗けたよ〜〜〜!!」という報告がされたのと同じコマで「え〜〜ルフィ!!? そんな!!」とリアクションしてますからね。

出典:ONE PIECE 1014話/尾田栄一郎 集英社

どんなスピードで船長の敗北信じてんだよ笑

お前むしろルフィの敗北を願ってやまなかったルフィアンチだろ。

そうじゃなきゃこのスピードで敵の放送を真に受けて、速攻でルフィの敗北を信じるなんてことできるはずがありません。

事実、一味サイドはフランキーもゾロもサンジも、誰一人として信じていません。このたぬきだけです、速攻でルフィの敗北を信じて泣き出したのは。

結果、サンジがライブフロアに駆けつけると、「サ…サンジ ルフィがあ〜〜!!」と粘度抜群の長鼻水2本も垂らしながら泣き喚いて近寄ってくるシマツ。

出典:ONE PIECE 1015話/尾田栄一郎 集英社

キモチワリィ…

WCIでの「ルフィvsサンジ」の際のナミにも言いましたが、なんで「全員が仲間を信じる」という描き方をせずに、「誰かは信じられずに騙され、諦める」という描き方をしてしまうんでしょうね。

サンジのことを信じ切らず(裏に何か事情があることを考えることなく)あっさり見限るナミも、敵側のルフィの敗北報告(厳密には「決着がついた」「敗けた」「(息の根を止められて)暗い夜の海の底に沈んでいった」と言われただけ)を即刻信じて死んだものと結論づけて大泣きし、すぐさま「戦う意味」に疑問をもってしまうクソたぬきが気持ち悪くて仕方ない。

こんな茶番描写で、本当に「ルフィが死んだ(とたぬきが信じて泣いている)」と読者に思わせられると思っているのでしょうか。

またそれに対して、「泣くなバカ いくらでも見てきたろ? “奇跡”」と返すあごヒゲまゆげもキモすぎる。

出典:ONE PIECE 1015話/尾田栄一郎 集英社

ルフィは生きている(死んでおらず復活する)ことを「“奇跡”」だと言ってのける三番手。

まずこれは、「一旦カイドウに敗北した」ことを事実として受け入れている人間でないと出てこないセリフです。

「ルフィが敗けるわけがない、死ぬわけがない、すぐに復活して必ずカイドウを倒してくれる」と信じている人間は、「奇跡」なんて言葉は絶対に使いません。「放送は敵側の士気を削ぐための嘘に決まってる」とか「ルフィの生命力を知らない連中の思い違いである」という前提で、「絶対に生きてるから安心しろ」という慰め方になるはずなんですよね。

何をカッコつけたセリフ吐きながら、ルフィの敗北を確定させる発言してんだよ。

「ルフィが死ぬはずがない、負けるはずがない、なぜならルフィは海賊王になる男だから」というシンプルな論理で信じ抜くだけでいいのに、「いくらでも“奇跡”を見てきたんだから、今回も一度敗けても(殺されても)復活する“奇跡”が起こるから大丈夫だ(だから泣くな)」、あるいは「四皇カイドウ相手にルフィが勝利するという”奇跡”を信じろ」と言ってるようなものです。

クソが。

もっと言えば、こいつはこれまでのルフィの躍進(何度も生死を彷徨いながらも立ち上がり、強敵達を打ち負かしてきた功績)は「奇跡」だったと思ってることにもなります。

ルフィの生命力や不屈の精神、強運(天運)、(海賊王になる男としての)器ゆえの当然の成り上がりではなく、「奇跡」を何度も見てきたという認識だったらしい。

ひでェ…😂

こいつほんとにルフィの仲間か?

やっぱりWCIの時点で一味辞めた感じですかね。

ベビジジー

ワノ国編後半の最大のキモ媚び謎描写。

出典:ONE PIECE 1017話/尾田栄一郎 集英社

(シーザーによって強化された)「ランブルボール」の副作用ということなのですが、なんで体が小さくなって、しゃべり方まで変わるのか理屈が全くわかりません。

「正気を使い果たして急激に老ける」ということならまだわかりますが、顔が老けているわけではなく、単に小さくなって、しゃべり方がジジイ化しただけ。

「ギャグ漫画だから」以外に説明できない理由付け。

それがギャグとして面白ければまだいいですが、ネーミングセンスも終わっており、意味不明な上つまらないのですから、描く価値が全くありません。

一定時間経過すると元に戻るというのも茶番がすぎるし、「小さく弱くなる」という理解も医者とは思えない曖昧さ。

出典:ONE PIECE 1038話/尾田栄一郎 集英社

「弱くなる」って何やねん。お前もとから弱いだろ笑

しゃべり方が「ジジイ」になるのは何の効果だったんだよ。

端的に言えば、ただ読者に「チョッパーかわいいィィィィ〜!!」と言わせたいがための副作用であり、何の価値もないただの茶番です。

肉体へのダメージを算数で考える医者

ゾロの“超回復”に対して、「後で『倍』のダメージが来る」というのもご都合主義が過ぎると言うか…読者を舐めてるとしか思えない設定です。

出典:ONE PIECE 1038話/尾田栄一郎 集英社

要はゾロの負ったリスクやダメージの大きさに伴うピンチ感を伝えるために、瀕死の重傷にさらに「倍」のダメージが加わることを説明をしているのですが、何をダメージを算数で計算してんだよとしか思えません。

「後で『倍』のダメージが来る」と聞いて、「動けないほどの重傷の『倍』って…!!!」とゾロの体にもたらすダメージの大きさを心配するって、お前もう医者じゃねェだろ笑

そもそも副作用で「綺麗に倍のダメージが来る」というあり得なさを疑えよ。

「一時的に超回復する代わりに、薬が切れた時、その反動でとんでもない負担が来る(すでに重傷のゾロがその反動に耐えられるか)」を心配するならわかりますが、何を「倍」のダメージが来るなんて御都合主義の説明を普通に受け入れてんだよ。

「動けないほどの重傷の『倍』」は、計算すれば「死」以外にないというのに、結果ゾロは死なず、「倍」のダメージというのも嘘でしかありませんでした。

こういう嘘ばかりつくから、「どうせ死なない」という前提がさらに強化されて茶番化し、物語に緊張感がなくなるのです。

隙あらば抱きつく

たぬきの媚びは止まりません。

何かあればとりあえず誰かに駆け寄り、

出典:ONE PIECE 1038話/尾田栄一郎 集英社

抱きつく。

出典:ONE PIECE 1046話/尾田栄一郎 集英社

普通にその場で会話すればいいのに、なぜいちいち「💦」つけたり、涙流したりしながら抱きつこうとするのか。

読者に媚びようとしている以外にありません。

だから気持ち悪いのです。

読者の目線ばかり気にしてないで、ちゃんと作中世界を生きろよ。

ロー

キッドに対して「大人になれ」と言って、自ら一時「同盟」を提案しておきながら、

出典:ONE PIECE 1015話/尾田栄一郎 集英社

自分の「大技」の後にキッドに「派手な攻撃」を決められたら、「おれはてめェの前座じゃねェんだよ!!💢」といちいち腹を立ててキレ散らかしにいくロー。

出典:ONE PIECE 1039話/尾田栄一郎 集英社

お前が大人になれよ。

「勝者感出しやがって…!!」ってどんな難癖やねん…

これに対し「どうでもいいだろ!!! くだらねェ事言ってんじゃねェ!!!」と返すキッドもズレており、こいつも散々「どうでもいい事」を気にして文句垂れてきた「くだらねェ」奴なのに、どの口が言ってんだと思ってしまう。

たとえばルフィにくだらねェゲームを持ちかけられたら、「くだらねェゲームを持ちかけるそういう所だ!! てめェらが大物になれねェ理由は!!」と反発しながらも、

出典:ONE PIECE 1001話/尾田栄一郎 集英社

結局乗ってしまうところや、

出典:ONE PIECE 1001話/尾田栄一郎 集英社

(自分一人の力では倒せないから)共闘しているのに、ローに指示される度にいちいちキレ続けるなど、こいつ自身が「くだらねェ事」にこだわりまくっている当事者だというのに、よくこんなセリフ吐けたな(自分の事全く客観視できてないただのクソガキかよ、23歳にもなって何でそんな愚かなんだよ)思ってしまいます。

「おれに指図すんじゃねェよ!!!💢」

出典:ONE PIECE 1039話/尾田栄一郎 集英社

「おれに指図するなと言ったばっかだぞ💢」

出典:ONE PIECE 1039話/尾田栄一郎 集英社

「何度言わせる!! トラファルガー…!!! おれに指図するな!!!」

出典:ONE PIECE 1039話/尾田栄一郎 集英社

誰か言ってやってくださいよ、「どうでもいいだろ!!! くだらねェ事言ってんじゃねェ!!!」と。

こいつの「くだらねェ事」の基準が全く読み取れません。

別に「人に指図されることが気に食わず、受け入れられないから都度反発する」というガキっぽい一面を個性に持つ事自体はいいんです。

「であればセリフに一貫性を持て」というだけの話です。

そんな「くだらねェ事」にこだわる「ガキ」として描くなら、前座扱いされたことに文句を言って来たローに、「どうでもいいだろ!!! くだらねェ事言ってんじゃねェ!!!」なんてセリフは言わせるべきではない。

キャラの言動にまるで一貫性がなく、その場で思い浮かんだセリフを行き当たりばったりで言わせてるだけにしか見えず、キャラの個性が死んでいくだけだからです。

「ルフィとキッドがアホなことにこだわる一方、ローは大人の対応をする」とか、「ルフィとローをアホにして、キッドは大人にする」とか、3船長の関係性は、それぞれ(そもそも持っていた)個性を活かした描き方をすればいいのに、全員同じ知能の低いバカガキ単細胞にして、魅力や差異を破壊し、SBSノリしかしゃべれないキャラにすることなど、愚行の極みでしかありません。

3人とも等しくただの(作者によって記号化された)「バカガキ」として描いておいて、そんなバカな部分について「どうでもいいだろ!!! くだらねェ事言ってんじゃねェ!!!」と俯瞰したセリフを吐かせてしまう。

そのくだらなさに気づけるのなら、自分も「くだらねェ事」にこだわってるバカであることに気づきそうなものですが、そこには気付けない愚かっぷり。

その後も、読む気にもならんレベルのクソくだらなくてつまらない言い合いを続けてスベりまくるシマツ。

出典:ONE PIECE 1039話/尾田栄一郎 集英社

緊張と緩和のつもりかもしれませんが、あまりにレベルが低すぎてくだらないセリフの応酬の上、そのやり取りがしつこすぎるため完全にスベっており、緊張感を削ぐ雑音にしかなっていません。

こうして26歳とは思えない幼児性を恥ずかしげもなく見せつけながら、最後まで「命令すんな」といがみ続ける小物ムーブを晒します。

出典:ONE PIECE 1039話/尾田栄一郎 集英社

自分から「大人になれ」と命じて一時同盟を持ち出したくせに、何なんですかねこの描写…

お前が大人になれよキモチワリィ。

ローにこんなクソガキ小物ムーブをさせるなら、「大人になれユースタス屋…」なんてセリフは絶対に言わせるべきではありませんでした。

普通に「一時同盟」を組んだ後は、双方シリアスなスタンスのまま共闘する描き方をすればいいのに、なぜわざわざまんまブーメランが突き刺さるようなダサい描き方をする必要があるのでしょうか。

別にギャグ描写を挟んで緊張を緩和させること自体は問題ありませんし、百歩譲ってキッド側がガキっぽくローに絡むならまだわかるのですが、自ら「大人になれ」と偉そうに登場しておきながら、自分の方が延々大人になれないクソガキムーブを続けるって、キモすぎてフォローにしようがないでしょう。

仮に「大人になれ」と言わせた上でクソガキに戻らせるなら、「大人になるつもりだったが、キッドに煽られ、我慢の限界でガキに戻ってしまう」的な葛藤も含めて描く必要があります。

ローファンはこんな描き方でも「キッドに絡むローカワイイ!!」とか「子供っぽさが抜けないロー尊い!!」的なリアクションになるんででしょうか…

冷静に、クソダサくねェですか?

いつの間にか覚醒していたロー

1030話で、ローの能力が覚醒していることが明かされるのですが、これ、ドフラミンゴとの死闘を経ていつの間にか覚醒していたってことですかね?

出典:ONE PIECE 1030話/尾田栄一郎 集英社

まぁ、脇役キャラの覚醒のタイミングや理由付けなどどうでもいいと思う部分もありますが、作者都合で大した理由付けもなくあっさりパワーアップしていく描き方では、バトル漫画としての説得力や整合性はどんどん崩れていくんですよね。

ドフラミンゴ(ごとき)には完敗しておきながら、その後は覚醒したことで四皇ともやりあえる(共闘とは言え倒してしまう)というのは、御都合主義感しかないでしょう。

まだ「四皇との死闘の中で覚醒した」という描き方の方がよかったでしょう。

「まだ慣れてねェ…」じゃねェのよ。

いつ覚醒したんだよこいつ。

カイドウ( vsヤマト)

カイドウvsルフィについては「終盤」の記事で掘り下げるため、ここでは主に「vsヤマト」のシーンに対するツッコミを入れていきます。

このシーンに限らず、後半のカイドウはとにかく「説明的」なセリフが多く、口数も多すぎるため大物感が完全に失われています。しゃべればしゃべるほど格と威厳を失い、人間的に浅く、中身がない、ただの小物臭が漂っていくシマツ。

中身がないというのは、ことごとく会話が噛み合っておらず、延々自分が言いたいこと(作者が言わせたいこと)を一人でしゃべり続けているだけで、本人の意志や信念がまるで感じられないからです。

たとえば、こちらのシーン。

出典:ONE PIECE 1016話/尾田栄一郎 集英社

カイドウが「未熟なガキが錠を外してここを出て行く気か!?」と問うと、ヤマトは「ああ!! 僕はルフィと一緒に海へ出る!!! お前を『ワノ国』から叩き出した後にな!! カイドウ」と答えます。

これに対するカイドウの返し、どんな内容だと思いますか?

普通は「お前がおれに勝てるわけがない」とか「お前はワノ国の将軍になるんだ そんな勝手は許さねェ」といった返しになるのではと想像するのではないでしょうか。あるいは、「なぜそんなに“麦わら”に懸けているのか」でしょう。

しかしカイドウは、「ウォロロロロロ…!!! どこでもいいいんじゃねェぞヤマト…!! おれはここが『ワノ国』だから居座ってんだよ!!!」と聞いてもない意味不明なことを言い出します。

出典:ONE PIECE 1016話/尾田栄一郎 集英社

ヤマトが伝えたのは、①「カイドウをワノ国から叩き出すつもりである事」②「この国を出て行くつもりである事」であって、「カイドウがワノ国に居座ってる理由」など全く関係がありません。

にもかかわらず、「どこでもいいいんじゃねェぞヤマト」から入る意味不明さたるや、何言ってんだお前としか思えないでしょう。

この後に「お前がおれに勝てる道理はねェ!! 『ワノ国』の将軍になれヤマト!!!」と続くので、

出典:ONE PIECE 1016話/尾田栄一郎 集英社

この部分は正しい返しになってるのですが、その前に「どこでもいいいんじゃねェぞ」を言わせる意味がどこにあるというのか。

しかもその「理由」は教えないシマツです。

なんで「ワノ国」に居座ってるんだよ笑

「ここがワノ国だから居座ってる」って、理由になってないんだよ。

普通、「僕はルフィと一緒に海へ出る!!! お前を『ワノ国』から叩き出した後にな!!」と言われたら、「くだらねェ夢見てんじゃねェよヤマト お前がおれに勝てる道理はねェ!! お前はワノ国の将軍になり オロチの代わりにこの国を支配するんだ!!」のようなセリフになりませんかね。

それが親の言う言葉か!!

ヤマトのセリフもいちいち弱い。

「お前を戦力として認めてんだヤマト!! ウォロロロ!!」と言われたら、

出典:ONE PIECE 1019話/尾田栄一郎 集英社

「それが親の言う言葉か!!」と親としてのあり方を説教するシマツ。

いやお前、幼少期に虐待されて殺されかけてる時点でもう親と呼べる存在じゃないだろうに、何を今更「戦力として認めてる」と言われた程度のことを非難してんだよ意味わかんねェな。。

もっと根本的な部分でとっくに親子関係など崩壊してるというのに、何で未だに「常識的な親子関係」にすがってんだよ。

意味が違う!!!

「だから言ってんだ おれの為にワノ国を守れ!!! “守り神”として!!」と言われ、

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

「意味が違う!!!」と返すヤマト。

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

これも会話になっていないし、反論として意味不明なんですよね。

「意味が違う」ってどういう意味なんでしょうか。

おそらく「ワノ国の“守り神”の意味が違うという意味で、自分は「カイドウのの“守り神”」ではなく「侍達のの“守り神”として生きる」と言いたいのでしょう。

しかし、「意味が違う!!!」の後のカイドウのセリフが、「オロチには『悪政』の才覚はあった…!! この国は『武器工場』!! 働かせてお前が支配しろ」とこれまた意味不明で的外れな返しなので、話が全く噛み合っていません。

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

ヤマトは「自分は侍達のための“守り神”として生きる(お前のためにワノ国の守り神になるつもりはない)」と言ってるのに、「オロチには悪性の才覚はあった」「この国は武器工場」と続けるって意味わからんでしょう。。

どんだけ頭悪いんだよこの父親…

会話にならなすぎてコミュニケーション取れねェよ…

オロチの「悪政の才覚」の話も、この国が「武器工場」であることも、「ワノ国の“守り神”」の「意味」と全く関係ないのに、なんで急にそんなズレた話をし出したのか。

というか、「会話」としてではなくカイドウのセリフだけつなげて「独り言」として読んでも意味不明なんですよね。

「おれの為に(“守り神”として)ワノ国を守れ」に続けて「この国は武器工場 働かせてお前が支配しろ!!」と言ってるため、こいつは「武器工場を支配する事(あるいは武器工場で侍達を働かせてワノ国を支配する事)がワノ国を守ること」だと言っていることになります。

浅いなぁ…そんなんでいいのか? お前の野望。

「人造悪魔の実」で能力者を増やして世界を支配しようとしていた男が、なんで「武器」に頼って、「武器工場」でワノ国を守ろうとしてんだよ。守れると思ってんだよ。。

カイドウにとっては「開国を防ぐこと」が「ワノ国を守ること」であり、その役割をヤマトに担わせたがっている、という事ならまだわかりますが、「武器工場を支配する事でワノ国を守れ」って…言ってることのスケールが小さすぎてとても四皇のセリフとは思えません。

この戦で「武器」が活躍した局面が一つでもあったか?

何のために一般モブにしか効かない武器作りにリソース割いて精を出してんだよ。

「覇気だけが全てを凌駕する」んだったら、全員が覇気を使えるように修行させとけよ。

これに対してヤマトは「僕は彼らを解放する!!! 侍達を!! この国を!! 世界に解き放つんだ!!!」と返します。

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

「侍達の為の“守り神”として生きる」とからつながるセリフとして読むと、ヤマトにとっての「守り神」の意味とは「侍達とこの国を解放して 世界に解き放つ」ことなのかもしれません。

おそらくこの言葉を引き出すため(言わせるため)に、カイドウはワケのわからん前振りセリフを言わされたのでしょう。

カイドウには「ワノ国の鎖国を貫く為の“守り神”」としての役割を説かせることで、両者が真逆の思想を示せば、よりわかりやすい戦いになったというのに、なぜ急に「武器工場の支配」なんて話が出てきたのか。

きっと「解放と対比させるために「支配」という言葉を使いたかったから、(武器工場で奴隷を使うという)具体的な役割とともに言わせたのでしょう。

「鎖国」や「開国しない」という言葉では、(対外排除のニュアンスはあれど)「国内支配」を直接的に表してくれませんからね。

「開国」はさせん!!! 断じてなァ!!

ワノ国を世界に解き放とうとするヤマトに対して、「開国はさせん!!!」

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

「断じてなァ!!」と返すのですが、

出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社

これも「なぜカイドウは断じて開国させたくないのか」が描かれていないため、それを阻もうとする姿に一切説得力がなく、この戦いにまるで感情移入ができません。

「侍共をこの国から出しはせん!!」とか「逃がしはせん!!」という言い分ならわかるのですが、こいつ「開国」の意味わかってないですよね?

仮にわかってるとして、「なぜカイドウは開国したくないのか」「開国するとどんな問題や不利益があるのか」、あるいは「国しないことでどんなメリットがあるのか」「そもそも開国の仕方を知っているのか」など、大量のツッコミどころが出てきます。

古代兵器があるとか、ここにもワンピースがあるといった情報を持っていて、それを奪われないように居座ってたということだとしても、それを手に入れるには開国する必要があるわけですから、開国の意味を知っているのだとすれば、カイドウが開国を拒むのは、「タイミングが今ではないから」以外に考えられません。

それなら、「この国はいずれ開国することになるだろう だがまだその時じゃねェ おれはその日が来るまでワノ国を武器工場として守り続けなければならねェんだ」のようなセリフになるはずなんですよね。

この点、当時読んだ時は、この後(ワノ国編の中で)明かされるものと思っていたのですが、「カイドウはなぜ開国を阻むのか」「開国とはどういう事なのか」「カイドウはどこまで理解しているのか」など、結局最後まで触れられず、「カイドウがワノ国に留まる理由」さえ明確に示されることはありませんでした。

結論、「ここが武器工場だから居座ってる」ってことでいいですかね?

「お前はいつも…!! ぼくを殺す気だった!!!」

1016話、1020話と、散々「ワノ国の将軍になれ」だの「おれの為にワノ国を守れ」だの「お前が支配しろ」だの言っておいて、「お前はいつも…!! ぼくを殺す気だった!!!」と言われたら、「ああ…そうだ」とあっさり認めるカイドウ。

出典:ONE PIECE 1024話/尾田栄一郎 集英社

ワノ国の将軍にして、ワノ国の“守り神”にするつもりだったのに、出典:ONE PIECE 1020話/尾田栄一郎 集英社殺すつもりだったというのは矛盾してるようにしか聞こえませんが、おそらく「本当はワノ国の将軍にしたいし、ワノ国の支配を任せたいと思っているが、おでんを名乗り、ワノ国(の侍達)を背負って生きるつもりなら、殺すことになる(カイドウ軍と戦争する覚悟を持て)」ということなんだろうと思います。

これは、1024話のこちらのシーン「おでんを名乗るなら 死ねヤマト」というセリフからも間違いないでしょう。

しかし、幼少期の頃におでんを名乗られ、そこから「いつも」「殺す気」だったというのに、20年かかっても殺せず、20年後に依然「ワノ国の将軍になれ」だの「おれの為にワノ国を守れ」だの言い続けてるって、さすがに無能がすぎませんか。

というか「殺す気」ないですよね。

「親子ゲンカじゃねェ…おでんの名を背負うなら『戦争』を覚悟しろ 遊びじゃねェんだヤマト!!」と言っておきながら、20年かけても殺せず、言うことも聞かせられないって…笑

決断や損切りができない、優柔不断の口先男にしか見えないでしょう。

「遊びじゃねェ」ならとっととトドメさせよ無能。

これに対して、「憧れは罪か!!? 僕はおでんが好きだ!!!」というヤマト返しも意味不明で、セリフがダサすぎる上、反抗の仕方として的外れすぎるため全く締まりません。

「おでんに憧れる」ことが罪かどうかではなく、それによってカイドウに歯向かい、邪魔をするから止められているわけです。別にお前がおでんが好きで憧れていようが、百歩譲っておでんを名乗ろうが、カイドウの邪魔をせずに命令に従ってれば何の問題もないというのに、「憧れる」こと自体を禁止され、咎められてると勘違いしている(親譲りの)頭の悪さ。

その程度のことが理解できず、的外れな反抗の仕方をしてくると、会話のできないバカにしか見えないため、全然セリフが決まらないんですよね。

「一問一答で動いちゃいねェんだ世の中は…!!」

「なぜ僕の自由を奪う!!? なぜワノ国の自由を奪う!!?」と聞かれたら、

出典:ONE PIECE 1024話/尾田栄一郎 集英社

「一問一答で動いちゃいねェんだ世の中は…!!」と返すカイドウ。

いや、そこは答えてやれよ笑

ヤマトをワノ国の将軍にするつもりなのに、なんでその理由や目的を話さないんだよ。

つーか「おれはここが『ワノ国』だから居座ってんだよ!!!」とか「『開国』はさせん!!! 断じてなァ!!」というのなら、その理由も合わせて教えてやれよ。

「一問一答」でもなんでもなく、相手を説得する上で最低限説明しなければならない話だろうが。

そんなんだから20年も説得できず、殺せもせずに反抗され続けんだよ。

「ここにきた侍達の誰がお前を同志だと思ってる!!?」

論理を一切使わず、必要な説明もせず、感情論だけで自分のワガママを押し付けているだけなので、ヤマトは一向に聞き入れてくれません。

すると今後は、「てめェすっかり…『ワノ国』の一員みてェな顔(ツラ)して挑んで来やがって…お前はカイドウの息子って血筋からは逃げられねェんだぜ!? お前が勝手に何を背負おうとも ここに来た侍達の誰がお前の同志だと思ってる!!?」というスピリチュアルアタックに切り替えます笑

出典:ONE PIECE 1025話/尾田栄一郎 集英社

要は「お前はワノ国側として戦っても、仮に勝っても、友達がいなくて浮くだけなんだからおれの息子としておれのそばで おれの為に生きろ」と言っているわけですね。

もっと端的に言えば、「そっちには友達はいないからお父さんのところに帰って来なさい」と言っているわけです。

ダセェ…😭

何なんだこいつ😂…

「父親」としても「四皇」としてもダセェ…

結果、「黙れ!!! 関係ない話だ!!!」と真正面から一蹴されます笑

出典:ONE PIECE 1024話/尾田栄一郎 集英社

全くその通りで、「ヤマトがカイドイをこの国から追い出そうとしている事」「ヤマトがワノ国の一員として認められるかどうか」など全く関係がありません。

なぜならヤマトの目的は「カイドウとの縁を切り、(ワノ国を守った後に)海に出る」ことだからです。

侍達と一緒に戦って一体感を味わいたいわけでも、侍達に恩を売ってワノ国の一員として住まわせてもらいたいわけではないのですから、「ここにきた侍達」にヤマトの事を「同志」だと思ってもらう必要など全くありません。

その程度のこともわからず、毒親感満載の的外れなスピリチュアルアタックをするのがまずダサい上、速攻で「黙れ!!! 関係ない話だ!!!」と殴り返されるものダサさすぎてもう笑うしかありません。

せめて、「(てめェは“麦わら”達と海に出ると言うが)ヤツらがなぜ、おれの息子であるお前を船に乗せると思う」のように問う方が、よほど意味のある質問でしょう。

それに対して、「彼らは血筋や出生で差別するような人間じゃない!!」とか「ルフィ達が乗せてなかったとしても一人で海に出る!!」と言わせれば、よりヤマトの意志や考えを掘り下げることができます。

誰の目にも明らかな「関係ない話」をして、「関係ない」と一蹴されるって、どんだけ不毛なやり取りを描いてるんだと思いませんか。

もう少しお互いにとって意味のある、建設的な会話ができないものでしょうか。

「友情は上っ面!! みんながお前を恐れる!!!」

毒親からの的外れなスピリチュアルアタックはまだ続きます。

執拗に「お前には友達がいない」「お前は一人だ」「友情は上っ面」だと訴えてくるのですが、

出典:ONE PIECE 1025話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1025話/尾田栄一郎 集英社

こいつは何を持って「友情は上っ面」だと決めつけてるのでしょうか。

まず、ヤマトが「友達」だと言っているエースが死んだのはヤマトが原因ではないため、「友情が上っ面」かどうかは全く関係がありません。

また岩屋の侍含め、ヤマトに良くした奴らはみんな死んだというのも、お前が勝手に殺したからであって、ヤマトとの友情の「質」(それが上っ面だったかどうか)とは関係ない。

まるでヤマトには本当の友達ができないかのような言い方をしていますが、お前がヤマトと関った人間を殺していくから距離を置かれてるわけで、それはヤマトを恐れてるんじゃなくてお前を恐れてるだけなんだから、友情の質とは関係がないだろうと思ってしまいます。

要は、「友達ができない」のではなく「友達ができてもお前が殺すからいなくなる」という話です。

もちろん、「バックにカイドウがいて関わったら殺されてしまうから、ヤマトと本気で友情を育もうなんてバカが現れるわけがない(みんな上っ面の友情に過ぎない)」という意味で言ってるのでしょうが、それならそう言えばいいだけですし、事実エースという友達ができているわけですから、「友情は上っ面」「友達ができない運命」だと結論付けるのは認識のズレを露呈しているだけです。

たとえば「お前に良くした奴らはみんな死んだ 関わればおれに殺されると分かってるのにお前に近づこうなんてバカはいねェ お前がカイドウの息子である以上 この運命から逃れられねェんだヤマト」のようなセリフであればわかるのですが、「友情は上っ面!!」「みんながお前を恐れる!!!」と決めつけて追い込むのは、的外れすぎてバカ親のモラハラアプローチにしか見えません。

こうした不毛な親子喧嘩を長々と続けた後、ようやくルフィとモモの助が姿を現します。

「どうやって助かった!? 麦わらァ!!」「その龍は何者だ!!? 名乗れ!!」

出典:ONE PIECE 1025話/尾田栄一郎 集英社

何でもかんでも聞きすぎだよ、少しは自分の頭で考えろよ。想像しろよ。

というか、相手が答える前に質問連投すんなよ。

お前絶対答え求めてないだろ笑

ルフィとモモの助の決めセリフを引き出すための「前振り」セリフを言わされてるようにしか見えないんだよ。

「ウォロロ驚いたあのガキか!!」

出典:ONE PIECE 1025話/尾田栄一郎 集英社

いや、「あのガキ」って言うほど時間経ってないだろ…笑

ついさっきお前が処刑しようとして逃げられた「おでんの息子」だよ。

「光月モモの助」だって名乗ったんだから(お前が名乗らせたんだから)、名前で呼んでやれよ。

というか「モモの助」と聞いて「ウォロロ驚いたあのガキか!!」と返す程度の理解度なのに、なんで「龍の姿」に対しては(つまりこの世に龍が2匹存在している事実については)すぐ受け入れて、「この世に龍は二匹要らねェんだよ!!!」という言葉が出てくるのか。

普通、「モモの助…? なぜおでんの息子が龍になれる…!! この世に同じ実は2つと存在しねェはずだぜ?」のように、「なぜ龍の姿になれるのか」に疑問を抱くようなセリフになりません?

よく龍が2匹存在している事はあっさり受け入れられたな。

もちろん、1話の締めくくりのコマなので、質問調よりも断定調にすべきなのですが、セリフの方向性としてはその様な内容になるのが自然だと思うわけです。

総じて、カイドウが自分の意思で言葉を吐いているように見えず、作者から読者への説明セリフを言わされてるだけにしか見えないんですよね。

ヤマト

モモの助の保護者として優しく寄り添い、サポートしようとするヤマト。

出典:ONE PIECE 1027話/尾田栄一郎 集英社

しかし「大丈夫だよモモの助くん!! 僕がついてる!! さっきはごめんね君の下を離れて!!」と言っておいて、翌1028話では速攻放置して、また1人にします笑

出典:ONE PIECE 1028話/尾田栄一郎 集英社

いや、おま…笑

「僕がついてる!! さっきはごめんね君の下を離れて!!」とは何だったのか。

理由は「“最悪の事態”の被害を最小限に抑える為」ということなので、仕方ない面はあるのですが、

出典:ONE PIECE 1028話/尾田栄一郎 集英社

メタ的に考えて、こんなすぐにまた一人にするなら、「僕がついてる」だの「さっきはごめんね君の下を離れて!!」だの、過剰な母性アピールしたいだけのキモ過保護セリフなど吐かせなければいいのに。

わずか1話で前言撤回させることが決まっているのに、ヤマトの保護者アピール、母性アピールを優先する作為に気持ち悪さを感じてしまう。

文脈的に、ルフィから「鬼ヶ島を止めて来い!!」と言われたものの高所恐怖症で動けない、という流れなのだから、普通に「大丈夫だよモモの助くん 僕が空の飛び方を教える!!(一緒に鬼ヶ島を止めに行こう!!)」のようなセリフで十分でしょう。

「僕がついてる!! さっきはごめんね君の下を離れて!!」というのは、ヤマトの優しさや過保護アピールを押し売りしているだけで、話を前に進める会話(この状況を解決するための意味のある会話)になっていません。

結果、また雑音小坊主が「コクでござる!! 一人にするなど!! いや!! 弱音をはくな!! モモの助!! やれる!! いやムリ!! いややらねば!!」と雑音を生み出すシマツです。

出典:ONE PIECE 1028話/尾田栄一郎 集英社

うるせェな…しねよ…

よくこんな無意味なセリフを書き続けられるわ…

ビッグ・マム

「一発かまそうカイドウ 5人中何人生き残るかねェ?」

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

ダセェ…なんだその作戦会議。

なんで格下の海賊共相手に一発かまして、自分“達”の強さを見せつけてやろうなんて発想になるんだよ。

一人でやれよ笑

このセリフ、ものすごく作者の作為臭を感じるんですよね。。

要は「四皇の2人が手を組んだらどれだけすごいのか」カマしてやりたいのは作者であって、同時にカイドウとの関係性や過去を匂わせたいから、強引に連携技を披露する展開に持って行っているように見えるのです。

誰よりも「我」の強さを持ってるであろう四皇同士が、格下相手に「一発カマしてびびらせてやろうぜ(それにどう対応するか・できるかを見てやろうぜ)」なんて浅はかなアプローチをしても小物感が増すだけで、なんの魅力も感じられません。

言わないでしょ、すでに戦いが始まっているというのに、こんな意味のわからんタイミングで唐突に実力アピールしたがる、青臭いだけのイキり小物セリフ。

“麦わらの一味”でさえ、連携技や合体技を出す際に「かましてやろう」なんて示し合わせた事などなく、それぞれが自分が敵を倒す為に自分の技を出そうとした結果、破壊力が増した合体技になるとか、片方が片方のサポートをすることで攻撃力を増すといった描き方がなされているというのに、何をやってんだかこいつらは。

こんな新世代のガキ5匹くらい自分一人で充分だと両方が思っている中で、どちらも自分が戦い制圧したい、首を取ってやりたいという我が出た結果、たまたま技が重なり、新世代にとってはとてつもない破壊力の一撃となった、という描き方の方が、よほど四皇としての貫禄を感じられる描写になったと思うわけです。

しかも「5人中何人生き残るかねェ?」と言わせておいて、誰一人殺せないどころか戦闘不能にさえできないオチなんですから目も当てられません。

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

「大したもんだ!!」じゃねェのよ。

どんな負け惜しみやねん。

たとえばカイドウが大技を繰り出そうとしたところ、ビッグ・マムが察して、笑みを浮かべながら自分も攻撃体制に入って(息の合った)合体技として繰り出すとか、我先にと大技を出そうとした結果二人の連携技になったという描き方であれば、「四皇」の強者感も、それぞれの「我」も感じられ、2人の関係性も読み取れるシーンになりますし、その結果かわされたとしても全然受け入れられるんです。

しかし「一発カマそう」なんてわざわざ示し合わせて大技の準備をして、「5人中何人生き残るかねェ?」なんてイキっておきながら成果ゼロで終わるオチでは、ダサすぎて描く価値を感じません。

何より、作者の作為による単なる「連携技披露シーン」になってしまうと、「どうせ誰も死なない」という茶番感が強まるため一気に冷めるんですよね。

5人もろとも殺すつもりで、四皇2人がかりで繰り出した大技を(船長でもない)子分1人に凌がれたって、四皇の面目丸潰れでしょう。

こんな描き方ばかりするから、「四皇戦」なのに全然緊張感が感じられないのです。

ゾロが命懸けで体を張って止めたからこそ全員死なずに済んだって描写なんだから、(それによってあのゾロが瀕死になるほどの重傷を負ったんだから)攻撃を描いた意味はあるし、緊張感も失われていないし、「四皇」の格を下げる事にもなってないだろう、と言いたくなる人もいるかもしれませんが、

出典:ONE PIECE 1009話/尾田栄一郎 集英社

👆🏻こんなギャグのような瀕死の姿を描かれても緊迫感や絶望感など全くありませんし、これでゾロを戦闘不能にするのならまだしも、この後普通に復活して大看板を1人倒してしまうんですから、やはり四皇2人の連携技など何の意味もなかった事になっています。

ビッグ・マムはWCI編とワノ国編を通して、戦う前から四皇としての格と威厳を失い、無力化してしまったため、そのバトルの行く末に一切の興味を持てなくなってしまいました。

「おせっかいで薄汚ねェおこぼれ町の 貧乏くせェ”お鶴”の少量のおしるこの味」

ドクロードームから下の階に落とされ、そこでナミ・ウソップ・お玉と遭遇し、お玉と仲良く会話するシーンが描かれるのですが、ここのセリフもキモい。

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

「ビッグ・マムなりに感謝の言葉を伝えているつもりが、不器用ゆえただディスってるだけになっている」というボケのつもりなんでしょうが、「おせっかいで薄汚ねェおこぼれ町の 貧乏くせェ”お鶴”の少量のおしるこの味」はただの悪口でしかなく、悪意がなければ絶対に出てこない言葉選びゆえ、全くギャグとして成立していません。

要は「悪意なく言ってしまった失礼セリフ」ではなく、「悪意を持って意図的に相手を貶める失礼セリフ」になっているため、「本人は褒めるつもり(感謝を伝えるつもり)」という要素が反映できておらず、ただの嫌味ったらしい性悪ババアにしかなってないのです。

より正確に言えば、修飾語の連続のさせ方が不自然すぎるため、作者の作為による「ボケ」セリフにしかなっておらず、これをビッグ・マムが自分の意思で口にしたと考える場合、意図的に嫌味を言うつもりで口にしたセリフと考える他なく、ボケとして成立していないということです。

「少量の」が特に気持ち悪い。

「全ての名詞にネガティブな言葉を入れる」というボケをしたいのでしょうが、「おせっかいで薄汚ねェおこぼれ町」はまだしも、「貧乏くせェ”お鶴”」は悪口でしかなく、「少量のおしるこの味」に至っては、おしるこの味を褒める上で全く必要のない情報のため、感謝を伝える文脈で口から出てくるはずがなく、思いつくことさえない言葉でしょう。

「(感謝してるけど)少なかった」事を伝えたいのなら、「あのおしるこの味は忘れねェよ ちと量は足りなかったがね」とするか、「量は全然足りなかったが あのおしるこの味は忘れねェよ」のように言わせるべきで、「貧乏くせェ”お鶴”の 少量のおしるこの味」なんて、作為臭しかない不自然な言い方するはずがないのです。

これは不器用とかデリカシーがないとか、知識・教養・礼儀を知らないといった話ではなく、明確に悪意を持って相手を貶める意図がなければ絶対に口にし得ないセリフでしょう。

要は、作者の作為によって強引に作られたギャグセリフなのに、その意図を果たせていない(作為的なのにスベッてる)セリフとなっているわけですね。

この後、カイドウの手下がおこぼれ町を滅ぼしたと聞いて、「このおれに親切にしてくれたあの『おこぼれ町』を!?」というセリフがあることから、恩義を感じていることは確かなのに、

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

何のためにディスり表現を不自然なほど重ね、相手を貶めるセリフにする必要があるのか。

お鶴をはじめ、親切にしてくれたおこぼれ町に恩を感じているのに、両者を貶める発言をする意味がわからない。「町」の汚さを指摘するか、「貧乏くせェ連中」のようなざっくり全体の印象を口にするくらいがせいぜいでしょう。

たとえば「貧しくて薄汚ねェ町だったが ”お鶴”のおしるこは絶品だった」とか、「おせっかいで貧乏くせェ連中ばかりの町だったが、お鶴のおしるこの味だけは忘れねェよ」とすればいい。

どうしても「少量」の情報を入れたりのなら、「少量ながら絶品だった」とすればいい。

こうすれば、町やそこに住む連中のことはディスっているけど、お鶴のことだけは、あるいはおしるこのことだけは評価している(ビッグ・マムの口から出得る)自然なセリフになります。

「おせっかいで薄汚ねェおこぼれ町の貧乏くせェ”お鶴”の少量のおしるこの味」だと、町もそこに住む(親切にしてくれた)人達の事も、おしるこをくれたお鶴のことも、その親切の中身(おしるこの量)にもケチをつけ、バカにしてることになるため、本人は音を感じているのに、感謝の気持ちを向けてる対象が一つもないという、いびつなセリフとなってしまい、何のためにこのセリフを口にしてるのかわからなくなってしまいます。

それで「このおれに親切にしてくれたあのおこぼれ町を!?」とカイドウ軍にキレ出すんですから、尚更意味不明でしょう。

こうやって作者の作為が優先される事で、キャラの意思や人格が反映されていないあり得ないセリフとなってしまうのです。

普段から「ビッグ・マムとは正しい言葉遣いで人に感謝を示すことができず、褒め言葉のつもりで正反対の意味の失礼な言葉を使ってしまうキャラである」という描き方をして、それを個性にしてきているのであればまだしも、そんなバカじゃないですからね、このオバハンは。

本来、きちんと知性を持って正しく会話のできる人間でしたし、なんなら新世代や格下の海賊なんかより、ずっと賢くて大物感のあるキャラでした。

ジャッジがサンジのことを「失敗作」「脆弱な精神」「出来損ない」と表現した際に、ルフィがその言葉をサンジの「いいとこ全部」と評価したくらい意味不明です。

記憶喪失によって、言語障害に陥ったという裏設定でもあるのでしょうか。

しのぶ

「モモの助様のご希望により…!! これは28歳のお姿っ!!! うえ〜〜〜ん!!」

出典:ONE PIECE 1023話/尾田栄一郎 集英社

キモチワリィという言葉しか出てこないレベルでキモチワリィ…

「うえ〜〜〜〜ん!!」「うおおおおお」「うえええええん」って泣くことしか能がないのかこのバカはと思いません?

49歳にもなってどんなガキ丸出しの薄汚ェ泣き方してんだよオバハン…

見てるだけで痛々しいし、鬱陶しいんだよお前。

二度と出てくんなよキモチワリィ…

汚い言葉でキャラを下げるとコメント欄で怒られるのですが、「キモチワリィ…」以外に言葉が出てこないレベルでキモチワリィです。

その後、大人になって龍の姿になったモモの助とルフィが言い合うシーンでは、一同無言でそのやりとりを(呆れながら)見つめているというシュールギャグシーンが描かれます。

出典:ONE PIECE 1025話/尾田栄一郎 集英社

情緒どうなってんだよお前…笑

さらに、しのぶだけは飛び立った後も同じ表情で見つめ続けるのですが、

出典:ONE PIECE 1025話/尾田栄一郎 集英社

これも謎演出すぎて意味不明です。

泣きすぎて感情失って能面化したんですかね?

モモの助が(危険な)鬼ヶ島に向かう様子を、覚悟を決めた表情で見送るという意味なら、ギャグシーンに同じ表情を入れるべきじゃないでしょうに。

まじでこいつの描写は何から何まで気持ち悪く、作者がキャラ設定をきちんと定められておらず、「小手先とノリだけで描いている記号的ブサイク忍者」であることがよくわかります。

たとえば、👇🏻こちらのシーンで「あんな危険な場所へは もう二度と行かせるわけにはいきません!!」とか言い出すのですが、

出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

そんなこと言い出すなら、最初からモモの助が鬼ヶ島に乗り込む作戦自体を止めておけとしか思えません。

何が「あんな危険な場所」だよ。そんなこと最初からわかってただろうが。

なんで自軍が善戦を繰り広げて敵が減っている状況なのに「もう二度と行かせるわけにはいきません」という結論になるんだよ。

なんで1回目はよかったんだよ笑

何よりお前は1回目の上陸時に、カン十郎によって連れ去られたモモの助を一同諸共そのまま放置するという選択を容認した人間なんだぞ?

そんなにモモの助に対して過保護に思っていて、「あんな危険な場所」に二度と行かせるわけにはいかないと考えてるくせに、モモの助一人が敵にさらわれ、カイドウのもとに連れて行かれる様子を放置するってどういう思考回路してんだよ。

カン十郎に連れ去られそうにいなった時点で、全力で阻止しようとしろよ。

キャラの言動が何一つ一致してないから、全てがその場しのぎの口先コメントや綺麗事にしか見えず、気持ち悪くて仕方ないんですよね。

フーズフー

唐突に自分語りを始めるメンヘラ化け猫

ワンピースという作品を根底から崩壊させた前代未聞の後付け「ニカ」は、このポッと出のメンヘラ化け猫の不自然すぎる説明セリフによって、ワノ国後半で初めてその名前が登場します。

出典:ONE PIECE 1018話/尾田栄一郎 集英社

ワノ国後半で初めて登場したキャラが、唐突に(誰も聞いてないのに)自分語りを始め、ひたすら説明を続ける不自然さたるや、作為しか感じないのですが、その話の運び方も強引すぎて違和感しかありません。

まずはどんな会話の流れで「ニカ」の名前が明かされる事になったのかを整理しておきましょう。

  • フーズフーがジンベエに対して「六式」を使う。
  • 「海賊」が「政府」側の戦闘術である「六式」を使っていることから、ジンベエは昔「CP9のメンバーが脱獄した(諜報部員が捕まっていた)噂」を思い出す。(別にルフィは見ただけで「剃」を使えるようになり、サンジも「月歩」を使える上、海軍中将でも「六式」を使ってる人間はいるのだから、「六式を使える海賊」がいても大して不思議ではなく、それだけで「CP9のメンバーが脱獄した噂」をピンポイントで思い出すのは無理があるとしか思えず、この時点であり得ない作為と強引さを感じる)
  • フーズフーはその諜報部員が自分であるとが自白し、その件での苦労を語りを始める。
  • 「哀れだがわしとの因縁はない」と聞き流すジンベエ。
  • 「そうでもねェさ」と否定し、“麦わらのルフィ”には(「その名を聞くと辛い過去を思い出す」ほどの)因縁があるから、その一味に入ったジンベエも因縁があると言いがかりをつけ(ついさっき加入したばかりなのに笑)、その経緯を勝手に語り出す。
  • 曰く、自分が投獄されたのは護送中だった「悪魔の実」を“赤髪のシャンクス”に奪われたことが原因で、当初はシャンクスを恨んでいたが、当時被ってた“麦わら帽子”も、奪われた“ゴムゴムの実”もルフィが継承してるから矛先はそっちを向き、その一味に入ったジンベエにも因縁があるとして、昔語りをしながら絡んでいるとの事。
  • 牢獄に捕まっていた時に「ヒドイ罰」を受けながら、看守から「太古の昔に奴隷たちがいつか自分達を救ってくれると信じた伝説の戦士、太陽の神ニカに祈れ」と笑われ、永遠にも感じた投獄中、そんな奇妙な伝説にも「誰でもいい助けてくれと!!」とすがった。
  • 一方、その話をした看守は後日消されたから、自分も危ねェと思い、命懸けの脱獄を計って今に至る。
  • 名前を知るだけでマズイ存在のようなので興味が湧き、ジンベエに「ニカ」について問いかけている。
  • なぜジンベエにこの話をし出したかと言えば、 ニカは奴隷達にとって「苦悩から解放してる戦士」であり、魚人族は奴隷にされてきた歴史があるから、魚人のジンベエならニカの事を知ってるかもしれないと考えたから。
  • ジンベエは「おのれに話す事は 何もありゃせん!!」 「おんどれ歴史に口を挟むなら…!! ハンパな覚悟で踏み込んでくるな!!」と(あたかもニカの噂を何か知ってるかのような答え方をして)フーズフーを撃破。(しかしその後、ジンベエがルフィのニカの姿になり、その名で呼ばれるようになっても一切食いつく事なく、完全スルーである)

もうフーズフーのセリフやスタンスがあり得なさすぎてキモイとしか思えないのですが、以下、各セリフのおかしさと気色悪さを指摘していきます。

「今ここにいる自分は気に入ってるが…!! 苦労したんだ12年前のたった一度のミスでよ…天才ロブ・ルッチに引けを取らねェ程…!! “有望”と言われてたんだぜ!? おれも!!」

出典:ONE PIECE 1017話/尾田栄一郎 集英社

→知るかボケ。誰も聞いてねェんだよそんなことは。何をいきなり長々と自分語り始めてんたよキモイな。

四皇の一味の幹部がよくこんなダセェ負け惜しみセリフを口にできるわ…

そもそも、「2年前」に懸賞金1億ベリーのルフィごときに敗北してるルッチを「天才」扱いした上で、ルッチに引けを取らない“有望”だと言われてたなんてアピールしても何の自慢にもならず、自分の雑魚さを強調する結果にしかならんことくらいわからんのでしょうか。

お前が自分の才能をアピールしてる相手は、お前の才能の根拠にしてる男を倒した男の部下なんだぞ?笑

「当時奴が被ってた『麦わら帽子』も“ゴムゴムの実”もあいつが継承しちまってんだから!! 矛先はそっちを向くよな!!!」

→向かねェよバカ笑

お前が投獄されてツラい獄中生活を送る事になり、天才ロブ・ルッチ(笑)に引けを取らない有望株としての未来が断たれたのは、お前が護送中の「ゴムゴムの実」を“赤髪のシャンクス”に奪われたことが原因であって、その後「その実を“麦わらのルフィ”に食われたから」じゃないんだぞ?

なんで直接の原因となった(実を奪った)“赤髪のシャンクス”ではなく、その実を食べた“麦わらのルフィ”のほうに因縁が向くんだよ笑

まだこいつが「ゴムゴムの実」を食べるつもりだったのであれば、その実を食べた相手に因縁が向かうのもわかりますが、自分の出世が断たれ、獄中でツラい思いをした事を恨んでいるのなら、その因縁はシャンクスに向くのが自然でしょう。シャンクスはまだ生きてるんですから。

ルフィがその実を食べたことも、“麦わら帽子”を引き継いだことも、こいつが失脚した原因と何の関係もないことに加え、恨みの対象となる大元はまだ生きているというのに、“赤髪”本体に因縁を向けずに、「トレードマークの“麦わら帽子”」を引き継いだ相手に因縁をふっかけることになるのか、全く理解できません。

とんでもなく筋違いで的外れな逆恨みではないでしょうか。

というか、あり得なさすぎて作者の作為しか感じないんですよね。

ニカの後付けの説明をさせるために、強引かつ小手先で急遽「因縁」を仕立て上げたようにしか見えません。

こいつの言い分に筋が通っていると思う人、つまりこれを「因縁」として、ニカの話をし出す流れに、違和感や唐突感を覚えなかった読者など存在しないでしょう。

この後、急に話が変わってジンベエに「聞きたい事がある」として、自分が捕まっていた間に“太陽の神”ニカに祈っていた話をし出すのですが、この強引さも「不自然」どころの騒ぎではなく、明確に作者の作為が働いています。

要はニカの話をさせるために、結論ありきで作者が会話を組み立てているだけであり、こいつらは操り人形として与えられたセリフを言わされてるだけなんですね。

よくこんな強引な後付けをアリだと判断てきたなと思えるくらい、この時点ですでに土台グラグラで設定が破綻しています。

「お前に聞きてェ事があんだよ!!」「痛ってェな…!! ハァハァ なァおいお前…ハァ…ハァ おれが牢獄に捕まってた時…聞いた話だ…おれはヒドイ罰を受けながら…それに祈れと笑われた!!」

出典:ONE PIECE 1018話/尾田栄一郎 集英社

→いきなり何の話し出してんだよキモチワリィな…

話の入り方が異常すぎて、未だかつて見たことがないレベルの強引さであり、話の構成が無茶苦茶すぎて、作者の作為によって強引にニカの設定を追加して、必死にこじつけてるだけでしかありません。

この後、「ニカ」について具体的に説明し出すのですが、こいつはジンベエに「聞きたいことがある」とニカの事を質問しようとしている立場なんです。

出典:ONE PIECE 1018話/尾田栄一郎 集英社

ジンベエがニカについて知ってると見込んで「お前に聞きてェ事があんだよ!!」と話を聞こうとしているのに、なぜか自分の獄中生活とニカの話を丁寧に丁寧に

ニカの話を聞きたいなら、ニカの話を質問すればいい話で、自分がニカの話をする必要などありません。

これはどう見ても、ニカを知らない相手に対する説明でしょう。

(ジンベエにニカの事を教えてもらおうとしてるのに、ジンベエにニカの事を丁寧に説明するという、あり得ないアプローチかつセリフ回しになっている)

何より、このシーンでのフーズフーのセリフが、「おれはその名を聞くと辛い過去を思い出す…」だの「ヒドイ罰」「笑われた」「永遠にも感じた投獄中」「おれはそんな奇妙な伝説にもすがった!!」「誰でもいい助けてくれと!!」だのあらゆる言葉選びがダサすぎて、よく四皇幹部の海賊がこんなみっともなくて情けない言葉を、敵の海賊に向けて平然と口にできるよな…

気持ち悪すぎて鳥肌立っちまうわ…

「おれにその“ニカ”の話をした看守は…後日消された…!!!」「知るだけでマズイのか!?」

出典:ONE PIECE 1018話/尾田栄一郎 集英社

この時点では、“ニカ”の話をしただけで看守は消され、「知るだけでマズイ」とされていたのに、この後エッグヘッド編でベガパンクの放送によって全世界にその名が知れ渡り、ニカの話を聞いてしまったというのに、(それを理由に)誰かが消されることはなく、エルバフの巨人族など「ニカ〜〜〜♡」にミーハー精神爆発させながら、海軍や世界政府の前で嬉々としてその名を叫んでいたというのに、一切追及されることなく、「平気でその名を口にする連中が大量発生するも、誰もがのうのうと生き続けている」世界線となってしまいました。

この時の設定はどこに行ってしまったのでしょうか。

本当にその名を「知るだけでマズイ」のであれば、ベガパンクの放送でその名が口にされた時点で、全世界の人間を殺す判断をしなければなりません。

「だから世界政府はこの世界を海に沈めるつもりなんだろう」と言いたくなる人もいるかもしれませんが、順序が逆なのでその解釈は当てはまりません。

ベガパンクは、この世界が海に沈むことを危惧したから全世界にその事を暴露したのであり、ベガパンクがニカの名前を出したから世界政府が世界を海に沈める事を決断したわけではありません。

「急にキレやがって」

最後、ジンベエにトドメを刺される直前に、「クソ!! 急にキレやがって!!」と焦り出すのですが、これも小物臭がすごく、

出典:ONE PIECE 1018話/尾田栄一郎 集英社

散々「魚人差別」と「奴隷煽り」をしておきながら何言ってんだお前…と思ってしまいます。

こういうのって本来敵を怒らせるために、あえて挑発や煽りを目的として口にするものでしょう。

それでキレられたら「クソ!! 急にキレやがって!!」と焦り出すって、こいつの中でこれらの煽りセリフはどういうつもりで口にしていたのでしょうか。

まさか38歳にもなって「ちょっとからかうつもりで言っただけで、こんなにキレられるとは思わなかった」なんて幼稚なオツムで生きてるわけじゃないですよね。

新世界の後半かつ四皇の一味の幹部に、こんな雑魚丸出しのクソガキ海賊が存在している事に違和感しかありません。

しかもこれで天才ロブ・ルッチに引けを取らない有望株だったというシマツ。

こんなんルッチの顔に泥塗り、株を下げる結果にしかなっていませんよ。

五老星

こいつらはワノ国後半から凄まじい勢いで無能化していきます。

出典:ONE PIECE 1037話/尾田栄一郎 集英社

厳密には、ニカの後付けによって「もとから異次元の無能だった」事になってしまうのですが、それまではまだ威厳は保てていましたし、(“麦わらの一味”を全力で捕まえようとしない事についても)ギリギリ整合性の取れる説明が可能でした。

が、1137話のコチラのシーンを皮切りに急激にポンコツ化していきます。

まず気になったのは「手を打つなら未だ…ニコ・ロビンはもう捕らえた頃だろう」という想像を絶する見込みの甘さ。

世界のトップに君臨する連中が、よくこんな何の根拠もないただの楽観思考の希望的観測で会話し、話を進められると思いませんか。しかも22年も捕まえられず、逃げられ続けているという前提があるのにです。

ロビンを捕らえたという報告が入ったわけでも、すでに追い詰めているので確保するのは時間の問題といった経過報告が入ったわけでもないのに、「CP0を派遣したんだから当然捕えている頃だろう」なんて希望的観測のみで好機と判断してしまう姿が滑稽にしか見えません。

で、実際捕えられていないし、追い込めてすらいないシマツです。

こういうセリフ一つでキャラの無能さや頭の悪さが伝わってしまうんですから、「世界最高権力」の肩書きを与えたキャラの会話はもっと慎重に考えて欲しいんですよね。

また、ここのシーンは間に場面転換が挟まることもあり、非常に意味がわかりづらい会話となっています。

まず「手を打つなら今だ…ニコ・ロビンはもう捕らえた頃だろう カイドウとビッグ・マムの戦いなら 誰が死んでも不自然じゃない…!! 消すべきだ」というセリフは、一体誰のことを「消すべきだ」と言っているのか。

出典:ONE PIECE 1037話/尾田栄一郎 集英社

この会話だけでは、ロビンの事を「消すべきだ」と言ってるようにも読めます。

つまり、ニコ・ロビンはもう捕らえた頃で、カイドウとビッグ・マムの戦いなら誰が死んでも不自然じゃないから、戦争に乗じてニコ・ロビンを消すべきだと言っているパターンです。

しかしこの後、場面転換を挟んでまた戻ってくると、「あの実」の話をしているため、これらのセリフが1つの話題で繋がっている場合、「消すべき」というのはルフィの事を言っていたことになります。

出典:ONE PIECE 1037話/尾田栄一郎 集英社

つまり、(生け捕りにする必要のある)ニコ・ロビンはもう捕らえた頃だろうから(とりあえずの目的は果たし、うっかり殺したり逃げられたりする心配はなくなったから)、「あの実」が覚醒する前に、戦争に乗じて“麦わらのルフィ”を消すべきだ(今がその好機だ)、と言っているパターンです。

しかしながら、場面転換を挟んで会話が途切れているせいで、話題が変わっている可能性を否定できず、最初のシーンはニコ・ロビンを消すべきだと言っており、後のシーンは単に「ゴムゴムの実」の覚醒の話をしている、というパターンも考えられます。

だからわかりづらい。

まぁ、会話全体を見ると終始(「あの実」を食べた)ルフィの話をしていると読めるため、「消すべきだ」というのはルフィの事を指していると読むのが正しく、実際、1041話で五老星からCP0に「今すぐに“麦わらのルフィ”を消せ」という勅令によって、その解釈が正しかったことが確定します。

ここでツッコミたいのは以下の2点です。

  • ルフィはそもそもお前らが指名手配している「DEAD or ALIVE」の海賊であり、なおかつ天竜人をぶん殴って抹殺命令が出てるんだから、カイドウとビッグ・マムの戦いなどなくとも、政府が殺しても、誰が殺そうとも、何の不自然もないだろうに、一体誰の目線を気にしてこんな配慮を考えているのか。
  • なぜカイドウの戦いを邪魔した上でルフィを消す必要があるのか。(カイドウに殺されるのを待つのではダメなのか)

要は、「カイドウとビッグ・マムの戦いなら誰が死んでも不自然じゃない…!!」と言うが、「別に賞金首なんだから不自然かどうかなど関係なくね?(誰に追及されてるんだ?)」というツッコミと、「別にカイドウが殺してくれる(少なくとも決着が着く)のを待てばよくね? 」というツッコミです。

前者については、たとえばイムから生け捕りにしろと言われてるから、本当は殺してしまうのはまずいけど、生きて逃げられたり、「ゴムゴムの実」が覚醒したりすると困るから、五老星の独断で、戦争に乗じて殺して戦死してしまったと報告しようとしている可能性がありますが、五老星がイムの命令に背いてまでそんな打ち合わせをするとは思えないので、あまりしっくりきません。

実際、この後もそうした命令があった事は描かれていませんし、何ならイムはルフィの手配書を切り刻んでいたくらいですから、生け捕りにこだわってるとも思えません。(こだわっているなら「DEAD or ALIVE」にするべきではないでしょう)

後者については、これ以上死闘が続くと「ゴムゴムの実」が覚醒してしまうかもしれないから、それより前に殺すべきだと考えている可能性がありますが、その場合、こいつらは覚醒の条件を(およそ)知っている事になります。

どうすれば覚醒するのかわかっていないのに、「事を急ぐのはワノ国だ ここまでの戦いになると一体誰が想像した」と「ここまでの戦い」になった事に焦る言葉が出てくるはずがありませんし、それを理由に「消すべきだ」という考えに至るはずもありません。

「このままだと覚醒してしまうかもしれないから、その前に戦争に乗じて消すべきだ」と言っていると読むべきでしょう。

これは、たとえば覚醒とは死闘の末に限界を超えたタイミングとか、生死を彷徨うタイミングで起きる(ことが多い)という事を知っていて、カイドウとの戦いが長引いたことでこれらの条件が重なってしまう可能性が出てきたため、それを危惧して覚醒前にトドメを刺そうとした、という事になります。

しかし、仮にこれらが覚醒の条件だとして、それを知っていたのであれば、なぜカイドウの戦いに割り込んで動きを止めるなんて中途半端な介入の仕方をしたんだよ、という話になってしまいます。

実際、そのせいでルフィは覚醒したわけですから、CP0はルフィの覚醒の手助けをしたようなものです。

覚醒の条件が「死闘」や「生死を彷徨う」事だった場合、中途半端にトドメを刺す事が一番リスクの高いやり方であり、それがわかっているのなら、たとえば「カイドウに敗れ、気を失った直後に首を飛ばせ」とか「心臓を貫いて確実に息の根を止めろ」のように(その条件を踏まえた上で)もっと慎重で具体的な指令の出し方になるはずなんですよね。

政府側は全員「異次元の無能」という設定なのか、五老星は「今すぐに“麦わらのルフィ”を消せ」と手段を問わない指令の出し方をし、CP0は「消せ」と言われてるのに、ただ邪魔に入ってカイドウの攻撃を直撃させただけで自らは一切手を下さず、生死の確認さえせずに任務完了した気になってしまうシマツです。

で、結局ルフィが「覚醒」するための最高の手助けをしただけで終了という。

覚醒の条件を知っていたのであれば、こんな雑な介入の仕方(指示の仕方)をするはずがありませんし、知らなかったのであれば、そもそも「事を急ぐ」必要などなく、カイドウに敗北する(決着がつく)のを待っていればよかっただけなので、カイドウの戦いに割り込んでまで消そうという判断にならなかったはずです。

つまり、いずれにせよ整合性の取れない判断と行動にしか見えず、ゆえに「ニカ」は大して設定の詰められていない強引な後付けにしか見えないんですよね。

このシーンは、後半のセリフも意味不明です。

出典:ONE PIECE 1037話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1037話/尾田栄一郎 集英社

これ、端的に言って会話が全くつながってないんですよね。

おそらく「あの実が覚醒したらどうする(そうなる前に急いで“麦わらのルフィ”を消すべきだ)」という話題において、頭部シミだらけジジイが「いや…あり得ん!! もはやあの実は我々にとっても伝説だ 過去何百年も“覚醒”する事などなかった」と言っているのですが、これはつまり「覚醒することなどあり得ない(だから慌てて消そうとしなくても大丈夫だ)」と言っているわけです。

これに対してピーター聖が「ではなぜ『世界政府』は…!! わざわざあの“悪魔の実”にもう一つの名を与えた!! 歴史からその実の名前を消すためだろう!?」と返すのですが、これは「大丈夫と言うが、ではなぜ世界政府はわざわざあの“悪魔の実”にもう一つの名を与えた!!」と聞き返している事になります。

要は、「ゴムゴムの実が覚醒することはまずないから大丈夫だ」という言い分に対して、「世界政府は歴史からその実の名前を消すために、わざわざあの“悪魔の実”にもう一つの名を与えたんだぞ!?」と返しているわけですね。

全く会話になっていません。

「覚醒することはまずないから大丈夫」だと言ってるのですから、反論したいなら「覚醒することは十分あり得る」「覚醒しないとしても殺すべきだ」と言わせなければなりません。

これはピーター聖のセリフは「覚醒されたら困る理由」であって、「覚醒してしまうかもしれない理由」ではありません。

仮に「覚醒してしまうかもしれない理由」として言っている場合、「世界政府は、歴史からその実の名前を消すためにもう一つの名を与えたんだから、覚醒するかもしれないだろう!!」と言っている事になりますが、まるで論理が通っておらず、いずれにせよ意味不明なセリフとなります。

もっと言えば、別に覚醒したからといって「ゴムゴムの実」の前の名前が世界に知れ渡るわけではないんですから、より一層、「前の名前」とか「世界政府はその名前を消すためにもう一つの名を与えた」事など、全く関係ないだろうと思ってしまいます。

要はこれ、完全に作者から読者(というか考察者)へのエサ撒き目的の説明セリフでしかなく、五老星のセリフになっていないんですよね。

作為しかないから、後付けにしか見えなくなるのです。

シンプルに、「あの実が“覚醒”する事などあり得ん」という主張に対して、「ではなぜ『世界政府』は…!! わざわざあの“悪魔の実”にもう一つの名を与えた!! 歴史からその実の名前を消すためだろう!?」という返し、意味わからんと思いませんか?

私が頭部シミだらけジジイの立場だったら、「は? 知るかよ 何の話してんだお前、論点ずらすなボケ」と言いたくなりますよ。

「世界政府が歴史からその実の名前を消すためにわざわざあの“悪魔の実”にもう一つの名を与えたから、何なんだよ? それと今その実が覚醒するかどうかの話に何の関係があるんだよ」と言いたくなります。

ヒョウ五郎

囚人採掘場では、無力で貧相なただの雑魚チビジジイだったヒョウ五郎を、「かつての大物」「おでんに並ぶ強者」という印象に持っていくために、必死にモブ達による「説明」を加えていくのですが、その描き方があまりに表面的で薄っぺらいため、全く大物感や強者感を表せていません。

「何が伝説!! 時代遅れの剣だろう!!? 老いぼれ!!」

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

ダセェ…

なんなんだこの小物丸出しの説明台詞は。

とりあえず「伝説」という言葉だけ取り上げつつ、「(どうせ)時代遅れの剣」とか「老いぼれ」と舐めたセリフを吐かせて、速攻やられるフラグを立て、実際にあっさりやられる当て馬モブ。

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

描き方が小手先すぎて、雑魚同士の戦いにしか見えません。

戦闘シーンをほぼ描くことなく、「『ワノ国』伝説の大親分”花のヒョウ五郎”が強すぎて 全くあのタヌキに近づけません!!」と不自然すぎる説明台詞で強引に、ヒョウ五郎の強さをアピールしていきます。

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

こんな小物共の小手先セリフで雑に持ち上げられたところで、(作者の押し付けがましさしかを感じるだけで)キャラの評価にはつながりません。

説明セリフによる雑な持ち上げはまだ続きます。

肝心の戦闘シーンはほぼ描かず、「“お庭番衆”と“見回り組”の隊長達がほとんどやられちまった」という「結果」だけ描いて、

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

「それが伝説の侠客の力か…!!」

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

「『ワノ国』が恐れられてきた理由が少しわかった…」

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

と言葉で「強さ」を説明し、強引に持ち上げる手抜き描写。

読者がまるで共感できない表面的で薄っぺらいセリフで、必死にヒョウ五郎が「伝説の侠客」であり、「強すぎ」て「恐れられてきた」存在であると「説明」してきます。

本人の言葉やバトルシーンを通して、その「強さ」や「大物感」を表現してくれればいいのに、肝心の当人の描写はクソダサくて小物丸出しのものばかりなので、さらに説得力を失う結果となっているため、目も当てられません。

たとえばこちら。

「ウゥ…!! 武者震いか…!?」

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

クイーンのウイルスを喰らってしまい、「氷鬼」によって体温を奪われたことによる震えに対し「武者震いか…!?」と口にするヒョウ五郎。

「寒さからくる震え」を、「武者震い」と勘違いすることなどあり得ず、ただのボンクラジジイにしか見えない描写です。

こいつ武者震いしたことないのかな。寒さによる震えとは全くの別物ですよ。

それをいちいち口に出すのも小物が過ぎるしダサすぎる。

作者がキャラに入り込まずに記号的にセリフを決めていることがよくわかります。

「だいぶ寒ィな だが精神力にゃ自信がある…!!」

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

これもキモイ。

まず「精神力」に自信があることを自ら口にする精神が小物過ぎるし、「寒さ」を「精神力」で耐えようとすること、それをアピールポイントに挙げる思考回路がダサすぎます。

どちらかというと、鬼化によって自分の意思を奪われてしまうことに対して「精神力」の強さで抗うことをアピールするべきでしょう。

寒さを精神力で我慢するって、どんだけ低次元の戦いしてんだって思ってしまいます。

その後の👇🏻こちらのセリフ、「うっかりウイルスに触れたせいで!! “命の限界”まで力を引き出されちまった様だ!!! およそ寿命と引き換えのこの最期の力で 主力を全員斬り倒してくれる!!!」については、自然なセリフで、必要十分な情報を伝えられているのですから、

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

その後は「ウゥ…!!」と(寒さで)震え出し、

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

「親分!! 大丈夫ですか!!?」と心配されて、

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

「あァ…いくらか寒ィが問題ねェ…うっかりウイルスに触れたせいで “命の限界”まで力を引き出されちまった様だ!!!」のようにつなげる形にした方が、よほどいいシーンになったでしょう。

余計な説明を加えるから、違和感だらけな上、クソダサ説明セリフのオンパレードになって、茶番化し、キャラが死に、緊張感が失われるんです。

「だが精神力にゃ自信がある…!!」なんて、本当に精神力の強い人間はいちいち口にしないんですよ。

読者に「ヒョウ五郎は精神力が強いから簡単に氷鬼にはなりません」と説明しているだけのセリフであり、まるで血が通ったセリフになっていません。

ヒョウ五郎の首を全然斬らない奇形ブサイクモブ

鬼と化して味方を危険にさらす前に、自分の首を飛ばすよう、弥太っぺとかいうクソキモ下ぶくれモブに命じるヒョウ五郎。

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社

👆🏻1006話で刀を振りかぶって逡巡しているシーンを描いた後、

👇🏻1007話で同じポーズのまままだ躊躇っている様子を、3コマにも渡って描きます。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

そのセリフは、「わかってやすよ!! ちょっと待ってくれ!!──もうやりやす!! 今やりやす…!!!」という噴飯物のクソダサセリフ。

これ、ギャグシーンとして、笑わせるつもりで描いてるんですかね…?

ゲーム中に親から宿題命じられた小学生かお前。

恩人の首を斬り落とす役を請け負ったことに対する葛藤と苦しみが薄っぺらすぎんだよキモいな。

「弥太っぺは葛藤しています、苦しんでいます」ということを「ちょっと待ってくれ!!──もうやりやす!! 今やりやす…!!!」というセリフで表すダサさ。

侍なら、安っぽい涙で同情引こうとしないで、表情だけでその苦しみと葛藤を表してみろよ。

その様子を見て、「当たり前だよ…!! あちきらには…!! 親同然のお人…!!!」と、さらに薄っぺらいセリフと涙でクソみたいな御涙頂戴茶番を続けてきます。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

薄い…あまりにも薄い。

読者を「感動」させるために必要な「情報」を「説明」しているだけで、言葉や行動に血が通っていないため、ギャグシーンにしか見えません。

こんなのワンピースじゃないよ。。

というか、尾田先生はこういう薄っぺらくて説明的な、小手先の御涙頂戴描写を忌み嫌い、避けてきた人だと思ってただけに、こんなクソみたいな御涙頂戴茶番が描かれることが信じられないんですよね。。

ネーム時点で、異常事態だと察知して、突き返すだけでなく、休載挟んででも立て直しを図るレベルの異常描写です。

別の場所では、「大政の親分」がウイルスにかかり、綱ゴローとかいう記憶にもの残らんようなクソモブが「早くやれ」と命じられ、こちらも振りかぶったままなかなか振り下ろさない茶番が同時進行で描かれます。

つーか、なんで親分陣ばかりウイルス喰らってんだよ、みっともねェな。

御涙頂戴の舞台作りが雑すぎるし作為にまみれ過ぎでしょう。

その後、ようやく下ぶくれモブが「ヒョウ五郎親分!! いずれ追いつきやす!!」と意を決し、

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

刀を振り下ろしたところ、間一髪たぬきが止めに入る、というオチが描かれます。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

いやもう酷過ぎる…

どこの素人が考えた茶番だよってレベルの酷さ。

まず、何回同じポーズの同じ絵を描くんだというのが一つ。

出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1006話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

クソが笑

刀を振りかぶった後の逡巡を、ここまでしつこく、しかも同じ絵で繰り返し描いて「間」を延ばした末に、ようやく振り下ろすという、作者の作為100%で作り上げられた茶番劇。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

それがギリギリのところで抗体が間に合い、ヒョウ五郎親分を殺さずに済んだと知るや、「やったァ〜〜〜!!! たぬきさん信じてたぞーー!!!」とクソみたいなセリフと共に、即諸手を挙げて大喜びするシマツです。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

キメェ…

まず、信じてたんなら首切り落とそうとしてんじゃねェよバカが、というツッコミが一つ。

また、あれだけ刀を振り下ろすことを躊躇い、苦悶し、ギリギリのところで恩人の首を飛ばさずに済んだのだから、普通は全身の力が抜けて跪き、呆然としながら涙を流し安堵の表情を見せながら喜ぶものであり、即両手を挙げて大喜びする切り替え具合が操作されてるようにしか見えず、最後まで茶番感を高める描写となっています。

どんだけ口先だけの薄っぺらいセリフ吐いてんだよキモチワリィ…

よく私の言葉遣いの汚さを批判されるのですが、これを「キメェ…」以外にどう表現したらいいんでしょうか…

何より、クソ茶番に丸々2話もかけてしまうテンポの悪さ、内容の薄さが、当然のように掲載されていることに驚きと落胆を禁じえません。

何がどうなったらこんな全く同じ構図の無駄ゴマを5コマを描こうと思えるんでしょうね。

描いてておかしいと思わないものでしょうか。

ヒョウ五郎がウイルスを受けて氷鬼化し、身内に首を切り落とさせようとする展開自体はいいのですが、その描き方が酷すぎて、とてもプロの仕事とは思えないレベルです。素人でももっと上手く構成できるでしょう。

クイーン

こいつもワノ国編をつまらなくした戦犯の1人です。

四皇の一味の大看板とは思えない、ひたすら「雑音」と「説明セリフ」を撒き散らすだけの、魅力皆無の小物ギャグキャラ。

タヌキの野郎も海賊だぞ!?…「抗体」をこの短時間で増やす!? ムハハハ不可能だ!!!

ここのセリフがまずキモい。

👇🏻このコマだけ見ると、「海賊だから抗体をこの短時間で増やすのは不可能だ」と言っているように聞こえますが、

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

「抗体を増やせるかどうか」と「海賊かどうか」は全く関係ないため、意味のわからないセリフとなっています。

この後に「てめェにだけ抗体を投与してトンズラしてるに決まってる!!」と続くので、

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

要するにこいつは、「タヌキの野郎も海賊なんだから(お前らを助ける為に抗体を増やすようなことするはずがなく)、自分にだけ抗体を投与してトンズラしてるに決まってる!! そもそも抗体をこの短時間で増やすことなどそもそも不可能だ」という事を言いたいのでしょう。

しかし語順がおかしい上、コマを跨ぐどころかページを跨いでセリフが続いているため、論理が読み取りづらく、言葉がスッと入ってきません。

「タヌキの野郎も海賊だぞ!?…『抗体』をこの短時間で増やす!? ムハハハ不可能だ!!!」と言い切らせた後に、次のページで「てめェにだけ抗体を投与してトンズラしてるに決まってる!!」と言われても、論理が繋がってるとは読み取りづらいでしょう。

ここにさらに、モブ侍が「貴様らと一緒にするな!!」と反発し、それにクイーンが「どうだかなァ!! 海賊は裏切るもんだ!!」と返すのですが、最初のセリフと言っていることが変わっていないため、何の意味もない不毛なやり取りを続けているだけとなっています。

何よりその言い分に論理がない(理由や根拠を口にしない)ため、ただの思い込みによる感想でしかなく、四皇幹部のセリフなのに言葉が軽過ぎてまるで説得力がありません。

こいつは「タヌキの野郎も海賊なんだから(裏切って)トンズラしてるに決まってる!!」と言っていたわけで、これに対して「貴様らと一緒にするな!!(貴様らとは違う)」と返されたのだから、「何が違うのか」をモブ侍達に問うてその違いを説明させるか、「違いなどない(海賊の本性は絶対に変わらない)」事を(説得力のある)悪人や強者の論理をもって説いて読者を納得させて欲しいんですよね。

モブ達のセリフは、「お前らと一緒にするな(海賊でも彼らは違う、海賊だからと言って裏切るとは限らない)」という意味なのだから、これに反論したいのであれば、「なぜ海賊は裏切る(そこに例外はない)と言えるのか」を説明しなければなりません。

にもかかわらず、「海賊は裏切るもんだ」と返してるわけですね。

頭悪いでしょ?笑

「タヌキの野郎も海賊なんだから裏切ってるに決まってる」→「貴様らと一緒にするな!!」→「どうだかなァ!! 海賊は裏切るもんだ!!」というやりとりの中身のなさたるや。まるで会話になっておらず、「自分は固定観念に囚われているため、それ以外の可能性を一切考えられません!!」とバカを晒しているようなものです。

敵や悪役側にも信念や論理があり、そこに一定の説得力があるからこそ、そのぶつかり合いが白熱し、それを倒す事でカタルシスが得られるというのに、延々「海賊がお前らを助けるはずがない」という聞き飽きたペラッペラの論理を説くだけでは、敵キャラとしても悪役キャラとしてもまるで際立たず、戦う価値さえ感じられません。

こんな中身のない主張に対して、「!!」をつけて(意表をつかれた返しに)面食らったようなモブのリアクションも気色悪く、次元が低すぎて「四皇」戦とは思えないほど低レベルな争いをしています。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

こういう会話の噛み合わないセリフって、読んでるだけで疲れるんですよね…

各自が独り言を言ってるだけで、会話になってないんですもん。

「てめェらみてェな田舎海賊団の船医がこんな技術どこで身につけた!!?」

この後もひたすら的外れで、科学者とは思えない頭の悪いセリフを吐き続けます。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

なんでこのたぬきが「田舎海賊団の船医」である事を知っている(というか決めつけている)のか、「田舎海賊団の船医」だとなぜこの技術を身につけられるはずがない(と思い込んでいる)のかが全く読み取れません。

この言い方では、田舎海賊団では使えるはずのない最先端・最新鋭の高度な技術を使っているように聞こえますが、ここで使われた「技術」とは、「抗体」を元に「悪いウイルス」を倒す「いいウイルス」を作って、それを大砲でぶっ放してみんなが吸入できる“霧”にするというものです。

出典:ONE PIECE 1007話/尾田栄一郎 集英社

別に最先端・最新鋭の技術を使っているとも思えず、単なるアイデアの大胆さや非常識さの方が肝であり、むしろ「田舎海賊団」の自由度や豪快さあってこその解決策という受け取り方をする方が自然ではと思ってしまうのですが、どの部分が「田舎海賊団」では身につけられない技術なんでしょうね。

「霧にする」技術ですかね? それとも「ウイルスを大砲で放って拡散させる」技術?

いずれにせよ、この疑問に対したぬきの答えは「おれ達は世界中に散らばって修行したんだ!!!」という事なので、トリノ王国で身につけた技術という事になってしまうのですが、これらの技術があそこでの修行で身につくとは到底思えず、まるで設定が生かされてるように思えません。

普通にドラムで学んだ知識を応用したという形ではダメだったのでしょうか。

なんか無理やり2年間の修行に成果に結びつけてるだけで、全然納得感がないんですよね。

そもそも「田舎海賊団」ってどういう意味なんですかね。

「グランドライン外で結成した海賊団」ですかね? それとも「どこの海だろうと田舎の島国で結成された海賊団」ですね?

こいつはルフィの出身や“麦わらの一味”がどこで結成されたのかを知っていて、「東の海」出身だから「田舎海賊団」と呼んでるという事でしょうか。

ルフィの出身は知ってるけど、たぬきがグランドラインの「医療大国」ドラム王国の出身であることは知らないのでしょうか。

いずれんせよ、新世界の後半まで進んできた海賊達に対して、今更「田舎海賊団」という侮り方をするのが不毛すぎて、口から出てくる言葉が何もかも的外れで小物にしか見えないんですよね。

何をもって「田舎海賊団の船医」だと断定しているかわからないため、「四皇のくせに情報収集力なさすぎだろう(ビッグ・マム海賊団を見習えよ)」「情報不足で根拠もないのに、よくそんな浅はかな思い込みで断定できたな(思考停止しすぎだろ)」と思ってしまいます。

ジャッジのせがれェ〜〜!!!

特にキモいのがサンジの事をいちいち「ジャッジのせがれ」と呼ぶ事です。

サンジを挑発して怒らせるために意図的にやっているわけでもなく、単に「サンジはジャッジの息子である事」と「ジャッジと因縁がある」という情報を「説明」するためだけに言わされてるような呼び方。

「てんめェ…!! ジャッジのせがれェ〜〜〜!!!」ってセリフとしてキモすぎません?

出典:ONE PIECE 1017話/尾田栄一郎 集英社

目の前の男に怒りを抱いてる時に、(自分がその親と深い関係にあるからって)わざわざ親を主にした呼び方をしますか?

たとえばガープに因縁のあるチンジャオが、ルフィに怒りを抱いた際に「貴様ァ…!! ガープの孫ォ〜〜〜!!!」なんて呼んでたら滑稽でしょう。

サンジの名前を知らないなら聞けばいいし、興味ないならいちいち呼ばなきゃいいのに、何のためにわざわざそんな長い呼び名を口にしようと思うのか理解できません。

この後も「ムハハ〜〜〜!! ジャッジのせがれ!!」

出典:ONE PIECE 1023話/尾田栄一郎 集英社

「あっけねェなジャッジのせがれ!!」

出典:ONE PIECE 1028話/尾田栄一郎 集英社

「おい〜〜〜!! ムハハハどこに行ってた 遊郭はやってねェだろ!? ジェルマ!!!」

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

「それも科学か!? ジャッジのせがれ!!」

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

と、いちいち「私はあなたに向かってしゃべっています」と「説明」しながら話しかけてくる様が気色悪くて仕方ない。

呼んでてめんどくさくならないんですかね。

コミュ障すぎて誰からも相手にされず、話しかけても無視される人生を歩んできたから、いちいち相手に「あなたに話しかけてますよ」と伝える一言を加えないと声をかけられなくなってしまったのでしょうか。。

覇気なんて使ってねェよなァ…確かに昔ジャッジは言ってた!!

ここの説明セリフがとにかく気持ち悪い。というかめちゃめちゃわかりづらいんですよね。

出典:ONE PIECE 1029話/尾田栄一郎 集英社

最初に読んだ時、私は「クイーン様の刀が折れた!!!」「今…“首”にヒットしたよな…!!」までがモブのセリフで、「『武装色』!? 何にしてもあり得ねェ…!!」からがクイーンのセリフかと思っていました。

というのも、最初の2つの吹き出しはモブ達のコマにかかっているものの、3つ目はクイーン側のコマにかかっている上、その吹き出しのしっぽが(集中線との被りもあって)クイーン側に伸びているように見えたからです。

要は、モブの「“首”にヒットしたのにクイーン様の刀が折れた!!!」というリアクションを受けて、クイーンが「武装色を使ってるから折たのか!? そうだとしても(このおれの刀が折れるなんて)あり得ねェ…!!」とその硬さに驚き、「覇気なんて使ってねェよなァ…」と推測して思考を進めた結果、「確かに昔ジャッジは言ってた!!」と思い出して、ジャッジの科学力によるものだという答えに至った、というシーンかと思っていたんですね。

そして、誰もジャッジの話もジェルマの話もしてないのに、急に「確かに昔ジャッジは言ってた!!」と得意げに語り出した不自然な独り言による説明セリフが気持ち悪く、セリフ回しとしておかしいだろう(言わせるとしたら「そういえば」だろうに…)と思っていました。

「覇気なんて使ってねェよなァ…? そういえば昔ジャッジが言ってたな…」のように、一人で考え事をしてるのであれば理解できますが、サンジの硬さの理由がわかっていない状況で「確かに昔ジャッジは言ってた!!」と得意げに語り出すのは意味がわからんと。

しかし、吹き出しの形が前の3つが同じ事や、全て分離している事を踏まえると、「覇気なんて使ってねェよなァ…」からがクイーンのセリフだと読むのが正しかった事に最近になってようやく気づきました。

要するに、モブ達は「覇気」を疑っているが、(ジャッジの技術を知ってる)クイーンは、覇気の効果ではないとわかってるから、「覇気なんて使ってねェよなァ…笑(おれはそれがジェルマの技術だって事を知ってるから、お前が覇気を使っていない事、それが覇気の効果ではない事はわかってるぜ)」という意味合いのセリフだということです。

つまり「覇気なんて使ってねェよなァ…」というのは、「推測」ではなく「(答えを知った上でのサンジへの)確認」のセリフということですね。

だから👇🏻この表情で笑いながら得意げに語ってたわけですね。

出典:ONE PIECE 1029話/尾田栄一郎 集英社

わかりづれェ…

そして、それが正しい読み方であると理解した上でも、いずれにせよモブの説明セリフは異常だし、クイーンの「確かに」から続く「ジャッジが言ってた」事の復唱セリフは異常です。

まずモブの方は、「クイーン様の刀が折れた」事を説明し、それが「“首”にヒットした(のに折れた)」事を説明し、読者に武装色のおかげではない事を説明するために、「武装色!? 何にしてもあり得ねェ…!!」と言わせているわけですが、誰も聞いてないのに、(読者が状況を理解できるように)何が起きているのかを懇切丁寧に説明しているわけです。

自分達のリアクションではなく、読者に説明するためのリアクションを「させられてる」わけですね。

しかも自分達のコマだけでなく、👇🏻サンジのコマからクイーンのコマまで侵食して横断している。

出典:ONE PIECE 1029話/尾田栄一郎 集英社

主要キャラの寄りを描くコマにモブの吹き出しを入れて、状況を「説明」してしまう手抜き描写。

普通は主要キャラの会話や絵で、その状況を伝えるべきところを、全てモブに任せた結果、極めてわかりづらいシーンになっています。

その後、覇気を使ったわけではない事に気づいているクイーンは、「確かに昔ジャッジは言ってた!! 人間に『外骨格』を…!! 異常な『回復力』を…!! 『腕力』を…!! そして何も感じない『氷の心』を!!!」と語り出すのですが、「急にどうした笑」と言いたくなるレベルで唐突に文脈無視の説明セリフを口にし出すのですが、誰に向けたセリフなのかわからず、独り言としてもおかしいため、ただただ不自然であり得ない、意味不明なセリフ回しとなっています。

出典:ONE PIECE 1029話/尾田栄一郎 集英社

たとえば最後に「貴様にもジェルマの力が目覚めたのだろう」と続けてセリフを締めるのであれば、サンジに向けて説明していた事になるのですが、「確かに昔ジャッジは言ってた!! 人間に『外骨格』を…!! 異常な『回復力』を…!! 『腕力』を…!! そして何も感じない『氷の心』を!!!」だけで終わってるため、どう見ても独り言でしかなく、わざわざ口にする必要のない内容になってしまってるんですね。

だから(サンジではなく)「読者に対する説明セリフ」にしかなっていないのです。

ワノ国編はこの手のセリフが特に多い。結果、ほぼ全てのキャラが作者の操り人形の「設定説明役」と化し、作中世界を生きる存在ではなくなってしまいました。

さっきはスッとぼけたがよ ジェルマの科学は!! 全て調査研究済みよ!!!

このセリフも酷い。

出典:ONE PIECE 1034話/尾田栄一郎 集英社

要は「今までは“ジェルマの科学”を詳しく知らないから、スーツを使って見せてみろ、というテイで(スッとぼけて)サンジに絡んできたが、実は知っていた」という事なのですが、サンジに戦闘スーツを使わせる上でジェルマを科学を知らないように見せる必要が全くないため、意味不明かつ無意味な展開・演出となっています。

たとえば1028話の「確かに消えたよな!? あれはジャッジの科学力だろォ!?」や、

出典:ONE PIECE 1028話/尾田栄一郎 集英社

1031話の「それも科学か!? ジャッジのせがれ!!」というセリフが、

出典:ONE PIECE 1031話/尾田栄一郎 集英社

“ジェルマの科学”知らないフリをして「スッとぼけている」リアクションなのですが、何のために知らないフリをする必要があるのか全く理解できないんですよね。

それをする事でサンジがスーツを使ってくれやすくなるわけでもないのに、何のために一人でこんな不毛な演技をしてるのか。

「てめェが変身してその後見せるつもりだった!!」そうですが、

出典:ONE PIECE 1034話/尾田栄一郎 集英社

サンジが変身するまで“ジェルマの科学”を知らないフリをする事に、一体何の意味があるのでしょうか。

もちろん、奥の手として「ジェルマの兄弟の技は全て使える」事を隠しておいて、劣勢となった際にそれを披露してサンジを驚かせる、と意図をクイーン自身が持つことはあり得ますし、そうする事で読者は盛り上がるだろうと作者が考えて、奥の手を隠しておくのは全然理解できるのですが、そのために「“ジェルマの科学”を知らないフリをする」必要など微塵もなく、普通に「旧知の仲かつ因縁があるからこそ、ジェルマの技術は全て知っている(だから使ってみろ、全て打ち砕いてやる)」というテイで向き合えばよかった話でしかありません。

ジェルマの科学を知っている(=弱点も知っている)と思われるとスーツを使ってもらえなくなるかもしれないから知らないフリをしている、という事なら、サンジはそれが理由で使わないようにしていると伝わるように描かなければならない。

単に親との因縁からジェルマの科学に頼るのが嫌だから使わないという理由では、(散々使ってる癖に今更何言ってんだとしか思えませんし)クイーンが知らないフリをする事に何の意味ももたらさないからです。

何より、そんな演技をしてまで使わせたいのに、「ジャッジのせがれ」やら「ジェルマ」呼びやらして挑発し、サンジの反発を生んでよりスーツを使いづらくなる絡み方をしてる時点で矛盾しているため、作者にそんな意図がないことは明らかです。

挑発して怒らせる事は、「スーツを使わせるため」という理由にはなっても、「ジェルマの技術を知らないフリをする」理由には全くなりません。

サンジにそれを隠しておく理由付けが全くできていない上、「知らないフリ」をしていた事自体が、「実は知っていた」と明かした際の衝撃や驚きを増す「前振り」にもなっておらず、むしろ不毛さや不自然さを強めて茶番化しているだけなので、明確に無意味な演出であり、構成です。

要はこいつは、前半は「ジェルマの科学技術に興味があるから、サンジにジェルマのスーツを使わせて、見せてもらいたがってるキャラ」として説明的に描いておきながら、後半に入ると今度は「実は全部知っていて、何ならその技術を全て扱えるキャラ」として「ジャッジとの因縁」を説明しながら、マウントを取ってくる描かれ方になっているという事です。

どこまで作者の操り人形やねん。

サンジがスーツを破壊した途端、「さっきはスッとぼけたがよ」と言い出すため、盛り上がる決着の付け方が思いつかず、「兄弟達の技を全て使える」事にするために、急遽後付けで「実は知ってた」設定に改変したようにしか見えません。

それくらい唐突で強引で、意味のわからない展開です。

尚、こいつがサンジに「レイドスーツ」を使わせる事にこだわっていたのは、「それを着たサンジを叩きのめせば、科学者として自分の方が優れているとジャッジの奴に示せる」と考えているからだそうですが、この理屈も意味がわかりません。

出典:ONE PIECE 1034話/尾田栄一郎 集英社

こいつはすでに、「お前ら兄弟の技は全て再現できる!!」と言っており、ジャッジの科学力をコピーできているわけです。

出典:ONE PIECE 1034話/尾田栄一郎 集英社

にもかかわらず、それを使って「ステルスブラック」を倒せば、「科学者として自分の方が優れていると示せる」というのはどういう理屈なのか。

普通に「全員の技を1人で再現できるなら、その時点でお前の科学力の方が上だろう」と思いません?

全員分の技を使って「ステルスブラック」1人を倒す事にこだわる意味がわからない。

実際にその技を使って勝利することで、科学者として自分の方が優れていると示したい(そうでないと納得も満足もできない)のなら、それぞれの技で、ジェルマ全員と戦って倒すべきでしょう。

つまり、サンジの事はステルスブラックの技だけで倒して上回ってる事を証明し、同じ事をイチジ、ニジ、ヨンジそれぞれにやって勝利するか、全ての能力を使って全員を倒す事をしなければ、(こいつの言う)「科学者として自分の方が優れている」ことの証明にはならないはずです。

ジェルマ全員の技を一人で再現できる事だけでは満足できないのに、その技を全て使って、ジェルマ1人を倒せれば満足できる理屈が全くわからない。

要はこの因縁も大して設定を詰めていない、小手先の後付けでしかないんですよね。

後付け設定の説明要員と化す

「MADS」「ルナーリア族」「ジェルマの技術」などの後付け設定について、ひたすら読者に「説明」する役割を担わされる四皇幹部。

「お前もイカれた研究チームの所属か?」と聞くサンジに対して、「昔の話だ 『MADS』の事か!?」と返すのですが、語順キモすぎませんか…笑

出典:ONE PIECE 1017話/尾田栄一郎 集英社

なんで「MADSの事か」定かではないのに、真っ先に「昔の話だ」という返しから入る事になるのか。

何がどうなったらこんなキモい語順になるのか理解できません。

普通に「MADSの事を言ってんのか? 昔の話だ」と返すのが自然でしょう。

この後も、「人が燃えるか!? バカ野郎ォ!! “ルナーリア族”じゃあるめェし!!!」と急にルナーリア族の名前を挙げて「食いついてください」と言わんばかりの匂わせセリフ(というよりも考察者達へのエサ)を口にします。

出典:ONE PIECE 1023話/尾田栄一郎 集英社

「ルナーリア族じゃなきゃ燃えるのはおかしい」なら、ルフィやサンジが普通に燃える技を使ってる事に、もっと周囲のキャラ達が驚愕するリアクションをさせてこなければおかしいでしょう。

普通に摩擦で炎が発生しているものとして(ワンピースの世界ではそういう事もあり得るだろう)と受け入れていたものが、今更「ルナーリア族じゃないと人が燃えるのはおかしい」なんてリアクションをされても違和感しかありません。

後付けするならもっと自然なセリフや流れで、上手にやっていただきたいものです。

まぁ、この時期は何を描いても考察者達が鼻息荒く取り上げ、新しい設定やキーワード(というエサ)を与えるだけで騒ぎ立てていた時期なので、別にそんな細かい事を気にする必要ないと思われていたのかもしれませんね。

さっきの電伝虫“海賊狩り”だろう!? キングには勝てねェぞ…!!

また、サンジとゾロの通信後、急に「さっきの電伝虫 “海賊狩り”だろう!? キングには勝てねェぞ…!!」と絡んできたかと思えば、

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

聞いてもないのに「あいつは絶滅したハズのルナーリア族の生き残り!! 自然界のあらゆる環境下で生存できる怪物」と説明し出し、

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

「大昔には“神”…!! それがあいつらの呼び名だった!!」と全く無関係な「だからなんだよ笑」としか言いようのない話を一方的に説明し続けます。

出典:ONE PIECE 1033話/尾田栄一郎 集英社

これで最終的に「だから海賊狩りはキングには勝てねェし、同じく大看板のおれにも、お前は当然勝てねェ」のように続けて締めるのであれば、まだ(サンジに対する)セリフとして成立するのですが、自分が話したい事だけ話して、サンジが「そんな奴らがなぜ絶滅するんだ?」と質問したら「そんな事っ!! 歴史に聞きやがれ!!!」と突き返し、会話終了させてしまっては、「お前から話してきたんだろうが」「何のために話して来たんだよ」としか言いようがない、意味のわからないシーンとなってしまいます。

誰も聞いてないのに勝手に語っておいて、質問されたら突き返して切り上げるって意味わからんでしょう。

何より、こいつは「ゾロがキングに勝てない」事をサンジに分からせるためにルナーリア族の説明をし出したのに、そんな(自然界のあらゆる環境下で生存できるような)奴らがなぜ絶滅するんだ?」という(ツッコまれて然るべき)疑問に、「そんな事歴史に聞きやがれ(私にはわかりません)」と返してしまっては、「ゾロがキングに勝てない」という主張が破綻して、完全に説得力を失ってしまいます。

「絶滅した」って事は「自然界のあらゆる環境下で生存できる怪物」でも「神」でもなかった事の証左でしかないため、ここに反論できない限り、「ゾロがキングに勝てない」根拠として成立していません。

にもかかわらず、こいつは「そんな事歴史に聞きやがれ」と逃げてしまったわけです。

よくそんな薄い知識と浅はかな論理で絡んできたなお前…笑

端的に言えば、「自然界のあらゆる環境下で生存できる怪物」だの「大昔には“神”という呼び名だった」だの言って、キングの強さを伝えて(海賊狩りはキングには勝てない事を知らしめ)マウントを取ろうと思ったけど、痛いところ突かれて(あっさり論破され)何も返せなくなっちゃったから、はぐらかして逃げたシーンにしか見えないわけですね。

より正確に言えば、単に読者にルナーリア族の設定説明したかっただけでしかなく、クイーンとサンジの(知能を持った人間同士の)会話になってないのです。

後付け設定の説明を詰め込む事に必死で、自然な会話が描けなくなっている事、自分が説明したい事だけ言わせられればそれでOKで、自然な会話として成立させるための作り込みを完全に放棄している事がよくわかります。

モモの助

こいつはワノ国編最大の雑音であり、登場するたびに不快感を与えるだけのゴミ虫でした。

パンクハザードで初登場した時から、ウザくてキモいだけで一切魅力を感じないキャラでしたが、ワノ国編での、特に鬼ヶ島上陸後の描写は、読者にストレスを与えるだけの、見るに堪えない鬱陶しさで、錦えもん、しのぶ、菊と並んで、汚い言葉で罵らなければ説明しようがないレベルのゴミ虫キャラです。

こいつに関しては、終盤も含めて触れる必要のあるシーンが多すぎて長くなってしまいそうなので、別途まとめようと思います。

キラーvsホーキンス

「幸運を祈る」→「くたばれ お前の幸運なんざおれは1mmも祈らねェ!!!」

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

ダセェ…

何なんだこの小学生の口喧嘩レベルの不毛なやりとり…

とても31歳と27歳の会話とは思えません。。

「幸運を祈る」→「おれは1mmも祈らねェ」

って意味わからんし返しとしてダサ過ぎません?😂

「幸運を祈る」→「黙ってろ 今からお前には人生最大の不幸を味わわせてやる」とか「不幸のどん底に落としてやる」といった返しなら(これもダサいのですが)まだ意味として理解できますが、「祈る」→「おれは祈らねェ」というやり取りの的外れ具合たるや…

誰もお前に祈ってくれなんて頼んでないって…

そもそも、ホーキンスはタロットカードを使って戦うことから、相手の幸運を祈る(=相手にとっていいカードが出ることを祈る)という皮肉が成立するのですが、キラーは「運」や「祈り」など全く関係ない戦闘スタイルなのですから、お前が「幸運を祈るかどうか」「どのくらい祈るのか」など、微塵も関係がありません。

バカなのかな…

こういうところにセリフの雑さや小手先さを感じてしまうんですよね。

前半の海の頃は、脇役同士の勝負ですら、切れ味鋭い、深いセリフの応酬ばかりで、だからこそ全てのキャラが生き生きとして魅力に溢れ、カッコいいと思えていたのですが、「ワノ国」後半からはセリフの劣化が著しく、しゃべる度にキャラ達がその魅力を失っていきます。

ちなみにホーキンスの描写で笑ったのがこちら。

「おれが邪魔ならその鎌で斬り倒せ!! フフ…降参でも構わない おれからカイドウさんに口を利いてやる」

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

途中の「フフ…」はいったい何なのか笑

この表情で一息に話し続けてるのに、途中に笑いが入る不自然さたるや、笑うしかありません。

作者が絵(キャラ)とセリフを分離して考えてるのがよくわかります。

キャラの立場になってセリフを考えてたら、こんなセリフにはなりませんし、このセリフを言わせるなら、この表情のまま一息で言わせたりしません。

お玉

こいつの媚び描写もしんどい。

女キャラにはとにかく媚びさせ、「可愛い」「健気」「可哀想」と思わせることだけが目的化しており、個性がほぼ崩壊してしまいました。

お玉に関しては、前半はそこまで気にならなかったのですが、後半に入ると一気に露骨で押し付けがましい「子供らしさ」を武器にした媚び描写や同情乞食描写が増え、その雑音具合が増していきます。

たとえばこちらのセリフ。

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

「それでみんな味方になってくれたら…おらお役ごめんでやんす」まではよいとして、その後の「みんなの役に立てたらもうどうなってもいいでやんす!!」という行きすぎた献身アピールがキモすぎる。

「どうなってもいい」など100パー思っておらず、そんな覚悟微塵もないくせに、「みんなの役に立てたら」と健気な子供アピールして、大人達から同情され、優しくしてもらいたいという魂胆が丸わかりのクソキモセリフです。

「お役ごめんでやんす」の後に続けるとしたら「その後のことはみんなに任せるでやんす」がせいぜいであり、「みんなの役に立てたらもうどうなってもいい」というのは、「そんなこと言うな!!」とか「そんな事させねェよ!!」とフォローしてもらうための、同情乞食的健気さアピールでしかありません。

結果、鼻から「バカなこと言うな玉っ!!!」、露出狂から「お姉さんとおじさんが必ず守ってあげるから!!」と思惑通りの言葉を得ています。

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

相手からフォローの言葉をもらうために、思ってもないことを口にしてくる奴ほど鬱陶しいものもありません。

さらには「だけどおら…もうこわくてげんかいでやんす…!!」とも言い出すのですが、これも意味がわからない気持ちの悪いセリフです。

まず、「バカな事言うな」「必ず守ってあげるから」に対して、「だけと もうこわくてげんかいでやんす」と返したということは、「あなた達は守ってくれると言うけれど、おらはこわくてげんかいだから、みんなの役に立てたらどうなってもいい(と思っている)」ということになります。

「こわくてげんかい」だから「今すぐここから逃げ出したい」とか「早く作戦成功させてお家に帰りたい」と言うのならわかりますが、「こわくてげんかい」だから「どうなってもいい」って意味わからんでしょう。全く意味がつながってない。

本当に「どうなってもいい」と思っているのなら、こわいものなどないはずであり、こわくて限界なら、「どうなってもいい」などと思えないはずです。

たとえば高所恐怖症の人が吊り橋を渡るときや、暗所恐怖症の人がお化け屋敷に入った時に、「こわくてげんかい」だから「どうなってもいい」と考えることが覚悟が決まって、勇ましく進めるようになることってないと思うんですよね。

「こわくて限界」なら進めないはずであり、勇気を振り絞るきっかけにもならないでしょう。

戦争の場においても、恐怖を乗り越えるだけの使命感や希望、守りたいものがあるからこそ、死を覚悟して勇敢になれるものであり、「恐くて限界だから死を覚悟して頑張る」なんて精神状態にはならないと思うんですよね。

「こわい」のは死にたくないと思っているからであり、「どうなっていい」と本気で思っていたら「こわい」ものなどないはずです。

要はこのガキ、読者とナミ・ウソップの同情を買いたいがため、慰めてもらいたいがために、「嘘」をついて媚びてるだけなのです。

だからセリフ一つ一つにまるで説得力がなく、心に全く響かない。

その思惑にまんまとハマって狙い通りのセリフを返す鼻の哀れさたるや、見るに堪えない愚かさです。

またこの後、うるティに襲われて狛ちよが攻撃されると、「うわあああ!! やめてけろ!! 狛ちよは親友なんでやんす!!」と泣き喚き出すのですが、

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

こいつ、”ひひ丸”がうるティとページワンに立ち向かった時は、

出典:ONE PIECE 996話/尾田栄一郎 集英社

ナミから「凶暴よあいつら!! あの大猿タダじゃ済まない!!」と言われて「なめてもらっちゃ困るよ!! おナミちゃん!! おら達”サムライ”として!! ここに来たんでやんす!!!」って返してたんですよ?

出典:ONE PIECE 996話/尾田栄一郎 集英社

つまり、命懸けでここに来ているんだから「タダじゃ済まない」ことくらい承知の上であるという気概を見せていたわけです。

結果、”ひひ丸”は、お玉達を逃す時間稼ぎのためだけに犠牲となり、一瞬でやられてしまいます。

出典:ONE PIECE 998話/尾田栄一郎 集英社

それを「サムライとしてここに来た」という理由で仕方なのない犠牲と受け入れてたくせに、相手が狛ちよになった途端このザマ。

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

何が「なめてもらっちゃ困る」だよクソガキが。

さっきまでの覚悟と威勢のよさはどこにいったんだよキモチワリィ…

「”サムライ”としてここに来た」と口にするなら、簡単に涙を見せて泣き喚き叫んでんじゃねェよ。

なんでその場で泣き喚くだけなんだよ。

「”サムライ”としてここに来た」から、「タダじゃ済まない」などと心配をされるのは心外であり「なめてもらっちゃ困る」と言わせた以上、ここでお玉が選ぶべき行動は「自ら命懸けで助けに行く」「任務を果たすために狛ちよを犠牲にして先に進むか」であり、断じて、その場で無力にも泣き喚き叫ぶことではありません。

いつからこんな嘘つきばかりの作品になったんでしょうね、ワンピース。

前半の海の頃は、モブキャラでさえ、男女問わず、年齢問わず、一度口にした言葉は何としても貫き通す覚悟や志を持つカッコいいキャラ達ばかりだったと言うのに、今やその場だけ取り繕うような綺麗事や、浅い口先セリフでカッコつけた後、行動が伴わないキャラが多すぎる。

作者がキャラを「魂」と共に描いていないことがよくわかります。

だから全員中身空っぽの操り人形にしか見えない。

何より「狛ちよは親友なんでやんす!!」って、ひひ丸可哀想すぎるでしょ。

この言い方では、「ひひ丸は親友ではないから犠牲になっても問題なし(“サムライ”として来てるからその程度の犠牲など覚悟の上である)」と言ってるようなものです。

ひひ丸がこの場にいたら怒りで敵軍に寝返ってもおかしくないレベルの薄情さ。

ひひ丸と狛ちよに対するリアクションが違いすぎて、両者の命の価値に露骨な差をつけていることが丸わかりの上、自分の命最優先で生きようとするこのクソガキを好きになる読者など存在するのでしょうか。

端的に言えば、「命懸けで戦に挑む、決意と覚悟に満ちた逞しい子供」として描いてカッコよく見せておきながら、それは口先だけで、実際は「ただの無力で泣き虫のクソガキ」という描き方をしているわけですね。

こうやってキャラの言動に一貫性を持たせることなく、小手先で御涙頂戴描写ばかり挟むから、キャラが死に、魅力を失っていくのです。

キャラの魅力を高める描写ができるシーンで、最低最悪の安直描写をすることで、その魅力を最大限踏み躙っていくのが今のワンピースです。

ナミ

ナミについては散々そのセリフのおかしさやキモさをあげつらってきましたが、まだ触れていなかったのがゼウスとのキモ媚び絡みです。

出典:ONE PIECE 1013話/尾田栄一郎 集英社

「プイッ!!」もお前何歳なんだよ…と言いたくなるぶりっ子具合で最高にキモいのですが、それ以上にゼウスの媚び方がキショ過ぎて見るに堪えません。

ほんとキャラの感情表現が記号的かつ小手先過ぎて、作者の作為だけで雑に作られたシーンゆえ、気持ち悪いという感想しか出てこないんですよね。

ビッグ・マムに捨てられたことで居場所を失い、ナミ側に寝返ったことで、「ねーナミおいら昔みたいにしもべにしてくれるーー?」と言い出すのですが、

出典:ONE PIECE 1018話/尾田栄一郎 集英社

まずホールケーキアイランドから、数週間かせいぜい1〜2ヶ月程度しか経ってないでしょうに、「昔みたいに」と言い出すのがあり得ません。

もちろん、日常会話においてはちょっと前のことを(あえて誇張して)「昔」と表現することも全然あるのですが、この場面で、真面目にナミの仲間に入れてもらおうとお願いしている場面で、ツッコミどころを生むようなズレたセリフを言わせる意味などないのだから、きちんと作中世界の時間経過を反映したセリフを吐かせるべきでしょう。

「ねーナミ おいらの事またしもべにしてくれる?」とか「もう一度しもべにしてくれる?」と言わせればいい話であり(その方がよほど自然でリアリティがあり)、「数週間前」のことを「昔みたい」と言わせる必要性など微塵もありません。

要は作者が作中世界の時間を考えておらず(つまりキャラの中に入ることをぜず)、現実世界の時間目線でセリフを決めてしまっている(ようにしか見えない)んですよね。

これに対し「何言ってんの!? ダメよ」と仲間にすることを拒むミスリードを入れてくるのですが、これも描き方が小手先すぎて、作者の作為しか感じません。

要は、一旦「ダメよ」と断った様に見せた後に、👇🏻このセリフを言わせることで、

出典:ONE PIECE 1018話/尾田栄一郎 集英社

(これまでとは違って)「しもべ」という立場や扱いではなく、「相棒」というポジションで(対等な立場として)受け入れるつもりである(すでにナミはそれだけゼウスのことを信頼している)、ということを伝えて、その粋な返しに「ナミさん最高ォ〜〜〜!!」という読者のリアクションを期待したのでしょう。

しかし、ナミがそうした心持ちでいた場合、ゼウスのセリフに対して「何言ってんの!? ダメよ」なんて返し方になるはずがないんですよね。

「昔みたいにしもべにしてくれる?」→「何言ってんの!? ダメよ」では、仲間になること自体をダメだと拒絶するセリフになってしまいます。(だからこそゼウスは「え〜〜〜!?」とショックを受けているわけです)

しかしナミは「しもべ」という「立場」や「呼び方」を否定したいのであって、自分の仲間になること自体を拒絶したいわけではないのですから、「しもべにしてくれる?」と聞かれたら、「何言ってんの? あんたはもうしもべなんかじゃないわよ」のように、「しもべ」という呼び方や立場を否定するセリフになるはずで、「①しもべとして②ついてくること」の2要素とも否定するセリフを吐くはずがないんですよね。

だから、作者の小手先作為による強引で質の低い、茶番ミスリードにしか見えないわけです。

「しもべはなく相棒として受け入れる」心持ちなのであれば、「何言ってんの? あんたはもうビッグ・マムのもとを完全に離れたんだから 私たちの仲間でしょ だから“相棒”なんてどう?」のように、この女なりに「しもべ」から「相棒」に格上げすることになった理由も含めて伝えるべきでしょう。

そもそも「しもべ」と言い出したのはこの女であり、何がどうなって「しもべ」がダメで「相棒」ならいい(今やしもべと呼ぶことなどできず、相棒と呼ばざるを得ない関係性である)と変わったのかはこの女にしかわからないんですから。

もちろん、言葉にしすぎると野暮な部分もあるので、「相棒に格上げした理由」をそのままセリフにする必要はなく、それが読み取れるように描くべきだということです。

「昔みたいにしもべにしてくれる?「何言ってんの!? ダメよ “相棒”なんてどお?」では、そうした背景が一切感じられないため、ただただ薄っぺらく、この2人のやりとりに全く感情移入ができないからです。

むしろ「何言ってんの!? ダメよ」じゃねェんだよキモチワリィ…てめェなんだよ「しもべ」扱いしてきたのは、と言いたくなってしまう。

何より「“相棒”なんてどお?」がキモ過ぎて、吐き気を催すおぞましさです。

出典:ONE PIECE 1018話/尾田栄一郎 集英社

なんでいちいち媚びてくるんだよ…

ウインクしながらぶりっ子してんじゃねェよキモチワリィ…

女キャラに「どお?」とぶりっ子させるの、ほんと何なんですかね…

出典:ONE PIECE 818話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1021話/尾田栄一郎 集英社

なぜ普通に「どう?」と言わせられないのか。

男キャラには絶対こんなセリフ言わせないでしょう。

ということは、作者は女キャラを「可愛く」見せるために、意図的にこの言い方をさせているということです。

キャラを幼稚化するだけで、何のプラスにもならないのに、何のためにこんな媚びセリフを言わせたいのか、理解できません。

鼻はやかましいだけでなく、「説明セリフ」の極みとも言えるクソセリフを吐きまくっています。

「ギャー 乗ってきた恐竜男!!! 何を何発くらえば倒れるんだ!? タフさがこの世の者じゃねェ!!!」

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

もうセリフが説明的でメタ的すぎて、全くウソップのセリフに見えません。

敵に迫られ、「ギャー 乗ってきた恐竜男!!!」と騒ぎ、焦ってる状況で、攻撃をしながら「何を何発くらえば倒れるんだ!?」なんて疑問を口にする人間いないって。

これだけ撃ち込んでも全く倒れる気配がないとなれば、「何なんだこの皮膚の堅さ!! 何を撃ち込んでも全く効かねェ!!」とか「おれの攻撃じゃこいつにダメージを与えられねェ」「どうすりゃいんだこの化け物恐竜…!!」となって、自分の攻撃では倒せないことを察知し、「ではどうすればいいのか」に思考が向くのが普通だと思うんですよね。

それがまるで攻撃が効いてない状況で「何を何発くらえば倒れるんだ!?」という疑問を口にするのは頭が悪すぎる。

お前の攻撃なんぞ何を何発撃ち込もうが倒れねェことくらいすぐに気づけや。

鉄の塊に針や爪楊枝を刺しながら、「何を何発くらえば刺さるんだ!? カタさがこの世の物じゃねェ」なんてリアクションしてるくらいの滑稽さです。

👇🏻この描写も酷く、ただセリフで攻撃を説明してるだけなので、全く効果もダメージを感じられません。

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

にもかかわらず「ウ…!!」というセリフによって、「ちょっと効いてる」ことを「説明」している。

セリフだけでダメージを伝えられる戦闘シーンほど退屈でつまらない茶番もありません。

「きびだんごが効きゃいいのにSMILEにしか通じねェし!!」

出典:ONE PIECE 1011話/尾田栄一郎 集英社

これも説明セリフが過ぎる。いないってこんなセリフ吐く人間…

読者の「きびだんご食わせりゃいいのでは?(きびだんごは効かないの?)」というツッコミに先回りして答えてるような不自然さ。

百歩譲って「きびだんごも効かねェし!!」とか、「なんでこいつにはきびだんごが効かねェんだ!!」のように、ページワンにきびだんごが効かないことを嘆くセリフを口にするならわかるんです。

しかし、きびだんごは効かないとわかってる状況で、「きびだんごが効きゃいいのに」と前置きしながら「SMILEにしか通じねェし!!」と嘆き出すのは、もう作者から読者への「説明」「言い訳」でしかありません。

目の前にいるのはページワンであって、SMILEの能力者ではないんですから、「SMILEにしか通じない」なんて補足情報を口にする必要など全くない。

というか、ピンチの状況でそんな余計な嘆きセリフを口にするなどあり得ないんですよね。

こういう露骨な説明セリフが増えた結果、キャラが死に、作者が一人でしゃべり続けてるだけの作品と化していきます。

菊&イゾウ

「お兄様がいなくなった日も…こころがかゆかったかな…!!」

菊のキモさは散々伝えてきましたが、最後にもう一つ、イゾウとのこちらのやりとりがあります。

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

このシーンのキモさは、菊のスタンスが意味不明であり、一貫性のないセリフになっていることです。

カイドウの「かまいたち」によって失った左腕を失った菊は、その損傷について「かゆみ」だと表現します。

ここまではいい。要するに(命を捨てる覚悟で戦に臨んでいる侍にとって)「腕を失うことくらいかすり傷にすぎない」という意味での強がりでしょう。

しかしこうした強がりは、周囲にバレない(ように毅然と振る舞っている)からこそ意味のあるものであり、「本当は激痛だけど痩せ我慢してるだけ」「何なら本人はそれに気づいて欲しいと思っている」というのが透けて見えてしまうと、途端に茶番となって、ただの「同情乞食の強がりアピール」でしかなくなります。

強がってること・痩せ我慢していることは、周囲に悟られては意味がない。より正確に言えば、「(周囲が気づく分には問題ないが)本人は本気で隠し通すつもりで嘘をついている」という描き方になっていないと意味がないのです。

にもかかわらず、「命燃え尽きるまでのかゆみです」と言わせた直後に「ハァ…ハァ」と息切れしていることを伝えてしまうセンスのなさ。

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

これによって、菊は「痩せ我慢」していることを隠すつもりがないどころか、むしろイゾウ(と読者)に「気づいて欲しい」と思っている、ただの同情乞食キャラと化しているわけです。

さらには「お兄様がいなくなった日も…心がかゆかったかな…!!」と続けて、「わあああああん!!! お兄様ぁ〜〜〜〜〜〜え〜〜〜〜〜ん!!」と大号泣する回想まで差し込んでしまうシマツ。

これによって、こいつのいう「かゆみ」とは「激痛」であり、ただ痩せ我慢して強がっているだけであることを、自ら速攻で白状する描写になっているわけですね。

意味わからんでしょう。

読者に対して号泣回想を見せてしまっては、「こいつは今強がっています。左腕を失ったことも、イゾウが突然いなくなったことも本当は激痛なんですが、必死に我慢してるんです」と「説明」していることにしかなりません。

まぁ、この回想はメタ視点で読めば「作者が読者への説明として入れているもの」と捉えることもできるのですが、普通に読めば、菊の「お兄様がいなくなった日も」というセリフに合わせて回想を入れているのですから、「菊が当時の痛みを思い出しているシーン」と捉えるべきです。

要はこいつは、イゾウがいなくなってしまった時の「わああああああああん!!」と号泣するほどの心の痛みを思い出しながら、「心がかゆかったかな…!!」などとほざいてるわけです。

キモいでしょ?笑

完全に言動が矛盾しており、侍としての誇りなど微塵も感じられません。

もちろん、菊からすれば、「腕の痛み」も「イゾウが突然いなくなってしまった時の心の痛み」も本当に「かゆみ」でしかなく、「気にするような痛みではない」と伝えている「つもり」なのでしょうが、この後のイゾウのセリフによって、その解釈もあり得ないと言わざるを得ません。

この後イゾウは「おい おれをからかう余裕があるならいい…!!」と返すのですが、

出典:ONE PIECE 1012話/尾田栄一郎 集英社

菊のセリフを「からかい」として成立させるためには、「イゾウが黙っていなくなった事」は「腕を失う痛み」と同じくらい辛かった、という意味かつ、それをイゾウが理解していることが必要です。

本当に取るに足らない「かゆみ」に過ぎなかったのであれば、「からかい」目的の恨み節にはならないからです。

実際、その号泣っぷりを見れば、それだけ辛い思いをしたという事を暗に伝えてイゾウを責めることで「からかっている」と読むべきでしょう。

つまり、「お兄様がいなくなった時は、腕を失う痛みと同じくらい辛かった」という意味のセリフであることを、菊もイゾウも理解していなければ、このセリフは「からかい」にならないのです。

しかしこれは、同時に「左腕は激痛である(かゆみといったのは強がりである)」と自ら白状していることに他なりません。

だからダサいしキモいのです。

要するに作者は、「ハァ…ハァ」と「回想」によって、菊の「かゆみ」という言葉は「嘘」であり、痩せ我慢して強がってるだけなんですと説明し、「痛みを見せない姿が侍らしくてかっこいいでしょ?」とアピールしているわけです。

どんだけ野暮で不粋な描き方をしてるんだって思いません?

要するに、菊は「腕は辛くないか?」という質問に対して、「ふふふ ”侍”に何を聞かれます…!! もちろん激痛ですが、かゆみだと言い聞かせて痩せ我慢してます!! お兄様がいなくなった日も…同じくらい心が激痛だったかな…!!」と言っているわけですね。

キモイでしょ?笑

だからこのシーンは、「腕の痛みを隠そうと痩せ我慢して気丈に振る舞うカッコいいシーン」ではなく、「それが痩せ我慢であることをイゾウと読者に伝えて、同情して欲しがってるシーン」にしか見えないわけです。

おそらく作者は、「痩せ我慢」であることを自らバラすような描き方をしてしまっては、侍としてのカッコよさのアピールにはならないことや、これが自らバラすエッグヘッドヘンデになっていること、また、そもそもバレたくないと思っている人間は、「お兄様がいなくなった日も…こころがかゆかったかな…!!」なんて(バレないと「からかい」として成立しない)セリフなど口にするはずがないということ、気づいていないのでしょう。

だからこんな意味不明で、あり得ないキモ描写になるのです。

「左腕を失った痛み」も「お兄様がいなくなった日の辛さ」も、同じく「かゆみ」に過ぎない(大した痛みではない)と表現したいのであれば、大号泣する挿絵など入れてはいけません。

これを入れてしまうと、こいつにとっての「かゆみ=激痛」であることの白状にしかならず、侍の覚悟を示す言葉ではなく、ただの同情乞食セリフとなってしまうからです。

その上で、どう言わせれば「からかい」になるのかといえば、「命燃え尽きるまでのかゆみです お兄様がいなくなった日のほうがよほど大傷(激痛)でしたよ」と言わせるべきなのです。

こうすれば、左腕の傷を心配したイゾウに対して、「左腕の痛みなど大したことはない、お前が勝手にいなくなった日の心の痛みに比べれば」という意味の皮肉(からかい)となり、左腕の痛みは「命燃え尽きるまでのかゆみです」という言葉が嘘ではなくなります。

同時に、イゾウが突然いなくなった時はそれだけ辛かった事を素直に伝えているとも言えますし、イゾウを困らせるためにあえて誇張している冗談にも取れるため、「おい おれをからかう余裕があるならいい…!!」というセリフも自然につながりますし、本当にそれだけ辛かったのかどうかは、本人のみぞ知るところとなり、侍として弱みを見せることにもならずに済みます。

今の描き方では、「お兄様が突然いなくなってしまった時は、大号泣するほどのつらさでした」「左腕も激痛で大号泣したいほどつらいです」と白状しているだけのシーンとなっている一方、その激痛を「かゆみ」と表現して気丈に振る舞う菊の姿、粋でしょ? かっこいいでしょ? とクッサいアピールしているシーンになっているわけですね。

だから気持ち悪い。

尚、イゾウについても、これまで散々そのキモさを指摘してこき下ろしてきましたが、「両親を亡くして兄妹の2人きりで生き延びてきたというのに、妹を残して黙って消え、そのままおでんと妹を捨てて白ひげの船を選んだ」と考えると、さらにそのキモさが際立ってしまいますね。

さすがに薄情過ぎやしませんか。

こいつの中で、一体何があったら「おでんや菊よりも、白ひげを親父として慕い、人生の最優先事項」と化すというのか。

それだけの関係性が築かれたことに納得できる描写がまるでないため、ただこの船にいると楽しいからというだけで残った忠義心や家族愛ゼロの薄情者にしか見えません…笑

自分を拾ってくれた親同然の存在がいて、感謝も尊敬もしていて、実の兄弟もいて、その環境に何の不満もなかったにもかかわらず、(弟を家に置いて)親と一緒に遊びに行った友達の家が快適すぎて、親が帰った後も自分は「楽しいから」という理由で残って、そのまま友達の家の子になるってあり得ると思います?笑

何が起きたら、家に帰らず、親と弟を放置したまま、友達の家の息子になろうと決断することになるのか。全く想像できません。

「白ひげが自分の事を息子と呼び、命懸けで守ってくれた」程度のことでは全く足らず、「イゾウのために命を落として遺言をもらった」とか、あるいは「そもそもおでんに大した恩がなく、本当の家族の温かさを味わったことがなかった」という前提がないとあり得ない鞍替えっぷりです。

何から何まで人物の心理描写の整合性がとれておらず、表面的かつ小手先の綺麗事で雑に整えているだけ。

だからキャラのセリフや行動が、いちいち心に響かないのです。

以下、追記予定

私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。

ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。

実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。

ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。

ニーズがあるからです。

上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。

ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。

そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。

ニーズがあるからです。

ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。

もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。

余計なお世話としか言いようがありません。

自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。

あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?

他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。

論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。

プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。

私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。

あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?

購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?

お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?

飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?

市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。

一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。

「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。

頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。

尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。

その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。

そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。

その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。

心配しています。

このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。

なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。

なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。

そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。

尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。

思いません。

「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。

少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。

読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。

ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。

ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。

私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。

そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。


作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。

ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。

というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。

それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。

煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。

えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。

たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)

また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。

記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。

色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。

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1 ヶ月 前

長い長い絵巻物語
こういう解釈でワノクニは読み取れなかったのか??
因縁や執念のしつこさそれをどれだけポップに表現できるか
それがなぜわからない?
誰かが面白くないつまらなくなったと言えど、たかが評論
評価者が居て作品は成り立つが私は評価する側になったらつまらない人間になったと同義と捉えてる。
現に勝手に改変してみせた展開はやはりつまらなく感じた。忌憚なしだ

後ラストの「燃えてなんぼの黒ずみに候う」合唱の件でワノクニ民の民度の低さが分かるとか気持ち悪がってるヤツラ
そんなもんだよ。あれが普通。
19世紀20世紀の植民地にされてた民衆達ってのはどれだけ苦渋をなめさせられてきたか知らないのか?
あれがリアル

勘違いしてんじゃねーよ

匿名
匿名
7 ヶ月 前

更新待ってました!お疲れ様です!
ワノ国編、やっぱりセリフとキャラが大崩壊を起こしてて読みづらかったですね……
当時の違和感が明確に言語化されてすっきりしました

匿名
匿名
10 ヶ月 前

まあ、ワノ国が長すぎるのは同意する
個人的にも今ワンピースは感情移入どうこうより、あれの伏線はどういうふうに回収されるんだろう程度の認識で読んでる

ゾロ目ぞろそろ
ゾロ目ぞろそろ
1 年 前

個人的にはゾロが侍、剣豪と戦わなかったことに不満を感じてしまいました。

そもそもゾロは大剣豪を目指しているのだから、剣豪と戦ってほしい、という願望がよりそう感じさせてしまいます。

ワノ国=侍の国=刀や剣の戦い!きっとゾロが活躍するぞ!
と興奮しましたが、いつも通りモンスターハンターみたいなデカい相手と戦って終わってしまいました。

鎌ぞうとの戦いや、カイドウに傷を負わせたところはかっこいいと感じましたが、ゾロにはそろそろ、いかにも剣豪だという相手と戦ってほしいです。

 私は子供の頃から20年以上ワンピースを購読していますが、なべおつさんが苦言を呈したくなる気持ちが分かります。
コメント失礼しました。
これからも頑張って下さい。

とくとく
とくとく
1 年 前

次のワノクニ後半の動画でニカが出るとしたら、久しぶりに怒りの1時間スペシャルになるかな?はやくニカの動画見たいです。

trackback
1 年 前

[…] 【ワンピース】ワノ国編後半がつまらない理由(※追記予定) […]

匿名
匿名
1 年 前

ワノ国編中盤~後半の幹部戦、場面転換の繰り返しでダラダラ続けてた割に、決着は1話2話でおしまい。
その1話2話の中でも「○○とはこういう恐竜だ!」「え… ○○はああいう仕組みなのか……!」みたいなバトルとしてはそこまでの脅威に見えなくギャグとしても面白くない何かで場を濁すだけ……
エニエスロビーではこんなのなかったじゃん……!

匿名
匿名
1 年 前

こん時のナミの衣装マジキモだな

匿名
匿名
1 年 前

ワノ国編を今更読み出したが、無理だった
説明口調でしか話さないモブキャラ、麦わら一味のキャラ崩壊、赤鞘の冗長物語、などなど。。

せっかくカイドウはじめ大看板も好きだったけどこれはキツイわ

匿名ああ
匿名ああ
1 年 前

ニセおでんの下りほんと酷いな…

匿名
匿名
1 年 前

しれっと「2」が追記されていたことにようやく気付いた…そして誰もコメントしていない笑

ワノ国編の間は信者だった私ですが、「ルフィの敗北回数でカイドウの強さを表現しようとしていた」というのは読んでた当時からなんとなく感じてて共感しかないです
カイドウの強さを迫力ある戦闘シーンや威厳のある言動で表現することができないため「ルフィの敗北回数」という数字に頼った安易な描き方を選んでしまったように思いますね
「もう一発、それでダメならそれの敗けだ」というセリフもぼんやり違和感を覚えた記憶がありますが、今見返してみるとこれはルフィに言わせてはいけない言葉だとはっきりわかりました
メタ的に「それが最後の一発ではないこと」が分かってないと出てこない酷い台詞ですね

オロチに関してはひたすらに「死なせたくない・決着を先延ばしにしたい」という作者の思惑が前面に出ていてあらゆる展開やキャラの行動が犠牲になってますね
うるティ・ヤマトも女キャラで作者のお気に入りなのかまるでゴリ押しのように何度も登場するシマツ
こいつらってそんなに何度も再登場させ長期間描くほど魅力や価値のあるキャラでしたかね?笑
キャラの魅力をかっこいい展開や台詞で描くことが出来ないため、こちらも「登場回数」という数字に頼らざるを得なくなってしまった作者の漫画表現力の劣化具合が如実に表れていると感じます

動画化も楽しみにしてます~

匿名
匿名
1 年 前

やべえわ。
飛びろっぽうて誰やっけ?マジで記憶にないわ。
結構昔のキャラ覚えてるんやけどな。アカザヤのやつも誰だっけレベル。
ヒルルクは覚えてるのに。

匿名
匿名
1 年 前

何でこう書かないのかじゃなくて思いつきのライブ感でしか書けないんじゃないの
冨樫みたいに休載はさんで書いて欲しいね

匿名
匿名
1 年 前

前半の海のキャラで奇形だったやつって、CP9のクマドリとフクロウと空島のサトリぐらいしか思いつかないんだが、しかもネタに振り切っているキャラなわけでもないし。ネタキャラでも、空島のパガヤとかW7のルルとかは全然奇形じゃないし。

どっちつかずの正義
どっちつかずの正義
1 年 前

コメント欄に人が集まらず、ブログの更新が止まった時
本当にワンピースは終わりを迎えると思う

壊れゆくクソワンピの世界
壊れゆくクソワンピの世界
1 年 前

ワノクニを熟読して、分析、文章をまとめるという苦行お疲れ様です

メモを取らないと読めない、意味もわからない漫画っていったい……
もはやワンピってエンタメじゃないよね

匿名。
匿名。
1 年 前

錦えもんの見た目個人的には好きなんだけど結構嫌いな人多くてびっくりした。
でもあれって多分周りがカッコイイキャラばっかりだったら五条勝みたいなカルト的な人気って感じになったんだろうなってお思う。
あと本人が意図してないのに勝手に祀り上げられてるのがなろうっぽいってのもヘイト買ってんだろうな。
というか初登場時そんな切れ者みたいなキャラじゃなかったやろ、なんか困ったらとりあえずバギーみたいな扱いにするよな尾田先生って、そりゃ初登場時からバラバラだからそうかガハハ。

匿名
匿名
1 年 前

ワの国編は、ラストも最悪ですね
どなたか、カイドウとビッグマムはあれで死んで、今後再登場はないと断言できる方はいらっしゃいますか
尾田先生は、何から何まで「どうとでも後付けできる書き方」をしてお茶を濁すことしか出来ないご様子です

匿名
匿名
1 年 前

錦えもん初登場の時はこいつは侍の中でもかっこよくない方なんだろうなと思ってたけど蓋を開けたら錦えもんのビジュアルが一番ましなレベルだったの本当に意味わからない
カン十郎と雷ぞうの時点で嫌な予感はしてたけどさ…

匿名123
匿名123
1 年 前

ウソップがページワンを倒さない、
ナミがウルてぃを倒すのに必要なのがもっと強い雷、
って時点でもうあの色々工夫を凝らすバトルを描く気は無いのだなと

匿名
匿名
1 年 前

サムライがみんなブサイク。魅力なし。
書き出したらキリがないので、1番期待はずれに思った部分を書きました。
ワノクニ期待してたのになあ。
パウリーとかワイパーみたいなキャラはもう書けないのか?と思いました。悲しいことです。

オ・D・エッチ・ロー
オ・D・エッチ・ロー
1 年 前

コレコレ氏のツイキャス配信見てる人なら分かると思うけど、いまのワンピに似たものを感じる。

ここ最近だと『マネーのコレ』という乞食が凸しまくってて荒れてるんやけど、コレコレ氏は「嫌なら見るな! それでも見てる奴は病気!」って言ってる。。。

その界隈でトップを取ると誰しも傲慢になるんやなぁ、人間だもの。

イーター・エリック
イーター・エリック
1 年 前

・ニカとジョイボーイについて
ニカって,腑に落ちない点は多々あるけど,一番気になるのはニカはどうやって「悪魔の実」となったのか?

「実在した」と明言されているニカはジョイボーイより前の時代の人物(神)で,それがどういうわけか悪魔の実となったわけだ。

それを食べたジョイボーイがニカを引き継ぎ,さらに後の時代のルフィが引き継ぎ…。

ニカが望んだのか誰かの仕業か分からないが,少なくとも生物を悪魔の実にする術が存在したことになる。
自身を呪物にした宿儺みたいと考えると少し不気味だな…。まぁ,(今の所)宿主を乗っ取らない分,宿儺よりはマシだけど。
戦ってる最中は笑いすぎてる気がするが…。

あくまで一個人の考えで,ブログ主程ワンピースを熟読してないので,見落としや勘違いがあるかもしれません。

Last edited 1 年 前 by イーター・エリック
匿名
匿名
1 年 前

普通にアラバスタとか、エニエスロビーみたいに、ナミvsダブルフィンガー→ゾロvs mr.1→サンジvsボンクレー…みたいに各メンバーで戦って、ちゃんと毎回ケリつけて、最後にルフィvsクロコダイル!ってやればいいのに、なんでこんなに分かりづらい場面変換するんだろう。
しかもなんで過去の自分は出来てたのに

今の尾田がアラバスタ編とか描いても、毎回ケリはつけず、ツメゲリ部隊だのコーザ達反乱軍の戦いとかを長々と描きそう。

匿名様々
匿名様々
1 年 前

卒業します。ありがとうございました

フェアリーテイルは別として
フェアリーテイルは別として
1 年 前

自分としては、こんなもはやお金を儲けるしか利が無く整合性も倫理観も一貫性も明快さもない作品が持て囃されることで、未来の漫画家達が「漫画ってこんなんでいいんだ!」と影響されて第二第三のワンピースじみた作品を世に生み出す可能性を危惧していたのですが…
よく考えたらだーれもワンピースリスペクトな作品なんて描いてないはw「最近の漫画家志望は藤本タツキぽい作風が多い」ってのは聞いたことはあるけど「みんな尾田栄一郎みたいな漫画を描いて困る」なんて聞かんなwめっちゃただの杞憂やったww好きに描いて好きに終わらせたらええわ!もうどうでもいい

匿名のファン
匿名のファン
1 年 前

個々のバトルの迷走っぷりはワノ国編がダントツでしょう。理由として初めての本格的な四皇戦であるにも関わらず戦いの動機が弱い点が考えられる。海賊同盟によるカイドウ攻略とワノ国の人々のための戦いが上手く結びついてないんですよね。どちらかというと後者の理由は前者の目的に付け加えられたおまけ要素に見える。「ただ四皇を倒すだけじゃつまらないから赤鞘の悲劇やお玉の惨状を付け加えよう」っていう作者の意図が透けて見えるというか。例えばアラバスタ編ではクロコダイルを倒すのは目的というよりビビを救うための手段だった。戦い一つ一つにビビを仲間として大切に思う一味の心情が表れていたし、ビビとの冒険の描写が説得力を与えていた。ワノ国編はお玉たちとか作為的に付けくわえられたキャラというだけで、一味とのそこまでの関係は描写できてないように思う。そもそもカイドウを倒すのは当初からの目的であって、いきなり彼らを救うって言われても「どっちにしてもカイドウは倒す予定だったんでしょ」って動機自体が嘘というか後付けっぽくみえるんだよね。

匿名
匿名
1 年 前

とにかく何をやってるのか全然分からなかった。
色々ゴチャゴチャやってるなーと思考停止しながら読んでた。

匿名
匿名
1 年 前

執筆お疲れ様です。

キャラが好きでも本筋が好きでも、このぶつ切り場面転換は本当に擁護できない酷さですね…
設定やら何やらが凄いとワンピを持ちあげてる人たちも、せめてこういう話運びはおかしいって感じてほしいんですが…

アンピース
アンピース
1 年 前

ワノ国は背景もダメ(担当アシさんごめん)
ゾロと再会した広い荒野みたいなとこでアレ?ってなってその後でてくる町も引き絵ばかりで大鳥居ぐらいしか記憶にない。博羅町とおこぼれ町の見分けつく人いる?

花の都も城のデザインも平面的でなんこれって。江戸モチーフの街並みをどう落とし込むのか楽しみにしてたのにチープな藤山や五重塔が記号的に貼り付けてあるだけで街に奥行きもなくそこにいる人の生活が見えず没入感がない。(この城はその後何度もしつこく登場するから辟易する)

ちょいちょい出てくる簡易イラスト図、各里の位置関係も距離感が余計分かりにくいという。
「洞窟の奥のモグラ港でゴンドラで船を引き上げる」とかも想像しにくいし、これ最後までちゃんと絵で描かれてないよね?

鬼ヶ島は外観は良かったけど中に入ったらずっと同じ背景にみえてつまらんステージという。人もごちゃついてるし。広いフロアはまだわかるけど何階の○○から移動中、右脳塔、左脳塔の外とかいわれても、もう絶対わからんて。

匿名
匿名
1 年 前

最終決戦においてルフィがカイドウから今後世界をどうしていきたいかを問われた時のセリフ、
「ダチが腹いっぱい、飯を食える世界~!!」について、なべおつさんがどう思われているかをいつかこちらの続編の方でお伺いしたいです。自分は当時あのセリフがいまいちピンときませんでした。が、何故そう思うのかをうまく表現できません。
勿論ワノ国編ではお玉がひもじい思いをしていたり、花の都の人々がスマイルの残飯を食べて日々をしのいでいる一方で、カイドウ軍の組員がおしるこ(食べ物)を粗末にしているくだりがあることは覚えていますが、そういった描写全てを差し引いてもおでんの敵討ちをすることそのものや4皇という試練を超えて海賊王に近づくことの方が彼らにとって遥かに重要であったように見えるのです。
個人的にセリフ自体は悪くないと思いますが、そこに至るまでに説得力を大きく損じている印象です。

Last edited 1 年 前 by 匿名
匿名です
匿名です
1 年 前

自分がヤマト人気がいまいち理解できないのもまさしくこういうところです
いやガワのデザインはいいですよ、それは分かりますけど、でもキャラとして存在する意味あった?ストーリーに何か寄与した?と考えるとむしろお前ノイズでしかなかっただろっていう

(╹◡╹)
(╹◡╹)
1 年 前

海賊王になる漫画はどこ行った?笑
そもそもここまでの長期連載なんて最初から中身のないギャグ漫画とか1話完結みたいな漫画以外やるもんじゃないのよ笑 
全体的なストーリーが合って整合性がちゃんと必要な漫画は最低でも40巻ぐらいで終われるようにしないとこういう事になるのよ。大風呂敷広げすぎて収集使なくなってるやん笑 まぁ、集英社の怠慢やな、今更これだけ実績のある漫画を打ち切りにする事も出来ず、編集部も無能の集まりで天下人に何の指摘も出来てない、残ったのは、尾田さんが何の意図もなく描いたシーンを勝手に妄想して色んな解釈して「伏線」だのなんだのと騒ぎ立て自分達が納得出来ないものは「アンチ」と一括りに嫌悪する物語に関心のないファン(信者)だけ。昔読んでる時はこんな漫画になるとは到底思わなかった。昔はワンピース読んだ事ない友人に勧めてたけど序盤が面白すぎるだけに話が進む事にこんなクオリティーなる漫画とてもじゃないが勧めない。コナンの青山先生との対談で「支えてくれるのはファンの存在だけ」と言ってたけど、結構な数の古参の人達は離れてると思いますよ笑 そのファンを蔑ろにして自己満足だけの物語を書くなら早くジャンプから降りて「新時代」にバトン渡してください。まぁもう終わりまくってますけど新時代。

匿名
匿名
1 年 前

ぶっちゃけもうワンピースのよくわからん後付より
新テニスの「背中にブラックホール作ってふっとばされるのを避ける」方が
理解しようという頭が働く

匿名
匿名
1 年 前

はっきりいって後半になって急に出てきたヤマトの父親との確執とか
麦わらサイドとして読んでる読者的にはどうでもいいから後でやってくれないかな だったわ
でとってつけたようにエース
はーひどいw

匿名
匿名
1 年 前

個人的にワノクニでイゾウ死なせたのがファン辞めたトリガーだったわ。
あ、当然イゾウに何か思い入れがあるとかじゃなく、それ自体は全く悲しくなかったです。

今までワンピって「死ぬ」って事はそれこそ尾田の中で出来れば避ける拘りみたいなものであり、アラバスタで強引にでもペル生かしたくらいなんだから、ワンピではそういうもんなのねって思ってた。
それこそ白髭、エースが死ぬ時くらいのもんじゃないと描かないのかと。

ただ、ペドロから始まりアシュラ、イゾウと、遂に人の「死」というものにまで、簡単に扱うようになって、漫画に強引にでも緊張感もたせようとしてるのが見え見え。その割には漫画自体はシリアスからギャグ寄りなんだから、本当に雑にキャラを死なせすぎ
そのうち、「ワンピは重要キャラも死ぬすごくシリアスな漫画なんですぅ」ってノリで雑にフランキーかウソップあたり死なせるじゃないか。もう尾田もここらへんのキャラマジで興味なさそうだし。で、メカ担当で、エロ担当も出来るリリス加入とか

匿名
匿名
1 年 前

今は漫画じゃなくて歴史になってると思う
一番面白いって言われてるの世界情勢だし
読者から信者に変わってるし

匿名
匿名
1 年 前

なべおつ〜❤️のツッコミが上手すぎる
尾田先生〜❤️は真剣に漫画を描いていてボケてるわけじゃないのに
ボケてる様に感じてしまう

元ワンピファン
元ワンピファン
1 年 前

前から思ってたんだけど個人的にオロチってキャラは要らなかったと思います。カイドウとオロチを1つのキャラに集約して北斗の拳のラオウのような威厳のある武人にした方がよかったんじゃないかな。最終的に倒すべき相手をカイドウ1人に絞った方がいい。
(なんならビックマムも要らない、こいつをワの国で出さない)
オロチの小賢しい国乗っ取り過去エピソードも無しで、カイドウが百獣海賊団で攻め寄せワの国を力付くで奪い取ったとかの方が分かりやすい。そして無駄キャラ大幅削除。(御庭番とか)
それなら「焼けてなんぼの黒炭に候」っていうクソみたいなセリフも生まれなかったし。
もちろんルフィVsカイドウはニカ無しの覇王纒いのシリアスバトルね。
これで余分な部分を圧縮して3分の1くらいのボリュームにすればだいぶ読みやすかったハズ。

匿名
匿名
1 年 前

ナミウソップの下りって要はオダセンの中でこいつらは四皇幹部級と正面から戦っても絶対に勝てない実力であると定義されてる(ナミウソップに負けると読者に四皇幹部って弱くねと思われてしまうと思っている)からこんなことになってるんだよな
ファンの作る強さランクみたいなのに作者自身が縛られてしまってるように見える
エッグヘッド編でのルッチセラフィム黄猿五老星も同様で、あっさり負けて格落ちさせたくないけど麦わらの一味を倒させるわけにもいかなくて中途半端な戦いばっかりしてる

匿名
匿名
1 年 前

一番ガッカリだったのは、作者がインタビューでカイドウ戦において「このパンチは強いから倒せる」じゃ読者が納得しない!なんて言いきってるのにあの終わり方したこと。

匿名ニカ
匿名ニカ
1 年 前

箇条書きにしてもらっても読むのが億劫になるくらい無駄が多すぎる。作者もキャラの動き把握しきれず、ただ冗長な描写が続くだけ。で、最後はキ◯ガイみたいなニカ〜♥で倒して決着でしょ?
ひっでぇなこの章。
キャラもポリコレ配慮したのか知らないけど魅力皆無なやつしかいないし。

匿名
匿名
1 年 前

数年前にストーリーの作りを木や枝に例えて2作品を比較したイラストが作られてて随分的を射てるなって当時でさえ感心してたけど、最近になって改めて見るとこのブログとそのイラストの指摘が余りにもドンピシャ過ぎて驚いた…!!

匿名
匿名
1 年 前

本当にもう「ニカ」が嫌すぎて笑笑
普通に何十年も全く情報すら無かった「ゴムその物の性質を持つ神ニカ」が実は主人公の悪魔の実に宿っていました!はマジでこれの何が興奮できる面白さなん?マジで1番やったらダメな解答よなこれ。もっと物語を通して小出し小出しで神様が出てきて悪魔の実に宿ってたらまだしも、急にフーズフーが喋り出してマジで嫌な予感大当たりしたわ。普通にONE PIECEしっかり読んでたらこれが「伏線」なんて言える訳ないのよ。どこにゴムの性質も持つ神様なんて文言出てきたよ?ゴムゴムの実が伝説級の代物なんて思わせる様な描写とか台詞どこにあったよ?「ニカ!」なんて笑い方は少年漫画の表現技法としてどの漫画でも「ニヤ!」とか「ニカ!」は普通に使われてるしそういうの表現が好きな尾田先生が使うのは普通の事なんよ。扉絵とか誰が見んねん!笑 この後に及んでニカの設定好きなやつ変なプライド捨てて普通に面白くねぇ。って認めろよ笑 結局何の悪魔の実も食べてなくて自分の覇気と腕っぷしで頂点までのし上がったロジャーが最強やんけ笑
神の力に頼り切ったルフィがロジャーを超えるのは無理ってことやな。あの戦い方もほんと嫌い。楽しむ=何であんな無意味に爆笑するってなんの?笑 もっと要所要所で決定的な技食らっても「こんなもんか?」ぐらいでニヤッと笑って不気味な笑みとかでもよかったやろ。締めるとこは締めてほしいのよカッコよく。長々と失礼しました。本当に嫌いなんですニカが。

匿名
匿名
1 年 前

「ナミのファンが許すのかよ」とか自分で言ってんのにキモイだのイキってるって言ってるやん 一番ナミのファンに怒られるのお前じゃねーの?

匿名
匿名
1 年 前

ホント、ウォータセブンで止まってて何となくONE PIECEまた読もうかな??と思って色々検索してたらこのサイトに辿り着きました。色んな記事読ませていただいて、自分が読んでない所も結構あるんでしっかり理解はできないですが、和の国の記事も読ませていただきましたがこんな感じなんでね今。画も構図もチープになり過ぎててビックリしました。そうかルフィは神の力を持ってたのか…..笑笑 ルフィがSpecialな人間では無かった訳ですね。記事はかなり読んでて面白かったです。ちょっと自分でも読んでみます👀

noman
noman
1 年 前

俺が大好きなキャラ
1位 ルフィ
2位 ゾロ
3位 三次

あああ
あああ
1 年 前

おつなべ〜

元ワンピファン
元ワンピファン
1 年 前

ワの国を読み返すのは地獄。
マンガとして壊滅的につまらない。
ただ所々止め絵のいいシーンはある。
漫画としては機能してないけど一枚絵が上手いイラストレーター。
ほんとストーリーとか展開とか動きとかはもう一度勉強しなおしてほしい。
「せわしない場面転換」は読みにくいし、意味のない「鬼ごっこ」とか丸々無駄なんよね。

匿名
匿名
1 年 前

当時はまだファンだったから信じてなかったけど、鬼滅に負けたことで作者も自暴自棄気味に描いてる説をあるな
だって何十年もジャンプの頂点に君臨していたのに、ポッと出の新星に虎の子のワノ国編の熱を奪われたのはプライドがズタズタだろうな

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