ホーム › 掲示板一覧 › ワンピースについて語る場 › 頂上戦争編について語ろう › 返信先: 頂上戦争編について語ろう
私はエースの死因を、赤犬の挑発を聞き流せずに立ち向かう、というエース自身が原因のものにするより、戦場から離脱する最中に力尽き動けなくなったルフィを庇ってエースが死んでしまう、という形にした方が良かったのではないかと思います。
これは、頂上戦争に殴り込むという無謀な行動に対して、ルフィが支払った代償が軽いのではないかと考えていること、そして弟であるルフィを庇ってエースが死ぬことが、白髭とエースの関係性を描写することになると考えていることが理由です。
女ヶ島からマリンフォードに向かうまでルフィが戦ったネームドのキャラクターたちは、ほとんどがルフィより格上であり、あの時点では全力を出してもルフィは敵わない強敵ばかりでした。
そういったいわば場違いのステージにルフィが挑むことになったのは、兄弟であるエースを助けたいというルフィ本人の強い願いがあったからです。
これは客観的にみれば当時のルフィでは実力の伴っていない、無理がある願望です。
そのために、ルフィはマゼランの猛毒から生還するために自分の生命力を削ったり、頂上戦争中に一度倒れてしまいイワンコフからのテンションホルモン投与がなければ動けなくなるほど疲弊しました。
しかしながら結果的には、ルフィの体に無理をしたツケが回って力尽き気絶したのはエース死亡後です。はっきり言えば頂上戦争に殴り込むという行為の無謀さに対して、ルフィが失ったものは特にありません。
エースの死亡はルフィの実力不足というより、あの時点で赤犬の言葉を聞き流せなかったエース個人に原因があるはずです。
このことは、新世界到達前のルーキーが無理を押して世界の頂点たちの戦いに殴り込んだことの代償としては釣り合っていないと思います。
散々無理をして処刑台からエースを救い出すことができたものの、そこで無理がたたって動けなくなり、赤犬に狙われたところをエースが庇って死亡する。
その流れの方が、二年前のルフィが実力不足であることの説得力やルフィの苦しみに重みが増すと思います。
また、白髭が家族だと考えるエースのために海軍本部という強大な相手でも構わず戦争を起こしたように、エースが家族だと考えているルフィのために、赤犬の受ければ死ぬとわかっている強烈な一撃から身を挺して庇うのであれば、エースが白髭の精神性を継いでいる、お互いが望んでいた家族、息子の関係性であったことの証明になったと思います。
主に、無理な行動に対してルフィが払った代償が少ないこと、そのせいでテンションホルモン注射の下りが茶番になっていることなどの理由で、私はエース死亡の流れに不満を持っています。