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返信先: かつての尾田先生ならどう描いたか?

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#9315
亡霊2号
ゲスト

立てただけではなんなので、まずは個人的に構成上最もクリティカルだったと思う点と、かつてのワンピースならどういう風にこなしただろうかという予想を挙げさせていただきます。

現在、特に二年後以降の引き延ばし感やダレの原因の大きな一つとして、エニエスロビー編の存在があるかなと。
この編でルフィは一味を率いて世界政府という、ワンピース世界で最も大きな組織にケンカを売るわけです。
もう後には退けないし、スパンダムの言う通り世界中の国々への宣戦布告行為となり、物語のスケールが一気に広がる…はずなのですが、その後の冒険はむしろ小型化を辿ります。
RPGで言えば、魔王城に攻め入ったのになぜかまたフィールドにいたようなボス(七武海)と戦って、しかも四天王は魔王と一切関係ない他所属のボス(四皇)という動線の不可思議さ。
これは物語の勢いをそぎ、初期のワンピースにおいて非常に重要な要素であった自由な空気や冒険のにおいを打ち消してしまう結果につながったと考えています。

シャンクスの自由と偉大さに憧れ冒険に出た一人の男の話をしたいのであれば、現在のような形の世界政府を登場させてラスボスにするのはテーマがブレる悪手ですし、反対に差別や圧政からの解放をどうしても主題にしたいのであれば、エニエスロビー編は最終盤にして、せめてあの有名なコマで一味が全員並び立たなければならなかった。
ラスボスに啖呵を切るのに、その場に存在すらしていなかったクルーがいるのは致命的です。
あのタイミングで政府とロビンの話を持ち出してしまった以上は世界の謎の話に繋がるのは当然ですし、それ以降に仲間になったメンバーは、そういった謎には興味がない主人公と共に目的がよく分からない旅を長々と続ける羽目になってしまう。
長くなってしまいましたが、かつての尾田先生や担当編集であれば、こうした大枠のプロットでも取捨選択を行い、シビアに詰められたのではと考えております。