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ー尾田先生の連載デビュー作『ONE PIECE』を初めて読んだ時の和月先生の感想はいかがでしたか?
和月:第1話を読んで、これは読者アンケートで1位を取るな、と確信しました。ハッキリ言って今まで誰もやっていなかったやり方だったんですよ。第1話で主人公の目的と原点を全部描き切っちゃってから、「さあ冒険を始めるぞ」という主人公を1話で全部描き切る展開。とても面白かったです。使う言葉もとても考えられていて、「海賊王におれはなる!!!」というあの文字列だけでもすごさを感じました。「おれは海賊王になる」じゃダメなんですよね。「海賊王におれはなる」というのは実は七五調になっているんです。これじゃないと響かない。しかも文字数が7文字と5文字で近いからフキダシを二つに分けてもフキダシの形がきれいにそろうんですよ。その台詞を最後のコマに持ってきて終わる。今までの少年漫画にないワクワク感でした。この流れを思いついた尾田くんは本当に天才ですね。
尾田:やった!褒められた(笑)。あの第1話を描いている時、自分の仕事場を作らなきゃいけないので引っ越すことになったのですが、九州出身で東京に詳しくなくてどこに住めばいいのかわからなかったので、和月先生の仕事場の近くにしました(笑)。第1話の原稿が描き上がって、コピー機が必要になったんですが、まだ仕事場になくて困っていたんです。そこで「和月先生のところにある!」と思い出して、和月先生の仕事場まで行ってコピー機を使わせてもらいました(笑)。そういえば、和月先生からの指摘で思い出すことがあって…。『ONE PIECE』の前に『ROMANCE DAWN』という読切でルフィを描いていました。その時、和月先生が「ルフィはなんか腹黒い」と言われたのを覚えています。
和月:(笑)
尾田:「お前みたいだ」みたいなことまで言い出して…。
和月:そこまでは言ってないよ(笑)。
尾田:僕ほど潔白な人間はいないのに(笑)。やっぱりその後、和月先生の言われた通り、キャラクターをどうやって動かせばいいのか悩みました。多分和月先生が言っていた腹黒さというのは、僕の「こう動かしたい」という意図に、ルフィが逆らいきれていなかったんだろうなって。
和月:ルフィがよくも悪くも格好良すぎたんですよ。格好良いのは良いことなんだけど、ルフィが本気を出したら全部解決する感じだと、今後ルフィを成長させるのが難しいんじゃないのかなという。これからどんどん強い敵が出てくるのに、このままだと途中で破綻するなと思ったんですよね。当時尾田くんは10年くらい連載を続けると言っていましたので、このままだと10年ももたないのかなと思って話しました。もう今となっては10年なんてとっくに超えているんですけど(笑)。
尾田:その時10年と言っていましたか? 5年で終わるつもりだったのですが…。
和月:いやいや、10年だった。
尾田:当時の僕はそんなことを言っていたんですね(笑)。
-るろうに剣心展(2021)の図録-
一時期5chで話題になってたコピペの真相
新世界編でルフィがおかしくなった理由として和月先生の発言が原因かのように言われることもあったが全くの無関係(連載前の発言)で
尾田の「こう動かしたい」という意図にルフィが逆らいきれなくなっただけだった