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読み始めた頃は空島が連載中だった。単行本を一気読みして追いついたのが空島の終わりごろだった。
最初に違和感を感じたのはエニエスロビーのCP9鍵奪取戦。それ以降、展開が強引だなと感じるような描写がちょいちょい目立った。
でも世界設定が気になるし、メインキャラクターの魅力を感じられるシーンがたくさんあったからまだ読めた。
DBF、スリラーバークは面白くなかったが、その章の主題、島自体の面白さは全くないけど、一味の魅力を描くための章としては十分に機能していたように思う。
2年後になってキャラデザが変わったのはショックだったけど、慣れてないだけと言い聞かせて読み進めた。
魚人島で、サンジの鼻血で過去最大の違和感を感じた。差別と献血の話題が描きたいのは分かる。サンジの2年間の経験をギャグ描写として使うのも分かる。でもこれを混ぜるのはフォーマルな場で大声でふざけるのと同じ非常識さを感じた。
魚人島はスリラーバークなどとは逆に、島の主題は面白いがキャラクターの魅力が感じられなかった。ただ、麦わら一味も2年間の成果を見せる描写に尺を割いているわけで、関係性やパーソナルな部分を描くのはお預けなのだろうと思い納得させた。
パンクハザード、ドレスローザと来ていよいよ耐えられなくなった。一味全員が、読者のイメージするキャラクターの記号を浅く借りて着た抜け殻のように感じた。ここでいったん読むのを止めた。
ただ、今はまだワノ国への道程が主題であるから、魚人島同様に自分好みの描写はお預けという可能性も捨てきれなかったので、WCI編が始まってサンジの深堀りがあると知った時は嬉しかった。
ワノ国編がスタートした頃に読むのを再開した。今までに感じた全ての違和感を全乗せしたような漫画になっていた。しかしあれほど描きたいと言っていた章だからオチは気になったし、ワンピースの正体に迫るロジャーの過去はワクワクして読めたし、百獣海賊団幹部のキャラはそこそこ好きだったため読み進めることができた。
そしてオチは「燃えてなんぼの黒炭」
どのように受け取れば良いのか分からなかった。
ここで読み飛ばしていたぶんを一気に読んだ。サンジの掘り下げも自分が期待していたようなものではなかった。掘っても読者目線の浅い理解から逆算して作ったような代物が湧いてくるだけ。自分の好きだった一味は「まだ描けない」ではなく「もう描けない」のだと確信した。
パンクハザード編は超新星で一番好きだったボニーが登場したためそれだけを頼りに読み進めてみたが、まったくの期待外れ。もう限界が近づいて来ていた。キャラクターの意志さえ後付けしているような描写の数々に辟易した。
そして「ベガパンクはクローンが残っているから生きている」と言われ、それで納得するルフィを見せられ、尾田栄一郎は完全に正気を失っていると確信した。