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当時のロボットアニメとは違う謎が謎を呼ぶストーリーはリアルタイムで見た自分からすると、
学校でオタク友達や大学生の兄貴達がアニメについて真面目に語るような変な状況だった。
その後、考察本が出たことでエヴァはガンダムと同じようにアニメによる社会現象が起きた。
エヴァは中学生が進路に悩みながら、なぜ自分はエヴァに乗るのか(親に設定された人生を過ごすのか)と
当時の少年少女に刺さった。それまでの勇者シリーズのように巨大な悪が地球外から来て、少年少女が
キラキラしながら世界を守るために戦うロボットアニメとはまるで違った。ガンダムのように戦争があり、
軍人として戦争を生き抜く話でもない。いきなり怪物と戦い、そして学校生活を送るというアンバランスな
日常に最初は困惑した。そして専門用語と意味不明な謎の数々。エヴァ以降、これに近い作品が乱立した。
そんな中、多くのワンピースファンは否定するが、尾田栄一郎も当時のエヴァの熱量やブームには漫画家
デビューする前に洗礼を受けたと思う。最初のワンピースは冒険活劇のような少年漫画だと思っていたが、
ドラム王国編から「Dの意思」という見慣れないワードが出た。エヴァを見ていた自分には「裏死海文書」に
近い謎のワードだった。その後、アラバスタで古代兵器プルトンの名前が出て、ポーネグリフの話が出た
ことでワンピースはロジャーが残した財宝を探す話だけじゃなく、世界の謎を明かしていく作品だと知った。
ある意味エヴァとワンピースは日本から生まれ、今では世界中に知られるようなコンテンツになったのも
「考察できる」というギミックのおかげだったと思う。しかし両作品は風呂敷を広げすぎ、エヴァは新劇で
完結したとはいえ、未だに謎が残っている(なぜマリは33歳から14歳の姿に若返りできたのかなど)し、
ワンピースは最早伏線回収するどころかヒノキズなど余計な謎を作って時間稼ぎをしているように見える。
エヴァもワンピも「考察」という呪縛によって、人気を維持している反面、物語は間延びしてしまった。