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【ワンピース】1163話「約束」がつまらない理由

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11/1 追記完了しました。

1163話、相変わらずシリアスに描くべきところに、いちいち空気の読めないギャグノリや雑音セリフを詰め込んでくるため、読んでてため息しか出ませんでした。

サブタイトルにしている「約束」については、読者が何も理解できない「匂わせセリフ」の応酬で終了。

「お前だったとは…デービー・ジョーンズ!!!」

「人違いだ おれはそいつと会った事もねェ…しかし“約束”は果たされるべきだ…」

「だから消すのだ!! お前達を歴史から!!!」

意味わからん。どんだけ曖昧でハイコンテクストな会話をさせているのか。

考察者に食いつかせるためだけに考えられたような不自然セリフに辟易してしまいます。

シンプルに前回の続きとして「ロックスvsイム」を掘り下げればいいのに、モブ海兵やガープ、ドラゴン側の動きに無駄なコマを使い過ぎな上、キャプテン・ジョンやらガンズイやら、ロックス海賊団の小物の動きにもページを割いた結果、前話の状況からほぼ話が前に進んでおらず、意味のある新情報が一つもありません。

ただ雑音セリフと匂わせセリフを読ませて、決着のつかない不毛な茶番バトル描写を挟んだ末に、(予想通りに)ロックスが“黒転支配”にかかる展開になっただけです。

イムが現れた時点で、ロックスが“黒転支配”を受けることは予想されていたのだから、今話の冒頭〜中盤にかけてそこに至るまでを描いて、その先の展開を「引き」にすれば、読み応えが増す上、話が前に進むというのに、ロックスの戦闘シーンではなく、キャプテンジョンが能力で宝を奪おうとするシーンなんぞに見開きを使ってしまう意味がわからない。

関係ねェじゃんその情報、ゴッドバレー事件にもロックスvsイムにも、サブタイトルの「約束」にも。

前話のラストでイムのことを「世界」と表現したことについても、質問をした白ひげはそれ以上掘り下げることなく、そのまま受け入れてバトルに参加してしまうシマツ。

そもそもロックスは、ロジャーとガープによって殺されるというオチは決まっているのだから、とっととその展開にもっていけばいいものを、無駄に引き延ばしたせいで、読者に予想された通りの展開にしかなっておらず、何の意外性もない「引き」のために丸々一話かけただけとなっている。

作者の方が一週遅く、読者の予想を追いかけているような状況です。

イムという存在の謎について誰一人掘り下げようとせず、意味のある会話もせず、ガープがイムを真正面から攻撃したことにイムが何らツッコミを入れることなくスルーするのも、このシーンの中身のなさを際立たせており、作者が持っていきたい展開に持っていくためだけに、キャラが口を閉ざされてるようにしか見えません。

ゴッドバレー事件のオチが決まっている以上、過程を描くなら匂わせなどせずに隠してきた情報をしっかり描くべきだし、描く気がないのなら、とっとと終わらせて、14年前のあの日の話に戻して欲しいものです。

いつまでロキの関与してない38年前の話をロキにさせるという、意味不明な回想を続けるんだか。

※取り急ぎ、コメント欄のために公開しておき、以下に随時追記していきます。

以下追記です。最終チェックできていないため、ミスや確認不足のポイントがあるかもしれない点ご了承ください。(修正点があった場合、動画化の際に対応します)

また、触れ足りていない部分については、さらに追記するかもしれません。

1163話がつまらない理由

前話の引きを無視して、同じ情報ばかり繰り返す

前話のラストでイムの登場に対するガープ、ロジャー、ロックスのリアクションを描いて、これから戦いが始まる「引き」としていたのに、今話ではイムと対峙するモブ海兵達の様子からスタートしてしまう。

しかも「サターン聖!!!」「なぜそんな姿に!!」と前話とほぼ変わらない情報を繰り返しているだけです。

前話で👇🏻このシーンを描いた後に、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

イムに視線を向ける大物達を描いたというのに、

出典:ONE PIECE 1162話/尾田栄一郎 集英社

翌週、👇🏻また同じことを繰り返すのです。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

これって要するに、前話で盛り上げた熱量をゼロに戻してやり直すということですからね。

「サターン聖!! 何ですかその姿!!!」「うわァア怪物!!!」「サターン聖!!!」「なぜそんな姿に!!」「能力者…!!?」

要りますか? モブ達が驚くリアクション、こんなにたくさん。

これだけしゃべらせておいて意味のあるセリフは一つもなく、ただ読み飛ばして終いのセリフです。

強い敵が現れたらとりあえず周囲のモブにリアクションさせて、そいつらを一掃するというワンパターン描写を挟むことで、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

その強さや恐ろしさを伝えようとするのですが、あまりにも見飽きたお約束展開のため、描く価値が全くありません。

今更モブを一掃するシーンで敵の強さや恐ろしさを伝える効果など得られませんし、それを伝えたいならネームドキャラとの戦闘を描いて伝えるべきであり、そのページを削ってまで雑魚モブが一掃される様にコマを割くなど本末転倒でしかないでしょう。

思考停止したまま機械的に「お約束」を差し込んでるだけなので、何一つ意味を生めていません。

まだ「シリアスな雰囲気を作るため」であればギリギリ意味をもたせられたかもしれませんが、それさえも放棄してギャグ描写にし、緊迫感を奪って茶番化しているだけなので、無価値どころか有害な蛇足となっているシマツです。

「何で海兵が!? どっち側の何なんだ!?」とリアリティゼロのセリフでキャラの思考を読者に「説明」し、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

「いや無差別〜〜〜!!!」とSBSノリのやかましいだけのギャグノリで処理してしまう。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

キモチワリィ…

イムが無差別にモブ海兵とモブ海賊を攻撃するギャグシーンを描くことに、一体何の意味があるというのでしょうか。

こうやって無駄な描写ばかり優先的に描くから、薄くて中身のない1話となって、話が前に進まないのです。

毎度毎度、「次週はこんなメインディッシュを提供します」と予告をして客に匂いを嗅がせておきながら、翌週は頼んでもない「お通し」(それも使い回しの既製品)の提供から始め、料理が冷め切った後に、なぜかメインの一品を味のわからんサイズに小分けして運んでくる。

クライマックスなんだから、息もつかせぬ展開にして盛り上げを維持したまま駆け抜ければいいのに、なぜこんなくだらないことをするのか。

店の評判を落としたくて仕方ないとしか思えないレベルの嫌がらせです。

なぜこんな愚行がまかり通るかといえば、この対応を喜び、絶賛してしまうアホな客がいるからです。

延々、「このお通しはメインの味を引き立てるために必要なんだ」と叫びながら、その意味を深読みし続け、あるいは勝手な意味付けをして全てを絶賛する。

メインディッシュが一向に提供されないことに疑問さえ抱かず、いつしかお通しだけで満足するようになってしまった。

普通に、前話のラストからそのまま、イムの前にまず「ロックス」「白ひげ」「カイドウ」が立ち並び、ロックスがイムを「世界」と表現した意味について触れながら戦闘に入っていき、そこに「ロジャー」と「ガープ」も駆けつける、という展開にしていれば、この時代の回想でしか読めない、強者達のバトルをしっかり味わうことができ、確実に今よりも面白く、中身の濃いシーンとなって、1話の読み応えも増すというのに、なぜいちいち「お通し」を差し込んでくるのか理解できません。

どうしてもギャグノリを描きたいなら、まだガープとロジャーの会話や、ロックスとロジャーの会話をギャグっぽく描くのであれば(大物達が緊張感を持つべき危機的状況で、緊張感のない会話をすることは、余裕さを感じさせる事で大物さを表す効果もあるため)理解できますが、命を奪われるモブ達にギャグリアクションをさせてしまっては、「今の状況は何ら危機的状況ではなく、誰一人危機を感じておらず、ノリでおふざけしているだけのただの茶番です」と言ってるようなものです。

だから描く価値がない。

あるいは、「モブ一掃シーン」ではなく「ガープと仲のいい同僚や部下の海兵がやられるシーン」にして、それが「ガープがイムを敵対視して立ち向かっていく理由」になるのなら描く意味も生まれますが、名もなきモブ海兵かつ、ガープは身内がやられた事など一切気にしておらず、単に自分の興味や好奇心、あるいは戦闘狂的な性格から立ち向かうような描き方をしてしまっては、その後の展開に何もつながらない(この場だけ消費して即役割を終える)不毛なインスタント描写にしかならないため、描く意味を失ってしまいます。

そもそも、本来手を出すことが許されていない上司を理由もなく殺しにかかる事自体あり得ず、その理由づけは必須だというのに、わざわざモブ海兵がやられるシーンを描いておいて、それをガープがイムに立ち向かう動機付けにつなげないなど理解不能であり、一連の流れ全てに「中身がない」と言わざるを得ません。(この点は後ほど掘り下げます)

意味がわからない上、描く意味のないセリフばかり描く

イムサイドだけでなく、ロジャーサイドまで雑音を挟んでしまいます。

しかも1コマの中で、同じ表情のまま何度もセリフを吐かせるお馴染みの手抜き描写。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

「おいしっかりしろ!!」→「痛てて…!! しかし興味深い」→「何言ってんだバカ!!」→「くっそォおれの仲間を!!」

酷すぎて読むに堪えないセリフ回し。

まず「しかし興味深い」が意味不明だし、「何言ってんだバカ」が誰のセリフなのかがわからないし、「くっそォおれの仲間を!!」が無能感丸出しでダサすぎます。

「興味深い」というのは、おそらくイムの存在や姿形、能力等について言っていて、作者としては「ロジャー海賊団はモブ船員まで好奇心旺盛で、自分の体の心配よりイムの謎、世界の謎に関心を持っている」という事を伝えたいのでしょうが、死に損ないのモブに痛がりながらこのセリフを言わせるなど不自然でしかなく、作者に言わされてる感しかありません。

そのせいでセリフが立たず、ただただ聞き流されるだけのモブセリフとなっており、何の意味も生めていません。

「興味深い」と言わせたいなら、(前話で「おれはまだまだ無知だ!!!」と言っていた)ロジャーに言わせるべきで、モブには「何なんだあの化け物は…!!」とか「姿も動きもこの世のものとは思えねェ」のように、誰もが当然感じるはずの最初のセリフを言わせとけばいいんです。どうせモブのセリフなどその後の展開に意味を生まず、この場だけで消費されて終いなんですから。

たとえば「興味深い」と言ってるモブが、この後イムの正体を暴こうと動く、つまり「興味」に伴う行動をして、この後の展開に影響を与えるのであれば、まだ意味があると言えますが、そんな役割があるならモブにやらせるべきではないし、実際こんなモブにそんな役割が用意されてるはずがありませんから、「この場でモブが興味を示した」描写でしかなく、描く価値を生めていません。

「何言ってんだバカ」はおそらくロジャーのセリフだと思いますが、(その後の「くっそォおれの仲間を!!」と)吹き出しが分かれている上、吹き出しのしっぽがないため、誰のセリフか確定させられず、奥で倒れてるモブのセリフである可能性を消せません。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

というのも、「くっそォおれの仲間を!!」は確実にロジャーのセリフなので、その前のセリフもロジャーだとすると、吹き出しを分ける必要がないし、「何言ってんだバカ!!」→「くっそォおれの仲間を!!」と同じ表情のまま、一人で「会話」からの「独り言」を口にしていることになり、不自然さとキモさが増すからです。

目の前の人間と会話しているのに、そいつの方を向いたまま(駆け寄るわけでも治療するわけでもなく)目の前で「くっそォおれの仲間を!!」と叫ぶなどマヌケでしかなく、とても血の通った人間の行為とは思えません。

前話の時点で、「何と偉大なる冒険の日々!! おれはまだまだ無知だ!!!」と抜かしてたんだから、

出典:ONE PIECE 1162話/尾田栄一郎 集英社

今話ではその好奇心の赴くままにイムに立ち向かっていく姿を描けばいいものを、何のためにこんな無意味でダサくてキモいセリフを差し込んで、いちいちキャラを貶めていくのか。

「ロジャーがイムに興味を惹かれている」ことは前話ですでに伝えているのに、今話の冒頭に「モブクルーもイムを『興味深い』と思ってる」という完全な下位互換のシーンを差し込む意味がわからない。

そんなことに無駄コマを使ってないで、もっと描くべきことがあるだろうと思いません?

「宝持って先に行け!!」からの「勝手にやってろ!!」

ちなみにこの後「ギャバンこいつら援護しろ 宝持って先に行け!!」と言い出すのですが、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

さらにその後、キャプテン・ジョンに宝を奪われて騒ぎになると、「どけ!! 勝手にやってろ!!」と言い出すのです。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

お前らの宝が奪われるかもしれんのに、勝手にやってていいのか?笑

何で他人事なんだよ。

宝を持ち帰る事はお前らの目的の一つであり、直前までその前提で動いて指示を出しておいて、その宝が奪われそうになったら、急に(宝のことなどどうでもいいと言わんばかりに)「勝手にやってろ!!」と言い出してしまう。

こうやって描く必要のないシーンを無駄に描いた結果、言わせる必要のないセリフを言わせることになり、前後の描写がつながらなくなって、どんどん破綻して行く。

もっと言うと、そもそも前話では、レイリーを自分達の船とは逆方向の、島の中心へ進ませていたため、こいつらがどこに向かおうとしてるのかわからないため、「宝持って先に行け!!」というのがどこに向かわせようとしているのかが読み取れません。

普通に読めば「早く宝持って船に戻れ」と指示してるようにしか見えませんが、レイリーとシャクヤクを島の中心部へ向かわせる事を「進め」と言っていたのですから、「先に行け」というのも、レイリー達と同じ方角へ向かう事を促してるわけですよね?

出典:ONE PIECE 1162話/尾田栄一郎 集英社

つまり、こいつらは、シャクヤクを奪還し、お宝を奪った上で、船とは逆方向かつ、海軍とロジャー海賊団が向かってくる島の中心部に向かおうとしているのです。

こういう細かいセリフがいちいちズレているせいで、常に引っかかりが生じてしまう。

作者はちゃんと考えて描いてるんですかね。

編集者はちゃんと考えて確認してるんですかね。

別に今の読者は破綻も含めて楽しんでくれるからどうでもいいんですかね?

この後、ロジャーが仲間達を船とは逆方向に進ませていた理由は明かされるのでしょうか。

ないでしょうね、残念ながら。

部下が知るはずのない情報を胸ぐら掴んで聞き出そうとするパワハラ中将

この描写も意味不明です。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

なんで上司であるお前が知らない事を、部下のモブ海兵が知ってると思うんだよ。

五老星(の変形フォーム)は准将以下まみえることも許されないんだろ?

そんな情報統制がなされているなら、階級が上のお前の方が知ってる事は多いと考えるのが普通だろう。

中将であるお前でさえ、天竜人達が「人間狩りゲーム」を行っていた事実を知らなかったというのに、その現場で起きているトラブルを、なぜお前より階級の低いモブ海兵がわかってると思えるんだよ。

「何が起きた? こいつら誰にやられたんだ!!」のように、倒れている海兵を見て状況確認するのならまだしも、「何だあの化け物は!!」と、自分も知らない化け物の正体を、階級が下のモブ海兵に、それも胸ぐら掴んで乱暴に聞き出そうとする意味がわからない。

「自分は今現場についたばかりで何もわからないから、先に現場にいた(何が起きたのか見ていたであろう)部下に聞いている」のであれば、もっと聞き方があるでしょう。

今の状況になっていることにモブ海兵に何ら責任はなく、キレられる筋合いなど微塵もないというのに、「どうなってんだ!? 何だあの化け物は!!」と胸ぐら掴んで恫喝するズレ方たるや。

キャラの心情や背景を想像することなく、シリアスさを出すためだけにノリで描いてるとしか思えません。

で、「わかりません急に…サターン聖が変身を!!」という答えを得たら、即興奮が収まって「“五老星”か!」と納得してしまうシマツ。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

何なんだこいつ…

無理やりシリアス感を出しておきながら、五老星を蔑むセリフを吐いて「ガープ中将口をつつしんで〜〜〜!!!💦(えええええ)」とギャグリアクションで処理するのも鬱陶しい。

ガープが天竜人に暴言を吐いて周りの海兵がツッコむ茶番、一体何度描けば気が済むのか。

今話では何と、もう一度出てきますからね。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

しつこすぎるんですよ、同じ情報(ボケ)を何度も何度も。

話を戻すと、要するにこいつは「あの化け物」が誰なのかを知りたくて、「五老星の変身した姿」だと知って即納得したということです。

わざわざ部下の胸ぐら掴んで迫っておいて、その程度の情報で満足すんのかよ…

お前の迫り方、部下が海軍を裏切って仲間に手を出したとか、重大な任務を失敗した時のやつなんだよ。

自分が知らない事を教えてもらおうとしてるのに、なんでそんな高圧的な迫り方ができるんだよ。

そもそもお前さっきまで「おれが来たぞォ〜〜〜!!!」なんて意気揚々と登場したばかりなんだぞ?

出典:ONE PIECE 1160話/尾田栄一郎 集英社

この時の余裕と威勢の良さはどこにいったんだよ。

化け物一匹現れたくらいで、何を取り乱してうろたえて、部下に八つ当たりしてんだよみっともねェ。

「ドブネズミの王」という的外れすぎる蔑称

サターンに乗り移ったイムのことを「ドブネズミの王」と呼ぶロックス。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

どこから出てきたんでしょうか「ドブネズミ」って。

ビジュアルはどう見ても蜘蛛であり、本体の部分はせいぜい人参か大根であり、「ネズミ」の要素など全くありませんし、ロックスはこいつがレッドラインの上にある聖地に住んでることを知っているわけで、要するに超高所に住んで下界の人間を見下しているわけですから「ドブ」の要素もありません。

まだこいつの部屋が(マリージョアの中でも)地下深くの薄暗い場所にあり、ドブ感やネズミ感があれば妥当と思えましたが、普通に花や緑のあって蝶々が飛ぶような部屋ですからね。

どう想像しても「ドブネズミ」という表現とはかけ離れているため、的外れな蔑称にしか思えません。

あの部屋に侵入しておいて、よく「ドブネズミ」のイメージが浮かんできたな。あだ名つけるセンスなさすぎだよお前。

前半の海の頃のルフィを見習えよ。

敵を貶めるセリフが的外れすぎると場が締まらないんだよ。

そもそも、こいつはマリージョアに侵入した際にこのドブネズミと会っており(というより、こいつに会うために侵入したような描かれ方をしており)、「デービー・ジョーンズの崇拝者」だと語って、「それ以上の事はしなかったしできない事を知っていた」わけで、

出典:ONE PIECE 1155話/尾田栄一郎 集英社

「おれは戻ってくるぜ…!!! ここへ!!!」と言い残していたんですから、

出典:ONE PIECE 1155話/尾田栄一郎 集英社

もっと他に言うことあるだろうと思ってしまいます。

この時から18年も経ってるのだから、普通にまず「久々だな」とか「あの部屋に戻るつもりだったがこんな場所で再会することになるとはな(手間が省けた)」のように、当時の会話を踏まえたセリフになると思いません?

イムの能力を知らず、なぜイムが下界の島に現れたのかわかってないのであれば、そこに疑問を抱くセリフになるはずです。

なんでこの島に現れたことに何の疑問も抱く事なく、普通に受け入れて、まず真っ先に「ドブネズミの王」呼びから入る発想になるのか。

しかもこれ、メタ的に言うとガープに「ウジ虫共のトップは相応の姿してんだな」と言わせた直後のセリフですからね。

「ウジ虫共のトップ」の直後に「ドブネズミの王」と呼ばれても、比喩として別物すぎて尚更後者の的外れ具合が際立ち、単に稚拙な悪口を口にしただけの小物にしか見えません。

その意味でも、「おい!! ドブネズミの王!!!」というセリフなど言わせるべきではありませんでした。

読者に隠すためだけに作られた超不自然セリフ

冒頭でも触れましたが、ここの会話が作為的な上、意味不明すぎてほんと気持ち悪いんですよね。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

まずイムが「お前だったとは…デービー・ジョーンズ!!!」と言い出すのですが、ロックスは1155話でイムに「デービー・ジョーンズの崇拝者」だと伝えてるのに、何がどうなったら「ロックス=デービー・ジョーンズ」という解釈になるのか理解できません。

「お前もデービー一族だったのか」とか「貴様デービー・ジョーンズの子孫だったのか」というならわかりますが、「お前だったとは…」は意味わからんでしょう。

これに対してロックスが「人違いだ おれはそいつと会った事もねェ…」と返すのも意味がわからない。

「あ? 何言ってんだお前 おれはデービー・ジョーンズの崇拝者だと伝えただろう なんでおれが本人って話になるんだよ意味わかんねェな 頭イカれてんのか?」というリアクションになるのが普通であり、「人違いだ」なんて返しになるはずがないんですよね。

1155話の会話が全く加味されてない、意味不明なやりとり。

さらにキモいのが「しかし約束は果たされるべきだ…」→「…!! だから消すのだ!! お前達を歴史から!!!」というハイコンテクストすぎて絶対にあり得ない(考察者達にエサを与えるためだけに描かれたような)超不自然セリフの応酬です。

ロックスのセリフまではありだとしても、イムの「だから消すのだ」はハイコンテクストなんてレベルではなく、文がつながってないため会話になっていません。

行間を補足すると、要するにロックスはデービー・ジョーンズとは会った事もないけど崇拝はしていて、世界政府との間に未だ果たされていない「約束」があることを知っているから、それを果たさせようと考えている一方、イムは「約束」を果たす気がない(あるいは果たすことができない)から、歴史から消す事でなかったことにしようとしてる、ということでしょう。

その「約束」が何なのかはまだ教えたくないから(あるいは読者に考察させたいから)、あえてわからないように隠した表現をさせているわけです。

最終章に入って尚、謎を明かしていくのではなく、謎を増やしていくスタンス。そのためにはキャラの意思を無視して、作者都合で無理やりセリフを操作することも厭わない。

要するにキャラを殺してまで考察者にエサを撒いてるわけですが、そもそもSBSでギャグキャラのように適当に描かれたデービー・ジョーンズが、世界政府の不都合な歴史に絡んでいることなど確実なる後付けゆえ、どうでもいいとしか思えません。

むしろそんな設定丸ごとなかったことにして、本来の構想のまま描いて欲しいものです。

が、まぁ、もうこの路線で行くのでしょうね。。

何のために今更デービー一族なんぞ絡める必要があるんでしょうね…理解できません。

イムの格がどんどん落ちていく

「ムーの世界はまだ未完成である!!!」→「お前の世界じゃねェよ!!!」

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

これも意味がわからない。

イムとは「世界」とイコールだったんじゃないのでしょうか。

白ひげに「ありゃ一体何だ!?」と聞かれて、お前が「あれは“世界”」だと答えたのはなんだったのか。

イムは「世界(そのもの)」であるが、「世界はイムのものではない」という事でしょうか?🤔

わけわかんねェわ。

「世界」という言葉を使えばスケールのでかい戦いや強大な敵に見えるとか、考察者が食いつくとでも思って乱用してるんですかね。

何より、「ムーの世界」だの「まだ未完成」だの言い出したせいで、ガキのワガママが発端のめちゃめちゃチープな争いにしか見えなくなってしまいました。

本編で掘り下げる前に回想でラスボスを格下げしまくって何がやりたいんでしょうね。

正体を隠し続けるなら、明かすまで余計なことしゃべらせなきゃいいのに。

中途半端にしゃべらせるせいで、当初のイメージ完全崩壊してますよ。

モブのリアクションがいちいち鬱陶しい

ロックスがサターン聖を攻撃し始めたため、「援護」すべきかどうか迷うモブ少将に対し、「援護に決まってんだろ!! どけ!!」と現れるガープ。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

まず判断力も責任感もない少将の情けなくて頼りない愚図さに辟易してしまいますが、その点はスルーしたとしても、その後の「え!? 待って!!💦 どっちに!!?💦」が要らない。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

というか意味不明だし、緊迫感を台無しにするタメ口ギャグリアクションが鬱陶しいし、あり得ないんですよねこんなセリフ。

要はガープの表情を見て「援護とはどっちにつく意味で言ってるのか」(まさかロックスについてサターン聖を倒す援護をするという意味で言っているわけではないよな?)と焦ってるリアクションなわけですが、このセリフと表情だけで、モブ海兵が「ガープがロックスを援護しようとしている」可能性を読み取ることなどあり得ません。

なぜならガープは「サターン聖を助けるために援護すべきかどうか」を話し合ってる場に、「援護に決まってんだろ!!」と結論を下した後、不敵な笑みを浮かべただけであり、ロックス側につくと思わせるような言動は一つもないからです。

「海兵」として、何ならこのモブ海兵達の「上司」として、至極当然の判断をしているだけであり、どっちの援護に入るつもりなのかを迷わせるようなセリフでも、表情でもありません。ツッコむならむしろ「なぜそんなに嬉しそうなのか」の方でしょう。

要するに、作者が「そういう意図」で描いているから、当然のように「その意図を読み取った海兵」を描いているだけで、キャラの立場で考えれば絶対にこんなリアクションにはなり得ない、作者都合だけで成立させられたギャグシーンだということです。

こんなんばっかりです今のワンピースは。セリフや描写がことごとくズレていたり、言葉足らずで伝わらなかったり、そもそもあり得なかったりするのに、キャラの意図や心情ではなく、作者の意図を読者側で読み取って「作者がそういうつもりで描いてるシーンだから、そういうものとして受け取る」ことを強いられるシーンが多すぎる。

もしかしたら、「ガープが天竜人嫌いであることは海兵の間では有名」とか「ついさっき五老星のことを『ウジ虫共のトップ』なんて蔑み方をしていたから」という理由で、海兵達が誤解する可能性もあるだろうと思う人もいるかもしれませんが、その理由付けでは弱すぎます。

ガープの「天竜人嫌い」とは、別に「天竜人の駆逐」や「世界政府転覆」の目論みを意味してるわけではなく、単に上司の悪口を言ったり逆らったりするだけで、普通に海軍に所属している立場なんですから、今の描き方で「ガープはロックスの援護をしてサターン聖を討とうとしている」とモブ海兵が解釈するのは無理があるでしょう。

たとえば「どいてろお前ら あの化け物はおれの獲物だ」とか「援護に決まってんだろ!! あんな怪物をこのまま暴れさせとくわけにはいかねェ」のようなセリフであれば、「化け物」や「怪物」がどちらを指しているのかわからない(外見だけみれば十分サターン聖を指してる可能性もあり得てしまう)ため、「どっちの事を言ってるのかわからず焦る」というリアクションになるのもわかります。

つまり、ガープはイムを抑える(ためにロックスを援護する)つもりで「化け物」と言っている一方、海兵達は(当然サターン聖を援護する意味で言ってるはずだが)その表情と「化け物」という表現から、どちらを指しているのかわからなくなって慌てる、のように、きちんとキャラの自然な会話から読者がその意味を読み取れるような描き方をするべきなのです。

ピンチやトラブルの時に嬉しそうな表情(好戦的な表情)をする、という「ガープらしさ」も描き方が毎度毎度記号的すぎる上ワンパターンすぎて、うんざりしてしまいます。

何の脈絡も伏線もなく、急にスポットライトを当てられる長髪アル中

これもお馴染みの手抜き描写。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

背景が描かれた一枚の板の前に固定カメラを設置して、キャラを画角内に配置し、「引き絵」からの「寄り絵」を描いて(「動き」を一切描くことなく)「説明台詞」によって読者に状況を説明してるだけ。

一つのシーンにおいて必要な「動き」を描くことなく、「動き」が必要になったらすぐ場面転換の繰り返し。

だからキャラが動いているように全然見えない。

そもそも、今までどこにいたのかもわからんどころか、👇🏻このシーンのようにその他大勢と一緒にモブ同然の描かれ方をしてきた奴に、急にスポットライトを当て出す意味がわかりません。

こいつもシャクヤク狙いであり、そのために財宝を得ようとしていたわけで、

出典:ONE PIECE 1160話/尾田栄一郎 集英社

「シャッキー!! おれ達が助けに来たぞー!!」なんてモブ丸出しのアホヅラ晒しながら、その他大勢と同じ行動をとってたくせに、レイリーに奪われたと知るや(レイリーから奪い返す事など微塵も考えもせずに)一瞬で諦め、急に宝を奪って一部の手下達と共にロックス海賊団を辞めようとし出すのです。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

まるで「最初から裏切る計画をしていた」かのような描き方ですが、伏線も何もないため唐突感しかなく、そのタイミングも意味不明で、バレたら身内に殺されるだけでチャンスでも何でもないのに、急に宝を奪って逃げ出そうとするんですから、作者都合で動かされているだけにしか見えません。(で、実際に見つかって阻止されるのですから茶番としか言いようがありません)

何より、こいつの裏切りシーンなど本編に微塵も関係しないクソどうでもいい話なので、そもそも描く価値がありません。

キャプテン・ジョンが裏切り、財宝を独り占めしようとする脇道シーン、要りますか?「ロックスvsイム」を描く1話に。

普通にロックス達のメインバトルをしっかり描いた後に、「実はこの壮絶な戦いの間にキャプテン・ジョンが裏切って宝を奪って逃げた」とか、「そうしようとしてバレて◯◯に殺された」という説明を入れれば十分ですし、この説明でさえ本編に入れる必要などなく、SBSでテキストで補足すればいいレベルの瑣末な話です。

ほんと、なんで本筋を全然描かずに割愛しまくって、無駄な脇道ばかり描くんですかね。

そんなに自信ないんですかね、本筋を描くの。

本来本筋を描くのが一番漫画が面白くなる正当な手段だというのに、それを面白く描く自信がないからか、脇道を描くことで逃げまくり、考察者達へのエサを撒いて湧かせる事でごまかしてるようにしか見えないんですよね。

今話で言えば、「キャプテン・ジョンはジキジキの前任者だった」とか「ガンズイはボムボムの前任者だった」というのがそれです。

関係ないじゃないですか、1ミリも本筋に。

こんなん描くくらいなら本筋にページを割いて話を進めてくれ(そんな瑣末な情報はSBSやファンブックで補足してくれ)と思いません?

もちろん、「ジキジキ」の能力で宝を奪おうとする事自体は、それによって「ドラゴンがシャンクスを手放してしまう」原因となっているため、描く必要のあるシーンと言えなくもないのですが、👇🏻こんな背中の(木製部分もある)小銃一本で体ごと浮いてしまうなどあり得ず、御都合主義丸出しの小手先の理由付けにしかなっていないため、描かない方がずっとマシです。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

実際、降参おじさんは両手に持った斧を引き寄せられても、浮くことなくその場に留まれているというのに、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

なぜドラゴンだけ踏ん張ることもできずにあっさり宙に浮くことになるのか。

ゴミクズのように軽いのか、反射神経が鈍いのか、足腰が弱すぎて磁力に抵抗できないのかわかりませんが、いずれにせよ「雑魚」のレッテルを貼られるだけなのですから、明確に「描かない方がいい」描写です。

大した作り込みもせずに余計なシーンを小手先で描きまくるせいで、どんどんキャラが死に、作品が破綻していく。

エルバフ編を通して、一体どれだけのキャラが殺されてしまったのか。

結論、描かれたキャラ全員死んでしまいました。

今の作者の手にかかればどんなキャラでも一瞬で魅力を失い、地の底まで評価が落ちていきます。

特に酷いのがドラゴンです。

最後まで無能過ぎて名を汚しただけのドラゴン

こいつまじで何のためにゴッドバレー事件に絡めたんでしょうね。

体重軽過ぎてゴミクズ化して身動き取れなくなった後、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

長髪アル中がやられたため能力が解除されて、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

「偶然」助かったにもかかわらず、いつの間にか赤ん坊を手放して、代わりに木片を抱きしめていたことに気づき、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?(ええええええええ💦)」とギャグリアクションで終了してしまう。

クソが。

ここまで反吐が出るキャラも珍しい。

こいつの直近の描写確認しておきましょうか?

「見ず知らずのあんたの子供達をおれは助けたい!! でなきゃおれはここに立っていられない…!!!」

出典:ONE PIECE 1160話/尾田栄一郎 集英社

「待ってくれ その赤ん坊達は…おれの“償い”…この陰惨な殺人ゲームに加担したおれの…」

出典:ONE PIECE 1161話/尾田栄一郎 集英社

などと綺麗事を抜かしておきながら、いざピンチに陥ると一瞬で諦めて死を受け入れ、

出典:ONE PIECE 1161話/尾田栄一郎 集英社

「そりゃそうか…死んだ人々の事を思えばおれも当然の報い」と言い出して、母親との約束をあっさり反故にしてしまう。

その後、ロックス海賊団の乱入によって「偶然」助かるも赤ん坊達を奪われ、

出典:ONE PIECE 1161話/尾田栄一郎 集英社

これまた「偶然」1人だけ目の前に落ちていた事に気づき、

出典:ONE PIECE 1161話/尾田栄一郎 集英社

「すまない…!! お前の兄弟は救い出せないかも知れねェ…せめてお前だけは…!!」と即決でもう1人は諦めて捨てていく判断を下し、勝手に赤ん坊1人を助けるミッションに変更してしまう。

出典:ONE PIECE 1161話/尾田栄一郎 集英社

「見ず知らずのあんたの子供“達”をおれは助けたい!! でなきゃおれはここに立っていられない…!!!」と言っていたくせに、1人見殺しにする事をあっさり受け入れ、しっかり「立って」逃げ出します。

で、最終的にもう1人も失い、木片を1本守るギャグオチで終了です。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

しねよ。

子供達を助けられなければ「ここに立っていられない」だの、子供達を助けることが「この陰惨な殺人ゲームに加担したおれの償い」だの「死んだ人々の事を思えば(死ぬことは)当然の報い」だの言ってたんだから、その言葉に責任持って自害しろ。

それができないなら島にいる人間を誰か1人でも命懸けで助けてそのまましね。

これらのセリフを吐かせておいて、結果子供1人も守れずに終わるシーンを「え~~~~~!!?(ええええええええ💦)」なんてギャグリアクションで済ませていいはずがありません。

クソすぎません? この男。

もはや「ドラゴン」なんて呼べませんよこんなゴミ虫男。

作者は前半の海の頃に描いてきた魅力的なキャラ達を、踏み躙りたくて仕方ないのでしょうか。

子供2人を救うと約束して、あっさり1人を見殺しにして、結局もう1人も手放して失って終わりなど、どこかのモブ海兵にやらせとけばよかった役回りだと思いません?

ドラゴンである必要性を全く感じないどころか、最終章の重要キャラを本編退場前に無能さを描いてギャグキャラ化するなど正気の沙汰ではありません。

「ゴッドバレー事件」なんて無意味な蛇足回想を描いたせいで、今後ドラゴンは登場する価値を完全に失ってしまいました。

こんな無能ゴミ虫男が率いる革命軍など見る価値ないし、見たくもありません。

勘が悪過ぎる無能ボンクラおじさん①

👇🏻このシーンも意味不明なんですよね。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

まず「おいガンズイ なぜジョンを撃つ!!?」というセリフをシキを吐く事があり得ない。

こいつ1157話では、取り分を増やすために自ら爆弾を投げ込んで、当然のように仲間達を殺そうとしてたんですよ?

出典:ONE PIECE 1157話/尾田栄一郎 集英社

1155話では「おれ達は自立してんだ!!」とも言ってました。

出典:ONE PIECE 1155話/尾田栄一郎 集英社

そもそもロックス海賊団とは「“仲間殺し”も絶えない凶暴な一味」なのですから、

出典:ONE PIECE 957話/尾田栄一郎 集英社

仲間同士の衝突や裏切りなど日常茶飯事のはずであり、誰かが仲間を撃ったとして「なぜジョンを撃つ!!?」なんてマヌケな質問をするはずがありません。

こいつはどんな考えで、どんな答えを期待してこの質問をしたのでしょうか。

ガンズイが理由もなく(あるいは裏切りによって)ジョンを攻撃したのだと思っていて、それが不思議だから理由を尋ねたかったのでしょうか?

そんなもん「取り分を増やすため」「お前らと山分けをするつもりなどないから」以外にありますか?

つまり、ガンズイが裏切り者だろうと「取り分を増やすため」にジョンを打ったはずであり、ジョンが裏切り者だからガンズイが撃ったのだとしても、ジョンが裏切ったのは「取り分を増やすため」以外にないでしょう。

仮にあるとして、それを確認することに何の意味があると思ってるのでしょうかこいつは。

誰が裏切ってもおかしくない集団である事を、全員が理解した上で、自分の利益のために集まり、動いている集団ではないのでしょうか?

何を急にピュアに「仲間を攻撃した(裏切った)行為」自体に疑問を持ってんだよ。

それを知って何になるんだよ。

お前なんだよそもそも一番最初にそれをやり出したのは。

まだこれが、シキがジョンに対して「お前の能力で金品を集めればいいじゃねェか」と提案して、それを実践していたところだったのに、(シキと仲良しだった)ガンズイがそれを邪魔した、(シキはロックスの「一時協力体制」「宝は帰って山分け」という言葉をバカ正直に信じていたから、ガンズイが邪魔した理由がわからなかった)という背景があれば成立しますが、そうした背景なく、むしろジョンの裏切りシーンを先に描いて読者にそれを伝えた上で、ガンズイが裏切り者を撃つシーンを描いておいて、シキだけ何も知らずにボンクラリアクションをかまさせてしまっては、こいつのアホさを際立てるだけであり、描く価値を全く埋めていません。

普通にガンズイvsジョンを描く方がよっぽどマシです。

また、「1つ10億は下らねェ宝箱だぞ!?」と言われて「じゅじゅじゅじゅじゅ…!10億ゥ!?(ええええ💦)」と言い出すのも意味不明だしキモい。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

何のために、シキが「宝の価値を理解していない様子」を描く必要があるのでしょうか。

無能さや小物さ、マヌケさが増すだけで、何のプラスにもなりませんよねこのリアクション。

自分は散々裏切ってきたくせに、長髪アル中が裏切って宝を独り占めしようとしている事に気づけず、それに気づいて攻撃したガンズイにマヌケな質問をしに現れ、自分達が狙っている宝の価値さえわからない、シキのボンクラぶりを描くことに、一体何の意味があるというのか。

ほんと、余計なシーンを描いてキャラを踏み潰し、破壊していくことがお好きなようですね。

移動シーンばかりで全然本筋のバトルシーンを描かない

ワノ国編やエッグヘッド編同様、バトル展開になると急にキャラの移動シーンばかり描いて、無駄なコマを量産しまくります。

理由は、戦闘シーンよりも移動シーンの方が描くのが楽だからでしょう。

「迫力あるバトルシーン」を描くよりも、「移動中に何かしゃべらせて状況を説明するシーン」を描く方が圧倒的にラクだから、移動シーンメインでページを埋めつつ(話の進まない足踏みコマを量産し)、見せ場のシーンだけ大ゴマや見開きの1枚絵で戦闘シーンを描くことで話を進める。

今話など、絶対に「ロックスvsイム」を描くべき1話だというのに、

  • モブ海兵とモブ海賊がイムに蹴散らされるだけのお約束茶番描写
  • 目の前に敵がいるのに、わざわざ無駄な会話を始めて場を繋ぐ不毛描写
  • 目の前に敵がいるのに、わざわざそこに辿り着くまでの移動の様子を描く引き伸ばし描写
  • 主軸と無関係な脇役共の状況を描く脇道描写

これらを詰め込む事で、バトルシーンはほぼ全て割愛されています。

たとえば、前話のラストでガープは、イムを見上げながら「さすがに夢だろ!!! 何だこの島!!!」とリアクションしていたのだから、そのままイムの前に現れ、会話や戦闘に入るまでの様子を描けばいいのに、わざわざ「どうなってんだ!? なんだあの化け物は!!」と焦りうろたえる様子を描き直し、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

「ウジ虫共のトップは相応の姿してんだな」と無意味な悪態をつき、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

「援護に決まってんだろ!! どげ!!」と邪魔なモブ達を押しのけて前に出て、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

どっちの援護に入るつもりなのかツッコまれるというクソどうでもいいギャグ描写を入れ、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

そこから走って移動する様子を描いてしまう。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

ずーっとイムの目の前にいたのに、何のために移動シーンなど描いているのか。

👇🏻こうやって部下を押しのけて、前に出る様子を描いた後に、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

イムに向かって走り出すシーンを描いてしまうテンポの悪さ。

というか、本筋を描くことから逃げ続け、引き延ばす臆病さ。

「ガープが天竜人に生意気な口を聞く」という同じノリのギャグ描写を繰り返し、引き延ばしているだけで、中身のある描写は一つもありません。

こんな脇道茶番にどんだけコマ使ってんだよ、そんなことより「ロックスvsイム」をしっかり描けよと思いません?

この場でしか描けない、もう二度と描かれないシーンなんですよ?

散々描かれてきていて、今後もおそらく描かれるであろうガープの見飽きたギャグ描写とどちらにページを割くべきかなど、考えるまでもないでしょうに、これを二度も描いてしまうんですから、終わってるとしか言いようがない。

そもそもガープは「ゴッドバレー事件」で天竜人を守って「英雄」となかったからこそ、その後天竜人に反抗したり、暴言を吐いたりしても消されずに済むようになったんじゃないんですかね?

まだ「海軍の英雄」と呼ばれる前であり、大した実績も出してない中将風情が、天竜人をゴミクズ呼ばわりした上、イムと五老星に直接攻撃を加えておいて許される理由などないでしょうに、なぜ当然のように五老星を殺しにかかっているのでしょうか。

こいつがイムに立ち向かっていった理由が全く読み取れません。

仲間の海兵がやられたことに怒ったわけでも、「人間狩りゲーム」なんてフザけたゲームを止めるためでも、そんな非人道的な行いをしていたクズ達や、それを取り仕切ってきた五老星に制裁を加えるためでもなく、単に得体の知れない化け物や強そうなヤツへの好奇心から立ち向かってるようにしか見えないカラっぽ具合。

要するにこいつの「正義」がまるで示されていないのです。

何と言う薄っぺらい人間なんでしょうか。

破綻しすぎなんですよね、何もかも。

「羨ましいか!!」という返しのキモさと意味不明さ

カイドウに“悪魔の実”を強奪されたリンリンが、激怒して追いかけて来たリンリンに対して「羨ましいか!!」と返すのですが、これも的外れ具合が酷い。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

「羨ましいか」というのは、リンリンがその実を食べたかった場合にかける言葉でしょう。

より正確に言えば、双方の目的や願望が一致していた場合に、それを叶えた側が、叶えられなかった側に対して告げる言葉です。

つまり、「どちらも悪魔の実を食べたがっていた」か、「どちらも悪魔の実を自分の部下や身内に食べさせたかった」状況でないと、「羨ましい」なんて感情になるはずがないのです。

カイドウは「悪魔の実」を食べたがっていて、それが叶ったわけですが、リンリンはすでに能力者だから自分で食べることはできず、自分の息子に食わせようとしていたものを奪われた事にキレてるわけですから、「羨ましいか」と勝ち誇るのは意味がわからない。

普通、自分を騙してこっそり悪魔の実を手に入れようとしていたところを強奪した事については「ざまぁみろ」という感情になるはずだし、その怒りをぶつけにきたリンリンを能力で撃退するなら、「もう遅い」「能力を手にした今お前ごときは相手にならない」というスタンスになるはずで、「羨ましいか!!」なんて的外れなマウントを取るなど、精神年齢の低さと愚かさを見せる描写にしかならず、カイドウの格を下げるだけです。

さらにこの後、「食ったものは吐けねェ」→「じゃあ金だ!!」というやりとりが描かれるのですが、これもキモい。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

金で解決すんのかよ…

そしたら最初から(自分が先に手に入れて)カイドウの売ってやるスタンスでいろよ。

息子に食わせたかったんだろ?

よく背後から攻撃されて強奪されておいて、その怒りを発散させることなく、金を要求して手打ちにしようなんて発想になるな。

本気でブチギレてカイドウを殺して、もっぺん“悪魔の実”に戻そうとしろよ。

その仕組みを理解してないにせよ、自分が手にした実を奪われたんだから、殺して報復してやろうとするのが当然だろ。

お前が「殺ス!!」と言いながら追いかけてきたんだぞ?

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

ちゃんと殺せよ。

そんなあっさり金で解決できる程度の怒りしかないなら、安易に「殺ス」とか言うなよ鬱陶しい。

カイドウが悪魔の実を返せない理由として「食ったものは吐けねェ」と言い出すのも意味不明です。というか頭が悪い。

まず「食ったもの」は別に吐けるでしょう。むしろ「食ってないもの」をどうやって吐くんだって話です。

伝えるべきは、「一度食ったら(吐いても実には)戻らない」であって、吐けるかどうかの話ではない上、吐けるかどうかで言えば吐けるのですから、今すぐ喉に指突っ込んでみろよ吐けるから、としか思えません。

何でいちいちこんな意味のわからんズレたセリフばかり言わせるんですかね…

しかもこの場で言わせる必要のない完全なる蛇足セリフですから、尚更カットしろよとしか思えません。

連携技の作画のありえなさ

今話の唯一の見どころである(はずの)戦闘描写も酷い。

大物達が同時に大技を披露する見せ場として描いているつもりなんでしょうが、これ単体の一枚として見れば迫力あるカッコイイシーンと会えたとしても、肝心の中身の描き方が何もかも終わってます。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

なぜなら、誰が誰を、なぜ、何のために攻撃しているのかがまるで理解できないため、何の文脈もなくただみんなで暴れただけのシーンでしかない上、そもそもカイドウとリンリンの位置関係がおかしく、こんなシーンなど絶対に起こり得ないため、描写として破綻しているからです。

まずロジャーについては、なぜイムを敵だと判断し、そいつを自分が倒すべき獲物だと考えて、いきなり攻撃し出したのかについて、一応仲間達が無差別に攻撃されたからという(ちっぽけな)理由があるため、ギリ許容できます。

では、ガープはなぜロジャー含む「海賊」達を放置して、真っ先に自分達の上司である「世界最高権力」を攻撃しているのでしょうか。こいつがイムを攻撃しなければならない理由が全くわかりません。

強いていうなら、「仲間の海兵を無差別に攻撃されたから」でしょうが、そのことに怒ってる様子などまるでなく、海兵は海賊達にも大量にやられてるわけですから、仲間がやられていくことにキレてるなら、イムよりもまず海賊達に怒りを向けるのが筋でしょう。

「イムの暴走を止めるため」というのも弱く、この時点では周囲のモブ海兵と海賊を一掃しただけで、止めないとマズい暴走をしているわけでもありません。

ガープが天竜人を嫌い、従わないキャラなのはわかりますが、だとしても海賊達よりも積極的に攻撃して退治する対象と見ているのはありえなさ過ぎて それなら今すぐ海軍やめて海賊が革命家にでもなれとしか思えません。

なんで海賊を取り締まる正義のために、いやいや天竜人を上司とする海軍組織に所属しておいて、海賊よりも上司を倒すことに執心してんだよ。破綻しすぎなんだよお前の人格とキャラ設定。

白ひげに関しても、前話で「聞いていいか? ありゃ一体なんだ!?」とロックスに質問し、「あれは“世界”」と意味不明な返された後、何もわからんままロックスの戦いを見物していた立場であり、カイドウと違って「おれにもやらせろ」というスタンスでもなく、ただただ見学者として棒立ちしていただけなのに、なぜ急に攻撃を加えようと思ったのかがわかりません。

作者に「大技の連携シーンを描きたいからこのタイミングで入ってください」と言われたのでしょうか?

それ以外に考えようのない脈絡のなさです。

ロックスがピンチに陥ったとか、助けを求めてきたといった参戦する理由を作るか、せめてカイドウに「おれ達にもやらせろ」と言わせていれば成立したでしょうが、👇🏻この状態から、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

急に何も言わずにこのタイミングで戦闘体制に入り出したのは意味がわかりません。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

さらにおかしいのはカイドウとリンリンの描写です。

まずカイドウはイムの正面にいて、そちらを向いて戦いに参加しようとしていました。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

そこに背後からリンリンが追いかけてきたわけですから、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

普通なら、振り返ってリンリンの方に攻撃することになるはずです。さもないと自分がリンリンに攻撃されてしまうんですから。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

なので最初に読んだとき、私は👆🏻この描写は、カイドウがリンリンの方を向いて攻撃しようとしているのだと思いました。

結果、👇🏻この位置関係です。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

カイドウとリンリンの部分をズームしてみましょう。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

カイドウよりも前にいるようにしか見えませんが、仮に後ろにいるのだとしても、どう見てもカイドウに向かって技を放っておらず、むしろ誰に向けているのか全く読み取れません。

カイドウもリンリンの方は向いておらず、イムの方に向けて、「“龍”〜〜〜〜〜〜!!!」というクソダサい技名を叫んでいます。(前後に何かセリフがあったのを見落としたのかと思いましたが、何度読んでもこいつのセリフはこれしかありません笑)

カイドウに関しては、このとき初めて前のコマの「見てろ!?」というのは、(リンリンが背後から攻撃を食らわせようとしているのは無視して)「おれが(あの化け物を)能力で攻撃するところを見てろ」という意味だったのだと理解しました。

自分がリンリンから攻撃されそうになってるのに、それを放置してイムを攻撃する事を優先する意味がわからないため、この時点であり得ないとしか思えないのですが、仮にこの点は目を瞑るとしても、いずれにせよリンリンはカイドウを攻撃することになるはずなのに、カイドウと並んで、あるいはカイドウよりも前の位置で、イムを攻撃し出すのだから意味がわかりません。

完全に崩壊しています。

さらに言うと、カイドウとリンリンが、白ひげ、ロックス、ロジャー、ガープの逆側(イムの後ろ側)から攻撃しているのもあり得ない。

👇🏻カイドウはイムの正面かつロックスの後ろかつ白ひげの隣にいて、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

👇🏻その後ろからリンリンが追いかけて来たのに、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

👇🏻なぜロックスや白ひげの正面かつ、イムの背後から攻撃をすることになるのか。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

あり得ません。

カイドウとリンリンは一瞬でイムの背後に回り込んだのでしょうか?

そんなことができるはずがない上、それをする意味もないため、完全にあり得ない描写となっています。

見せ場シーンなのに、何一つ成立していない連携技。

ただの作画ミスか、「カッコいいシーンになれば細かいことなどどうでもいい(どうせ今の読者はそんなこと気にしてないから)」というスタンスで適当に描いたのかどちらでしょうか。

おそらく作者が「大物達の連携技」を見開きで描きたかった(そうすれば読者は湧いてくれると考えた)だけで、なぜこのような配置や状況になっているのか、キャラの思考や動きまで考えていないのでしょう。

なぜなら「カッコいい絵」になっていれば、あり得ない描写であっても誰も気にしないし、ツッコまないからです。

これでは「漫画」を描いているのではなく、「一枚絵」を描いていることと変わりません。「動き」が無視されているのですから。

「おれの一撃で充分だった」「おれだろ!!」のあり得なさ

イムを攻撃した後、ガープが「おれの一撃で充分だった」と言い出すのですが、これもあり得ないし意味不明なんですよね。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

「充分だった」というのはもちろん、「自分の攻撃だけでサターン聖を仕留めるには充分だった」という意味ですが、先に触れた通り、ガープはなぜ真っ先にサターン聖を仕留めようとしているのでしょうか。

立場上、直接手を下すことなど許されるはずがないのに、その愚行を誇っている様があり得なさすぎて、描写として完全に浮いています。

おそらくロジャーとガープの(ガキっぽい)意地の張り合い、マウント合戦を描くことで、2人のライバル関係を表しているつもりなのでしょうが、背後にある「海軍中将であるガープが自らの意思で五老星を殺しにかかった」という事実については完全無視なので、作者の都合で描かれただけのカラっぽシーンでしかありません。

浅すぎるんですよ描写が。

このガープの反逆行為をイムがスルーするのもあり得ない。

ガープから攻撃を受けた事はもちろん、「おれの一撃で充分だった」なんて(明確に敵意や殺意を持って攻撃した事を自白するような)舐めたセリフを吐かれた事を一切追及せず、気にも溜めずに、ロックスの弱点を探す事に必死になり、その他の連中の事はその場に存在していないかのように無視してしまうなど、不自然でしかないでしょう。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

普通、海軍中将から攻撃されたら、「貴様…ガープ…何をしている」とか(中将の名前や顔など把握していないのであれば)「貴様 一兵隊の分際でこの私に手を出したのか?」のように、まずそこに怒りが向かいません?

自分が支配しようとしている世界で、すでに支配しているはずの身内に裏切られてる状況なんですよ?

なぜか存在ごと無視されてしまうがガープ。

無視されてる時点で、こいつはこの場に必要のない存在でしかないと言ってるようなものです。

事実、この後の(ロックスが“黒転支配”を受ける)展開に、ガープは一切寄与していません。

要するに「ゴッドバレー事件」にイムを絡めること自体、最近思いついた後付けなのでしょう。

ゴッドバレー事件の主要人物であるガープが、イムを攻撃する理由も、イムがそれをスルーする理由もまるで用意できていないのですから。

単にキャラが全員バカで無能であるという理由だけで話が進んでいく、この上なくつまらない、前代未聞の御都合主義作品となってしまいました。

「だはは抜け目ねェなレイリー」「海賊の本懐は忘れない」「ぎゃははは!!」

なんという中身のないやりとり。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

まず「見ろ!! 財宝が転がってる 拾ってけ!!と言われたことに対して、「だはは抜け目ねェなレイリー」という返しがおかしく、そもそも宝を奪って行く事も目的の1つだったのだから、全く抜け目なくありません。

これはシャクヤクを奪い返すためだけに来た連中が、ついでに宝も持ち帰ろうとする際に言わせるセリフでしょう。

もちろん、「想定外の騒動となって早く逃げ出した方がいい状況なのに──」という前提がつくのはわかりますが、それでも宝箱が転がってたら拾って行く事など海賊じゃなくとも当然の判断であり、全く「抜け目のなさ」の表現になっていません。

ゆえに描く価値がありません。

敵が間近に迫っているわけでもなく、そこまで切迫した危機的状況でもないのですから、むしろ放置していく方が不自然でしょう。

これに対してさらに「海賊の本懐は忘れない」なんてカラっぽのセリフを言わせた上で、「ぎゃははは!!」と笑い声まで書き足してしまう。「だはは抜け目ねェな」とすでに笑わせてるのに、レイリーのセリフにさらに「ぎゃはは!!」と追加で笑わせる蛇足感たるや。

全然面白くもなく、笑える会話でもないのに、とりあえずキャラに笑わせることで「陽気で明るい海賊達の空気感」を表現しようとする手法が鬱陶しい。それを連発して「笑い」を押し付けてくるのはもっと鬱陶しい。

「見ろ!! 財宝が転がってる 拾ってけ!!」だけで終わりでいいし、付け足すにしても「だはは抜け目ねェなレイリー」までで会話として成立しているし、終了しているのに、わざわざ「海賊の本懐は忘れない」と余計な一言を付け足して、「ぎゃはは!!」ともう一度笑い声を入れてしまうセンスのなさ。

1コマに吹き出しだけ詰め込んで、長々と会話させる手法、ワノ国のこのコマを思い出してしまいますね。

出典:ONE PIECE 914話/尾田栄一郎 集英社

ローの姿しか描いてないのに、1コマでこれだけのやり取りを入れてしまう。

しゃべりすぎなんだよ余計なことを。

シャクヤク抱えて走りながら、通り過ぎたモブと何ターンも会話してると考えると不自然でしかなく、本当に無駄なやり取りにしかなっていません。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

もっと言えば、そもそもレイリーはロジャーから「ここは任せろ」と言われて先を行かせてもらってるはずなのに、他のモブ達と一緒に逃げている、ないしそいつらを追い抜いて行く形になっているのもあり得ないし、「海賊の本懐」という言葉も、使えば使うほど薄っぺらくなっていくというのに、何のためにこんなに多用するのか。

難しい言葉や日常的に使わない言葉って、ここぞと言うときに使うからこそ決め台詞として機能するわけで、安易に使うと言葉の重みを失っていくだけなんですよ。

「本懐」という言葉は、ワンピースにおいてはローが使ったこのシーンだけにしておくべきでした。

出典:ONE PIECE 725話/尾田栄一郎 集英社

わずか6話の間でロジャーにもレイリーにも言わせてしまっては、ローの決め台詞や、781話の「“本懐”」というサブタイトルの味わいが薄れるんですよ。

シャクヤクを奪い返しに行く事を“略奪”こそ海賊の本懐」と言い出して、

出典:ONE PIECE 1158話/尾田栄一郎 集英社

結局地蔵かましただけで何もできず、何一つ略奪することなくあっさり退散したかと思えば、

出典:ONE PIECE 1158話/尾田栄一郎 集英社

「転がってる財宝をスルーせずに拾って帰る」という当たり前の判断を、「海賊の本懐は忘れない」と大袈裟に表現してしまう。

あまりにも中身がちっぽけすぎて、ローが使った時の言葉の重みが完全に潰れてしまいました。

結論、どの面から見ても描く価値がないコマであり、こんなもんにコマを使うくらいならイムvsロックスに使えとしか思えません。

御大、大根のように輪切りされる

今話で一番しっかりと描き、掘り下げるべきだった「ロックスvsイム」の戦闘描写が👇🏻こちら。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

長包丁で大根切ってんのかってレベルで迫力ゼロ、動きゼロ、ダメージゼロのギャグのような戦闘描写に加え、なぜか(触手で)反撃される様子は描かずに、ガープの寄り絵に「ドス!! ドス!!」と音だけ入れるだけの手抜き処理をしてしまう。

なぜ反撃される瞬間に、ガープの表情を差し込む必要があるのでしょうか。

はい、「動き」のある絵を描くのが面倒だから、他のキャラのリアクションを「寄り」で差し込むことで逃げているのでしょう。

一瞬で決着のつく(アラバスタ編での)「ロビンvsクロコダイル」でさえ、(2人の会話と攻防に)丸々4ページかけてるというのに、「イムvsロックス」は、途中にいちいち外野のリアクションや雑音を挿入しているせいで、合計2ページにも満たない描写しかありません。

それも「動き」ゼロで「結果」だけ細切れでつなげた描写のため、まるでバトルシーンとして読めないシマツです。

いつからこんなに動きのない漫画(であることを許容される作品)になってしまったんだか。

前半の海の頃のバトルシーンを見てみてください。

1対1でも1対複数でも複数対複数でも、何ページにも渡って1つの戦闘描写を(キャラの視点で)描いてくれていましたが、今や数コマ静止画を繋ぎ合わせたら、すぐに場面転換して、「動き」のあるバトルを何ページもかけて描くことなど皆無となってしまいました。

ちなみに、今更気づいたのですが、この大根おじさんって黒塗りのシルエット描写によってビジュアルを隠されているわけではなく、黒いマントみたいなもんを羽織って目だけ出しているか、真っ黒な大根のような生き物かのいずれかっぽいですよね?

長らくビジュアルを隠すためにシルエットだけ描いているものと思っていましたが、今話でこれだけ普通に対峙していて、現場にいる人間にはその姿が見えているはずなのに、それに対するリアクションはなく、依然黒塗りのままということは、作中キャラが見ている姿も読者が見ている姿も同じであり、この黒塗り大根姿が、そのままこいつのキャラデザということなのでしょう。

例えば女性なら「誰だあの女は」というリアクションになるはずであり、得体の知れない人物が現れたというのに、そのビジュアルに誰も触れないというのはあり得ません。

最初は正体を隠すために黒くしていたのかもしれませんが、明かすタイミングを失い、読者の予想を超えるキャラデザを披露する自信がなくなってしまったため、このまま「黒塗り大根」キャラとして描き続けることにしたのではないでしょうか。

その方が作画もラクですからね。

全然あり得ると思います。

勘が悪過ぎる無能ボンクラおじさん②

前話で家族が”黒転支配”を受けて悪魔化し、意識を失い操られた状態で自分が襲われる経験をしていて、

出典:ONE PIECE 1162話/尾田栄一郎 集英社

「五老星」に乗り移ってその体を支配する姿を見て、「さしずめ…あれは“世界”!!!」とイムの正体を知っているかのような言い方をしていて、

出典:ONE PIECE 1162話/尾田栄一郎 集英社

さらにその後、ロジャー含む大物6人の連携による大技を食らわせてもダメージを与えられず、すぐに復活する様を目の前で見ておいて、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

その点に何の疑問も抱くことも、焦りや困惑をす見せることも、何ら警戒することも策を講じることもなく、真正面から1人懐に飛び込んで行き、ダメージなど与えられるはずのない(覇気をまとう事さえしないノーマル状態の)大根輪切り攻撃を食らわせに行った結果、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

やはり何のダメージも与えられず、一瞬で敵の手にかかってしまいます。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

で、「ムーは何もせぬ」「ヌシアが一族を根絶せよ」と言われても、「あァ!?」とその言葉の意味を理解できず、

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

「妻と子を惨殺せよ」と言われても尚、「バカかそんな事…!!」とまるで状況を理解できない、規格外の勘の悪さを披露してしまうボンクラ無能おじさん。

で、👇🏻このザマです。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

あっさり“黒転支配”を受けてしまう前代未聞の大マヌケ。

「ア…ア!!」じゃねェよの。

さすがに頭悪すぎませんか。

どこが伝説の海賊やねん。

文字通りただの「脳なし」野郎です。

キャラが全く「経験」を蓄積しておらず、「自分の頭で考える」こともできないため、過去の描写が何もかも意味を成していません。

キャラは人形としてそこにいるだけで、単に作者が考えた設定を作者が細切れに説明してるだけ。中身はカラっぽで何もないため、ついさっき起きた事や発言したことさえ、誰一人覚えておらず、全員が過去の自分と整合性の取れないその場限りの言動を繰り返している。

普通に自分の家族が「悪魔化」して操られている状況を目にした後、敵の親玉の攻撃を受けて、「ムーは何もせぬ」「ヌシアが一族を根絶せよ」と言われたら、「自分も人格を乗っ取られ、悪魔に姿にされて操られるのでは…?」と勘付きません?

それですぐさま、刺さった触手を引き抜こうとしません?

こいつは「ムー」が何者なのか(さしずめ「世界」と呼ぶべき存在である事を)知ってるんですよね?

勘も頭も悪すぎて(というかこの期に及んで、一切自分の頭で考えようとしない描写に)読んでて本当にイライラしました。

何遍ムーに「説明」させてんだよ。

もっと言えば、大半の読者は前話の時点でロックスが“黒転支配”をかけられる展開になるだろうと予想していたため、イムが「ムーは何もせぬ」というセリフを吐いた時点で、「あ、これで“黒転支配”をかけられるんだな」と思ったはずです。

少なくとも「ヌシアが一族を根絶せよ」でほぼ100%の読者が勘付いたでしょう。

にもかかわらず「あァ!?」と何もわかっておらず、さらに「妻と子を惨殺せよ」とまで言われてもまだ「バカかそんな事…!!」と抜かし、最後までこいつ1人だけ理解できないまま、2往復も無駄な会話を続けてしまうテンポの悪さ。

出典:ONE PIECE 1163話/尾田栄一郎 集英社

それに付き合わされる読者。

作中のキャラがことごとく、読者よりもバカなのです。

こんなバカが「世界の王」になんぞなれるはずがありません。

笑わせるんじゃないよ全く。

ロジャーと同格の伝説の海賊がこんなマヌケな雑魚として描かれて、その格を地の底まで落とされるなど、誰が想像したでしょうか。

私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。

ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。

実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。

ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。

ニーズがあるからです。

上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。

ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。

そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。

ニーズがあるからです。

ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。

もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。

余計なお世話としか言いようがありません。

自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。

あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?

他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。

論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。

プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。

私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。

あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?

購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?

お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?

飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?

市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。

一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。

「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。

頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。

尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。

その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。

そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。

その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。

心配しています。

このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。

なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。

なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。

そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。

尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。

思いません。

「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。

少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。

読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。

ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。

ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。

私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。

そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。


作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。

ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。

というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。

それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。

煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。

えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。

たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)

また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。

記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。

色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。

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匿名
匿名
2 日 前

くっそおもんない漫画に面白そうなPV作らなきゃいけないの大変だろうな
誇大広告もいいとこだぜ

わんぴいす
わんぴいす
10 日 前

イム様。キャプテンクロの杓死の無差別攻撃の絶望感超えられてねぇよ。悲しいよ、俺。

イルカボール
イルカボール
10 日 前

他の漫画の場合、魅力的な大ボスってのは、横柄なバカに見えて、実はちゃんと感じ取ったり賢かったりするから、だからこそ組織のボスだったりするんですよね。ロックスも同じかと思いきや、そうじゃなかった・・・

あと、ちゃんとバトル漫画を描いて欲しいですね。もうこの場面展開だとギャグシーンやギャグっぽく描くのは違うでしょ。。。

イルカボール
イルカボール
10 日 前

興味深いのシーンの何言ってんだバカは、確かにもう1人のモブ、ロジャー、どちらのセリフかわからないですね。いらないシーンです。

パワハラ中将ですけど、会社でも普通に情報が集まる権限のある上司が、どういうこと?って部下に聞くこと、よくありますよ。残念ながら。どういうことだ?とか頼むわ的なことを下に言うだけの管理職がいるのは、漫画でも現実でも同じかもしれませんね。

匿名
匿名
10 日 前

ドミリバが故郷限定ならロジャーを処刑する時にドミリバしとけばよかったやん

匿名
匿名
10 日 前

言われてみればたしかに理解の遅いロックスのためにわざわざ二往復もしてお前が一族を殺すんだよ?わかる?妻と子をだよ?と懇切丁寧に説明してくれるイムさま親切で草

匿名
匿名
11 日 前

スレ立てた。毎話だれかしらが立てようぞ。

とくめいさん
とくめいさん
11 日 前

横で盛大に吹っ飛ばされてるマムと真顔の白ひげでなんか笑った

匿名
匿名
11 日 前

ドン・クリークの事、ただの井の中の蛙で小物としか思ってなかったけど
なんかなぁこれだけずっこけてる世界の頂点達見せられた後だとあいつキャラの芯が通ってて格好良かったな
何よりシリアスだし

とっくん
とっくん
11 日 前

ロックスにドミリバーシできるなら白髭とかロジャーとか他のキャラにもやれよ
その方が早いだろ

匿名
匿名
11 日 前

今週で、D=デービーと確定したわけじゃないよね??

確定したと思ってそうなコメント何個かあった

今週「Dの意志」については言及ないし、両者の関係はまだなんとも言えないと思ってたんだけど、認識間違ってる?

Last edited 11 日 前 by
匿名
匿名
11 日 前

次はビンクスを使い回すとかしそう…

匿メイ
匿メイ
11 日 前

簡易感想とかつける前でいいからもう月曜日になったらすぐに最新話の記事上げてほしいわ
もちろん追記された感想記事も読みはするけどこのブログの存在意義って他だと場所がないワンピースへの愚痴、指摘をする場所なんだから

匿名
匿名
11 日 前

なべおつさんがよく言うSBSノリ(おふざけ)が作品をつまらなくしてるってのに加えて、逆にカッコつけてるシーンがことごとくなんかズレてる(プライムリブとか)ってのも感じる

匿名
匿名
11 日 前

前に「うちにもいるな黒ひげってDのやつが」みたいなシロヒゲとロジャーの会話あったと思うけど、あれもロックスは2人の共通認識なのに変な会話になってますけど、尾田先生大丈夫ですか?
読み返せば読み返すほど、矛盾が出る漫画

匿名
匿名
11 日 前

母ちゃん怖ぇえええ〜〜〜〜〜

とか言ってた時に、なんだこのクソ漫画マジでつまらんこと描くようになったな、て思ってたのに

それすら懐かしく感じるほど、クソつまらんを更新しつづけてるって、逆にすごくね?

匿名
匿名
11 日 前

まじでこの回想はロキが話してるて設定上ルフィ達が知ってる前提で話が進むんだよな大丈夫尾田さん

匿名
匿名
11 日 前

ぼく「Dの意思とはなんなんですか?」
尾田「受け継がれる意志で…天竜人の敵で…」
ぼく「そういうのいいですから。Dっていうのはなんですか?何の略?」
尾田「Dというのはデービーで…」
ぼく「じゃデービ一族っていう家系の意思ってことですか?」
尾田「いやデービーDジョーンズで…」

こいつはずっと何が言いたいの?
自分がライト層っていうのもあるだろうけど、マジで分からん。

なんかネット見てもDが結局なんなのかフワっとしてるし、マジで詳しい人簡潔に教えてほしい。
それとも自分が上記で思ってることを皆も思ってるのか?

匿名
匿名
11 日 前

「味方に何してんだ!!」
「どうしたロックスいきなり!!」

コイツらが殺し合ってた海賊団ってマジ?
いくら何でもシリアス描けなすぎだろこの作者

匿匿名
匿匿名
11 日 前

味方に何してんだーってさっきお前も味方にぶん殴られて殺す言ってたやん

匿名
匿名
11 日 前

まーたどんなキャラなのか一切不明なのにデービージョーンズの新設定が追加されたよ
全伏線回収(笑)はどうしたよ

匿名
匿名
11 日 前

🪓🖐️😎🤚

「その姿……!!敗けたのね…!!!」

匿名匿名
匿名匿名
11 日 前

これさ、ここからデービージョーンズとジョイボーイとイムの空白の100年の回想入ったらどうする?
もう笑うしかない

Last edited 11 日 前 by 匿名匿名
とくめい
とくめい
11 日 前

で、でたー大コマドンッからのキャラの顔順番に並べやつーwww

この描き方しかできなくなってしまったん?

匿名
匿名
11 日 前

今のワンピを見て、違和感を覚えない人達は日本語怪しい人多いと思うわ
今回の話もそうだけど、直近の話はロキやハラルドの話から飛躍して無限回想になってるし、流石に違和感を覚えないとやばいラインだと思う

全員ではないと思うけど、ここに乗り込んでくる信者も論点違うこと多いし、本当に会話できないんだなと感じる
違和感を感じてるが、プラスの部分が上回って楽しめてるなら良いと思うけどね

Last edited 11 日 前 by
匿名
匿名
11 日 前

やはりONE PIECE読んでるライト層の読者から「面白くない」「おっさん(尾田先生)の性癖見てるみたいで不快」「インフレすぎて意味わからない」などの声が俺の周りでは多いわ。
本気で面白いと思って読み続けている人なんてほんの一握りなんだろうな。

匿名
匿名
11 日 前

そいつの故郷でしかドミリバできない説、信者の間でもよく言われてるっぽい
どうなんだろう
一応今の所全員故郷でドミリバしてるとみなしても矛盾はない
でも、その条件だったとして納得感がないような

匿名
匿名
11 日 前

クカクカの実全身冷笑人間

匿名
匿名
11 日 前

113巻出たけど、もう今回は買わない。エッグヘッドから何をしてるのか本格的にわからなくなって、112巻でトドメ刺されたわ

匿名
匿名
11 日 前

そういやドミリバの効果はエルバフでの描写までなら「信念や正義を反転」させて欲望を解放する、たとえばドリーブロギーの愛郷心を反転させヤルルを倒したいという欲望(?)を引き出したまでで、その行動を自由に操る支配能力ではないっていう解釈も無理矢理できなくはない感じだったけど、今回のロックスドミリバでその言い訳すら立たなくなったな
海軍の高官やインペルダウンの囚人をドミリバしておくことにメリットしか感じないんだがなんでやってないんだこのムー様は

匿名
匿名
11 日 前

これガープとロジャーは白ひげが負けるまでロックスの暴走を黙って見てたってことでいいの?
どんな漫画……?

しんじ
しんじ
11 日 前

ちょっとわからないんですが、白ひげは悪魔ロックスにふっ飛ばされて、ゴッドバレーの片山に激突、そして崩壊に巻き込まれたってことでいいですか?

なんか急にいなくなったし、ダメージ描写もないんでわからないんですが…

匿名
匿名
11 日 前

考察系の皆さんちゃんとワンピースの人気をあげるような事をしないと見られなくなるよ

匿名
匿名
11 日 前

「いや無差別~~~」のシーンのなにが一番ひどいかって戦闘描写としてだよな……
コマの中央の宝箱を持ってるモブを見てくれよ
 
いきなりの事態に驚いてる相手、しかもたかがモブ海賊如きが海兵から急にこっちに切り替えてきた「ラスボスの不意打ち」を、宝箱というお荷物を抱えたまま避けてるんだぜこれ

未来視や剃を使った様子もないただのジャンプで、見るかにデブ側のモブに宝を持ったまま攻撃をかわされるイム様 
こんな情けないラスボスのバトル描写があるか……?

匿名
匿名
11 日 前

ワンピースここまで批判されてたら、何百年もしたら逆に評価されてそう

匿名
匿名
11 日 前

『〜』このタイプの伸ばし棒って「お腹空いた〜」とか「疲れた〜〜」みたいな気の抜けた雰囲気を出したい時に使うものだと思ってたから緊張感()漂うシーンで使われると冷める
叫んでる事を表したいなら『ー』でいいし、なんなら語尾の母音を書くだけいい
なんで『〜』に拘るんだろう

匿名
匿名
11 日 前

つーか神の騎士団なにしてるん…?
グロリオーサは?ミスバッキンは?
登場させた意味あるのかな

匿名
匿名
11 日 前

敗けたのね・・・!!(超速理解)

匿名
匿名
11 日 前

やりつくされた「コロ・・・シテ・・・」展開を
令和に、しかもワンピースで見ることになるとは😢
しかもクソつまらないという

匿名
匿名
11 日 前

これじゃ悪魔化したドリブロ師匠が哀れじゃないですか

ロックスですら抵抗意思あるってのに…
お前らの言う戦士の誇りはただの飾りかよ

匿名
匿名
11 日 前

これしようと思ったら他にやる事思い出してそれ優先してやってその後最初何するか忘れてまた他の事思い出してそれやってるうちに「あれ?最初何しようとしてたっけ?」って思い出してああこれやるんだったわって思い出してやったけど「やろうと思ってた事と少し違ったけど、まあだいたい分かるからいっかな、細かいところはノリで何とかなるかな」って感じだよな、今の尾田の描いてるワンピースって

Last edited 11 日 前 by 匿名
匿名
匿名
11 日 前

ロックス、ガープ、ロジャー、カイドウ、りんりん、白ひげ達がイム様を同タイミングで一斉に撃つシーンがめっちゃ違和感あったけど、なべおつの解説読んで納得した

キャラがただ作者都合でカッコイイ見せ場を読者に見せる為だけに動かされてるんだな

本当に安い漫画になったもんだ

でも信者は前後の脈絡や各人の攻撃配置など細かいところは気にしないんだろうからそれだけ見たら発狂してる同じく安っぽい人達ばかりなんだろうな

匿名q
匿名q
11 日 前

なべおつさんも言ってたが悪魔の実食べて数時間程度だろうに能力使いこなしすぎじゃない?

砲弾来るのを目視で察知してそのまま能力を発動させて回避するって…

匿名
匿名
11 日 前

今回良かったなと思う点はイム様がロックスに「ヌシアが一族を根絶せよ」と言えた事だな
「孤絶せよ」じゃなくて良かったと思ったよ

Last edited 11 日 前 by 匿名
匿名
匿名
11 日 前

なんかロジャーがエースに似てきてて違和感

別に親子だからって似せなくてもいいのに

匿名
匿名
11 日 前

ロックス、ハラルドがあっさり操り人形としてみたら5人の五老星も元は政府になにかしらの因縁でエリスのいう通り、負けただけで関係者じゃ無いオチなんか

匿名
匿名
11 日 前

シャムロックの声優さんが津田さんで、これで「ある海賊について…」のアレはシャンクス本人ってのは普通なら確定なんだろうけど…

ワンピは「声優?あの時はミスリードするために池田さんだったんだよ」「目の傷?作画ミスだよ」「髪型?ミスだよ」を平気でやるからな…
マジで何が本当か分からん。品質そのものが落ちてるからミスなのかどうなのか全然分からんから、未だにあれはシャムロックって線も個人的に全然捨てきれないんだけど…
立場的にはシャムロックの方が全然会話は普通だったし、シャンクスだとしたらまた何かシャンクスに変な設定追加するって事?

匿名
匿名
11 日 前

最後のページのガープ なんも理解してなさそうな顔しててオモロいw

とくめい
とくめい
11 日 前

ここにいる人達って図星つかれたコメント見たら長文リプ送るくらい暇かつピキるのおもろい

もっと他のことにエネルギー使いなね

匿名
匿名
11 日 前

結局Dの意志はこれでいいんだよな
もう引っ張るなよ

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