7/8 追記完了しました。
1152話の追記がまだ完成していないのですが、コメント欄のために先に1153話の簡易感想を公開しておきます。
1153話、つまらな過ぎて虚無感しかなく、描く価値をまるで感じない1話でした。
雑に記号化されたキャラ描写だけでダイジェスト的に処理されてるだけなので、作者の熱量を全く感じず、最後のロキのホラー描写を描きたいがために、小手先で(ハラルドの過去の設定を)こしらえたのではと思ってしまうレベル。
実際、ハラルドの設定も王妃の設定も違和感しかなく、これまでの説明や描写と整合性が取れているとは思えません。(この点は追記で掘り下げます)
加えて、(前話ほどではないにせよ)ページをと閉じたくなるレベルのキモ描写も多く、中身もカラっぽなので、記事を書くために何度も読み返さなければならないのが苦痛でしかない1話です。
※取り急ぎ、コメント欄のために公開しておき、以下に追記していきます。
以下追記です。最終チェックできていないため、ミスや確認不足のポイントがあるかもしれない点ご了承ください。(修正点があった場合、動画化の際に対応します)
また、触れ足りていない部分については、さらに追記するかもしれません。
目次
1153話がキモつまらん理由
前話のラストで、ハラルドを元はクズだった設定にしたことで、クズから改心するまでの過程など描く価値のない蛇足である、と指摘しましたが、今話を読んで、その考えは正しかったと思わされました。
シンプルに、完全小手先後付け蛇足茶番回想だと思います。
今話で描かれたのは、
- ハラルドが改心する過程(クズがエルバフ史上最高の王と呼ばれるようになる理由付け)
- 端的に言えば、それはイーダの存在であったこと
- 本妻が実はクズ女だったこと
の3つです。
①は最初から善人だった設定にしておけば丸々不要であり、仮にクズだったのだとしても、改心後から描く形で何の問題もありません。
そもそもこの回想はロキが「ハラルドを殺した真意」を明かすために、その日に起きたことを説明するための回想であり、ロキの時点ではないハラルドの回想などむしろ描かない方が自然です。
なぜイーダとの出会いから描く必要があったのか、この先の展開で明かされる(その理由が用意されている)可能性もゼロではありませんが、私は意味のある理由付けなどなく、ただ作者が「ここまで設定考えてました」「読者の心に響くこんな名言用意してました」とアピールするためだけに描かれたとしか思えません。
その名言風のセリフも、不自然かつ穴だらけでただの作者から読者への説法にしかなっていないため、なんの価値も生んでいないシマツ(この点は後ほど掘り下げます)
意味のある理由付けとは、たとえば「イーダが実は悪人でハラルドを操ってエルバフの方針を変えさせ、間接的に支配しようとしており、それがバレて殺されるなり、世界政府との絡みによって殺されるなら、それを守ってハラルドが死ぬなり、要するに「ロキがハラルドを殺した真意」にイーダの存在が関わってくる場合のみですが、これまでの描写を見るに、まずそんな展開にはならないでしょう。
だから無駄なのです。
元はクズだった設定や、イーダとの出会いによってそれが改心した過程など、本筋に影響を与えないどころか、その説得力を強化する力もない蛇足であり、最初から尊敬される王としてエルバフのあり方を自らの意志と信念によって遂行する姿(とその動機付け)を描けばよく、そこからなぜロキに殺されることになるのかを描くことこそ、この回想で描くべき主題でしょうに、実はハラルドが「」と呼ばれるようになったきっかけには、イーダという女性の存在があったことなど、用意する必要も、掘り下げる必要もない余分な設定です。
②クズから改心した理由であるイーダの存在自体(こんな矛盾まみれの小手先ダイジェストで処理するなら)描く必要性がない。
物語の核心に関わってこない周辺情報など描く必要はなく、SBSで明かすだけで十分だし、どうしても描きたいならスピンオフで描けばいい。
それでも尚、描く価値のないレベルです。なぜなら整合性が全然とれていない上、キャラの一貫性もなく、これまでのエルバフの設定を破壊する後付けでしかないからです。
もし、スピンオフ作品としてしっかり設定を煮詰めた上で、ある程度の尺を用意して描くのであれば、まだ描く価値があると言えたかもしれませんが、少なくとも今話の仕上がりでは、明確に「描かない方がマシ」の蛇足です。
この点は追って説明します。
③ロキの母親(ハラルドの正妻)がクズだったという設定は、これまでの説明や描写と噛み合わっていないため、私は後付け改変されたものだと思っており、ゆえに描く必要はなかった(改変せずにこれまでの説明のままで済ませ、掘り下げない方がマシだった)と思います。
この点も後程触れます。
結論、まるで整合性の取れていないズタボロの回想ゆえ、全て描く価値がなく、丸ごとカットした方がよかった回想にしかなっていません。
普通にロキが「あの日」を語る回想にして、ロキ視点でのハラルドを描けばいいものを、何で二重回想という無茶苦茶な構成にしてまで、こんな支離滅裂で蛇足感丸出しの破綻した「ハラルド視点のハラルドの人生」など描きたくなっちゃったんでしょうね。
理解不能です。
以下、各シーンに関するツッコミどころを指摘していきます。
冒頭1コマ目からため息
また前話の続きからではなく、いきなり場面転換から入るシマツ。
それも、ドリブロとハラルドの関係性についてこの上ない小手先描写で雑に補足し、ハラルドと子供の頃から仲良しだった(何なら悪ガキ3人衆だった)ような描き方をしてしまいます。

こんな小手先描写いらないんですよね。
何のためにハラルドとドリブロの仲良し設定を追加する必要があるのでしょうか。
こんなのを入れたら、「なぜこれまでドリブロからハラルドの名が一度も出てこなかったのか」、「なぜハラルドが王となったエルバフを語る上で、『エルバフの神』の事しか語らなかったのか」、「仲良しだったハラルドが王となって治める国を放置して、よく100年も決闘していられたな」といったツッコミどころが生まれてしまうんですよ。
どれも小さいことのように聞こえるかもしれませんが、そもそもエルバフは「戦士達の村」として紹介され、「村には掟もある」とか「村で争いをおっぱじめて互いに退けぬ場合 おれ達はエルバフの神の審判を受ける」と言われていたのですから、そこに「国王」がいて、しかもドリブロと幼馴染だったなんてなったら、リトルガーデンでの説明(当時の設定)と噛み合わなくなるだけでしょう。
こうした矛盾や引っ掛かりを生むだけで、既存の設定や過去の描写を補完して強化することにも、深みを与えることにもならず、何のメリットもないのですから、「描く必要がない」としか言いようがない。こんな小手先処理で済ませるなら尚更です。
冒頭から既存キャラと絡めないと説明できない、あるいは魅力を伝えられない程度のキャラの回想が始まるという見え方になると、ハラルドというキャラを掘り下げる上でも雑音にしかなりません。
過去キャラと関係づければ、話や設定が全てつながっているように見える(整合性が取れた一つの世界として広がりと深みを与えられ、後付け感を軽減できる)と思ってるのか知りませんが、実際は逆で、安易に過去の描写と絡ませれば絡ませるほど、整合性を取るのは困難になっていくのですから、その存在がハラルドの過去を描く上で必要不可欠でないのであれば、下手に絡めるべきではないのです。
実際、この後エルバフの方針を転換を宣言する際に、ドリブロの扱いについて触れるシーンがありますが、完全に扱いを持て余しており、存在ごとなかった事にしなければ成立しないレベルの後付けであるところ、そんなわけにもいかないので、「変わり者」として雑に脇にのける事でお茶を濁す描き方となっています。
その結果、ドリブロのアイデンティティや存在意義ごと破壊され、リトルガーデン編などなかったかのような上塗りがなされる事になってしまいました。(この点は後ほど触れます)
物語上、どうしても絡める必要があるのなら、きちんと整合性が取れるように絡めるべきですし、そうではないなら、できるだけ過去の描写とは絡ませずに、独立させて描き切るべきであり、それを成立させるための理由付けにこそ知恵を絞るべきでしょう。
極論、「エルバフに王が擁立され、平和路線への改革を始めたのは、ドリブロが海に出た後である(ドリブロが決闘している間に、エルバフは「戦士の村」から「他国との交易を重視する国」となった)」という設定にすれば、ドリブロの存在を生かしたまま、今の設定&展開を描くことだって可能なはずです。
細かな辻褄を合わせられるかどうかは確認してないので本当に整合性が取れるかはわかりませんが、要はハラルドの存在は「ドリブロとは絡めない」方向性で考えた方が、既存の描写を破綻させるリスクを避けられるだろう、ということです。
少なくとも、安易に絡めるのドリブロを殺す事にしかなならないのだから、絶対やるべきではありませんでした。
ハラルドのクズの種類が変わり過ぎて別人に
冒頭で、若い頃のハラルドとはどんな人間だったのかを描いており、それが退屈そうに鼻くそを飛ばして「『エルバフ』以外の奴らは弱くて小さくてつまらなねェ」と口にする様子なのですが、

前話のラストで描かれた顔つきと違いすぎて、「クズ」の種類が変わっているように感じます。

前話では、モラルの欠如した優越感や征服欲からくる愉快犯的破壊者のように描かれていましたが、

今話では、自由奔放・自堕落で善悪の区別がつかない(単に親がしつけを間違えた)放蕩息子のような描き方となっており、

「クズ」の種類やスケールが全然違っているため、別人としか思えません。
このギャップは今話を読み進めるほどに増していき、どこが「甚だしくクズ」やねんとしか思えなくなります。
実際、この後(ママ代わりの)イーダさんと出会い、正しい道徳観を教わる事であっさり改心するわけですから、元々大したクズではなく、若くして王になってしまったが故の勘違いによる粗暴さ・横暴さくらいにしか読み取れません。
この程度の、誰もが通る(若さや未熟さゆえの)粗暴さや非行ぶりでは、「クズ」だった設定に何の面白みも物語上の意義も感じないため、わざわざ「元はクズだった」設定にする必要などなかったとしか思えません。
つまり前話で指摘した通り、やはり「クズだった頃から回想を始める必要などなかった」という事です。
「甚だしくクズだった」などと強調されてましたが、今話でクズだと感じたシーンがありましたか?
「暇だ」と言いながら鼻くそ飛ばして魚1匹に被害を与えたシーンと、同族が見世物小屋に囚われ、屈辱を受けていると勘違いして、仲間を助けるために町を破壊しに向かったシーンだけですよ?
イーダには迫真の表情で、「だから全ての巨人族がエルバフみたいに野蛮だって誤解されるのよ!!!」などと追及させていますが、別に人間族への嫌がらせのために町を破壊したわけではなく、悪意があったわけでもないのですから、この女の非難は的外れとしか言いようがありません。
「光輝の王と呼ばれていたハラルドが、元は甚だしくクズだった事になって過去を描かれたかと思いきや、大したクズではなかったため、イーダとの出会いによってあっさり改心し、一瞬で『光輝の王』路線に戻った」という茶番。
描く意味あります?
鼻くそ飛ばし描写の時間の流れがおかしい
鼻くそ「ぴん!」描写も、漫画表現として完全に間違えてるんですよね。
漫画は「右から左に」読むものですから、今の描き方では、①ハラルドが鼻くそを飛ばす描写(飛ばされた先はわからない)、

②奥でサメが浮いている描写、

③「ドボォー…ン!!」と海が爆発する描写、

という順番で読むことになります。
これでは飛ばした鼻くそが海面に着弾する前にサメが飛び上がっていることになるため、時系列が正しく表現できていません。
要は①③②の順番で起こる事情を、①②③の順番で見させられているわけです。
描写の時系列があべこべなんですよ。
明確に間違った漫画表現なのに、これで問題ないと思われるのは、読者が舐められているからでしょう。
まぁ、どう描いても常に満点大絶賛で変わらない(と決めている)読者ばかりとなったら、舐められて当然ですよね。
手を抜こうが間違った描写をしようが評価は変わらず、誰も指摘しないんですから。
すぐに「嘘」をつく小手先のセリフ回し
見世物小屋のMCが「エルバフから来た世に珍しき巨人族」の事を、「歩けば地震!! 吠えれば雷!!」と表現するのですが、

「歩けば地震」はよしとしても、「吠えれば雷」は「嘘つけ(なんでそんな速攻「嘘」であることがバレるようなセリフを吐くのか)」と思ってしまいました。
で、直後に「がお~~~~!!!」と吠え出すのです。

やはり叫んでも雷は発生しませんでした笑
にもかかわらず、「きゃあ──!!」と叫び、「檻から離れて!! ケガするよ~~~!!」と煽られれば、「ぎゃあ~~~!!」「え~~~ん」と泣き喚き逃げ回るモブ人間共の愚かさたるや…
こいつが覇王色持ちで、実際にバリバリと覇気を発するのであればまだしも、「歩けば地震!! 吠えれば雷!!」という煽りの後に、こんなマヌケな咆哮聞いたら、普通「フザケんな何が吠えれば雷だ」というリアクションになって冷めません?
もちろん興行を盛り上げるために、演出としてあえて過剰表現を使っているという事なんでしょうが、吠えれば「大気を揺らす」とか「空気を引き裂く」ならまだしも、「雷」ってただの嘘じゃないですか。
「過剰」ではなく「嘘」なんですから、こんな説明されたら普通の人間は興醒めするでしょう。
対象年齢が子供の見世物で、文字通り「子供騙し」のための表現と描き方ならまだ理解できますが(それでも子供舐めんなと思ってしまいますが)、大の大人達もしっかり絶叫しながら逃げ回ってるわけですから、もう設定から演出まで茶番でしかなく、何をどういうつもりで描いているのか全く理解できません。
もしかして真ん中にいる👇🏻この親子以外、全員サクラなんですかね?

いずれにせよ「嘘」で成立させている上、ここに「エルバフの巨人」を騙るイーダが加わるんですから、まるで誠実な興行に見えません。むしろ悪徳ビジネスと言っても過言ではないでしょう。
それで「親切で優しい人間族」として描かれてるんですから、鼻で笑ってしまいます。
「歩けば地震!! 吠えれば雷!! かのエルバフから来た世に珍しき巨人族!! イーダの登場だァ〜〜〜 !!」「がお~~~~!!!」「きゃあ──!!」「ぎゃあ~~~!!」「え~~~ん」
人間共がバカにしか見えないでしょう。
こんなリアクションではハラルドから「チビ人形」と言われても仕方ありませんね。実際にただの作者の操り人形でしかないんですから。
一番人間をバカにしているのは作者なのではと思ってしまうほどです。
「『エルバフ』をバカにしやがって!!!」というセリフの意味
「巨人族」と「エルバフ」の言葉の使い分けがよくわかりません。
まずハラルドは冒頭で「『エルバフ』以外の奴らは弱くて小さくてつまらなねェ」と言っていますが、

こいつは巨人族は「エルバフ」以外に存在しない(あるいはカウントしない)、つまり「巨人族=エルバフ」だと思っているのでしょうか。
エルバフ以外にも存在することは知っているけど、自分が知っている巨人族はエルバフだけだから、「エルバフ」を「巨人族全般」の代名詞としてとして、「巨人族以外の奴らは小さくてつまらなねェ」という意味で言っているのでしょうか。
もちろん後者の意味なのでしょうが、なぜこんな細かいことを気にするかというと、これによりこの後こいつが使う「エルバフ」という言葉の意味が読み取りづらくなっているからです。
たとえばこの後「巨人族を…見世物にするとは いい度胸だ」と言って乗り込んで行き、

イーダ救出後は「あいつら『エルバフ』をバカにしやがって!!!」というセリフを口にするのですが、

このセリフの「エルバフ」が何を指すのかが読み取れません。
つまり「自分達エルバフの巨人がバカにされた」と言っているのか、「巨人族全般がバカにされた事」を「エルバフ」という代名詞を使って表現しているのかがわからない。
このシーンで言えば、後者の場合「巨人族をバカにしやがって」と言えばいいだけで、わざわざ意味を狭める恐れのある「エルバフ」という言葉に置き換える必要はないため、前者の意味だと読むのが妥当でしょう。
では、こいつは人間達のどんな行動を、「エルバフをバカにしやがって」と感じたのでしょうか。
考えられるのは、①ハラルド達(エルバフの巨人)が殴り込みに行った際に、人間が自分達の事をバカにする発言をしてきたというパターンか、②「エルバフの巨人」を「見世物」に使うという行為自体を「バカにしている」と捉えているパターンのいずれかです。
普通に読めば後者でしょうが、前者の可能性が残るのは、乗り込む前のハラルドは、見世物にされてるイーダを見て「巨人族を…見世物にするとは」と口にしており、「エルバフの巨人」とは認識していないと読める上、そもそもイーダはエルバフの巨人ではないからです。
つまり、町に乗り込んでいった後、ハラルド達「エルバフの巨人」を人間がバカにする言動があったため、それに対して「あいつら『エルバフ』をバカにしやがって!!!」と発言している可能性もあるわけですね。
しかし、これはこの後の描写によってあり得ないセリフとなります。
まず、この見世物商売はイーダが志願してやっていたものであり、人間達が巨人族を捕らえて酷使していたわけではなかった(つまり人間達は善人であり、エルバフの巨人をバカにする意図などなく、仲良く楽しく共生していた)事が明かされます。
この前提の中、ハラルド達が攻め込んできたとして、人間達が「エルバフの巨人」をバカにする発言をするでしょうか。急に襲われたことでその「恐ろしさ」を口にすることはあっても、イーダのおかげで好印象を持たれている「エルバフの巨人」に対して、(この後友好的で心の優しい善人として描かれる)この国の人間達が、いきなり「エルバフの巨人」をバカにする発言をするとは思えません。
何より、そもそもハラルドは「バカにされてる」と思って乗り込んで行ったわけなので、救出の際に自分達をバカにする発言があったからといって、わざわざ(描かれていない)そちらに焦点を当てて「バカにしやがって」と怒りを向けるのも不自然あなので、これは「巨人族を見世物にする」という行為に対する怒りであり、そこからイーダを救出した勝利の余韻として「あいつら『エルバフ』をバカにしやがって!!!」と吐き捨てたと読むべきでしょう。
しかしこの解釈をする場合、イーダは「エルバフの巨人」であり、ハラルドはそれを知っている事が前提となります。
イーダが「エルバフの巨人」ではない場合、あるいはイーダがエルバフの巨人である事をハラルドが知らない場合、イーダを見世物にしていたことについて、「エルバフをバカにしやがって」というセリフになるはずがありません。
では、ハラルドはなぜイーダが「エルバフの巨人」である事を知っているのでしょうか。どのタイミングで知ったのでしょうか。より正確に言えば、なぜエルバフの巨人だと「勘違い」したのでしょうか。
イーダ側の視点で言えば、なぜこいつはエルバフ出身ではないのに、「エルバフの巨人」として紹介されていたのでしょうか。
これらの描写全てに折り合いをつけられる解釈として、考えられるのは以下のパターンです。
- ハラルドは最初は「巨人族」が「見世物」になっている事に怒り、乗り込んでいった。
↓ - その過程でイーダが「エルバフの巨人」である事を知った。(たとえばMCがイーダを「エルバフの巨人」と紹介しているのを聞いたとか、現場に「エルバフの巨人」と書かれたチラシやポスターがあってそれを目にしたなど)
↓ - 「エルバフの巨人」であるイーダを見世物にしていた事に対して、救出後に「あいつら『エルバフ』をバカにしやがって!!!」というセリフを口にした。
↓ - しかし実はイーダは「エルバフの巨人」ではなく“南の海”のサムワナイ島の生まれで、エルバフには行ったことがなかった。
↓ - にもかかわらずイーダが見世物小屋でエルバフの巨人の紹介されていたのはなぜか。
↓ - 興行主が嘘をついて(巨人族として有名な「エルバフ」の名前を使い)、イーダがそれを受け入れた(つまり「エルバフの巨人」を騙って見世物になる事を受け入れた)か、イーダ自らが仕事を得るために雇い主に「エルバフの巨人」だと嘘をついた。
要は、「ハラルドは最初はイーダがエルバフの巨人とは知らなかったが、救出に行った現場でそれを知った」「イーダはエルバフの巨人ではないのに、エルバフの巨人であると嘘をついて働いていた」という事です。
これは、嫌な言い方をすれば「イーダは『エルバフの巨人』の名を騙って金儲けをしていた」という事です。
これによって、先に触れた「雷」の嘘に興醒めする事なく本気で絶叫し、逃げ回る大人達のサクラ説が現実味を帯び、きな臭さが漂ってきます。
他所者の「汚れた血」を持つイーダが、「エルバフの巨人」を騙り、金儲けをしていると考えると、誇り高きエルバフの戦士達からすれば、一族の名に泥を塗られる許し難い行為だと言えるでしょう。
そもそもハラルドは巨人族が“見世物”にされる事を「バカにされている」と感じていたわけですから、そのために勝手に名前を使われるのは、「エルバフの巨人は見世物にされる事を受け入れている(喜んでピエロを演じている)という評判を広める結果になるため、受け入れられるわけがありません。
にもかかわらず、この女は自分の事は棚に上げて、自分を助けようとしてくれたエルバフの巨人達に、「人間族よりえらいなんて勘違いして!! 思い上がってみっともない!!! だから全ての巨人族がエルバフみたいに野蛮だって誤解されるのよ!!!」などと吐き捨てるのです。

どの口が言ってんだテメェ…
エルバフの(「野蛮」ゆえに高まった)知名度にあやかっておいて、「だから全ての巨人族がエルバフみたいに野蛮だって誤解されるのよ!!!」と涙ながらに怒りをぶつけて非難するダブスタクソ女。
キモチワリィ…
まず勝手に名前騙っていたことを謝るか、そのおかげで仕事できていたことへの感謝を示せよ悪徳詐欺集団の一員が。
あたかも道徳心に優れた人権意識の高い模範的な巨人のように描かれていますが、やってることに全く筋が通っていないため、善人ヅラして偉そうに正論を語ってるだけの勘違い女にしか見えません。
だからこいつの言葉は何も響かないどころか、すべての描写に反吐が出るのです。
もちろん、作者にそんな意図はないのでしょうが、設定をきちんと詰める事なく小手先で描くことでセリフや描写に齟齬が生まれると、それを整合性の取れるように解釈しようとした結果、作者の意図しない解釈をしなければ意味が通らなくなるという事態が起こってしまうのです。
さて、このシーンのツッコミどころを解消し、イーダを善人でいさせるため(イーダの善人設定を守り、その言葉の説得力を失わせないため)にはどうすればいいのでしょうか。
簡単です。
「かの『エルバフ』から来た世に珍しき巨人族!!」という説明と、ハラルドの「あいつら『エルバフ』をバカにしやがって」というセリフから、「エルバフ」の情報を消せばいい。
それだけでイーダを二枚舌の偽善者にせずに済みます。
もっと言えば、冒頭のハラルドのセリフを「巨人族以外の奴らは弱くて小さくてつまらなねェ」にして、「巨人族」と「エルバフ」という言葉の使い分けを明確にした方がいいでしょう。
おそらく単なるミスであり、コミックスでしれっと修正されるのではと思いますが、どうなんでしょうね。
これが修正されない場合、作者はイーダを意図して「ダブスタクソ女」として描いていることになってしまいますが、その可能性もあるのでしょうか。
イーダの行動・セリフがすべてあり得ない
今話で一番気持ち悪かったのがこちらのシーン。

シンプルに、何がどうなったら「この女が普通に船に乗っている(乗せられている)」状況になるのか理解できません。
こいつは、バント王国の人達に「漂流して死にかけてたところを助けてもらい、ケガが治るまで食べていける様にと働かせて貰ってた」立場なんですよ?

ハラルド達が攻め込んできて町を破壊し、人々を傷つけてまで自分を連れ去ろうとし出したら、普通にその時点で事情を説明して誤解を解き、それを止める動きをしませんか?
こいつが船に乗っているということは、すなわち「船に乗せられるまで誤解を解こうとしなかった」ということです。
なぜ船に連れてこられるまで、町が破壊され、人々が傷つけられて行く様子を放任し、攫われた後に「あなたは誰?」なんて質問をし出すのでしょうか。

何がどうなったら、檻の中にいたこいつが、ハラルドの船に乗って、この表情でこの質問する状況になり得るのか、説明できる方はいますか?
私には全く想像できません。
たとえば襲われてすぐハラルドの部下に速攻で身柄確保されて、1人船に連れていかれたため、誤解を解く暇がなかったのでしょうか?
あるいは町が破壊されて人々が傷つけられたのは船に連れてこられた後で、攫われた時点ではそんな事になるとは思っていなかった(たった今その被害状況を理解した)という事でしょうか。
それならそうわかるように描けという話でしかありませんが、いずれにせよあり得ません。
こいつは檻の中に入ってたんですから、まず檻を破壊する(邪魔する者は振り払い、傷つける)という状況が発生しているはずで、その時点でハラルド達が何をしようとしているのかは理解できるはずですし、少なくとも町や人々に被害が出ている以上それを止める動きにならなければおかしいからです。
被害ゼロで(あるいは被害に一切気づかずに)檻から連れ去られ、船まで連れてこられる事など絶対にあり得ず、こいつが少しでも抵抗すれば、当然(ハラルド達は「なぜ助けてやろうとしているのにこの女は抵抗するんだ」と疑問に思う事になるため)誤解を解くチャンスも生まれます。
にもかかわらずこいつは、その場で説明して町と人を守ろうとせず、散々町が破壊され、人々が傷つけられ、ケガを負っている状況である事を知っておきながら、それを放置し、船を出された後に「あなたは誰?」などと的外れ極まりないのんきな質問をしているわけです。
キモチワリィ…
相手が誰かなのかわからない(それゆえ何が目的なのかもわからない)としても、目の前で町が破壊され、恩義ある人々が傷つけられている状況を見ておきながら、最初に出てくる質問が「あなたは誰?」オンリーなることなんてあり得ると思いますか?
この状況なら、「あなたは誰!? 何が目的なの!? なんでこんな酷いことをするの!?」のように、焦り、動揺しながら相手の目的や自分を攫った理由を確認しようとしません?
どう考えても、この後いきなり引っ叩くシーンを入れて読者を驚かせるため、ミスリードするためだけに、作者の作為100%で作られたあり得ない描写です。
さらに気持ち悪いのは、「あなたは誰?」という質問に対し、ハラルドは「エルバフの王」とちゃんと答えてくれた上で、「故郷をバカにされて黙っちゃいられねェ!!」と言って、見世物小屋で強制労働させられていると勘違いして助けてくれたのだと分かった上で、「引っ叩く」選択をする事です。

全く意味がわからない。
こいつは何のために「あなたは誰?」と聞いたのでしょうか。
どんな答えを気にしていたのでしょうか。
答えによっては引っ叩かなかったのでしょうか?
答えにかかわらず、(誤解とはいえ自分がお世話になった人達を傷つけられた事は許せないので)いずれにせよ引っ叩くつもりだったのでしょうか?(だったらなぜ聞いたのでしょうか)
「エルバフの王」だと知ったから(エルバフへの積年の恨みや怒りで)引っ叩いたのでしょうか?
あるいは、最初は野蛮な誘拐犯だと思っていたから、身の危険避けるために慎重に質問したけど、「自分を助けるためだった」と知ったから、安心して引っ叩いたということでしょか?
クソ女が。
しねやボケ。
逆だろ普通。
最初は誘拐されたと思っていたから反発しまくってた(あるいは大人しくしていた)けど、自分を助けるためだったと知って愕然として、早く謝りに戻らなきゃとなるならわかるが、なんで自分を助けるためだったと知った途端、引っ叩くことになるんだよ。
結局ところ、描かれていないので何もわかりません。
それを読者の想像で補完させるのは単なる怠惰であり、責任放棄でしょう。
これに対するモブのリアクションもうるせェ。
しかも「えェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

「国王様ァーー!!!💦」「ハラルド様〜〜!!!」と同じ(「驚き」という)情報を繰り返すだけのゴミリアクションのために2コマも消費してしまう。

意味わかんねェ…
プロの作家・編集者は、これが無駄ゴマであることがわからないんですかね。
何が無駄って、「モブの驚きのリアクション」という同じ情報を2コマも描いているだけであり、それによって「女に引っ叩かれた」ことに対するハラルドの「驚き」を表すテンポが悪くなっているからです。
ここで重要なのは「ハラルドのリアクション」であって、「モブのリアクション」などあってもなくても成立する(むしろないほうがテンポがよくなる)というのに、モブのリアクションのほうに2コマも使う異常さたるや。
まだ「何をする貴様!! せっかく助けてやったのに王に手をあげるとは何事だ!!」のようなセリフで、別の情報を描くならわかりますが、どちらも何の価値もない記号的リアクションを2コマも連続させるって意味不明すぎるでしょう。
何という退屈で中身のない描き方。
そのせいでテンポが死に、茶番感が漂うだけのシーンとなっている。
だから無駄ゴマなのです。
こんなものに2コマもかけるくらいなら、イーダ救出シーン(なぜ一言目が「あなたは誰?」になったのか、なぜイーダは攫われる時点で誤解を解こうとしなかったのか、に説得力を与える描写)を2コマ分描くべきでしょう。
ハラルドのリアクションもキモくてつまらんし、前話のラストからキャラ変わりすぎ
この半べそ描写もキモすぎて見るに堪えません。

「え? 僕ちゃん親切で助けたのに、なんで引っ叩かれたんだ…?(酷い…僕ちゃん泣いちゃう)」とでも言わんばかりのキモ描写。
ギャグのつもりで描いてるのでしょうが、つまらないし完全にスベっています。
何より、前話のハラルドと性格もノリも気性も面構えも別物すぎて違和感しかありません。

端的に言えば「クズ」としての個性がなく、「クズ」としての描写や設定が弱すぎる。
今話の描写だけ見れば、単なる「同族思いの短慮早計勘違い野郎」なだけであって、全然クズではありません。
やはり「クズ」設定などいらなかったと言っているようなものです。
誤解を解こうとせず、暴力に走った上で「船を戻して」と言い出す
「船を戻して!!」「お詫びしなきゃ…ケガ人もたくさん出ちゃった…!!」じゃねェんだよ。

まず先に誤解を解けよ、なんで説明を後回しにし続けるんだよ意味わかんねェな。
そもそも何も説明せずに船まで乗り込んでる時点で、お前は町の人々の被害を止めようとせず、傍観したこと確定なんだよ。
なんでそんなことしたかって?
このあと御涙頂戴の決め台詞を吐いてカッコつけて、読者に媚びたいからだろ?
キモチワリィ…
そんなくだらないこと優先してねェで、攫われるタイミングで拒絶して、巨人共を止めようとしろよ。
何でその時点で誤解を解けるように叫ばなかったんだよ御都合主義の塊女が。
要するに、作者が読者をミスリードするためだけの小手先演出であり、作画省略&御涙頂戴演出優先によってリアリティを放棄した、絶対にあり得ないクソキモ茶番シーンでしかないというわけです。
1151話のラストから1152話の冒頭のつながりの件でも触れましたが、時間経過が発生したシーンについて、作者の頭の中で前後のシーンを正しく(自然に)つなげることなど全く考えていないのでしょう。
「間」をリアルに考えてきちんとつながるように前後のシーンを描くのではなく、大雑把に感覚だけで「その後」のシーンを描いているだけ。
要するに、「ハラルドがイーダを救出に向かう」→「イーダを救い出す」→「(状況がよくわかっていない)イーダが『あなたは誰?』と問う」という3ステップを「点」で並べているだけで、その「間」を埋める事を放棄している、というより、一連のキャラ達の動きと流れを想像せずに、結果ありきで描いているのでしょう。
作者が「記号」と「情報」でしか漫画を描いていないことがよくわかります。
ハラルドの論理が理解不能
「船を戻して!! お詫びしなきゃ…ケガ人もたくさん出ちゃった…!!」というイーダに対し、「正気かてめェ “チビ人形”共のミニ王国に…」とキレ気味に返すのですが、このセリフも意味不明だし、ハラルドのクズっぷりや人間族に対する差別意識を示す上であまりにも弱すぎます。

まず前提として、ハラルドは善意で助けてやった女から(お礼を言われると思いきや)いきなり引っ叩かれ、「船を戻して!!」と言われた状況です。
つまり、人間達に見世物として檻に入れられ、働かされていた屈辱的な状況からイーダを救ってやった、と思っているわけで、にもかかわらずイーダが町へ場所に戻ろうとするばかりか、「お詫びしなきゃ」なんて言い出したため、「正気かてめェ」と止めようとしているシーン(のはず)です。
であれば、普通は「正気かてめェ!! なぜまたあんな屈辱的な場所に戻る必要がある!!」とか「なぜお前を見世物にして金儲けしてた連中に謝る必要がある!!」のように、その理由を問いただすセリフになるはずでしょう。
ハラルドからすれば、「助けてやったのに檻の中に戻ろうとしている」ことが疑問の核心なわけですから。
しかし続く言葉は「“チビ人形”共のミニ王国に…」という、人間族を見下している自分の価値観を披露する(イーダをキレさせる為の超作為的かつ説明的な前振り)セリフでした。
しかも最後まで言い切れずに途中で途切れてるシマツ。
人間を見下し、蔑むセリフとしてあまりにも記号的かつ説明的で意思や熱量を感じず、弱すぎる上、途中で途切れているため、作者の作為で言わされてるセリフにしか見えません。
この途切れ方も超不自然で、ハラルドの言葉はここで終了(文末省略)しているのか、途中で言葉が出てこずに止まってしまったのか、話している途中にイーダが殴りかかったため遮られてしまったのかがわからない描写となっており、不自然さとあり得なさが三重に重なったクソキモシーンとなっています。
三重というのは、①「正気かてめェ!!」の後に「“チビ人形”共のミニ王国に…」が続くあり得なさ、②「“チビ人形”共のミニ王国に…」で途切れている不自然さ、③途切れている理由(描写)のわかりづらさの3つです。
まず、この状況下では普通「なぜイーダが町に戻ろうとしているのか」を問うセリフになるはずのところ、「“チビ人形”共のミニ王国に…」になっている点。
途切れている部分を補足すると、「正気かてめェ “チビ人形”共のミニ王国(など壊れたってどうでもいい対象)に(戻って詫びを入れに行くなんてどうかしてる)」といった意味合いでしょう。
つまり「チビ人形達のミニ王国を壊そうが何も悪くないから謝る必要なんてねェだろ」という意図で言い返しているわけですね。
しかし先に触れた通り、ハラルドはこの時点で「イーダは自らの意思で見世物小屋で働いていて、むしろお世話になっていた立場である事」を知らないわけですから、普通は「なぜ戻って謝ろうとしているのか」の方に疑問を抱き、問いかけるセリフになるはずなんです。
何なら、自分は助けてやったつもりだったのに、理由もわからず急に殴られた直後なのですから、「なぜ助けてやったのに殴られたのか」の方が断然気になるポイントでしょう。
これらの疑問をスルーした上で(つまりイーダの言動の意図を一切確認しようとする事なく)、ただ自分の「人間族を見下している価値観」を披露するセリフを口にするなどあり得なさすぎて、作為しか感じないわけです。
この状況で、ハラルド自身に「人間族を蔑むセリフを口にする事を優先する」理由など一つもありません。
こいつは一体どういう論理で、町に戻ろうとイーダを止める(ないし咎める)ために、「“チビ人形”共のミニ王国(など壊れたってどうでもいい対象なのに戻って詫びを入れに行くなんて(どうかしてる)」と口にすることが有効であると考えたのでしょうか。
なぜそれが「屈辱を味わされていたはずの町に戻ろうとするイーダ」を止める(ないし咎める)ために有効な言葉だと思えるのでしょうか。
そもそもこいつが町を破壊し、人々を傷つけたのは、檻に閉じ込められ、働かされている同族を助け出すためであって、破壊と殺戮を楽しむために襲撃したわけではありません。
つまり、論点は「助けてやったのに引っ叩かれ、イーダが元の檻に戻ろうとする理由は何か」であって、「“チビ人形”共のミニ王国を破壊していいかどうか」になるはずなどないのに、イーダが町へ戻ってお詫びしようとしている理由を聞くことなく、“チビ人形”共のミニ王国に戻って詫びを入れに行くなんてどうかしてる」事を訴えようとするなど、不自然でしかないでしょう。
要するに、このタイミングでハラルドが人間族を蔑む発言をする必要性など全くないどころか、そもそも文脈的にその持論を披露する発想になるはずがないのです。
だから作者の作為100%で作られたセリフにしか見えない。
しかも、そうまでして言わせている「人間見下しセリフ」も、「“チビ人形”共のミニ王国」という、差別表現・侮蔑表現としてあまりにも弱すぎて、大した「侮辱」「見下し」効果を与えられていないため、このセリフの目的(作者の意図)さえ果たせていないのですから救いようがありません。
こんなセリフを、こめかみに「💢」を浮かべながら口にするはずがありませんし、

この程度の侮辱に対して、いきなり涙を流してキレ散らかす事になどなるはずがありません。

たとえば「アリ共の命など踏みつけてなんぼだろう」とか「チビ人間共の命なんざいくら奪ったって構いやしねェだろ」のようなセリフで、明確に人間族の命を軽んじている(これまで散々平気で踏み躙ってきた事が伝わるような)発言であれば、その価値観や思想に怒りを示すのもわかるのですが、「“チビ人形”共のミニ王国」という表現一つで、ここまで感情的になってキレ散らかすなど過剰反応でしかなく、端的に言えば作者に「やらされてる」だけの茶番リアクションであり、キャラの心が全く乗っていないわけですね。
実際、「チビ人間」という表現はドリブロが普通に使っており、

人間族はその呼び名を全く侮蔑的と捉えていません。

117話のドリーのセリフを読んだ時、「巨人族は人間族を見下し、蔑んでいる」と感じた読者はいますか?
「一体何? “チビ人間”って…たまたま大きい体に生まれただけで!! 偶然強いだけで!! 人間族より偉いなんて勘違いして!! 思い上がってみっともない!!! だから全ての巨人族が『エルバフ』みたいに野蛮だって誤解されるのよ!!!」と涙ながらに主張して、ドリーを非難したくなりましたか?
「チビ人間」と「チビ人形」で意味が大きく変わりますか?
差別用語としての過激さや相手に与える印象が変わりますか?
「チビ人間」が許容されるなら「チビ人形」だって許容されるし、ゆえにこの言葉を使っただけでキレられるような差別用語ではない(少なくとも人間族はそう捉えていない)という事です。
要はこの女の言葉狩りでしかないわけですね。
ハラルド達はイーダを助けるために(勘違いして)町を破壊しただけである事を知っておきながら、「チビ人形」という呼び名一つに噛みつき、全然論点と関係のない事にまで話を広げて、延々ご高説を垂れ続ける。
なんて気持ち悪い女なんでしょうか。
こんな低脳ヒステリック勘違い女の過剰コンプラ志向による言葉狩りのせいで、エルバフの子供達にまでこの薄っぺらい価値観が広まったと考えると、

吐き気を催すほどの不快さであり、エルバフを破壊した張本人であるこいつは、死をもって償わせるべき疫病神だと言えるでしょう。
ハラルドのセリフが途切れている不自然さ
残りの2点、つまりハラルドのセリフが②「“チビ人形”共のミニ王国に…」で途切れている不自然さと、③途切れている理由(描写)のわかりづらさについては、まとめて掘り下げます。
まず、なぜ👇🏻このコマのハラルドのセリフは途中で途切れているのでしょうか。

この後、ハラルドをしばいた後のシーンに飛ぶため、

(これまでのワンピースのノリを知っている読者からすれば)「ハラルドがしゃべっている途中にイーダが殴りかかったため、言葉が遮られた」と読むのが自然でしょう。
しかし、このシーンはいつものノリやギャグ描写のテンポと違い、イーダはハラルドの話を聞きながら(厳密には、「“チビ人形”共のミニ王国に…」という発言の後に「…….」としばらく黙りこくって)拳をプルプル震わせる、という描写があるため、余分な「間」が発生しています。

この「間」は、ハラルドは途中で発言を止め、イーダはその後に無言で「プルプル」と拳を震わせて、両者言葉を発さないという超不自然な「間」です。
この後に「殴り飛ばした後」に時間が飛ぶため、「両者言葉を失い、押し黙った後に殴った」ようにしか見えず、「ハラルドの発言を途中で遮った描写」になっていないのです。
ゆえに「なぜ途中でセリフが途切れたのか」が読み取れない、気持ち悪い描写になっている。
どう考えても1コマ目の「ゴゴゴ プルプル…」がいりません。

これを入れたせいで完全にテンポが死に、動きも画変わりもない、チープで手抜き感満載の不自然描写となっていることに加え、

「正気かてめェ “チビ人形”共のミニ王国に…」というセリフの後、つまりイーダがこのセリフを聞いた後に、

「……!!」と無言で「プルプル」と拳を震わせ始めて、殴りかかったという描写となり、

ハラルドのセリフの後に数秒ほど両者が押し黙る「間」があって、その後に殴り飛ばしたことになってしまうからです。
これでは「ハラルドの発言の途中で言葉を遮って殴り飛ばした」のか「ハラルドのセリフは『正気かてめェ “チビ人形”共のミニ王国に…』までで終わっていて、それを聞いてしばらく両者押し黙り、イーダが拳をプルプルさせ始めた後に急に殴り出した」のかがわかりません。
後者は不自然すぎてありえないため、当然前者のつもりなのでしょうが、前者の場合もあり得ない「間」ができているせいで、「ハラルドの言葉を遮って殴った」描写として読めないのです。
冒頭の鼻くそ爆弾シーンでも触れた通り、1コマにおける「時間の流れ」を正しく表現できていない。
ギャグシーンなら、いきなり「殴った後」に飛ぶのがワンピースらしい描き方であり、たとえば以下のシーンのように描くべきでしょう。



👆🏻これらのコマの直前に、「ナミがルフィの話を聞きながら、セリフの途中で拳を震わせ始めて怒りを示す」描写など入れたら、「間」が死んで不自然さが増すだけなんですから。
今話で言えば、たとえば町の方を見て「船を戻して!!」と言うイーダに対し、

(その背中に向かって)「正気かてめェ “チビ人形”共のミニ王国に…」と叫ぶ形でハラルドを描き、

その言葉を(背中で)聞いたイーダが(ぴくりと)反応して、次のコマで「殴り飛ばした後」に飛ぶのが、

テンポのよいギャグ描写であり、「ハラルドの言葉を途中で遮った」という意図も明確に伝わるわかりやすい描写でしょう。
この間にハラルドの話を聞きながら拳をプルプルさせる描写など入れてしまったら台無しなんですよ。

なんで何十年も連載してる大御所作家が、こんな素人以下の描写を平気でしてしまうんでしょうね…(まぁ「それでも読者と編集者は絶賛してくれるから」以外に答えはないのですが)
結論ありきの不自然前振りによる御涙頂戴茶番
先に👇🏻こちらのハラルドのセリフのあり得なさ・不自然さを指摘しましたが、

なぜこんな意味不明で的外れなセリフを吐くことになったのかと言えば、作者がこの後のイーダのセリフを引き出したかったからです。

ハラルドに人間族を見下すセリフを言わせなければ、このセリフを引き出せないから、文脈無視で無理やり人間族を見下すセリフを言わせたのです。
たとえば、「正気かてめェ!! なぜまたあんな屈辱的な場所に戻る必要がある!!」とか「なぜお前を見世物にして金儲けしてた連中に謝る必要がある!!」といったセリフでは(この方が明らかに自然なのですが)、「働かせて貰ってたの 漂流して死にかけた私を助けてくれ…ケガが治るまで食べていける様に仕事をくれた優しい人達よ!?」までは引き出せても、その後の「一体何? チビ人形って…」以降のご高説は引き出せません。
作者が言わせたいのはこちらのセリフなので、ハラルドに人間族を見下すセリフを言わせる事は必須なわけです。
そのため、文脈や自然なセリフ回しかどうかなど関係なく、キャラの心情や思考も関係なく、ただ作者が言わせたいセリフを引き出すための前振りとして、「正気かてめェ “チビ人形”共のミニ王国に…」という超不自然セリフが作られたわけですね。
しかし、そうまでして披露したイーダさんのセリフは、単なる「名言風感動茶番クソキモセリフ」でしかありません。
何がキモいって、こいつは「ハラルド達はイーダを助けるために(勘違いをして)町を破壊しただけ」である事を知っておきながら、「チビ人形」という呼び名一つに噛みつき、勝手に論点と関係のない事にまで話を広げて、筋違いな非難をハラルドにぶつけまくっていることです。
ハラルドはせっかく屈辱的な状況から救い出してやったのに、また元の町に戻ろうとしているイーダの行動が理解できず、「正気かてめェ “チビ人形”共のミニ王国に…」と口にしただけだというのに、その言葉に噛みついて、以下の言葉を一方的に浴びせ続けます。
- たまたま大きい体に生まれただけで!! 偶然強いだけで!! 人間族より偉いなんて勘違いして!! 思い上がってみっともない!!!
- だから全ての巨人族が『エルバフ』みたいに野蛮だって誤解されるのよ!!!
まず前者について、あたかもハラルドがその大きな体と力の強さから自分達が強者だと思い上がり、人間族を見下し、その命を尊重することなく、平気で破壊した行為を非難しているかのようですが、何度も言っている通り、ハラルドは檻に閉じ込められた同族を助け出すために町を破壊したのであって、目的のない破壊衝動や支配欲から人間族に手を出したわけではありません。
その前提において、「“チビ人形”共のミニ王国」という表現を使っただけでこの非難を浴びせてくるのは筋違いでしかなく、こいつの拡大解釈と思い込みによる過剰口撃としか言いようがない。
このセリフが妥当となるのは、前話の城破壊シーンをこいつが見ていた場合だけであり、今話においてハラルドは悪意ある破壊はしていないわけですから、その言動にいかに「人間族を見下す」価値観が含まれている(と感じたと)しても、「“チビ人形”共のミニ王国」の一言で怒りが沸点を超え、一方的に非難の言葉をぶつけ続けるなど異常者でしかないでしょう。
誰か「大きい体に生まれた」から、「強い」から、「人間族より偉い」と思ってるから、町を破壊したなんて言ったか?
故郷をバカにされて黙っていられず、お前を助けるために乗り込んで行ったのだと伝えたよな?
それに対していきなり暴力で返し、

自分は「エルバフの巨人」の名を騙って仕事にありついておきながら、そのことは棚に上げて一切触れず、ハラルドの一つの失言で勝手にスイッチ入ってブチギレて的外れな非難をぶつけてくるって、お前の方がよっぽど野蛮で腐った倫理観してんじゃねェか。
「だから全ての巨人族が『エルバフ』みたいに野蛮だって誤解されるのよ!!!」じゃねェんだよ。
お前はその「野蛮」さゆえの知名度にあやかって金儲けしてたんだろうが。
何がどうなったらそんな非難ができるんだよ。
ハラルドが言ってもないこと、やってもないことを勝手に妄想して拡大解釈して言語化して、一方的にキレ散らかして、何様のつもりなんだよお前。
名前を騙らせてもらったことへお礼を言うでも謝罪をするでもなく、誤解とはいえ助けてくれた気持ちに感謝を示すこともなく、真っ先に誤解を解くための説明をすることもなく、いきなり暴力に訴え、感情的な非難をぶつけてくるなど、勘違いして思い上がってんのはテメェだろうが。
お前が「エルバフの巨人」を騙っていなければ、ハラルドも「故郷をバカにされた」と勘違いすることはなく、同族が檻に入れられてる程度の認識だったため、町ごと破壊するまでは至らなかったかもしれないんだぞ?
全部てめェの身から出た錆だというのに、何を被害者ヅラして、助けてくれた恩人を好き勝手口撃してんだよキモチワリィ。
ワンピース史上、トップクラスに気持ちワリィわお前。
いち早く町へ戻るため、ハラルド達の誤解を解くために、「自分がなぜ見世物小屋で働いていたのか」「いかにあの街の人達が自分に優しくしてくれたか」を説明すべきところ、本来の目的を見失って(読者への自己アピールのために)関係ないことをぺちゃくちゃしゃべり続けやがって。
そんなことしてる暇あったらさっさと町に戻って謝罪して、傷つけられた人達を助けにいけやとしか思えません。
要はこのシーン、
- イーダのセリフを引き出すために、無理やりハラルドに文脈無視の超不自然な「前振り」セリフを言わせる。
- 大してクズでも極悪人でもないハラルドを、無理やり「差別主義者の横暴傲慢クズ」にするために、イーダに妄想を広げさせて文脈無視の的外れな非難をさせる。
という二重に不自然なセリフによって(作者の作為だけで)作られているわけですね。
端的に言えば、「作者が作ったハラルドのクズ設定」に「作者自らが(イーダを通して)ツッコミを入れている」だけのマッチポンプ描写です。
作者が言わせたい言葉を言わせるために、無理やり作った前振りのセリフを言わせているだけなので、ハラルドのセリフでもなければイーダのセリフでもない。
だから薄っぺらいし、微塵も感情移入できないのです。
このセリフを言わせたくて話を作ってることがわかると、読者は興醒めするんですよ。
その割に「前振り」があまりにも弱く、全然ハラルドを差別主義者のクズとして描けていない上、肝心のイーダのセリフも論点と関係のない事にまで勝手に噛みついて筋違いな非難を繰り広げるだけのヒステリック勘違い女にしかなっていないため、何のために描いたのかわからない、両キャラを殺すだけのゲロキモ茶番シーンと化しています。
いつの間にか、キャラが作中世界を生きる様子を描写しているのではなく、キャラを通して自分が言いたい事をひたすら読者に押し付けがましく送り届けることが目的の作品となってしまいました。
これではキャラが死んでいくのも当然でしょう。
「世界に壊していいものなんて一つもない」という浅すぎる主張
これも不要なセリフです。

「同じ目線で見るのよハラルド 世界に壊していいものなんて一つもない」
えっらそうに。
檻の中で見世物やってた囚われ女が、何を「世界」を語ってんだよ鬱陶しい。
なんか物事の本質を突くような深い正論を言ってる風ですが、まず感覚的に「いや、別に壊していいものもあるだろ」と思ってしまう上、漂流した島で「見世物」として働いていただけの(文字通り檻に閉じ込められてた)大して「世界」を知らないであろう女に言われても浅いだけであり、微塵も説得力がありません。
「その身一つで世界を旅してきた冒険家」という設定ならまだわかりますが、世界一周など絶対にしてないだろうに、よく「世界に壊していいものなんて一つもない」なんて(上から目線で偉そうに他人様に)断定調で教えを説けるなと思ってしまう。
まだ「この世に奪っていい命なんて一つもない」と言われる方が納得感があります。その道徳観や倫理観は、(「世界」を知らなくとも)正しいと信じる事に十分共感できるからです。
しかし「世界に壊していいものなんて一つもない」という主張は、こいつがどんな経験や学びを通してその価値観に至り、それが真実であると思うようになったのかが全く想像できません。
最低でも世界一周はしていて、世界政府が作った今の世界の構造を理解した上でのセリフでないと、クソ薄っぺらい厨二病丸出しの達観気取りセリフにしか見えないでしょう。
たとえばこいつに「世界の海を二分する“レッドライン”は壊しちゃいけないものなのか?(これがなければ世界中の人々が今よりも簡単に交流できるようになるのでは?)」と質問したら、何て答えるのでしょうか。
仮に「壊してはいけない」という結論を出すとして、その考えはどんな見識や論理に裏付けられた主張になるのでしょうか。
こいつは見世物小屋で働いていただけで、世界の事など大して知りもしない(おそらくただの田舎者)女なんですよ?笑
いかにこのセリフが浅く、裏付けのない表面的なものであり、にもかかわらずハラルドに上から目線で教えを説いているこの女の態度が異常であるかよくわかるでしょう。
キモイーダさんが“南の海”のサムワナイの生まれであることに誰もツッコまない
「エルバフから来た」と言われていたのに、しれっと「私は“南の海”のサムワナイ島の生まれ」だと白状する、ダブスタ偽善団子っ鼻のキモイーダさん。

嘘をついてエルバフの名にあやかっていたのなら、本当の出身を明かす際に、バント王国では仕事のためにエルバフの名を使わせてもらっていた事を説明して、謝罪かお礼かしろよとしか思えませんし、ハラルドはイーダを「エルバフの巨人」だと思っていたはずなのに、本当の出身地を明かされて(エルバフの巨人ではない事を知って)、なぜ何の驚きもリアクションもしないのかと思ってしまう。
まぁ、作者都合の設定説明用人形ゆえ、知能が与えられていないのだから仕方ないか。
キャラを「人間」扱いせず、「人形」扱いしているのは作者だったという皮肉。
人間族を「チビ人形」扱いするハラルドを「クズ」として描いていますが、その理屈で言うと、キャラ達を「人形」扱いする作者も同じくクズになってしまいますが、いいんですかねそれで。
自分都合で動かし、しゃべらせるだけの「人形」としてではなく、きちんと「人間」を描いて欲しいものです。
今このタイミングで“血の蛇”の意味を明かす謎
“血の蛇”とは“赤い土の大陸”のことを指していることが作中で明言されました。
129話で「われらに突き通せぬものは“血に染まるヘビ”のみよ」というセリフ、割と早い段階で「これは“赤い土の大陸”を意味するのでは」と解釈していた人がいたようで、その説は広く認知されていたと思いますし、1138話の「神典」内の説明からも、その解釈で間違いないと考えていた読者が大半でしょう。
作中でその解釈が正しいことを明言するのはいいのですが、なんでこのタイミング、このシーンなんだ?と思ってしまいました。

単純に遅ェし、にもかかわらず今更このタイミングで、こいつらのこんな不自然な会話を通してまで補足することか?と。
どうせエルバフで触れるなら、「神典」や「壁画」の説明をするシーンで触れればいいのに。
こんなタイミングで明かされても、読者としては受け止めようがなく、そのインパクトが大きく失われるだけでしょうに。
ダイジェスト展開ゆえ読み心地があっさりし過ぎてしまうと考えて、考察勢へのエサ撒きをしたくなっちゃったんですかね?
会話が浅すぎてキャラがバカにしか見えない
エルバフについてハラルドが「言う程野蛮じゃねェぞ」とイーダの誤解を解こうとするのですが、この説明の曖昧さと、仮にそれが事実だとした場合の設定の弱さ、不毛さから、言わせる必要性など全くないとしか思えません。

「野蛮なのはおれと巨兵海賊団の連中くらいで 村の連中はのどかなもんだぞ」とか「エルバフは戦士だけの村じゃねェから お前のような温厚な巨人達もたくさんいるぞ」のように、エルバフ自体が野蛮ではないことを説明するならまだしも、「言う程野蛮じゃねェ」なんて主観オンリーの超曖昧説明では何も言っていないに等しく、説得力皆無であり、ハラルドの立場からしても、この説明で誤解を解く事ができると思っているのだとしたら、アホすぎて救いようがありません。
にもかかわらず「あら──私も誤解してたかも!」とあっさり受け入れ、考えを改めてしまうこの女もバカでしかなく、こないだまで「だから全ての巨人族が『エルバフ』みたいに野蛮だって誤解されるのよ!!!」と涙ながらに熱弁してたくせに、よくそんなあっさり手のひら返せるなと思ってしまう。

エルバフのせいで、世界中の巨人族が「野蛮」だと誤解され、それに怒りや恨みを抱いていたにもかかわらず、ハラルド一人と出会い、改心してくれた経験一つで、「言う程野蛮じゃねェ」と言われただけで、「言う程野蛮じゃないのね! 私も誤解してたかも!」と即考えを改めるなんて頭カラっぽにしか見えないでしょう。
「誤解してたかも!」というのは、誤解が解けた後に言うセリフであり、エルバフに行く前の(つまりハラルド以外のエルバフの連中とはまだ会ってもいない)時点で、この考えに至ることなどあり得ないないんですよね。
なぜなら、「巨兵海賊団」が世界を震撼させていたことは事実であり、だからこそ「世界の海において“この世で最も恐いもの”」だと言われていたわけで、何ならハラルド(という王族)の野蛮さは「エルバフ」という名を更に恐怖で形取る一因になっていた程だったからです。
要するに、エルバフの巨人が世界中で恐れられていたのは、巨人共が粗暴の限りを尽くして暴れ回っていたからであり、「野蛮」であるというのは「誤解」ではなく「事実」なのです。
にもかかわらず「言う程野蛮じゃねェ」の一言で「誤解」だったと受け止めるって頭お花畑すぎるでしょう。
上記事実を覆す説明など一つもされていないと言うのに、何をもって「誤解だったかも」なんて判断になるのでしょうか。
前話のラストの描写を踏まえれば、こいつらの会話は「言う程野蛮じゃねェぞ! せいぜい何の理由も目的もなく単なるお遊びで他国の城を破壊してチビ人形共の命を弄ぶくらいだ!」→「あら──私も誤解してたかも!」となるわけですが、共感ができますか?

口から出る言葉が何もかもあり得ず、表面的で薄っぺらく、口先だけで会話している事が明らかなため、なんて描く価値のねェ回想だと思ってしまいます。
この程度の薄っぺらさなら、SBSで文字で説明することと何ら変わりません。
接続詞のない不自然セリフ
「気味悪ィな長くは続くまい」

細かい点ですが、こういう話し言葉としても書き言葉としても不自然なセリフをなぜ書こうと思えるのか理解できないんですよね。
もちろん「気味悪ィな」の後には一定の「間」がある前提なのでしょうが、それは読者側がセリフの内容と文脈から補完している(正確には補完することを強いられている)だけであり、作者が「間」を表現しているわけではありませんし、「間」を補完しても尚、意味もリズムも違和感しかありません。
普通に「だが」を入れれば済む話なのに、なぜこんな気持ち悪いセリフの書き方をするのか。
「気味悪ィな… だが長くは続くまい」とした方がずっと読みやすいセリフになるでしょう。
どうしても接続詞を入れたくないのであれば(どんなこだわりやねん)、前のモブのセリフを「ハラルド様がかわっちまった…気味悪ィな」にして、後のセリフを「長くは続くまい」だけにすればいい。
「気味悪ィな長くは続くまい」というセリフのおかしさに気づかないものでしょうか。
この点、声優さんはどのように、どのくらい「間」を作る(べきだと解釈する)のか、非常に興味深いところです。
ドリブロの存在の矛盾解消のための小手先フォロー
これはエルバフが「平和主義路線」に設定改変されてしまった時点で破綻しているのですが、

この設定改変とドリブロの存在に関して強引に辻褄を合わせるために、ドリブロ達を「変わり者」扱いして、リトルガーデン編で説明されたエルバフの設定は「前時代のものだった」ことにして、新しく上書きされる結果となってしまいました。
端的に言えば、作者はエルバフ編をニカや世界政府、神の騎士団と絡めるために、リトルガーデン編で描いたエルバフとドリブロの設定を捨てる判断をし、その上で(せめてもの配慮から)小手先の説明セリフによって、ドリブロを存在ごと否定せずに済むように、雑なフォローを行っているわけです。
「戦いの神」エルバフを信奉し、その審判を受けるために誇りを懸けた決闘を行ってる間に、エルバフを「戦士の村」から「戦いより他国との交易を重視し、他国の文化や技術を取り入れて、より豊かな国へ発展していくこと目指す国」へと変貌させてしまっては、ドリブロはハシゴを外された事に気づかずに戦い続けているマヌケにしか見えなくなってしまいます。
これではあまりにも可哀想だから、その方針転換をする際に、モブに「ドリーとブロギー達は暴れ続けてるぞ!!」「わはは!!」とガヤを入れさせて、ドリブロの存在も忘れていない事を示しながら、

「あいつらは親友だが元より変わり者 “人間族”とも友好的で仁義も通す 戦える側面もあっていいだろう それが他国への威嚇になりすぎるなら少し考えよう」なんて都合のいい説明によって、(リトルガーデン編で描いたドリブロの存在と矛盾しないよう)フォローしているわけです。

ここでドリブロに触れる事なく、エルバフのあり方を変える方に舵を切ってしまうと、リトルガーデン編をなかった事にするようなものであり、ドリブロを存在ごと消し去ったような物語となってしまうため、それを避けるために、「もちろんドリブロの存在も踏まえて考えましたが、あいつらは“変わり者”だったから問題ないものとして方針変更(設定改変)を断行しました」という見せ方をして、お茶を濁している。
「エルバフの戦士」として生まれた誇りを失わないよう、村に帰るために命懸けの決闘をしている2人──「戦士でなくなれば自分ではなくなる」と言ってのけるほどその立場を背負い、「戦いの神」エルバフの審判を求めて戦い続けるドリブロを、「元より変わり者」だったことにして、現在のエルバフに塗り替えてしまった。
その結果、ドリブロは、「エルバフを象徴する戦士」というわけではなく、ただの「変わり者」のはみ出しものであり、排除しても何ら問題のない存在意義しかなかったことにされてしまったのです。
少なくとも、今後のエルバフの進む道からは外れた存在として一線を引かれてしまった。実際、エルバフに戻ってきてからのドリブロは完全に居場所を失っており、「誇り高きエルバフの戦士」としてのアイデンティティなど見る影もなくなってしまいました。
おそらく、作者としては「元より変わり者」の部分は「人間族とも友好的」という意味で使ってるだけで、「戦士」としてのドリブロを除外する意図で言わせているわけではないと思いますが、結局のところ「戦士の村」を「交易重視の国」に変える上で、ドリブロは「元より変わり者」だから問題ないものとして断行している事は変わらないわけですから、「戦士としての自分」にこだわる事自体を「変わり者」だったことにして、ドリブロのアイデンティティを踏み躙っている事と同義でしょう。
「エルバフの戦士」である事に誇りを持っていたドリブロの不在時に、「戦士の村」という前提を覆すと言うことは、ドリブロを「お前らの帰ってくる場所はない」と切り捨てているようなものなんですから。
しかも、その考えになぜか全員賛同の雰囲気で、(他の戦士達からの反発もなく)ドリブロにだけ気を使って小手先のガヤを入れることで雑なフォローをして済ませてしまうシマツ。
お前ら「エルバフの戦士」じゃないのかよ…
「戦士」じゃないとしても、「戦いの神エルバフ」の名がつく村の住人じゃないのかよ…
なんでドリブロしか戦士らしい戦士など存在しないかのような村になってんだよ。
「戦士の村」に生まれた「誇り」で、「エルバフ」の名を背負って戦い、誇りを滅ぼすことなく「名誉ある死」を得ることこそ、「エルバフの地に受け継がれる永遠の宝」だったんじゃないのかよ。
これらの言葉は全て、ドリブロが「変わり者」だったがゆえの戯言で済ませるつもりか?
「誇り高き戦士達の住む村」という設定は一体どこに行ってしまったのか。
こんなクソつまらんエピソードのために、ドリブロのキャラとしての魅力を踏み躙り、その決闘に泥を塗り、リトルガーデン編ごと茶番に貶めてしまう暴挙。
「巨人のおっさん達の決闘を汚した」のは、バロックワークスではなく、まさかの作者自身だったというオチだったとは、予想だにしませんでした。

「もう原型なくなるくらいボッコボコにして どっか遠くへブッ飛ばしちゃって」欲しいくらいの腹立たしさです。

ハラルドの一言で歴史あるエルバフの方針を大幅転換する事をあっさり受け入れるあり得なさ
そもそもエルバフの住人が、ハラルドが示した国の変革方針に同意する事自体、無理があるとしか思えないんですよね。
もとを辿ればこの改革は、「汚れた血」を持つ「他所者」のスーパー偽善者・キモイーダさんとの出会いと助言がきっかけだというのに、何百年、何千年(?)と続いてきたエルバフのあり方を変える事に(老戦士達含め)満場一致の歓迎ムードで決定することなど、あり得ないとしか言いようがない。

「伝統を重んじる村々の長老達」は一体どこへ行ったのか。

そんなに今までのエルバフには問題があり、村の存続や生存に関わる重大な課題があったのでしょうか?
交易を重視して他国の文化や技術を取り入れ、国として変化し、豊かになる事を目指さないと滅びてしまうとか、耐えられないほどの貧困に悩まされていたなど、差し迫った事情があったのでしょうか?
問題があったのはハラルドの粗暴さだけであり、村の営み自体に問題はなく(戦士達が誇りを感じ、名誉ある死を望めるほどには)普通に暮らせていたのではないんですかね?
一体誰の願いや需要に応えるために、この改革が必要であり、すぐにでも推し進めるべきだと考えたのでしょうか。
たとえばエルバフの巨人達が「この世で最も恐いもの」だと恐れられ、他の巨人族にまで悪影響を与えている事に問題を感じるようになったのだとしても、その原因は「巨兵海賊団」(と粗暴で野蛮なクズだったハラルド)にあり、エルバフという村自体は「言う程野蛮じゃない」と自分で言ってたのですから、どう考えても変わるべきはお前と巨兵海賊団のあり方であって、エルバフ自体のあり方ではないでしょう。
で、お前が(イーダとの出会いによって)変わったのであれば、後の問題は今尚暴れ回っている「巨兵海賊団」の連中であり、そいつらの他国への迷惑行為をやめさせれば目的達成だ。
というか、そいつらを変えない限り問題は何も解決しない。
エルバフのあり方ごと変える必要など全くなく、明らかに的外れな打ち手だろう。そこに住んでる連中は「粗暴」でも「野蛮」でもないのだから。
にもかかわらず、一番の原因の「巨兵海賊団」については、「元より変わり者」で「人間族とも友好的」なんて意味不明な評価でスルーして、「言う程野蛮じゃない」エルバフ本体のあり方を変えようとするんですから、やってること意味わからな過ぎるでしょう。
エルバフが友好的な国になったところで、「巨兵海賊団」の暴走を止めない限り何の効果もないというのに、よくその諸悪の根源を放置したまま、直接関係のない(言う程野蛮じゃない)歴史ある国の在り方を変えようなんて思えるな。
何より、国としての存続が困難とか、困窮していたといった差し迫る問題があったわけではないのに、なぜ他国との交易を重視する必要性を感じられたのかがわからない。
他国の「建築技法」を得たかったのでしょうか?

その原体験となった国の町並みが👇🏻こちらで、

現在のエルバフが👇🏻こちらです。

全く生かされてなくて草
何のために他国との交流広げたんだよ笑
何一つ他国の文化を取り入れた形跡などないじゃねェか笑
109年前から何もかわってねェよお前らの村は。
笑わせんじゃないよまったく。
私がドリブロ(あるいはヤルヨル)の立場だったら、「戦士の村」としてのエルバフを根底から破壊しようとする異国人スパイ丸出しのキモイーダさんなど速攻で極刑に処すと思います。
エルバフを交易重視の平和主義国に変えられれば、ハラルドとは結婚は望まず、愛人として一緒にエルバフに住めるだけで幸せだと抜かし、当然のようにエルバフの人間として定住するって、こいつエルバフを内部から破壊するために他国から送られたスパイにしか見えないんですけど。
残念ながらこの国の連中はバカしかいないので、キモイーダさんとの出会いを「運がいい…!!」などと評価してしまうシマツゆえ、笑うしかありません。

だからバカしかいない国と思われるんだよ。
お前ら全員「エルバフの神」への背信行為、あるいは国家反逆罪でまるごと処刑されとけ。
尚、海雲・島雲が当然のようにあり、「乗れる雲がある」(何なら雲の上に作られた国である)エルバフが、他国との交流を深め、外交官を派遣し合う(人と人が結びつく)ことを推進していたとなると、

「空島」が「伝説」と言われ続けて来た事もあり得なくなり、「空島編」にさらに濃い泥を塗りたくることになってしまうんですよね。
何から何まで辻褄の合わない、後付け丸出し破綻しまくり、過去を破壊するだけのエルバフ編。
一体何のために描いているのか。
超説明的なセリフで正妻の設定を説明するも、説明不足というキモ描写
「おぬしの結婚相手じゃハラルド 高潔なる古代の血を宿す女エストリッダ 王妃になるにふさわしき女である!!!」

「古代の血」は「高潔」であり、「エストリッダは古代の血を宿す女」であり、「王妃になるにふさわしい女」であることを説明しているのですが、
- なぜ“古代の血”が高潔と言われているのか
- そもそも“古代の血”とは何なのか
- “古代巨人族”の血という意味の場合、なぜエストリッダには角がないのか
- なぜ「古代巨人族の血を宿す女」は王妃になるにふさわしいのか
など、肝心な部分は何もわかりません。
要するにものすごく表面的な「情報」を並べただけで何も伝わらない、何も深まらない無意味な説明セリフになっている。
「なぜ古代巨人族の血を宿す女は王妃になるにふさわしいのか」については、「王族は純血しか認められぬ」というセリフから、「古代巨人族のハラルドと結婚するのは、古代巨人族の血を引いた女以外はふさわしくない」ということだと予想できますが、しかし「純血」という言葉の定義がなされていないため、その解釈が正しいのかもわかりません。
ここでいう「純血」とは、「エルバフ出身者」という意味なのか、「古代巨人族の血筋」という意味なのかどちらでしょうか。
角の生えた連中がこの発言していることから、普通に読めば後者でしょう。

しかし、1137話で古代巨人族の説明をされた際、「純血はもういない」と言われてるんですよね。

「王族は純血しか認められぬ」ということは、王族であるハラルドは「純血」(の古代巨人族)であり、それと結婚することが認められている「高潔なる古代の血を宿す女エストリッダ」もこのジジイ達の言う「純血」ってことになるんじゃないのでしょうか。
エルトリッダは「古代の血」を引くだけで(古代以外の血も混じっているから)「純血」ではないのだとしたら、結婚は認められない事になってしまいますが、そうならないということは、このジジイ達の言う「純血」とは「エルバフ出身者」と言う事なのでしょう。
つまり、エルバフにおいて「純血」とは以下の3つの意味で使われている事になります。
- 古代巨人族同士の結婚によって産まれた子孫達の事。(100%純血)
- 途中で現代巨人族との結婚を挟んだ場合、その子孫は「古代の血を宿す」「古代の血を引く」と表現されるが、「純血」であることは変わらない。
- 古代の血だろうと現代の血だろうと、エルバフ出身者であること。(同じ巨人族でも他の土地の生まれのものは「汚れた血」であり王族との結婚は許されないが、エルバフ出身者であれば古代の血を引かずとも王族と結婚できる可能性あり)
これを前提に、各キャラの設定を整理すると、以下のようになります。
- ハラルド:①の100%純血の可能性あり。
- エストリッダ:②の純血。(ゆえにハラルドと結婚する権利あり ※古代の血を引いているのに角が生えてない理由は不明)
- イーダ:他の土地の生まれゆえ「汚れた血」であり、ハラルドとの結婚は許されない。
- ロキ:エストリッダとの子供ゆえ、仮にハラルドが100%純血だったとしても、②の純血確定。(ゆえにハラルドが死んだ今、「純血はもういない」と言える ※角あり)
- ハイルディン:イーダとの子供ではあるが、ハラルドの血を引いているため「古代の血を引く」子孫となり、②の「純血」と言えてしまいそうだが、おそらく他国の血が混じった時点で「純血」扱いではなくなるものと思われる(※角が生えてない理由は不明)
要するに👇🏻このジジイ達は、

「エルバフで生まれた巨人」という意味での「純血」を条件にしており、だからイーダはNGだが、エストリッダはOKで(たまたま「古代の血」を宿す女であったものの、それは条件ではなく、エルバフの巨人という時点でハラルドとの結婚はOKであり)、「古代の血」が宿っているならそのほうがベターだから、(他の③の純血と比較して)「王妃になるにふさわしき女である」と説明されたということでしょうか。
わかりづれェ…
普通に「王族は異国の者との結婚は許されん」という言い方をすれば(イーダとの結婚がNGな理由の説明は)済むのに、「王族は純血しか認められぬ!!」なんて中途半端な言い方をするから、わかりづらくなるのです。
イーダとの結婚をあっさり諦めるハラルド
ハイルディンが生まれた後、イーダと結婚をしようとするも、王族は「純血」相手じゃないと結婚できないというしきたりに阻まれ、「くやしいすまんイーダ…」とあっさり諦めるハラルドと、「これも“文化”よ 感情的に盾突くものじゃない」と即刻受け入れるイーダ。

これ、要するにハラルドは純血同士でないと結婚はできないと知っておきながらイーダと子供を作り、できちゃった婚を望むも王族に拒まれ、あっさり諦めた、ということですよね。
きっと「エルバフの決まりで他国の巨人とは結婚できないのだが、絶対におれが長老達を説得してみせる!」とでも言って(どうせ無理だとわかりつつ避妊なしの)性交渉に明け暮れたのでしょう。
で、子供ができた後に長老達にお願いに行くも(予想通り)認められなかったため、あっさり諦めて「くやしいすまんイーダ…」の一言で済ませてしまうという笑
「甚だしくクズであった」ってそういう意味だったのか😂(しかもこの後、エストリッダとも結婚してしっかり子供を作りながら、出産には立ち会わず、子供が生まれた事も、生まれてすぐ冥界に捨てられた事にも気づかないという、異次元のクズっぷりも追加されるシマツです)
結婚自体NGということなので、第2夫人というわけでもなく、(この後本妻と結婚されて子供を作られ)自分は「愛人」として生きることになり、一緒に住むことさえ叶わなくなるというのに、「お父さんと同じ国に住めれば幸せよね♡」などと急に規格外の物分かりの良さを発揮し出し、一瞬で「都合のイイ女」と化すキモイーダさん。

キャラが変わりすぎてて、何か裏がない限り成立しないレベルの破綻具合です。
お前スパイだろまじで😂
エルバフに住めれば(つまり居住権だけもらって、エルバフを「戦士の村」から「交易重視の開かれた国」に変えられるよう内政に干渉できれば)旦那が他の女と結婚して子供を作ろうと、旦那と一緒に住めずに別居関係になろうとも、自分は愛人の立場で問題ないって、ハラルドに愛情などないと言ってるようなものであり、他に目的があるとしか思えないのだが…笑
「(結婚はできなくても)お父さんと一緒の家に住めれば幸せ」というセリフならまだわかりますが、「エルバフに一緒に住めれば幸せ」ですからね。
しかも赤ん坊までそれに笑顔で同意するって、嘘つけとしか言いようがありません。
父親が他の女(というか本妻)と結婚して別の子供を作って、そいつらと一緒に幸せに暮らしている一方、村のはずれで2人で過ごす生活を「エルバフに一緒に住めれば幸せ」とする考えに、子供が満面の笑みで同意するわけねェだろ笑
子供までどんだけ物分かりよくて都合のいい存在にされてるんだよ。
何もかも上部のセリフで作者の描きたい展開にもっていってるだけなので、キャラに血がまるで通ってません。
そもそも、こいつらは何百年・何千年と続いたエルバフの「戦士の村」としての個性を奪い、国のあり方を根本から変えようとしてるというのに、なんで前時代的な男尊女卑丸出しの排他的・差別的しきたりには一切異議を唱えず、「文化」として尊重して、結婚や同棲をあっさり諦められるのでしょうか。
逆でしょ普通。
こいつらからすれば、特段問題のなかったエルバフのあり方を変えることより、愛する相手と結婚して、子供と一緒に家族みんなで暮らせる国にすることこそ、目指すべき変化であり、乗り越えるべき障害であり、手に入れるべき幸福ではないでしょうか。
こいつらは一体誰の要望で、何の使命感から、エルバフを「戦士の村」から「交易重視の平和主義国家」に変えようとしているのでしょうか。
お前らの人生の目的と欲望の優先順位がまるでわからねェよ。
というか、「伝統を重んじる村々の長老達」はどこにいて、一体何に対して反対してるのでしょうか。
こいつらが反対したのはイーダとの結婚だけだったのでしょうか?
王族の純血主義だけ死守できれば、その他は変わってしまっても問題ないと考えてるんですかね?
国のあり方がかわるってことは、王族の立場や権力構造にも変化が生じ得るってことなのに、よくそこに一切抵抗せずに受け入れられましたよね。
シンプルに、ハラルドが何を求めて何と戦っているのかがわからず、その動機付けに説得力のある描写がまるでないため、こいつの行動や選択全てに一切感情移入ができません。
70年前で「まだまだ島々の交流が困難であった時代」だと?
この説明も違和感しかありません。

気になるのは2点。一つは「約70年前」が「まだまだ島々の交流が困難」な時代だったということ、もう一つは「エルバフの航海術が長けていた」とういことです。
前者は、100年前の時点で「巨兵海賊団」は「海という海をあらし回り 町という町を焼き尽くし 世界を震撼させた」という説明がなされており、これはつまり「世界を航海してその名を轟かせていた」という事で、少なくともグランドライン終盤のエルバフからグランドライン入り口のリトルガーデンまで航海する術を持っていたという事です。
そして、解散したのは約100年前なのですから、その航海術をもって世界を旅していたのはもっと前ということになります。
それで「約70年前」が「まだまだ島々の交流が困難」だったとなると、70年前まで、グランドラインを航海できていたのはエルバフの巨人達くらいだった事になってしまいます。
これをフォローするために、「エルバフの長けた航海術は他国にとって魅力的であった」という後付けをして、強引に「それはエルバフの航海術が優れていたから」であり、世界的にはまだまだ島々の交流がこんなんだった時代ということにしたのでしょうが、いずれにせよ無理があるとしか思えません。
400年前の時点でノーランド一向が普通に世界を旅して、当然のように意図した島への航海を行っていたわけで、当時から「航海日誌」をつける習慣があったことを考えれば、「約70年前」が「まだまだ島々の交流が困難」だった時代とは到底思えません。
もっといえば、何千年もの歴史があるこの世界で、「70年前」の時点で北極星の存在すら共通認識になっていない天文学と航海術の進展の遅さも異常でしかなく、というか明らかにこれまでの世界設定と折り合いのつかない、あり得ない後付け設定でしょう。
この航海術を教えているのがワノ国だから(鎖国国家ゆえ海に出る機会もなく、航海術がなかった)ということであれば、「ワノ国にとっては」という前置きが必要であり、「海の過酷さによりまだまだ島々の交流が困難であった時代」とか「エルバフの長けた航海術は他国にとって魅力的であった」なんて説明は嘘でしかありません。

もっと言えば、ハラルドが巨人族で初めて魚人島に行った(念願が叶った)かのように(周囲の無知な連中に)自慢げに話していますが、「航海術」に長けていたのに魚人島まで行った人間がいない(その情報が共有されていない)というのも違和感しかありません。
巨兵海賊団は100年前の時点でリトルガーデンまで達し、その後解散しているわけですから、そいつらが1人でも戻ってきていれば、魚人島の話も当然なされているはずでしょう。

「前半の海」に行ったことがないのに、「長けた航海術」として隣国に教えを説いていたのでしょうか。
あらゆるセリフや描写にいちいち説得力がなく、スッと入ってこないため、全然話がつながってるように思えないんですよね。
エストリッダの説明的リアクションのキモさとあり得なさ
「ギャアア~~~!! 恐い!!! こわい!! 何アレ!!? いやよあんなの私の子じゃない!!!」

うるせェ…
もう作者は、このやかましいだけのオーバーリアクション茶番芸でないと、キャラの思考や感情を表現できないんですかね。。
いねェんだよ恐い顔を見た後に「ギャアア〜〜〜!! 恐い!!」なんて叫ぶ奴。
いねェんだよ「ギャアア〜〜〜!! 恐い!!」と叫びながらテーブルを吹き飛ばす勢いでベッドから飛び出て後退りするやつ。
もっと言えば、多少距離を取ったとはいえ、目の前で見た子供(かつすぐそこにいる対象)に対して「何アレ」「あんなの私の子じゃない」という指示語を使うのもおかしい。正しくは「何ソレ」や「何その悪魔」「そんなの私の子じゃない」でしょう。
「恐い!!!」「こわい!!」「いやよ」と語彙力皆無の駄々をこねる姿もバカでしかなく、とても「高潔なる古代の血を宿す」「王妃になるにふさわしき女」とは思えません。
つーか、全キャラ全部このパターンのリアクションしかないので、全員おんなじ中身にしか見えないんですよね。
要するに外見(キャラデザ)が異なるだけで、中身は全員「SBSノリの尾田栄一郎」なのです。
そもそもなぜ、純血のハラルドと高潔なる古代の血を宿す女との間に「怪物」が生まれるのでしょうか。
遺伝? 突然変異? 環境要因? 作者の都合?
「怪物」が生まれた理由や原因について一切気を向けることなく、「呪われてるのよ!!」という一言で片付ける浅はかさ。

いねェからそんな人間。
呪われてるとして、何で呪われた子供が生まれてしまったのか、何か原因として考えられることはないかなど、まず真っ先に考えません?
ああ、そうか、この漫画のキャラは全員作者によって知能を奪われてるから、「考える」ことができないのか😇
「自分の頭で思考し、自分の意思で行動できない」という前代未聞の制約を与えられた可哀想すぎるキャラ達。
哀れすぎてなりません。
「宙をたぐる」のセリフだけは良かったが…
「宙をたぐるエルバフの王子の手が 誰かの手で包み込まれる事はなかった」「この世で最も不幸な者は──生まれた瞬間 “母”に存在を拒絶された者だ」というセリフはよかったです。

が、そこに至るまでの描写が浅過ぎる上、描く価値がない不毛なものばかりのため、全くこのセリフに深みを与えられていません。
単に両親が(特に理由付けもなく)クズだったというだけです。
何が足りないのかと言えば、何もかも足りません。
- ハラルドが妻の出産時に不在となっている理由付けが弱い。(クズを脱したはずなのに、しっかりクズ親ムーブをしてしまう)
- エストリッダをクズ設定にする理由付けが弱い。(というかする要性がないし、元々の説明や描写とも噛み合わず、尚更納得感が薄い)
- ロキが「怪物」として生まれた理由付けが弱い、というかわからない。(突然変異以外の答えが用意されてなさそう)
要は、「父が不在の理由」「母がロキを拒絶する理由」「ロキが怪物として生まれてきた理由」と、父・母・子、3者すべてについてその描写や理由付けが中途半端で表面的であり、掘ればすぐに底が見えそうなレベルで薄っぺらいため、深みがないのです。
中身のないストーリーと舞台設定の中で、このセリフ一つで表面だけ取り繕ったとしても、残念ながら感動的で深いメッセージにはなりません。
私としては、エルとリッダのクズ設定は後付け改変がなされてると思っており、その結果生まれたロキの設定についても改変されている可能性があると思っているため、尚更表面的で上っ面な御涙頂戴セリフに見えてしまいます。
たとえば「ロキが目を包帯で隠していたのはこの恐ろしい目を持っていたからだ(最初からその前提で考えられていたんだ)」と読むこともできる一方、

ロキと初対面のキャラ達が、誰一人その包帯について触れず、「目隠しているから見えないのでは?」という当然の疑問さえ抱かずに普通に見える前提で会話をしてきたため、単なるキャラデザにすぎず、深い意味はなかった(つまり後付けである)可能性は十分あります。
なんなら大半の読者は、最初は何か意味があると思って読んでいただけど、誰もそこに触れないし、普通に見えているから、特に意味はないのだろうと判断したのではないでしょうか。
最初から「ロキの目は普通と違う(だから包帯で隠している)」という設定で描いていた場合、普通その点に触れさせるでしょう。
もちろんその場で明かす必要はなく、ロキは触れたくない過去として隠す結果になるのはいいのですが、目隠ししている点に誰一人触れないようでは、その設定など用意していなかったとしか思えないんですよね。
いや、まぁ、2年後の再会時にゾロの左目が閉じていた事に仲間が誰一人触れないような作品ですから、それが通常運転なのかもしれませんが…
いずれにせよ「伏線」を仕込まずに、唐突に「答え」だけ出されても後付けにしか見えなくなり、構成の弱さを感じさせるだけで損しかしないのですから、用意してたならちゃんと触れておくべきだったでしょうと思ってしまいます。
もし中途半端に触れて考察者達に当てられるのが嫌だから、あえて一切触れずないことで何の仕込みもないように思わせたかったのだとしたら、そうして漫画の描き方が捻じ曲げられた結果が今のワンピースということなのでしょう。
これだけあからさまなクズ女かつ下品で強欲な女の死を悲しむ人間がいたという謎
今話ではひたすらエストリッダのクズ女っぷり、クズ母親っぷりが描かれるのですが、この設定必要でしたか?
1136話の時点では、「王妃はロキを産んで一年でお亡くなりに…!!」と涙ながらにその死を悔やみ、悲しむ描き方をしていましたが、こんなクズ女の死を悼む人間がいるとはとても思えません。

初対面の兵達に、いきなり「私の部屋にありったけの宝石と黄金を運びなさい」などと命令して、「ただのぜいたくでは…?💧」と思われてる時点で、

こいつは「周囲の目や評判など気にしていない女」でしかなく、本性を隠すつもりなど微塵もないどころか、それが下品で嫌悪感を持たれうる振る舞いであることさえわからない人間性なわけですから、「城から外に出たら愛想がよく、民衆からは好かれていた」という設定があることなど考えられません。
要は、「この女の本性を知っていたのはごく一部だけで、民衆はもちろん、王族や兵など内部の人間にも好感を持たれ、死を悲しまれた王妃だった」といった設定があるとは到底思えず、この本性丸出しの鬼形相ヒステリックババアの姿が、そのまま世間の評判になっていなければおかしいわけですね。


その上で、こんなクズの死を国民が悲しむとは思えないので、私は回想に入る前に、エストリッダのキャラ設定を変更したのではと思っているわけです。
冥界からロキが登ってくる様子を、モブ兵士が確認できるはずがなくて草
これもあり得なさすぎて茶番がすぎるんですよね。
ヒステリックババアがロキを冥界に落とした後、恐ろしさに震えながらモブ兵士が「冥界より…」と報告に来るのですが、

👇🏻どうみてもまだ全然登り始めで、「陽界」から確認できるような位置にいない(その事実を知れるはずがない)でしょうに、誰がどうやって確認して報告してきたのでしょうか。

ドラムロックでいえば、👇🏻登り始めのこちらのコマの時点で、チョッパーが「ドクトリーヌ!! 人間が登ってくる!!」と報告しているくらい無理があります。

「てっぺんみえねぇ」ほど高いのに、

登り始めの時点でてっぺんからみえるわけがねェんですよね。
宝樹アダムなどドラムロックの何十倍もあるでしょうから、尚更気づけるはずがありません。
兵士達が冥界へロキの死体の回収に行ったところ見つからず、登っている姿が確認できたのだとしても、いずれにせよ無理がある。
なんでこういう雑な「嘘」ばかりついて、読者を冷めさせ、あらゆるシーンを茶番化していくんでしょうね。
ロキがよじ登ってきた事に気づき、恐怖に震えながら報告するシーンは、次回(ロキが「陽界」にたどり着く直前)に描くべきであり、今話では「ロキを冥界に落ちてしまった理由」を考えて、側近達に口裏を合わせるよう命じ、周囲に真実が漏れ出ないよう画策するシーンを描きつつ、その間にロキが宝樹をよじ登って母のもとへ戻ろうとする様子を描いた方が、よっぽど恐ろしさの余韻が残り、次週の(その姿をエストリッダ達が確認した時の)リアクションや展開に期待できるでしょう。
ま、ダイジェスト描写による雑処理回想だから、そんな細かいことは気にせず、「ロキは冥界に捨てられたが死なずに戻ってきた」「エストリッダの予言によって呪いの子だと広められた」という「情報」だけ伝えられれば問題ないという考えなのでしょう。
それって漫画にする意味あるんですかね。。
というか、描く意味自体あるんでしょうか。
「情報」を伝えるだけで済むなら、わざわざ回想として描かずとも、キャラの説明(+挿絵)で十分であり、何なら本筋とか変わらない部分はSBSで補足すればいい話でしかありません。
わざわざ描かずにセリフだけで済ませておけば、こうした細かなツッコミどころなど生じずに済むのに、何のために時間もページも割いてこんな無意味な回想を描いてるのか。
忘れてはいけないのは、この回想は「ロキがハラルドを殺した真意」を伝えるものであるという事です。ロキが産まれてすぐに冥界に捨てられ、よじ登って戻ってきた過去が、この点に関係してくるとは全く思えません。
設定や描写に無理がありすぎて感情移入ができない上、本筋と無関係でそもそも描く必要がない(単なる設定説明のための)過去回想ほど、読んでて退屈なものもありません。
冥界に落としても死ななかった赤子の処分について、殺す方法ではなく殺す理由付けの方にこだわるアホ
生まれてすぐに冥界に放り投げたものの、死ぬことはなく、おそらく何十キ(何十キロ?)もある宝樹アダムをよじ登って戻ってきたという事実を知ったら、まず「なぜ死なないのか」「どうすれば殺せるのか」が頭に浮かびません?

「即死確実の捨て方をしたのに死ななかった」という事実を前に、まず真っ先に「自分の子供を殺すための予言を考える」って、頭沸いてるとしか思えません。
こいつの中でこうすれば殺せるというアイデアがあるのなら、そこをまず伝えた上で、処分の理由付けは補足で伝えるべきでしょう。
たとえば「(冥界に落としてもダメなら)今すぐ首を切り落としなさい!! あの子は生まれる前から予言されてた ハラルド王に死をもたらす“呪い子” 今すぐ処分しなければこの国が滅びるわ!!」のようなセリフの方がよほど自然でしょう。
冥界に落としても死ななかったという驚愕の事実を無視して、「あの子を処分して」と丸投げするだけで、処分の理由付けの方を重視するって、こいつの立場からして考えられないんですよね。
「冥界に落ちたのに死なず、宝樹をよじ登って戻ってきた」のなら、その事実だけで「呪われたバケモノ」に対する恐怖から殺すという理由で十分共感を得られそうなものですし、恨まれて復讐されるかもしれない状況なんですから、まず息の根を止める方法を最優先に考えるでしょう。
問題は「一体どうすればこのバケモノを殺すことができるのか」の方だというのに、1136話で描いた「ハラルド王は『息子によって殺される』とロキが生まれる前から予言されてたのさ」というセリフを回収するために、無理矢理言わせてるセリフにしか見えません。

要は、そもそもハラルドの正妻がクズのスピリチュアル女だったという設定などなかったのでは、ということです。
おそらく本当はそれなりに時間をかけて描くつもりだったところ、(人気凋落が止まらないため)大幅カットすることになったため、「予言女」と「本妻」をひとまとめにしてクズスピ女に設定変更したのではないでしょうか。
それくらい、1136話時点での説明と噛み合ってないし、その設定にする必要性を感じない、強引で無理やり感のある回収にしか見えてしまいます。
「次に“呪いの王子”『ロキ』を解き放てば…世界はブッ壊れる!!」とか

「あいつは“呪いの王子”なんだ!! ハラルド王は『息子によって殺される』とロキが生まれる前から予言されてたのさ」といって、

散々仰々しく“呪いの王子”の異名を説明していましたが、それがイカれたクズスピ女の「狂言」によって広められただけの悪名でしかなく、こんな穴だらけの「狂言」にエルバフの連中全員騙されてたとなると、どこまでエルバフの巨人達はアホなんだという話になってしまうでしょう。
こういう描き方をするから、エルバフの人間は全員脳みそがカラっぽだと思われちゃうんですよね。
重要なのは「なぜ“呪いの王子”と呼ばれたか」よりも、「なぜ怪物(のような見た目の子供)が生まれたか」の方だというのに、そこに誰一人触れようとせず、不自然なほどにスルーし続けるから、大して設定を考えていない上っ面の茶番回想にしか見えないわけです。
なぜロキは「呪いの子」と呼ばれ、「生まれる前から(ハラルドを殺すと)予言されていたのか」の答えが、クズスピイカれ母親がヒスって狂言を広めたからというオチで、誰が納得し、面白いと思えるのでしょうか。
設定として浅すぎるし、肩透かしにも程があるでしょう。
国交を広げたい理由付けが弱いため、その苦悩にまるで感情移入できない
「ハラルドが国交の壁に頭をかかえていた頃──」というナレーションと共に、「なぜ国々は自由じゃないのだ!!」の苦悩する様子が描かれるのですが、これがあまりにも小手先すぎて全く感情移入できません。

先に触れた通り、こいつがなぜ国交を広げて、エルバフを「戦士の村」から「交易重視の平和主義国」に変貌させたいのか、動機がまるでわからないからです。
もちろん、イーダとの出会いによって巨人族以外の種族を見下し、力で征服・威圧する事が間違いだったと気づき、「隣国と手をつなぎ新しい文化を学ぶことが(豊かな国になるためには)重要である」と実体験をもって理解したから、というのはわかります。

が、それだけです。
端的に言えば「イーダと出会い、イーダに教えられたから」であり、エルバフに喫緊の課題や変化の必要性があったわけではありません。
何百年、何千年も続いてきた、「戦いの神エルバフ」を信仰する「戦士の村」のあり方を、「他所者」一人との出会いによって大きく変える事に舵を切るどころか、それを自らに課された使命のように背負い込み、壁にぶつかって苦悩しながらも、それを乗り越えようと立ち向かうモチベーションが、一体どこから湧いてくるのかが分からない。
何というか、親が死んでいきなり中小企業の社長を継ぐことになった放蕩息子が、懐に入り込んできた秘書の女に惚れて、言いなりにやってリストラを断行するも、その女はあっさり出産退職してしまったため、1人で改革を続けなければならなくなり、無能ゆえ壁にぶち当たって一人思い悩んでるようなマヌケさ、薄っぺらさを感じるんですよね笑

👆🏻見てくださいこの、愛人に唆されて不要な改革を断行してみたものの、途中でハシゴを外されて何にもできなくなってしまった無能社長の姿。
イーダとこいつ以外、誰も望んでいないエルバフの改革を勝手に始めて、途中で壁にぶち当たって一人思い悩んでる姿としてみると、ただのマヌケにしか見えません。
こいつは一体誰の要望で、誰の願いで、誰の問題を解決するために、国交を広げようとしているのでしょうか。
ハラルドの過去編を描くなら、必要なのはここの掘り下げだというのに、中身カラっぽの大味ダイジェストによって雑に済ませているせいで、感情移入できる余地が微塵も用意されていないのです。
こいつを「偉大な王」にするためだけに、ポッと出の後付けキャラの助言によってリトルガーデン編で描いたエルバフの設定など丸ごとなかったかのようにした結果、エルバフの歴史は簡単に踏み躙られ、どこにでもありそうなただの無個性国家と化してしまいました。
当然ですよね、「戦士達の村」という唯一にして最大の個性を「消す」方に奔走しているのですから。
イーダとの結婚や一緒に暮らすことは望まず(あっさり諦め)、「戦士の村」を「交易重視の平和主義国」に変えることにはなぜか使命感を燃やして戦い続け、障害はいつの間にか(「伝統を重んじる村々の長老達」ではなく)「世界政府」となっているシマツ。
これ、マジで「実はイーダは悪人で、ハラルドを操ってエルバフを間接的に支配しようとしていた」的な裏がないと、何の面白味もない、描く価値ゼロの過去にしかなりませんよ。
果たして今後、キモイーダさんが悪人だった展開が描かれることはあるのでしょうか。
ま、もちろんあるわけないんですけど笑
今話を通して明確となったのは、やはり「ハラルドは元々クズだった」という設定にも、109年前から回想を始める必要性も、何もなかったということです。
回想を構成する上で、あるいはロキが「ハラルドを殺した真意」を語る上で、「元々クズだった(がイーダとの出会いによって改心した)」設定など、何の意味ももたらしていませんから。
回想というのは「本筋」の理解を深めるために必要な情報を補完するためにあるものであり、どこを切り取って描くべきかと言えば、「本筋に直接関わる前後のシーンのみ」だというのに、何のために109年前まで遡って、ハラルドがクズだった頃から描き、大した理由付けもなくあっさり改心する(つまり元々たいしたクズではなかったという)オチを描いているのか。
ナレーションによる説明で済ませるなら、キャラによる説明セリフで済ませる事と何も変わらないんですから、こんな小手先回想描く意味などないでしょうに。
相変わらず気色ワリィ媚女しか描けない
ほんと、こういう無意味な媚び描写好きですよね…

何かのために描いてるんですかね。。
読者に媚びるために「ロキのことも差別せず、誰に対しても愛情を向ける女性」をキュートに描いてるつもりなのでしょうが、これで女性キャラの魅力が高まるとでも思っているのでしょうか…理解不能です。
なぜなら、これはどう考えても「あり得ない」セリフゆえ、女キャラを媚びさせるためだけに小手先で描いたシーンでしかないことが丸わかりだからです。
このキモイーダさん、「ねぇ! あなたの弟よ!? 会いたいな赤ちゃん♡」と言い出し、ハイルディンもそれを既知の情報としてリアクションしているのですが、こいつらは一体どうやって「弟」が無事産まれた事を知ったのでしょうか。
エストリッダはハラルドの遠征中に出産し、ロキが産まれた瞬間に(ハラルドにさえ)“死産”だったと伝えるよう命じており、そのまますぐに冥界に放り捨て、「よいな…子など生まれなかった…!! 誰にも言うな!!!」と念押ししてるんですよ?
その後、ロキが冥界から這い上がってきたことから、再度「あの子を処分して…」と命令している。
その後に、「ねぇ! あなたの弟よ!? 会いたいな赤ちゃん♡」と言い出すのです。
さて、こいつは一体どのタイミングでどのようにして「弟」が産まれた事を知ったのでしょうか。
タイミングについては、当然「捨てたはずのロキが這い上がってきた後」でしょう。産まれすぐ口封じをして捨てられ、「死産」という事にされていたのに、(王族から疎遠にされていた)キモイーダさんの耳に出産報告が(それもポジティブなムードで)入るとは思えません。
ということは、「ロキが捨てられた後、冥界から宝樹アダムをよじ登って戻ってきた」後に、噂レベルでその事実を知ったと考えるのが自然です。
そして、この衝撃的事実を国中に隠し通す事はまず不可能であり、登ってきている時点で目撃者が出て、その話は広まっていくでしょうから、キモイーダさんも当然、ハイルディンの弟は「冥界から(傷だらけの姿で泣きながら)宝樹アダムをよじ登って戻ってきたバケモノ」であるという情報として知らされているはずでしょう。
「エストリッダによって捨てられた」事は隠せても、「冥界から這い上がってきた」事を隠せるとはとても思えません。
それでこのリアクションになりますか?

普通に、「なぜ産まれたばかりの赤ちゃんが冥界に!?」「なぜ冥界からよじ登ってくるなんて事態になるの!?」のようなリアクションになりません?
あんだけ正義感や道徳心に優れた命を重んじる女として描いておいて、冥界から傷だらけの姿で泣きながらよじ登ってくるロキに関して、そんな悲惨な状況となっている背景や事情については一切気を向けることなく、「ねぇ! あなたの弟よ!? 会いたいな赤ちゃん♡」とだけ口にするのです。
気色ワリィ…何なんだこいつ。。
仮に上記の事実を隠し通せている場合、ロキの存在はエルバフの連中にどのように報告されたのでしょうか。
「産まれてすぐに冥界に捨てられても死なず、自力で這い上がってきた」という事実や、エストリッダが「呪われてる」と忌避して処分しようと考えている事実を丸ごと隠滅して、「無事出産した」という情報だけ(ハッピーなニュースとして)広めたのでしょうか?
キモイーダさんが弟が生まれた事を喜び、「会いたいな赤ちゃん♡」なんて呑気な媚びセリフを吐いてるということは、それ以外に考えられないのですが、そんなことあり得ますかね?
エルトリッダ自身が「ハラルド王はいつか自分の息子に殺される」という予言によってロキの処分を正当化しようとしていることに加え、側近達はロキが冥界に落とされても死なず、自力でよじ登ってきたという驚愕の事実を知っているというのに、その出産をハッピーなニュースとして広めることなどあり得るでしょうか。
ま、ご都合主義100%で作られた小手先回想だから、そんなこともありえるか。
あるいはこのバカ親子は、生まれたのが「呪いの子」だと知った上で、この表情で「ねぇ! あなたの弟よ!? 会いたいな赤ちゃん♡」→「母ちゃんの子じゃねェならおれの弟じゃねェ!!」→「んもー♡ 何言ってもカワイイんだか♡」という茶番を披露しているのでしょうか。

要はロキはこのバカ親子のキモ媚び茶番シーンを描くためのダシにされたって事ですかね。
可哀想に。
ロキの境遇を知った上で、このやりとりをして読者に媚びてきてるのだとしたら、エストリッダさんよりもよほどおぞましくてキモチワリィわ。
総じて、矛盾やツッコミどころだらけで、設定の詰めの甘さや、小手先改変ないし追加感しかない、描く価値のないカラっぽの1話であり、何一つ噛み合っていない説得力ゼロの小手先茶番描写の詰め合わせセットでしかありませんでした。
私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。
ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。
実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。
ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。
ニーズがあるからです。
上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。
ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。
そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。
ニーズがあるからです。
ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。
もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。
余計なお世話としか言いようがありません。
自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。
あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?
他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。
論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。
プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。
私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。
あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?
購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?
お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?
飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?
市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。
一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。
「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。
頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。
尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。
その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。
そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。
その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。
心配しています。
このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。
なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。
なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。
そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。
尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。
思いません。
「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。
少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。
読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。
ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。
ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。
私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。
そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。
作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。
ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。
というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。
それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。
煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。
えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。
たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)
また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。
記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。
色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。
ジャリンコチエなら猫との会話回もオモロいのに
ワンピースは亜人が交えたり動物が会話に混ざってもつまらない
まともなのはシュシュやヨコヅナくらいしかないわ
パッパグはファンタジーだから変わってますがヒトデが喋れますと言われても普通すぎて寒いリアクションかますだけでオモロくない
今話と同レベルか、それ以下のクオリティであと何百話かダラダラ続くんだから、
この程度で精神を失調してたら途中で死にますよ。
恐らくこの先もっと酷くなります。
アンチを倒すには、低レベルな内容を描き続けるのが最も効果的とは…
作者が麦わら一味を扱いきれてなくて
人数多すぎるんじゃねーのって言われ続けてるけど
パクリ扱いされてた他社の初連載作品も同じぐらいの人数になってたような?
あっちは普通にキャラ扱えてたのに
今週のジャンプラ無料公開したされたワンピで「大好き」とか説明台詞とか今の片鱗はあったんだな。
ロキの成長を回想することに何の意味があるの?ハラルドは中途半端だしさ
日本語壊滅状態でキャラも既に皆殺しの死んでる漫画だから感想も難しい
作者ではなくあえてキャラを批判するのは優しさだわな
ワンピースを嘆く者――
叩く者――
叩くものを煽る者――
その真実を知り阻止する者――
それぞれの想いは
いき違い
首都アルバーナで衝突する ドン!!
雷は別に何もおかしくない
コマの流れは言うほどでもない
時系列狂ってても
会いたいよねえーは生まれる前の話 のぼるロキはそういう演出だと思えば、最近の全てが狂ってるワンピースとしてはマシ
ハロルドが刺された時、城壊したとき、ハナクソのとき、ガキ1人目2人目それぞれが同じ人物と思えない破綻してるのはその通りだし
2人の巨人女がどちらも記号としての役割しかない冷静に見れば頭がおかしい女というのもその通りだし
今回が描く価値のない話なのもおっしゃる通りだけど
もはや作品が重箱山盛りのゴミカスなのに角までつつこうとするからこのブログまでなんだこれ?って感じになってしまうと思う
前回までワンピースファンを叩きのめす内容だったから 心中お察しするけど
いまは怒りの方が強過ぎて冷静さを欠いてしまってると思う
なべおつさんのブログだから思うように運用すればよいですが
今回はそこはどうでも良くない?ってのが多かったので
感想だけコメントさせてもらいました
誰でも何でもいいから喧嘩してくれ、争いが足りない
>お前はその「野蛮」さゆえの知名度にあやかって金儲けしてたんだろうが。
正直追記読むまでこの点に全く気付いてなかったから自分も感覚マヒしてるなと思った
無駄に長いと感じるようになったのも最近はずっと動画ありきで記事作成してる事情もあるんじゃないかな
以前はブログ記事オンリーだったからね(YOU TUBE参戦の方が後)
目立つミスや漫画としてツッコミどころが多い回だとその分だけ長くなるだろうし…
でも要点だけまとめてた記事の時の方が好きだったという意見が出るのもわかる
ただ、これって見てる側の好みの問題だから全てのニーズに応えるのは不可能で賛否あってもしょうがないよね
ちなみにあくまで個人的な意見なんだけど、もし今後記事の文字数や動画時間が減ったとしても(口調が悪かろうが)はっきりとボロクソに言ってくれる方がすっきりするのでこのスタイルだけは最後まで貫いてほしいと思ってます
記号化されたワンピ批判とそれを絶賛するなべおつ信者
どこかで見た構図だな、もううんざり
真面目に読んで時間損した。ただファンを煽ってるだけのレベルの低い内容
今尾田が描きたいのはエルバフじゃなくて
ロキ シャンクス 軍子 なんだろうな
一味なんてどーでも良いんだろうな
休載のたびに荒れるコメント欄w
以前、ずっと宴会場にいたナミとウソップがなぜか「子供たちの移動は誘拐目的で、しかもエルバフに何かを要求されること」を当然のように知ってたシーンあったじゃないですか。
そして最近、回想(ロキの語りから始まる)の中で回想(ハラルド)に入って、今度はまた誰にも見られてないはずの赤ん坊ロキ絵に戻りました。
この破綻したストーリー構成が可能なのは『神視点』だけなんですよ。
神視点から考えれば、ナミとウソップにわざわざ騎士団の目的を調べさせるシーンを描くのが『手間だから』、知ってることにしても問題ない。
あるいはそんな事すら考えず、適当にセリフを当てているとしか思えないですね。
初登場で別にブス設定でもないイーダの外見けなしはやり過ぎ感があった
チビ人間をスルーしてしまったせいでチビ人間を差別表現として使いづらい
↓
とりあえずチビ人形を差別表現にする
↓
人形と形容されるような実態が無い
↓
「チビ人間」が作者の都合で言わされただけのセリフに過ぎない
おしまい
「チビ人間」と「チビ人形」で意味が大きく変わりますか?
俺は変わると思うんですが皆さんどうですか?
なべおつ氏もそろそろ1話ごとに批判批評を述べるのに限界を迎えてないか?
作品がどんどんと劣化しているのは前提として、つまらない作品につまらない批判をしている人になっちゃってる
もう誰か「なべおつの追記がつまらなくなった理由」ってブログ書けよ笑
構図が
「前半のワンピと比較して今のワンピはつまらなくなった」
と
「以前の追記と比較して最近の追記はつまらなくなった」
ほぼいっしょじゃんよ
商売でやってるだけだから地震も雷も誇張まみれの嘘でいいってだけやで
なべおつはそれを一応留意してるけど
なべおつ叩いてる奴も擁護してる奴も飛躍し過ぎや
ここのコメント欄見てると未だにワンピース信者を抜け切れてない人がちょいちょい見受けられるな
自分が気になった部分と違うところに目を付けて批判するなべおつに不快感を抱いてる人が湧いてるし
他人がそのシーンをどう思うかなんて人それぞれなんだからさ
自分も雷の比喩のシーンなんて叫び声に全く迫力もないから違和感凄かったし、尾田がもっと高い画力や表現力があれば問題なかった
マガジンの尾田くんの方が評価される時代が来るとは昔じゃ考えられなかったな
RAVEの時点でワンピースよりまともだったけど
改めてコマ見返すと正直口上としても大して面白くないので「雷は比喩だろw」って言われても「うん…そうだね…」としか言えない。なんでここ突っ込んだんだろ。
112巻CMにもワンピースへの不満が目立つようになったし集英社焦ってるねぇ
しばらく来ないうちにコメ欄が内紛状態になってて草
それはそうと尾田さんってなんか価値観というかセンスが全体的に古いよね
ヒステリー暴力女なんてワンピ以外で令和に連載してる漫画に出てこないんじゃない?
「歩けば地震!」「吠えれば雷!」のなべおつの指摘に噛みついてる人がいるからなるべく分かりやすく説明する。
「歩けば地震」は巨人が歩けば地震が起こせそうという、想像に難くない脅し文句であり、これは違和感がない。
「吠えれば雷」は怒号を直喩で説明してるだけ。
言い換えると「歩くと地震が起きます!」「吠えると雷みたいです!」
並列させるには無理がありませんか?
なべおつ氏命名の一味あだ名一覧
ルフィ→猿男
ゾロ→苔玉男
ナミ→露出狂女
ウソップ→鼻
サンジ→あごヒゲクソまゆげ
チョッパー→ジビエ
ロビン→暗黒女
フランキー→フランキー
ブルック→骨
ジンベエ→魚
歩けば(実際に地面が揺れて)地震(が起こる)に並べて使ってるんだから、そりゃ受け手は吠えれば(なんか知らんけど実際に)雷(が起こる)って意味として捉えるんじゃないか?だからなべおつも「大気を揺らす」とか「空気を引き裂く」ならまだしもって書いてるんでしょ。
少なくとも、実際に怒号のことをカミナリが落ちるって表現するだろっていう話とはちょっと違うんだよな。その表現は単に声の感じを雷が落ちたみたいだって言ってるだけだから。
まあ「大気を揺らす」でも何か違和感あるし語呂も悪くなっちゃうけど、あくまで「それならまだしも」レベルの例示として言ってるだけだしな。
どうせ鬼滅の映画3部作が終わるまで最終章行かないんだろうなあw
鬼滅意識し始めてから信じられんレベルでつまんなくなったんだからさいい加減自分の漫画を1から見直そうよ?多分昔みたいにキャラを生き生きさせるだけでどれだけ変な後付けしようがファンは戻ってくるよ?そろそろ自演人形ごっこやめようよ尾田
追記が長すぎる、遅すぎる、細かすぎるって人は、コメントじゃなくてXや支援付き質問で直接なべおつ氏に改善を提案すればいいんじゃないかな?
文句あるなら読むなはコンテンツを衰退させるってなべおつ氏は明言してるわけだし
そのへんはちゃんとまっとうな意見があれば聞きいれて改善されるんじゃね?
俺的ゲーム速報の方がおもしろいよ
新刊出たからS社も必死だな
フリーレンとダン飯の対立煽りの頃から狡いことばっかやりよる
個人ブログに配慮を求める馬鹿の多いことよw長文読めない文盲は見なければ良いだけなのに
最近の返信も馬鹿が頑張ってお気持ち表明してるし
他人を批判しても日常は変わらんよ?
確かに昔は納得のいく批判だったけど最近はダラダラとつまんねー講釈たれてるだけになってるよ
結論:ワンピースを読むとバカになる
信者の考察に乗せられて後付けしまくる尾田
同じく信者に乗せられてどうでもいいところまで突っ込み出し、口もどんどん悪くなるなべおつ
どちらも信者のニーズに応えようとするあまり作品の質が疎かになっていった
結局尾田もなべも同じ穴の狢だったな
なかでも「吠えれば雷」の雷に対してネチネチぐだぐだクレーム付けてるのホンマ草
声のでかいおっさんがガミガミ言ってんのが「雷おやじ」なんだから、普通の日本人なら特に違和感ねえよw
最近のお前は一体何と闘ってるんだよ、なべおつ・・・
暴言吐きつつも前話までの情報を踏まえて今でも読み続けてるなべおつの温情は凄いよ
考察信者なんか前話までの情報が抜けて考察動画頼りだし
ワンピースの1話を本誌から読み始めた読者は空島〜エース死亡の期間で脱落してるもの
正直ねいろ速報の方がキツい
いい加減サイト自体解体してほしい
ドミリバーシ→冥界組0.5話への場面展開→シャンクス腕回想→回想の回想(しかもハラルドの)→休載
この流れキツ過ぎ
ここが単なる個人ブログってことを理解できてない人達がちらほらいるな
ハラルドは実はクズだった→クズだけどすぐ改心しました
実は正妻がクズでした→捨てられたロキはもっとヤバい奴でした
とか、どんでん返しをどんでん返してばかりで「で、今何の話してんの?」って感想しか出ない。
なべおつさんのブログって的得ているんだけどやっぱりクソとかキモすぎるとか死ねとかの言葉を見ているといやな気持ちになるから控えてほしいと思いますね。やっぱこう言う言葉を使っていると幼稚に見えたりただのアンチにしか見えなくなるから辞めてほしいと思っちゃいますね。
今の2年後のワンピースの矛盾を逆転裁判で討論したら永遠に終わらなそうだ
異議あり
ムジュンがありますの繰り返しやな
タイホくんの形に合わせたツボの検証みたいに頭悩ませる
ワンピースの批判界隈にはこれからも伸びて欲しいからなべおつには頑張って欲しく思ってる
なんかつまんねー記事だな
なべおつの文章力も落ちてきてないか?
ダークサイドに落ちたんやろ
ワンピースの質の悪さに飲まれたな、ブログ主もコメント欄も
動画が二話出るから楽しみは続くね
ギャグだと思って描いてるテンプレにとうとう突っ込み始めた感じかな
ビンタだのゲンコツだの鼻水だの令和の価値観からしたら古臭いんだわ
流石に最近口が悪すぎて単純に元々ワンピが好きだった自分としては不快に感じる部分もあるわ
いや、ちゃんと今のワンピの問題を論理的に批判するのはいいのよ。自分も今のワンピとかどうしてこうなったって思ってるし、それを言語化してくれるここのブログは助かる
ただ、流石に最近はいくらなんでも口が悪すぎるというか、過激な言葉使いすぎと感じる
今信者の人とかにちゃんと理性的に「ここがこうこうでおかしいですよね」って説明したら、「あ、もしかして今のワンピっておかしい…?」ってなるかもだけど、
今みたいに「クソ」「キモい」とか過激な言葉使ってると「単にこいつワンピのンチなだけじゃん!」って話が通じなくなる元だと思う
もう少しブログ初期頃みたいに冷静に記事を書いてくれる事を願ってます。
まぁそういう過激な言葉の方がYouTubeのコメントとかではウケがいいからだとは思うけど…