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【ワンピース】1136話「太陽を待つ国」が普通に楽しめた理由

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1/24 追記完了しました

今話単体としては、セリフも自然な会話寄りのものが多く、新しく判明したこともあったので、普通に楽しむことができました。

特に「ニカ」や「太陽の神」について、ルフィがようやくちゃんと触れてくれたのがよかったです。

が、まぁ、作品全体の構成としては「触れるのが遅すぎる」としか思えず、もっと早い段階で(というか触れるのが自然なタイミングで)ちゃんと触れておけば、ここまで死んだ作品にならなかっただろうに、と思ってしまいますね。

今話の描写を、エッグヘッドを出てエルバフに向かう前に、ドリブロか他の巨人とのやりとりで描き、そこに一味の連中も絡める描き方をしておけば(ニカやジョイボーイについて一味が触れて、少しでも掘り下げるシーンを描いておけば)もっと違和感なく読み進められただろうと思います。

この点は、「ではどう描けばよかったのか」について追記で簡単に触れようと思います。

今話で一番気になったのは作画面ですね。

絵自体は丁寧に描かれてるコマが多いのですが、もう構図が単調すぎて、見せコマ以外は3パターンくらいの構図を繰り返してるだけなので、まるで絵を楽しめません。

「背景のない超寄り絵」と「背景が意味を成してない寄り絵」「背景だけの超引き絵」しかなく、ほぼ全てカメラアングルが同じなので、画面の広がりや奥行きがまるで感じられず、位置関係も一切わかりません。

結果、「エルバフでの宴」として読むことができず、セリフと会話から「情報」を受け取るだけの読み心地となっています。

シーンの切り替え方や展開のさせ方も紙芝居的で、強引すぎるのですが、これも結局は作画労力を減らすための策でしょうから、この描き方が常態化してしまった以上、もう元のワンピースの読み心地を取り戻すことはできないでしょう。

「情報」を「3パターンくらいの挿絵付き」で得る作品として受け入れれば、「情報」部分が自然なセリフや会話で伝えられていれば、それだけで「普通に楽しめた」という感想になるくらい、私の中では、この作品に期待するもの、求めるものがなくなってしまいました。

故に、細々としたツッコミどころはあれど、前回と比べると全然少なく、許容範囲と思えるものばかりだったので、総じてよいと思える1話だった、という感想です。

取り急ぎコメント欄のために公開し、以下、随時追記していきます。

以下、追記です。最終チェックできていないため、ミスや確認不足のポイントがあるかもしれない点ご了承ください。(修正点があった場合、動画化の際に対応します)

尚、冷静な目線で読み直し、ツッコミ所を整理してみると、全然「普通に楽しめた」と言える1話じゃないなと思ったので、追ってタイトルを変更するかもしれません笑

1136話の感想

1コマ目はルフィの寄りばかり

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

今回も場面転換せずに入ってくれたのはよかったのですが、1コマ目はまたルフィの寄り絵でした。

「アシスタント任せの背景絵+モブリアクション」から入るよりはずっとマシですが、それが同じキャラの、同じ寄り具合の背景なしの単体絵ばかりだと、結局のところ単調すぎて手抜き感が出てきてしまうんですよね。

1131話がこれで👇🏻

出典:ONE PIECE 1131話/尾田栄一郎 集英社

1134話がこれですからね👇🏻

出典:ONE PIECE 1134話/尾田栄一郎 集英社

1134話の1コマ目はよいと思えましたが、それが多用されると、場面転換しない場合はルフィの寄り絵から入る(のが一番楽である)という考えで描かれてるのかと思わざるを得ません。

それほど、今話に関しては👇🏻このコマから入る理由がないんですよね。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

前回、「おい!! じいさん剣が頭に刺さってんぞ!!」「貫通してるのにィ〜〜〜!!?」とツッコんで終わりだったのだから、今話は、ルフィとウソップが「おっさん 頭に剣が突き刺さってるのになんで生きてんだ!?」とか「貫通してんのに大丈夫なのか!?」のように質問して、その答えを得るところから入るのがスタンダードでしょう。

それを描こうとすると作画負担が増すからか、急に時間が飛んで、肉を食べるルフィの寄り絵から入るという謎導入。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

👇🏻たとえば、1コマ目を大ゴマにして、このアングルで、巨人達の位置にルフィ・ウソップを描き、(豆粒描写ではなくちゃんとキャラを描いた上で)ヤルルを見上げながら頭の剣に触れる入りにすれば、前話からつながる1コマ目となるというのに、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

なぜ剣のことをスルーして、前話のリアクションをなかったことにして、ヘラジカの感想を述べる1コマ目から入ることになるのか。

わざわざ前話の引きのシーンでルフィにツッコませて注目させたのだから、そのままその件を掘り下げて、(ギャグなのか、何かストーリー上意味のある理由や設定があるのか含め)すぐに疑問が解消するように回答を描くべきであり、それが自然で、普通の展開のさせ方でしょう。

頭の剣はあくまでギャグ描写だから、前話でツッコミを入れた時点で完結してる、ってことなのだとすれば、今話でも触れるべきではありません。

結局、ここから8ページ後に「ヤルル様はその現場でロキを止めようとした時 刺されたんだ!!」→「兜のお陰で助かったがな」→「助かってねェけどな!!」という形で再度触れることになるのだから、普通に冒頭からその説明に入った方がずっとテンポよく、無駄のない構成で、必要な情報を自然な流れで描くことができたはずです。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

前話のラストにツッコんで、今話の冒頭では時間経過させてつながりを途切らせて、8ページ後にまた触れ直すって、構成としておかしいし、無駄でしかありません。

そのせいで、一味が巨人達と中身のない(ワンパターン手抜き作画による)不毛なコミュニケーションを取る無駄シーンが大量に描かれてしまうシマツです。(この点は後述します)

こんなもん、エッグヘッドを出てから何度も宴してる上、エルバフに着いてからも一通り巨人達とコミュニケーションをとったシーンを描いているのだから、改めて巨人族との絡みを描き直す必要などまるでありません。(今話で描かれた程度のことなど、最初の宴の時点で描いとけって話です)

散々宴シーンは描いてきたからこそ、ヤルル登場後は、エルバフの設定を掘り下げるための、ちょっと真面目な会話に入っていく方が明らかにメリハリがついて面白くなるでしょう。

なぜ「普通」で「自然」な描き方ができないんでしょうね。。

「前半の海」の頃の1コマ目を見ると、全てがストーリー上、描写上、そうであるべき1コマ目が描かれており、前話からのつながりがきちんと感じられ、すべての1コマ目について、なぜこの1コマ目なのかを説明できるくらい、作者が明確な意図を持って(その1コマ目でなければならない)シーンを描いていることがよくわかります。

最近は「手を抜くため」という意図以外思い浮かばないレベルで、「なんで前話からの続きなのにこれなの?」 と思ってしまう入りばかりとなりました。

ヘラジカアピールがしつけェ

ヘラジカについて「よく獲れたな!! ヘラジカは美味いが凶暴だ」という説明を加えてくるのも、しつけェとしか思えません。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

まず、読者が今更「動物の凶暴さ」なんぞに脅威を感じるなどあり得ず、「凶暴」という情報が一切意味をもたらしていません。

一味サイドはもちろん、巨人達だっていくら凶暴とはいえ、動物1匹仕留めるくらいワケはなく、恩に着せるようなポイントではないでしょう。

実際、ハイルディン達は、無傷であっさり確保しています。

出典:ONE PIECE 1131話/尾田栄一郎 集英社

👆🏻この描写を見て、ヘラジカの凶暴性が伝わりますか?

1131話の時点では、「間に合ってよかった!!」「上の森にゃあ生息してねェからな!!」という説明だったため、滅多にお目にかかれないレア度の高い動物で、見つけること自体が困難なのかと思ったのですが、「凶暴」で「危険」だから狩るのが大変という、よりチープでいらん説明を言葉だけで追加する必要がどこにあるのか。

凶暴というのなら、その恐ろしさを絵で見せてくれないと、何の説得力もありません。

というか、こいつら何回ヘラジカアピールしてくるんですかね。。

出典:ONE PIECE 1132話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1133話/尾田栄一郎 集英社

ルフィ達との再会後、ヘラジカの話しかしてねェじゃねェか笑

1131、1132、1133話と、登場したシーン全部でヘラジカの話してんぞ。

お前らのもてなしは、ヘラジカしかネタないんか?

せめて、丸焼きの絵でも描いてメインディッシュとして一味に振る舞うシーンがあれば、しつこくアピールしてきたのも頷けるのですが、あれだけ何度も自慢して散々ハードル上げといて、その全貌さえ描かれず、ルフィがかぶりついてる肉以外は、机の端が描かれるだけで終了というシマツ。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

しかも、群がってるのは巨人族ばかりで、一味はルフィ以外誰一人食べていません笑

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

一体何のためにしつこくヘラジカアピールしてきたのか。。

せめて一味みんなが食べてるシーンくらい描いてやれよ。

ルフィ以外誰も食ってないどころか、見向きもされてないぞ…笑

入島手段で「虹」について掘り下げない

「人間族がこの『陽界』に来る事は珍しい 入島手段がわからず『冥界』をエルバフだと思い逃げ帰るものも多い」という説明は、エルバフの設定に深みを出す補足で、なるほどと思えたためよかったです。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

が、これをルフィがスルーしているせいで、「入島手段」の掘り下げに至ってないのがもったいないですね。

ここでいう入島手段とは「太陽石」で描く乗れる「虹」のことでしょうが、それがどういう仕組みなのか未だ説明されておらず、「何でもアリ」の描写のままスルーされているため、ここできちんと説明しておけば、一つツッコミどころを解消できました。

たとえば近くにフランキーかジンベエがいれば「そういやあの虹 どういう原理なんだ? 虹に乗れるなんて常識じゃ考えられねェし 太陽石ってものも聞いたことがねェ」のようなセリフを入れることで、その設定を掘り下げることができます。

何より、ルフィにとって新たな島に上陸することは、冒険に向かう一番ワクワクするタイミングのはずで、今回はそれをロードに奪われてしまったわけですから、入島手段の話になったら、「そういえばおれ達 起きたらこの島にいたから どうやって上陸したのかわかんねェんだよな」のように、そこに触れるのが自然だと思うんですよね。

せっかく「入島手段」について自然な会話の流れで触れたのに、(ルフィは完全無視で)それ以上掘り下げずに終えてしまうのはもったいないとしか思えません。

まぁ、そもそもフランキー達の入島時に説明しとけって話なのですが。。

ここでも触れないとなると、このままスルーする感じですかね。

ワンチャン、ルフィは虹を渡ってないので、島を出る時にもう一度描かれる可能性もありますが、まぁ、完全に時機を逸してますし、「そんな細かな設定は考えていない(ただの「不思議虹」である)」というだけな気がしますね。

コマ割り&構図のパターンが単調

今回一番気になったのはこの点です。

簡単に言うと、見せコマ以外は極端な「寄り」「引き」を繰り返してるだけなので、構図やコマ割が単調すぎて奥行きも広がりも臨場感もなく、ひたすら表面的で変わり映えのしない絵に、セリフで説明していくスタイルのため、絵を描いている意味、絵で表現している意味がほとんど得られていません。

たとえば、ウソップのシーン。

👇🏻超引きの構図で、ほぼアシスタント絵の背景で構成されており、作者が描いているのは誰がいるのかわからん豆粒キャラと吹き出し絵、雲、手描き文字だけ。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

次のコマでウソップの寄り絵を描くことで、「ウソップがいつものように宴の最中にハッタリをかましてる」シーンとなっているわけですが、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

前のコマに「村の中央部に集まって宴してる」以上の情報がなく、巨人の村にさえ見えない上、それもほぼ全てアシ絵のため、「エルバフの宴シーン」として読むことができません。

普通の村に巨体が一匹いる絵にしか見えないでしょう。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

たとえばアーロン編の宴では、この臨場感と盛り上がりです👇🏻

出典:ONE PIECE 95話/尾田栄一郎 集英社

画面の9割が作者の絵で占められており、ウソップの姿はもちろん、モブの姿も丁寧に描かれている上、セリフも個性的で面白く、印象に残るものばかりで、一文字たりともムダがありません。

ウォーターセブン編ではこの通り👇🏻

出典:ONE PIECE 433話/尾田栄一郎 集英社

こちらはよりノリと勢いだけで描いてる感がありますが、それが疾走感や臨場感になってますし、ちゃんとウソップが高台に上がって宴を盛り上げていることが伝わってきます。作画もおそらく99%が作者のものでしょう。

しかし、今話のシーンをこうした構図&作画で描く場合、かつウソップを視認できる大きさで描く場合、モブ巨人までしっかりと描かなければならないため、作画の手間がかかるのでしょう。

だから1コマ目では、超引き絵にしてキャラを豆粒で済ませて、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

次のコマでウソップの寄り絵を描くことで、省エネしてるわけですね。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

この方法なら、しっかり絵を描くのは(描き慣れた)ウソップの寄り絵だけなので、作画の手間を大幅に削減できます。

もちろん、「引き絵(背景絵)+セリフ」で状況を伝えた上で、キャラの寄り絵でオチをつけるという手法自体はなんの問題もありませんし、毎度宴の度に高台に登るウソップを描く必要もありません。

が、それなら別の(巨人族との宴だからこその)構図で、新しい宴シーンや、ハッタリかますシーンを描いて欲しいわけです。

そうしないと、「エルバフの宴」にならないため、記憶に残らないし、描く意味のあるシーンにならないからです。

ウォーターセブンの宴の方が、よほど奥行きや広がり、キャラの大きさの差が感じられ、巨人族との宴に見えると思いませんか。

出典:ONE PIECE 433話/尾田栄一郎 集英社

もっというと、そもそも「お前らの3倍はある巨体にトドメを刺したのがおれだ」というセリフにも違和感があります。

ウソップって(ストーリーに直接関わるような)自分の功績について、完全なる「嘘」をついてアピールするようなヤツでしたっけ…

どうでもいい嘘をついたり、ハッタリを述べたり、話を盛ったりすることはあっても、「嘘」の功績を自慢したことはなかったのではと思うんですよね。(たとえばアーロンにトドメを刺したのはおれだ、クロコダイルを倒したのはおれだ、のようなウソをつくキャラではないでしょう)

オーズにトドメを刺したのはルフィであって、ウソップはフランキーと一緒に冷却装置を作って凍らせただけなんですから、「トドメを刺した」というのは完全なる嘘です。

ツッコミ役がいれば、まだ許容できますが、いない場で、自分の功績について虚言を吐くのは、ウソップの嘘のつき方としてらしくなく、全く笑えませんでした。

「トドメを刺すサポートをしたのがおれだ」とか「絶体絶命のピンチを救ったのがおれだ」「その巨体に一切怯む事なく果敢に立ち向かって行ったのがおれだ」といった嘘であれば可愛げがあるため、全然許容できますが、「トドメを刺したのがおれだ」は完全に言い過ぎでしょう。

このコマ割り&構図のパターンは、これ以降もずっと繰り返されます。

ジンベエの寄り絵を描いたかと思えば、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

次のコマで引き絵の後ろ姿。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

同じコマにサンジの後ろ姿も描き、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

なんと次のコマでも、全く同じ構図とサイズ感で同じ背中を描きます。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

しかもこれ、周りにいる巨人達が異なるため、サンジはジンベエの隣にいたはずなのに、次のコマでは女性達のもとへ移動していることになるんですね。

👇🏻このコマから

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

👇🏻このコマへの遷移で、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

サンジが場所を移動したことが伝わりますか?

「動き」が一切描かれていないため、正面にいるキャラが変わったことから、「移動した」と読み取る他ありません。サンジの絵はほぼ変わっていないのにも関わらず、です。

また「全方向美女で埋め尽くされる」などとほざいてますが、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

正面に3人いるだけなので、全く「全方向」「埋め尽くされる」描写になっていません。

「全方向」というのなら全方向に美女を描くべきですし、「埋め尽くされる」というのなら埋め尽くされた絵を描くべきでしょう。

全くその様な描写になっていないのに、セリフによって「そういうことにする」シーンが多すぎるんですよね。

普通にサンジは最初から美女達と絡んでいたことにして、ジンベエの隣にいるコマなど描かなきゃいいのに、なぜこんな無駄で、描く意味のない絵ばかり描いてしまうのか。

というか、こいつの基準では、真ん中のオニオン頭も「美女」ってことでいいんですかね…笑

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

「キレイで昇天しそう」というセリフにも全く共感できません。

まだ続きます。

次はブルックの寄り絵を描き、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

次のコマでは、また引きの後ろ姿処理をしています。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

ゾロについては、(今話の見せゴマの1つとして)超寄りの絵を描いた後に、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

👇🏻超引きの豆粒作画です。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

「だはは」と笑っているものの、豆粒ゆえ表情がわからず、セリフと笑いのマークによって「笑っている(から冗談である)」という情報を伝えているだけ。

描写が薄すぎるため、ゾロの魅力が伝わるシーンになっていません。

たとえば、相手をビビらせた後に笑い飛ばすことで「冗談」だったことを伝える描写は、クロ編のこちらのシーンがあります。

出典:ONE PIECE 24話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 24話/尾田栄一郎 集英社

ちゃんと笑い飛ばす表情まで描かれているからこそ、ゾロが子供達をからかうために冗談を言ったことが伝わり、その陽気さや親しみやすさが感じられ、ゾロの魅力が高まるシーンになっています。

それが👇🏻この描き方では、豆粒のため表情がわからず、「だはは」というセリフとマントを着ているという記号的な情報から、ゾロが笑い飛ばしてることを読み取る他なく、ゾロの魅力が伝わる描写になっていません。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

だから「描く意味がない」のです。

おそらく、2コマ続けて、表情がわかるアングルや寄り具合で描くのは手間だから、寄りの見せゴマの後はただの豆粒作画で処理しているのでしょう。。

今話はこのパターンの描写ばかりです。

ルフィでさえ、👇🏻寄り絵のあとは、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

👇🏻引き絵の後ろ姿処理。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

これが合計3回も描かれています。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

また、寄り絵で肉を喰らう姿は、ほぼ同じアングルのものが1135話ですでに二度も描かれている上、

出典:ONE PIECE 1135話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1135話/尾田栄一郎 集英社

今話でも、ほぼ同じコマが二度も描かれます。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

アングルは違えど、肉を食ってる絵は冒頭でも描かれています。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

ひたすら同じ構図の同じ作画で、描くのが楽な「寄り絵」と「引き絵」を繰り返しながら、肉を頬張って話してる様子を描いて、セリフによって情報を伝えているだけであり、そこに「動き」は一切ありません。

だから画面の広がりや奥行きが感じられず、位置関係も把握できず、「エルバフで行われてる宴」に見えないわけです。

話の展開のさせ方が雑で強引すぎる

話を展開させる時は、超強引で不自然な場面転換を挟んできます。

たとえば、シャンクスについて巨人達と話すルフィを見て、意味深な表情をするゾロを描いた後、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

いきなり「村の外れ」に場面転換するのですが、

実のところ、👇🏻こちらの右のコマにゾロが描かれていないため、この描写ではゾロが何に対して考え事をしているのか全く読み取れません。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

このゾロの視線を、右コマのルフィに向けていると(確定的に)読むのは無理があるため、次のコマ次第では、全く別の人や気配に対して思考を巡らせている可能性も十分あり得ます。たとえば「神の騎士団」の覇気を感じて、巨人達とは種類が違う気配ゆえ異常を察知しているのかもしれません。

実際、私は初見時に、このコマのゾロは何を思っているのか結構長めに立ち止まって考えてみたのですが、前のシーンにゾロが気にかけるような台詞や描写が一切なかったため、一体何に視線を向け、何を考えているのかまるで読み取れませんでした。

ゆえに、その対象はこの後で描かれるのかと思ってページをめくったわけです。

結果、「珍しくそわそわしてると思ったら そういう事か」 と、ルフィがそわそわしていたことを気にしていた表情だったことが明かされます。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

いやいや…無理があるって。。

なぜなら、ルフィの「そわそわ」している様子などこの前の描写を見ても一切読み取れないからです。

ロキのことなど完全に忘れていたところ、名前を聞いてたまたま思い出し、無邪気に「ロキっていい奴か?」と質問しただけだし、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

シャンクスに関しても、ヤルルからその名前が出たことで嬉しそうに食いついた描写しかなされておらず、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

どこからどう見ても、「いつものルフィ」でしかありません。

これを見て、ルフィが「珍しくそわそわ」していると感じた読者など一人でもいるのでしょうか。

絶対にいませんよ。だって誰がどうみても、「そわそわ」してる描写になっていませんから。

むしろシャンクスの話をハイテンションで「わいわいがやがや」楽しんでるじゃないですか。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

「そわそわ」を表現したいなら、せめて1132話でゴールドバーグから質問されたシーンの様なリアクションをさせるべきでしょう。

出典:ONE PIECE 1132話/尾田栄一郎 集英社
出典:ONE PIECE 1132話/尾田栄一郎 集英社

ルフィの「そわそわ」を絵で伝えることなく、場面転換後のゾロの説明セリフで「そわそわしていた」ことにするって、さすがに雑すぎるし、強引すぎやしませんか。

要は、読者は既にルフィがバレないように鍵を盗んでロキを解放しようとしている事(その件でゴールドバーグの前で動揺した様子を見せた事)を知ってるから、ここで改めて「そわそわ」した様子を描く必要はなく、ゾロが何かを察した描写だけ入れて、その後「珍しくそわそわしてると思ったら」と言葉で補足すれば、「ルフィがソワソワしていたことにゾロが気づいて呼び出すシーン」になる、という意図で描かれたとしか思えないわけですね。

いやいや、普通にルフィが「そわそわ」している様子が気になって呼び出した、という展開にするのなら、「そわそわ」したシーンを描かないとダメでしょう。

もっと言えば、ゾロがルフィの「そわそわ」を気にするコマと、その後ルフィから事情を聞いたシーンで、「ロキとルフィの約束」について触れる(状況を整理する)セリフがないため、今話だけ読んだ読者はマジでなんのこっちゃわからんだろうと思います。

書かれているのはロキからの「見返り」のみで、ルフィに課された条件は記されていないからです。

たとえばゾロのセリフを「なるほど ロキを解放すりゃお前の恩人の居場所を教えてくれるってわけか…」といったものにすれば、ルフィが「そわそわ」していた理由と、ルフィがロキと結んだ約束、どちらも(自然なセリフを通して)端的に読者に伝えることができます。

最低でも、「国中に嫌われてる王殺しの犯人だぞ!? お前を騙して解放させようとしてるに決まってんだろ!!」とか、「錠を解かすためにお前を騙してるに決まってんだろ!!」のように、「錠を解く」「解放する」というセリフは入れるべきで、そうすれば、ルフィに提示された条件は「ロキの錠を解く事(その鍵を探す事)」だと伝わります。

もしくは、ルフィが巨人達と会話してるシーンで、「ロキってヤツの鎖の鍵はどこにあるんだ?」とか「ロキってヤツの鎖って解いたらマズいのか?」の様なセリフがあれば、「ルフィはロキの鎖の錠を探している」「ルフィはロキの鎖を解こうとしている」ことが伝わり、それがルフィに課された条件であるとわかります。

この後、「ロキの錠の鍵を探しにいく」展開になるというのに、なぜその点をちゃんと言語化して明確にしておかないのか。

今話の中では、ルフィがロキの錠を探そうとしている事、もっと言えばロキを解放しようとしている事さえ読み取れる描写がないため、今話だけ読んだ読者は、ルフィ達は(シャンクスの居場所を教えてもらうために)何をしようとしているのか理解できないはずです。

ちゃんと読んでる読者からしても、結局のところ、最終的にルフィとロキの間でどのような約束がなされたのかは確定的に描かれていないため、ここで明確にしておくべきだろうと思います。その方がどう考えても、今後の展開がわかりやすくなるからです。

どうでもいいシーンは、超不自然で説明的な長台詞やいらんセリフを吐かせまくるのに、話を展開させる上で必要な情報はセリフにせず、省略してわかりづらくするってどういう判断なんでしょうね。。バランス間違えてますよと言って差し上げたい。

ちなみにゾロの「だから足元すくわれたんだ」というセリフもおかしい。

まだルフィは何の行動にも移していないわけですから、足元はすくわれていないし、すくわれることになるかどうかも定かではありません。ゾロはロキに会った事さえなく、その約束が反故にされるかどうかなど一切わからないというのに、なぜ「だから足元すくわれたんだ」と過去形になるのか。

「だから足元すくわれかねねェ(って言ってんだ)」とか、「だから足元見られて 無茶な要望をふっかけられてんだろ」が、正しいセリフでしょう。

2回目の唐突な場面転換&時間経過

ゾロから疑念を呈されたことに対し、ルフィが「もしウソなら逃さずぶっ飛ばすからよ!!!」と(超引きの豆粒作画で)伝えたコマの後、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

急にナミの寄り絵に飛んで、場面転換&時間経過を一気に処理します。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

さすがに強引すぎるて…

テンポがいいとポジティブに捉えることもできますが、この1回だけならまだしも、ゾロがルフィを村の外れに呼び出すシーンでも「動き」や「会話」を全て端折って一気に場面転換させたわけですから、さすがに連続させるのは展開の雑さ、強引さの方が際立ってしまいます。

ナミが村の外れに来たという場面転換ならまだしも、すでに一緒に「霧舟」に乗って移動してるシーンに変わるという笑

なぜこういう展開になってしまうのかといえば、作画を楽にしたいからです。それ以外に考えられません。

場面転換後に寄りのキャラ絵を入れて、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

次のコマで背景を変えることで、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

前のシーンから一気に時間を進めることができますからね。

しかし、これを多用すると時間がワープしまくるわけなので、話がブツ切れとなってつながりを感じづらく、物語を味わってる感覚がどんどん薄れていきます。

だから「情報」だけ受け取ってる読み心地になるわけですね。

というか、ナミの作画が別人すぎて誰やねんこいつと思ってしまいました。頭部の幅が長すぎて(顔面のパーツが下過ぎて)全くナミに見えません。髪の線も無駄に多いし。幼く見せる絵を描きたいんですかね。。

また、絵だけでなくセリフもキモいんですよね。

「何をコソコソしてるのかと思えば あんたらが私なしで目的地に着けた事ある?」と、いちいち自分の存在価値アピールしてくるのですが、海の上ならまだしも、陸地でお前抜きで目的地につけたことなどいくらでもあるだろう。(ゾロは目的地が見えてても辿り着けない設定があるにせよ、それはあくまでギャグ描写であり、目の前にある建物に向かえないほどトチ狂ってるわけではありません)

というか、目の前に見えてる城に向かうだけなんだが?笑

お前の存在など全く必要ないどころか、ついて来ても足を引っ張る未来しか見えないのだが、何を偉そうに「自分必要です」アピールしてんだよ痛々しい。

普通に、「そんな危険な取引 あんたらだけじゃ絶対トラブルになるでしょ」くらいのセリフの方が、よほどついて来る理由として納得感があるだろうと思います。

なぜ城に向かっているのか?

そもそも、ロキは「鍵は村のどこかにあるはず」としか言ってなかったのに、なぜ当然のように城に向かうことになっているのでしょうか。巨人の誰かに、「鍵は城にある」と教えてもらったのでしょうか?

それならその様子を描くべきでしょう。明らかに描写と説明が足りていません。

また、広場から城に向かうだけなのに、わざわざ「霧舟」で移動する理由もわかりません。

鍵を盗みに行くわけですから、ルフィ達からすれば巨人達に見つからないようなるべく目立たぬ形で移動したいはずです。

「みんな酔っ払いモード」だから気づかないということなのでしょうが、こんなでかい舟で空を飛んだらさすがに誰かの目に留まるでしょうし、わざわざそんなリスクを負う必要など全くないため、普通に徒歩で行けよとしか思えません。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

故に、これも作画を楽にするためとしか思えないんですよね。

歩いて城に向かうことになると、また新しく背景を指定して、新しい構図の絵を描かなければならなくなりますからね。。

霧舟ならアシ絵で済む上、何度も描いているため、ほぼ丸投げで任せることができます。

無駄ゴマを生み出してしまうシマツ

色々と不要な描写が多い一方、重要な描写や説明が足りていない、わかりづらくて穴だらけの展開が続いていますが、今話では完全なる無駄ゴマ(重複コマ)まで発生しています。

👇🏻霧舟で城に向かうこのコマの次が、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

👇🏻このコマで、ロキサイドに場面転換したかと思いきや、

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

👇🏻ページめくって次のコマでも、同じロキサイドの背景が描かれます。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

ちょっとカメラを寄せて、そこが「冥界」であることを伝えるだけの背景絵なのですが、なぜ2コマも連続で「背景の引き絵」と「ロキの笑い声」を描く必要があるのでしょうか。

「ドカハハ…そういう事か…」と落ち着いて話を聞いていたかと思いきや、急に「ドカハハハハハハハハ!! よく理解できた だったら改めて…断る!!!」と叫び出すって、めちゃめちゃ不自然じゃありません?

全然テンションが違うため、この2コマの間にどれくらい時間が空いてるのかもわかりません。

完全なるミスか、手抜きのために1コマ分捨てたのか。

どう考えても、前のページでは場面転換コマではなく、「霧舟」で城に向かうルフィサイドをもう一コマ描くべきでした。

もう一コマあれば、「ルフィとゾロがこそこそ話してた所をナミに見つかったシーン」や、そもそも「なぜ・何のために・城に向かっているのか(なぜロキの鎖の鍵が城にあることを知っているのか)」についても描けたわけで、そうすればよりわかりやすく、ツッコミどころの少ない展開になったことでしょう。

それで次のページの一コマ目を「冥界」のシーンにすれば、何の問題もなく、より自然な場面転換となります。

なぜそれをせずに、重複コマで潰してしまうのか。。

いや、まぁ、めんどくさかったか、時間が足りなかったのでしょうけど。

実際、上記3コマはほぼ全てアシスタント絵しか描かれておらず、丸々1ページ分、作者は絵を描くことを放棄していることになります。

「ブロックの国」の回収が雑すぎる

ちょっと話を戻して、ゾロとナミの元へ謝罪に訪れたロードのシーン。

自分が「太陽神」を名乗り、箱庭の国を作って人間を閉じ込めていた件について話すのですが、このセリフも説明が足らず、ハイコンテクスト過ぎるせいで、わかりやすい回収になっていません。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

1127〜1129話を読んでいない、ないしあまり覚えていない読者からすれば、こんな抽象的なセリフでは何が言いたいのかまるでわからないでしょうし、そもそもロードのやった事は、(読者には説明されたものの)ルフィ達には詳しく説明されていないわけですから、この台詞ではハイコンテクストすぎて、まず伝わらないでしょう。

言葉を補足すると、「“麦わらの一味”を寝てる間に誘拐して、自分の箱庭に閉じ込めてしまったのは悪かったが、あのように自分が“太陽の神”となって世界を支配する事は、エルバフに生まれた者なら誰もがもつ夢なのだ」と言っているわけです。

ここまで説明する事で「なぜロードは太陽神を名乗り、箱庭に人間族を閉じ込めるようなマネをしていたのか」が伝わります。

が、ゾロとナミは「太陽神」だの「太陽の神」だの何のこっちゃわからない状況で、いきなりその名前を出されて、箱庭を持つことを「世界を支配する」ことに見立てて、それが夢だと口にされても、何を言ってるのか伝わらないでしょう。

そもそもロードが作っていたのは「国」であり、「世界」ではないのですから、尚更「あれ」=「世界を支配する事」とは結びつかないはずです。

せめて、「ああやって自ら“太陽の神”となって国や世界を支配することは エルバフに生まれた者なら誰もが持つ夢でござる!!」のような説明なら理解できたでしょうが、あの箱庭で人間を飼う事を「世界を支配する事」として、「エルバフに生まれた者なら誰もがもつ夢」だと言われても、スケールが違いすぎるため話が噛み合ってないとしか思えません。

というか、エルバフに生まれた者って、誰もが神となって世界を支配する夢を持ってたんですか?笑

初耳なんですけど…

エルバフの巨人達は戦いの神を信じ、神の審判を受ける側(従う側)だったはずなのに、実は自分が神になって世界を支配したいと思ってたって、さすがに無理がありすぎませんか。

また、細かい事ですが、ワノ国での冒険を終えた後なのだから、ロードの「拙者」や「ござる」などしゃべり方について、なぜ侍言葉を使っているのか触れるべきだろうと思ってしまいます。それが、自然な会話でキャラを掘り下げるということであり、それによってキャラの設定が深まり、魅力が増していくからです。

説明不足の点について、せっかく自然な流れで掘り下げられるチャンスというのに、どれもこれも取りこぼしすぎでしょう。

“太陽の神”の解釈は多岐に渡るという設定

まだ整合性について細かくチェックできていないのですが、ニカについて「解釈は多岐に渡る」という設定は感覚的にはアリだと思いました。

ニカの行ったことを「英雄」のように見る人もいれば、「破壊者」として見る人もいる、というのは今後の展開やストーリーに深みを加える方に働くと思うためです。

それが太古より伝わる「神典」に書かれていて、「古き言葉ゆえ解釈は多岐に渡る」というのも十分納得できる理由付けです。

「そんな曖昧な神をよく信じられるな…笑」というツッコミもあるかもしれませんが、「自分が信じたい解釈や自分にとって都合の良い解釈だけを信じる」というのは、人間の性であり、らしさでもあり、当然にあり得るものだと思うので。

👇🏻このイラストも、不気味さもあり、ミステリアスな存在として描かれているため、今後の処理のされ方が気になるところです。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

今話の中では唯一いいと思えた作画です。

また、(内容に関するツッコミどころはあれど)ニカの説明に対して、ようやくルフィがちゃんと触れるセリフを口にしてくれたのでよかったです。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

ただ、冒頭で述べた通り、遅ェとしか思えないんですよね…

たとえばこの事実はヤルルしか知らない事で、ヤルルにしか説明できない話で、ようやく詳しい話を聞くことができた、という展開ならまだわかるのですが、『神典』に記されている事ならエルバフの人間はみんな知っているはずであり、ヤルルに説明させなければならない理由などありません。

エッグヘッドを出た後に、ドリブロか他の巨人から説明させた方が、明らかに自然な流れかつ適切なタイミングで、この説明を入れることができたことでしょう。

エッグヘッドであれだけ「ニカ〜♡」とミーハー丸出しで騒いでた連中が、エッグヘッドを出た船の上で、ルフィに「神典」の話をして、ニカとの関係性について質問しようとしないなんて不自然でしかありません。

ルフィ自身はニカに興味がなくても、ミーハーモブ巨人共は、ルフィのギア5の姿を目の当たりにした上で「ニカ〜〜♡」と騒ぎ立てていたのですから、宴の最中に話を聞きに行こうと思いません?

尚、誤解を与えないようお伝えしておくと、私はニカはワンピースという作品を破壊し、つまらなくした最悪の後付けだと思っているため、その設定を一切評価していません。

が、もはや今更ニカの設定をなかったことにすることなどできないため、その上で、「ではどのように処理すれば面白くなるか・納得できるか・整合性がとれるか」という目線で読んでおり、その前提において、「解釈は多岐に渡る」という設定はアリだと思ったという次第です。

同時に、今回のような説明を、もっと早い段階で済ませて、ルフィ自身や一味にニカについて触れさせて掘り下げるシーンを描いておけよとも思いました。

そうすれば、ここまでキャラが死ぬことなく、後付けの(崩壊した)世界においても、最低限自然に読めるストーリーになったはずです。

ニカに関しては、(絶対にない方がよかったという結論は変わりませんが)「どのように描けばここまで作品を崩壊させずに済んだか」について、いずれ記事にまとめようと思っています。

「世界はすでに二度壊れている」に食いつかないルフィ

「世界はすでに二度壊れている」という発言に、ルフィが一切リアクションせずスルーするのもおかしい。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

これ、作画労力が増すことを厭わずに、もっとページ数割いて丁寧に描く前提があれば(つまり前半の海の頃のワンピースであれば)絶対にここで「世界は二度壊れている」に誰かが(驚く)反応をして、口を挟み、その点についても回収しつつ、ニカの話を掘り下げる描き方をするはずなんですよね。

エッグヘッドで「この世界は海に沈む」と配信された後なのですから尚更です。

まぁ、一味は誰もあの放送を聞いていなかった(よく聞こえなかった)というテイのようなので、一味はこの事実を知らないということなのでしょうが、そこにそもそも無理がありますし、仮に聞いていなかったとしても、食いついて然るべき驚愕の事実であり、スルーできる話ではないでしょう。

もっと言うと、ベガパンクの配信を聞いていたはずのヤルルが、この点を掘り下げないのもおかしい。

ロキが電伝虫を持っていたわけですから、エルバフに電伝虫は普通に存在しているはずで、全世界で有無を言わさず念波ジャックされた設定だったのだから、当然エルバフにも配信されていたはずです。何より、サウロは聞いていたわけですからこれは確定と考えていいでしょう。

にもかかわらず、ヤルルが「世界は二度壊れている」と説明する際に、その放送内容に触れないのは不自然です。

たとえば、「ハーレイによれば世界はすでに二度壊れている 先日のベガパンクの放送で『世界が沈む』と予言されておったが もしかしたら“三度目”が近づいているのかもしれん」のような説明になるのが自然だと思うわけです。

さらに掘り下げて、「だからまた現世にニカが現れるのではと考えている者もおる みんながお前の姿をニカと呼ぶのは そうした理由もあるのじゃ」のように、ニカの話に絡めることも可能です。

この話題だったら、この会話の流れだったら、絶対にこのことについても触れることになるはず、この話になるはず、という点がことごとくスルーされるため、作者の意図で縛られたセリフに感じてしまいますね。

エルバフ編単体、今話単体としてみれば「自然な会話」と言えるものでも、エッグヘッド編とのつながりで言うと、無理のある描写であり、作為を感じるセリフのため、構想が練られていないまま描いてしまったのだろうと思います。

「おれのは全然関係ねェぞ!?」と言い切るルフィ

この点、ルフィは自分が食べた実が、実は「ヒトヒトの実」だったことを知らないため、明らかに「ニカ」の姿ではあるものの、「おれのは全然関係ねェぞ!?」と言ってるのだろうと思います。

もしかしたら、ルフィ自身が何か情報なり感覚なりを掴んでいて、「本当にニカとは別物」だから断言している可能性もゼロではありませんが、まぁ、普通に考えれば、「自分はゴムゴムの実を食べて ギア5で“自由な姿”に変身できるようになったモンキー・D・ルフィであって、ニカではない」ということでしょう。

ようやくルフィがニカについて(ギア5の姿について)触れてくれたため、その点はよかったのですが、なぜ「全然関係ねェ」と言い切れるのか(なぜそう考えているのか)まで説明されていないため、中途半端な触れ方となっているのがもったいない。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

普通「おれのは全然関係ねェぞ!?」と言い切ったのなら、「なぜなら」について説明を続けるものでしょうに、巨人共が割り込んできたせいで話が途切れてしまったのか、そもそも「全然関係ねェぞ!?」だけでセリフを終えていたのかわかりませんが、肝心の「理由」部分が話されずに終わってしまいました。

それでも、最低限このセリフだけでももっと早い段階で描いておけば、ここまでルフィというキャラが崩壊することは防げただろうにと思います。

エッグヘッドでニカの話をされた際に、なぜこういうセリフを口にさせず、延々スルーしてきたのか。

「ニカ〜♡」と言われたら「ニカって誰だ?」「おれはニカじゃねェぞ」といったセリフが出てくるのが自然でしょう。

「聞こえなかったんだろう」とか「そんな余裕なかっただろう」という話ではなく、ルフィの目の前でニカの名前を出し、ルフィのことをニカと呼ぶ描写を入れるなら、それに対してルフィにリアクションさせるのが普通であり、リアクションさせない上、その理由も記さないのなら、そんなシーン描くべきじゃないのです。

不自然にスルーする様子を描いてしまうと、キャラの意思が奪われているようにしか見えず、キャラが死んでしまうからです。

そうした「不自然」を繰り返した結果、ルフィは常に作者の都合と作為によって操作され、自分の意思で動くことができないキャラとなってしまいました。

故に「触れさせるのが遅すぎた」としか思えないわけですね。

的外れな絡みをしてくるボンクラ巨人共

それに対し、割り込んできた巨人達のセリフもズレています。

普通、「みんなが似てるって言ってたのはそれだな! なはは おれのは全然関係ねェぞ!?」と言われたら、ルフィのセリフに対するリアクションは、「そうなのか? じゃあお前はなぜあの姿になれるんだ?」とか「いつから(何がきっかけで)あの姿になれる様になったんだ?」とか「なんで色が白くなるんだ?(なんで体に雲をまとってるんだ?)」のように、ニカとは全然関係ない(と断言している)のにそっくりであるルフィの姿の意味や正体について、掘り下げる質問をすると思いません?

実際、私は次のページでその点について掘り下げられるのかと思ったのですが、この国のボンクラ巨人共は、空気を読まずに割り込んできておいて、そんなことには頭が回らず、「そんな淋しい事言うなよ“麦わら”〜」と意味不明な絡みをしてきます。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

「ニカと全然関係ないなんて淋しい事言うなよ」と言っているわけですが、何が「淋しい事」なのでしょうか。。

ルフィからすれば、事実ベースで(自分は“ゴムゴムの実”を食べて ギア5で“自由な姿”に変身できるようになったモンキー・D・ルフィであって)ニカではないから「関係ない」と言っているわけですから、「淋しい事言うなよ」という言い分は意味がわかりません。

さらに「エルバフに生まれたらみんな」「ニカに憧れるっていうのはホントでしゅ」とズレた話を続けて、せっかくニカについて掘り下げられるタイミングを一瞬で無碍にしてしまうシマツです。

このアホ共が。

その上で「ロードのバカを擁護する気はないがなァ!!」と言い出すのですが、これがハイコンテクストすぎて、絶対ルフィに意味の伝わらないセリフになっています。

これ、要するに「ロードのように、ニカへの憧れから自ら“太陽神”を名乗って部屋に箱庭を作り、そこに人間を閉じ込める行為を擁護する気はない」と言っているわけですね。

読者にはまぁ伝わるでしょうが、ルフィには100%伝わりません。

なぜなら、ルフィは「ロードのバカ」がどういう考えで、何をしていたのかについてきちんと話を聞いておらず、理解できていないからです。

1130話の時点で、普通にゲルズとゴールドバーグに話しかけ、事情を聞いて理解する描写を入れておけばよかったものを、

出典:ONE PIECE 1130話/尾田栄一郎 集英社

無駄に警戒して巨人族との会話を避け、ロードの件のネタバラシを先延ばしにしたばっかりに、機会を失い、「こいつらは誰に、なぜ、どうやってブロックの国に連れてこられたのか」をまるで理解しないまま物語が進んでいきます。

強いて言えば、👇🏻こちらのシーンでゲルズが「全部説明して償わせるわ!!」と言っているため、

出典:ONE PIECE 1132話/尾田栄一郎 集英社

ゾロ・サンジ・ナミはちゃんと理解したのかもしれませんが、ルフィ・ウソップ・たぬきは先に走り出してしまっているため、こいつらは「何が起きたのか分かってない」状況のままでしょう。

出典:ONE PIECE 1132話/尾田栄一郎 集英社

この前提で、「ロードのバカを擁護する気はないがなァ!!」と言われたとして、ルフィがその発言の意味を理解できるはずがありません。なんならロードという名前さえ、認識していない可能性があります。

要するにこいつらは、ルフィが理解できない話(少なくとも理解できるかわからない話)を、ルフィが理解できるかどうかなど考えることなく、口にしているということです。

もっと言えば、そもそもこいつら自身が(ゴールドバーグを除いて)ルフィ達がロードに捕まっていたことを認識しているのかさえ定かではありません。

延々作者のメタ視点でセリフを作ってしまっており、巨人の立場、ルフィの立場でセリフを考えられていないんですよね。

そのせいで、作者から読者への情報提供のための説明セリフでしかなく、ルフィと巨人達の会話になっていません。

「ロードはルフィ達に何をしたのか」をきちんと説明するシーンを描いていないばかりに、ロードの名前を出すたびに、その話、読者にしか伝わらねェよと思ってしまう。

これが、「構成の失敗」です。こうして追々ロードの名前を出して、ロードの行いを非難するセリフをいろんな巨人に言わせるのであれば、ちゃんとルフィ達がブロックの国を脱出した後に、あの国はなんだったのか(ルフィ達はなぜ、どうやってあの場所に連れてこられたのか)について伝えるシーンが必要でした。

むしろなぜそれを描かずに、話を進めようと思えるのかが理解できません。

ロキの行動の時系列がわからん

ロキとハラルドの設定についても曖昧で詰めきれていないのか、説明が中途半端かつ散らかりすぎていて、スッと入ってきません。

まず、ロキはなぜ海に出たのか、いつから・どれくらいの期間航海していたのかがわかりません。

基本的には、ずっとエルバフで暴れ回って迷惑をかけてきており、ハラルドが不在の時は、そのイタズラが度を超えていたということなのでしょう。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

そうして遂にはハラルド王を殺してしまい、ヤルルはその現場でロキを止めようとした時に刺された、ということです。

この点、1130話での「悪の限りを尽くすそいつは数年前から磔の刑にされてたんだが…あわや逃げ出しそうになり…!! 戦士達が総出で取り抑えてたんだ!!」という説明や、

出典:ONE PIECE 1130話/尾田栄一郎 集英社

1134話で、ハラルドがロキに殺された後、「国は息子の即位を許さず」という説明があったことから、

出典:ONE PIECE 1134話/尾田栄一郎 集英社

てっきりハラルドを殺した罪で、すぐに戦士達総出で取り抑えられてそのまま拘束された(つまり海に出ていたのはハラルドを殺す前)かと思っていたのですが、ハラルドが殺され、ヤルルが刺された後の時系列として、「6年程前か 海で暴れるロキを赤髪が捕らえてくれるまでは…!!」というセリフが追加されます。

以上の情報をまとめると、ハラルドを殺した後に海に出て暴れ回り、シャンクスに捕まってエルバフに戻ってきて、冥界にて「磔の刑」にされるも、あわや逃げ出しそうになったため、戦士達が総出で取り抑えた、という時系列ってことですかね?

わかりづれェ…

というか、「戦士総出で取り抑える」のが遅すぎるというか、ハラルドを殺され、ヤルルが負傷させられている時点で取り抑えて拘束しろやとしか思えず、それができずに海に逃げられているにも関わらず、その点について一切触れない説明に違和感しかありません。

もっというと、王を殺された後、国外に逃げられているのに、「国は息子の即位を許さず」というのはおかしいため、説明が噛み合っておらず、尚更時系列のわからない話になっています。(「海に逃げられた」のであれば、「即位を許す・許さない」の話ではない)

この点を加味すると、

  • ハラルドを殺した後、(ロキを捕える者はおらず)ロキは王になることを望んだが、国は息子の即位を許さなかった。
  • 王になれないと知ったロキは海に出て暴れ回るも、6年程前にシャンクスに捕まってエルバフに戻ってきて、冥界にて「磔の刑」にされた。
  • あわや逃げ出しそうになったため、戦士達が総出で取り抑えた。

ということでしょうか…。

王を殺され、ヤルルにも危害を加えたロキを、すぐに拘束することなく(即位を許さないという抵抗だけで済ませ)海へ出ることを許しておきながら、シャンクスに連れられて帰ってきたら「磔の刑」にするというのはよくわかりませんが…

結論、ロキが海に出ていたという設定が邪魔になっていて、時系列的にも、キャラの設定的にも、エルバフ内でのいざこざの設定的にも、全然筋が通った説明に見えないわけですね。

さらにいうと、ヤルルのセリフ自体、文法的におかしくて、「海で暴れるロキを赤髪が捕らえてくれるまでは」何だったのか(述語部分)がないため読み取れません。

倒置法の場合、「兜のおかげで助かったがな 海で暴れるロキを赤髪が捕らえてくれるまでは」と言っていることになり、意味不明なのであり得ないでしょう。

文脈的には、「ハラルド様不在時は地獄だった」でしょうか。

つまり、前のページのモブの説明セリフを受けて、「海で暴れるロキを赤髪が捕らえてくれるまでは、(この国はロキのせいで)地獄だった」ということでしょうか。

さすがに無理がありすぎますよ、会話としても、文法的にも。。

「神の騎士団」について

2名の侵入者は、やはり「神の騎士団」だったことが明かされました。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

しかし「軍子」って名前、ダサ過ぎませんか。。

天竜人感のないネーミングであることと、ロキを「神の騎士団」に勧誘していることから、下界の人間も「神の騎士団」に入れる(もっと言えば天竜人にしてもらえる)ということなんでしょうか。

いずれにせよ、そのこと以上に、軍子の名前が文字面も響きもダサすぎて、「神の騎士団」の格と威厳を損ねてるとしか思えません。

キャラデザも、なんでいちいち露出狂デザインにするんでしょうね。。下半身パンツ一丁のファッションにする意味がわかりません。せめてショートパンツくらい履かせてやれよ…

胴体が短過ぎてバランスもおかしいし、足長族って設定なんでしょうか。

軍子さんのことは「足長海パン娘」とでも呼ばせていただきましょうかね。

魔法陣を設置したのは諜報部員?

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

「エルバフに派遣した諜報部員達は『巨大なカラスが現れた』という通信を最後に音信不通…弱みは掴めてない」という説明があり、先に政府側の人間を派遣していたことがわかったため、こいつらがワープ用の魔法陣を設置したということでしょうか。

「諜報部員」を派遣し、その報告を受けた後に音信不通になったという表現から、数時間前とか1日前というレベルではなく、潜入後、それなりの時間が経ってるものと解釈するのが妥当かと思いますが、その場合、魔法陣を設置した後に何かあって音信不通となり、(今回使用されるまで)一定期間放置されていた(ことにエルバフの門番共は気づかなかった)ということでしょうか。

いずれにせよ無理がある気がしますけども。。

またアオリがクソダセェ…

前回、「圧倒的インパクト!!」というクソアオリにツッコミを入れましたが、今話もひどい。

まず、たかだか「狼」1匹殺された程度の「怒り」を食らって「世界を滅ぼしてやる!!!」にと言い出すロキも何言ってんだこいつとしか思えませんが、それに対して「堂々宣言!!」とつけてしまうセンスのなさ。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

これ、「冥界の狼が1匹殺された怒りを食らって世界を滅ぼしてやる!!!」というセリフに対して「堂々宣言!!」とアオリを入れているわけです。

クソダサくないっすか…😭

さすがに小物すぎるでしょう…笑

その程度の怒りで世界を滅ぼせるなら、そんな怒りなどなくとも世界滅ぼせるよ笑

なんで実の親を殺すような人間が、大した思い入れもない狼1匹の命で、世界を滅ぼすほどの「怒り」を食らうことになるんだよ…

全然「堂々宣言」になってないんだよ。

このアオリ文がなければ、セリフ自体はまだ許容できるのですが、「堂々宣言」とセットになったことで、「ロキが大して思い入れもない狼を一匹殺された怒りで世界を滅ぼすと堂々宣言!!!」という、クソダセェシーンと化してしまいました。

このアオリを入れるなら、ロキが「神の騎士団」への誘いを断る理由として天竜人への恨みを挙げ、天竜人に対する怒りを食らって世界を滅ぼしてやる、と宣言した場合でしょう。

天竜人への怒りであれば、「その怒りを食らって世界を滅ぼす」という発言につながるのも納得できるので、「堂々宣言!!」というアオリがぴったりハマります。

狼を殺された怒りで世界を滅ぼすと「堂々宣言」するって、スケール小さすぎて全然カッコつかんでしょう。

要はこのアオリは、文脈を一切加味せずに、「世界を滅ぼしてやる!!!」というセリフ1つに焦点を当てて決められたものだということです。

何なら、冒頭のアオリも「肉もデっケェ!!」であり、考えることをやめたのかなってレベルで中身がなく、的外れなアオリとなっています。

出典:ONE PIECE 1136話/尾田栄一郎 集英社

この程度のサイズの肉、これまで何度も食べてきてるし、描かれてきているというのに、満を持して振る舞わせたヘラジカの肉に対して「肉もデっケェ!!」って….笑

さすがに言葉選びが雑すぎるし、チープすぎるでしょう。

ちなみに、前話の冒頭のアオリは「巨人の知恵の源泉!!」だったのですが、これもボニーとたぬきが読んでいるのはオハラの文献であって、巨人達全員が読んでいるわけではないのだから、完全に的外れだと言えます。

最近のアオリ文が無視できないくらいの雑音になっているのですが、担当編集者、学生インターンにでも変わったのでしょうか。

私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。

ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。

実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。

ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。

ニーズがあるからです。

上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。

ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。

そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。

ニーズがあるからです。

ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。

もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。

余計なお世話としか言いようがありません。

自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。

あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?

他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。

論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。

プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。

私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。

あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?

購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?

お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?

飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?

市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。

一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。

「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。

頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。

尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。

その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。

そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。

その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。

心配しています。

このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。

なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。

なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。

そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。

尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。

思いません。

「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。

少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。

読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。

ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。

ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。

私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。

そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。


作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。

ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。

というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。

それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。

煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。

えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。

たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)

また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。

記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。

色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。

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18 日 前

[…] 【ワンピース】1136話「太陽を待つ国」が普通に楽しめた理由 […]

匿名あ
匿名あ
21 日 前

軍子(ぐんこ)。。まさか海軍総帥のコングさんの娘なのですか?コングさん忘れられてますよねそれにしても神の騎士団なんて作ってインフレしすぎて今までの強キャラを潰すきですかね?悲しいです。海賊王になるお話どうなったんですか?

匿名あ
匿名あ
22 日 前

おだっちすげぇ
白ひげ『てめぇの面見るとあの野郎から受けた傷が疼きやがる』434話からシャンクス似の構想があったんですね。ほんと?黒ひげの予定だったんでしょ?これで伏線回収したテイにするんですね

匿名
匿名
22 日 前

グンコの下半身スキニーな黒い革パンとかならかっこよかったのに、どうして……

匿名
匿名
22 日 前

軍子のキャラデザってニーアでみた記憶あるな グラブルにもいたような気がする
ワンピ信者はワンピしか読まないから絶賛するんやろなあ

匿名
匿名
22 日 前

悪くはないと思うんだけど盛り上がらない
敵が何の作戦もなくやってきてやることも地味すぎるからかなぁ
今のところド派手さが足りない…?

匿名
匿名
22 日 前

軍子がロキを蹴り上げるシーン、キモい。
お尻描くのほんま好きやな。軍子のお尻が強調されて下品になってる。

匿名
匿名
22 日 前

前から思ってたけど、謎の開示がヘタ過ぎだろ(笑)

今回のシャムロックもニカも、読者だけにしかちゃんと開示できてないんだよコレ
こんな描き方だと漫画の中ではまともに開示されてないから、今回とは別に改めて漫画内での開示か必要だという二度手間になるんだよ
何でこんなヘタな開示しちゃうかな?ヘタ過ぎるだろ

例えばDBのスーパーサイヤ人とかナルトのオビトとかは、読者への開示がそのまま漫画内での開示にもなってた
だから一度で済む
ワンピの描き方だと2回いるから、読者は「いやもう知ってるって」になる無駄な描写が増える

担当に仕事させないとこんな基本もできなくなるんやなって

匿  名
匿  名
22 日 前

同人作家からしたら軍子、ウタ、ヤマトはいいネタですよ。
生やしても良し、増量しても良し。作者もそれを見越しての事なんだから、服装や存在意義については文句言わなくていいんじゃない。

まるでけものフレンズ2みたいだぁ……。

Last edited 22 日 前 by 匿  名
匿名
匿名
22 日 前

神の騎士団さん、身動き一つ取れない相手にやることが動物を使った人質交渉に殴る蹴るの暴行だけとは…w
「本物の海賊には死すら脅しにならねぇ」なんてセリフが書けた作家とは思えねぇ劣化ぶりだな

匿名
匿名
22 日 前

アロアロの実
鬼滅の刃で見ましたね。
弱すぎると評された序盤の敵に。

匿名
匿名
22 日 前

今回はどうだったと思う?私は一応あいつがシャンクスかシャンクスじゃないかわかったから結構いいと思ったけど

匿名
匿名
22 日 前

シャムロックって悪く言えば人気キャラのシャンクスに乗っかっただけのキャラよな。
兄弟だとしてもあんな瓜二つにする必要あるのかね?

匿名
匿名
22 日 前

満を持して登場した神の騎士団も拘束されたヤツをボコってイキっても小物臭が増すだけで詰まんなかったな。

匿名
匿名
22 日 前

今更だけど追記内容が普通に楽しめてなくて草

匿名
匿名
23 日 前

ワンピースのギャグって子供に受けそうだけど110巻超えてるワンピース読んでる子供いるのか?ワンピース全部読んでるおっさんにはクソ寒いギャグにしか見えないし詰んでる気がする。

匿名
匿名
23 日 前

ロキと神の騎士団2人のやり取りって要するに、「神の騎士団は天竜人で、ロキを神の騎士団に勧誘するために弱みを掴もうと諜報部員達を派遣してた」ってことで合ってる?
だとしたら、天竜人のこれまでのイメージと不一致で飲み込めないんだが…
レヴェリーで天竜人が魚人島の王族のしらほしを問答無用で連れ去ろうとしていたときは、天竜人とそれ以外(たとえ王族でも)の間には、圧倒的な身分の差があるという描き方だった気がするが、上記の解釈だとそんなでもない程度の差なのかなと思えてしまう。
上記の解釈が間違ってるのか、次号以降に補足説明があるのか、

匿名
匿名
23 日 前

>>アオリがダセェ…
なべおつさんがタフシリーズのアオリを見た時の感想を聞いてみたいですね…ガチでね…

フジの穴ウンサー
フジの穴ウンサー
23 日 前

早バレをした人に注意をするのはイイと思いますが反省の色もなく返事してくる人がいたら、その人は無視したほうがいいですよ。正しさをいくら説いても善悪の判断が出来ない子供には効果ありません。バカにつける薬はないのですから。

とくめ
とくめ
23 日 前

ここから巻いていくとすると
エルバフ編
巨人「大変だ、神の騎士団が攻めてきた、助けてくれ」
ルフィ「悪りぃけど、俺達は国の政治に口出す気はねぇから、自分達で解決してくれ」

世界政府に対して
ウソップ「ルフィ、世界政府の横暴にはもう我慢ならねぇ。今すぐマリージョアに殴り込もうぜ」
ルフィ「あっちが俺達に喧嘩売るなら買ってやるさ。というか、俺達海賊だぜ。慈善事業やってんじゃねぇんだよ」

どこかの島編
ルフィ「補給とログポースが溜まり次第出発するぞ」

ワンピース争奪戦
ナミ「大変よ!黒ひげ、赤髪、クロスギルド、世界政府がワンピースの争奪戦をしてるわ。このままだと間に合わないわ」
ルフィ「俺は世界で一番自由でいたいんだ。ワンピースなんてなくても別にいいさ。さぁ、旅を続けるぞ」

シャンクスと
ルフィ「じゃあ、この麦わら帽子返すよ。また会おうな、赤髪のオッサン」 

最終回
ルフィ「マリモ男、お色気女、長鼻男、グルマユ男、七段変形面白トナカイ、ガイコツ男、暗黒女、変態のオッサン、魚のオッサン。あばよ」

これしかないですね

Last edited 23 日 前 by とくめ
( ;∀;)
( ;∀;)
23 日 前

ハイルディンがヘラジカアピールがすごいの笑ったw
しかも食ったルフィに恐竜みてェな味がすんだな~~~♡とかクソみたいな食レポされてるしww

匿名
匿名
23 日 前

なんか早バレ自慢が増えてきてる?
総意じゃないとは思うけど一応言っとく。
ここに書き込んでる人は今のON EPIECEに嘆いて文句は言ってるけど漫画自体は場変わらず愛してるからな?
早バレとか誹謗中傷とか受け入れられないよ。
早バレ語りたい方は5chとかで探したらどうかな?

匿名
匿名
23 日 前

なんかルフィがひたすら肉食ってるだけのコマとか、サンジの発情とか、作者がテンプレでしかキャラを動かせてなくて悲しくなりますね

いつの間にか特徴付けがメインパーソナリティになっていて、移動描写もなべおつさんの言う通り「寄り→キャラ豆粒のデカ背景」が常態化している
くっそ展開の遅いストーリー以外、もはや読む価値がないとすら思えてきます

今のワンピースの会話読んでるとこっちまで頭が悪くなりそうなくらい噛み合ってないし、根本的に漫画が変わった(衰えた)んだなと

匿名
匿名
23 日 前

ONE版のワンパンマンでまぁ見た目はカッコ悪いヤクザキャラがカッコ良すぎて湧いてるんですけど、見た目が悪くてもカッコ良く魅せるのはセンスがある人なら出来るんだな。

匿名希望
匿名希望
23 日 前

ウソップが自分の功績を嘘で語るのってめちゃくちゃあるような…
空島では輪ゴムをジャイアントジャックを切り倒した9割を
輪ゴムの力だというし、初期の段階でもルフィの手配書が出た時に
自分の後頭部に3千万がかかってるんじゃないかと、堂々と嘘をついています。

ウソップは初期の段階からそういうキャラなんですよ…

匿名
匿名
23 日 前

「思てたんと違う」が続きすぎてガッカリしなくなった。

・2年後の一味
・魚人島
・VSドフラミンゴ
・ワノクニ
・カイドウとの決着
・ベガパンク周り
etc

エルバフも「やっぱりこんな感じか。。」って感想しかない。

空白の100年(巨大な戦い)やイム様や黒ひげ戦、シャンクスとの再会、
どれも期待を下回りそう…

匿名
匿名
23 日 前

ほんとに尾田先生その場で思いついたこと描いてそうですごい話がぐちゃぐちゃになってますね…
個人的にははやくロードが退場してほしいです。気持ち悪すぎる‥全く面白くないし魅力がないのが致命的すぎる

匿名
匿名
23 日 前

1131話でルフィがシャンクスについて質問攻めをしたシーンでは「そわ そわ」と書かれていたので、
今回ロキの話題が出た際に「読者の見えない所でルフィがそのことを思い出してそわそわして」、それをゾロが読者の見えるところで指摘したってことか
分かりづらいな

匿 名
匿 名
24 日 前

ハイルディン‥ヘラジカのおっさん
ロード‥陰キャのおっさん
ロキ‥拘束プレイのおっさん
ヤルル‥死に損ないのおっさん
サウロ‥デレシのおっさん

ルフィだったら、こんな感じで呼ぶのにな

アンピース
アンピース
24 日 前

追記お疲れさまです!

>なぜ城にカギがあると思うのか
>なぜ霧舟に乗る必要があるのか

ホントそう。作者の頭の中の設定だけで話進んでるんでしょうね。
→城をエルバフ見開きページにアシが描いちゃったもんから村のすぐ近くにしか見えない。
→ロードを案内役にするなら脅してこっそり侵入させるほうが自然。
→エルバフ移動は霧舟設定なのか飛んでっても酔ってるから誰も気付かないというお粗末さ。
→すぐ近くなのに神の騎士団の覇気には誰も気づかない矛盾。

個人的疑問点
・なぜロードはルフィニカに反応しなかった&ニカコスプレしなかったのか
・なぜロードはロキの事を喋らないのか(ローラの件もスルーなのか)
・なぜロキ能力について誰も喋らないのか(伝説の実って濁し方w)
・シャンクスに会いたいだけで巨人族を裏切る行為はOKとする謎
・リリスは誰のどこに居住許可を取りにいったんだい

本当行き当たりばったりで描いてるんだなあ
今回は軍子のキャラ描写とかのほうに注力してるんでしょうね。

とくと
とくと
24 日 前

ワンピースの再アニメ化が4月に迫っているけど、漫画も一話から描き直すとか作者言いかねないね。

匿名
匿名
24 日 前

正直、本家よりスピンオフの恋するワンピースの方がずっと面白かった。
あの作者はつまらねー新世界以降のネタも丁寧に拾って笑いに変えてたから大したもんだ。

本誌での連載作品は知らん。

匿 名
匿 名
24 日 前

※重大なご報告 
次週より、『ONEPIECE』はタイトルを『ONEPIEす』に変更します。引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

匿名
匿名
24 日 前

ウンコって軍子みたいな名前できったねーネーミングセンス。
大和ほどキャラデザで受けてるようにも見えないし、萌え袖オッドアイのパンツ丸出しの変態の要素盛り盛りでエロ読者に媚び媚び感が透けて見えてキッツイ。

ああああ
ああああ
24 日 前

タイトル変更ですね。
もうこの漫画は打ち切りにするしかない理由
これでいかがでしょうか?!

匿名
匿名
24 日 前

軍子のキャラデザとイクイクの実しか話題にならない悲しい漫画。

つよよよ
つよよよ
24 日 前

追記ありがとうございます。楽しく読ませていただきました。

>軍子の名前が文字面も響きもダサすぎて、「神の騎士団」の格と威厳を損ねいてるとしか思えません。

そのとおりですね。目の前の広場に先日取り逃がしたばかりの敵がいるのに、それはさておき団員の勧誘に励む方々なので、名前もこんなもんでしょう。

登場と同時に無能さを露呈してしまうとは五老星より酷い…
来週以降、ルフィと出会ったときの最初の台詞が楽しみです。ぜひ出会って欲しいです。

匿名
匿名
24 日 前

ルフィが「ありがとな!ハイルディン スタンセン!」って普通に名前呼んでるのも違和感凄くないですか?「〇〇のおっさん」呼びや「〇〇のやつ」「〇男(お)」を始めとする愛称を勝手に作ってそれで呼ぶのがルフィらしさだと思うので、こんなただヘラジカ取ってきてくれただけの相手にいきなり本名呼びは……
96巻のSBSで「ルフィは基本人の名前を覚える気がない」「仲間になるとさすがに名前を覚える」「名前を知ってるなら名前で呼ぶってだけの話」とまで話してるらしいのに。「 ”基本” 人の名前を覚えない」を貫通するほどにヘラジカの味を気に入ったとでも言うんすかね
「ロキ」を普通に覚えてるのはまぁボス級だからって言い訳も効くかとスルーしてたけど、さすがに上の台詞はかなり違和感でした

匿名!!
匿名!!
24 日 前

追記お疲れ様です
思ったんですけど、冒頭のルフィの食レポの「恐竜みてェな味」って意味不明すぎませんか?
恐竜の味なんて誰が想像できんだよ…誰でも分かる、若しくは伝わる味で例えてくれなきゃ旨そうに食べているシーンに感情移入出来ないんだが

匿名
匿名
24 日 前

もうワンピには期待してないが、尾田はもう「子供にしか媚びません」だの嘘をつくのをやめろ。普通に変なアニメにハマった自分が女だの寒いギャグを描きたいだけだろ。

ドラゴンボールとか鬼滅は、かめはめはだの〇〇の型とか、子供がつい真似したくなる技とか、かっこいいキャラ、ポーズで、あれが子供に媚びるというんだろ…

ワンピなんか最後にそれしたのギア2だろ、子供がアッヒャッヒャ言いながら、あのダッセェ踊り?ポーズしながらニカパンチーとかすると思うのか
子供を舐めるな

とくめ
とくめ
24 日 前

作者は単行本発行部数世界一を自慢にしてるみたいだけど、別に大したことじゃないでしょうに。言ってしまえば、ノーベル平和賞受賞したぐらい権威のない賞だし。
これで偉ぶれるなら、トイレットペーパーの方が素晴らしいよ

匿名
匿名
24 日 前

軍子のデザインもよくある感じだしな
ハマってるソシャゲからでも拾ってきたんじゃないの

匿名
匿名
24 日 前

>「だから足元すくわれかねねェ(って言ってんだ)」が正しいセリフでしょう。

× 「足元をすくわれる」
〇 「足をすくわれる」

そもそも足元は”足回りの場所”を指す語源で、足の部位とはまったく無関係。
ってか、こんな誤用表現すら気付かずに通すって、編集としてダメでしょ・・・

Last edited 24 日 前 by 匿名
匿名
匿名
24 日 前

公式X垢で実写ドラマとレゴのコラボを発表しましたね。かなりの読者があのクソレゴランドの冒険の時点でレゴとコラボするんじゃね?と勘ぐってましたけどそのとおりでしたね。
作者の大好きな実写とコラボだから描いたんだろうな、原作の方とレゴがコラボするなんて言ってもスルーしてたろうに。
コラボするからブロックの国描きましたとかライブ感で漫画描いてよく5年で終わるとか息もつけないとか言えるね。

匿名G
匿名G
24 日 前

もうワンピースは4んだと思っている。
考察者モドキとなんでも称賛する信者、何も言えなくなった編集によって。

だから今は尾田さんに感謝するフェーズに来ている。
新世界からずっとつまらないけど前半の海は名作だった。

あの名作をありがとう。
改変されたストーリーはクソつまらないしキャラもセリフも終わってるけど亡くならずに描いてくれてありがとう。
でももう早く終わって欲しい。

匿名
匿名
24 日 前

さっき海外の提示版4chanを覗いたら、1136話に出てきた軍子がパンツ丸見えのデザインで、尾田はどうして少年漫画にエロスを持ち込むのか議論していた
あっちだとナミのサービスシーンやボニーの裸体(髪の毛で胸隠している)も検閲喰らう国もあるらしく、尾田は漫画でオナニーしたいのかと英語で書かれていた

匿名M
匿名M
24 日 前

追記お疲れ様です!

延々作者が読者に説明した情報をもとにセリフを作ってしまっており、巨人の立場、ルフィの立場でセリフを考えられていないんですよね。

ほんとこれに尽きるっすね
ひたすら楽してストーリーを進めるだけの言わされセリフと描写ばっかり…
ワンピース世界のリアリティがまるで感じられないんすわ

速読王
速読王
25 日 前

毎週話を速読できる時短テクニックをご紹介します。

〇読み飛ばしてOKなページ
・最初の数ページ
・ほぼ背景のみのコマ
・キャラの喜怒哀楽リアクションコマ
(怒り・ハートが目印)
・複数のキャラが並んで1人ずつ何か言ってる見開きページ

〇読むコマ
・キャラの登場シーン
(四角吹き出し・大きいフォントの英語が目印)
・戦闘の勝敗シーン
・歴史を語ってるっぽいシーン
・最後のページ

以上を意識して読むと毎週10秒くらいで処理できるので時間がない方は試してみてね。

匿名
匿名
25 日 前

途中に出てきたウォーターセブンの宴にもわああああが書いてあるけど今のわああああと全然印象が違う
今はやっぱりキャラの記号を描いてるだけにしか見えない

フジの穴ウンサー
フジの穴ウンサー
25 日 前

ヘラジカやっつけた。デカい狼やっつけた。
って今更誰も驚かんのにね。漫画描くのにあきたのかもね。映画や実写化、商品化などで色んな人と関わって船長のように号令かけるほうが好きなのかもね。

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