8/22 追記完了しました
1123話は、一応気になってた点の説明・回収はなされたことと、おそらく今話でエッグヘッド編は完結ということだと思うので、腑に落ちない点は多々あれど、前に進んだという意味でまだよかったと思える1話でした。
ただ、内容的には相変わらずツッコミどころばかりで納得感がなく、物凄く強引に表面的な辻褄合わせをしたような、ムリのある仕上がりのため、単純に「酷い・つまらない」という感想です。
一言で言えば、「エッグヘッド終盤の展開に寄せられた数々のツッコミに対する言い訳」回ですが、その詰めが甘すぎるため、力技による雑回収にしかなっていません。
似たような雑回収の例で言うと、ワノ国編でのカン十郎の裏切り発覚シーンが挙げられます。あれも色々と伏線的なものは仕込まれていたものの、どれも伏線とするには弱すぎてツッコミどころが残り、最終的には「おかしかった筈だ!! ずっと!!! 何もかも!!!」という台詞一つで、(作中では説明していないけど)強引に「全部仕込まれていたもの」だったことにしてごまかしたような印象でした。
その上、カン十郎については「そもそもお前が裏切り者だったとて、物語上何の意味も持たないし、何の盛り上がりにも寄与してないんだから、裏切り者である必要などなかったぞ」という根本的なツッコミがあるため、描く必要のない無駄展開でしかなかったという結論です。
今回は、ベガパンク達が「記憶を消していた」という理由一つで、まるっと回収したわけですが、これも
- そもそも暴露配信を「死後」にしなければならなかった理由
- すでに海軍各支部に密令が下っていて、もう世界政府の追手からは逃げられない(殺される)と諦めているにも関わらず、わざわざ配信を先送りにして、その「仕込み」がバレないように記憶を消す理由
がわからない(というかそれをする意味などないとしか思えない)ため、根底から破綻したムダ展開としか思えませんでした。
すでに死を受け入れ、「ただでは死なない」ために世界の真実を暴露するつもりだったというのに、なぜわざわざ「死後」の配信として仕込んで、暴露を先送りにし、その仕込みがバレないように「記憶を消す」という行動をとる必要があるのか…
これって「できれば暴露などしたくないし、死にたくもない(殺されず、暴露せずに済むのが一番良い)」という内情でないと、選択肢としてあり得ないと思うんですよね。
一応、その場合でも成立させられる(説明可能な)パターンは存在するのですが、残念ながら、作中ではことごとくその可能性を潰す描き方しかなされていないため、結論、「まるで納得感の得られない、ツッコミどころ満載の強引で雑な回収」となってしまっています。
細部まできちんと設定や描写を詰められていれば、もっと納得感や説得力のある、綺麗な締め方になったでしょうに、もったいないとしか言いようがありません。(この点は、「どのように描けばよかったか」で追記します)
結果、普通に読んだ読者からすれば、
- 「殺されることは観念しているが、ただでは死にたくない(できれば死にたくない)から暴露してやる」というのであれば、死ぬ前に暴露した方がよくね…?(わざわざ殺されるまで待つ理由って何?)となりますし、
- 「(世界政府を悪だと断定することはできないから)できれば暴露などしたくない」のであれば、「死後」なんて曖昧な基準ではなく、「世界政府の手で殺されたと確信できる場合」(世界政府が悪側であると確信が強まるタイミング)にするべきじゃね? となってしまう。
「死後」というトリガーでは、世界政府以外の人間に殺される可能性や、突発的な事故や病気で死んでしまう可能性だってあるわけで、それで暴露配信されるように仕込まれてたら、世界政府からすれば自らの関知しないところで勝手に「ただでは死なん!!!」と暴露配信を始められることになるわけですから、たまったものじゃないでしょう笑
その可能性が残る(穴のある)設定では、「ただでは死なん!!!」というセリフが生きないため、意味のあるシーンにならないんですよね。。
そもそも「”死後”の配信とする理由」と「その仕込みがバレないように”記憶を消す”」という判断に至ることに納得感がないため、回収の仕方として全然綺麗ではなく、スッキリしない力技で強引に締められたという印象しかありませんでした。
この点は、もしかしたら「そうせざるを得ない理由」や「そうすることが妥当だと納得できる設定」がどこかで描かれているかもしれないので、念のためエッグヘッド編を全て確認してみようと思います。(結果、土台から破綻してると感じたら、記事タイトルを変えるかもしれません笑)
割と1話1話を丁寧に通読してきた一読者でも、今話を読んで真っ先に浮かんだ感想が、「いや、それなら死後の配信にする必要なくね?」「記憶を消してまで配信を先延ばしにする意味って何?」だったため、同じように感じた読者も多いのではないでしょうか。
せめて、ベガパンクには普通のやり方では肉体的な死を与えることはできず、ベガパンクの「殺し方」を知っているのは世界政府だけなので、もしベガパンクが死ぬことがあれば、それは世界政府の仕業以外にあり得ない(ベガパンクの死をもって、世界政府側の仕業であることを暴く、それがトラップになっていた)という設定があれば、死をトリガーにすることについて、もっと納得感が得られたはずなんですけどね。。
これは、ルフィ・サンジがベガパンクを守りきれずに死なせてしまった、という点に対する回収としても機能しうる設定です。(読者にはルフィ・サンジはベガパンクを守りきれずに死なせてしまった、とミスリードさせておきながら、実は死の捉え方の問題で、ベガパンクは死んではいない、ちゃんと守ることができた、という展開にして、2人の無能さや失態具合を大きく軽減させるパターンです。この点も「どのように描けばよかったか」で追記します)
もっというと、「同期を切る」「ステルスモード」「偽造記憶(ダミーメモリー)」「電伝虫(カメコ)から送られる映像も偽造」「指定した期間の記憶消去」など、どんだけパンクレコーズの設定に穴ありまくりなんだよ、と思ってしまいました。
「1つの脳(知識と体験)をベガパンク全員で共有している」ことが、ベガパンクというキャラの個性であり、特性であり、「未来島」や「世界一の天才科学者」を表す重要なギミックだったというのに、「勝手に”同期”を切って、”偽造記憶”を使いながら裏切りを働く者」と「そいつにバレないように”ステルスモード”を使いながら情報を探り、最後は”記憶の消去”によって、裏切り者にバレないように奥の手を仕込んでおく者」の攻防を描くって…笑
お互いにパンクレコーズの欠陥部分を突きまくる展開でしかなく、それってそのギミックの扱い方の方向性として根本的に間違ってる気がするんですよね…
普通、ベガパンク同士の知識や体験が共有されているからこその展開、つまりパンクレコーズの「特長」や「メリット」の部分を生かした展開や大ネタこそ、エッグヘッド編を通して、「未来島」の冒険を通して描くべきではないでしょうか。
今の描き方って、要は「裏切り者」展開を描く上で、パンクレコーズの設定が邪魔だから、穴だらけの技術にして強引に辻褄を合わせてるだけですからね。
つまりただのお荷物技術にしかなっておらず、そのメリットや活用法を全く描けていないため、魅力的なギミックとして、あるいは意味のある技術として機能していないのです。
せっかく「これから人類が500年をかけて到達する科学力によって生み出された」技術を登場させたというのに、その活用方法ではなく、欠陥具合を際立たせるだけの展開とオチばかり描かれてもね…
総じて、最初から構想されていたとはとても思えないような、詰めの甘さと納得感の薄さを感じるばかりのオチでした。
まぁ、もはや新世界編以降のワンピースで、章の締めくくりが美しくて、感動できたのは「魚人島編」以降一度もないので、これが今のワンピースクオリティなんだと思うしかありませんね。。編集者が機能していない以上、前半の海の頃のようなクオリティのエピソードが描かれることは二度とないものと諦める他ないでしょう。
その他、細かくは以下のツッコミどころもあります。
- 結局泡吹いて気絶した中将共(先週時点で気絶させとけばいいのに…)
- ボロボロの恩人を笑顔で放置する主人公(描写・演出が酷すぎてルフィがサイコパスにしか見えん)
- 何もしてないのに何かやった気になってる世界一の大剣豪志望
- 隙あらば媚びてくる性的消費要員共
- 台詞さえ与えられない鼻たぬき
- 死体に向かって、後出し感満載の独り言を語り始め、読者への言い訳をするダサンジ
- 出航の号令も乾杯の音頭もできずに、老け顔のまま終幕させられるかつて主人公だった誰か
取り急ぎ、コメント欄のために公開しておき、詳細は以下、随時追記していきます。
以下、一つ一つ指摘していったら、とんでもない長文になってしまいました…話が重複している部分もあるかと思いますが、あらかじめご了承ください。(不要な部分があれば、随時カットして文字数減らしていきます)
目次
1123話ムリがある理由
中将達も結局気絶していた
前回、ボニーの能力によって幼児化・弱体化した(ボニーの能力さえ解けない覇気しかない)雑魚中将風情が、なぜ五老星を追い払うほどのジョイボーイの覇王色に耐えられるのか、というツッコミをしましたが、今話では結局泡吹いて気絶させられましたね。。
幼児化したドールだけでなく、(ボニーの能力を解除できた)ケツアゴ中将も失神しています。
いや、それなら先週時点でこの描写入れておけばよくね…?笑
何のために前回は気絶せずにしゃべり続ける描写を挟んだのでしょうか。
しかも、「覇気…!!? こんな強い覇気が…!!!」
「一体誰の…!!?」
と、まるで言わせる必要のない、何も生み出さないあまりに無意味なクソセリフを言わせているだけという。
最初から、中将クラスも全員即泡吹かせて失神させていれば、その桁違いの覇王色の威力にもっと驚けたというのに、なぜこんなにわかりづらく、その破壊力を台無しにするような描き方をしてしまうのか、全く理解できません。
「このセリフを口にするまでの間はジョイボーイの覇気に耐えられた」という描写になってしまうと、ジョイボーイの覇気の威力が伝わりづらくなるだけなのですから、明確に不要な描写です。
普通に描写ミスに後から気づいて、今話で気絶描写を追加してごまかした感じですかね…
過去に込めた覇気なのに未来の「敵意」まで操作できる謎
これも意味不明なんですよね…
まず、「覇王色」は「敵意」の有無によって気絶させる相手をある程度コントロールできる、という設定自体は、これまでの描写からおよそそういうことなのだろうと思っていたため、特にツッコミどころとは思っていません。
たとえばシャボンディ諸島で、レイリーの覇王色を受けて”麦わらの一味”だけは全員無事だった描写など、その具体例として挙げられるでしょう。(レイリーは”麦わら一味”にだけは敵意を向けなかったため、覇気が弱いはずの連中まで全員無事だった、という解釈です)
問題は、「ジョイボーイの覇気は過去に仕込まれたものなのに、なぜ解放された時点での『敵意』まで操作できるのか」という点です。
いつ、どのタイミングで解放されるかもわからないのに、覇気を仕込む時点でジョイボーイが「敵意を向ける相手、向けない相手」を選別することなどできるはずがありません。
にもかかわらず、放たれた覇気は五老星と海軍のみ一掃し、ルフィサイドの人間には一切敵意が向けられず、全員ノーダメージという選別ができてしまっている。
エメトの覇気なのであれば、エメトが敵意を向けた相手だけ気絶させた、ということで理解できますが、今回放たれたのはジョイボーイの覇気であり、それも大昔に仕込まれたものです。
その覇気が解放される未来に、敵意を向ける相手を選別できる(選別しておく)って、さすがに無理がありすぎるでしょう。
ジョイボーによって「結ばれた」覇気は、エメトの意思や精神とリンクしていて、エメトが守りたい人と敵意を向ける相手とを選別できたってことなんですかね…?
それとも、ジョイボーイの覇気自体が、「敵意」を勝手に察知して(その場でエメトに向けられた敵意に応じて)喰らわせる相手を選別したのでしょうか…
そんな無理のある何でもアリの辻褄合わせ設定など追加せずとも、普通に、ドリブロに余計な説明セリフをしゃべらせなければいいだけなのに、なぜわざわざこんなセリフを吐かせる必要があったのか。
それは、「あれだけの規模の覇気を受けておいて、なぜルフィ側の人間は誰一人気絶しないのか?」というツッコミに対する説明(言い訳)をするためでしょう。
要は、味方側が誰も気絶しないのは、ジョイボーイの覇気には、ルフィ達に対する「敵意」がなかったからで、ちゃんと理由があるんです、と説明(言い訳)しているわけです。
が、その説明が雑すぎる上、無理があるため、さらなるツッコミどころを生み出す結果にしかなっていません。
「いつ、どこで、誰に向けて解放されるかわからない、過去に仕込んだ覇気が、なぜルフィサイドのみ敵意を向けないようにできたのか?」という問いには答えられない雑設定のため、納得感が得られない。
中途半端な説明を施そうとするから、その詰めの甘さをツッコまれることになるのです。
普通に、無差別にその場の人間を気絶させる強力な覇気として、麦わらの一味や巨人族含め、味方側も気絶してしまう展開にすればよくないですか?
過去に仕込んだ強大な覇気の「敵意」を操ってまで、ルフィ一向だけノーダメージ結末にする必要ありますか?
ただでさえ主人公側のキャラ達は命の保証がなされているため、緊張感が得られない状況なんだから、こういうときくらい、「過去に仕込まれた無差別覇王色によって気絶させられてしまった、あるいは気絶させられそうになってしまった、というリスクくらい負わせればいいのに、と思ってしまいます。
要は、覇王色は、本来「敵意」の有無によって気絶させる相手をある程度コントロールすることはできるが、ジョイボーイの覇気は過去に仕込んだものであるため、当然敵意のコントロールまですることはできず、”麦わらの一味”含め、その場にいた全員に影響が出てしまった、という描き方をした方が、ずっとシンプルでわかりやすく、整合性が取れるし、展開としても新しく、緊迫感が得られて、面白くなっただろうと思うわけですね。
「過去に仕込んだジョイボーイの強大な覇気」という強力な奥の手を使うのであれば、万能チート攻撃ではなく、むしろ使い勝手の悪さというか、最低限のリスクを含めることで「何でもアリ感」を抑えて、少しでも整合性や納得感が得られるように描いた方が、よほど見応えのあるシーンになったでしょう。
もし、”麦わらの一味”サイドは気絶させたくない、かつ、ジョイボーイは巨人族との親交が深い(ないしジョイボーイ自身が巨人族)という設定があるのなら、巨人族には効かない設定にして、巨人族が自分達には敵意を感じない覇気であることを感じ取って、気を失いそうな”麦わらの一味”を庇い、守る描写にすればいい。
たとえば、ジョイボーイは巨人族とは仲良しだから、巨人族には効かない(よう結ばれていた)覇気だった、ゆえに(麦わらの一味ではなく)ドリブロに「敵意を感じなかった」と口にさせた、という展開や設定であれば、まだ納得感が得られるでしょう。
エルバフにはニカが伝わっているのだし、鉄巨人のエメトと仲良しだったのだから、ジョイボーイに巨人族とも深い関わりがあることなど明らかだと思うのですが、まだその設定がバレるような描写を挟むわけにはいかないんですかね?
それなら、ルフィだけは、ニカ(ジョイボーイ)の能力なり血筋なりを引いているから、ジョイボーイの覇気は効かないとするか、そもそも四皇となったルフィの覇気はもはやジョイボーイの覇王色も凌げる強さということにして、ルフィが麦わらの一味を守る描写にしてもいい。
今の描き方では、雑魚モブ三馬鹿トリオでさえ効いてないないのですから、ルフィ側勢力全てに「敵意」を向けないように操作された覇気だった、ないし、ジョイボーイの覇気なのに「敵意」を向ける相手はエメトが操作した、と解釈するほかありません。
いずれにせよ無理のありすぎる設定のため、ツッコミどころの方が先に浮かんでしまう。
まぁもう何でもアリの設定崩壊ギャグ漫画にそんな指摘をしても仕方ないのですが…
“赤髪”アゲのための説明セリフを言わされるデカブツ2匹
「赤髪以上か!?」という説明も要らない。というか日本語としておかしい。
ただ読者に与えたい情報を羅列しているだけで、キャラが発するセリフになっていません。
これが直されずに世に出てしまっていることが、ワンピースという作品の異常さを物語っています。
たとえば、「とんでもねェ威力(規模)の覇気だ…」のように、その覇気の強さについて口にした上で、「赤髪以上か!?」と付け加えるならわかるんです。「赤髪以上の威力の覇気か?」という意味になるので、言葉として自然です。
しかし、「一切敵意を感じなかった」のあとに、「赤髪以上か!?」と加えてしまうと、覇気の威力ではなく、「敵意の感じなさ」具合について、「赤髪以上か!?」と言っていることになってしまう。
要は「この敵意の感じなさ(敵意のコントロール技術)、赤髪以上か!?」と言っているようなセリフになるわけですね。
変なセリフでしょ笑
もちろん、敵意を封じる(覇王色をコントロールする)には相当な技術が必要で、その技術レベルが「赤髪以上」だと言っているセリフである可能性もありますが、ジョイボーイの強大な覇気を目の当たりにした上、「お頭達!! 本当にみんな倒れちまってる」という報告を受けた後のリアクションなんですから、(赤髪と比較するのなら)その強大さ・威力について触れる方がどう考えても自然です。
この場面で、真っ先にその威力よりも、「敵意の感じなさ(覇王色のコントロールスキル)」に触れるなんてリアクションとして不自然すぎるでしょう。
もし仮に、ドリーはそういう意図でこのセリフを吐いているのだとしたら、つまり、「この敵意の感じなさ(敵意のコントロール技術)、赤髪以上か!?」と言っているのだとしたら、作為臭満載のあり得ない「言わされ説明台詞」にしかならないし、仮に「とんでもねェ威力の覇気だ…赤髪以上か!? しかも我らに対して一切の敵意を感じなかったぞ」という意図のセリフなのだとしたら、「一切敵意を感じなかった 赤髪以上か!?」というセリフでは、日本語としておかしいため、読者に正しく伝わりません。
そもそも、仮に「敵意の感じなさ」について触れている場合、「赤髪の覇気も同じくらい強大だけど、赤髪は敵意をゼロにはできないから、無関係な人間も気絶させてしまうことがある一方、ジョイボーイの覇気は一切敵意を感じず、海軍側のみを気絶させているから、そのコントロールについて『赤髪以上か!?』と評価している」という意味合いになるわけですが、そんな込み入った解釈や説明を、こんな短い言葉で表現しようなんて、普通の人間(キャラの立場)なら思わないんですよ。
理解されるはずがありませんから。
要するに、ドリブロ自身の言葉や感想ではなく、読者への説明・言い訳のために、言わされている台詞なわけですね。
だから不自然でおかしく、あり得ないセリフになっている。
それがそのまま掲載されてしまうのが、今のワンピースクオリティです。
まぁ、どれだけ違和感のあるセリフや不自然なセリフ、日本語として間違っているセリフを言わせても、全て大絶賛しながら深読み・裏読みして、勝手に辻褄を合わせて妄想解釈してくれる読者ばかりなのですから、推敲などする気にならなくても仕方ありませんね。
セリフを変えても変えなくても評価は変わらず、常に100点満点なのですから、推敲に時間をかけるモチベーションなど湧くはずがありません。
そんな暇があったら、実写版の脚本チェックに時間を使おうと思われてしまっても仕方ないか…
何を描かれても絶賛し続ける読者しかいなくなった作品というのは、こうやって作品の寿命を縮めていくのです。
さて、では上記のセリフはどう修正すればいいのか。簡単です。
どうしても「赤髪以上か!?」という”赤髪”アゲセリフと、「(巨人族に対して、あるいはルフィサイドの人間に対して)敵意を感じなかった」という説明セリフをここで吐かせたいのであれば、
「お頭達!! 本当にみんな倒れちまってる」
↓
「なんと…!! とんでもねェ威力の覇気だ…赤髪以上じゃねェか!?」
↓
「(しかも)おれ達には一切敵意を感じなかった 誰の覇気なんだありャ」
とすればいい。
もし、「この敵意の感じなさ(敵意のコントロール技術)、赤髪以上か!?」という意図のセリフなのであれば、
「なんと…!! とんでもねェ威力だな」
↓
「(しかも)一切敵意を感じなかった 赤髪以上の(威力とコントロールができる)大物かもな」
とすればいい。
それで誤解なく意味が伝わる、自然なセリフになるでしょう。
「ホントかスゲェな」
↓
「一切敵意を感じなかった 赤髪以上か!?」
というセリフが、いかに中身がなく、日本語として不自然で、わかりづらいセリフであるかよくわかるでしょう。
ルフィとエメトの表情の対比によるサイコパス感
この表情の対比は、おそらく意図的にやっているのでしょうが、不自然すぎてルフィがサイコパスにしか見えません。
ボロボロの恩人を無言で見つめながら、笑顔で放置する主人公。
おそらく、ルフィにだけはエメトの声が聞こえていて、「ありがとうー!!! 巨大ロボ〜〜〜〜!!!」とお礼を言ったことに対して、「お前を守ることができてよかった」とか、「お前がこの海の王になる日を楽しみにしてる」とか、「またお前がピンチに陥った時には必ず助けに向かう」的なことを言われて、それを受けての「ししし!!」という返しなのだと思います。
が、この描写・演出じゃさぁ、
五老星の攻撃によって主機能が破壊された上、すべてのエネルギーを使い果たしてガス欠となった抜け殻のエメトの死に様を見て、笑い飛ばしてるようにしか見えないじゃないですか…
サイコパスすぎんだろ…笑
あんだけ饒舌にしゃべりまくってたんですから、普通に最後のエメトのセリフまで言わせればいいのにと思いますし、それを読者に隠したいのなら、せめて「──」や「……」を入れるなどして、ルフィにだけ聞こえている「声」があることが明確に伝わるようにするとか、表情だけでも笑顔ないし安心して安らかに眠ってるような描き方をすればいいのに、と思ってしまいます。
👇🏻この絵では、エメトの感情が読めない上、深い影を落として俯いている状態のため、むしろ無念や沸々とした怒りを内に秘めているような恐ろしささえ感じてしまいます。
それを笑い飛ばしてるルフィとして見ると、尚更サイコパス感が増して、この描写の異様さにゾッとしてしまう。
ゆえに、全く気持ちよくない、すっきりできないエメトとの別れのシーンとなっています。
そんな複雑な印象を与えるような描写にする必要がありますかね…
せっかく1122話で「なんかでっかくてかわいいやつ」として「でっかわ」ポジションを築いたんだから、最後も空気読めないマヌケ丸出しの能天気バカ台詞吐いて笑顔で別れさせてくれればいいのに。
「ルフィ ありがとう 最後に君を助けることができてよかった 君がこの海の『王』になる日を楽しみにしているよ」とでも言わせればよかったのに。
何なんですかね、この深い影を負った無惨でシリアスな引き際は…
要は、エメトが最後にルフィにかけた言葉を隠したいからこんな描き方をしているのでしょうが、もう読者の裏をかきたくて、もしくは絶対にバレない形で仕込みをしておきたくて仕方ないんですかね。。
「裏」中心の描き方ばかりしてるから、「表」を楽しめない作品となり、一般読者がどんどん離脱していってしまうんですよね。
仮に、天空の城ラピュタで、自分達を守ってくれたロボット兵の最後を、パズーが「ししし」と笑って見届けるシーンが描かれたとして、表向きはサイコパスにしか見えないけど、実は(描かれてないけど)ロボット兵からパズーに「シータを頼んだ」という声が飛ばされていた(だからパズーは笑った)、なんてまとめられ方をしたらどう思いますか?
「表」でわかるように描けよ、と思うでしょう。
出航の号令も宴の音頭もさせてもらえない、かつて船長だった誰か
出航の号令も、
乾杯の音頭も、
(おそらく)ドリーとブロギーに奪われ、エネルギー切れの老化状態のまま勝手に船を出されて、宴を始められ、大団円の幕引きをされてしまった、かつて船長だった誰か。
この巨人共と鼻くそに言ってやってくれよ。
いや、ルフィは次はエルバフに向かうって、すでにどこかで明言してましたっけ…?
だとしたら、進路はルフィが決めていたことになるので、「この船の号令をお前がかけるなよ!!!!」ですね。
というか、勝手に船出して宴始める前に、ハカール食わしてやれよ。
それ食うだけで即回復する、御都合主義の化身の「単純な体」なんだからさ。
それをせずに勝手に出航の号令をかけて宴を開始するって、身勝手すぎるだろこのデカブツ共。お前ら主人公になったつもりか? としか思えず、またエルバフの巨人達を嫌いになってしまいました。
さて、この描写、メタ的に言えば、そもそもルフィの体力切れのタイミングをもう少し後にすれば、何の問題もなくニカルフィの姿のまま、出航の号令をかけてエルバフに向かうかっこいい出航シーンや宴を始めるシーンとして描けたわけですが、なぜあえて、体力切れの老化姿での出航シーンにしたのでしょうか。
作者がそうした方が「面白い」(読者が喜んでくれる)と判断したのでしょうか。
それとも、「ベガパンクの死」というシリアスな状況でもあるため、ルフィに元気いっぱいに乾杯の音頭を取らせづらいという事情(配慮)から、(ベガパンクの死を知らない)巨人族に勝手に宴を始めさせることで、お茶を濁しつつ大団円具合を描いて幕引きとしたかったのでしょうか。
どちらの可能性も半々くらいありそうですが、私は普通に出航も宴の号令も、主人公にやらせろよとしか思いませんでした。
百歩譲って、出航の号令は(脱出を急ぐ必要があるため)ルフィの復活を待たずに、エルバフへ向かう判断をするのも理解できるのですが、船長を復活させる術がありながら、それをせずに駆け足で宴をスタートしなければならない理由など存在しないため、作者都合で進められた展開にしかなっておらず、主人公さえ蔑ろにされ、その立場を奪われた作品にしか見えなくなるからです。
もし死体を乗せながら宴をすることが不謹慎に見えると気にするのであれば、(少なくとも今話では)宴のシーンなど描かなければいい。何で宴の開催をマストにする必要があるのか理解不能です。
本当に不謹慎だと思うのであれば、きちんとキャラ達もその思想に則った描き方にすべきであり、ベガパンクの死を知らないキャラに宴を開かせることでセーフ扱いして、強引に宴シーンを描くことに何の意味があるのでしょうか。
今の読者は、こういうギャグ描写によって、出航の号令も、乾杯の音頭も奪われた章の締め方をするほうが好まれると思われてるんですかね…まぁ、何を描かれても面白いとしか言わないのですから、どのように描かれようが関係ないのか。
何もしてないのに何かをやり遂げた気になっている世界一の大剣豪志望
もう一つ気になったのがゾロの表情です。
無事ナスから逃げ切れたことにホッとして胸をなでおろしたような表情をしていますが、お前、何もしてないよな?
自らナスの相手を請け負っておきながら、途中で放置してすぐさま船に逃げ込み、「さっさと船を出せ!!」と命令して、ナスを撒くことしか考えてなかった結果、ナスから追われ続け、仲間から助けを求められてようやく刀を構えたところ、エメトの奥の手によって目の前から敵が消えてしまっただけだよな?
なんで何かやってやった気になってるんだよ、世界一の大剣豪志望さんよ。
ルッチ1匹相手に散々手こずって、ギリギリ倒しただけの働きっぷりで、よくそんな安堵の表情が浮かべられたな。
もっと悔しがれよ。もっと自分の無力さを恥じろよ。
2年前の、自分に厳しく常に高みを目指すカッコイイお前はどこ行っちまったんだよ…
無理だよもうお前…目の前の強敵剣士に、堂々と背中を見せながら戦いを避けて逃亡するヤツに、世界一の剣豪の座なんか獲れねェよ。
エッグヘッド編を通して、ゾロの何を描き、どのように成長や前進を描きたかったのか、まるで理解できません。
ゾロの熱狂的ファンの方達は、エッグヘッド編でのゾロの描かれ方をどう評価しているのでしょうか。
まさかルッチ一匹と互角に戦い、最終的に(サンジに「足手まとい」と言われながら)辛勝しただけで、「カッコイイ!!」「さすがゾロ!!」「頼れる2番手!!」「ゾロの活躍が見れてよかった!!」なんて評価にはなりませんよね…?
新世界編以降も、麦わらの一味で唯一ギリギリその威厳やカッコよさを保てていると思っていた私でも、エッグヘッド編は、上陸の時点から全ての発言と動きがダサすぎてツッコミどころ満載で、ほんと、ゾロ人気を下げるためにあえて無能剣士として描いたのかと疑いたくなるレベルの酷さで、一気に評価が地に落ちてしまいました。(この点は、エッグヘッド編の総括記事で触れようと思います)
隙あらば媚びてくる性的消費要員(共)
このシーン、どうせ「ナミさんに膝枕されてるルフィが羨ましい…!!」とか「おいルフィそこ変われ」とか「ナミがルフィを心配して膝枕してるの尊い…!!」的なコメントで溢れるんだろうな(作者もそれを狙って描いてるんだろうな)としか思えませんでしたが、案の定、Xで検索したらそんなコメントがたくさん出てきました。
読者に「女」を見せて媚びれば、狙い通りに喜んでくれるんですから、ちょろいもんですねほんと。
そういう読者が増えた結果(あるいは作者がそういう読者に媚びるためにそういう描写を増やしまくった結果)、女性キャラ達はみんな、性的アピールかぶりっ子媚びアピールしかしなくなり、キャラ本来の人間的な魅力や個性が根こそぎ奪われてしまいました。
今話で言えば、「幼女のパンチラアングル太ももサービスカット要員のSスネーク」から「泡吹き失神幼女ドール」「媚び甘え幼女ボニー」「下膨れのケツ見せ露出狂食事排便女」まで、登場する女性キャラは全員同様の被害を受けています。
媚び・エロ以外に、魅力や存在価値が一切描かれていない。
ちょうど、わかりやすい例を見つけたので載せておきます。
👇🏻こちらが、可愛くて綺麗で聡明で美しくて色っぽいのに、読者に一切媚びていない、人として、女性としての強さや品を感じる前半の海の頃のナミさん。
👇🏻こちらが、エロ読者に媚びることだけが存在価値となり、性的消費要員と化してしまった、中身カラっぽで品を失った新世界編の媚び女さんです。
作者の趣味なのか、読者サービスのつもりなのか、新世界編以降の女性キャラはこんな扱いばっかりです。
ウソップとドリブロの再会シーン、わずか2コマ(セリフなし)
まぁこの点は、一応1107話で、久々にドリブロを見た際のリアクションが描かれているので、ここはセリフ抜きの必要最低限の表情だけで済ませても良いところとも言えるのですが、あれだけ散々、世界のモブリアクションに不毛なコマと尺を割いておいて、ウソップの夢であり、憧れの人物との再会シーンがこんな雑な小ゴマ2つで処理されてしまったら、もうモブ以下ですって言われてるようなもんなんですよね…
描くべきシーンと、描く必要のないシーンのバランス崩壊しすぎじゃないですか?
この作品って、誰が主人公で、どのキャラ達が紡ぐ物語を楽しめばいいんでしたっけ…?
(待望の)エルバフ編に入るにあたって、ウソップとドリブロの再会シーンがこんな雑に済まされると、誰が予想したでしょうか。もちろん、さすがに次週以降、船内のシーンでもう少し掘り下げられるだろうとは思いますが、一番重要で尺やコマを割くべきなのって、「再会」シーンではないでしょうか。
そこを最大限に端折って、後から追加描写でフォローするって、構成として明確に間違ってると思うんですけどね…
ルフィがエースやサボと再会するシーンでは、絶対にそんな描き方しないでしょう。
ウソップにとってドリーとブロギーは同じくらい大切な存在で、ウソップは麦わらの一味にとって、ルフィと同じくらい大切な存在だと思っていたのですが、どうやら違ったようです。
ルフィより大幅に存在価値が劣るウソップの憧れの人物との再会シーンなど、セリフなしの小ゴマ2つで雑に済ませてポイだ!!ってことでオケ?
ルフィの仲間ってもはやその程度の扱いなんですかね…
ちなみに、ドリブロとの再会に興奮するウソップの横に、付属品のように常に居座っているたぬき型マスコットですが、お前ドリブロと面識ないし、巨人族との関係性も思い入れも特になかったよな…?
いつからウソップと一緒の巨人好きキャラになったんだ。
ベガパンクの死に対するサンジのリアクション
今話でいちばん気色悪かったのは、サンジのセリフです。
「腑に落ちねェなベガパンク てめェの言ったあのセリフ──これでしてやったりなのか? なァおい ちゃんと聞けなかったがとんでもねェ事言ってたな」
死体に向かって話しかける描写の異様さも、セリフの日本語としてのおかしさ・不自然さも、説明的で言い訳がましいセリフ回しも、何もかもダサすぎて見るに堪えないのですが、一番キツイのは、あたかも「最初からベガパンク自身が死を望んでいて、サンジはその要望に付き合わされただけだったんです(だから彼の死は彼の望み通りの結果なので、サンジに責任はなく、約束を破ったわけでもないんです)」と言わんばかりに、読者に向けて必死に言い訳をしている(ようにしか見えない)ことです。
にもかかわらず、その言い訳感を悟らせないために、必死に平然を装いつつ「自分はベガパンクのために、ベガパンクの指示に従っただけなんです」感を醸し出している大根演技っぷりが更にキツい。
セリフが単なる「言い訳セリフ」の「言わされセリフ」でしかないため、後付けされた言い訳シーンなのがバレバレなのに、必死に言い訳じゃないフリをしているため、ただただそのダサさが際立つだけの結果となっています。
なぜなら、今話のセリフとそれを口にするサンジの様子は、これまで描かれてきたサンジの言動と全く噛み合っていないからです。
あれだけ焦り、うろたえ、動揺し、ベガパンクに何度も問いかけ、「見殺しにできるか」「おれ達が島から脱出させるって約束しただろ!?」と男気を見せる発言をして、真剣に助けようとしておきながらも、自らの油断によってベガパンクを守り切ることができずに殺されてしまった、という状況というのに、急に、あたかも最初から想定済みの死だったような言い訳を始めるみっともなさ。
まるで言動の整合性が取れていません。
「腑に落ちねェなベガパンク」「これでしてやったりなのか?」じゃねェのよ。
なんで「この結果で満足か?」的な、「お前のお望み通りの結果になるようサポートしてやったぞ」感満載のスタンスなんだよ。
仮にベガパンクは死を望んでいたのだとしても、お前は助ける気満々だったのに助けられなかっただけの無能隊員の立場なんだから、もっと有言実行できなかった己の無力さを恥じて反省しろよ。
お前ほんと、約束を守れない男になったよな。
もちろん、このシーンだけに絞れば、サンジはベガパンクの言動とその結果に疑問を抱いているがゆえ、純粋に問いかけているだけで、何も「自分に責任はない」ことを読者に言い訳するためにこのセリフを吐いているわけではない、という捉え方も可能なのですが、これまでの描写と合わせると、ただの言い訳シーンにしか見えないんですよね。
これ、絶対後付けでしょう。
全く噛み合ってないですもん、これまでの描写と。
ところで、「てめェの言ったあのセリフ」「これでしてやったり」「とんでもねェ事」とは、一体何を指しているのでしょうか。
普通に読めば(普通の漫画の描き方であれば)、最後のページの回想シーンのことを指している、と取るべきでしょう。指示語とは、本来直前・直後にある言葉を指すものであり、今話にないシーンやセリフを指すことなど、通常考えられない描き方だからです。
つまり、「てめェの言ったあのセリフ」「これでしてやったり」「とんでもねェ事」とは、「助けんでいい…!! そのままそこで死なせてくれ!!」「私が死ねば何かが起きる気がする」「”ひとつなぎの大秘宝”じゃが…お前達が…手に入れて欲しい!!」というセリフの内容を指している、と読むのが「普通」だということです。
その前提で読解した場合、サンジのセリフは、次のような意味合いになります。
「腑に落ちねェなベガパンク てめェは『助けんでいい…!! そのままそこで死なせてくれ!! 私が死ねば何かが起きる気がする』と言ってたが これでしてやったりなのか?(あの放送を流すことがお前が死んでまで果たしたいことだったのか?) なァおい ちゃんと聞けなかったが とんでもねェ事言ってたな (この世界は海に沈むから それを阻止するべく)”ひとつなぎの大秘宝”はおれ達に手に入れて欲しい だと?」
この解釈の場合も、やはり「後付け感」と「言い訳説明感」は拭えません。なぜなら「自分は助ける気満々だったのに力及ばず死なせてしまった」という結果をフォローできるような内容にはなっていないからです。
自分の失態やその責任を棚上げしつつ、全然関係ないことをカッコつけて回想しながら一人語りしているだけなので、(今話を読む限りでは)「ダセェ…」という感想にしかならないわけですね。
ただし、もはや今のワンピースは、「普通の漫画の描き方」がなされておらず、崩壊した文法と描写表現によって、とにかくわかりづらく、読者の裏をかくための構成や描き方をする作品となってしまったため、サンジのセリフが指す内容は、次週以降明かされる、この後に続くセリフや、(今話では描かれてないけど)実はこの間に挟まれていたセリフまで含まれる可能性は大いにあります。
たとえば、ベガパンクの口にした「死」とは、単なる肉体的な(心肺停止という意味での)「死」であり、パンクレコーズ(とサテライト)が残っている限り、ベガパンクという存在が死ぬことはない(だから、ステラが肉体的な死に至ることを止める必要はない)的なことを言われている可能性です。
つまり、サンジのいう「とんでもねェこと」とは、今話では描かれていない「わしは死ぬが、ベガパンクは死なない(わしは何度でも命を再生できる・サテライトが1人でも生き残れば自分が生きていることと変わらない)」的なこと(を言われていたこと)を指していて、しかし肉体的な死に至ったステラを前にして、ステラの意識がどこにあるかわからないサンジは、(お前の言う「死」とは何だ…的な意味合いで)「腑に落ちねェな」と声をかけにきた、といったパターンです。
これであれば、ベガパンクを守りきれずに面目丸潰れとなったルフィとサンジを少なからずフォローできますし、死体の横で宴を始めた、という点もギリギリフォローしうる展開にできるでしょう。
この点は次週以降に明らかになるでしょうが、いずれにせよ、まぁもうこの描き方、本当に読んでてストレスしか感じないんですよね。。
どれだけ読んでも、延々種明かしを先延ばしにされている(謎を残されている)感覚で、その1話を、「今」の描写を、そのまま真っ直ぐな解釈で楽しむことができないのです。
故に、今話の描写とセリフだけを根拠に、サンジのセリフの意味を読み解くことができない。
要は「表」読みができず、常に「裏」読みを強いられる状況です。
どのキャラも意味深な匂わせ台詞しか口にしなくなり、全てを先送りにするため、「今」を全く楽しめない作品になってしまいました。
根拠なくリリスだけを疑いまくる天才科学者とされている人
「もしや『悪』か!?」
「残る4人のウチの誰かなのか…!? 特に『悪』」
「リリ…犯人に悟られる」
と、気持ち悪いほど不自然かつ執拗かつ無意味にリリスを疑うボンクラ天才科学者。
キモチワリィ…なんなんだこいつ…
とても天才同士の会話とは思えません。
まず真っ先に「悪」だけ挙げつらって疑いをかける(セリフを吐かせる)ところに、不自然さというか作者都合の言い訳がましさを感じてしまいます。
普通に、
「こんなマネができるのは…」
↓
「ベガパンクか…!! まさかそんな…」
↓
「残念ながら…!! 完璧にアリバイが成立するのは我々3人だけです」
↓
「残り4人の中の誰かだとすれば 考えられるのは”悪”か”欲”…」
といったセリフにして、ベガパンクは、自らの人格や機能を分離した時点で、最初からそのリスク(何か不都合が起こるとすれば、「悪」か「欲」だと)想定していたとわかるようなセリフにすれば、まだベガパンクの賢明さを感じられるシーンになるというのに、証拠もなくひたすら安易に「悪」だけを疑い続け、「欲」の暴走によって不都合が発生する可能性やリスクを全く想定できていない描き方などされたら、「どこが天才科学者やねん..」というツッコミしか思い浮かばないでしょう。
この描き方では、「リリスは人間の”悪”の感情や人格を分離した存在だから、悪事を働く可能性が一番高い」的な、(開発者本人のコメントとは思えないほど)極めて短絡的で上っ面な想定と解釈によって疑念を向けているようにしか見えません。
要は、読者からの「なんで”欲”が裏切り者になったのに、”悪”は裏切らない(悪いことしないんだ)」というツッコミに対する言い訳(もちろんステラはその可能性やリスクを警戒していましたよ、「悪」が悪事を働く可能性も十分あり得たんですよという説明)のためだけに、言わされているセリフにしか聞こえないんですよね。
その言い訳感を紛らわすために、何度も疑わせてギャグっぽくしているのでしょう。
もちろん、描かれていないだけで、「悪」は日頃から裏切りかねない言動を重ねていて、ステラはそれを見ていたからこそ、ずっと警戒していた(「悪」に疑いを向けることは妥当であり、疑う根拠は十分にあった)という可能性もゼロではありません。
が、それならそうわかるように描けって話なんですよ…
これも、普通の漫画であれば「ベガパンクが真っ先にリリスを疑ったのは、リリスは”悪”を切り離した存在だから、悪事を働く可能性が高いのはリリスだと考えているから」という解釈をすればいいのですが、ワンピースはもはや普通ではない漫画なので、「実は…」という(描かれていない)別の背景があった(ことが今後明かされる)可能性まで加味しなければならないんですよね。。
常に「裏」を気にしなければならない作品となってしまったため、「表」だけを気持ちよく読める作品ではなくなってしまった。こうして、「裏読み」が好きな読者だけが絶賛し、裏読みの披露合戦となり、一般読者はどんどん離れていく作品となってしまいました。
裏読みって、要は自分の妄想を楽しんでいるだけで、作者が描いたこと(つまり「表」)をそのまま楽しんでいない、ってことですからね。
別に作品の楽しみ方は人それぞれなので、それで何の問題もないのですが、裏読み主体の読者が作品を絶賛してても、詭弁にしか見えないんですよね。「お前ちゃんと”表”を読んでねェじゃん」「自分の妄想アイデアを楽しんでるだけじゃん」って。
ちなみに今のワンピースは、キャラの大半が死んでおり、設定を披露する作品にしかなっていないため、物理的に「表」を絶賛することができなくなってしまっています。だから肯定派・絶賛派は、ことごとく「裏読み」主体の人だけなんですよね。
今のワンピースを「表」から絶賛・高評価していて、その主張に説得力のある方がいたら、ぜひ教えていただきたいです。
あれだけ「悪」を疑っておいて、「欲」を引き離したことだけを後悔する無能科学者
さらに酷いのは、ヨークが犯人と分かったら速攻で手のひらを返し、「あと『悪』すまん!!」と事のついでのように謝って終了し、「悪」による裏切りの懸念を、完全に払拭してしまうことです。
あれだけリリスを疑い、”悪”を引き離したことによる裏切りを警戒しておいて、犯人がヨークだと分かった途端にリリスをシロだと結論づけて(今後裏切られる可能性については一切気を向ける事なく)、”欲”についてのみ、人間から引き離したことを後悔し始めるシマツ。
ほんと頭悪ィな…としか思えない発言ばかりするんですよね…
どこが天才科学者なんでしょうか…
このセリフでは、もうリリスが裏切る心配はない(人間の”悪”を引き離したことは問題なかったと結論づけた)ように聞こえちゃうんですよ。まるで「裏切り者は1人だけ」と決められていることがわかっているかのように。
なぜなら、”欲”を分離したことが今回の裏切りに繋がったのだと考えているのであれば、”悪”を分離したことによるリスク(今後リリスに悪事を働かれて裏切られる可能性)についても当然頭が回り、そのリスク対策をすることも同時に考えるはずだからです。こいつが本当に「天才」であり、「世界一の頭脳を持つ科学者」なのであれば。
最初にリリスをあれだけ執拗に疑っていたのだから、尚更そうならなければおかしい。
今回の犯人がヨークだとわかったからといって、今後リリスが悪事を働く可能性がなくなるわけではないんですから。
それをしないのなら、なぜこいつは真っ先にリリスを疑っていたのか、という話になってしまう。
「悪」を分離した存在である以上、悪事を働く(裏切る)可能性が最も高いのはリリスだと考えたからじゃないんですかね。
日頃からリリスは裏切りかねない言動を重ねていて、ステラはそれを見ていたからこそ、ずっと警戒していたわけでもないんですかね?
根拠など一切なく、何となくの偏見と思い込みだけで勝手に疑いをかけていただけ、ということでよろしいか?
もしそうなら「根拠もないのに疑ってしまって『悪』スマン」で終了でいいのですが、世界一の天才科学者が、根拠ゼロの思い込みだけで、ひたすら一方的に疑いをかけ続けた、ということでいいんか?笑
笑わせんなよほんと。
ヨークが犯人と判明したことは、リリスが今後も裏切らないことの保証にはならないのですから、「今回の犯人はヨークであり、その対策を立てなければならないが、ヨークと同様の形で、リリスが裏切る可能性もある以上、リリスに対しても対策を施しておく必要がある」という結論になるのが、普通の思考力や警戒心を持った人間の思考ではないでしょうか。
「あと『悪』すまん!!」
じゃねェんだよ笑
バカが。なんで世界最大の頭脳を持っておきながら、そんな短絡的で近視眼的なものの見方しかできねェんだよ。
こういうところで、作者都合で決められただけの、表面的な説明台詞でしかないと感じてしまうんですよね。。
要するにリアリティがなく、全く「世界一の天才科学者」としてのセリフや振る舞いになっていないわけです。
もちろん、同時にリリスも疑い続ける、なんて描き方をしたら、より複雑になってわかりづらさが増すだけなので、それをすべきとは思いません。
では何を修正すればいいのか。
簡単です。
「根拠なくリリスを疑いまくるバカムーブ」を取り除けばいいだけです。
これをしなければ、「あと『悪』すまん!!」なんてバカ謝罪も描かなくて済むんですから。
しゃべればしゃべるほどバカがバレるタイプの人間に、無駄なセリフなどしゃべらせるべきじゃないんです。
黙ってれば天才っぽく見える(というか、天才っぽさを毀損せずに済む)んですから。
ルルシア砲撃は「世界政府」の仕業だと察していながら「公には言えん」という謎結論で大ウソをかます反社会的科学者
もちろん、そもそもベガパンクには「私を裁く者達が誰であれ それが“悪”だと説きたいわけではない──私は善悪を論じない」という前提があったので、「証拠なく」世界政府を悪だと決めつける(ないしそうだと誤解を与えかねない)話などすべきではない、という結論に至るのは理解できます。
まぁ、あんだけリリスに根拠なき疑念を一方的にかけて疑いまくってたくせにどの口が言ってんだとしか思いませんが、リリスの件は「公にするかしないか」の話ではなかったので、その点は目を瞑りましょう。
しかしねェ、それでも全世界に向けた配信で、マザーフレイムを盗み、古代兵器を起動させ、ルルシアを滅ぼしたのは「どこの誰が実行したのか何もわからぬが…!!」なんて言っちゃダメでしょう。言わせちゃダメでしょう。
「確証のない、疑念に過ぎない情報を悪戯に公に発信して広めないこと(余計なことを言わないこと)」と、「事実と異なる大ウソをついて公を騙すこと」って、行為として全く異なりますからね?
こいつの言動、正義感、倫理観、ポリシー、何もかも全く筋が通っていないため、見ているだけで反吐が出ます。
口から出る言葉がことごとく詭弁であり、矛盾しており、偽善でしかない。
「どこの誰が実行したのか何もわからぬが」って、お前ただの大ウソつきやん。
お前が「証拠がない(から公には言えない)」と言っているのは、「世界政府が古代兵器を所持しているかどうか」と、「世界政府の手によってその古代兵器が利用されたかどうか」であって、少なくとも、マザーフレイムを盗んだ犯人はヨークであり、それが世界政府の手に渡ってしまった事は「わかってる」んだよな?
で、炎を盗まれた約2週間後に「ルルシア王国」が跡形もなく消え、そんな莫大なエネルギーは「マザーフレイム」を置いて他にないと、「科学者として開発に誇りを持って」断定してたよな?
お前の“炎”が「古代兵器」を起動させてしまったとも言ってたよな?
ここまで「わかっている」が、「古代兵器を使用したのが世界政府だという証拠だけがないから、そのことは公にできない」ってことだよな?
わかりました。整理しましょう。
- ヨークは、ベガパンクが”空白の100年”を調べていることを「世界政府」にバラして、ベガパンクを売った。
- ヨークは「マザーフレイム」を盗み、「世界政府」に渡す事で、自分の価値を示した。
- 約2週間後、ルルシア王国が跡形もなく消えたが、そんな莫大なエネルギーは「マザーフレイム」を置いて他にないと科学者として開発に誇りを持って言い切れる。(えっへん)
- つまり、ヨークに盗まれたマザーフレイムが「世界政府」の手に渡った結果、「古代兵器」を起動させられ、ルルシア王国が滅ぼされた事までは、紛れもない事実である。
以上の前提から、「古代兵器を使ったのは誰」だと推論できるでしょうか。
証拠がない以上、あくまで「推論」にすぎないにせよ、論理的に考えて「世界政府が利用した可能性が極めて高い」ことは誰の目にも明らかです。
要するに、マザーフレイムは「世界政府」の手に渡り、マザーフレイムによって「古代兵器」が起動させられ、「古代兵器」によってルルシアが滅ぼされたことまでは確信しているが、「それが世界政府の仕業であるという証拠」がないから、「どこの誰が実行したのか何もわからぬ」と言ってるわけですね、この天才科学者は。
言い方を変えましょう。
これほど確度の高い推論が可能な材料が揃っているというのに、「世界一の天才科学者」が、「どこの誰が実行したのか何もわからぬ」という結論に至ると思いますか?
そんなわけありませんよね。普通の論理的思考ができる人間であれば、誰でも「世界政府が利用した可能性が極めて高い」という結論に至ります。
実際、ベガパンクは「世界政府は古代兵器を所持していて、『欲』の渡したマザーフレイムによってそれが稼働した」という仮説について、「暴論でもなかろう…」と言っています。
つまり、ほぼ確実に世界政府の仕業であると「わかっている」にもかかわらず、「どこの誰が実行したのか何もわからぬ」と嘘をついたわけです。
先述の通り、「証拠がないから公にはできない」という点は理解できるため、この放送で「世界政府の仕業である可能性が極めて高い」とまで暴露しろとは思いません。そこはベガパンクの科学者としての矜持を尊重してもよいでしょう。
が、それなら尚更、「どこの誰が実行したのか何もわからぬ」は言っちゃいけねェよ、言わせちゃいけねェよ…
100%正しいと証明できるエビデンスがないことは公にしない、というスタンスを取っておきながら、正当性0の大ウソを堂々とついて民衆を欺くって、言動不一致すぎるでしょう。純度100%の大ウソをつくことが許されるなら、99%正しいと言える推論のほうで1%のウソをつけや。
つーか「ウソも演技も下手」だって設定はどこ言ったんだよ。
迫真の演技力を持った世紀の大ウソつきじゃねェか笑
こいつの故郷の人間しっかりその演技に騙されてんぞ。
こういうと、ベガパンクは「ウソも演技も下手」だからこそ、表情が見えないように土下座をして顔を隠して謝罪したんだ的なフォローをする人がいるかもしれません。
なるほど、「どこの誰が実行したのか何もわからぬが」と大ウソをつくタイミングで顔を隠して土下座をしているため、この描写を見れば、「ウソも演技も下手くそ」という設定は間違ってない、という見方もできそうです。
ただその場合、「じゃあこの土下座は、ウソがバレないよう顔を隠すためのパフォーマンスってことですね?」となりますし、「表情でウソがバレないように土下座して謝罪するという演技プランを組んでるのだとしたら、その時点で誠意さなどかけらもない謝罪パフォーマンスにしかなりませんよね?」というツッコミが発生し、さらにベガパンクの人間性を貶め、非道さを高める解釈にしかなりません。
もちろん、「ベガパンクの土下座による謝罪の気持ちは演技ではなく本心であり、顔を隠すため”だけ”にそれをしているわけではない」とは思いますが、それなら、ルルシア砲撃は世界政府の仕業だとほぼ確信しておきながら、「どこの誰が実行したのか何もわからぬ」なんて大ウソを吐かせたり、「ウソも演技も苦手」なんてクソ蛇足設定を加えたりするべきじゃないでしょう。
行き当たりばったりでセリフを決めたり、小手先で安易にどうでもいい瑣末な設定を追加するから、整合性が取れなくなり、キャラとして破綻していくのです。
くまの過去編の言動も含め、エッグヘッド編で描かれた描写を総括すれば、紛うことなき世界最悪の非人道的偽善詭弁科学者ですよベガパンクは。
何より深刻なのは、作者自身は絶対にそんなつもりで描いておらず、おそらく「善意の天才科学者」のつもりで描き続けている、ということです。そして、何を描かれても絶賛することを決め込んでいる今の読者の方達は、実際ベガパンクのことを「天才だ!!」と結論づけてしまっているわけですね。
こうやって作品のズレは深まり続け、一般(の感覚を持った)読者はどんどん離れていき、コミックスの販売部数は右肩下がりとなり、作者のモチベーションが下がって、原作以外の仕事に精を出すようになり、休載が増え、さらに読者が離れ、また作者のモチベーションが下がっていき、作品のクオリティは下がり続けていくことになります。
「何を描かれても絶賛する読者」しかいなくなった作品は、こうして寿命を縮めていくわけです。
この点は、「嫌なら読むな」は最も無価値で有害な主張である理由という記事で説明しているので、興味のある方はぜひご確認ください。
「我々ならこうした」と「我々もベガパンク」という矛盾(ないし御都合主義)
作者都合によってのみキャラが喋らされ、動かされてると感じるもう一つのシーンがこちらです。
「『欲』はマザーフレイムを軽率に渡すことで 自分の価値を示した…我々なら徹頭徹尾使用目的と安全性を精査する」
同じベガパンクなのに、ヨークの行動の「軽率」さを指摘しながら「我々ならこうした」とマウントを取る一方、「バカな…我々もベガパンクですよ? 同じ事を考えてました!!」と、同じベガパンクゆえ同じ思考回路であることを強調するセリフを吐かせる矛盾、というかご都合主義。
ヨークにも散々「あたいだってベガパンク」と言わせまくり、
「同じベガパンクゆえ同じ(天才的な)思考回路」であることを強調しておきながら、裏切りの件については、ヨークの思考や行動の「軽率」さを指摘するという。
「同じベガパンクゆえ同じ思考回路」を持っているのなら、誰でも「徹頭徹尾使用目的と安全性を精査する」んじゃないのかよ?
なんで同じベガパンクなのに、ヨークだけ「軽率」なんだよ笑
もちろん、”欲”を分離した存在ゆえ、ヨークだけは「欲にとらわれて軽率な行動をとってしまうきらいがある」という解釈は可能ですし、おそらくそういう意味合いも含めたセリフなんだろうと思います。
つまり、「ヨークは”欲”のせいで軽率な行動をとったが、ステラ、正、知の3人は(同じベガパンクではあれど)その特性、性質上、徹頭徹尾使用目的と安全性を精査する(タイプのベガパンクである)」ということです。
が、だとしたら違うんですよね、セリフが。説明の仕方が。
というか、今のセリフでそこまで読み取れというのは無理な話でしょう。
そういう意図で描いているのなら、そう明確にわかるセリフ回しにしなければなりません。読者に意図が正しく伝わらないのなら意味がないんですから。
今の描き方では、一読するだけでは、「ヨークは我々と違って軽率だから、使用目的と安全性を精査することなく、無思考に世界政府にマザーフレイムを渡したが、我々ならそんなことはしない」のように、同じベガパンクなのにあたかも思考レベルや慎重さに差があることについて、ステラがマウントをとっているようなセリフに見えてしまいます。
ではどのようなセリフにすればいいのか。
簡単です。そもそも「軽率さ」の指摘や「我々なら徹頭徹尾使用目的と安全性を精査する」なんて言い訳がましいセリフなど吐かせなければいいのです。
なぜなら、ステラに向けられた質問は、「『欲』をもし我々が捕らえてできる事はあるでしょうか?」であり、ヨークの「軽率さ」や「我々なら徹頭徹尾使用目的と安全性を精査する」なんて言い訳など、その問いに答える上で全く関係がないからです。
あまりに的外れな回答であり、話がつながっていないため、そもそも描く必要がありません。
普通に、
「『欲』をもし我々が捕らえて できる事はあるでしょうか?」
↓
「いやもう手遅れ…!! 『欲』の目的が何であれ 空白の100年を知った者は消される!!!」
↓
「ステラ 今ならまだ脱出のチャンスが…!!」
というセリフで、何ら問題なく会話は成立します。むしろここに、「軽率さ」の指摘や「我々なら徹頭徹尾使用目的と安全性を精査する」なんて無関係なセリフを挟む方が不自然でしょう、そういうことをするから、作為的で言い訳がましい印象になってしまうわけですね。
もし、ベガパンクを最後まで善人として描くために、どうしてもこの言い訳を外せないのだとしたら、例えば次のように描けばいい。
「『欲』をもし我々が捕らえて できる事はあるでしょうか?」
↓
「いやもう手遅れ…!! 『欲』の目的が何であれ 空白の100年を知った者は消される!!! 『欲』はマザーフレイムを渡す事で 世界政府に自分の価値を示した どんな取引がなされたのかわからんが 何か強い”欲”を満たす条件が出されたことで その使い道を考えずに(軽率に)渡してしまったのだろう 我々なら徹頭徹尾使用目的と安全性を精査するが… 『欲』にそうプログラムしておかなかった私の責任だ…」
もっとシンプルにするなら、
「いやもう手遅れ…!! 『欲』の目的が何であれ 空白の100年を知った者は消される!!! 人間の”欲”の深さを侮り 制御を怠った私の失態だ」
とすればいい。
これで、ピタゴラスからの問いに対する回答として意味がつながるセリフとなり、(同じベガパンクなのに)「欲」が軽率な行動を取るに至った原因(それを止められなかった責任)についても、およそ説明できます。
ただ、「我々なら徹頭徹尾使用目的と安全性を精査するが」については、(入れようと思えば入れられるのですが)考えれば考えるほど、この文脈において、このセリフを入れる必要性が理解できませんでした。
これを入れなくとも、上記のセリフで十分、「欲」(と「悪」)以外のベガパンクであれば「マザーフレイムを軽率に世界政府に渡したりはしない」ことが伝わります。
むしろ、ピタゴラスの問いにきちんと答えるなら、
「いやもう手遅れ…!! 『欲』の目的が何であれ 『空白の100年』を知った者は消される!!! むしろ『欲』の動きに変化が出てしまっては『世界政府』に勘づかれ 大将がこの島に向かわされてしまうだろう その前にやらなければならないことがある…!!」
のように、「『欲』を捕える意味はない(捕らえるべきではない)」という判断に至る理由がわかる台詞にするべきでしょう。
ヨークの軽率さと自分たちの慎重さの話など、「欲」を捕らえるべきかどうかの話と全く関係がありません。
死を覚悟したのに、なぜか暴露配信を「死後」に設定して先延ばしした上で、それがバレないよう「記憶を消す」という謎行動
「いやもう手遅れ…!! 『欲』の目的が何であれ 『空白の100年』を知った者は消される!!!」
「我々は無理じゃ…すでに海軍各支部に密例が下っておる」
と、逃げることを諦めて死を受け入れた一方、「ただでは死なん」ために暴露配信を画策している状況というのに、なぜか「死」を引き金として(殺されるまで発動しないようにして)暴露を先延ばしにして、わざわざ画策がバレて配信阻止されるリスクを高め、その画策がバレないように記憶を消し、暴露放送の仕込みもそのタイミングも本人は関知せず、いつ・何が起こるのか誰もわからない状況にする、というトンチンカンな戦略をとるベガパンク。
いや、なんで…?
なんなのその選択…
ここの理屈がマジで理解できません。
こいつらは、「死」を受け入れてるのかいないのか、暴露配信をしたいのかしたくないのか、一体どっちなんでしょうか…
自分がベガパンクと同じ立場にいる場合を想像してみてください。
- 「世界政府」から逃げ切ることはできないため、「空白の100年」を研究した罪で消されることを覚悟する(死を受け入れる)
↓ - しかし「ただでは死にたくない」ので、死を引き金に(空白の100年の話を含む)「世界の真実」を世界中に強制配信するトラップを仕込んでおく(それは「皆に知る権利がある」情報である)
↓ - それが仕込めるのはエッグヘッドだけだから、逃げ回ることはせず、エッグヘッドで死を迎えることを選ぶ。
この前提において、自分にとっての「最高の結果(勝利)」とはなんでしょうか?
トラップを無事発動させる(世界の真実を暴露する)ことでしょうか。それとも、万が一の時のためにトラップは仕込むが、できれば発動させたくない(世界の真実を暴露したくない)ので、できるだけ長く生き延びることでしょうか。
逃げることを諦めた上で「ただでは死なん!!!」と言っているのですから、普通に考えれば前者でしょう。
が、「世界の真実」を暴露することが勝利なら、今すぐ配信すればいいだけの話であり、死後のトラップにする必要など全くありません。死を覚悟した上で「ただでは死なない」ために暴露配信をしようとしているのに、わざわざ死ぬまで暴露をお預けにして、仕込みがバレて阻止される(つまりただで死ぬ)リスクを高める意味がわからない。
後者の場合、「世界の真実」は「皆に知る権利がある」と言っておきながら、なぜ「できればトラップを発動させたくない(暴露したくない)」という話になるのか、という疑問が生まれます。
理由として考えられるのは、たとえば「それを伝えることで世界に与えるショックや混乱が大きいため、(皆に知る権利はあるものの)安易に公にするべきではなく、今すぐ暴露することには踏み切れない(できれば世界政府が古代兵器を使用した証拠を得た後にしたい)一方、もし自分が殺されることになれば、真実は永遠に闇の中となってしまう可能性もあるため、死後に配信で伝えられるように仕込んでおく(死を引き金にする)べきだと考えた」、というケースです。
つまり、「死後」に暴露配信を設定することで、真実が闇に消えることのないよう保険をかけつつ、世界政府が古代兵器を使用した証拠を見つけるための猶予を設けた、というパターン。
しかし、であれば、トラップを仕込んだ後は、さっさとエッグヘッドから脱出して政府から逃げ続け、できるだけ長く生き延びながら、世界政府の闇を暴く(世界政府が古代兵器を利用した証拠を探す)べきだという話になるため、「いやもう手遅れ…!!」「我々は無理じゃ…」のように脱出を諦めるセリフが出てくるはずがありません。
仮に、「世界政府が古代兵器を使用した証拠」がない以上、現時点で世界の真実を暴露する(という世界政府に背く)行為はすべきではない、という判断なのだとしても、あれだけの状況証拠が揃っていて、世界政府の仕業である可能性が極めて高い上、そもそも世界政府に殺されることを前提とした策略だというのに、殺されるまで反撃しない・報復しない(ただ殺されるのを待つ)という判断に至るのは、どう考えてもおかしい。
つまり、「死後の配信を仕込んで記憶を消す」という選択は、いずれの場合でも全く理にかなっていない愚行でしかないということです。
記憶など消さずに、エメトの体内に隠した後すぐ配信スタートした方が、よほど「ただでは死なん」を実現できるのではないでしょうか。
言ってることとやってることが矛盾しすぎだし、全く理にかなっていません。
これが天才のやることでしょうか…
本当に「死」を覚悟した上で、世界の真実を伝える(伝え切る)ことを「勝利」だと考えるのであれば、すぐに配信スタートした上で、自分が殺された場合に、「死を引き金に再配信される」二重トラップを仕掛けておく、というほうがよほど理にかなった選択でしょう。
つまり、仕込みがバレないよう一刻も早く放送を開始する一方、それを止めに来た連中に殺されてしまった時のために、死を引き金にした再配信(ないし続きが配信)されるよう仕込んでおく、ということです。
この方がリスクヘッジの仕方として正しく、「ただでは死なん」(絶対に「世界の真実」を伝え切る)という覚悟を感じられる策略になると思いませんか。
仕込みを終えた後に、ヨークを消さずに記憶を消すという謎判断
何より、忘れてはいけないのは、上記の状況には、
- ヨークが裏切り者であり(身内に裏切り者がいて)、
- ヨークの手によってマザーフレイムが世界政府の手に渡り、(おそらく世界政府の手によって)古代兵器が利用されてルルシア王国が滅ぼされた状況である
という前提があることです。
「空白の100年」の研究が「世界政府」にバレてしまった時点で「もう手遅れ」(何をしようと自分達は死ぬ運命から逃れられない)と諦めることや、(暴露配信の仕込みが完了する前に)ヨークを拘束したり殺したりして、世界政府にその動きがバレてしまっては、阻止される可能性が高まるため、準備が完了するまではヨークにバレないように行動して泳がせる必要がある、と考えることはまだ理解できます。(まぁ拘束した上で、ヨークを脅してコントロールすればええやんけ、とも思いますが、100%成功するとは限らない上、バレた時のリスクも大きいため、その手段を取らないことも理解はできます)
しかし、配信の仕込みが完了した後に、「ヨークを消す」のではなく、「(ヨークにその仕込みがバレないように)自分達の記憶を消す」という判断は、本当に意味がわからない。
この状況で記憶を消して、
- 犯人が誰かわからなくする(ヨークを引き続き自由に泳がせ続ける)
- 暴露配信を仕込んだ事実と、それがいつ・どのように開始されるかを全てわからなくする(世界政府への対策を自分達では制御不能にした上で先延ばしにする)
ということは、ヨークによってさらに重大な技術や秘密をバラされるリスクを高めることにしかなりません。
端的にいえば、
- さらに大量のマザーフレイムを盗まれて、
- 古代兵器を乱用され、世界沈没を早める
リスクを高めることと同義です。
普通の感覚を持っていればできませんよ、そんな恐ろしいこと。
完全に取る必要のないリスクであり、超ハイリスクノーリターンの無意味な博打でしかありません。
たとえば核ボタンを盗まれたとして、それを盗んだ犯人とそれが手渡された相手がわかっていて、実際に一度使用されてしまい、国が一つ消し飛んだ状況において、このままでは世界が滅ぶと危惧していて、これ以上の被害が出ないようにしたいと思っているのに、「その記憶を消す」なんて選択をすると思いますか?
記憶が消えたら、また核ボタンを押されるリスクを高めるだけであり、その使用を防ぐことにも止めることにも、一切寄与しないんですよ?
なぜこんなリスクしかない愚策を選ぶことができるのか。
簡単です。
作者は、「ベガパンクが記憶を消しても、ヨークはこれ以上マザーフレイムを盗まないし、世界政府もこれ以上古代兵器を利用することもないまま、ベガパンクが殺されて暴露配信がスタートする」という結果がわかっているから(というより、既にそのように描いてきたから)です。
作者視点での表面的な辻褄合わせしか考えていないから、「記憶を消す」なんて、ベガパンク当人の立場からしても作中の状況からしても、絶対にあり得ないような選択をさせてしまうのです。
で、そんな特大リスクを負った上で用意した対策(抵抗)が、「(善悪を論じず、犯人を暴かない)世界の真実の暴露」を自分の「死後」に配信することであり、その内容は「自分の失態で核ボタンを盗まれたから、このまま世界は滅亡するかもしれない(実際一度利用されて国が一つ消されました)が、どこの誰が実行したのか何もわかりません」なのです。
バカなのかな。
さらにここに、「暴露映像の録画の際に、無意味なコーヒーブレイクを挟む」という茶番が加わり、状況はさらにクソっぷりを増していきます。
「私は死ぬが ただでは死なん!!!」と覚悟を決めた表情や、「すまんなお前達を巻き込んで」とシャカとピタゴラスに伝えた後の「バカな…我々もベガパンクですよ? 同じことを考えてました!!」という返しはよかったのですが、人類の未来のために自分達の命を捨てる覚悟を、躊躇なく決めるカッコよさを描いておきながら、その後の撮影シーンでは、速攻で事の重大性や緊急性、深刻さを無視したようなクソ茶番を披露してしまうのです。
台無しだよ、何もかも。
3人揃って、なぜか積極的に「ただで死ぬ」リスクを増していく無能っぷりを晒した結果、途中で配信が止められて、肝心なメッセージ部分が伝わずに終わるというオチとなりました。
しかもシャカなど、いちばん冷静かつ正しい判断のできる天才に見せておきながら、最初は「1時間」ものインターバルを提案しており、こいつの案を採用していたら、本編スタート前に放送中断されて「ただで死んでいた」わけですから、もう笑い話にもなりません。
なんという愚かな連中なんでしょうか。
というか、当初は「ベガパンクは身内に裏切り者がいると知らなかったから、エメトの内部に隠せば絶対にバレないと判断して、インターバルをとる余裕をも見せていた」ものと思っていましたが、配信を仕込む時点でヨークの裏切りに気づいていたとなると、話は全く変わってきます。
ヨークがエメトの居場所を知っている以上、「絶対にバレない」などと言い切れる隠し場所ではないのですから、尚更インターバルをとっている余裕などなく、一刻も早く暴露スタートするべきだという判断にならなければおかしい。
配信を録画したのは、記憶を消す前なんですよ?
よくヨークにバレる可能性を完全無視できたな。
ヨークも「同じベガパンク」であり、実際に出し抜かれて、マザーフレイムを盗まれた後だというのに、なぜかヤツへの警戒心は、依然としてゼロという笑
意味わかんねェ…
その程度のリスク計算もできないのか…この天才科学者達は…
辻褄合わせのために小手先の後付けをした結果、また別の綻びが生まれて、まるで整合性が取れなくなっている。
結果、「ただでは死なん!!!」と言っておきながら、無駄なコーヒーブレイクを挟んで「ただで死ぬ」リスクを高めたことで、途中で中断されてしまい、「ただで死んだ」ようなものだった、というオチでした。
何やってんだこいつらほんと。
やることなすことわけわからんすぎるでしょう。
最後の最後まで腹立たしいほどに無能な連中でした。
このように、ベガパンクの行動は全てにおいて意味不明でまるで理にかなっておらず、バカとしか言いようがありません。
普通の感覚を持った読者なら、誰もがこのバカっぷりに気づきそうなものですが、編集者はこの展開がおかしいことに気づかなかったのでしょうか。
まぁ、肝心の読者が、何を描いても絶賛して満足してくれるんですから、作者も編集者も思考や感覚が麻痺して、それがおかしいことに気づけなくなってしまうのも仕方ないか…
こうして、誰も正常な判断ができなくなり、作品は劣化の一途を辿るわけですね。
「何をもって死とするか」の結論を出さずに話を変える謎描写
ここの描写も意味不明でした。
何をもって「死」とするかの議論が済んでおらず、結論が出ていない(描かれていない)のに、急に「もう一つ失ってはいかんものがある…」と「雲フト」の話に切り替わり、
その後、エメトの中に隠した電伝虫が「私の”死”を引き金に発信される」と説明されます。
いや、結局何をもって「死」としたんだよ…
おそらく、「何をもって『死』とするか」の会話から、「もう一つ失ってはいかんものがある…」のコマの間には、「シーンの切り替え」ないし「時間の経過」が挟まれている、ということなのだと思いますが、今の描き方ではそれが伝わってきません。
なぜなら、「シーンの切り替え」や「時間の経過」を表す描写がないからです。
たとえば以下のコマは、1つのコマを2つに分けることで、「間」を生み出し、「シーンの切り替え」や「時間の経過」を表しているため、前のシーンから切り替わったのだな、とわかりますが、
👇🏻このコマの後に、
👇🏻これでは、
ページを跨いでるとはいえ、「シーンの切り替え」や「時間経過」が挟まれていると断定することはできません。
普通に、パンクレコーズの中での会話の延長上で「雲フト」の話題に移り、雲フトとは何かを表すためにその建物を描いてみせただけで、「シーンの切り替え」や「時間の経過」が発生しているわけではない、とも読めてしまいます。
仮に、「雲フト」のコマにベガパンク達が描かれていれば、場所を移動した(シーンが切り替わった)とわかるのですが、それもないため、
- 何をもって「死」とするか!!…です
↓ - ああ…もう一つ失ってはいかんものがある…
と会話が続いている可能性が残ってしまう。
しかし、それでは会話がつながらないため、おそらく時間の経過とシーンの切り替えが行われている(ページを跨いだことでそれを表している)ということなのだと思います。
なんというわかりづらさ…
尚、シーンの切り替えが発生している場合、「何をもって『死』とするか!!…です」→「ああ…」までで会話が途切れたことになるため、作者の作為によって、「何をもって『死』とするか」の結論は隠されたことになります。
そのため今後、「何をもって『死』とするか」の答えが明かされ、それによって「実はベガパンクはある意味では死んだが、ある意味では死んでいない(生きている)、ゆえにサンジやルフィはベガパンクを守れなかったわけではない」といった展開になる可能性は十分考えられます。
先述の通り、実は配信の引き金となる「死」とは、ステラの肉体的な死(心肺停止)に過ぎず、パンクレコーズが残っている限り、肉体の再生は可能である(ステラが死んだと思わせることも、世界政府を欺くためのトリックの一つだった)といったパターンや、「そもそもパンクレコーズとサテライトが残っていれば、ベガパンクの死とはならない」といったパターンです。
その展開自体は全然ありだと思いますし、特に前者については、むしろどんでん返しの展開として期待したいところではありますが、いかんせん、その描き方・隠し方が雑すぎて、全く詰めきれていないため、何の仕込みもなくこのまま終了する可能性も十分あり得ます。
いずれにせよ、仮にその展開が描かれたとしても、ネタばらしの完成度としてはだいぶ低いと評価せざるを得ません。
キャラ達の自然なセリフや行動を通して描かれた仕込みや伏線ではなく、作者の作為によって強引かつ不自然に仕込まれた「結論先延ばし」でしかありませんからね。
こんなツッコミどころだらけの完成度の低い作品じゃなかったんだけどな、ワンピースって…
「ウソも演技も下手」なのに、ウソと演技で平然とヨークと世界を欺くベガパンク
ヨークが裏切り者であることを知った後だというのに、それを平然と隠しながら、笑顔でヨークと会話をし、抜群の演技力を披露する65歳。
セリフ自体は、「ここで何してんの?」というヨークの問いに対して、「いつも通りじゃ…!! マザーフレイムでの稼働実験」と返しているため、「ウソ」をついているわけではないとも言えますが、その背景には「配信電伝虫の仕込みをバレないようにしなければ」という本心を隠しており、ヨークを欺く意図があるのですから、ウソついてるようなものですし、少なくとも、「ヨークの裏切りに気づいていない演技」をしていることは確かです。
「ウソも演技も下手」だったんじゃないのかよ…笑
よく自分の事を世界政府に売って殺そうとしている相手だと知りながら、そんな笑顔で会話できるな。
よっ、名俳優!
要するに、食事排便係の人は、「下手」だと見くびっていたステラの「ウソと演技」に完全に騙されていた、ってことでいいですかね?
お前ってほんとベガパンクのこと何も知らないのな。
お前、本当にベガパンクなのか?
ただの食事排便係ゆえ、みんなからハブられてたんか?
お前だけ一人、しつこいくらいに「あたいだってベガパンク」アピールを繰り返してたけど、もしや自分だけあまりにもアホで無能で出来が悪すぎたため、「あたいもしかしてベガパンクじゃないのかも…」と不安に駆られて、それを払拭するために「あたいだってベガパンク」と自分や周囲に言い聞かせまくって必死に自我を保ってたんか?
憐れなやっちゃ。
お前が生き残っちまったせいで、今後も登場することを思うとこちとら気が重くて仕方ないよ。
尚、ステラの「”未完成”こそ唯一の望み」というセリフについては、おそらく「マザーフレイム」がエメトを動かせるエネルギーとなることが、理想的なエネルギーとしての「完成」であり、それを目指してはいるものの、「完成」してしまうと、盗まれたマザーフレイムによって起動させられてしまうため、エメトの隠し場所を知っているヨークがその情報を「世界政府」に流す意味が生まれてしまい、自分達の仕込んだ「電伝虫」の在処がバレてしまう可能性が高まるため、“未完成”だからこそ、エメトの内部は隠し場所として盲点であり、策略がバレずに済む「唯一の望み」である、といった意味合いだろうと思います。
そもそも、そのリスク回避の仕方自体、根本的にズレているとしか思いませんが、そこに目を瞑ったとしても、このシーンいる? としか思えません。
このシーンさえ挟まなければ、排便ちゃんの「ウソも演技も下手」というセリフもそこまで的外れの恥ずかしセリフにはならなかったというのに。
あれだけはっきりと「ウソも演技も下手」だと言わせておきながら、普通にその下手くそな演技に騙されてる恥ずかしシーンを描かれてしまうなんて…笑
作者も編集者も、排便ちゃんに「あんたがウソも演技も下手なの知ってるよ!!」というセリフを吐かせたこと、忘れちゃったんですかね?
一つ一つの描写やセリフがまるで繋がっておらず、筋が通らないため、キャラがことごとく破綻しています。
「これから起きる最悪の事態こそ我々の勝利である!!!」
このシーンは、セリフも演出もよかったんですけどね…
自らの「死」を「勝利」と定義づけるセリフは、世界一の科学者らしい豪快さと狂い方が感じられてよかった。
それだけに、その他がツッコミどころしかなく、このセリフに一切の重みや説得力がなくなってしまっているのがもったいない。
ここのシーンをしっかりと生かせるように丁寧に伏線を仕込み、辻褄を合わせた構成・描写をして欲しかったものです。
さて、「これから起きる最悪の事態こそ我々の勝利である!!!」というのは、普通に読めば「これから起きる(ベガパンクの死という)最悪の事態(によって、世界の真実を暴露すること)こそ、我々の勝利である」、という意味合いでしょう。
つまり、ベガパンクにとっての「勝利」とは、「世界の真実を暴露すること」だと言っているわけです。
いや、それなら死を待たないで、記憶も消さないで、今すぐ暴露配信して「勝利」を手にすれば…?笑
「世界の真実を暴露すること」が「勝利」だと定義しておきながら、なぜその配信を「死後」に設定する必要があるのか。
今すぐ配信すれば、死なずに「勝利」を得られるのでは? と思いません?
なぜ「勝利」の条件に「死」を含める必要があるのでしょうか。
「これから起きる最悪の事態」とは、ベガパンクの「死」を指しているわけではないのでしょうか?
この点に納得のいく、整合性の取れる説明は今後なされるのでしょうか。
なされないでしょうねェ…今の読者は、これで「さすが世界一の天才!!!」「見事に裏切られた!!!」と大絶賛しているわけですから、追加の説明などする必要がありませんもの。
何をどう描いても肯定・絶賛する人しかいなくなると、この描写がおかしいことに気づけなくなるんですよね。
誰もそのおかしさを指摘してくれないんですから、仕方ありませんよね。
「世にも奇妙な物語」の設定でありそうですよね、「急に自分が何をやっても全て肯定し、絶賛してくれる人しか存在しない世界になったことで、善悪の判断や良し悪しの判断が全くできなくなってしまう」話。
想像するだけで恐ろしいですよ、そんな感覚を麻痺させられた世界線で連載を続けるのは。
皮肉にも、今のワンピースはほとんどそういう状況下で描かれていると言っても過言ではないだろうと私は思います。
なぜか自分にマウントをとり、自らを嘲笑う書き置きをする65歳
身内(というか自分の分身)の裏切りによって「世界沈没」の危機を招くという大失態を犯し、その対策のために「暴露配信」を仕込んで「記憶を消す」という道を選んだというのに、記憶を失った未来の自分に向けて「笑える」という余計な一文を追加してしまう、どこまでも空気の読めない不謹慎の権化の非人道的クソ科学者。
自分が記憶を失って驚き戸惑う様子を想像して、嘲笑いながら自分への手紙を書いたのか?
頭おかしいんかお前。
何が「笑える」んだよ。
笑ってる場合かよ。
もっと事態の深刻さを鑑みて、シリアスな書き置きをしろよ。
お前の人格どうなってんだよ…
お前のせいで国が一つ消し去られたんだぞ?
どれだけの命が奪われたと思ってんだ?
これ以上「世界政府」を暴走させないために、釘を刺して牽制する意図も含めて、命懸けで暴露配信を仕込むという作戦を遂行している重要な場面で、その過程を嘲笑するなんて、反省の色一つ感じないようなマネしてんじゃねェよ意味わかんねェな。
何でこういう、キャラを崩壊させるような無駄な一言を削れないんですかね…
それがベガパンクらしさであり、個性的な天才性だとでも思っているのでしょうか。
やることなすこと的外れすぎだよ。
まともな感覚を持ってたら、ここで「笑える」なんてセリフを入れられるはずがありません。入れたセリフにOKを出せるはずがありません。
前後のつながりや、1人のキャラとしての人格など完全無視で、1コマごと、1シーンごとにインスタントな生を与えて、小手先の言葉選びをするから、こういう描写になるのです。
「一つだけ教えておこうか」→「それともう一つ」
⬇︎
「一つだけ」じゃないのかよ笑
2つあるなら、「二つ教えておこう」と言えよ。
世界一の天才が二行で矛盾すんなよ。
まぁ、これは揚げ足取りにすぎませんし、私自身、記事を書いていて、よくやってしまうミスではありますが、編集者がついてるんですから、普通にこれくらいのセリフのおかしさは指摘されて然るべきだと思うんですけどね…
尚、「それともう一つ…」の後に続く言葉は書かれておらず、相変わらず無駄に答えを先延ばしにするだけの、気持ちの悪いセリフ回しとなっています。
これ、普通に読めば、最後のページで回想セリフとしてサンジに向けて口にしている「それと!! ひとつなぎの大秘宝じゃが…お前達が…手に入れて欲しい!!!」が、「それともう一つ」に続く内容と読むべきだと思うのですが、どうなんでしょうね。
つまり、「一つだけ教えておこうか 世界政府に”空白の100年”の研究がバレたが…考え得る最善の対策を打ってある 己を信じて死んでくれ それともう一つ…もしこの先、麦わらの一味がエッグヘッドに来ることがあれば、”ひとつなぎの大秘宝”は、お前達に手に入れて欲しいと伝えてくれ(それが世界を救うことになるはずじゃ)」的な意味合いです。
これで十分意味は通るため、この読み方が正しい可能性もある一方、吹き出しの種類が異なるため、全然無関係のセリフで、次週以降に続く言葉が明かされる可能性も全然あります。
もはやこの作品は、漫画としての文法はもちろん、日本語としての文法も崩壊しているため、どういう意図で描いているのか1話単体では全く読み取れないんですよね。
あり得ないタイミングに「言い訳」描写が追加される
このシーンも不自然の塊です。
相変わらず作者が「説明したいこと」「言わせたいこと」だけが前面に出ていて、作為臭しかしないセリフ回しとなっていますが、それ以上におかしいのは、そもそもこんなやりとりは、「ベガタンク」でボニーを助けに向かうシーンに挿入できるはずがない、ということです。
上記シーンがあり得るとしたら、1093話の、以下のシーンの「前」以外にあり得ません。
つまり、会話をつなげると、
- ベガパンク:今ボニーを助けに向かっておるが…私は下に残ろうと思う!!
↓ - サンジ:ん? 死ぬぞ
↓ - ベガパンク:助けんでいい…!! そのままそこで死なせてくれ!!
↓ - サンジ:は!? 自殺願望!?
↓ - ベガパンク:そうではないが!! 私が死ねば何か起きる気がするんじゃ!!
↓ - サンジ:? そりゃ大騒ぎになんだろ 見殺しになんかできるか!!
↓ - ベガパンク:そこをなんとか!! それと!! ”ひとつなぎの大秘宝”じゃが…
↓ - サンジ:何だよ…
↓ - ベガパンク:お前達が…手に入れて欲しい!!
↓
(どれくらいの間ややり取りがあるのかは不明)
↓ - アトラス:ボニー!!
↓ - フランキー:おい真下に向かって走るってどういう事だ!! 落ちる〜〜〜〜!!
↓ - ベガパンク:「島雲」は互いにくっつく性質を持っておる
↓ - サンジ:ボニーちゃーーーん!!
↓ - ベガパンク:この「ベガタンク」のタイヤは島雲でできておる為落ちやせん!!
↓ - サンジ:見つけたぞ!!!
となるわけですね。
いや、あり得ないわ笑
会話もシーンも全くつながっていません。
何よりこんな狭い空間でしゃべってるのに、サンジとベガパンクの会話がフランキーやアトラスに聞こえていないはずがないため、その意味でも、上記2つのコマをつなげるのは無理があります。(聞こえていたら、絶対に他の連中もこの話題に口を挟むはずです。スルーできるような話題ではないですから)
また、「助けんでいい…!! そのままそこで死なせてくれ!!」「そこをなんとか!! それと!! ”ひとつなぎの大秘宝”じゃが…お前達が…手に入れて欲しい!!」という発言の後に、「おい真下に向かって走るってどういう事だ!! 落ちる〜〜〜〜!!」というリアクションがなされて、「『島雲』は互いにくっつく性質を持っておる」と説明し出すのもあり得ない。
こんなセリフ、ベガタンクに乗り込んで、雲をくだり始めて真っ先に口にするセリフでしょう。
つまり、以下のシーンが「ベガタンク」に乗ってすぐの描写であれば問題なく、1093話時点では、読者は当然その前提で読んでいたため、何の違和感もなかったわけです。
しかし、このシーンの前に「今ボニーを助けに向かっておるが…私は下に残ろうと思う!!」なんて会話を追加したら、あり得ないシーンにしかならないんですよ。
明らかにセリフの流れが噛み合っておらず、まず間違いなく、上記シーンに強引に「実はこの時、こんなやりとりをしてたんです」という後付けをしただけでしょう。
なぜそんなことをする必要があるのかといえば、おそらく、サンジがベガパンクを守りきれずに死なせてしまったことに対するエクスキューズを入れたかったのでしょう。
「実はサンジは、この時点ですでにベガパンクから『死なせてくれ』とお願いされていたんです。だからベガパンクを守りきれなかったのはサンジの力量不足ではなく、そもそもベガパンクの望んだ結果であり、”してやったり”の作戦だったのです」と言い訳しているわけですね。
作者の作為によって、ムリヤリあり得ない描写を追加してまで、必死にその無能さを後付けでフォローしてもらっているサンジ。なんて情けなく、みっともない男になってしまったのでしょう。。
少し確認するだけで、このシーンは明らかにつながっておらず、無理のある後付けだとわかると思うのですが、この追加描写をアリにしてしまうということは、それだけ何としてもサンジをフォローしたかったか、今の読者が相当甘く見られているかのどちらかですね。
こんな雑で無理のある露骨な後付けによるフォローでも、問題ないと思われているわけですからね。
まぁ実際、それでも大絶賛してくれて「ベガパンクは天才だ!!!」という結論になるんですから仕方ないか…
丁寧に描いても雑に描いても評価は変わらないのに、わざわざ丁寧に辻褄を合わせるモチベーションなど湧いてくるはずがありません。
記憶など消さずとも矛盾はなかった
この点も、「エッグヘッド編」の総括記事でまとめようと思いますが、おそらく、「記憶の消去」による時系列の辻褄合わせなどなくとも、何ら矛盾なくストーリーは成立させられました。
というのも、このトリックによって回収したのは、(まだ確認しきれていないため「おそらく」と前置きしておきますが)
- “空白の100年”の研究が世界政府にバレた理由
- ステラはヨークの裏切りを知らなかった(ヨークが裏切り者だと明かした時に本気で驚いてた)はずなのに、なぜマザーフレイムを盗まれ、世界政府の手に渡ったことを知っていたのか?(事前に暴露配信の仕込みができたのか?)
という2点だけだからです。
要は、「空白の100年の研究が世界政府にバレたのはヨークが裏切ったから」であり(ステラはそれを突き止めていたが)、「ヨークが犯人だと明かされた時に本気で驚いていた(ヨークの裏切りを知らなかった描写になっていた)」のは、「記憶を消していたから」である、という説明が追加されただけです。
まず、ベガパンクはヨークと全世界に向けて「大ウソ」と「名演技」を披露している(できる)のですから、記憶など消さずとも、「ヨークへのリアクションも演技だった」で丸ごと解決します笑
まぁ、これだと読者は納得しないでしょうし、(おそらく作者が設定している)ベガパンクのキャラクター像とも変わってしまうでしょうから、別の方法を考える必要があります。
それでも、記憶など消さずとも、上記2点を押さえつつ、時系列的にもヨークに対するリアクション的にも、何ら問題なく整合性を取る展開や解釈は可能です。
この点、詳しくは、エッグヘッド編の総括記事で掘り下げます。
私の中で「ワンピース」は「史上最も好きな漫画」であり、まだ「前半の海」での評価の貯金が残っているからです。
ワンピースが大好きだったからこそ、この先改善されることを(いつまでも)期待して読み続けてしまっているわけです。その期待や熱量がゼロになったら読まなくなると思います。
実際「エッグヘッド編」以降、つまらなさが許容量を超えてきており、熱量は急速に冷めてきています。コミックスも104巻からついに購入をやめました。
ジャンプは購読して読み続けていますが、これもお金の無駄だと感じるようになったら卒業するかもしれません。
ニーズがあるからです。
上記の通り、最初は「史上最も好きな漫画」であったことから、(この先つまらないワンピースとして残りのエピソードが削られていくことに耐えられず)改善されることを願って批判をしてきましたが、もはや作品は崩壊し切ってしまったため、今は改善を期待しているわけではありません。
ただ、ワンピースという作品は、日本一売れている漫画だからこそ、熱量の高い(高かった)読者も多く、私と同様に「つまらなくなってしまった」と感じ、それを無念に思い、不満や釈然としない気持ちを抱えている読者の数も多いのです。
そういう方達にとっては、自分の気持ちを代弁してくれる記事や、自分の本音の感想をコメントして、同様の感想を抱いている方達と共有できる場には一定の価値があり、そうしたニーズに応えることにもまた一定の価値があると思っているため、運営を継続しています。
ニーズがあるからです。
ブログのようにテキスト情報だけ(それも超長文)だと、文章を読み慣れていない人にはハードルが高かったり、読む気にならなかったりする(実際、そのような声やリクエストがあった)ため、記事を動画化してYouTubeに投稿することにしました。
もっと批判や誹謗中傷コメントで溢れるかと思っていましたが、(ブログ読者の方に限らず、新規の方でも)共感し、更新を楽しみにしてくださっている方が相当数いて、ここにもニーズがあることがわかったため、運営を継続しています。
余計なお世話としか言いようがありません。
自分の人生の時間の使い方は自分で決めます。
あなたこそ、見ず知らずの他人の人生に意見するような無駄な行為に時間を使うのはやめたほうがいいのではないでしょうか?
他人の人生に口を出す前に、どうぞ自分の人生の心配をしてください。
論理が破綻しており、全く筋違いな言い分です。
プロの作家が商業作品として世に販売している時点で、それを購入した側が評価したり、感想を述べたりするのは当然に許された権利です。
私は読者(消費者)であって、漫画家ではありません。漫画を描きたいわけではなく、面白い漫画を読みたいからお金を払って購入している立場であり、購入した作品の内容に不満があるから、批判的な感想を述べているわけです。
あなたはお金を払って観に行った映画が酷い仕上がりでも、「自分に映画は作れないから文句は言えない」と考えて口をつぐむタイプですか?
購入したゲームがクソゲーでも、「自分では作れないから文句を言う資格はない」と考えるタイプですか?
お金を払って観に行った音楽ライブで、アーティストが音を外したり声が出てなかったり歌詞を間違えまくったりして全く感動できないパフォーマンスを披露しても、「自分のほうが歌が下手だから批判すべきじゃない」と思うのでしょうか?
飲食店でマズい料理を出されても、「自分で作れないんだから(店を開いてないんだから)文句を言う権利はない」とか、「文句を言えるように、まずは自分で作れるようになろう(店を出せるようになろう)」と思うのでしょうか?
市場に商品として投下されている時点で、それを購入した消費者からの評価は避けられません。作り手はそれを分かった上で、自らの意志で作り手側(買い手から評価される立場)を選んでいるのです。
一方の消費者は、自分ではできないからこそお金を払って人に任せているのであり、そこで期待したクオリティに達していなかった場合に、低評価を下したり、批判したりするのは当然に許された権利です。
「購入した商品について批判するためには、自分がその商品以上のクオリティのものを作れなければならない(文句を言うなら自分で作れ)」なんてあまりにも本末転倒で筋違いな暴論です。
頭の悪い人だとバレてしまうので、金輪際そうしたコメントはしない方がいいですよ。
尚、私がこのブログで批判しているのは、基本的に尾田先生(漫画家)ではなく、担当編集者です。編集者視点で、「なぜこの部分を直さないのか」「なぜこの内容でOKを出してしまうのか」という批判をしているのです。
その意味でも「文句言うなら、自分で描いてみては?」という主張は的外れですが、もし「文句言うならお前が編集者をしてみろ」と言われ、実際に依頼をしていただけるのであれば、私は喜んでお受けします。
そして、私が編集者になった後のワンピースがつまらなければ、当然批判も受けとめます。
その覚悟を持って(編集者を)批判していることをご理解いただければと思います。
心配しています。
このブログでは、基本的に尾田先生ではなく、担当編集者を批判するスタンスをとっており、尾田先生の健康や多忙を心配するコメントを過去に何度もしています。
なんなら長期休載に入ることや、連載ペースを落とすことを推奨している立場であり、そうした対応をせずに原作以外の仕事を次から次へと振りまくって尾田先生に負担をかけ、作品の劣化を放置し続ける編集者を批判しているのです。
なぜなら、1人の人間が週刊連載で何十年も面白い作品を(世間とのズレを生む事なく)描き続けることなど、そもそも不可能だからです。肉体的に困難なのはもちろん、作者1人の感覚で何百万人という読者の感覚とズレることなく、質の高い作品を描き続けることなどできるはずがないのです。
そのズレを正すのが編集者の役割であり、作品の質を維持するためには編集者の客観的視点が不可欠だというのに、全く機能していないことが露骨に作品に出てしまっており、にもかかわらず原作以外の大量の仕事を振って尾田先生からネームや作画の時間を奪い続け、作品の劣化に歯止めがきかない状況を進行させているため、その点を指摘して批判をしているわけです。
尾田先生の健康面の心配はしていますし、「作品への批判」と「健康面への心配」は両立するものです。
思いません。
「少年漫画」だから大人の観賞に耐え得るクオリティになっていなくて当然(あるいはそれでも問題ない)という考え方は、「少年」の読解力や感性を「(自称)大人」の勝手な思い込みと偏見で侮り、間接的に「少年漫画」を見下していることと変わりません。レッテルに囚われた思考停止人間の典型です。
少年を侮り、少年漫画を見下し、少年漫画のファンとして感想を述べ合う大人達を「異常」だと言ってのける人間のほうが、よっぽど異常だと私は思います。
読者アンケートの順位は相対的なものなので、「1位のままだからワンピースは劣化していない」という論理は成り立ちません。
ワンピースがどれだけつまらなくなっても、他の作品が抱えているファン数がワンピースよりも少なければ、ワンピースは永遠に1位のままです。「アンケート回答するファンの数=作品の絶対的な面白さ」ではありません。
ワンピースは「前半の海」で蓄積した熱狂的ファンがあまりにも多いので、ジャンプのアンケート回答においては、今度もほとんど1位をとり続けるでしょう。
私の中で「信者」の定義は、「何を描かれても無条件に絶賛し、全て肯定的に解釈して作者を持ち上げる読者」を指しています。
そのため「つまらない部分やおかしいと思う部分は多少あれど、普通に面白いし楽しめている」とか、「前半の海よりも面白さが失われたとは思うけど、新世界編も総じて楽しめている」といった読者は、私の言う「信者」には含まれません。
作者にとって有害かどうかは作者が決めることですので、本人に聞いてみてください。
ただ「つまらない」「くだらない」「ゴミ」「読む価値がない」「お金の無駄」「オワコン」「資源の無駄」といった捨て台詞で、作品を貶めるだけの(ほとんど誹謗中傷でしかない)批判は「有害」だと思いますが、きちんと作品を読み込んだ上で、「なぜつまらないのか」「何が問題なのか」を考え、「どうすれば改善されるのか」まで提示した上で行う「論理的な批判」は、(作者個人は求めていないにせよ)私は「有害」とは思いません。
というより、そうした批判を行う権利は誰にでもあるので、それが有害かどうか議論すること自体がナンセンスです。
それこそ「嫌なら読まなければいい」のです。
煽り体制が低いのは事実ですが、勘違いコメントや難癖コメントを放置すると、それを見た方に誤解を与えたり、場が荒れたりしやすく、早々に対処しておく必要があるため、説明なり反論なりをしています。
えてしてそういうコメントをする人ほど、放置するとそれを「肯定」と見做して、さらに誤解を強めて暴走しやすい傾向にあるからです。
たとえば「煽りコメントにだけ返信してねェw 効いてる効いてるww」とか「図星だから反論できねェんだw」とか「何も言い返せないから逃げやがったww 悔しかったら反論してみろやww」のような言い分です。(そうなると対処にさらに時間がかかるので、早めに処理しています)
また、私への直接的な質問系のコメントやうれしいお言葉にも、できるだけ早めに答えるようにしています。
記事への感想や建設的なコメントについては、読者さん同士でコメントやリアクションをしていただけているので、慌てて私がコメントせずにおまかせしている部分もあります。私がコメントするとそこでやりとりが終わってしまい、読者さん同士の会話が生まれづらくなったりもするので。
色々状況を観察しながら、よいコメント欄になるよう運営していきたいと思っています。
コメント失礼します。
純粋な疑問なのですが、仕事をしながらこんな筋が通っている長文を書くのは難しいと思うのですが、いつ、どうやって書いているのですか?
それと、世間からの逆風に負けず頑張ってください!
本当につまらない、書きたい感情しか書いてない。キャラの感情は二の次どごろか忘れてる。
てかこの期に及んでまた会話中断してボカすわシルエットだわ本当にええ加減にせえよ…
ビビ「ベガパンクはちゃんと希望も語ってた」
????
某考察者が長々と自説を説明したあと
「ここまでが僕の想像です」
って言ってて
『ああちゃんと妄想だって自覚はあるんやな』と思ってたら
「たぶんみんなわかってないよね」
って言い始めて
『妄想がさも正解かのように語り始めた!?』
ってなりました
考察中毒になりすぎて、
「書いてある事実」と「書いてないけど、こうなればいいな…!ああなればいいな…!」が混じっちゃうのかもしれないです
ちょっと前に見たときはコメント800だったのにもう900行きそうやん。
しかも皆大体長文だしで相当不満なんだろうな。
ワノクニとエッグヘッドを本気で面白い!最高!って思ってる人って他の漫画読んだことないのかな?ってなる
ワンピースに対してだけ色眼鏡かけてね?
ワンピースだから面白い、これが面白いということなんだって暗示かかってそう
覇気に関しては世界政府に敵対していたジョイボーイのものなので同じような立場のルフィたちや巨人族には効かないって「設定」というだけかなと。
エメトの秘められた遺言に関しては「ジョイボーイの覇気があるからずっと一緒」であることを望んでいたエメトが覇気を解放した=エメトの機能が完全停止したことを意味するのでルフィには何も言ってないと思います。ルフィの笑いは込められた覇気によって知ったジョイボーイとエメトの間の友情と約束が果たされたことへの祝意と手助けしてくれたことへの感謝でしょうからそこまでサイコパスには見えません。
宴も作者のさじ加減なので別にそこまで気にしなくても良いポイントでしょう。
今回の話のツッコミポイントはやはりベガパンクの記憶消去でしょう。これも色々矛盾がある部分ですが、なぜ悪、欲、暴という否定的要素が女性型、正、知、想は肯定的要素が男性型(ロボットのような見た目)なのかということを考える必要があります。リリスを必要以上に疑う描写からベガパンクはヨーク(女性)の裏切りという明確な事実から目を逸らすために記憶を消したのではないか。だって普通仲間が裏切っていると分かったら憤りつつもその理由を知りたいと思うものじゃないですか。そこをベガパンクは「理由はなんであれ手遅れ」と知ろうとすらしないんですよ。理由が分かれば手遅れだったとしても、その裏切りを逆手にとって世界政府にもっと有効な反撃ができるかもしれないのに。記憶消去にはベガパンクの「ヨークの裏切りを認めたくない」という心理が働いているように見える。好きな子に恋人がいることをなんとなく知っていながらも、あの子が自分以外に恋人なんて作るわけないと思い込む心情ですね。周りの友人に聞けば恋人がいる事実なんて一発で判明しそうなのに、その話題を自分の好きという感情を守るために殊更に避けるというか。つまり女嫌いのベガパンクは「女性(ヨーク)の裏切り」という事実を直視できないが、科学者として知ってしまった事実には何らかのアプローチをする必要があったため、記憶消去という技術で無理やり「なかったこと」としたというのが真相だと思うんですよ。記憶を消去しても裏切りの痕跡自体は残っているはずなので、やろうと思えばヨーク=裏切り者という正解には再度辿り着けるのに、あえてそれをしないのは、知りたくないから。
それをもう少し分かりやすく描いてくれればベガパンクやサテライトの深堀にもなって感情移入しやすい物語になってたと思うんですけどね。
何故サテライトの中に裏切り者を作ったんだろう?
ワノ国編のカン十郎がウケた(伏線が凄い等)快感を味わいたかったのか?
それとも天才科学者が作ったマザーフレイムを扱う為にそうせざるを得なかったのか?
後者の理由ならまあ仕方が無いけど、前者の場合はパンクレコーズとの記憶共有がある今回はカン十郎の時とは段違いの難易度だったのに
裏切り者を作らずに世界政府側の第3者がマザーフレイムを盗んだ事にすれば簡単に納得させられそうなもんだけど
裏切り者を作った結果、ヨークが裏切るっていう鋼の錬金術師で見た結末になった
サテライトの元ネタは七つの大罪じゃないっぽいけど
自称考察者の妄想家達が今週そろってアンチや批判に対して反応しているのですが
これは偶然ではなく、今週のワンピがあまりに酷く無理がある内容なため語ることがないので批判に対して触れているのでしょうね…
事実なべおつさんの一番伸びている動画は1119話です。
その頃はまだ「もっと凄い情報が出るんじゃないか⁉︎」とか妄想出来たのでしょうが、そんな事もなくこんながっかり配信でPH編自体終わってしまいましたね。
ここ以外の感想どうなってるか見てきたけどめちゃくちゃ批判意見増えてない?
5chは非難轟々、漫画まとめサイトでは批判よりのタイトル増加、YouTubeではアンチ系チャンネルが台頭してきてコメント欄も不満だらけだった。
読者に甘え続けたツケとも言えるけど、これまでに見たことないレベルで批判意見が顕在化してることに編集部は危機感持った方がいい。お抱えの盲目信者達が一斉に反転アンチ化したり、作者の人間性が疑われるような描写が掲載されて大炎上したり、コミックスの売上の大幅減少で作者のメンタルに問題が出たり、そういった連載の継続に支障が出る事態を心配する段階に来てると思う。
特に最近の言い訳の様な描写の連続や日本語の崩壊は作者のメンタルが心配になってくるレベルで、もう漫画の質や細かい矛盾については諦めるから、編集には作者が壊れないようケアして作品を完走させて欲しい。
1122話・本誌の次号告知「衝撃的な事件発生!! ルフィたちははたして!?」
1週間の休載
1123話の実際の内容「掲載内容の8割がエッグヘッド編終了までの不自然な言動を過去の三人のベガパンクがひたすら言い訳する回。少なくとも新しく『発生』した事件は一つもないと断言可」
1週休載して記憶削除やらサンジに予め伝えたとかの辻褄合わせの手段を思いついてねじ込みたくなったとかですかね?
だとすると当たり前のように休載もらいつつ、もらった時間で既に本誌であらすじ予告済みだった原稿の中身を再来週以降掲載に変更までして今週の内容入れたってことに……すげェなァ尾田先生の”自由の力”は
これで1124話にも「衝撃的な事件」とやらが発生せずにベガパンクの放送終了後の各地のリアクションとかを改めてやってたらいよいよ面白いんですが……さすがにやりますよね衝撃的な事件
なべおつさん
早バレの話をしてる人たちを一律BANしていただくことってできたりしないでしょうか?
叩くための格好のエサをアンチに与えてしまってるので
youtubeで1122話の動画まで楽しく拝見し、1123話はないのでこちらにやって参りまして、動画で聞くのと文字を読むのでは印象が結構違うことに驚きました。
動画だとわりに棘が強めに聞こえたのですが、文字で読むと冷静な語り口+棘はスパイス、くらいに読めて。
機械音声が早口だからなのか、抑揚のせいなのか…? よく分からないのですが、元記事よりも棘が強く伝わると、内容は共感できるんだけど言い方が…と敬遠する人もいそうで勿体ないな、と思ったりしました。動画の方に棘の強さを感じてしまう人が少ない(私だけ)だといいのですが…。
最新話の黄猿もそうだけど、尾田の泣く=鼻水流すのってどういう表現なんだよ…
女性、子供が泣くのはギリギリ分かるけど(それでもタシギの鼻水ダラダラ泣きとか反吐が出るが…)、おっさんキャラにまでこの表現させるってもうおかしいでしょ…
なんか完全に麻痺してるというか、この表現が普通に見ると全然かっこよくもないし泣けもしないってのが分からなくなってんのかな
尾田っちにトシトシの実食わせて、「SNSや考察者がいない未来」を想像させたら元に戻るかな?
この漫画、あと何年連載するんだろうか。連載開始が1997年だからもうちょいで30年か・・・長くね?
〇他マンガに対する読者(アンチ含む)の反応
※ 某SNSのコメントや某マンガサイトで実際に書かれたコメントを拾ってます
ーーー
・ジョジョ
→ ツェペリ男爵は結婚してないのに孫がいたのはおかしい!大人はウソつきだ!
・遊戯王(初代)
→ 城之内くん余計が余計なこと言うせいでライフ半分になったよドチクショウ
vs 迷宮兄弟戦の最後の足掻きってどう考えても不要だよな
・NARUTO
→ 影分身して修行したら強化n倍とかそんなのアリかよ ロックリー涙目じゃねーか
多重影分身使えるナルトマジチートすぎだろ 主人公補正強すぎて草も生えない
・鬼滅
→ 柱関連はジョジョのパクリだろ
「~~の呼吸」← これもジョジョの波紋の呼吸をパクったものだから
・呪術
→HUNTER × HUNTERから色々パクってんだよな
・恋愛マンガ
→ この作者ロリコンじゃね?妄想をそのまま描いてるようでクッソキモいんだが
ご都合主義乙
・異世界転生系
→ 無自覚チート主人公ウザすぎ
所詮他人から与えられた能力に過ぎのに、なんで自分の実力だと堂々とイキれるのか不思議
ーーー
このように、どんなマンガにも不満を述べる読者は一定数存在するし、マンガに限らず万人受けするコンテンツは100%といって良いほど存在しないのが現状なんだけど・・・
***
・ワンピ
→ ニカ~~♡
これは〇〇が伏線なんだ(最初から考案されてたんだ)
少年漫画に整合性を求めるな
尾田っちスゲー!!
〇〇(女キャラ)かわいい or シコれる
おいルフィそこ代われ
***
このとおりワンピには賞賛コメしかなく、批判コメントや疑問コメントに対しては徹底的に弾圧する始末
まともな思考回路を持ってる人間ならどちらがおかしいのは火を見るより明らか
何で得意でもないミステリー展開やろうとしたのかホント理解に苦しむ。
ミステリーの醍醐味の一つである主人公(読者)が推理して犯人(裏切り者)を見つける展開すら放棄してる。
あいつ怪しいかも?というフリもなく、たいしたトリックもなく
カン十郎も欲も “自分から勝手に名乗り出る” という雑な種明かし。
フリがないから「お前だったのか!」という驚きもスッキリもない。さらに種明かし段階でモモもステラも別に殺されたりしないので危機感もない。
追い詰められて犯人が動機をペラペラしゃべり出すならまだギリわかるけど誰も疑ってないのに急に「ベガパンクは一人でいい」「天竜人になりたい」
はぁ?
一番わけわからないのはその欲を捕まえるくだり(ロビン大怪我)をまるまるカットしたこと。
あとで回想入れようと思って絶対忘れてるでしょ先生。
正直ニカって「解放の戦士」とか「人々を笑顔にした」とか言われてたから、それこそオールマイトみたいに笑顔で人を助けるような王道ヒーローか何かかと思ってたんですよ。
今までのルフィのスタンスとは違うとしても、かつての彼のように苦しむ仲間や友達の目の前に現れて敵をブッ飛ばす…そんな活躍を期待してました。
それが何が悲しくて緊張感のかけらもなく阿呆のように笑い転げ、仲間のこともさして気にかけず敵をいたぶるのを楽しむような様を見せられにゃならんのですか?
あんなのは救いの神でもヒーローでもなく邪神ですよ。ONE PIECEは冒険譚でなく、邪神崇拝の教典に堕ちたんですな…
コナンのアニオリとかも論理的に見えて不自然な点がけっこうある。今のワンピースを不自然に思っていてコナンに興味がある人はコナンのアニオリも見てほしい。
もはや「尾田先生のワンピースが読みたい」というより「初期の編集者のワンピースが読みたい」になってる
今の体たらくを見ると原作者レベルで編集者が頑張ってたとしか思えない
考察に動かされ
考察YOUTUBERを公式に扱いだし
ワンピースをぶっ壊したのはジャンプ集英社
許せないし終わってる
ワンピースをぶっ壊したのは考察SNSでそれは正にマザーフレイム
世界政府は集英社そのもの
ベガパンクのように確証はあるけど言えない状態
尾田は常に七武海しかり超新星しかりビビしかり後付けしてますよと公に発信しているのに伏線だの全て決められたストーリーだのとそこを無視する考察者と信者
いや尾田先生もそこを全否定しないのは尾田も同じベクトルでワンピースを売りたいのだろう
昔のワンピースは凄い
現状のワンピースは何もかも考察者の「伏線に違いない」を意識して動かしてる
ドロピザもっちー神木のすけ等々考察者を意識した編集者
自分達だからなワンピースをぶっ壊したのは
ワンピースが好きならマジで一歩引け
某掲示板ではわずかな問題点を指摘していただけで感想記事が消し飛び、友人には「最近のONE PIECEって絵がごちゃごちゃしてて読みにくいよね」と言っただけで「ジャンプも単行本もロクに買ってないくせにごちゃごちゃ抜かしてんじゃねえ!アンチなんかになりやがって」と妙な反論されました…
おかしいなぁ。ONE PIECEって自由を求める漫画なのにファンの意識がどんどん不自由になっていってるぞ
ヨークや世界政府に悟られることなく裏切りの事実に気付いていつでも先手を打てる状態だったのに何故カウンターを自分の死後に仕込み自分たちの記憶を消すという完全な後手に回るのか…。
パシフィスタの命令権限についてもそう。
ボニーが命令権の最上位ならパシフィスタが敵になった時点でボニーに伝えておけば良いものをボニーがパシフィスタに撃たれそうになるまで伝えず後手に回り、結果的にエッグヘッドにいらぬ被害をもたらした。
あえて後手に回るなら後の先を取るように動かないと意味がない。
あと敵に悟られないようにするために記憶を消すというのは分からなくもないけど、なんで3人仲良く記憶を消すのかが分からない。
そんなの嘘と演技が下手とされているステラの記憶だけを消せば済む話であり、もともと表情が見えずベガパンクの中で最も知性の高そうなシャカの記憶を消す必要など全くない。むしろ下手に記憶を消したせいでヨークの裏切りに気付けずヨークに撃ち殺されるという完全な犬死にを遂げてしまった。
(というか配信電伝虫の居場所を悟られたくないならステラ1人で隠し場所を考えて隠しに行けば良いだけでやはり3人仲良く記憶を消す必要は全くない。)
そして生き残ったベガパンクがよりによって登場時から頭の悪そうなムーブをかまし、ステラ達からも信用されていなかったリリスとは…。
また、パンクレコーズさえ残っていればベガパンクはまだ死んでおらず復活できると考えている人が結構いるようですが個人的にはその線も薄いかなって思っています。
というのもそんなことは当然ヨークも知っていることであり、知らなかったとしてもヨークもパンクレコーズもエッグヘッドに残っているのだからヨークに本当にベガパンク並みの知能があるのなら調査・解析されるのは時間の問題であり、パンクレコーズは敵の手に落ちた、または人質に取られたも同然だからです。
そういえばモブ反応に麦わら大船団出てこなかったね
尾田先生って今までに連載を一度も終わらせたことがないのに、これから漫画史に残る長期連載をとっちらかった謎や設定、キャラクターを回収しながらストーリーを収束させないといけないわけじゃん
無理でしょ
最近のワンピースがつまらないからとか抜きに風呂敷を畳むのって風呂敷を広げるのとは別種の才能がいることだから
その場のノリで七武海をつくった尾田先生が彼らの終着点まで決めて書いてるわけがない
長期連載かつ最終決戦にそれまで登場したキャラクターが集結するストーリーで、その難易度に対しての成功例として語られる「うしおととら」ですら全33巻、もっといえば最終章に入るのは25,6巻
100巻越えてるワンピースの最終決戦に尾田先生が今までのキャラをばんばん出す気なら
断言するけど各キャラを特徴的な喋り方、笑い方だけで表現してコマもページもぎゅうぎゅう詰めの有様になるよ
なべおつさんの記事で書いてるけど、
裏読みするのがあまり前で、気軽に漫画読みたいライトユーザーは置いてけぼり。めっちゃ読みづらい漫画やわ。
前回は
・中将起きてるやん→倒れてました
・時系列おかしいやん→記憶消してました
・サンジ無能やん→計画通りでした
なので今回のコメント欄の反応から察するに
・宴は不謹慎だろ→実はしんみりしてました
・ベガパンク死ぬ意味ないやろ→生きてました
・ヨーク捕まえろや→捕まえてました
あたりででどうでしょうか!こんなんでました!
呪術が終わるまでに細かい謎でもいいから回収しないと本誌の購読者減りそう
唯一残る看板が現状面白くない…
>普通の論理的思考ができる人間であれば、誰でも「世界政府が
>利用した可能性が極めて高い」という結論に至ります。
そこなんですよね。超漫画速報というサイトでも指摘している人が居ましたけど、
もしベガパンクが「もしそのままワシが暴露すれば世界政府は配信を聞いた国々を
古代兵器で次々と消すかもしれん。だから言えぬ。」とかセリフで言っておけば、
読者は「ああ、だからあいつどこの誰か分らぬと嘘ついたのか」となるんですが、
思考停止で原作しか読んでいない人からすれば説明不足で、なんでベガパンクは
嘘ついたのか分からないと思うんですよ。いや知っていたら配信で言えばいいだろ、
どうせベガパンク言わなくてもイムは「近いから」という理由で消す奴なんだしと
読者は思うんですよね。世界政府側の視点で考えれば極秘情報を既にあの世界の
民衆に知られてしまった。そうなると隠ぺいするには世界経済新聞や世界政府の
加盟国に情報統制をお願いするしかないんですけど、たぶん尾田先生はそこまで
頭回らないんで、普通に住民はあの配信を聞いても世界政府を1ミリも疑わない
という展開で終わると思います。1124話の予想ですがエルバフで浮かれる一味の話。
今回も興味深く拝読しました。
そもそもなんですけど、記憶を消すとか偽の記憶を植え付けるとか、そういうことが可能だって事前に示してなかったので「何でもアリ」が過ぎるんですよね。
(それとも、示していたけど私が忘れているだけでしょうか…)
「天才キャラ」「記憶・認識改竄」はご都合展開を作りやすいからこそ、何ができて何ができないのかちゃんと示してほしい…のですが、今のワンピースには高望みでしょうか。
口悪くなるけど尾田先生、馬鹿なのに科学とか世界の謎とか大量のキャラとか出さないでほしい。
自分の実力を過信してる。記録ばかり見て頂点のつもりでいるから、他の漫画家に説教してこのザマだったり「目指すものがない」とかぬかしたりするんだよね。恐らく、同業者と競って高め合うみたいな価値観を知らないんだと思うけど。
そういう天狗の鼻をへし折るのも本来は編集の役目だし、他人と比較せず内省しない人間の描く漫画とか滑稽でしかない。
全くそんなつもりはないんだろうけど、皮肉にも「最高到達点のニカ」がただ空気を読めず一人で笑ってるのメッチャ尾田先生っぽい。
本人はマジで、全く自覚ないんだろうけども。
ワンピース初期の頃はきっと織田先生も初々しくモチベーション溢れ、やる気に満ちていて編集さん達と一緒に四苦八苦しながらがむしゃらに頑張ってたのかなぁ。
超人気作品となった今現在、仕事も多忙になり一大事業となり、編集の方含め織田先生に意見できる方が周りにいなくなってしまったのかなぁなんて勝手に妄想しています。
とても魅力的な絵で、キャラのデザインも素晴らしいと思います。なので今のワンピースを見ているととても残念でもったいないなぁと。長期間連載だからもうモチベーションも湧いてこないのかな。きっとネットの意見も閲覧してると思います。もっと広い目で、客観的な意見も大事にして下さい。独り言です。
ベガパンクよりシーザーの方が頭良さそう
>苦しい闘いが「終わったぁー」という時、だれか死んでいるのがイヤなので、基本的には人は殺さない。絶対の決め事じゃないけど、後味のよさを大切にしたいから
現に後味が最悪になってますね…エースが死んだ後に「宴だァ〜!」とか言い出したら頭おかしくなったのかと思いますよ。
マザーフレイムは便利な道具にもなるし、人を傷つける危険な道具にもなる。それは使う人間の意思にのみ左右されるもので、マザーフレイムそのものの善悪を問うなんて馬鹿げている、ぐらいの持論を持って突き放すなら、良くも悪くも天才科学者らしいスタンスだったと思います。
そんな危険なものを作りやがってと言うやつには、ではこのエネルギーによって救われる何万人もの人間を見殺しにするべきだと言うんだな、と切り返すような。
とっつきにくくて感情的には同意しづらいが、言っていることは正しいキャラというか…。
それがワンピースの世界観に合うかはまた別ですが、くまの改造はじめ非道なこともサクサクやっている感じだったんで、てっきりそういうタイプだと思い込んでいたら、まさか何もかもが行き当たりばったりで、そもそも人格など存在しないようなキャラだったとは…。
ベカパンクには悪魔の実の秘密とか、物に実を食べさせる技術とかの科学者らしい話をしてほしかったな。
空白の100年の話とかお前の口から聞きたくねえよ。
今のワンピースに不満を抱いている読者で特にニカがひどいという読者は水ルフィを前にしたクロコダイルみたいな気持ちかな?
『我々は無理じゃ…すでに海軍各支部に密例が下っておる』
って台詞がありますが、あの無能星たちは一体何と言って海軍の末端の人たちに世界一の天才科学者ベガパンクを見つけたら捕らえよ、もしくは処刑せよって命令するんですかね?
そんなこと命令すれば間違いなく世界政府に対して疑念を抱く人間が相当数でてくると思うんですが。
あと別に世界中から指名手配されてもベガパンクの持つ科学力なら余裕で逃げおおせると思うのは自分だけですかね?
戦桃丸やパシフィスタも大量にいますし、血統因子を持っていればいくらでも強力な悪魔の実の能力者を増やして『最強の人類』たるセラフィムも何人か手元にいるのだから、武力でベガパンクたちを捕らえるのはまず不可能だと思うのですが…。(セラフィムの強さは四皇麦わらの一味の2トップであるルフィとゾロ、そしてCP0の2トップであるルッチとカクが手を組んでやっとどうにか出来るレベル)
海の上で捕らえようにも海獣兵器(シービーストウェポン)も大量にいるのだからこれも難攻不落です。
どこに逃げるのを諦める要素があるのでしょうか?
なんならそのままベガパンク達だけで組織を立ち上げて堂々と『空白の100年』を調べても問題ないレベルだと思うのですが…。
というか島の外に出てしまえば革命軍と合流して助け合うことも可能ですし、ますます逃げるのを諦める理由が分かりません。
・ニカのおふざけバトルと強引な後付け信仰
・モブの「え~!?」連発
・登場キャラ敵味方含めて実はみんな人情味溢れて良い奴
・過程を省いて唐突なお涙頂戴展開で媚びる
・今になって隠す必要もない思わせぶりな台詞など考察者への餌撒き
・しつこいシルエット芸
・寒いだけのSBS風ノリ
・くまのような設定マシマシや無駄な新キャラ&組織の増加
・ベラミーやルッチなど過去に倒した今更なキャラとのダラダラ再戦
・実写などの原作以外のお仕事
これらを禁止でテンポ意識して話進めるだけでもスッキリしてかなり読みやすくなると思うんだけどな
自分で書いててあらためて感じたのが、ワンピが面白かった時は全部なかった余計な要素なのよね
他だと今週みたいなネットでのツッコミ気にしてか言い訳後付け回はみっともないしもうやんない方がいい
下手に「実はこんなことがあったんだよー」って後から思いついて追加したところで嘘が嘘を重ねて余計おかしくなるパターンと同じだし、今後の物語にまで悪影響して支離滅裂状態と化すだけだからね
つーかもう最終章なんだからいい加減覚悟を決めて潔くゴールへ向かってどんどん明かして消化していくべきでしょ
これじゃ散々ばら撒いたネタのオチを実は考えてなかったから時間稼ぎしてんのかな?って疑われてもしゃーないぞw
おつなべ〜
セルの声優の若本さんが大袈裟な芝居ばかりになって演出家にお前なんだその芝居は?と怒られた時に「すみません、もう(こういう芝居しか)できないんです」と言ったエピソードがあるんだけど
最大級の攻撃→デカ覇気デカパンチ
最大級の敵→巨大奇形化け物
最大級の謝罪→土下座
同じ描写の繰り返し、目新しい構図はひとつもなし、ご都合展開、キャラを増やしすぎて収集がつかず主人公一味をモブにする始末。
尾田さんも同じ状態で、もうこういうのしか書けないんだろうね。残念です。
読者各々の楽しみ方は否定しないけど
ストーリーは場面転換と後付けでごちゃごちゃ
バトルは何でもあり、作劇上の都合で露骨にナーフ入る
キャラはキャラ崩壊、話の駒化、テンプレ化、役割終わったら扱い雑になる
で考察が一番マシな楽しみ方出来るよねって思った
エメトの覇気兵器で敵味方関係なく気絶→シーンが海に変わり、麦わら達は気がつく→エメトが麦わらと巨人の船を引っ張っている。そこでエメトと麦わらが静かな夕焼けの海を背景に語り合う→エメト、ルフィと約束して笑顔で海に沈む→みんなが「ロボーー泣」となる。
前半のワンピースからの流れなら、こんな感じのはずだと思う。
実写版デスノートが視聴者から「バカしかいない頭脳戦」って呼ばれてましたがエッグヘッド編がまさにそんな感じですね…
某信者考察者にりんどうさんと名指しされてましたねw
正論がしょぼいとか言ってたけどその反論の方がしょぼいような。
やっぱり信者はその周り含めて過去のバイアス多めで盲信してるんだなぁという印象でした。
客観的判断ができるなら面白いとはならないからねw
その信者具合いを否定はしないけど。
「あんたがウソも演技も下手なこと知ってるよ!」
じゃなくて
「あんたがプレゼンも演説も下手なこと知ってるよ!」
にしたほうがまだ納得できましたね笑
あかん、ここ最近はあまりにも内容が酷くなりすぎて、
なおべつさんが[批評してワンピースを良くしたい、良くなって欲しい]スタンスから、[完全に諦めた、何言っても無駄]の達観モードに移行してきている…
追加ありがとうございます。
ナミの膝枕には自分も強烈な違和感を覚えました。ナミってこんなとき間違ってもはわわ💦するようなキャラじゃないですよね。心配するにしても「アンタ何やってんの、もう!」と(信頼するが故に)呆れ半分か、本当にやばいなら「誰か!チョッパー呼んできて!」とマジトーンになるはずで、どうやってもこんなリアクションになるはずがない。
ワノ国地下でのロビン→ローの「ずるい…」と同じだと思いました。あれも、ロビンなら絶対「あら、ずるいわね」や「ふふ、ずるいじゃない」といった反応になるはずで、あのロビンがずるい…🥺なんてぶりっ子するはずがないんですよ。
おっしゃる通り、結局読者に「ナミさんの膝枕尊い〜♡」「幼女なロビンちゃんかわいい〜♡」と言わせたいがためだけにヒロイン達をキャラ崩壊させている。怒りに堪えないです。