新世界編〜ワノ国前半がつまらない理由はコチラ

【ワンピース】懸賞金システムが崩壊したのは○○の懸賞金を「後付け」で変更したから

ワンピースの懸賞金システムについて、長年物申したいことがあったので書きます。

このテーマは、これまでもネットでも度々議論を呼び、さまざまなツッコミがなされてきました。

私としては、「2年前」までは懸賞金システムは(多少の後出し調整はあるにせよ)整合性は取れていて、問題なく成り立っていると思っていました。

よく言われる「クロコダイルの元懸賞金が低すぎる」「モリアの元懸賞金が高すぎる」と言ったツッコミも、「“七武海”に入ったタイミング」「政府に及ぼす危険度」という説明によって、一応の整合性はとることができます。

バトル漫画では、主人公の成長に伴い敵キャラを強くしていかなければならない宿命にあるため、どうしても初期に登場した敵は(当時強敵だったはずなのに)一度倒されるとただの雑魚になり下がり、その威厳や存在価値を保てなくなりがちです。

しかしワンピースでは、「懸賞金」によって敵の強さを「数値化」する一方、

  • 「懸賞金の高さ=強さ」とは限らない(政府に及ぼす危険度によって変わる)
  • “七武海”に入ったら懸賞金はストップする

という設定によって、この問題をクリアしました。

ルフィが初めての敗北を喫する強敵を“七武海”のクロコダイルにしたことで、その後に登場する敵の懸賞金がそれを上回っても、イコール「クロコダイルより強い」とはならずに済んだわけです。

たとえばクロコダイル(元8100万)よりも格段に元懸賞金が高いくま(元2億9600万)やドフラミンゴ(元3億4000万)、モリア(元3億2000万)たちも、クロコダイルより“七武海”加入のタイミングが遅く、ある程度懸賞金が上がってから加入したと考えれば整合性が取れます。

この設定によって懸賞金(≒敵の強さを表す数値)のインフレを防ぎ、パワーバランスを崩壊させることなく、最初から整合性の取れた「1つの世界」を描いているように思わせてくれたわけです。

これがバトル漫画として画期的で、ワンピースを面白さを維持してきた要因と言えるでしょう。

しかし「新世界編」後のあるタイミングで、この懸賞金システムが完全に崩壊しました。

これまでバトル漫画としての「軸」を担ってきた懸賞金システムが、ある海賊の懸賞金設定によって崩壊してしまったのです。

それは誰か。

ずばり「海賊王」ゴールド・ロジャーです。

彼の懸賞金を「後付けで」高く設定しすぎたばっかりに、通常のバトル漫画同様、懸賞金がインフレを起こし、過去の強敵たちの懸賞金との整合性がとれなくなってしまいました。

なぜそう言えるのか。

以下、わかりやすく順を追って説明していきましょう。

“東の海”編

“東の海”でアーロン一味を撃破した後、ルフィは海軍から初めての懸賞金を懸けられました。

金額は、3000万ベリー。

これは

  • バギー(1500万ベリー)
  • クリーク(1700万ベリー)
  • アーロン(2000万ベリー)

を倒したことから付けられた金額です。

当時「初頭の手配から3000万ベリーは世界的にも異例の破格」だったため、ルフィは“東一番の悪”となりました。

アラバスタ編

グランドラインに入って最初に立ちはだかった強敵は、“七武海”のクロコダイルです。

  • クロコダイル(元8100万ベリー)

「アーロンの4倍」ということで、ナミはその額に驚愕します。多くの読者もその金額に驚き、先の展開にドキドキワクワクしたのではないでしょうか。

クロコダイルを激闘の末に倒したルフィの懸賞金は、1億ベリーに到達します。

“七武海”を倒したことで1億の大台に乗るのはわかりやすいし、8100万を倒したから1億というのも妥当な数値だろうと思います。

まぁ今思えば、クロコダイルも「元」8100万ベリーというだけで、実力的には当時も1億を超える器だったはずですから、それを倒したルフィはもっと高額の懸賞金になっていてもおかしくなかっただろうとは思いますが…

空島編

次に、空島に向かう前に発表されたのが、他の“七武海”、ドフラミンゴとバーソロミュー・くまの懸賞金です。

  • ドフラミンゴ(元3億4000万)
  • バーソロミューくま(元2億9600万)

ルフィが1億ベリーになったんですから、その後に登場する強敵キャラの懸賞金は、倍以上でないとインパクトがありません。

普通のバトル漫画であれば、この時点で「え、クロコダイルって雑魚だったん?笑」となり、懸賞金のインフレがスタートします。

しかし先述の通り、これは「“七武海”に入ったタイミング」や「政府に及ぼす危険度」という設定によって、クロコダイルの面目を潰すことなく、整合性をとることができます。

たとえばクロコダイルの8100万ベリーが初頭手配に近い時期についたもので、その後すぐ“七武海”入りしたのであれば、その強さや威厳は保たれます。

ドフラミンゴとくまは、“七武海”加入のタイミングがクロコダイルより遅く、ある程度懸賞金が上がってから加入したと考えれば整合性はとれるわけです。

ここで面白いのは、クロコダイル撃破後にルフィが戦う相手が、「空島」のエネルであり、「懸賞金がかけられていない強敵」であったということです。

通常、一人のボスを倒したら、次はさらに強い敵が登場するというのがお決まりですが、懸賞金がわからないエネルを登場させ、しかもその能力が“ゴロゴロの実”という作中最強クラスで、なおかつ“神”を自称するキャラというのが秀逸です。

そして、そんな最強の能力を持つエネルを、“最弱の海”からグランドライン入りしたばかりのルフィが倒せる理由が、ゴムだから雷が効かず、エネルにとって「世界でたった1人の天敵」だったから、というのも素晴らしい。

ルーキーがいきなり大物を倒す理由づけとして、これ以上ないほど説得力のあるウマい展開だと思います。

アラバスタの後に空島でエネルとの戦闘を描いたことが、尾田先生の構成力が光る点と言えるでしょう。たとえば覇気の設定が出た後にエネルを登場させていたら、敵としての魅力もバトルの面白さも皆無に等しいレベルまで落ち込んでいたはずです。

その後、ちょくちょく登場するキャラたちは、数千万ベリー〜1億ベリー付近で、“七武海”を超える額のキャラは登場していません。

エニエスロビー編

エニエスロビーで世界政府に喧嘩を売り、CP9を撃破してロビンを取り戻したルフィは、その危険度から一気に3億ベリーまで懸賞金が跳ね上がります。

これでくまの元懸賞金を超えたことになるわけですが、くまの七武海加入のタイミングが早かったことにすれば、ここも「懸賞金が上回っても戦闘力でルフィはくまに敵わない」ことにできます。

スリラーバーク編

次に降り立ったスリラーバークでは、“七武海”のゲッコー・モリアが登場します。

  • ゲッコー・モリア(元3億2000万ベリー)

「新世界編」以前の懸賞金で、一番無理があるのがモリアでしょう。ここがワンピースの面白さを維持するための山場であったとも感じます。

エニエスロビーでロブ・ルッチとの激闘を終え、3億ベリーに到達したルフィが、次に戦う“七武海”の懸賞金がルフィより下だと、(いくら懸賞金=戦闘力の高さを示すわけではないとはいえ)、ボスキャラとしての脅威性や緊張感を描くことが困難になります。

だからルフィより高くする必要があるものの、実力的にも政府への危険度的にも敵キャラとしての魅力的にも、クロコダイルやくまを上回り、ドフラミンゴに匹敵するほどの器があるようには到底思えません。

少なくとも、読者がそう納得できるだけの強さは描けていない。実際、モリアとの戦闘は、クロコダイルやエネル、ルッチほどの苦戦はせず、あっさり倒すことになります。

しかしこれも、「加入時期」を加味することで説明が可能です。

たとえば、

  • 実力:ドフラミンゴ≒くま > クロコダイル > モリア
  • 政府への危険度:ドフラミンゴ≒モリア > くま > クロコダイル
  • 加入時期:クロコダイル > くま > ドフラミンゴ > モリア

と考えれば、モリアの懸賞金が一番高いことも説明できるわけです。(実力差や政府への危険度の差は不明ですが、いずれにしても整合性のとれる説明は可能です)

またモリアについては、ルフィが100人分の「影」を取り入れてパワーアップしたり、ルフィ1人で倒したわけではなく「一味全員が一丸となって倒した」という描き方をしてたりするので、その点から「強敵だった」ことは描けており、“七武海”の格を落とすまでには至っていないとも言えます。

まぁそうした涙ぐましい「調整」も虚しく、頂上戦争後にドフラミンゴさんから「“七武海”の称号を背負うにゃ力不足だ」と言われて切り捨てられちゃうんですけどね。(自分だって四皇に冷や汗かいてビビりまくる程度の器のくせに…)

シャボンディ諸島編

その後、“前半の海”の最後の島、シャボンディ諸島に到着したタイミングで、“11人の超新星”の懸賞金が一気に明かされます。

ルフィとゾロも含めて、金額順に並べると以下の通り。

  • キッド(3億1500万ベリー)
  • ・ルフィ(3億)
  • ホーキンス(2億4900万ベリー)
  • ドレーク(2億2200万ベリー)
  • ロー(2億ベリー)
  • アプー(1億9800万)
  • キラー(1億6200万ベリー)
  • ボニー(1億4000万ベリー)
  • ベッジ(1億3800万ベリー)
  • ゾロ(1億2千万ベリー)
  • ウルージ(1億800万ベリー)

グランドラインに入り、シャボンディ諸島まで到達できる猛者たちは、1億ベリーを超えるのが基本であることがわかります。(船長にそれくらいの実力がなければ、シャボンディ諸島までは到達できない)

この金額設定も「うまいな」と感じる部分です。

“七武海”を2人も倒し、世界政府の旗を撃ち抜いて喧嘩を売って逃げ切ったという所業を見れば、ルフィに一番高い懸賞金がついてしかるべきでしょう。ルフィが同期より懸賞金が低いと、今までやってきたことは大したことではなかった(同期達はもっとすごいことをやってきていた)ことになり、「主人公」の威厳が保てなくなります。

しかし一方で、新たに登場するライバルたちが全員ルフィより格下となると、それはそれで物語の面白みに欠けてしまいます。

だから1人だけ、キッドだけは「一般人に危害を及ぼした」という理由で、わずかにルフィを超える懸賞金にしたわけです。きちんと整合性をとりながら、物語に広がりや深みを出したすばらしいバランス感覚だと思います。

この時点では、ルーキーたちの懸賞金と“七武海”の元懸賞金との整合性もとれていると言えます。

“七武海”の元懸賞金は8000万〜3億程度で、ルーキーたちは1億〜3億。シャボンディ諸島まで到達できる船長達は、“七武海”になり得る実力をもっていることの説明になっており、実際、2億ベリーのローは、この後“七武海”に入ります。

女ヶ島編〜インペルダウン編

その後、明かされたのは“七武海”のジンベエとハンコックの元懸賞金です。

  • ジンベエ(元2億5000万)
  • ハンコック(元懸賞金8000万)

これも妥当な金額感と言えるでしょう。ここで(後から登場した“七武海”だから強く見せなければと)安易に懸賞金を高騰させなかったことが素晴らしい。

この時点で発表されていた“七武海”の元懸賞金を、金額順に並べてみましょう。

  • ハンコック(元懸賞金8000万ベリー)
  • クロコダイル(元8100万ベリー)
  • ジンベエ(元2億5000万ベリー)
  • バーソロミューくま(元2億9600万)
  • ゲッコーモリア(元3億2000万ベリー)
  • ドフラミンゴ(元3億4000万ベリー)

やはりモリアの金額だけ取ってつけた感がありますが、一応は説明のつく、整合性のとれる設定だと言えます。

さて、ここで気になるのがミホークの元懸賞金です。“七武海”の中で唯一、未だ金額が明かされていません。

加入した時期にもよりますが、他の“七武海”とのバランスや、政府に及ぼす危険度が低そうな点を考えると、3億5000万〜3億9000万程度が妥当でしょう。1人だけ4億に達しているとバランスが悪いので、ドフラミンゴと同等かそれ以上ではあるものの、4億は超えないくらいがリアルなラインだと思います。この時点で、一人だけ5億や10億を超えてくることはもっと考えづらい。

しかし2年後の今、四皇シャンクスと同等の実力を持ち、「世界一の剣豪」と呼ばれていることを考えると、3億5000万〜3億9000万では「低すぎる」と考える人がほとんどではないでしょうか。

なぜならシャンクスの懸賞金があまりにも高すぎたからです。

この点については、後ほど掘り下げます。

頂上戦争編

さて、最も波乱が起きてもおかしくなかった「頂上戦争編」では、白ひげ海賊団、赤髪海賊団、黒ひげ海賊団が登場するものの、彼らの懸賞金は明かされませんでした。

つまりこの時点では、四皇の懸賞金がどれほどの基準なのかわからないわけです。

懸賞金を明かさなかったのは、ルフィが自分の冒険によって「高み」にのぼり詰め、直面した敵ではなく、(実力が伴っていないのに)トップの戦いに勝手に乱入した形だったからでしょう。これは納得感もありますし、正しい判断だと思います。

しかし今思えば、私はここが失敗だったのではと思います。ここで四皇の懸賞金を明かしておくべきだった。そうすれば、それを基準にその先の海の展開を描くことになるため(その制約が生まれるため)懸賞金のインフレや、整合性のとれない金額設定が起こらずに済んだはずだからです。

もしかしたら尾田先生の中では、頂上戦争編の時点で四皇の懸賞金はある程度決めていたものの、今後の展開によって軌道修正ができるよう、あえて「確定」させずに、先延ばしにする道を選んだのかもしれません。

そして実際に、軌道修正をしてしまった。この判断が、懸賞金システムを崩壊させ、数多のバトル漫画が直面する戦闘力インフレの道を突き進んでいくきっかけとなります。

ちなみに頂上戦争で死亡したエースの懸賞金は、5億5000万ベリーであったことが明かされました。

  • ポートガス・D・エース(5億5000万ベリー)

新世界編

頂上戦争で暴れ回り、一躍有名となったルフィは、2年後に4億ベリーにまで達します。

「3億を超えたらそうそう上がるもんじゃない」とジンベエに説明させているため、この時点ではまだ懸賞金システムを維持する意向があったのでしょう。

魚人島では懸賞金のかかっているキャラは登場せず、次のパンクハザードで登場したシーザー・クラウンは3億ベリーでした。

  • シーザー・クラウン(3億ベリー)

この金額は妥当と言えます。「ガスガスの実」の能力の強さだけでも、“七武海”と同等の金額になってしかるべきキャラだと思いますし、2年前はもう少し低かったことを考えると、より正しいバランスだと言えます。ここで安易にルフィより上にして、強敵感を出そうとしなかったのは正しい判断です。

その後のドレスローザでは、“七武海”のドフラミンゴファミリーが敵なので、ここも敵キャラに懸賞金はありません。

コリーダコロシアム参加者の懸賞金は一部公開されましたが、首領・チンジャオが「全盛期は5億超えの懸賞金を懸けられた男」と言われたくらいで、それ以外は1億〜3億程度で、超新星たちと変わりません。

  • 首領・チンジャオ(5億4200万ベリー)※30年前

30年前の時点でチンジャオが5億超えというのは高すぎる気もしますが、まぁ(中国をモデルにした大国で)八宝水軍をまとめる棟梁と考えると、それなりの金額になるのは頷けます。

つまり、ここまではギリギリ懸賞金システムは成立していたと言えます。

さて、ドフラミンゴ(元懸賞金3億4000万ベリー)を倒したルフィの懸賞金は、5億ベリーまで高騰します。

“七武海”を3人も倒しているわけですから、この金額も妥当と言えるでしょう。

問題は、この後の「ホールケーキアイランド編」で起こります。

ホールケーキアイランド編

最初にルフィの前に立ちはだかった「三将星」の1人、クラッカーの懸賞金は、なんと8億6000万ベリーでした。

“七武海”の誰よりも高額などころか、“前半の海”〜「ドレスローザ編」までに明かされた誰よりも高額な設定です。

キャラデザ的にも実力的にも「雑魚」にしか見えず、話の流れ的にも通過点としてあっさり倒される役割なのに、これまで作中で明かされてきた誰よりも懸賞金が高い。ルフィよりも格上感を出すため「だけ」に、(強さを示す基準として)安易に決められたとしか思えない金額です。

「いやさすがにいきなり上がりすぎじゃね…?」と戸惑った読者は私だけではないでしょう。実際、ネットではこの辺りから懸賞金システムの崩壊を指摘する人が増えたように思います。

たしかに、ただの雑魚キャラをこんな金額にしてルフィがあっさり倒してしまったら、懸賞金システムが崩壊してしまうだけでなく、バトル漫画としての緊張感やワクワク感まで失われてしまいます。

予想通り、8億を超えるとは到底思ないような器と実力で、何の危機感も強敵感も味わうことなく、バカみたいにあっさりとやられてしまいました。

その他のビッグ・マム海賊団の大臣たちの懸賞金も、以下の通り“前半の海”の基準では考えられないような高額です。

  • スムージー(9億3200万ベリー)
  • ぺロスペロー(7億ベリー)
  • スナック(6億ベリー)

全員(雑魚なのに)ルフィよりも、“七武海”の誰よりも、「圧倒的に」懸賞金が高い。

「三将星」最強のカタクリは、なんと10億ベリー超えです。

  • カタクリ(10億5700万ベリー)

これでは懸賞金がインフレしすぎていて、“前半の海”との整合性がとれないと指摘されても仕方ありません。

四皇の部下でこの金額なら、ロジャーやシャンクスの懸賞金はいくらになってしまうんだと。これ以上インフレを起こしたら、クロコダイルさんの立場はどうなるんだと。

しかしながら私は、この段階ではまだ、ある「視点」によって整合性のとれる説明は可能だと考えていました。

(8億6000万ベリーのクラッカーがルフィにあっさりやられてしまったことは、描き方が下手くそすぎたと思うものの)懸賞金システム自体はまだ崩壊していない。

尾田先生はきっとこの「視点」を持って整合性がとれるように描いているはずだと考えていたのです。

そして四皇の懸賞金が明かされる時に、批判してきた読者達を黙らせるつもりなのだろうと。

その「視点」とは、「時間が経つほど、懸賞金の水準は上がっていく」というものです。

クラッカーは懸賞金8億6000万ベリーで登場しましたが、2年前は当然もっと低かったはずです。それこそ3〜5億程度で、前半の海の“七武海”や、エース(四皇の2番隊隊長)と同等の金額だった。

しかしその後の2年間で、実力や危険度が増し、懸賞金が上がったと考えれば、2年前の水準とのバランスもとれるし、懸賞金システム自体の整合性もとれます。

つまり2年前と2年後では、四皇の一味の中でも懸賞金が上昇しており、その水準は変わっているはずだということです。

時が経つにつれ、海賊たちは成長し、政府への危険度は増して行くわけですから、懸賞金の水準が上がって行くのはある意味当然でしょう。

「2年前」は四皇の2番隊隊長で5億程度の水準だったけど、「2年後」は8〜10億まで高騰した、ということです。

とすれば、当然2年前はビッグ・マムやカイドウ、シャンクスの懸賞金も今よりも低かったはずです。部下達の懸賞金が倍増しているのに、船長の懸賞金が変わらないなんてありえません。部下達の危険度が増せば、それを束ねる船長の危険度も増さなければおかしい。

そして、わずか「2年」で差が出るのであれば、ロジャーが死んだ22年前(現在を起点にすると24年前)は、もっと差が出てくるはずです。

白ひげ含む四皇たちの懸賞金が、22年前はもっと低かったとなれば、彼らと同じ時代を生き、しのぎを削ってきたロジャーの懸賞金も同程度でなければ辻褄が合いません。

つまり22年前の懸賞金は、今の水準から考えると相対的に低くなるはずなのです。

だから22年前に死んだロジャーや四皇の懸賞金がそこまで高額でなければ、(むしろ今の水準と比較すると「低すぎる」と感じる金額で、当時はその金額が世界最高水準だった)という金額設定であれば、まだ整合性はとれると思っていたのです。

海賊王と四皇の懸賞金

クラッカーの懸賞金が明かされた836話から約3年の時を経て、957話「ULTIMATE」にて四皇たちの懸賞金が発表されました。

満を辞して明かされたその懸賞金は…

  • ロジャー(55億6480万ベリー):22年前
  • 白ひげ(50億4600万ベリー):2年前
  • カイドウ(46億1110万ベリー):現在
  • ビッグ・マム(43億8800万ベリー):現在
  • シャンクス(40億4890万ベリー):現在
  • 黒ひげ(22億4760万ベリー):現在

もう絶句です。

この瞬間、懸賞金システムは完全に崩壊し、“前半の海”との整合性が全くとれなくなってしまいました。

約3年間、上記「視点」によってビッグ・マム海賊団の懸賞金の高さについても整合性のとれる説明は可能だと思い続けてきた私ですが、この金額を明かされて絶望しました。

尾田先生は、“前半の海”との整合性を無視して、(低迷する人気や話題性を取り戻すために)ただ桁外れの金額にして、瞬間的なインパクトを出すためだけの(そうとしか思えない)金額設定にしたのです。

なぜこれまで丁寧に描いてきた世界をぶち壊すような「後付け」設定を追加してしまうのでしょうか。

こんなことをしたら、“前半の海”の海賊達が全員ただの雑魚で、この世界のモブキャラでしかなかったことになってしまいます。

最初から四皇だけが桁外れに強く、圧倒的な実力を誇っており、その他の海賊どもは“七武海”も含めて目くそ鼻くそ。ただの雑魚たちのどんぐりの背比べだったことになってしまう。

「海賊王」(世界のトップ)の懸賞金が最初から55億だった世界線になると、クロコダイルさんの8100万ベリーなんて、仮に初頭手配だとしてもフォローできないほどの雑魚っぷりです。

なぜ世界政府は、たかだか8000万〜3億ベリー程度の海賊を7人集めただけで、四皇に並ぶ「世界三大勢力」の1つになると思えたのでしょうか。7人が束になってかかっても、四皇最弱のシャンクス1人にさえ敵わない金額なんですよ?

ルフィの初頭手配3000万ベリーが、「世界的にも異例」の「破格」で、“東一番の悪”と呼ばれていたなんて笑い話にもなりません。

これでは“前半の海”で描いてきたことすべてが茶番となり、これまでの冒険や成長の過程に対する感動が台無しになってしまいます。

もちろん、(四皇の懸賞金が明かされていなかった)2年前は、今よりも全体的に懸賞金が低かったはずですから、当時は“七武海”全員を足せば、四皇1人に匹敵する金額になるようなパワーバランスだったのかもしれません。

しかし白ひげは2年前の時点で50億4600万ベリーなんですから、他の四皇たちの懸賞金も、これくらいの水準だったと考えるべきでしょう。ビッグ・マムもカイドウもシャンクスも、2年後に明かされた金額と大きく変わらない、つまり少なくとも40億前後はあった可能性が高い。

そうなると、2つの問題が出てきます。

問題点

①四皇の部下達の懸賞金が低すぎる

一つは、なぜ四皇の部下(幹部)達の懸賞金が5億程度しかないのか、という点。

2年前の時点で白ひげは50億4600万ベリーなのに、2番隊隊長(一味のNo.3の)のエースが、5億5000万ベリーしかないなんて、あまりにもバランスがとれていません。

ビッグ・マム海賊団では、現在、船長が43億8800万ベリーで、3将星が8億〜10億なんですよ? なぜロジャーの死後、「世界最強の男」と言われた海賊団のNo.3で、「海賊王」の実の息子であるエースの懸賞金が、5億程度しかないのでしょうか。

答えは簡単です。白ひげの懸賞金が「後付け」で決められたから。これ以外にありません。

もし2年前の時点で白ひげが25〜30億程度であれば(四皇の懸賞金水準がその程度であれば)、エースが5億5000万ベリーでも頷けます。あるいは白ひげが50億4600万ベリーでエースが10億程度であれば整合性もとれる。

しかし白ひげが50億4600万ベリーなのに、2番隊隊長のエースが5億5000万ベリーしかなかったとすると、明らかにバランスがおかしいでしょう。

こんなことをされたら、エースがただの雑魚だったことになってしまいます。

②ミホークの元懸賞金はいくらなのか?

もう一つは、40億4890万ベリーのシャンクスと肩を並べるミホークの元懸賞金はいくらなのか、という点です。

先ほど「3億5000万〜3億9000万程度が妥当」と述べましたが、シャンクスが40億4890万ベリーとなると話が変わってきます。その金額ではあまりにも安すぎる。かといって、10億を超えると“七武海”の設定バランスがおかしくなってしまいます。

ミホークの加入時期はわからないので、シャンクスとの「決闘の日々」が行われていた時期には、ミホークもシャンクスも3億5000万程度で、その後ミホークは七武海に加入して懸賞金はストップした一方、シャンクスは四皇までのぼり詰め、40億4890万ベリーまで達した、という説明も可能ではあります。

だから、この先ミホークの元懸賞金(“七武海”加入時の懸賞金と、加入時期)によっては、整合性がとれるかもしれません。

しかし例えば、今更「ミホークの元懸賞金は3億8000万ベリー」(当時の“七武海”トップ)と明かされたとして、誰が興奮できるでしょうか。四皇の金額を明かされた後では雑魚にしか見えず、完全に霞んでしまい、これまで隠してたことが意味をなさなくなってしまいます。

そのため可能性としては、以下のパターンが考えられます。

  1. ミホークの元懸賞金は明かさず、“七武海”制度の撤廃後に懸けられた新たな懸賞金だけ明かす。
  2. ミホークの元懸賞金は10億を超え、(海賊団を持たない)個人としては当時から最高金額という、インパクト重視で整合性を無視した意味不明な金額設定にする。
  3. ミホークの元懸賞金は3億8000万ベリー程度だったと明かした上で、“七武海”制度の撤廃後に懸けられた新たな懸賞金は、四皇に匹敵する額で(海賊団を持たない)個人としては最高の金額となる。(例えば15〜20億程度)

3つ目であれば、一応の整合性をとりつつ、ミホークの威厳を保つことができるかもしれません。

しかし私としては、尾田先生はもはや整合生など考えず、1つ目か2つ目の選択をしてくる気がしてなりません。だって四皇の金額設定の時点で、整合性など放棄しているようなものですから。

ミホークの懸賞金を明かしていないのは、「世界最強の剣士」であり、物語序盤からゾロの目標となっていて、終盤で直接対決させる可能性があるからでしょう。ミホークの懸賞金を早い段階で明かしてしまうと、その後の(ルフィや)ゾロの成長を自由に描きづらくなってしまいますからね。

要はミホークが懸賞金のインフレによってふるい落とされてしまうと、終盤でのゾロとの再戦が盛り上がらなくなるから、隠したまま引っ張っているわけです。

“東の海”でゾロと対戦した際に、たとえば懸賞金3億8000万ベリーと明かされていたら、その桁外れの数字に当時の読者は驚愕したことでしょう。しかし同時に、「世界最強」の基準はそれくらいだ、と設定が固まってしまうことにもなります。

その後で、ルフィが3億、4億、5億、15億と懸賞金を上げてしまうと、ミホークもただの雑魚となり、終盤のゾロとの再戦が全く盛りがらなくなってしまう。だからずっと隠しているわけです。

しかし四皇の懸賞金をここまで高くしてしまうと、ミホークの実力や威厳と“七武海”の設定との整合性をとることはほぼ不可能です。

四皇よりも圧倒的格下であることがわかった“七武海”に所属していたミホークが、40億のシャンクスと肩を並べる実力を持っていることを、「元懸賞金」で表現することなどもはやできません。(“七武海”制度を撤廃し、ミホークをただの海賊にしたのはそうした理由もあるかもしれません)

どうすれば整合性がとれるのか?

では、どう説明すれば、この懸賞金に辻褄の合う説明をすることができるのでしょうか。

まず、グランドラインを制覇して「海賊王」になったのがロジャー1人しかいない以上、彼の懸賞金が一番高く、22年間誰にも抜かされていないことは理解できます。

しかし逆に言うと、「海賊王」になったのに、白ひげとは5億ベリーしか変わらないのです。

白ひげはいつ、50億4600万ベリーに到達したのでしょうか。

ロジャーのライバルで肩を並べる存在なのだから、当時からロジャーの懸賞金と拮抗していたはずです。しかし22年前から50億4600万ベリーだったとなると、お前22年間何をやってたんだという話になりますし、「海賊王」との差が5億ベリーしかないとなると、「世界の秘密」を知ることは5億ベリー程度の価値しかないと言っているようなものです。

だから22年前は、白ひげの懸賞金はもっと低い金額だったと考えるほうが妥当でしょう。

たとえば、以下のように考えれば説明はつきます。

①22年前:ロジャーが「海賊王」になる前

  • ロジャー:25〜30億ベリー
  • 白ひげ:25〜30億ベリー
  • カイドウ:10〜15億ベリー
  • ビッグ・マム:10〜15億ベリー

※ロジャーと白ひげは同格で、ほぼ変わらない懸賞金。カイドウとビッグ・マムは2人よりも格下。

②22年前:ロジャーが海賊王になった後

  • ロジャー:55億6480万ベリー
  • 白ひげ:25〜30億ベリー
  • カイドウ:10〜15億ベリー
  • ビッグ・マム:10〜15億ベリー

※ロジャーが「海賊王」になったことで、懸賞金が倍増。1人だけ圧倒的な金額となるも、すぐ処刑され、その金額は誰も到達できないほどの「伝説」となる。

③22年前〜2年前:ロジャー死後〜白ひげの死まで

  • ロジャー:55億6480万ベリー(没)
  • 白ひげ:50億4600万ベリー
  • カイドウ:35〜40億ベリー
  • ビッグ・マム:35〜40億ベリー
  • シャンクス:30〜35億ベリー

※22年間で白ひげはロジャーに匹敵する額まで懸賞金を伸ばす。グランドラインを制覇できる実力はあるものの、ただ行く気がないだけだからロジャーとほぼ同じ金額。カイドウ、ビッグ・マムも大きく懸賞金を伸ばすが、白ひげには及ばない。

また、シャンクスが台頭したことで「四皇」という呼び名が誕生。シャンクスは、2年前にカイドウと小競り合いを起こした上、頂上戦争に乗り込んで海軍大将たちを制するほどの器を持っていたので、カイドウ・ビッグ・マムよりは低いものの、ほぼ同等の金額。(ミホークと決闘していた頃は、まだ3〜5億程度)

④現在:「新世界編」以降

  • ロジャー:55億6480万ベリー(没)
  • 白ひげ:50億4600万ベリー(没)
  • カイドウ:46億1110万ベリー
  • ビッグ・マム:43億8800万ベリー
  • シャンクス:40億4890万ベリー
  • 黒ひげ:22億4760万ベリー

※2年間で、カイドウ、ビッグ・マム、シャンクスが5億程度ずつ懸賞金アップ(部下達がみんな倍増している想定で考えると、ちょっと上昇額が低すぎるとは思いますが…)。新たに黒ひげが台頭し、四皇入りを果たす。

上記のように変遷してきたと考えれば、一応整合性はとれます。

つまりロジャーが「海賊王」になる前は、世界のトップ層はみんな10〜30億程度だったけど、ロジャーが「海賊王」になったことで、1人だけ懸賞金が倍増。その後、20年の時をかけて、ロジャーに匹敵する懸賞金に上り詰めて行く中で、「四皇」という呼び名が生まれた、というわけです。

しかしこう考えると、今度は別の視点で整合性がとれなくなってしまいます。

それは、「ロジャーの死後、白ひげ、カイドウ、ビッグ・マム、シャンクスは、“何をやって”懸賞金を伸ばしてきたのか」ということです。

グランドラインを制覇し、「海賊王」になったのはロジャー1人。世界の秘密を知り、政府に対する危険度が大きく増したロジャー海賊団の懸賞金が劇的に高まることは納得がいきます。

しかしロジャーの死後22年間、誰一人グランドラインを制覇できていない(世界の秘密を知っていない)状況で、四皇達が20〜30億も懸賞金を伸ばしてきたとしたら、一体何をしてきたのでしょうか?

革命軍のように世界政府を直接倒そうとしているわけでもなければ、ポーネグリフ解読のために動いていたわけでもない。天竜人に喧嘩を売ってるわけでもない。

世界政府の旗を撃ち抜いて宣戦布告し、エニエスロビーを崩壊させたルフィが1億→3億の+2億アップにしかならず、「3億を超えたらそうそう上がるもんじゃない」と言われている世界線で、何をすればそんなに懸賞金が上がるのでしょうか。

白ひげ、カイドウ、ビッグ・マムと同格もしくは上回る10〜30億クラスの海賊が他にもゴロゴロいて、ロジャーの死後、そいつらを倒してきたのでしょうか?

そうとでも考えないと、懸賞金が20億も上乗せされるような所業など考えられないのですが、果たしてロジャーの死後、10億単位で懸賞金が上がるような相手などいたのでしょうか?

そんな奴がいたら、そいつらが先に四皇になっているはずですし、これまでに描かれていない時点で、「いない」と考えるのが妥当でしょう。

そうすると、白ひげの50億4600万ベリーは、20年をかけて伸ばしてきた金額ではなく、ロジャーの時代からこれくらいの金額で、ロジャーと同格の海賊だった、と考えるほうが自然です。

しかしそうなるとまた、「じゃあ22年間お前は何をやってきたんだ」という話になりますし、50億4600万ベリーの2番隊隊長(一味のナンバー3の)のエースが、5億5000万ベリーしかなかった問題に戻ります。

だからどう説明しようとしても、整合性がとれないのです。

結論、ロジャーや四皇の懸賞金は、すべて「後付け」(もしくは「新世界編」以降に変更したもの)だということです。

クライマックスを盛り上げるためだけに、時間軸や“前半の海”との整合性を放棄して、おそらく以下のような「ノリ」で決められたのではないでしょうか。

  • ロジャーは「海賊王」だから当然、一番高額だ。これまでに登場したキャラたちとは桁違いにしないと箔がつかないから、55億。ロジャーだから語呂合わせで6480万をつけて55億6480万ベリーでいいだろう。
  • 白ひげはロジャーと同格の海賊で、ロジャーの死後は「世界最強の男」と呼ばれていたのだから、ロジャーよりは低いけど大差はつけず、5億差くらいにしておこう。「白(46)」だから4600万ベリーを付けて50億4600万ベリー。
  • カイドウとビッグ・マムは白ひげより年下だし、ロジャーの死後は白ひげが「世界最強の男」なんだから、当然白ひげよりも下だ。
  • カイドウは「最強生物」であり、ワノ国編で戦わせる重要な四皇だから、白ひげに近い金額にしよう。5億刻みだと芸がないから、より白ひげに拮抗する46億かな。百獣(110)海賊団だから、これに1100万を付けて46億1110万ベリーだ。
  • ビッグ・マムはカイドウとほぼ同格だけど、女だから少し低めにしよう。「母(88)」だから8800万ベリーを付けて43億8800万ベリーだ。
  • シャンクスは四皇の中で圧倒的に若いから、一番低くしよう。とはいえカイドウと「小競り合い」をするほどだから、あまり差をつけるわけにもいかない。40億に、「シヤク(489)」の語呂合わせを付けて40億4890万ベリーでいいだろう。
  • 黒ひげはまだ四皇になったばかりだから、当然他の四皇よりも格下だ。とはいえルフィ(15億)よりは上にしないと盛り上がらないから、22億くらいだな。

もう作者の「意図」が透けるように見えてしまう。

語呂合わせなんてどうでもいいことにこだわってないで、もっと“前半の海”で描いてきた世界との整合性をとり、面白さを維持することにこだわってくださいよ。。

瞬間風速的な注目を集めるためだけに、インパクト優先の雑な後付け設定などしてほしくなかった。

この金額にしたせいで、これまでバトル漫画としてのワンピースの面白さを支えてきた懸賞金システムが完全に崩壊してしまいました。

これは断言できますが、ロジャーと四皇の懸賞金は、初期の設定から確実に変更されています。

おそらく連載が予想以上に長くなったことで、懸賞金の基準を初期構想から大幅に変えざるを得なくなったのでしょう。

本来は、四皇で10億程度の想定だったから、ルフィの初頭手配を3000万からスタートしたのではないでしょうか。

世界のトップ(海賊王)が10億ベリーの世界線であれば、初頭手配3000万ベリーが「世界的に異例」で、「東一番の悪」というのも、まだ整合性のとりようがあります。

つまり、ロジャーの懸賞金を決めてからルフィの冒険を描いたのではなく、ルフィの冒険を描いていくうちに、どんどん懸賞金が高騰していき、直面する敵の懸賞金を安易に上げ続けた結果、「海賊王」の懸賞金も上げざるをえなくなった、ということです。

ロジャーの懸賞金はいくらにすべきだったのか?

では、こうした矛盾を起こさずに、懸賞金システムを維持するにはどうすればよかったのでしょうか。

たとえば以下のような方向性が考えられます。

  • 個人の懸賞金をインフレさせるのではなく、「新世界編」以降は各海賊団の「総合賞金額」で強さや危険度を表現する。
  • ロジャーだけは(世界の秘密を知った危険度から)破格の懸賞金にするが、四皇の懸賞金はそこまで高くしない(10〜20億程度)
  • 22年前と比べて、懸賞金の水準が大きく変わったことにする。

まず個人の懸賞金をケタ違いにするのではなく、海賊団としての「総合賞金額」をケタ違いにするという方法があります。

「3億を超えたらそうそう上がるもんじゃない」んですから、個人の懸賞金で40億も50億も超えてたら整合性がとれません。

四皇個人は10〜15億。白ひげでも20〜25億程度。そこに3〜5億程度の(“七武海”クラス)部下達がたくさんいて、総合賞金額として40億、50億を超える海賊団として描けばよかった。

ロジャーだけはグランドラインを制覇し、世界の秘密を知った危険人物だから、圧倒的に高額にしてもいい。

もし(「新世界編」でぶつかる)カイドウ、ビッグ・マム、シャンクスを強敵に見せたいのであれば、2年後の世界で白ひげの懸賞金を超えさせてもよかった。白ひげは2年前に死んでるんですから、その後、カイドウやビッグ・マムが彼の懸賞金を超えてもなんらおかしくありません。そんなことで白ひげの威厳や栄光を失わせることにはならない。

「白ひげの死亡時の懸賞金は○○億ベリー。もし生きていれば、○○億はゆうに超えていただろう」という説明を入れれば問題ないわけです。

で、四皇の部下達の懸賞金は、2年後の世界でも5億程度にとどめておけばよかった。8億〜10億などにせず、ルフィと同程度で全く問題なかった。だって結局倒すんですから。

10億を倒しちゃうから、ルフィを15億ベリーにすることになり、黒ひげを22億にすることになり、他の四皇を40億超えにする必要が出てきてしまうのです。

同程度の実力(懸賞金)で、苦戦しつつも倒すほうが、よっぽど納得感がありますし、説得力が出たはずです。

私はいまだに、5億のルフィが10億のカタクリに、大した理由付けもなく(単なる主人公補正のみで)勝利した展開に納得がいっていません。

四皇以外の個人懸賞金は5億ベリー付近(2年後は8億ベリー付近)を「最大値」とし、そうした強力な部下を大量に抱えていることが大海賊団としての「四皇」の強さである、という見せ方にすればよかったのです。

私としては、以下のような設定が妥当ではないかと思います。

2年前

  • ロジャー:30〜35億ベリー(没)
  • 白ひげ:20〜25億ベリー
  • カイドウ:18〜20億ベリー
  • ビッグ・マム:18〜20億ベリー
  • シャンクス:15億〜18億ベリー

※四皇の部下は、当時の“七武海”クラスで3〜5億程度。
※“七武海”の「総合賞金額」は14〜21億(1人頭2〜3億計算)で、全員が集まれば四皇にも対抗できる金額感。

2年後

  • ロジャー:30〜35億ベリー(没)
  • 白ひげ:20〜25億ベリー(没)
  • カイドウ:20〜25億ベリー
  • ビッグ・マム:20〜25億ベリー
  • シャンクス:20〜25億ベリー
  • 黒ひげ:15〜20億ベリー

※もし白ひげが生きていたら30億ベリーを超える。

※四皇の部下は若干懸賞金が上がり、5〜8億程度(“七武海”の実力も、時を経て「元懸賞金」以上に上がっているため同等レベル)。

※ロジャーの金額が低く見えてしまうのは、22年もの時が立ち、海賊達の実力も上がっているから。「生きていれば倍になっていてもおかしくない」といった設定にする。

※他の四皇達は、実力的にはグランドライン制覇ができ、世界の秘密を知りうる位置にいるのだから、ほぼロジャーと同格の金額でもおかしくはない。

※“七武海”個人の実力では四皇には敵わないが、7人集まれば四皇1人と同等、もしくは超える金額感になる。

※ルフィは2年後に5億ベリーとなり、ホールケーキアイランドでは8億のカタクリを倒して10億になる。他の幹部達は5億程度で、ルフィと同格にする。そうすれば大して苦戦せずに倒してもおかしくはない。

※その後、10億の男として、25〜30億ベリーのカイドウに挑む。

このように、2年前や22年前と比べて海賊達が成長したことで、懸賞金の水準が変わった(高まった)ことにすればよかった。

これくらいの金額感であれば、ワノ国でルフィがカイドウと一騎討ちをして倒すことにも納得感が得られます。ニカの設定など出して“神”の能力を与えなくても、「覚醒」と“ギア5”で倒してしまって問題なかった。

「15億の男」が、「46億の男」(しかも「サシでやるならカイドウだろう」と口々に言われてきた「最強の生物」)に一騎討ちを挑んで勝てるなんて話になったら、もはや懸賞金など意味をなしていません。その設定自体が無意味なものになってしまいます。

だから“神”の力に頼って整合性など無関係の「なんでもあり」の世界にせざるを得なくなったのでしょう。

その結果、懸賞金システムは完全に崩壊。バトルから緊張感がなくなり、新たに出てくる敵がどれだけ懸賞金が高くても脅しにならず、「どうせ勝つんでしょ笑」という冷めた見方しかできなくなってしまいました。

それもこれも、四皇の懸賞金を明かすタイミングを引っ張りすぎたせいでしょう。

2年前の時点で四皇の懸賞金を発表し、10〜20億程度にしておけば、こんなめちゃくちゃなシステム崩壊など起こさなかったはずです。(ロジャーの懸賞金だけは隠しておいてもよい)

そうすれば「ワンピースに後付けはなく(少なく)、最初から決まっていた」ように思わせることができていたのではないでしょうか。

「3D2Y」が失敗だった

もっと根本的な話をすると、2年前の「3D2Y」という展開自体をなくして、同じ時系列のまま「新世界編」に突入する展開にするべきだったと思います。

「2年後」という設定にしたことによって、2年前やそれ以前との整合性を取ることが困難になってしまった。

尾田先生は「2年後」の設定を思いついた時、それなりに悩んだはずです。果たして(初期構想とは異なる)展開で進めてしまってもいいのかと。

しかしワンピースが人気絶頂だった当時の尾田先生は、過去との整合性をあまり詰め切らないまま、とりあえず走り出してしまったのではないでしょうか。自分の力(とファンからの支持)に対する自信から、走り出せばなんとかなると思ったのでしょう。

実際、「魚人島編」ではジンベエに「3億を超えたらそうそう上がるもんじゃない」と言わせ、「パンクハザード編」ではシーザーの懸賞金をルフィより格下の3億ベリーにするなど、「新世界編」の初期は、2年前との整合性をとろうとする姿勢が見受けられました。

しかし「ドレスローザ編」に入る前あたりから、雲行きがあやしくなります。

“七武海”のドフラミンゴが、四皇カイドウに汗だくでビビりまくるというクソみたいな展開を描いてしまった。

頂上戦争のときは、「世界最強の男」である白ひげを前にしても偉そうにイキっていて、(「カイドウと渡り合ったと聞くほどの海賊」と言われた)モリアに対して、「“七武海”の称号を背負うにゃ力不足だ」と言い切って消しに入ったドフラミンゴさんが、急にカイドウにビビりまくるんです。

何度考えても、ありえない展開です。

“前半の海”で描いてきたことを無視して、整合性を放棄し、四皇戦を盛り上げるためだけの設定を安易に追加したとしか思えない。

しかもそれによって盛り上がるどころか、その先の物語を破壊する結果にしかなっていないという世紀の愚策っぷりです。

おそらく「新世界編」の構想を考える際に、ルフィに倒されまくった“七武海”ではもう強敵感を出せないとその設定に限界を感じ、四皇を「圧倒的格上」に据えることで、再度バトル漫画としてのワクワク感を取り戻そうと考えたのでしょう。

「七武海よりも圧倒的に強い(懸賞金が高い)」ことにすれば、読者が脅威に感じてくれる、またルフィの戦いにワクワクしてくれる。そう安易に考えて、“前半の海”における圧倒的強者で、世界の「三大勢力」であった“七武海”を切り捨てたのです。

しかしこれまで丁寧に描いてきた懸賞金のパワーバランスを、こんな安易な考えで変更してしまっては、バトル漫画としての「軸」が崩壊してしまいます。

実際、設定が崩壊した“七武海制度”は、藤虎の思惑によってあっさり「廃止」となりました。

まぁルフィ1人に3人も倒され、大半は懐柔されて仲間になってるのですから、敵キャラとしての価値が薄れていたことは確かです。

しかしそもそも、ルフィは“七武海”を倒すために冒険しているわけではないんですから、その設定を生かしておいても全く問題ありません。

“前半の海”から圧倒的強キャラとして描いてきたドフラミンゴを、直接対決前に雑魚キャラに貶め、その先の四皇との戦いを期待させるためだけに切り捨てるなんて判断のほうがおかしい。

“七武海”への加入時期は明確にされていないのだから、元懸賞金が相対的に低くなっていったとしても、「今懸賞金がついたら何億くらい」という説明によって、いくらでもその強敵感は維持できるわけです。

「“白ひげ海賊団”vs“王下七武海”」の戦争が起こると言われた時は、めちゃめちゃ興奮して「ヤバい..!!! 超面白そう!!!」とワクワクしたのに、フタを開けてみれば“七武海”全員が束になっても四皇1人にさえ敵わず、矛先を向けられたら冷や汗かいて焦るレベルの格下だったという。。

なにそれ。なんでそんなことしてしまうのですか。。

せっかく懸賞金システムという秀逸な設定によって、他のバトル漫画とは一線を画す作品となったのに、結局は強さを示すための数値としてインフレを避けられないものとなり、その数字は無意味化してしまいました。

バトル漫画なのに敵の強さ(を表す数値)がインフレを起こさず、最初から最後まで一つの世界の、同じ時間軸の中でルフィの冒険と成長を描いていく。

これを整合性をとりながら描いてきたから、ワンピースは他のバトル漫画とは異質の面白さがあったのに、「後出し」で数値だけ大幅に上げて強敵感を出すなんてことをしてしまってはおしまいです。

そのせいで他のよくあるバトル漫画同様、初期の敵達がまとめて雑魚化するただのお決まり展開ばかり続く退屈な作品へと成り下がってしまいました。

それどころか、インフレしきった四皇戦で主人公に勝たせる納得のいく理由が見つからなかった結果、“神”の設定を後付けしてくるんですからたまりません。

もはや私たちがドキドキワクワクしながら読んできたワンピースは根本から崩壊し、ほとんど別の作品となってしまいました。

おそらく尾田先生の中で、

  • ルフィがこれから対決する「四皇」に強者感を出して、「新世界編」を盛り上げるにはどうすればいいか?
  • 懸賞金を大幅に上げて、読者に脅威を感じさせるしかない。
  • そうすると“七武海”(元懸賞金1〜3億程度)が機能しなくなるのでは?
  • そもそもルフィ1人に3人もやられていて、残りのほとんども懐柔され、ハンコックもくまもジンベエも仲間みたいなもんだし(ジンベエは実際後で仲間になるし)、すでに機能していない。
  • “七武海”制度自体を撤廃して、四皇を「新世界編」の最強の敵に据えて描いていこう。

と考えたのではないでしょうか。

その結果、「頂上戦争編」まではあれだけ強敵感を出していたドフラミンゴが、カイドウにビビりまくるクソ展開にしてしまった。

こういうアイデアにストップをかけられない編集は、本当の意味でのワンピースファンではないどころか、通常の読者でさえないと思うんですよね。たぶん全巻読んですらないんじゃないかな。

“前半の海”で丁寧に描いてきたワンピースの世界をなし崩しにするような展開や、一般の読者が普通に違和感を抱くような整合性のとれない展開を描くことに、よくOKを出せるなと。私には信じられません。

尾田先生から「ロジャーの懸賞金は55億です」「白ひげは50億です」「七武海制度は撤廃します」といった細切れの報告を聞いて、「尾田先生の考えることに間違いはない!」「この先の展開をいち早く知れるなんて、一読者としてこんなに嬉しいことはない!」といったただの「盲目ミーハー読者」として、そのアイデアを全て無思考に受け入れ、諸手を上げて称賛してしまっているとしか思えない。

ちゃんとワンピースを読み込んでいるファンであれば、上記のようなアイデアを聞いたときに、「え、それって大丈夫ですか?(この部分で整合性が取れなくなったり、設定の破綻が出てきたりしませんか? その辺りはどう辻褄をつけるんですか?)」と質問するはずなんですよね。

まとめ

まとめると、やはり「3D2Y」の展開が、「新世界編」以降、ワンピースの面白さを凋落させた根本原因と言えそうです。

当時は、その展開に若干の抵抗はありつつも、今までにない新しい展開だし、面白いアイデアとも思えたので受け入れられました。

しかしその後の展開があまりにも失敗ばかりなので、今は「2年後」なんて展開にするべきではなかったと思ってしまいます。

そうすれば、以下のような「新世界編」以降のワンピースをつまらくした根本原因の、ほぼすべてをなかったことにできます。

  • キャラデザの劣化。
  • キャラデザ変更について作中で触れず、読者の感情移入を強制的にリセットさせる愚行。
  • 2年間も会えなかった仲間達との再会時に、それぞれの2年間について語り合う様子を描かず、読者を置いてけぼりにする失態。
  • 懸賞金システムを崩壊させる誤判断。

覇気の「基礎」を教わるのなんて1〜2ヶ月もあれば十分でした。それでキャラデザの変更も、懸賞金の不自然な高騰もさせずに、そのままの流れで物語を進めてくれればよかった。

1〜2ヶ月の修行では「新世界」を一気に駆け上がることはできないけど、「武装色」を身につけてロギアに対抗する術だけでも身につけられれば、十分物語は進められたはずなのです。

むしろ1ヶ月で身につけた覇気で、その先の海を苦戦しながら進む中、死闘を繰り返して成長し、覇気に熟練していき、終盤でロギアの敵たち(主に三大将)といよいよ対決する、という描き方にしたほうがずっとワクワクできたはずです。

だって2年後にルフィの懸賞金が上がるきっかけとなった敵って、パラミシアばかりなんですよ? ロギアだったのはカリブー、シーザー、モネのみ。「武装色」の覇気などほぼ必要のない展開で進んでいるんです。

せっかく身につけた「覇王色」も全然有効活用してないし、果たして2年間も修行する必要などあったのでしょうか。

2年間も「修行」で足止めしていたのに、“麦わらの一味”以外の海賊が誰一人がラフテルに辿り着けないことも、不自然がすぎて露骨な主人公補正とご都合主義、茶番感を際立てています。

おそらく見切り発車で「2年後」の設定を追加したことで、“前半の海”との整合生がとれなくなり、バトル漫画としての面白さを根本から破壊することになったのが、今のワンピースです。

guest

19 Comments
新しい順
古い順 人気順
Inline Feedbacks
View all comments
匿名
匿名
4 ヶ月 前

いくらなんでも読み方適当すぎで笑った
クラッカーとかあの時点でルフィはナミがいなきゃ負けてたし
白ひげの隊に数字の優劣はないしエースはそもそも白ひげ海賊団のナンバー3じゃない上
海賊王の息子であることは伏せられてたし懸賞金額には含まれてない
その上で海賊になってまだまだ数年の新人だしむしろかなり破格の額だよ
あと七武海の元懸賞金とか七武海になる前の金額なんだから四皇達より上とかでもなけりゃどんな数字でも何の問題もないよ
10年以上も前に止まってたりする額なんだから
四皇もそもそもナワバリ増やしたり挑んでくる奴らを倒したり取り込んだりしてやろうと思えば世界政府を潰せる程の力を集めてるし
ポーネグリフ解読のために動いてるどころかポーネグリフを所持してる

匿名
匿名
5 ヶ月 前

なぜ大秘宝に興味ない家族ごっこしたいだけの白ひげが50億で野心ギラギラ政府転覆させる気満々の黒ひげが22億なんですかね。(ナントカの実のルフィも低すぎるし)
懸賞金はもはや世界政府への危険度や強さを表すバロメーターではなく読者に「えぇぇ〜〜!!!お目々びよーん!!」させたいが為の数値。キャラクターの経歴や設定など描かれない部分は綿密に考えるのに重要なシーンは雑に読者のリアクションを優先してしまう悪癖。
尾田先生は読者に近付きすぎておかしくなってしまった。いや読者というより信者…と一括りにするのもつまらないので尾田栄一郎ファンとしますか。ワンピースファンにとっては良い迷惑ですよ尾田栄一郎ファン。

匿名
匿名
5 ヶ月 前

懸賞金編待ってました!執筆お疲れ様です。
破茶滅茶高額懸賞金やら舞台装置化ぶっ壊れ耐久やら神やら何やらで、いやもう勝手にやってろよと私はただ思っていましたが今回も様々な観点から非常に丁寧なご指摘感服致しました。バランス調整って中々難しいですね……。
そういう作中の均衡とか整合性とかキャラの人となりとか、仰るように2年後すぐはまだ維持しようとしていてもやっぱり長時間経過展開ってどうしても吹っ切れていい加減になってしまうんでしょうね。まぁいいやnew worldだし。みたいな。(他誌ですが『マギ』も2年挟んでめちゃくちゃな終わり方してましたし)
そもそもその場しのぎの話題作りとか考察外し(上回るのではなく外すだけ)って本当に何の意味があるんでしょうね。普通に読者の質を下げるだけだと思うのですがそれを見過ごすって本当に制作現場どうなってるんだろうと思います。
またドフラミンゴの格落ちについてですが、697話以降本当にとことん貶められてますよね。若ドフィ(後付だけど時系列は先)の方を格好良く描く、家族への愛憎や環境に振り回された結果の復讐心といった一般人が共感できる程度の感性の持ち主にしてしまう(一キャラとして好む人もいるかもしれませんが以前から期待されてる章ボスとしては微妙)、雑魚幹部に担ぎ上げられるだけで四皇の手下に甘んじる、何より生まれの高貴さに縋り不本意で海賊をやっている(七武海最後の砦がワポルと同レベル)。サンジの時にも指摘ありましたがドフラミンゴ氏に何か恨みでもあるんですかね?
余談ですが2年前後でよく議論されている覇気設定、個人的には必要か否か、初期構想か否かはさておき完全体系化・可視化してしまったのはよろしくないと思います。分かり易くなる分キャラクターの判断やバトル描写の幅が狭まり、敵への攻撃・対抗法を思案し模索する描写が随分安易になったように感じます。なべおつさんがどう思われてるかちょっと気になります。

14
14
5 ヶ月 前

はじめまして
1043話かな?ニカが判明した時に「いやこれ流石にどうなの」って思って他の方の考察や感想を探していて辿り着きました。
正直、ブログタイトルを見た時点では「いくらつまらなくてもこんな毎回文句を書いてるのって流石に無理やり悪く言ってんじゃないの~?」と思いながら読んでみたら、まぁ見事に徹頭徹尾 同意の嵐w

だいたい感じてた事が全て文章化されてるので殊更突っ込む事は無いのですが
特に「担当編集仕事しろ」って辺りが ほんまそれ 過ぎて…
仮に尾田先生が微妙なものをお作りになられても、それをいくらでも美味しく作り直せるのがお前の仕事だろうと…むしろ編集のせいで余計に悪くなってるすらありえるんじゃと

ゴムだよ~伸びるよ~って時点で十分フザケた能力で、そのフザケた能力なのに要所(出会いや別れ、強敵の撃破など)はカッコよく決めてくるのがルフィの魅力で読んでたのですが
その魅力がニカでぶち壊された気がして、正直もう「100巻分も付き合って来たんだしワンピースが何なのかくらいは見届けたい」くらいの感情に冷めてしまいました。

匿名
匿名
5 ヶ月 前

二年後の弊害→キャラデザの劣化
コレめっちゃ共感できます!!

大好きだったドフラミンゴのサングラスと服装が変わってしまい超ダサく感じてしまいました…
マントも羽の書き方が雑になってフワフワしてないしトゲトゲにしか見えず、とても残念でした。初登場から大好きだったドフラミンゴですが、いざ相対する時になったらキャラ、ストーリー以前に容姿に満足できないままドレスローザ編は終わってしまいました……

匿名
匿名
5 ヶ月 前

そもそも懸賞金制度自体が意味をなしていないと思います。 
賞金稼ぎなんかまともに登場したことないし、一般市民が海賊を倒せるとは思いません。 
四皇の懸賞金をド派手に発表したのはいいけど、そのお金を手にできる人はいるんでしょうか?そんなことより、懸賞金をつけて手配書を出してるのにそいつの能力すらまともに把握できていない海軍サイドはいくらなんでも無能に書かれすぎです。ロギアやルフィに効かないのに銃を撃ったり、、挙げたらきりがないけどね 

七武海撤廃は全然いいと思うけど、比較的真面目そうなミホークとかは上手いこと海軍サイドに入れたほうがいいと思いました。なぜわざわざ敵にまわすのかちょっと理解できませんね。ていうかミホークって海賊なのか? 

ブログいつも楽しく読んでます。更新頑張ってください

匿名
匿名
5 ヶ月 前

藤虎の七武海撤廃のときに赤犬が反対した理由が分かりません。
赤犬は七武海制度を嫌っていると思ってました。頂上戦争の描写や、黄猿がシャボンディ諸島でクマに対して、「海賊は信用できない」と言っています。
「今七武海撤廃をするときではない」「海賊同士で戦わせる」など赤犬のセリフがあれば一応納得できました。しかし藤虎と対立の立場にするために尾田先生が赤犬を動かしているように思えます。
どっちつかずの黄猿が海賊は信用できないのであれば、赤犬は七武海は絶対反対と思ってました。それとも青雉が七武海制度反対派で、赤犬は賛成派????徹底的な正義の赤犬が??
描写がない所は考えたりしますが、今のところ納得できていません。
ぜひ意見を聞きたいです。

匿名
匿名
5 ヶ月 前

ぼくが言いたい事が全てここに集約されていました。

七武海+海軍で四皇に匹敵するパワーバランスだったのではなかったのでしょうか・・・。七武海も撤廃されてしまった今、海軍は今後どう四皇を抑えるつもりなのでしょう。ドフラミンゴやクロコダイルの件もあり撤廃の理由は分かりますが、現実問題としていささか早計だったのでは?と思わずにいられません。仮にパシフィスタが量産出来たから七武海が不要になったと言われてもぼくは納得できません。ハンコックに蹴られて壊れるようなロボが七武海よりも強く驚異的であると思えないからです。正直、四皇より七武海に思い入れも魅力も感じているぼくにとって、もし原作でそう明言されてしまうようなことがあれば流石にワンピースを見限ってしまうかもしれません。

それと現在ローとキッドがマムを倒してしまったのも納得がいっていません。ルーキー二人で四皇の一人を倒してしまえるのなら、七武海とは一体何だったのか。なべおつさんの言われる通り、もはや七武海を切り捨ててしまったように思えてなりません。ドフラミンゴも前半の海ではわくわくしてました。きっとどんな窮地に立たされても不敵に笑っているような底の見えない男なのだと。白ひげの点滴の陰謀説とか有名でしたが、とにかく当時はとてもわくわくしていたのです。ふたを開けてみれば、自分の部下に脅されて冷や汗垂らすただのイキリ雑魚でした。・・・本当に、何故こんなキャラにしてしまったのでしょう。どんな味付けをしても絶対マズくならない高級食材が、まさか生ゴミになってしまうとは思いませんでした。

二年後から尾田先生はひどく漫画を描くのが下手になってしまったように思います。二年前と二年後で舞台を比較するような展開をわざと描かれていますが(ココヤシ村と魚人島やアラバスタとドレスローザ等)最近になって思う事は、尾田先生はもう新しい話を作るだけの才能が枯渇してしまったのではとしか思えなくなってしまいました。ニカの件といい、本当にどうしてしまったのでしょうか。話題性を出すことだけに必死になり、なんとかファンを繋ぎ留めておこう(増やそう)と焦っているように感じます。

長々となりましたが、大好きなワンピースの世界がどんどん破綻していきこのまま先細りになる未来を思うと胸が苦しく不安でなりません。軌道修正はもう恐らく無理でしょう。作者が描いてしまったものを読者はただ受け入れる事しかできないのがつらいところですね・・・

匿名
匿名
5 ヶ月 前

ルフィの懸賞金を将来的に56(ゴム)億にしたいからその逆算なんだろうなと思ってました。
まぁどうやら食った実はヒトヒトだったのでもはや語呂合わせなんてどうでもいい気がしてますが…
最近は積み重ねてきたものを悪い方向にぶっ壊してますね…

19
0
ぜひあなたの考えをお聞かせくださいx